JPH09322504A - 小型モータ - Google Patents
小型モータInfo
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- JPH09322504A JPH09322504A JP15900596A JP15900596A JPH09322504A JP H09322504 A JPH09322504 A JP H09322504A JP 15900596 A JP15900596 A JP 15900596A JP 15900596 A JP15900596 A JP 15900596A JP H09322504 A JPH09322504 A JP H09322504A
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Landscapes
- Dc Machiner (AREA)
- Brushless Motors (AREA)
- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハンダ付け作業によらない電極接続により、
微細構造でも振動に強く信頼性の高い小型モータを提供
する。 【解決手段】 フレーム17に配設された複数の空心コ
イル20u〜20wをロータとする小型モータにおい
て、フレーム17を導電性金属で形成し、空心コイル2
0u〜20wのそれぞれが有する二つの電極部のうちの
一方の電極23u〜23wをフレーム17に設けられた
例示されるようないずれかの係止部A〜Cに係合し、ヒ
ュージングヘッドHを当接して溶着する。
微細構造でも振動に強く信頼性の高い小型モータを提供
する。 【解決手段】 フレーム17に配設された複数の空心コ
イル20u〜20wをロータとする小型モータにおい
て、フレーム17を導電性金属で形成し、空心コイル2
0u〜20wのそれぞれが有する二つの電極部のうちの
一方の電極23u〜23wをフレーム17に設けられた
例示されるようないずれかの係止部A〜Cに係合し、ヒ
ュージングヘッドHを当接して溶着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルもしくはマ
グネットのいずれかをロータとする扁平小型直流モータ
に係わり、特に具体的にはポケットベル、携帯電話、盲
人用信号等の呼び出しに使用する振動発生器としての振
動モータを含む各種自動機器、OA、AV機器等の構成
要素としての小型モータに関する。
グネットのいずれかをロータとする扁平小型直流モータ
に係わり、特に具体的にはポケットベル、携帯電話、盲
人用信号等の呼び出しに使用する振動発生器としての振
動モータを含む各種自動機器、OA、AV機器等の構成
要素としての小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に平面図、図9に側面図で示される
ようなロータにマグネット80を備えた従来のこの種の
小型モータ81では、ベース82上に固定された複数の
空芯コイル83と平行に対向する平らな円板状のマグネ
ット80が、各空芯コイル83それぞれに所定のパター
ンに従って時系列的に通電することにより形成される回
転磁界に付勢され、軸84を中心として回転するように
構成されている。
ようなロータにマグネット80を備えた従来のこの種の
小型モータ81では、ベース82上に固定された複数の
空芯コイル83と平行に対向する平らな円板状のマグネ
ット80が、各空芯コイル83それぞれに所定のパター
ンに従って時系列的に通電することにより形成される回
転磁界に付勢され、軸84を中心として回転するように
構成されている。
【0003】一般に、この空芯コイル83に通電して系
統的に動作させるための電気的回路は、三相のスター結
線が適用され、図8に模式的に図示されるように、各空
芯コイルの巻き始めと巻き終わりで2極ある電極91,
92の例えば一方の巻き始め側電極91を一つにまとめ
てコモン回路93とし、他方の巻き終わり側電極92が
2個のコイルで一つの端子94を共有するようにしてあ
る。これらの結線接続は、通常ハンダ付け作業で行われ
る。
統的に動作させるための電気的回路は、三相のスター結
線が適用され、図8に模式的に図示されるように、各空
芯コイルの巻き始めと巻き終わりで2極ある電極91,
92の例えば一方の巻き始め側電極91を一つにまとめ
てコモン回路93とし、他方の巻き終わり側電極92が
2個のコイルで一つの端子94を共有するようにしてあ
る。これらの結線接続は、通常ハンダ付け作業で行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハンダ
付け作業はフラックスを必要とするのみならず、この場
合は手作業となるから、振動発生用の扁平な小型モータ
のような狭い空間で極細の線材を扱うという作業は困難
を極め熟練を要して作業性が悪く、また、振動モータの
ように大きな振動を発生させる小型モータにあっては、
十分なコイル接続強度が必要とされるが、従来のように
ハンダによって接続した場合、接続精度や確実性に問題
があり、信頼性に欠ける。
付け作業はフラックスを必要とするのみならず、この場
合は手作業となるから、振動発生用の扁平な小型モータ
のような狭い空間で極細の線材を扱うという作業は困難
を極め熟練を要して作業性が悪く、また、振動モータの
ように大きな振動を発生させる小型モータにあっては、
十分なコイル接続強度が必要とされるが、従来のように
ハンダによって接続した場合、接続精度や確実性に問題
があり、信頼性に欠ける。
【0005】そこで、本発明は、ハンダ付け作業によら
ない電極接続により、信頼性の高い小型モータを提供す
ることを目的とする。
ない電極接続により、信頼性の高い小型モータを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、フレームと、このフレームに配設された複数の空
芯コイルと、この空芯コイルに対向して配置されたマグ
ネットとを含む本発明の小型モータは、フレームを導電
性金属で形成し、前記空芯コイルのそれぞれが有する二
つの電極部のうちの一方をこのフレームに溶着するよう
にした。
めに、フレームと、このフレームに配設された複数の空
芯コイルと、この空芯コイルに対向して配置されたマグ
ネットとを含む本発明の小型モータは、フレームを導電
性金属で形成し、前記空芯コイルのそれぞれが有する二
つの電極部のうちの一方をこのフレームに溶着するよう
にした。
【0007】前記フレームをロータとし、その回転の中
心を重心から外れた位置に設けるようにするのも本発明
の特徴である。このフレームに対する前記電極部の溶着
はヒュージング溶着が好適であるが、スポット溶着で行
ってもよい。また、このフレームの少なくとも1箇所に
設定された電極部溶着位置には係止部を設けてこの電極
部を保持するが、この係止部は、前記フレームに設置さ
れる複数の空芯コイルそれぞれの近傍に設けてもよい。
心を重心から外れた位置に設けるようにするのも本発明
の特徴である。このフレームに対する前記電極部の溶着
はヒュージング溶着が好適であるが、スポット溶着で行
ってもよい。また、このフレームの少なくとも1箇所に
設定された電極部溶着位置には係止部を設けてこの電極
部を保持するが、この係止部は、前記フレームに設置さ
れる複数の空芯コイルそれぞれの近傍に設けてもよい。
【0008】このような電極の係止部としては、フレー
ムに穿設した貫通孔、あるいは周縁に形成された外方に
開口するスロットが好適であるが、この空芯コイルが設
置されるフレームの外周縁に突設させた端子板であって
もよい。またこれら係止部には複数の電極を係止できる
ようにしてもよい。さらに係止部を空芯コイルの空芯部
設置箇所に形成するようにしたことも本発明の特徴であ
る。
ムに穿設した貫通孔、あるいは周縁に形成された外方に
開口するスロットが好適であるが、この空芯コイルが設
置されるフレームの外周縁に突設させた端子板であって
もよい。またこれら係止部には複数の電極を係止できる
ようにしてもよい。さらに係止部を空芯コイルの空芯部
設置箇所に形成するようにしたことも本発明の特徴であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は上記したような構成であ
って、コイルがロータ側であるか固定側であるかに関係
なく、フレームを導電性金属を機械加工、プレス、鍛
造、ダイキャストまたは焼結等の手段で成形できる。こ
れにコイルを構成する導線(銅線または銅箔)の片方の
電極部を溶着するだけで、フレームをコモン端子とする
スター結線の一方の接続が達成されるから、線材の撚り
合わせ等の作業が省略できる。また溶着対象が比較的大
きなフレームとなって作業空間に余裕ができる。即ちこ
れらのことにより、作業性が向上できる。
って、コイルがロータ側であるか固定側であるかに関係
なく、フレームを導電性金属を機械加工、プレス、鍛
造、ダイキャストまたは焼結等の手段で成形できる。こ
れにコイルを構成する導線(銅線または銅箔)の片方の
電極部を溶着するだけで、フレームをコモン端子とする
スター結線の一方の接続が達成されるから、線材の撚り
合わせ等の作業が省略できる。また溶着対象が比較的大
きなフレームとなって作業空間に余裕ができる。即ちこ
れらのことにより、作業性が向上できる。
【0010】また、フレームをロータ側として回転中心
を重心より偏心させて設けることにより、回転がアンバ
ランスとなるので振動を発生させることができる。か
つ、フレームは必要に応じて偏心度や慣性の調整が可能
で、適用箇所に応じて所要の振動発生装置を任意に構成
することができる。
を重心より偏心させて設けることにより、回転がアンバ
ランスとなるので振動を発生させることができる。か
つ、フレームは必要に応じて偏心度や慣性の調整が可能
で、適用箇所に応じて所要の振動発生装置を任意に構成
することができる。
【0011】さらに、ヒュージング溶着作業やスポット
溶着作業では、電極ヘッドを溶着箇所に押圧するだけ
で、流れる大電流がコイル巻き線の絶縁被覆層を剥離し
て瞬間的に線材とフレームとを溶着する。このため、ハ
ンダ付けには欠かせない絶縁被覆層の剥脱作業やフラッ
クスの添着作業が不要となる。しかも、接続する互いの
部材間の溶融による一体化で、ごく微細な構造に対して
も導線の接続には強固で確実な結合が得られるので、振
動に対する耐性が強化され、耐用寿命の向上と安定した
信頼性とを確保することができる。
溶着作業では、電極ヘッドを溶着箇所に押圧するだけ
で、流れる大電流がコイル巻き線の絶縁被覆層を剥離し
て瞬間的に線材とフレームとを溶着する。このため、ハ
ンダ付けには欠かせない絶縁被覆層の剥脱作業やフラッ
クスの添着作業が不要となる。しかも、接続する互いの
部材間の溶融による一体化で、ごく微細な構造に対して
も導線の接続には強固で確実な結合が得られるので、振
動に対する耐性が強化され、耐用寿命の向上と安定した
信頼性とを確保することができる。
【0012】その上、電極部溶着位置に電極部を保持す
る係止部を設けたので、溶着位置の設定に人為的判断を
必要とせず、確実な位置決めに基づいて接続ができるか
ら、作業は容易かつ迅速に行うことができるとともに、
再現性がよくなるので自動化が容易となり安定した品質
を得ることができる。確実性の観点から各コイル毎に係
止部を設けて個々に電極を溶着してもよいが、一つの係
止部に複数の電極をまとめて溶着するようにして電着操
作の回数を節約することもできる。
る係止部を設けたので、溶着位置の設定に人為的判断を
必要とせず、確実な位置決めに基づいて接続ができるか
ら、作業は容易かつ迅速に行うことができるとともに、
再現性がよくなるので自動化が容易となり安定した品質
を得ることができる。確実性の観点から各コイル毎に係
止部を設けて個々に電極を溶着してもよいが、一つの係
止部に複数の電極をまとめて溶着するようにして電着操
作の回数を節約することもできる。
【0013】このような係止部は、成形されたフレーム
に対して、ドリル、フライスまたはプレス等の機械加工
を施すことによっても形成できるが、フレーム成形時に
おける同時形成も可能である。
に対して、ドリル、フライスまたはプレス等の機械加工
を施すことによっても形成できるが、フレーム成形時に
おける同時形成も可能である。
【0014】
【実施例】ここで、以下に本発明に係わる小型モータの
実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わ
る小型モータ10を断面図示したもので、底板12の中
央に軸孔13が穿設され、この軸孔13には軸14が圧
入固定されている。また、底板12の軸14より外周側
の部分には扁平なリング状の駆動用マグネット15が固
着されている。
実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わ
る小型モータ10を断面図示したもので、底板12の中
央に軸孔13が穿設され、この軸孔13には軸14が圧
入固定されている。また、底板12の軸14より外周側
の部分には扁平なリング状の駆動用マグネット15が固
着されている。
【0015】軸14の外周面には焼結含油合金軸受16
の内周面が回転自在に嵌入されている。また、この軸受
16の外周面には導電性金属フレーム17に一体成形さ
れたボス18の内周面が圧入により固定されている。
の内周面が回転自在に嵌入されている。また、この軸受
16の外周面には導電性金属フレーム17に一体成形さ
れたボス18の内周面が圧入により固定されている。
【0016】図2は図1のII−II線に沿って示した本発
明に係わる小型モータ10の内部平面図で、ボス18を
中心とする円周上に位置決め突起19u,19v,19
wが配列され、コイル20u,20v,20wの空芯部
21u,21v,21wを嵌挿して接着または適当な公
知の手段で固定してある。
明に係わる小型モータ10の内部平面図で、ボス18を
中心とする円周上に位置決め突起19u,19v,19
wが配列され、コイル20u,20v,20wの空芯部
21u,21v,21wを嵌挿して接着または適当な公
知の手段で固定してある。
【0017】各コイル20u,20v,20wからは、
例えば巻き始め(または巻き終わり)端末が電極22
u,22v,22wとして空芯部21u,21v,21
w内側に引き出してあり、例えば巻き終わり(または巻
き始め)端末が電極23u,23v,23wとしてコイ
ル外周側に引き出してある。
例えば巻き始め(または巻き終わり)端末が電極22
u,22v,22wとして空芯部21u,21v,21
w内側に引き出してあり、例えば巻き終わり(または巻
き始め)端末が電極23u,23v,23wとしてコイ
ル外周側に引き出してある。
【0018】空芯部内側の電極22u,22v,22w
およびコイル外周側の電極23u,23v,23wのい
ずれをコモン回路に選んでもよいが、本実施例では空芯
部内側に引き出された電極22u,22v,22wをコ
ミュテータ24の各セグメント25および火花消弧用リ
ングバリスタ26に公知の手段で接続し、コミュテータ
24に摺接するブラシ27により電極の供給を受けるよ
うに構成されている。
およびコイル外周側の電極23u,23v,23wのい
ずれをコモン回路に選んでもよいが、本実施例では空芯
部内側に引き出された電極22u,22v,22wをコ
ミュテータ24の各セグメント25および火花消弧用リ
ングバリスタ26に公知の手段で接続し、コミュテータ
24に摺接するブラシ27により電極の供給を受けるよ
うに構成されている。
【0019】一方、コイル外周側に引き出された電極2
3u,23v,23wは、コイル20u,20v,20
wが設置されるフレーム17の外周に設けた以下に詳述
する係止部で保持し、ヒュージング溶着またはスポット
溶着を使ってこの係止部に結合する。
3u,23v,23wは、コイル20u,20v,20
wが設置されるフレーム17の外周に設けた以下に詳述
する係止部で保持し、ヒュージング溶着またはスポット
溶着を使ってこの係止部に結合する。
【0020】図3は係止部の各種実施例を一つの図面に
まとめたもので、それぞれの位置に配設されたコイル2
0u,20v,20wがそれぞれに各実施例A,B,C
を代表して例示された係止部との係合態様を示す。この
実施例中、実情に即応したいずれか一つが選定され実用
に供される。
まとめたもので、それぞれの位置に配設されたコイル2
0u,20v,20wがそれぞれに各実施例A,B,C
を代表して例示された係止部との係合態様を示す。この
実施例中、実情に即応したいずれか一つが選定され実用
に供される。
【0021】符号Aで示した係止部の第1実施例は、フ
レーム17の外周縁近傍に穿設した貫通孔30で、この
実施例では電極23uを挿通して保持した貫通孔30の
近傍にヒュージングヘッドHを当接してこの実施例の代
表電極23uを貫通孔30内に溶着する。
レーム17の外周縁近傍に穿設した貫通孔30で、この
実施例では電極23uを挿通して保持した貫通孔30の
近傍にヒュージングヘッドHを当接してこの実施例の代
表電極23uを貫通孔30内に溶着する。
【0022】符号Bで示した係止部の第2実施例は、フ
レーム17の周縁部を欠切して設けたスロット31で、
フレーム17の外周側に開口32を有し、本実施例では
電極23vを対応するスロット31に介入させて、ヒュ
ージングヘッドHをスロット31の開口32の端部に当
接させこの実施例の代表電極23vをスロット31内に
溶着する。
レーム17の周縁部を欠切して設けたスロット31で、
フレーム17の外周側に開口32を有し、本実施例では
電極23vを対応するスロット31に介入させて、ヒュ
ージングヘッドHをスロット31の開口32の端部に当
接させこの実施例の代表電極23vをスロット31内に
溶着する。
【0023】あるいはヒュージングヘッドの代わりに、
図示しないスポットヘッドでそれぞれの電極23u,2
3v,23wを電気的に接地されたフレーム17のスロ
ット31内に押圧して溶着することもできる。作業上、
スポットヘッドはヒュージングヘッド同様の使い勝手で
適用可能であり、いずれを使用するかは設備上の問題で
あるので以下の説明は省略する。
図示しないスポットヘッドでそれぞれの電極23u,2
3v,23wを電気的に接地されたフレーム17のスロ
ット31内に押圧して溶着することもできる。作業上、
スポットヘッドはヒュージングヘッド同様の使い勝手で
適用可能であり、いずれを使用するかは設備上の問題で
あるので以下の説明は省略する。
【0024】スロット31は図4に示されるように作業
の難易度や設計上の都合その他の条件に応じて種々の平
面形状が適用される。図4(a)のスロット31aは両
側に平行な壁面33aを備え、壁面33aの間隔は電極
23u,23v,23wの挿入幅が摺接する寸法に形成
される。
の難易度や設計上の都合その他の条件に応じて種々の平
面形状が適用される。図4(a)のスロット31aは両
側に平行な壁面33aを備え、壁面33aの間隔は電極
23u,23v,23wの挿入幅が摺接する寸法に形成
される。
【0025】図4(b)のスロット31bは壁面33b
が傾斜させてあり、電極23u,23v,23wはスロ
ットの底面34bに接したとき、両壁面33bに挟持さ
れる。図4(c)のスロット31cはV字型に形成した
もので、底面に制限されないので電極23はその押入の
深さに応じて変形を強制され、スロット31bの場合よ
り強固に両壁面33cで挟持されることになる。
が傾斜させてあり、電極23u,23v,23wはスロ
ットの底面34bに接したとき、両壁面33bに挟持さ
れる。図4(c)のスロット31cはV字型に形成した
もので、底面に制限されないので電極23はその押入の
深さに応じて変形を強制され、スロット31bの場合よ
り強固に両壁面33cで挟持されることになる。
【0026】図4(d)のスロット31dはキーホール
状で、電極23u,23v,23wを円形の底部壁面3
3d内に押入したとき、電極23u,23v,23wの
周面とスロット壁面33dとの接触面積が例示した他の
スロット31a,31b,31cと比べて最も多く得ら
れる。
状で、電極23u,23v,23wを円形の底部壁面3
3d内に押入したとき、電極23u,23v,23wの
周面とスロット壁面33dとの接触面積が例示した他の
スロット31a,31b,31cと比べて最も多く得ら
れる。
【0027】また図5は、符号31で総合的に表示する
スロットを図3のV−V線に沿って示した断面図で、こ
こに図示されるように、総合的に符号35で示すスロッ
ト31の奥縁部は種々の形状が可能で、電極23の形
状、強度、剛性等の性状によって選択する。
スロットを図3のV−V線に沿って示した断面図で、こ
こに図示されるように、総合的に符号35で示すスロッ
ト31の奥縁部は種々の形状が可能で、電極23の形
状、強度、剛性等の性状によって選択する。
【0028】図5(a)にはフレーム17のコイル設置
面28に対してほぼ垂直に形成された奥縁部35aが図
示され、また図5(b)にはフレーム17のコイル設置
面28に対して上向きに傾斜する奥縁部35bが図示さ
れ、さらに図5(c)にはフレーム17のコイル設置面
28に対して下向きに傾斜する奥縁部35cが図示され
ている。
面28に対してほぼ垂直に形成された奥縁部35aが図
示され、また図5(b)にはフレーム17のコイル設置
面28に対して上向きに傾斜する奥縁部35bが図示さ
れ、さらに図5(c)にはフレーム17のコイル設置面
28に対して下向きに傾斜する奥縁部35cが図示され
ている。
【0029】図3に符号Cで示した係止部の第3実施例
では、フレーム17の周縁に突出させて形成した端子板
37に電極23wを捲回して溶着するようにしてある
が、この変形例が図6に示される。この場合は、図6
(a)に示される突出端子37を図6(b)に示すよう
に内側に折り返し、電極23u,23v,23wの対応
するものを巻き込むようにして挟持する。それからヒュ
ージングヘッドHを図示のように当接し、電極23u,
23v,23wをフレーム17に設けた端子板37に溶
着する。
では、フレーム17の周縁に突出させて形成した端子板
37に電極23wを捲回して溶着するようにしてある
が、この変形例が図6に示される。この場合は、図6
(a)に示される突出端子37を図6(b)に示すよう
に内側に折り返し、電極23u,23v,23wの対応
するものを巻き込むようにして挟持する。それからヒュ
ージングヘッドHを図示のように当接し、電極23u,
23v,23wをフレーム17に設けた端子板37に溶
着する。
【0030】図7は、係止部の第4実施例を示したもの
で、空芯部21u,21v,21wの内側に引き出され
た電極22u,22v,22wをコモン接続側としてフ
レーム17に溶着する場合の図示である。図7(a)に
示されるように、フレーム17上で円周上に配列された
突起19u,19v,19wのそれぞれには溝40が刻
装されている。
で、空芯部21u,21v,21wの内側に引き出され
た電極22u,22v,22wをコモン接続側としてフ
レーム17に溶着する場合の図示である。図7(a)に
示されるように、フレーム17上で円周上に配列された
突起19u,19v,19wのそれぞれには溝40が刻
装されている。
【0031】ここに嵌挿されるコイル20u,20v,
20wのそれぞれの対応する電極22u,22v,22
wが各溝40に埋設され、それぞれ図示しないヒュージ
ングヘッドによって溶着される。×印はヒュージングヘ
ッドを当接する位置を示す。図7(b)は図7(a)の
VIb−VIb線に沿って示した断面図である。
20wのそれぞれの対応する電極22u,22v,22
wが各溝40に埋設され、それぞれ図示しないヒュージ
ングヘッドによって溶着される。×印はヒュージングヘ
ッドを当接する位置を示す。図7(b)は図7(a)の
VIb−VIb線に沿って示した断面図である。
【0032】上記した係止部A,B,Cのいずれの場合
も、各コイル毎に設ける必要はなく特定数のコイルの電
極に対して一つの係止部を共用させることができる。こ
のようなときは、各係止部を所定の複数電極の保持が許
容できるサイズに形成しておかなければならない。
も、各コイル毎に設ける必要はなく特定数のコイルの電
極に対して一つの係止部を共用させることができる。こ
のようなときは、各係止部を所定の複数電極の保持が許
容できるサイズに形成しておかなければならない。
【0033】上述したように上記各実施例では導電性金
属フレーム17の係止部A,B,Cにコイルの電極22
u,22v,22wを溶着してコモン接続したので、ハ
ンダ作業が不要となり、コストが低減、作業性が向上
し、しかも微細構造での導線接続の確実性が向上する。
属フレーム17の係止部A,B,Cにコイルの電極22
u,22v,22wを溶着してコモン接続したので、ハ
ンダ作業が不要となり、コストが低減、作業性が向上
し、しかも微細構造での導線接続の確実性が向上する。
【0034】本発明に係わる小型モータの実施例として
振動モータを例示したが、本発明はこの実施例に限定さ
れるものではなく、一般の小型モータにも適用可能であ
り、また電極の係止部について記載した様々な変形例
も、本発明の基本思想および特許請求の範囲から逸脱す
ることなく細部に種々の変更を加え得ることはいうまで
もない。
振動モータを例示したが、本発明はこの実施例に限定さ
れるものではなく、一般の小型モータにも適用可能であ
り、また電極の係止部について記載した様々な変形例
も、本発明の基本思想および特許請求の範囲から逸脱す
ることなく細部に種々の変更を加え得ることはいうまで
もない。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係わる小型
モータは、コイルを設置するフレームを導電性金属で構
成し、このフレームにコイル電極の係止部を設けて各コ
イルの電極をヒュージングまたはスポットで溶着してコ
モン接続するようにしたので、ハンダ処理が不要とな
り、ハンダコストが低減されるとともに作業性が向上
し、微細な構造であっても導線の接続の確実性に伴って
振動に対する耐性が強化されるので製品の寿命と信頼性
を増大することができる。
モータは、コイルを設置するフレームを導電性金属で構
成し、このフレームにコイル電極の係止部を設けて各コ
イルの電極をヒュージングまたはスポットで溶着してコ
モン接続するようにしたので、ハンダ処理が不要とな
り、ハンダコストが低減されるとともに作業性が向上
し、微細な構造であっても導線の接続の確実性に伴って
振動に対する耐性が強化されるので製品の寿命と信頼性
を増大することができる。
【図1】本発明に係わる小型モータの側面断面図であ
る。
る。
【図2】本発明に係わる小型モータを底面側より見た平
面図である。
面図である。
【図3】本発明に係わる小型モータのコイル電極係止部
に関する各実施例を一面に図示した平面図である。
に関する各実施例を一面に図示した平面図である。
【図4】本発明に係わる小型モータの電極係止部の第2
実施例の平面図である。
実施例の平面図である。
【図5】本発明に係わる小型モータの電極係止部の第2
実施例の断面図である。
実施例の断面図である。
【図6】本発明に係わる小型モータの電極係止部の第3
実施例の説明図である。
実施例の説明図である。
【図7】本発明に係わる小型モータの電極係止部の第4
実施例の説明図である。
実施例の説明図である。
【図8】従来の小型モータのコイル部の平面図である。
【図9】従来の小型モータの断面図である。
【符号の説明】 10 小型モータ 12 底板 13 軸孔 14 軸 15 マグネット 16 焼結含油合金軸受 17 フレーム 18 ボス 19u,19v,19w 位置決め突起 20u,20v,20w コイル 21u,21v,21w コイルの空芯部 22u,22v,22w 電極 23u,23v,23w 電極 24 コミュテータ 25 コミュテータセグメント 26 リングバリスタ 27 ブラシ 28 コイル設置面 30 貫通孔 31a,31b,31c,31d 壁面 32 開口 33a,33b,33c,33d 壁面 35a,35b,35c 奥縁部 37 端子板 40 溝 H ヒュージングヘッド
Claims (10)
- 【請求項1】 フレームと、このフレームに配設された
複数の空芯コイルと、この空芯コイルに対向して配置さ
れたマグネットとを含む小型モータにおいて、前記フレ
ームを導電性金属で形成し、前記空芯コイルのそれぞれ
が有する二つの電極部のうちの一方を前記フレームに溶
着したことを特徴とする小型モータ。 - 【請求項2】 前記フレームが重心から外れた位置に回
転の中心を有する回転部材であることを特徴とする請求
項1記載の小型モータ。 - 【請求項3】 前記電極部の溶着がヒュージング溶着ま
たはスポット溶着のいずれかであることを特徴とする請
求項1または2に記載の小型モータ。 - 【請求項4】 前記フレームの少なくとも1箇所に前記
電極部の溶着位置を設定し、該溶着位置に前記電極部を
保持する係止部を設けたことを特徴とする請求項1から
3のいずれかに記載の小型モータ。 - 【請求項5】 前記係止部が、前記複数の空芯コイルそ
れぞれの近傍に設けられていることを特徴とする請求項
4記載の小型モータ。 - 【請求項6】 前記係止部が、フレームに穿設した貫通
孔であることを特徴とする請求項4または5に記載の小
型モータ。 - 【請求項7】 前記係止部が、前記空芯コイルが設置さ
れるフレームの周縁に形成された外周側に開口するスロ
ットであることを特徴とする請求項4または5に記載の
小型モータ。 - 【請求項8】 前記係止部が、前記空芯コイルが設置さ
れるフレームの外周縁に突出させた端子板であることを
特徴とする請求項4または5に記載の小型モータ。 - 【請求項9】 前記係止部は、前記電極の複数個が係止
可能であることを特徴とする請求項4ないし8のいずれ
かに記載の小型モータ。 - 【請求項10】 前記係止部が、前記空芯コイルの空芯
部の設置箇所に形成されていることを特徴とする請求項
5記載の小型モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15900596A JPH09322504A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 小型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15900596A JPH09322504A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 小型モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09322504A true JPH09322504A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15684165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15900596A Pending JPH09322504A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 小型モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09322504A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1026812A2 (en) * | 1999-01-29 | 2000-08-09 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric commutator |
EP1037362A2 (en) * | 1999-03-15 | 2000-09-20 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric rotor |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP15900596A patent/JPH09322504A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1026812A2 (en) * | 1999-01-29 | 2000-08-09 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric commutator |
EP1026812A3 (en) * | 1999-01-29 | 2001-08-16 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric commutator |
US6674202B2 (en) | 1999-01-29 | 2004-01-06 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric commutator for vibrator motor |
EP1037362A2 (en) * | 1999-03-15 | 2000-09-20 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric rotor |
EP1037362A3 (en) * | 1999-03-15 | 2001-08-16 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric rotor |
EP1467467A2 (en) * | 1999-03-15 | 2004-10-13 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric rotor |
EP1467467A3 (en) * | 1999-03-15 | 2005-12-28 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Eccentric rotor |
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