JPH09322402A - 電源制御装置 - Google Patents

電源制御装置

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JPH09322402A
JPH09322402A JP8140052A JP14005296A JPH09322402A JP H09322402 A JPH09322402 A JP H09322402A JP 8140052 A JP8140052 A JP 8140052A JP 14005296 A JP14005296 A JP 14005296A JP H09322402 A JPH09322402 A JP H09322402A
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JP
Japan
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power supply
voltage
circuit
standby
transformer
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Application number
JP8140052A
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English (en)
Inventor
Shigeji Maehara
繁治 前原
Koichi Eto
幸一 衛藤
Naoyuki Kamei
直幸 亀井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギーと装置の小型化とコストダウン
を図り、歪みのない1次側電源情報電圧に基づいて制御
対象を制御する。 【解決手段】 待機状態時では、待機時変圧器28およ
び待機時電源回路29は能動状態にあるが、リレー接点
34aがオフで主電源回路24は停止状態にある。待機
時変圧器28を待機時電源回路29と1次側電源情報検
出回路38に共用する。待機状態時でスタートボタン4
2を押すとCPU33によりリレー接点34aがオンと
なり、主電源回路24に電源が供給され、作動状態モー
ドとなるとともに、ダイオード36を介して主電源回路
24の電圧を平滑コンデンサ31に供給することで、作
動時変圧器23をほぼ無負荷状態とし、1次側電源情報
検出回路38の1次側電源情報電圧v2 ′の波形歪みを
なくし、これをCPU33に入力して、露光ランプ17
を所期のタイミングで位相制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電気機器の電
源制御装置に係り、特には、複写機やプリンタなどの画
像形成装置用電源制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の保全のため、省エネル
ギーに関する規制が厳しくなり、日本だけでなく欧米を
中心に各種の規制案が提示されている。特に、複写機や
プリンタを含む画像形成装置のように、実際の使用態様
上、待機時間が長い装置については、待機状態時(オフ
モード)での電力規制値が定められている。例えば、複
写速度が20枚/分のクラスではオフモード消費電力が
5ワット以下と定められている。
【0003】そこで、例えば図17のように構成するこ
とが考えられる。この図において、1は商用電源に接続
されるコンセントプラグ、2はコンセントプラグ1に直
接に接続されていて待機状態時にも電源が供給されてい
る待機時直流電源回路、3は待機時直流電源回路2の出
力側に接続されたリレー(リレーコイル)、4はリレー
3をオン/オフ制御するスイッチング素子、3aはリレ
ー3によってオン/オフ制御される常開のリレー接点、
5はリレー接点3aを介してコンセントプラグ1に接続
された電力負荷である。
【0004】待機状態時には、リレー接点3aはオフと
なっており、電力負荷5には電源は供給されていない。
電力消費は、待機時直流電源回路2とこれに接続された
待機時負荷(図示せず)においてのみ行われる。当該装
置を作動させるときには、図示しない制御部によってス
イッチング素子4がオンにされ、リレー3が励磁されて
リレー接点3aを閉じ、コンセントプラグ1を介して電
力負荷5を商用電源に接続し、電力負荷5に電源を供給
して作動させる。
【0005】以上のように、待機状態時には電力負荷5
に電源を供給しないので、待機状態時の省エネルギーが
図られる。
【0006】ところが、待機時直流電源回路2における
変圧器またはスイッチング電源の無負荷損失がかなり大
きいために、上記の規制を満足することはむずかしい。
すなわち、出力が100VA程度の変圧器またはスイッ
チング電源の場合、無負荷損失のために、待機状態時の
消費電力は10ワット程度にもなってしまう。
【0007】このような不都合を解消するために、待機
状態時の管理を行う制御部を稼働するのに必要な最小限
の電力を供給する待機時変圧器(サブトランス)と装置
の作動状態時に必要な電力を主電源回路に供給するため
の作動時変圧器とを設け、作動時変圧器への電源供給は
前記制御部の制御によるスイッチングで行う方式が提案
されている(特開平5−115122号公報参照)。
【0008】一方、画像形成装置の内部の露光ランプや
定着器等は、商用電源をトライアック等の電力制御部に
よって位相制御またはオン/オフ制御して、光量コント
ロールや温度コントロールを行うようになっている。こ
の場合に、露光ランプ等の制御対象を制御部によって駆
動制御するに際して、1次側の電源情報(電源波形、ゼ
ロクロス点等)が必要であり、この1次側電源情報を得
るのにモニター用の小型変圧器を用いることが多い。
【0009】そして、装置の小型化とコスト低減を図る
ために、このモニター用の小型変圧器と待機時変圧器と
を兼用する対策が考えられた。これを図18に示す。こ
の図において、11は商用電源入力端子、12は待機時
変圧器、13は全波整流器14と平滑コンデンサ15と
からなり待機時変圧器12の2次側に接続された待機時
電源回路、16はモニター用回路の直流電源を得るため
の全波整流器であり、このモニター用の全波整流器16
も待機時変圧器12の2次側に接続されている。すなわ
ち、待機時電源回路13の全波整流器14とモニター用
全波整流器16とに対して待機時変圧器12が兼用され
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
のように構成した場合、待機時変圧器12より待機時電
源回路13に電源を供給すると、平滑コンデンサ15へ
の充電電流i1 の波形は図3(b)のようになり、この
充電電流i1 が比較的鋭いパルス状であるために、待機
時変圧器12の2次側の波形が正弦波波形から歪み、モ
ニター用の全波整流器16からモニター用回路へ出力さ
れる電圧v1 の波形が図3(a)で実線で示すように歪
んだ形となってしまい、モニター用回路は高精度な1次
側電源情報を得られないという問題が生じることが分か
った。
【0011】また、別の問題として次のようなことがあ
げられる。
【0012】100ワットクラスの大型変圧器の場合
は、巻線数が大きいので、充電電流による歪みはあって
も、1次側電圧と2次側電圧との位相ずれはほとんどな
く、2次側電圧をもって1次側電圧(商用電源)の位相
とみなすことができる。
【0013】しかし、待機時変圧器として5ワット以下
の小型変圧器を用いると、小型であることが原因で、あ
まり巻線数を大きくすることができない。そのために、
変圧器内の磁束が小さくなり、図6に示すように、1次
側電圧v11(図6(b))と2次側電圧v12(図6
(a))との間に位相ずれΔTが生じてしまう。なお、
1 ,O2 はゼロクロス点である。
【0014】図2は露光ランプの駆動回路を示す。この
図において、10は商用電源入力端子、17は露光ラン
プ(CL)、18は露光ランプ17に直列接続のトライ
アック、19はトライアック18をトリガするための点
弧回路であり、この点弧回路19は図示しない制御部
(CPU)によって制御されるようになっている。トラ
イアック18のトリガのタイミングにより露光ランプ1
7の位相制御が行われる。
【0015】いま、理想の状態として、モニター用回路
がCPUに入力するモニター用電圧が図4(a)のv12
であるとし、CPUはこのモニター用電圧v12のゼロク
ロス点から時間t1 後に(t1 は約5msecで90
°に相当)、点弧回路19を介してトライアック18に
対してオン信号を出力するとする。すると、トライアッ
ク18が導通し、露光ランプ17は、図4(a)でハッ
チングで示す大きさの実効電圧V12に比例する実効電圧
で点灯駆動されることになるはずである。なお、この実
効電圧V12は図示しない操作パネルの露光目盛りに対応
している。
【0016】ところが、上記した位相ずれΔTがあるた
めに、実際に露光ランプ17に印加されている電圧は、
図4(b)に示す位相ずれΔTを生じた電圧v13(ゼロ
クロス点は)の波形においてハッチングで示す大きさ
の実効電圧V13となり、V12に比例した理想の実効電圧
よりも大きくなってしまい、その結果として、露光ラン
プ17が規定値よりも明るくなりすぎ、形成された画像
の濃度が濃すぎることになってしまうという問題があ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
電源制御装置は、装置の待機状態時に1次側電力を2次
側電力に変換する待機時変圧器を有する待機時電源回路
と、装置の待機状態時には電力供給を受けずかつ作動状
態時に1次側電力を2次側電力に変換する作動時変圧器
を有する主電源回路と、待機状態時に前記待機時電源回
路から2次側電力の供給を受け装置の待機状態と作動状
態とを切り換える切換信号を出力するとともに待機状態
時と作動状態時に制御対象を制御する制御部と、前記待
機時変圧器から2次側電力を受けることで1次側電源情
報電圧を検出して前記制御部に与える1次側電源情報検
出回路と、作動状態に切り換えられた前記主電源回路よ
り直流電源の供給を受けて前記制御部に印加することに
より前記待機時変圧器をほぼ無負荷状態に切り換える切
換手段とを備え、前記制御部は作動状態への切り換えに
より前記待機時変圧器がほぼ無負荷状態になることで1
次側電圧と実質的に同一波形となる前記1次側電源情報
検出回路からの1次側電源情報電圧に基づいて制御対象
を制御するように構成されていることを特徴としてい
る。主電源回路は待機状態時には電力供給を受けないの
で省エネルギーが図られる。待機時変圧器が待機時電源
回路と1次側電源情報検出回路とに共用されているの
で、装置の小型化とコストダウンに有効である。待機状
態から作動状態に切り換えて主電源回路に電力供給した
ときに、切換手段によって待機時変圧器をほぼ無負荷状
態にするから、待機時変圧器に接続の1次側電源情報検
出回路が検出する1次側電源情報電圧が1次側電圧と実
質的に同一波形となり、歪みのない1次側電源情報電圧
を制御部に与えるため、制御部による制御対象の位相制
御やタイミング制御など制御を高精度に行うことができ
る。特に、複写機などの画像形成装置にあっては、設定
した濃度に正確に対応した濃度で画像形成することがで
きる。
【0018】本発明に係る請求項2の電源制御装置は、
上記請求項1において、作動時変圧器の2次側に接続さ
れてその2次側電圧を補助1次側電源情報電圧として前
記制御部に与える補助1次側電源情報検出回路を設け、
前記制御部は前記補助1次側電源情報検出回路からの補
助1次側電源情報電圧のゼロクロス点の位相と1次側電
源情報検出回路からの1次側電源情報電圧のゼロクロス
点の位相から両者の位相ずれ量を演算し制御対象に対す
る制御タイミングを前記位相ずれ量に基づいて補正する
ように構成されていることを特徴としている。待機時変
圧器を小型変圧器にすることに起因して1次側電圧と2
次側電圧に位相ずれが生じるが、この位相ずれを補正し
た状態で制御対象を制御するので、待機時変圧器の小型
化を図りながら、制御対象の制御をタイミングのずれな
く高精度に行うことができる。特に、複写機等の画像形
成装置にあっては、設定した濃度に正確に対応した濃度
で画像形成することができる。
【0019】本発明に係る請求項3の電源制御装置は、
上記請求項1において、待機時変圧器の2次側電圧のゼ
ロクロス点付近のパルス幅を検出するゼロクロス点パル
ス幅検出回路を設け、制御部は前記待機時変圧器の1次
側電圧と2次側電圧との位相ずれ量とゼロクロス点付近
のパルス幅とを関係付けたデータテーブルをもち、前記
制御部は前記ゼロクロス点パルス幅検出回路から入力し
たゼロクロス点付近のパルス幅に基づいて前記データテ
ーブルを検索し、得られた位相ずれ量に基づいて制御対
象に対する制御タイミングを補正するように構成されて
いることを特徴としている。位相ずれ量は1次側電圧
(AC入力電圧)の変化に応じて変化するが、ゼロクロ
ス点付近のパルス幅と位相ずれ量とが関係することを利
用して、1次側電圧の変化に応じた位相ずれ量を求め
て、その位相ずれ量に基づいて制御対象を制御するの
で、1次側電圧(AC入力電圧)の変化にもかかわら
ず、制御対象の制御をタイミングのずれなく高精度に行
うことができる。特に、複写機等の画像形成装置にあっ
ては、設定した濃度に正確に対応した濃度で画像形成す
ることができる。
【0020】本発明に係る請求項4の電源制御装置は、
上記請求項1において、制御部は1次側電源情報検出回
路からの1次側電源情報電圧が所定範囲内にあるときは
切換信号を出力し、所定範囲外のときは切換信号の出力
を禁止するように構成されていることを特徴としてい
る。使用する商用電源として定格とは違った商用電源に
コンセントプラグを接続してしまった場合でも、作動時
変圧器および主電源回路への電源供給は行わないから、
被害を最小限におさめ、その修理にかかる時間とコスト
を削減する。
【0021】本発明に係る請求項5の電源制御装置は、
上記請求項2において、待機時変圧器の2次側に1次側
電圧の周波数に対応した位相ずれ補正回路を接続してあ
るとともに、制御部は補助1次側電源情報検出回路から
の補助1次側電源情報電圧と1次側電源情報検出回路か
らの1次側電源情報電圧の位相ずれ量から1次側電圧の
周波数を演算しその位相ずれ量に基づいて前記位相ずれ
補正回路を制御して位相ずれ量の補正を行うように構成
されていることを特徴としている。1次側電圧(AC入
力電圧)の周波数が50Hzのときと60Hzのときと
で位相ずれ量が相違するが、その位相ずれ量に基づいて
1次側電圧の周波数を割り出して位相ずれ補正回路を制
御し、位相ずれ量の補正を行うので、制御部による制御
対象の制御を高精度なものにしたり、待機時変圧器とし
てより小型変圧器を採用したりできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
用電源制御装置の実施の形態について、図面に基づいて
詳細に説明する。
【0023】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1に係
る画像形成装置用電源制御装置の構成を示す回路図であ
る。図1において、21は商用電源に接続されるコンセ
ントプラグ、22は電源スイッチ、23はコンセントプ
ラグ21に電源スイッチ22と常開のリレー接点34a
とを介してその1次側が接続された作動時変圧器(メイ
ントランス)、24は全波整流器25と平滑コンデンサ
26と電源IC27とからなりその入力端子が作動時変
圧器23の2次側に接続されている主電源回路である。
主電源回路24は、リレー接点34aが常開であること
から、待機状態モードでは電力の供給を受けることがな
く、電力消費をしないので省エネルギーが図られる。主
電源回路24は、常開のリレー接点34aがオンされた
状態では、DC負荷に対して直流電圧VB を供給するよ
うになっている。28はコンセントプラグ21に電源ス
イッチ22を介してその1次側が接続された待機時変圧
器(サブトランス)、29は全波整流器30と平滑コン
デンサ31と電源IC32とからなりその入力端子が待
機時変圧器28の2次側に接続されている待機時電源回
路である。33は待機時電源回路29の出力端子間に接
続された制御部としてのCPU、34はリレー(リレー
コイル)、35はリレー34とともに待機時電源回路2
9の出力端子間に接続されたスイッチング素子であり、
スイッチング素子35はCPU33によって駆動制御さ
れ、リレー34はスイッチング素子35によって駆動制
御されて前記の電源スイッチ22と直列のリレー接点3
4aをオン/オフ制御するようになっている。待機時電
源回路29は電源スイッチ22の投入により能動状態と
なり、CPU33および待機時に動作する待機時負荷回
路に直流電圧VD(5V)を供給するようになってい
る。36は主電源回路24の電源IC27の出力側にア
ノードが接続され、待機時電源回路29の電源IC32
の入力側で平滑コンデンサ31の正極端子にカソードが
接続されたダイオードである。このダイオード36が、
発明の構成にいう「作動状態に切り換えられた主電源回
路より直流電源の供給を受けて制御部に印加することに
より待機時変圧器をほぼ無負荷状態に切り換える切換手
段」に対応している。38は全波整流器39と可変抵抗
器40と抵抗41とからなりその入力端子が待機時変圧
器28の2次側に接続された1次側電源情報検出回路で
ある。可変抵抗器40と抵抗41とは全波整流器39の
出力電圧v2 の分圧抵抗として直列に接続されており、
全波整流器39の出力電圧v2 を分圧した1次側電源情
報電圧v2 ′をその抵抗分割点からCPU33のA/D
変換入力ポートに入力するようになっている。42は待
機時電源回路29による直流電圧VD をCPU33のA
/D変換入力ポートに入力することによりコピー動作を
開始させるためのスタートボタンであり、このスタート
ボタン42は図示しない操作パネルに設けられている。
上記構成では、待機時変圧器28が、待機時電源回路2
9と1次側電源情報検出回路38とに共用されている。
【0024】商用電源に接続されるコンセントプラグ2
1の両端間に、図2の負荷回路が接続されている。これ
は露光ランプの駆動回路である。図2において、10は
コンセントプラグ21の電源回路中の端子e,fである
商用電源入力端子、17は露光ランプ(CL)、18は
露光ランプ17に直列接続のトライアック、19はトラ
イアック18をトリガするための点弧回路であり、この
点弧回路19はCPU33の出力ポートに接続されてい
る。トライアック18のトリガのタイミングにより露光
ランプ17の位相制御が行われる。
【0025】次に、以上のように構成された画像形成装
置用電源制御装置の動作を説明する。ここでは、複写機
の電源制御装置として説明する。電源スイッチ22を投
入すると、待機時変圧器28に電圧が印加され、待機時
電源回路29が能動状態となって電源IC32よりCP
U33に直流電圧VD (5V)が供給され、CPU33
が能動状態となる。また、1次側電源情報検出回路38
が能動状態となって、1次側電源情報電圧v2 ′がCP
U33のA/D変換入力ポートに入力される。
【0026】ただし、常開のリレー接点34aは開いた
ままであるから、作動時変圧器23には電圧印加は行わ
れず、主電源回路24は停止状態にある。
【0027】電源スイッチ22の投入初期時には、CP
U33が能動状態となり、すべての条件が整うと、CP
U33は一旦スイッチング素子35に対してオン信号を
出力し、スイッチング素子35を導通させてリレー34
を励磁し、リレー接点34aをオンにする。これによ
り、作動時変圧器23に電圧が印加され、主電源回路2
4が能動状態となり、各DC負荷に直流電圧VB を供給
する作動状態モードとなる。作動状態モードになると、
コピー受け付け可能となり、操作パネルのスタートボタ
ン42を押すと、スタート信号がCPU33に入力さ
れ、コピーを開始する。コピーの終了後、所定時間が経
過すると、CPU33はオフモード(待機状態モード)
に移行する。オフモードにおいては、省エネルギー対応
とするため、CPU33はスイッチング素子35をオフ
にして、リレー34を消磁し、リレー接点34aをオフ
にして作動時変圧器23に印加していた電圧をオフに
し、主電源回路24を待機状態モードとし、直流電圧V
B の出力を停止する。
【0028】このようにリレー接点34aがオフするこ
とにより、商用電源より電源が供給されるのは待機時変
圧器28に対してのみとなり、主電源回路24への電源
供給は行われない。待機時電源回路29が生成する直流
電圧VD (5V)はCPU33や待機時負荷回路に与え
られるが、待機状態モードのときの待機時電源回路29
の消費電力は、5V、0.2Aであり、待機時変圧器2
8の変換効率(60%程度)を考慮しても、2ワット以
下となる。すなわち、省エネルギーが達成されている。
【0029】待機状態モードでは、平滑コンデンサ31
より電源IC32やCPU33に負荷電流が流れるた
め、全波整流器30より平滑コンデンサ31に対して電
流i1が図3(b)のように流れるため、従来の技術で
述べたとおり、1次側電源情報検出回路38からの1次
側電源情報電圧v2 ′が図3(a)の実線で示したv1
と同様に歪んだ状態となっている。
【0030】待機状態モードにおいて、操作者がスター
トボタン42等のキーを操作すると、CPU33は動作
モードに入り、スイッチング素子35に対してオン信号
を出力し、スイッチング素子35を導通させてリレー3
4を励磁し、リレー接点34aをオンにする。これによ
り、作動時変圧器23に電圧が印加され、主電源回路2
4が能動状態すなわち作動状態モードとなり、各DC負
荷に直流電圧VB が供給される。そして、このように主
電源回路24が待機状態モードから作動状態モードに切
り換えられることに伴って、主電源回路24の直流電圧
B がダイオード36を介して待機時電源回路29の電
源IC32の入力側のk点に供給される。待機状態モー
ドにおける待機時電源回路29のk点の電圧v3 に比べ
て、作動状態モードでのダイオード36を介して印加さ
れる直流電圧VB の方を大きく設定することで、平滑コ
ンデンサ31に対する充電電流は主電源回路24の直流
電圧VB から供給されることになり、待機時変圧器28
より全波整流器30を介して平滑コンデンサ31に流入
される充電電流i1 は0Aとなる。1次側電源情報検出
回路38を流れる電流i2 は数mAで微小である。した
がって、作動状態モードに切り換わると、待機時変圧器
28はほぼ無負荷状態となる。この充電電流i1 が0A
となると、1次側電源情報検出回路38からの1次側電
源情報電圧v2 ′の波形は、図3(a)で示す実線の歪
んだ波形から破線で示した歪みのない正弦波形となる。
【0031】1次側電源情報検出回路38は、待機時変
圧器28の2次側AC波形(正弦波形)を全波整流器3
9で全波整流して電圧v2 を生成し、この電圧v2 を可
変抵抗器40と抵抗41とで抵抗分割して1次側電源情
報電圧v2 ′とする。電圧v2 は歪みのない正弦波形で
あり、同様に、1次側電源情報電圧v2 ′も歪みのない
正弦波形となる。この1次側電源情報電圧v2 ′のレベ
ルは、CPU33で読み取れるレベル(5V以下)とな
るように可変抵抗器40で調整する。CPU33は、商
用電源を1/Nに分圧した歪みのない正弦波形の1次側
電源情報電圧v2 ′をA/D変換入力ポートを介して読
み取ることにより、高精度な1次側電源情報(電源波
形、ゼロクロス点等)を取得することができる。CPU
33は、作動状態モードにおいて、歪みのない正弦波形
の1次側電源情報電圧v2 ′に基づいて露光ランプや定
着器を含む各部を位相制御するので、高精度な制御が可
能となる。
【0032】ここで、1次側電源情報電圧v2 ′がどの
程度になるかの計算例を示す。待機時変圧器28の1次
側と2次側の巻線比を、1:n(n=8)、可変抵抗器
40の抵抗値を30kΩ、抵抗41の抵抗値を10k
Ω、商用電源の入力電圧をAC100Vとすると、待機
時変圧器28の2次側出力電圧は、 100×(1/n)=100×(1/8)=12.5V となる。全波整流器39の出力電圧v2 の波高値は、 12.5×21/2 =17.7V となり、1次側電源情報電圧v2 ′の波高値は、 17.7×10/(30+10)≒4.4V となる。なお、 1/N=(1/8)×{10/(30+10)}=1/
32 であり、 100×21/2 ×(1/32)≒4.4V という関係になっている。CPU33のA/D変換入力
ポートに入力される電圧が4.4Vであり、これは、C
PU33の電源である直流電圧VD (5V)よりも低い
レベルであるから、CPU33を破壊することはない。
【0033】CPU33は、図4(a)で示す1次側電
源情報電圧v2 ′のゼロクロス点より時間t1 (=5
msec)の経過後に、図2の点弧回路19を介してト
ライアック18をトリガして導通させ、露光ランプ17
を位相制御しながら点灯駆動する。これにより、露光ラ
ンプ17による露光量が操作パネルの露光目盛りが指示
する量と一致し、適正な濃度での画像形成を行うことが
できる。なお、このような制御は、定着器におけるヒー
ターランプの位相制御にも同様に適用できるし、位相制
御に限らず、電源電圧と同期をとる各回路部の駆動制御
に適用できる。
【0034】〔実施の形態2〕図示しない操作パネル上
の露光目盛りに対応した図2に示す露光ランプ17に対
する実効電圧を図4(a)でハッチングで示すV12に比
例する電圧であるとする。図1の1次側電源情報検出回
路38により得られる1次側電源情報電圧v2′に基づ
いてCPU33がゼロクロス点を検出し、それより時
間t1 後に、図2の点弧回路19を介してトライアック
18を導通し、露光ランプ17を点灯駆動すると、露光
ランプ17の実効電圧はV12に比例する実効電圧となる
はずである。
【0035】ところが、解決すべき課題の項で述べたよ
うに、待機時変圧器28として小型変圧器を用いた場合
には、実際に露光ランプ17に印加される電圧v13は1
次側電源情報電圧v2 ′よりも位相がΔTだけずれるこ
とになるため、ゼロクロス点の検出後、時間t1 後に
トライアック18をトリガしてオンにすれば、露光ラン
プ17に印加される実効電圧は、図4(b)でハッチン
グで示すV13となり、V12に比例した理想の実効電圧よ
りも大きくなってしまう。
【0036】ちなみに、小型変圧器の場合、商用電源が
100V/50Hzの正弦波の場合、位相ずれΔT≒1
00μsecとすると、t1 =5msec(位相角90
°)として、約1Vの電圧変化が生じる。
【0037】実施の形態2に係る画像形成装置用電源制
御装置においては、図1の画像形成装置用電源制御装置
において、その主電源回路24に対する作動時変圧器2
3の2次側端子a,b間に、図5に示す補助1次側電源
情報検出回路43を接続してある。この補助1次側電源
情報検出回路43は、全波整流器44と分圧用の抵抗4
5と抵抗46とからなり、抵抗45,46による抵抗分
割点をCPU33のA/D変換入力ポートに接続してあ
る。
【0038】全波整流器44の出力電圧v4 は、図6
(b)の電圧v11と同一の波形であり、補助1次側電源
情報検出回路43がCPU33に出力する補助1次側電
源情報電圧v4 ′も電圧v11に相似の波形となる。この
補助1次側電源情報電圧v4 ′の波形は歪んでいるが、
その電圧レベルはCPU33の電源電圧VD の5Vより
も小さくなるように抵抗分割する。CPU33は、補助
1次側電源情報電圧v4′を入力してそのゼロクロス点
1 を検出する。また、1次側電源情報検出回路38の
全波整流器39の出力電圧v2 は、図6(a)の電圧v
12と同一の波形であり、1次側電源情報検出回路38が
CPU33に出力する1次側電源情報電圧v2 ′も電圧
12に相似の波形となる。CPU33は、この1次側電
源情報電圧v2 ′を入力してそのゼロクロス点O2 を検
出する。そして、CPU33は、検出した2つのゼロク
ロス点O1 ,O2 の比較に基づいて位相ずれΔTを求め
ることができ、その位相ずれΔTのデータを内蔵のメモ
リに格納する。
【0039】CPU33は、1次側電源情報電圧v2
のゼロクロス点より時間t2 =t1 +ΔT(図4参
照)の経過後に、点弧回路19を介してトライアック1
8をトリガして導通させ、露光ランプ17を位相制御し
ながら点灯駆動する。これにより、露光ランプ17によ
る露光量が操作パネルの露光目盛りが指示する量と一致
し(実効電圧が図4(a)のV12と等しくなり)、待機
時変圧器28の小型化を図りながら、適正な濃度での画
像形成を行うことができる。なお、このような制御は、
定着器におけるヒーターランプの位相制御にも同様に適
用できるし、位相制御に限らず、電源電圧と同期をとる
各回路部の駆動制御に適用できる。
【0040】〔実施の形態3〕待機時変圧器28による
位相ずれΔTは、その待機時変圧器28に固有の値をも
つ。したがって、この位相ずれΔTをCPU33に内蔵
のメモリに予め記憶させておけば、実施の形態2の場合
のような補助1次側電源情報検出回路43を設けなくて
も、露光ランプ17等の位相制御を高精度に行うことが
できるはずである。しかし、図9に示すように、位相ず
れΔTは商用電源電圧(AC入力電圧)の変化に応じて
変動する。これに対応できるようにしたのが、本実施の
形態3である。
【0041】実施の形態3に係る画像形成装置用電源制
御装置においては、図1の画像形成装置用電源制御装置
において、その待機時変圧器28の2次側端子c,d間
に、図7に示すゼロクロス点パルス幅検出回路51を接
続してある。このゼロクロス点パルス幅検出回路51
は、全波整流器52と分圧用の抵抗53と抵抗54と比
較器55とから構成されている。比較器55の反転入力
端子(−)には抵抗53と抵抗54の抵抗分割点が接続
され、非反転入力端子(+)には充分に低いレベルの基
準電圧Vref が印加されており、比較器55の出力端子
はCPU33のA/D変換入力ポートに接続されてい
る。
【0042】図8に示すように、商用電源電圧が変動す
るのに伴って待機時変圧器28の出力電圧が変動する
と、全波整流器52によって全波整流され抵抗分割され
た抵抗54の両端電圧v5 も変動する。この電圧v5
図8のv51のように大きいときは、基準電圧Vref との
比較で比較器55の出力パルスv6 のパルス幅(時間
幅)T6 はT61のように短くなる。また、電圧v5 がv
52のように小さいときには、比較器55の出力パルスv
6 のパルス幅T6 はT62のように長くなる。このような
商用電源電圧(AC入力電圧)と比較器55の出力パル
ス幅T6 との関係を示したのが図10の特性である。こ
れはほぼリニアな関係となっている。このリニアな関係
を得るために、比較器55の基準電圧Vref を充分に低
くとり、全波整流器52の出力電圧に比例する電圧v5
のゼロクロス点付近のパルス幅T6 を得るようにしてあ
る。
【0043】図9の特性と図10の特性とを合成し、位
相ずれΔTと比較器55から出力されるゼロクロス点付
近のパルス幅T6 との関係を求めると、図11のような
特性となる。ゼロクロス点付近のパルス幅T6 が減少す
るにつれて位相ずれΔTは次第に大きくなっていく。実
施の形態3においては、このゼロクロス点付近のパルス
幅T6 と位相ずれΔTの関係をデジタル化してデータテ
ーブルを作成し、CPU33に内蔵のメモリに記憶させ
ておく。
【0044】CPU33は、スタートボタン42等のキ
ー操作入力に基づいて動作モードに入り、スイッチング
素子35に対してオン信号を出力し、スイッチング素子
35を導通させてリレー34を励磁し、リレー接点34
aをオンにする。これにより、作動時変圧器23に電圧
が印加され、主電源回路24が能動状態すなわち作動状
態モードとなり、各DC負荷に直流電圧VB が供給され
る。そして、このように主電源回路24を待機状態モー
ドから作動状態モードに切り換えると同時に、CPU3
3は、図7のゼロクロス点パルス幅検出回路51の比較
器55の出力パルスv6 をA/D変換入力ポートに入力
し、そのゼロクロス点付近のパルス幅T6 に基づいて前
記の図11に対応したデータテーブルを検索し、そのと
きの商用電源電圧(AC入力電圧)に対応した位相ずれ
ΔTを割り出す。そして、その位相ずれΔTに基づい
て、1次側電源情報検出回路38から得た図4(a)に
示す1次側電源情報電圧v2 ′のゼロクロス点より時
間t2 =t1 +ΔTの経過後に、点弧回路19を介して
トライアック18をトリガして導通させ、露光ランプ1
7を位相制御しながら点灯駆動する。これにより、露光
ランプ17による露光量が操作パネルの露光目盛りが指
示する量と一致し(実効電圧が図4(a)のV12と等し
くなり)、適正な濃度での画像形成を行うことができ
る。なお、このような制御は、定着器におけるヒーター
ランプの位相制御にも同様に適用できるし、位相制御に
限らず、電源電圧と同期をとる各回路部の駆動制御に適
用できる。
【0045】なお、主電源回路24の入力側に変圧器で
はなくスイッチング電源を用いた場合には、本実施の形
態3の方式でないと、商用電源のゼロクロス点を検出す
るための特別なAC−DC変換器(変圧器またはフォト
カプラなど)が必要となり、コストアップの要因とな
る。
【0046】〔実施の形態4〕次に、本発明の実施の形
態4に係る画像形成装置用電源制御装置について説明す
る。本実施の形態4の回路構成は図1と同じである。作
動状態モードにおいて1次側電源情報検出回路38から
出力される1次側電源情報電圧v2 ′の波形は図4
(a)に示すように歪みがなくしかも商用電源電圧(A
C入力電圧)と位相のずれのない正弦波形となる。この
1次側電源情報電圧v2 ′の波高値vH は、商用電源電
圧(AC入力電圧)の大きさと比例する。商用電源電圧
(AC入力電圧)は図9で説明したように、露光ランプ
17の回路を接続している電源回路の端子e,f間に印
加される図4(b)の電圧v13の商用電源電圧に対する
位相ずれΔTと一定の関係をもっている。つまり、1次
側電源情報電圧v2 ′の波高値vH は位相ずれΔTと一
定の関係をもっており、波高値vH が増大するにつれて
位相ずれΔTも増大する。実施の形態4においては、こ
の波高値vH と位相ずれΔTの関係をデジタル化してデ
ータテーブルを作成し、CPU33に内蔵のメモリに記
憶させておく。
【0047】CPU33は、スタートボタン42等のキ
ー操作入力に基づいて動作モードに入り、スイッチング
素子35に対してオン信号を出力し、スイッチング素子
35を導通させてリレー34を励磁し、リレー接点34
aをオンにする。これにより、作動時変圧器23に電圧
が印加され、主電源回路24が能動状態すなわち作動状
態モードとなり、各DC負荷に直流電圧VB が供給され
る。そして、このように主電源回路24を待機状態モー
ドから作動状態モードに切り換えると同時に、CPU3
3は、1次側電源情報検出回路38からの図4(a)に
示す1次側電源情報電圧v2 ′をA/D変換入力ポート
に入力し、その波高値vH に基づいて前記のデータテー
ブルを検索し、そのときの波高値vH ひいては商用電源
電圧(AC入力電圧)に対応した位相ずれΔTを割り出
す。そして、その位相ずれΔTに基づいて、1次側電源
情報電圧v2 ′のゼロクロス点より時間t2 =t1
ΔTの経過後に、点弧回路19を介してトライアック1
8を導通させ、露光ランプ17を位相制御しながら点灯
駆動する。これにより、露光ランプ17による露光量が
操作パネルの露光目盛りが指示する量と一致し(実効電
圧が図4(a)のV12と等しくなり)、適正な濃度での
画像形成を行うことができる。実施の形態2の場合の補
助1次側電源情報検出回路43や実施の形態3の場合の
ゼロクロス点パルス幅検出回路51を必要とせず、回路
構成が簡素になる。
【0048】〔実施の形態5〕商用電源に対するコンセ
ントプラグ21の初期接続時の動作に関して、当該の画
像形成装置用電源制御装置が100V定格であるとこ
ろ、誤って200Vの商用電源に接続したときには、作
動状態モード時において装置の各部が誤動作を生じるだ
けでなく、各回路部分の広い範囲にわたって破壊が生
じ、その修理に膨大な時間とコストがかかる。場合によ
っては修復不可能になる。この問題を解決するのが本実
施の形態5に係る画像形成装置用電源制御装置である。
【0049】100V定格の装置を誤って200Vの商
用電源に接続したとき、待機時変圧器28と待機時電源
回路29に過電圧が印加され、全波整流器30の出力電
圧v3 が定格の2倍程度となる。しかし、待機時変圧器
28内の温度ヒューズが発熱により溶断するまでのしば
らくの間は、電源IC32を介してCPU33には定格
の直流電圧VD である5Vが供給されている。この間
に、CPU33はコンセントプラグ21の接続相手が正
常か否かを判断するのである。すなわち、1次側電源情
報検出回路38が出力する1次側電源情報電圧v2 ′が
CPU33のA/D変換入力ポートに入力される。この
ときは、図3で述べたように、待機時電源回路29の平
滑コンデンサ31に対する充電電流i1 が変動するの
で、1次側電源情報電圧v2 ′の波形は図3(a)のよ
うに正弦波形が歪んだ状態となっていて、数Vの誤差を
含んではいるが、商用電源が100Vのときの電圧か2
00Vのときの電圧かの識別をするには充分である。C
PU33は、温度ヒューズが溶断するまでの間に、1次
側電源情報電圧v2 ′をA/D変換入力ポートに入力し
て、そのレベルが商用電源100Vに対応したものかど
うかを判断する。実施の形態1の計算で求めた結果に従
うと、4.4V程度か、それの2倍の8.8V程度かの
判断を行う。そして、商用電源100Vに対応したもの
であると判断したときは、CPU33は動作モードに入
り、スイッチング素子35に対してオン信号を出力し、
スイッチング素子35を導通させてリレー34を励磁
し、リレー接点34aをオンにする。これにより、作動
時変圧器23に電圧が印加され、主電源回路24が能動
状態すなわち作動状態モードとする。しかし、CPU3
3が1次側電源情報電圧v2 ′に基づいて判断した結
果、そのレベルが商用電源200Vに対応したものであ
るときは、スイッチング素子35はオンにせず、リレー
接点34aをオフにしたままの状態とし、作動時変圧器
23および主電源回路24を停止状態のままとする一
方、操作パネル上の表示やブザーにより電源トラブルで
あることの異常報知を行う。この異常報知に基づいて、
操作者はコンセントプラグ21を商用電源200Vより
抜き出すことにより、トラブルを未然に防止することが
できる。たとえ破損が生じても、待機時変圧器28の部
分か待機時電源回路29の部分までであるので、修理の
範囲が限定され、修理にかかる時間とコストを削減でき
る。
【0050】〔実施の形態6〕変圧器においては、従来
の技術でも実施の形態2でも説明したように2次側電圧
と1次側電圧との間に位相のずれが生じる。この位相ず
れ(μsec)は、表1で示すように商用電源の周波数
の50Hzと60Hzとで相違する。
【0051】
【表1】
【0052】表1の左の欄に示すように、60Hzの場
合は50Hzの場合に比べて位相ずれが小さく、20μ
secとなっているが、この程度の小さい位相ずれであ
れば、これまで述べてきた各実施の形態における位相制
御において問題はない。
【0053】しかし、50Hzの場合は100μsec
と位相ずれが大きいため、約1Vの検出誤差となり、こ
れで位相制御すると高精度な位相制御が行えなくなると
いう問題がある。この問題を解消するのが本実施の形態
6である。
【0054】実施の形態6に係る画像形成装置用電源制
御装置においては、図1の回路構成において、待機時変
圧器28の2次側端子c,d間に、図12に示す位相ず
れ補正回路61を接続してある。この位相ずれ補正回路
61は、商用電源100Vに対して静電容量が3.3μ
Fの進相コンデンサ62とリレー接点63aとを直列に
接続したものである。リレー接点63aは、CPU33
によってオン/オフ制御されるスイッチング素子に直列
に接続されたリレー(いずれも図示せず)によってオン
/オフ制御されるようになっている。
【0055】CPU33は、実施の形態2の場合と同様
に、1次側電源情報検出回路38からの1次側電源情報
電圧v2 ′のゼロクロス点O1 と補助1次側電源情報検
出回路43からの補助1次側電源情報電圧v4 ′のゼロ
クロス点O2 との位相ずれΔTを求め、位相ずれΔTが
20μsec程度であれば60Hzであると判断して特
に何もしないが、位相ずれΔTが100μsec程度に
まで大きいときは50Hzであると判断し、リレー接点
63aをオンにして進相コンデンサ62を待機時変圧器
28の2次側に接続する。この結果、表1の右の欄に示
すように、50Hzのときの位相ずれΔTを、電圧に大
きな変動を与えない10μsecと小さくすることがで
きる。
【0056】これにより、商用電源が60Hzの場合も
50Hzの場合も、露光ランプ17による露光量を操作
パネルの露光目盛りが指示する量と一致させ(実効電圧
を図4(a)のV12と等しくし)、適正な濃度での画像
形成を行うことができる。
【0057】なお、変圧器のサイズおよび材質により位
相ずれ量が異なるのと同様に、コンデンサによる位相ず
れの補正は一律には定義することがむずかしく、実験値
によって求める。
【0058】〔実施の形態7〕待機時変圧器28とし
て、より小型の変圧器を用いると、2次側電圧と1次側
電圧との間に位相のずれが、表2に示すように拡大す
る。60Hzでも70μsecとかなり大きくなる。し
たがって、実施の形態6の場合と違って、60Hzのと
きも補正する必要が生じる。
【0059】
【表2】
【0060】この問題を解消するのが本実施の形態7で
ある。
【0061】実施の形態7に係る画像形成装置用電源制
御装置においては、図1の回路構成において、待機時変
圧器28の2次側端子c,d間に、図13に示す位相ず
れ補正回路71を接続してある。この位相ずれ補正回路
71は、商用電源100Vに対して静電容量が3.3μ
Fの60Hz用の進相コンデンサ72と、静電容量が
6.8μFの50Hz用の進相コンデンサ73と、これ
ら両進相コンデンサ72,73を選択する切換スイッチ
74とから構成されている。これらの静電容量は実験に
よって求めたものである。切換スイッチ74は、CPU
33によってオン/オフ制御されるスイッチング素子に
直列に接続されたリレー(いずれも図示せず)によって
切り換え制御されるようになっている。
【0062】CPU33は、実施の形態2の場合と同様
に、1次側電源情報検出回路38からの1次側電源情報
電圧v2 ′のゼロクロス点O1 と補助1次側電源情報検
出回路43からの補助1次側電源情報電圧v4 ′のゼロ
クロス点O2 との位相ずれΔTを求め、位相ずれΔTが
70μsec程度であれば60Hzであると判断し、切
換スイッチ74を端子g側に接続して60Hz用の進相
コンデンサ72を待機時変圧器28の2次側に接続す
る。この結果、表2の右の欄に示すように、60Hzの
ときの位相ずれΔTを、電圧に変動を与えない0μse
cとすることができる。また、CPU33は、両ゼロク
ロス点O1 ,O2 の比較から求めた位相ずれΔTが17
0程度にまで大きいときは50Hzであると判断し、切
換スイッチ74を端子h側に接続して50Hz用の進相
コンデンサ73を待機時変圧器28の2次側に接続す
る。この結果、表2の右の欄に示すように、50Hzの
ときの位相ずれΔTを、電圧に大きな変動を与えない4
μsecと小さくすることができる。
【0063】これにより、商用電源が60Hzの場合も
50Hzの場合も、露光ランプ17による露光量を操作
パネルの露光目盛りが指示する量と一致させ(実効電圧
を図4(a)のV12と等しくし)、適正な濃度での画像
形成を行うことができる。
【0064】〔実施の形態8〕実施の形態1の場合、C
PU33は数μsecの単位で入力電圧をA/D変換入
力ポートに取り込んでいるため、電圧検出以外のワーク
に使用できる時間がきわめて短くなる。そこで、入力電
圧の取り込みをより長い時間をかけて行うようにして、
他のワークも時間的なゆとりをもってできるようにする
のが実施の形態8である。
【0065】以下に、本発明の実施の形態8に係る画像
形成装置用電源制御装置を説明する。この実施の形態8
においては、図14に示す回路を用いる。図14におい
て、40,41は図1の1次側電源情報検出回路38に
おける分圧用の抵抗、81はオペアンプより構成した増
幅器、82は抵抗40,41の抵抗分割点と増幅器81
の非反転入力端子(+)との接続ラインとグランドGN
Dとの間に接続されたNPN型のスイッチングトランジ
スタ、83は増幅器81の出力側に接続された逆流防止
ダイオード、84は抵抗85とコンデンサ86とからな
る積分平滑回路、87はコンデンサ86に蓄積された電
荷を放電するためのブリーダー抵抗、88はCPU33
のA/D変換入力ポートへの出力端子である。スイッチ
ングトランジスタ82のベースはCPU33の出力ポー
トから出力される露光ランプの点灯制御信号OUT1を
入力するようになっている。この点灯制御信号OUT1
は、図15に示すように商用電源の1/2の周期をも
ち、デューティ比が50%のパルスとなっている。点灯
制御信号OUT1と商用電源の位相関係は、商用電源の
ゼロクロス点で立ち上がり、商用電源の波高値のタイミ
ングで立ち下がる位相関係となっている。また、89は
点灯制御信号OUT1を入力して位相反転するICから
なるインバータ、90はプルアップ抵抗、91はコンデ
ンサ92と抵抗93,94,95とフライホイールダイ
オード96からなる微分回路、97はスイッチングトラ
ンジスタ、98はPNP型のドライブトランジスタ、9
9はフォトダイオードである。このフォトダイオード9
9は、図2に示すフォトトライアック18とともにフォ
トカプラ100を構成している。19は図2に示す点弧
回路である。
【0066】次に、上記構成の回路の動作を図15のタ
イミングチャートに基づいて説明する。1次側電源情報
検出回路38の全波整流器39の出力電圧v2 (図15
(a))が抵抗40,41によって分圧された1次側電
源情報電圧v2 ′(図15(c))は、点灯制御信号O
UT1(図15(b))によるスイッチングトランジス
タ82のオン/オフによって点灯制御信号OUT1との
論理和をとられた波形となる。すなわち、点灯制御信号
OUT1が“H”レベルのときはスイッチングトランジ
スタ82が導通するので1次側電源情報電圧v2 ′は0
Vレベルとなるが、点灯制御信号OUT1が“L”レベ
ルのときはスイッチングトランジスタ82がオフになる
ので1次側電源情報電圧v2 ′は正弦波形のように変化
する。これが商用電源の半周期ごとに繰り返される。
【0067】さらに、このように波形整形された1次側
電源情報電圧v2 ′を増幅器81に入力し、逆流防止ダ
イオード83を介して積分平滑回路84に入力し、積分
平滑化して平滑化1次側電源情報電圧v2 ″(図15
(d))を得て、出力端子88よりCPU33のA/D
変換入力ポートに入力する。この平滑化1次側電源情報
電圧v2 ″は少しのリップルは含むが、単位時間当たり
の電圧変化の小さい直流電圧となる。例えば、商用電源
の周波数が50Hzの場合、1次側電源情報電圧v2
は5msecで4Vの変化があるのに対して、平滑化1
次側電源情報電圧v2 ″では5msecで1V(3V〜
2V)の変化となり、変化率は1/4に減少する。した
がって、CPU33としては、そのA/D変換入力ポー
トへの取り込みタイミングを100μsec程度まで伸
ばしても実質的な影響は小さく、結果的に、CPU33
に時間的なゆとりをもたせ、他のワークも充分にこなす
ことができるようになる。また、CPU33の性能を落
として廉価なCPUであっても精度の高い位相制御が可
能となる。
【0068】一方、点弧回路19の動作は次のとおりで
ある。点灯制御信号OUT1がインバータ89に入力さ
れて反転される。すなわち、点灯制御信号OUT1が
“H”レベルから“L”レベルへ立ち下がるタイミング
で、インバータ89の出力が“L”レベルから“H”レ
ベルに立ち上がり、微分回路91によって一瞬だけ
“H”レベルとなるワンショットパルスが出力され、ス
イッチングトランジスタ97が導通する結果、ドライブ
トランジスタ98も導通し、フォトカプラ100におい
てフォトダイオード99が一瞬点灯し、その光がフォト
トライアック18に入力されてトリガし、フォトトライ
アック18に直列接続の図2の露光ランプ17を商用電
源電圧v13がゼロクロスするまで点灯するという位相制
御を行う。
【0069】ところで、静電気や電源の大きなノイズに
よって万一CPU33が暴走した場合、“H”レベルと
“L”レベルとを繰り返す点灯制御信号OUT1は、そ
の暴走の結果、“H”レベルのままとなってしまうか、
“L”レベルのままとなってしまう。このような場合に
おいて、もし、点弧回路19における微分回路91を構
成するコンデンサ92を挿入していない場合には、点灯
制御信号OUT1が“L”レベルのままになったとき、
スイッチングトランジスタ97がオンし続け、ドライブ
トランジスタ98もオンし続け、フォトダイオード99
が点灯し続ける結果、フォトトライアック18も導通し
っぱなしとなり、露光ランプ17に商用電源の電圧vL
が位相制御なくそのまま連続的に印加され続けることに
なって、露光ランプ17にダメージを与える。他の負荷
部分も同様である。
【0070】しかし、実際には、CPU33からスイッ
チングトランジスタ97に至るライン中にシリーズに微
分用のコンデンサ92を挿入してあるので、スイッチン
グトランジスタ97がオンになるのは、点灯制御信号O
UT1が“H”レベルから“L”レベルに立ち下がる瞬
間だけとなる。したがって、CPU33の暴走により点
灯制御信号OUT1が“L”レベルのままとなっても、
スイッチングトランジスタ97のベース電圧は一瞬だけ
“H”レベルとなり、あとは“L”レベルを維持するこ
とになるため、ドライブトランジスタ98はオンするこ
とはなく、フォトダイオード99の点灯もないため、フ
ォトトライアック18が不導通状態を保つこととなり、
安全性が確保される。
【0071】〔実施の形態9〕上記の実施の形態8にお
いて、待機時変圧器28として実施の形態2で述べたよ
うな小型変圧器を用いると、商用電源が50Hzの場合
でt1 =5msecに対して位相ずれΔT≒100μs
ecで約1Vの電圧変化が生じ、高精度な位相制御がで
きなくなってしまう。本発明の実施の形態9に係る画像
形成装置用電源制御装置はこの不都合を防止するもので
ある。
【0072】この実施の形態9においては、図16に示
す回路を用いる。図16において、実施の形態8に係る
図14におけるのと同じ符号は、実施の形態9において
も同一部品または同一部分を示すので、ここでは説明を
省略する。実施の形態9においては、実施の形態2また
は実施の形態3または実施の形態4によってCPU33
が求めた位相ずれΔTを利用し、実際に露光ランプ17
を位相制御するために出力する正規のタイミングの点灯
制御信号OUT2に対して、位相ずれΔTだけずらせた
疑似点灯制御信号OUT1をCPU33からスイッチン
グトランジスタ82のベースに出力する。この疑似点灯
制御信号OUT1のタイミングは図15(b)での点灯
制御信号OUT1と同じであり、正規の点灯制御信号O
UT2のタイミングは図15(e)のようになる。
【0073】この実施の形態9の場合も、積分平滑回路
84による平滑化1次側電源情報電圧v2 ″のタイミン
グは図15(d)と同じである。そして、正規のタイミ
ングの点灯制御信号OUT2によって点弧回路19が制
御されて、フォトトライアック18が点呼することで実
際に露光ランプ17に印加される電圧vL の実効値は図
15(f)でハッチングで示したものとなる。
【0074】本実施の形態9を別の角度から説明する
と、図1の1次側電源情報検出回路38および図14の
増幅器81、積分平滑回路84等を含む構成によって、
図15(f)の電圧vL と相似の電圧(ただし、負の部
分は反転して正の波形であるとする)を得ようとする
と、待機時変圧器28からの出力電圧v2 のタイミング
は正規の点灯制御信号OUT2よりも位相ずれΔTだけ
ずれているため、タイミングを補正する必要があり、正
規の点灯制御信号OUT2に対して位相ずれΔTだけ先
に疑似点灯制御信号OUT1をCPU33より出力する
ことで、1次側電源情報電圧v2 ′を平滑化した正しい
タイミングの平滑化1次側電源情報電圧v2″を得るこ
とができるのである。
【0075】本実施の形態9の場合、露光ランプ17は
正規の点灯制御信号OUT2によって位相制御される。
すなわち、図15(e)に示す正規の点灯制御信号OU
T2がインバータ89に入力されて反転され、この正規
の点灯制御信号OUT2が“H”レベルから“L”レベ
ルへ立ち下がるタイミングで、インバータ89の出力が
“L”レベルから“H”レベルに立ち上がり、微分回路
91によって一瞬だけ“H”レベルとなるワンショット
パルスが出力され、スイッチングトランジスタ97が導
通する結果、ドライブトランジスタ98も導通し、フォ
トカプラ100においてフォトダイオード99が一瞬点
灯し、その光がフォトトライアック18に入力されてト
リガし、フォトトライアック18に直列接続の図2の露
光ランプ17に対して、商用電源電圧vL をその波高値
に達したタイミングからゼロクロスするまで印加すると
いう位相制御を行う。印加される実効電圧は図15
(f)でハッチングで示した大きさである。
【0076】なお、上記した各実施の形態においては、
露光ランプ17の位相制御について述べたが、本発明に
よる制御は、定着器におけるヒーターランプの位相制御
にも同様に適用できるし、位相制御に限らず、電源電圧
と同期をとる回路部の駆動制御に適用できる。
【0077】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の電源制御装置に
よれば、待機状態時には主電源回路に電力供給しないの
で省エネルギーを図ることができるのはもちろん、待機
時変圧器を待機時電源回路と1次側電源情報検出回路と
に共用しているので装置の小型化とコストダウンを図る
ことができ、さらに、制御部により作動状態に切り換え
られた主電源回路が出力する直流電源を切換手段を介し
て制御部に印加することにより、待機時変圧器をほぼ無
負荷状態に切り換え、これにより、1次側電圧と実質的
に同一波形となる歪みのない1次側電源情報電圧に基づ
いて制御対象を制御するので、制御部による制御対象の
位相制御やタイミング制御など制御を高精度に行うこと
ができる。特に、複写機などの画像形成装置にあって
は、設定した濃度に正確に対応した濃度で画像形成する
ことができる。
【0078】本発明に係る請求項2の電源制御装置によ
れば、作動時変圧器の2次側に接続されてその2次側電
圧を補助1次側電源情報電圧として制御部に与える補助
1次側電源情報検出回路を設けることで、待機時変圧器
を小型変圧器にすることによる位相ずれを補正するよう
にしたので、待機時変圧器の小型化を図りながら、制御
対象の制御をタイミングのずれなく高精度に行うことが
できる。特に、複写機等の画像形成装置にあっては、設
定した濃度に正確に対応した濃度で画像形成することが
できる。
【0079】本発明に係る請求項3の電源制御装置によ
れば、待機時変圧器の2次側電圧のゼロクロス点付近の
パルス幅を検出するゼロクロス点パルス幅検出回路を設
けることで、1次側電圧(AC入力電圧)の変化に伴う
位相ずれ量を補正するので、1次側電圧(AC入力電
圧)の変化にもかかわらず、制御対象の制御をタイミン
グのずれなく高精度に行うことができる。特に、複写機
等の画像形成装置にあっては、設定した濃度に正確に対
応した濃度で画像形成することができる。
【0080】本発明に係る請求項4の電源制御装置によ
れば、使用する商用電源として定格とは違った商用電源
にコンセントプラグを接続してしまった場合でも(例え
ば100V定格の装置を200Vの商用電源に接続した
としても)、電源投入初期には、作動時変圧器および主
電源回路への電源供給は行わないから、被害を最小限に
おさめ、その修理にかかる時間とコストを削減すること
ができる。
【0081】本発明に係る請求項5の電源制御装置によ
れば、待機時変圧器の2次側に1次側電圧の周波数に対
応した位相ずれ補正回路を接続することで、1次側電圧
(AC入力電圧)の周波数が50Hzのときと60Hz
のときとで位相ずれ量が相違しても、その位相ずれ量の
補正を行うので、制御部による制御対象の制御を高精度
なものにしたり、待機時変圧器としてより小型変圧器を
採用したりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置用電
源制御装置の構成を示す回路図である。
【図2】実施の形態1における露光ランプの駆動回路を
示す回路図である。
【図3】実施の形態1および従来の技術(図18)の動
作を説明する波形図である。
【図4】実施の形態1および従来の技術の動作を説明す
る波形図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係り、図1の回路に付
加する補助1次側電源情報検出回路の構成を示す回路図
である。
【図6】実施の形態2および従来の技術の動作を説明す
る波形図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係り、図1の回路に付
加するゼロクロス点パルス幅検出回路の構成を示す回路
図である。
【図8】実施の形態3の動作を説明する波形図である。
【図9】実施の形態3においてAC入力電圧と位相ずれ
量の関係を示す特性図である。
【図10】実施の形態3においてAC入力電圧とゼロク
ロス点付近のパルス幅との関係を示す特性図である。
【図11】実施の形態3において位相ずれ量とゼロクロ
ス点付近のパルス幅との関係を示す特性図である。
【図12】本発明の実施の形態6に係り、図1の回路に
付加する位相ずれ補正回路の構成を示す回路図である。
【図13】本発明の実施の形態7に係り、図1の回路に
付加する位相ずれ補正回路の構成を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態8に係り、図1の回路に
付加する回路の構成を示す回路図である。
【図15】実施の形態8および実施の形態9の動作を説
明する波形図である。
【図16】本発明の実施の形態9に係り、図1の回路に
付加する回路の構成を示す回路図である。
【図17】従来の技術に係る電源制御装置の構成を示す
ブロック回路図である。
【図18】従来の技術に係る待機時電源回路とモニター
用全波整流器の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
17……露光ランプ 18……トライアック 19……点弧回路 23……作動時変圧器 24……主電源回路 28……待機時変圧器 29……待機時電源回路 31……平滑コンデンサ 33……CPU(制御部) 34……リレー 34a…常開のリレー接点 35……スイッチング素子 36……ダイオード(切換手段) 38……1次側電源情報検出回路 42……スタートボタン 43……補助1次側電源情報検出回路 51……ゼロクロス点パルス幅検出回路 61……位相ずれ補正回路 71……位相ずれ補正回路 81……増幅器 82……スイッチングトランジスタ 84……積分平滑回路 89……インバータ 91……微分回路 92……微分用のコンデンサ 97……スイッチングトランジスタ 98……ドライブトランジスタ 99……フォトダイオード ΔT……位相ずれ v2 ′……1次側電源情報電圧 v2 ″……平滑化1次側電源情報電圧 v4 ′……補助1次側電源情報電圧 O1 ……ゼロクロス点 O2 ……ゼロクロス点 OUT1……点灯制御信号(疑似点灯制御信号) OUT2……点灯制御信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の待機状態時に1次側電力を2次側
    電力に変換する待機時変圧器を有する待機時電源回路
    と、装置の待機状態時には電力供給を受けずかつ作動状
    態時に1次側電力を2次側電力に変換する作動時変圧器
    を有する主電源回路と、待機状態時に前記待機時電源回
    路から2次側電力の供給を受け装置の待機状態と作動状
    態とを切り換える切換信号を出力するとともに待機状態
    時と作動状態時に制御対象を制御する制御部と、前記待
    機時変圧器から2次側電力を受けることで1次側電源情
    報電圧を検出して前記制御部に与える1次側電源情報検
    出回路と、作動状態に切り換えられた前記主電源回路よ
    り直流電源の供給を受けて前記制御部に印加することに
    より前記待機時変圧器をほぼ無負荷状態に切り換える切
    換手段とを備え、前記制御部は作動状態への切り換えに
    より前記待機時変圧器がほぼ無負荷状態になることで1
    次側電圧と実質的に同一波形となる前記1次側電源情報
    検出回路からの1次側電源情報電圧に基づいて制御対象
    を制御するように構成されていることを特徴とする電源
    制御装置。
  2. 【請求項2】 作動時変圧器の2次側に接続されてその
    2次側電圧を補助1次側電源情報電圧として前記制御部
    に与える補助1次側電源情報検出回路を設け、前記制御
    部は前記補助1次側電源情報検出回路からの補助1次側
    電源情報電圧のゼロクロス点の位相と1次側電源情報検
    出回路からの1次側電源情報電圧のゼロクロス点の位相
    から両者の位相ずれ量を演算し制御対象に対する制御タ
    イミングを前記位相ずれ量に基づいて補正するように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源制
    御装置。
  3. 【請求項3】 待機時変圧器の2次側電圧のゼロクロス
    点付近のパルス幅を検出するゼロクロス点パルス幅検出
    回路を設け、制御部は前記待機時変圧器の1次側電圧と
    2次側電圧との位相ずれ量とゼロクロス点付近のパルス
    幅とを関係付けたデータテーブルをもち、前記制御部は
    前記ゼロクロス点パルス幅検出回路から入力したゼロク
    ロス点付近のパルス幅に基づいて前記データテーブルを
    検索し、得られた位相ずれ量に基づいて制御対象に対す
    る制御タイミングを補正するように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  4. 【請求項4】 制御部は1次側電源情報検出回路からの
    1次側電源情報電圧が所定範囲内にあるときは切換信号
    を出力し、所定範囲外のときは切換信号の出力を禁止す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電源制御装置。
  5. 【請求項5】 待機時変圧器の2次側に1次側電圧の周
    波数に対応した位相ずれ補正回路を接続してあるととも
    に、制御部は補助1次側電源情報検出回路からの補助1
    次側電源情報電圧と1次側電源情報検出回路からの1次
    側電源情報電圧の位相ずれ量から1次側電圧の周波数を
    演算しその位相ずれ量に基づいて前記位相ずれ補正回路
    を制御して位相ずれ量の補正を行うように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の電源制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119207A (ja) * 2008-10-31 2010-05-27 Silitek Electronic (Guangzhou) Co Ltd 電力割当装置
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