JPH09322052A - 自動撮影カメラシステム - Google Patents

自動撮影カメラシステム

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JPH09322052A
JPH09322052A JP8153132A JP15313296A JPH09322052A JP H09322052 A JPH09322052 A JP H09322052A JP 8153132 A JP8153132 A JP 8153132A JP 15313296 A JP15313296 A JP 15313296A JP H09322052 A JPH09322052 A JP H09322052A
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Kazuo Abe
一雄 阿部
Akio Ishikawa
秋男 石川
Shigezumi Kuwajima
茂純 桑島
Takahito Suzuki
尊人 鈴木
Toru Nakamura
亨 中村
Hiroyuki Kuwabara
裕之 桑原
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OYO KEISOKU KENKYUSHO KK
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Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元空間内を移動する対象を自動追尾して
撮影することができると共に、撮影中の状況の変化等に
応じた最適なカメラワークで撮影することができるよう
にする。 【解決手段】 広角画像を撮影するセンサカメラ100
と;外部からの制御信号により撮影方向を含むカメラ操
作の制御が可能な撮影用カメラ200と;前記広角画像
内の静止体又は移動体の中から撮影対象の被写体1を認
識すると共に、被写体1の3次元空間内の現在位置を逐
次計測する3次元位置計測部300と;前記3次元位置
計測部の計測情報に基づいて被写体1の3次元空間内の
動きを解析する動き解析部と;カメラワークの制御モー
ドを複数持ち、当該制御モードの制御パラメータに従っ
て前記撮影用カメラのカメラワークを制御すると共に、
前記解析した被写体の動きに応じて前記撮影用カメラを
駆動制御するカメラワーク制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビカメラを使
用して撮影した画像から対象の3次元位置を計測し、そ
の対象を自動追尾して無人で撮影することができる自動
撮影カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ操作者が直接テレビジョン
カメラを操作せず、被写体を自動追尾して撮影すること
ができるようにしたカメラシステムでは、水平,垂直方
向に回動可能で外部からの制御信号により制御可能な撮
影用カメラを用い、被写体の動きに合わせて撮影用カメ
ラを駆動制御するようにしている。被写体を認識する方
法としては、例えば、被写体(あるいは被写体と共に移
動する物体)に予め検知マークを付けておき、撮影画像
を処理してその検知マークを認識する方法や、赤色など
特定の色を被写体として認識する方法が採られている。
そして、認識した被写体が画面の枠内の所定位置に位置
するように撮影用カメラを駆動制御することで、被写体
を追尾して撮影するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような追尾方法の場合、次の例に示すように、画面上で
の被写体の動きは“ぎこちない動き”となる。例えば図
14に示すように被写体1がt1時点からt3時点まで
同図のような軌跡で移動したとする。その場合、図15
(A)に示すように、先ずt1時点では、画面VD(t
1)上の目標位置に被写体1が位置するように撮影用カ
メラの向きを補正する。その後、次のt2時点までは同
図(B)のように被写体1が画面VD(t1〜t2)上
に表示される。次のt2時点では、再度、同図(C)の
ように画面VD(t2)上の目標位置に被写体1が位置
するように撮影用カメラの向きを補正する。同様に、図
15(D)のように被写体が動いた場合も、目標位置と
のずれ量を補正する。すなわち、被写体の位置が所定位
置からずれたら、そのずれ量を補正するという動作を繰
り返すため、認識間隔の大きさに応じてぎこちない動き
が増大する。また、円滑なカメラワークを実現するには
被写体の認識間隔を小さくすれば良いが、そのための情
報処理量が増えるため、制御装置の処理負荷が増大する
ことになる。
【0004】また、上述のような1台の撮影用カメラで
被写体を自動追尾するためには、カメラの画枠内に被写
体が存在しないと機能しないため、目的とする被写体が
カメラの画枠内に入ってきた時に、はじめて自動制御に
よるカメラ操作が開始されるようになっていた。そのた
め、カメラが被写体を捕らえるまでは手動でカメラ操作
を行なわなければならず、また、被写体の移動速度に追
いつけずに画枠内からはずれてしまった場合、自動追尾
不能になるという問題があった。
【0005】一方、広い視野領域で撮影し、その領域の
一部を拡大して撮影できるようにしたカメラシステムと
して、広角画像撮影用とその画像の一部をなす画像撮影
用の2個のテレビジョンカメラを備え、前者の無人カメ
ラを用いて広い視野を撮影し、カメラ操作者がその撮影
画像を見ながら、後者の撮影用カメラを遠隔操作(例え
ばパン,チルト,ズーム)等により操作して、目的とす
る被写体を撮影するようにしたカメラシステムが実現さ
れている。このカメラシステムでは、無人カメラによる
撮影画像をモニターするときのカメラ操作者の視線の動
きを検出し、その動きを撮影用カメラの操作信号に変換
してカメラ制御に反映する機能を備えることで、直接カ
メラを操作せずに撮影するようにしている(特開平7−
240868号公報参照)。しかしながら、このような
撮影方法では、広い視野領域で被写体を捕らえることが
できるという利点はあるが、カメラ操作者が間接的に操
作する必要があり、自動追尾による無人での撮影を行な
うことができなかった。
【0006】さらに、対象を自動追尾して無人で撮影す
る従来の自動撮影カメラシステムにおいては、画面内の
被写体の位置や大きさ等が変化しない単調な映像が多
く、一流カメラマンが直接操作しているような臨場感の
高いカメラワークを実現することができなかった。
【0007】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、3次元空間内を移動する対
象を自動追尾して撮影することができると共に、撮影中
の状況の変化等に応じた最適なカメラワークで撮影する
ことができる自動撮影カメラシステムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動撮影カメ
ラシステムに関するものであり、本発明の上記目的は、
カメラ操作者の視野に相当する広角画像を撮影するセン
サカメラと;外部からの制御信号により撮影方向を含む
カメラ操作の制御が可能な撮影用カメラと;前記センサ
カメラで撮影された広角画像内の静止体又は移動体の中
から撮影対象の被写体を認識すると共に、該被写体の3
次元空間内の現在位置を逐次計測する3次元位置計測部
と;前記3次元位置計測部の計測情報に基づいて前記被
写体の3次元空間内の動きを解析する動き解析部と;前
記撮影用カメラのカメラワークの制御モードを複数持
ち、当該制御モードの制御パラメータに従って前記撮影
用カメラのカメラワークを制御すると共に、前記動き解
析部で解析した被写体の動きに応じて前記撮影用カメラ
を駆動制御するカメラワーク制御部とを備えることによ
って達成される。
【0009】さらに、前記動き解析部で解析した被写
体の動きの情報が、前記3次元位置計測部の現時点まで
の複数の計測情報に基づいて求めた前記被写体の動きの
予測情報であること;前記カメラワーク制御部が、前
記被写体の3次元空間内の位置に応じて前記制御モード
を自動的に切替え、当該制御モードの制御パラメータに
従って前記撮影用カメラのカメラワークを制御するこ
と;前記カメラワーク制御部が、前記被写体の速度に
応じて前記制御モードを自動的に切替え、当該制御モー
ドの制御パラメータに従って前記撮影用カメラのカメラ
ワークを制御すること;撮影空間領域を複数の撮影空
間領域部に分割すると共に、当該撮影空間領域部での制
御モード及び各撮影空間領域部の切替条件を予め設定し
ておき、前記カメラワーク制御部が前記切替条件に従っ
て前記撮影空間領域部を切替えることで前記制御モード
を自動的に切替え、当該制御モードの制御パラメータに
従って前記撮影用カメラのカメラワークを制御するこ
と;によってそれぞれ、より効果的に達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、カメラ操作者の眼に
相当するセンサカメラにより撮影した広角映像の中から
撮影すべき被写体を自動認識すると共に、3次元空間内
での被写体の位置と動きを計測し、被写体の動きに応じ
て撮影用カメラを駆動制御することで、被写体の自動撮
影を行なうようにしている。また、カメラワークの制御
モードを複数持ち、対象の3次元座標位置や対象の速度
等により制御モードをダイナミックに切替え、当該制御
モードでのカメラワークで制御することで、撮影中の状
況の変化等に応じた最適なカメラワークによる撮影を可
能としている。
【0011】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施
形態について詳細に説明する。図1は本発明の自動撮影
カメラシステムの概略構成を示しており、3次元空間を
移動する被写体を捕らえるための2台のカメラ100
(以下、「センサカメラ」と呼ぶ)と1台の撮影用カメ
ラ200を備えたシステムの例を示している。センサカ
メラ100は、カメラ操作者の両眼に相当するカメラで
あり、同図のように撮影対象の被写体1を含む広角映像
を撮影する。このセンサカメラ100は、被写体の3次
元位置(3次元座標)を三角測量の原理で求めるために
2台用いる。例えば、センサカメラ100の視野領域を
越えて移動する被写体1を追尾して撮影する場合には、
複数のセンサカメラ100が使用され、その場合には撮
影範囲(計測範囲)が分割されてそれぞれ所定の位置に
2台ずつ配置される。撮影用カメラ200は、外部から
の制御信号によりカメラのパン,チルト,ズーム,フォ
ーカス等の調整が可能な駆動機構部(雲台)210と撮
像部220とが一体的に構成されたカメラであり、パン
軸及びチルト軸の回動制御により真下を除くほぼ全域の
空間が撮影できるようになっている。
【0012】3次元位置計測装置300は、センサカメ
ラ100の撮影された広角画像VD1a(VD1b)内
の静止体又は移動体の中から撮影対象の被写体1を認識
(例えば被写体1の色情報により認識)すると共に、被
写体1の現在位置を逐次計測する装置であり、撮影用カ
メラ200の視点を原点とした三次元空間内での被写体
1の現在位置(3次元座標情報),被写体1の大きさを
示す情報(画像抽出部分の面積情報)等を計測情報PD
として出力する。この計測情報PDは入出力インタフェ
ースを介してデータ解析装置500に入力される。
【0013】データ解析装置500は、3次元位置計測
装置300からの計測情報PDを基に被写体1の動きを
解析し、被写体1の動きに応じて撮影用カメラ200の
カメラワークを制御する装置であり、駆動制御部400
を介して駆動信号MSを送出し、撮影用カメラ200の
カメラワークを制御する。すなわち、データ解析装置5
00では、3次元位置計測装置300の計測情報PDに
基づいて被写体1の現在位置を認識する共に、被写体1
の動き(各時点の位置,方位角,加速度等)を解析して
次の瞬間の動きを予測し、この予測情報と現時点の撮影
用カメラ200の向きを示す情報等に基づいて撮影用カ
メラ200のパン,チルト角度偏差及びズーム等の調整
量を演算し、駆動制御データ(速度指令)Vcomを出
力して被写体1の次の動作位置へと撮影用カメラ200
を駆動制御することで、被写体1を自動追尾して撮影す
るようにしている。
【0014】また、データ解析装置500は、カメラワ
ークの制御モードを複数持ち、各制御モードを撮影中の
状況の変化に応じてダイナミックに切替える機能を備え
ており、状況に応じた最適なカメラワークで撮影するこ
とができるようにしている。例えば、被写体の3次元空
間内の位置に応じて視野の大きさを変化させたり、被写
体の速度に応じて画面内の被写体位置を変動させたり、
時間帯に応じてアイリスの調整量を切替えたりというよ
うに、カメラワークの制御モードをダイナミックに切替
えて撮影することができるようにしている。また、運動
競技や自動車競技等、被写体が移動するコースが予め決
まっている場合には、カメラワークの制御モードが異な
る撮影区域(例えば、スキーのジャンプ競技のスタート
地点→ジャンプ地点→着地地点等)ごとにカメラワーク
の制御パラメータをそれぞれ設定しておき、撮影空間内
の被写体の位置に応じて制御パラメータを自動的に切替
えることで、撮影区域に応じた最適なカメラワークで撮
影することができるようにしている。
【0015】次に、各装置の構成例を示してより詳細に
説明する。先ず、撮影用カメラと駆動制御部の構成につ
いて説明する。図2は、図1の撮影用カメラ200と駆
動制御部400の構成例を示しており、撮影用カメラ2
00は、モータ213,214の駆動によるパン軸21
1及びチルト軸212の回動により撮像部220の向き
(水平及び垂直方向)が調整され、各モータ215の駆
動により撮像部220のズーム,フォーカス,アイリス
が調整されるようになっている。本例では、モータ21
5にはステップモータを使用し、モータ213,214
には、高トルクを発生するダイレクトドライブモータを
使用している。
【0016】駆動制御部400は、雲台のモータ213
〜215を駆動する制御CPU410,モータドライバ
420等から構成され、上位制御部(図1の構成例では
データ解析装置500)からの駆動制御データ(速度指
令)Vcomに従って撮影用カメラ200の駆動制御を
行なう。すなわち、駆動制御部400は、上位制御部か
らの駆動制御データ(速度指令)Vcom及びデータベ
ース401のパラメータPDD(各モータの駆動制御用
パラメータ)を基に各モータ213〜215の駆動信号
MS1〜MS3を制御CPU410によって生成/出力
し、モータドライバ420を介してサーボ制御による撮
影用カメラ200の制御を行なう。
【0017】次に、3次元位置計測装置とデータ解析装
置の構成について説明する。図3は、図1の3次元位置
計測装置300とデータ解析装置500の主要部の構成
例をブロック図で示している。図3において、3次元位
置計測装置300は、センサカメラ100で撮影された
広角画像VD1a(又はVD1b)内の静止体又は移動
体の中から撮影対象の被写体1を認識する被写体認識部
310と、被写体1の3次元空間内の現在位置(3次元
座標)を計測する3次元座標計測部320とから構成さ
れる。3次元位置計測装置300の計測情報PDは、デ
ータ解析装置500内の動き解析部510に入力され
る。
【0018】データ解析装置500は、3次元位置計測
装置300からの計測情報PDにより被写体1の動きを
解析し、被写体1の現時点までの直近の動きベクトルを
求める動き解析部510と、動き解析部510で求めた
動きベクトルを基に被写体1の次の動きを予測し、次の
動きベクトルを求めて被写体速度V等の予測情報を送出
する動き予測部520と、カメラ角度/画角検出センサ
からの検出情報SD(あるいは撮影用カメラ200から
の撮影画像VD2)に基づいて撮影画面内の被写体最適
位置までの撮影用カメラ200の方位角(パン,チルト
角度偏差)及び画角(ズーム)調整量を検出し、駆動信
号の補正量を求めて速度補正情報(補正速度ΔV)を送
出する速度補正量検出部540と、動き予測部520か
らの予測情報,及び速度補正量検出部540からの速度
補正情報等に基づいてカメラワークの分析及び決定を行
ない、駆動制御データ(速度指令)Vcomを出力して
撮影用カメラ200のカメラワークを制御するカメラワ
ーク制御部530とから構成される。
【0019】ここで、データ解析装置500内のカメラ
ワーク制御部530は、3次元空間内の被写体位置,被
写体の速度等によって撮影用カメラ200のカメラワー
クの制御モードをダイナミックに切替える制御モード切
替手段を具備しており、各制御モードに対する制御パラ
メータに従って、当該制御モードでのカメラワークを制
御するようになっている。データ解析装置500は、他
に、動き解析部510で解析した被写体動作の解析情報
を記録する図示しない解析情報記録手段と、解析情報を
撮影画像と共にあるいは単独でモニタ表示する図示しな
い解析情報表示手段とを具備している。なお、速度補正
量検出部540の構成の詳細については、カメラ角度/
画角検出センサからの検出情報SDに基づいて速度補正
量を検出する方式と、撮影画像VD2に基づいて速度補
正量を検出する方式とで構成が異なるため、後述の実施
例の項で具体的な構成例を示して説明する。
【0020】ここで、カメラワークの制御モードの切替
方法について、図5(A)〜(C)を参照して説明す
る。図5(A)に示すように、カメラワークの制御モー
ドは、制御形態W1がi種類の制御モード(C1(1)
〜C1(i)),制御形態W2がk種類の制御モード
(C2(1)〜C2(k))というように、カメラワー
クの制御形態(例えば、自動追尾の制御,画面内の被写
体位置の制御,ズーミングワークの制御等の各形態)毎
に複数ある。カメラワーク制御部530では、被写体の
3次元位置,被写体の速度,現在の時間帯等を切替要素
として、現在の制御モードを他の制御モードに切替える
ようにしている。また、図5(B)に示すように、制御
形態W1は制御モードC1(1),制御形態W2は制御
モードC2(7)というように、カメラワークの制御パ
ターン毎に制御モデル(M1,M2,〜)を予め用意し
ておき、制御モデル(M1,M2,〜)を切替えること
で、各制御形態(W1,W2,〜)の制御モードを切替
えるようにしている。この切替え制御は、図5(C)に
示すように、制御モデルの切替形態(1,2,〜)に対
応して予め設定されている切替条件(a1,a2,〜)
に従って行われる。
【0021】上述のような構成において、具体例を示し
てデータ解析装置500内のカメラワーク制御部530
における制御モードの切替制御の動作例、及びシステム
全体の動作例についてそれぞれ説明する。
【0022】図4は、センサカメラ100と撮影用カメ
ラ200の配置構成の一例を示しており、同図に示すよ
うなスキーのジャンプ競技を撮影する場合、被写体であ
る選手1が移動する領域は、スタート地点からジャンプ
台の先端のジャンプ地点までの助走路の領域部2a,ジ
ャンプしてから着地地点までの領域部2b,及び着地地
点から静止するまでのスロープの領域部2cであり、そ
れぞれの移動領域部が撮影領域部(3次元空間領域)と
なる。本発明では全領域を自動撮影の対象とすることが
できるが、図4では便宜上、ジャンプ中の空間領域部2
bの一部を自動撮影の対象とし、センサカメラ100の
視野領域を2つの計測範囲1及び2に分割し、センサカ
メラ101(101A,101B)で計測範囲1の3次
元計測を担当し、センサカメラ102(102A,10
2B)で計測範囲2の3次元計測を担当するようにした
場合の配置構成の例を示している。
【0023】ここで、センサカメラ101とセンサカメ
ラ102は、それぞれ1台でも被写体の3次元位置(3
次元座標)を求めることが可能だが、その場合、例えば
2点間を移動したときの被写体1の移動量及び大きさの
変化量の検出値に基づいて被写体1の位置を示す3次元
座標を算出することになり、計測時点ごとに3次元座標
を求めることができず、リアルタイムに計測情報を提供
できないという欠点がある。そのため、上記の点や計測
装置の処理負荷の点では、本例のように1計測範囲に2
台のセンサカメラを用いる形態の方が好ましい。
【0024】図6は、上記のスキーのジャンプ競技を撮
影する場合の制御パラメータの具体例を示している。以
下、図4の全領域(2a〜2c)を自動撮影の対象とす
るものとして説明する。図6の例では、スタート地点か
らジャンプ台の先端のジャンプ地点までの助走路の撮影
空間領域2aにおけるカメラワークの制御モデルを“M
1”,ジャンプ地点から着地地点までの撮影空間領域2
bにおけるカメラワークの制御モデルを“M2”,着地
地点から静止するまでのスロープの撮影空間領域部領域
2cにおけるカメラワークの制御モデルを“M3”と
し、それぞれ、追尾制御方法に関する制御形態W1,画
面内の被写体位置に関する制御形態W2,及び視野の大
きさ(ズーム調整量)関する制御形態W2における各制
御モードの制御パラメータが制御モデル毎に設定されて
いる。例えば、追尾の制御方法に関する制御形態W1の
制御モードとしては、センサカメラの出力、すなわち被
写体の3次元位置の計測情報に基づいて追尾する制御モ
ードC1(1),被写体の移動コースのモデル式に基づ
いて追尾する制御モードC1(2),及び両者を組合わ
せた情報に基づいて追尾する制御モードC1(3)があ
り、図6の例では、制御形態W1における制御モデルM
1の制御パラメータとしては上記の制御モードC1
(2)の制御パラメータ(助走路のモデル式)が設定さ
れている。
【0025】これらの制御モデルM1〜M3の切替え
は、図7に示すように、各制御モデルM1〜M3に対応
して予め設定されている切替条件a1〜a3に従って行
われる。例えば、領域2bと領域2cは、ジャンプの飛
距離によって着地地点が変動するため、被写体1の最下
端の3次元位置と被写体直下のスロープ表面位置との距
離を示す関数f(x,y,z)によって制御モデルを切
替えるようになっている。すなわち、この場合には、撮
影中の状況の変化(被写体の移動軌跡の変化)に応じて
撮影空間領域が変動し、それに応じてカメラワークの制
御モードを自動的に切替えるようにしている。
【0026】ここで、上記の制御モデルを例として、デ
ータ解析装置500内のカメラワーク制御部530にお
ける制御モードの切替制御の動作例を、図8のフローチ
ャートに従って説明する。
【0027】自動追尾の動作は、遠隔制御等による外部
からのスタート信号、或いは、ジャンプの助走スタート
時点で自動的に発生するスタート信号により開始され
る。このスタート信号はシャッタタイミング信号であ
り、シャッタタイミング信号の入力により、カメラワー
ク制御部530では、先ず、制御モデルを“M1”とす
る(ステップS1)。そして、制御モデルM1の制御パ
ラメータに従って、助走路に沿って追尾するように撮影
用カメラ200を駆動制御する。
【0028】すなわち、制御モデルM1の場合にはセン
サカメラの出力は用いず、予め登録されているスタート
地点の位置に撮影用カメラ200を向けて被写体である
選手を捕らえておく。そして、スタート信号の入力を境
にセンサカメラの出力を用い、被写体1の3次元位置情
報及び助走路の道筋を示すモデル式(例えば3次元座標
と時間から成るモデル式)に基づいて撮影用カメラ20
0のパン,チルト操作を制御する。その際、撮影用カメ
ラ200の画面内の被写体位置が画面中央に位置し、か
つ視野の大きさが基準値(一定値)L1となるようにズ
ーム操作を制御する。そして、図7中の制御モデルM1
の切替条件a1を満足する期間、すなわち、x,y,z
座標系で表わした被写体1の3次元位置から助走路上の
被写体位置をg(x,y,z)として求め、被写体1が
領域2aと領域2bとの境界面tよりスタート地点側の
空間に位置(g(x,y,z)<t)する期間は、制御
モデルM1の制御パラメータに従ってカメラワークを制
御する(ステップS2,S3)。
【0029】そして、ステップS2において、制御モデ
ルM1の切替条件a1を満足しないのであれば、制御モ
デルを“M2”に切替え(ステップS4)、制御モデル
M2の制御パラメータに従ってカメラワークを制御す
る。制御モデルM2では、図6中の制御モデルM2の制
御パラメータに示すように、センサカメラの出力、すな
わち、センサカメラの撮影画像により被写体1を認識
し、その3次元位置の計測情報に基づいて被写体1の自
動追尾を制御する。その際、撮影用カメラ200の画面
内の被写体位置が、画面中央を基準として被写体1の速
度のk倍遅れた位置に位置し、かつ視野の大きさが基準
値(一定値)L2となるようにズーム操作を制御する。
この制御は、切替条件a2を満足する期間、すなわち、
被写体1の3次元位置が被写体直下のスロープ表面位置
より上部に位置(g(x,y,z)>tかつf(x,
y,z)>0)する期間(ジャンプ中の期間)、継続さ
れる(ステップS5,S6)。
【0030】そして、ステップS5において、制御モデ
ルM2の切替条件a2を満足しないのであれば、制御モ
デルを“M3”に切替え(ステップS7)、制御モデル
M3のパラメータに従ってカメラワークを制御する。制
御モードM3では、図6中の制御モデルM3の制御パラ
メータに示すように、センサカメラの出力、及びスロー
プに沿って、すなわち、被写体の3次元位置の計測情報
PD及び被写体移動コースのモデル式に基づいて被写体
1の自動追尾を制御するとともに、視野の大きさが徐々
に大きくなるようにズーム操作を制御する。この制御
は、切替条件a3を満足する期間、すなわち、被写体1
の3次元位置がスロープ表面近傍に位置し、領域2cの
スロープ終了地点の面(垂直の平面)t0まで(f
(x,y,z)≦0かつt<g(x,y,z)<t0)
の期間(着地滑走中の期間)、継続される(ステップS
8,S9)。そして、ステップS8において、制御モデ
ルM3の切替条件a3を満足しないのであれば、切替制
御の動作を終了する。その後、例えば所定時間経過後、
センサカメラの出力を用いずに初期動作位置(スタート
地点)に撮影用カメラ200を向けて待機状態とし、ス
タート信号の入力により上記動作を繰り返す。
【0031】次に、図2〜図4を参照してシステム全体
の動作例を説明する。図4において、センサカメラ10
1,102で撮影された映像信号はそれぞれ3次元位置
計測装置300に入力される。なお、センサカメラ10
1,102の計測範囲の切換制御の方法については後述
する。ここでは便宜上、センサカメラ101,102を
センサカメラ100として説明する。図3において、3
次元位置計測装置300内の被写体認識部310は、映
像信号VD1a(又はVD1b)をデジタル化した1フ
レーム分の2次元座標系の画像データから撮影対象の被
写体1を認識する。被写体1の認識は、例えば画像デー
タの各画素の色度と、被写体認識データとして予め設定
されている複数色のそれぞれの閾値(色度の範囲:下限
の閾値〜上限の閾値)とを比較し、閾値内を“1”,範
囲外を“0”として画素単位に2値化する。その際、2
次元座標系(X,Y座標系)にて連続する当該色の部分
を抽出して計数し、計数値を面積Sとする。そして当該
色の部分が複数存在する場合には、例えば、面積Sの大
きい部分を撮影対象の被写体1と認識する。但し、設定
されている色で被写体1を必ず特定できるような撮影条
件では大きさによる認識処理は必要ないため、色だけで
認識すれば良い。
【0032】3次元座標計測部320では、被写体認識
部310で求めた面積Sから、抽出部分の重心位置を演
算して被写体1の中心位置C(x,y)とする。この中
心位置は、2台のセンサカメラ100の画像データVD
1a,VD1bからそれぞれ演算する。続いて、算出し
た2つの中心位置C1(x,y),C2(x,y)と、
センサカメラ100及び撮影用カメラ200の位置情報
とから、被写体1の3次元空間内の位置(撮影用カメラ
200の視点を原点とした被写体1の3次元座標)を三
角測量の原理で算出し、算出した3次元位置情報C
(x,y,z)と被写体1の大きさを示す情報(上記の
面積S)を計測情報PDとして出力する。この計測情報
PDは、データ解析装置500内の動き解析部510に
入力される。
【0033】動き解析部510では、3次元位置計測装
置300からの計測情報PDにより被写体1の動きを解
析し、解析情報を動き予測部520に送出する。例え
ば、今回の計測情報PDtn(3次元座標情報)と前回
の計測情報PDt(n−1)により、前回の計測時点を
起点とする動きベクトルを求め、求めた動きベクトルの
情報(時刻,方位角,距離,速度等)を解析情報として
送出する。動き予測部520では、動き解析部510か
らの解析情報に基づいて被写体1の次の瞬間の動きを予
測する。
【0034】ここで、被写体の次の瞬間の動き予測する
方法について第1及び第2の例を示して説明する。な
お、計測間隔と動きベクトルの解析間隔とは必ずしも等
しくないが、ここでは、等しいものする。先ず、第1の
例として、直近の2つの計測情報PDtn,PDt(n
−1)を基に予測する方法について説明する。図9
(A)に示すように、被写体の前回(t1時点)の計測
位置がP1(x,y,z)で、今回(t2時点)の計測
位置がP2(x,y,z)とした場合、P1(x,y,
z)とP2(x,y,z)から方位と速度Vとを求め
(本例では動き解析部510にて算出)、同一方向に同
一速度で動くものと予測して、P2→FPの動きベクト
ルを求める。ここで、FP(x,y,z)は、t2−t
1時間経過したt3時点での次の移動位置である。
【0035】続いて、第2の例として、直近の3つの計
測情報PDtn,PDt(n−1),PDt(n−2)
を基に予測する方法について説明する。図9(B)に示
すように、被写体の前前回(t1時点)の計測位置がP
1(x,y,z),前回(t2時点)の計測位置がP2
(x,y,z),今回(t3時点)の計測位置がP3
(x,y,z)であったとする。この場合、各時点t1
〜t3の座標から動きベクトルP1→P2,P2→P3
を求める。そして、求めた2つの動きベクトルからP3
→FPの動きベクトルを求める。この方法では、方位角
の変化及び加速度を考慮して予測することになる。計測
間隔が極めて短い場合には前者の方法で充分である。な
お、予測に用いる計測情報の量を多くして更に先の動き
を予測するようにしても良い。以上のようにして求めた
被写体の動きの予測情報は、カメラワーク制御部530
に入力される。
【0036】カメラワーク制御部530では、画面内の
被写体位置情報動き予測部520からの予測情報(被写
体速度V等)、速度補正量検出部540からの速度補正
情報(補正速度ΔV)に基づいて、撮影用カメラ200
の方向,移動量及び移動速度を決定する。その際、被写
体の3次元座標位置や速度等の切替条件に従ってカメラ
ワークの制御モードを自動的に切替え、当該制御モード
の制御パラメータに従ってズーム操作等のカメラワーク
を決定する。そして、パン,チルトの速度指令(V+Δ
V)を生成すると共に、撮影用カメラ200のズーム,
フォーカス,アイリスを調整するための速度指令を生成
し、駆動制御データVcomとして出力し、駆動制御部
400を介して撮影用カメラ200を駆動制御する。
【0037】以上のように、対象の3次元座標位置や対
象の速度等により制御モードをダイナミックに切替え、
当該制御モードの制御パラメータに従ってカメラワーク
を制御することで、撮影中の状況の変化等に応じた最適
なカメラワークによる撮影を可能としている。また、被
写体の次の瞬間の動きを予測して次の動作位置へと撮影
用カメラ200の駆動制御を行なうことにより、従来の
自動撮影システムに見られる映像の動きのぎこちなさは
解消されることになる。また、撮影用カメラ200を複
数設置し、撮影用カメラ200を切り換えながら撮影す
る構成とした場合、被写体の動きの予測情報を利用する
ことにより、各視野領域の境界をまたがって移動する被
写体を連続的に追尾して撮影することが可能となる。ま
た、計測範囲を分割して各センサカメラ100を配置す
る構成では、3次元位置計測装置300で被写体の動き
を予測し、計測範囲を切り換えながら計測処理を行なう
ことで、計測範囲をまたがって移動する被写体の計測を
連続的に行なうことができる。さらに、従来のシステム
と比較して被写体位置の計測間隔を大きくとることがで
きるので、情報処理量が減り、制御系の処理負荷が軽減
される。
【0038】
【実施例】以下に、データ解析装置500内の速度補正
量検出部540の構成例の第1及び第2の実施例を、制
御系の全体構成図を用いて説明する。なお、図10及び
図11の構成例では、図3のデータ解析装置500内の
動き解析部510及び動き予測部520の機能を3次元
位置計測装置300側に備えた場合の構成を例としてい
る。また、データ解析装置500内のカメラワーク分析
/制御機能を有する速度補正量検出部540とカメラワ
ーク制御部530とは、一体的なデータ処理構成である
ため、図10及び図11の回路構成例では両者をカメラ
ワーク分析/制御部550として新たに符号を付してい
る。
【0039】図10は、本発明における制御系の構成の
第1の実施例を示すブロック図であり、本発明に係わる
主要部の回路構成を示している。第1の実施例では、カ
メラ角度/画角検出センサ230,231からの検出情
報SD及び3次元位置計測装置300からの計測情報P
Dに基づいて、撮影方向の速度補正量ΔVを検出する方
式としている。カメラワーク分析/制御部550では、
図12に示すように、撮影用カメラ200の視点Peを
原点としたときの視座標系(xe,ye,ze)におけ
る方位角(φ,ψ)及び画角θを、それぞれ方位角検出
センサ230と画角検出センサ231からの検出情報S
Dにより検出する。カメラワーク分析/制御部550内
の演算回路557では、検出情報を座標変換回路554
に送出すると共に、現在の撮影用カメラ200の視線で
の視野スクリーン内(=撮影画面内)における被写体1
のサイズS,及び被写体最適位置までのズレ量Δlを演
算してマイコン551に送出する。
【0040】座標変換回路554では、3次元位置計測
装置300からの計測情報PDを入力し、3次元座標系
での被写体の位置(x,y,z)を2次元座標系での被
写体の位置(x,y)に変換して動きベクトル検出回路
552に送出する。動きベクトル検出回路552では、
座標変換回路554からの被写体の(x,y)座標か
ら、被写体の現在の動きベクトル(位置(x,y),速
度Vs,方向a)を検出してマイコン551に送出す
る。マイコン551では、動きベクトル検出回路552
及び演算回路557からの検出情報を受け、被写体最適
位置までのズレ量Δl/画角補正量Δθを演算回路55
3を介してROMテーブル13に書込むと共に、被写体
1の速度Vs等の情報をROMテーブル13に書込む。
ROMテーブル13には、画面内の目標位置まで方位角
(パン,チルト角度偏差)の大きさ等に応じた速度補正
量ΔVが予め設定されており、知的制御信号発生器55
8では、3次元位置計測装置300からの被写体の速度
V(図12中の予測した動きベクトルでの被写体速度)
を、ROMテーブル13から読み出した速度補正量ΔV
により補正して速度指令Vcomを出力し、撮影用カメ
ラ200の駆動制御を行なう。
【0041】図11は、本発明における制御系の構成の
第2の実施例を示すブロック図であり、第2の実施例で
は、撮影用カメラ200からの撮影画像VD2に基づい
て上記の速度補正量ΔVを検出する方式としており、第
1の実施例での方式と比較すると、撮影用カメラ200
の画面内に被写体が存在することが前提となる点,及び
画像処理の負荷が増加する点で難点があるが、カメラ角
度/画角検出センサ230,231が必要ない点,及び
3次元/2次元座標変換が必要ない点で利点がある。
【0042】以下、図13を参照して図11のカメラワ
ーク分析/制御部550の動作例を説明する。カメラワ
ーク分析/制御部550内の被写体抽出回路555で
は、撮影用カメラ200からの撮影画像VD2から被写
体部分を抽出し、画面内の被写体のサイズ(面積を示す
計数値)Sを求めてマイコン551に送出すると共に、
画面内での被写体の位置(x,y)を求めて動きベクト
ル検出回路552及び位置比較器556に送出する。動
きベクトル検出回路552では、被写体の現在の動きベ
クトル(位置(x,y),速度Vs,方向a)を検出し
てマイコン551に送出する。一方、位置比較器556
では、画面内での被写体の現在位置(x,y)と、RO
Mテーブル12から読み出した画面内での被写体の最適
位置(x,y)とを比較し、画面内でのズレ量Δl
をマイコン551に送出する。本例では、この画角の補
正量Δθについては、マイコン551でROMテーブル
12に書込んだ被写体サイズSとROMテーブル12内
に設定されている基準サイズとを位置比較器556で比
較して求めるようにしている。なお、その他の動作は第
1の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0043】なお、上述した実施の形態においては、被
写体の動きの解析機能をデータ解析装置500に設ける
場合を例として説明したが、実施例のように3次元位置
計測装置300側に設ける構成としても良い。また、無
人撮影の場合を例として説明したが、当然のことなが
ら、遠隔操作によりカメラマンが撮影用カメラ200を
操作することも可能であり、その場合には操作情報の入
力が優先処理される。また、制御モデルは、対象となる
撮影空間領域の分割領域部に対応して設定されている場
合を例として説明したが、時間帯に対応して複数の制御
モデルを設定しておき、現在の時間に応じて制御モード
を自動的に切替え、当該時間帯に対応する制御モデルの
パラメータに従って撮影用カメラのカメラワークを制御
するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自動撮
影カメラシステムによれば、センサカメラの広角画像か
ら撮影対象の被写体を認識してその3次元位置を逐次計
測し、計測情報から解析した被写体の動きに応じて撮影
用カメラを駆動制御するようにしているので、広範囲の
3次元空間内を移動する対象を自動追尾して無人で撮影
することができる。そのため、カメラマンが撮影できな
いような位置(例えば、木の上,コンサート会場のハイ
ポジション,災害現場等)からでも、迫力のある映像を
自動的に撮影することができるようになり、一流カメラ
マンを越えるカメラワークを実現することができる。さ
らに、対象の3次元座標位置や対象の速度等により制御
モードを自動的に切替え、当該制御モードの制御パラメ
ータに従ってカメラワークを制御するようにしているの
で、撮影中の状況の変化等に応じた最適なカメラワーク
で撮影することができるようになる。また、被写体の次
の瞬間の動きを予測して撮影用カメラを駆動制御するよ
うにしているので、撮影映像内の被写体の不自然な動き
を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動撮影カメラシステムの概略の構成
例を示すブロック図である。
【図2】図1の撮影用カメラ200と駆動制御部400
の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の3次元位置計測装置300とデータ解析
装置500の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に用いるセンサカメラと撮影用カメラの
配置構成の一例を示す図である。
【図5】本発明におけるカメラワークの制御モードの切
替方法を説明するための図であれる。
【図6】本発明に用いる制御パラメータの具体例を示す
図である。
【図7】本発明おける制御モデルの切替え方法の一例を
説明するための図である。
【図8】本発明における切替え制御の動作例を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】本発明における被写体の動きの予測方法の具体
例を説明するための図である。
【図10】本発明における制御系のハードウェア構成の
第1の実施例を示すブロック図である。
【図11】本発明における制御系のハードウェア構成の
第2の実施例を示すブロック図である。
【図12】図10のカメラワーク分析/制御部550の
動作例を説明するための図である。
【図13】図11のカメラワーク分析/制御部550の
動作例を説明するための図である。
【図14】従来のカメラシステムにおける被写体の自動
追尾の方法の例を説明するための図である。
【図15】従来のカメラシステムにおける被写体の自動
追尾の方法の例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 被写体 100 センサカメラ 200 撮影用カメラ 210 駆動機構部(雲台) 211 パン軸 212 チルト軸 213,214,215 撮影用カメラ制御モータ 220 撮像部 300 3次元位置計測装置 310 被写体認識部 320 3次元座標計測部 400 駆動制御部 401 データベース 410 制御CPU 420 モータドライバ 500 データ解析装置 510 動き解析部 520 動き予測部 530 カメラワーク制御部 540 速度補正量検出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図7】
【図13】
【図3】
【図5】
【図8】
【図14】
【図15】
【図9】
【図12】
【図10】
【図11】
フロントページの続き (72)発明者 阿部 一雄 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 石川 秋男 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 桑島 茂純 東京都大田区北千束3丁目26番12号 株式 会社応用計測研究所内 (72)発明者 鈴木 尊人 東京都大田区北千束3丁目26番12号 株式 会社応用計測研究所内 (72)発明者 中村 亨 東京都大田区北千束3丁目26番12号 株式 会社応用計測研究所内 (72)発明者 桑原 裕之 東京都大田区北千束3丁目26番12号 株式 会社応用計測研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ操作者の視野に相当する広角画像
    を撮影するセンサカメラと;外部からの制御信号により
    撮影方向を含むカメラ操作の制御が可能な撮影用カメラ
    と;前記センサカメラで撮影された広角画像内の静止体
    又は移動体の中から撮影対象の被写体を認識すると共
    に、該被写体の3次元空間内の現在位置を逐次計測する
    3次元位置計測部と;前記3次元位置計測部の計測情報
    に基づいて前記被写体の3次元空間内の動きを解析する
    動き解析部と;前記撮影用カメラのカメラワークの制御
    モードを複数持ち、当該制御モードの制御パラメータに
    従って前記撮影用カメラのカメラワークを制御すると共
    に、前記動き解析部で解析した被写体の動きに応じて前
    記撮影用カメラを駆動制御するカメラワーク制御部とを
    備えたことを特徴とする自動撮影カメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記動き解析部で解析した被写体の動き
    の情報が、前記3次元位置計測部の現時点までの複数の
    計測情報に基づいて求めた前記被写体の動きの予測情報
    である請求項1に記載の自動撮影カメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記カメラワーク制御部が、前記被写体
    の3次元空間内の位置に応じて前記制御モードを自動的
    に切替え、当該制御モードの制御パラメータに従って前
    記撮影用カメラのカメラワークを制御するようになって
    いる請求項1又は2に記載の自動撮影カメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記カメラワーク制御部が、前記被写体
    の速度に応じて前記制御モードを自動的に切替え、当該
    制御モードの制御パラメータに従って前記撮影用カメラ
    のカメラワークを制御するようになっている請求項1又
    は2に記載の自動撮影カメラシステム。
  5. 【請求項5】 撮影空間領域を複数の撮影空間領域部に
    分割すると共に、当該撮影空間領域部での制御モード及
    び各撮影空間領域部の切替条件を予め設定しておき、前
    記カメラワーク制御部が前記切替条件に従って前記撮影
    空間領域部を切替えることで前記制御モードを自動的に
    切替え、当該制御モードの制御パラメータに従って前記
    撮影用カメラのカメラワークを制御するようになってい
    る請求項1又は2に記載の自動撮影カメラシステム。
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