JPH09321943A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH09321943A
JPH09321943A JP8131621A JP13162196A JPH09321943A JP H09321943 A JPH09321943 A JP H09321943A JP 8131621 A JP8131621 A JP 8131621A JP 13162196 A JP13162196 A JP 13162196A JP H09321943 A JPH09321943 A JP H09321943A
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JP
Japan
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image
image input
input device
dimensional image
axis
Prior art date
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JP8131621A
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English (en)
Inventor
Satoshi Osawa
聡 大澤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な移動機構で変倍を行うことができる画
像入力装置を提供する。さらに、変倍のための移動機構
なしに変倍を行うことができる画像入力装置を提供す
る。 【解決手段】 原稿面OS上の2次元画像の入力におい
て、ライン状エリアLAに位置する原稿面OS上の1次
元画像を、レンズ群Lによって1次元画像入力素子D1
の受光面上で結像させ、矢印m1方向に原稿面OSを移
動させることによって2次元画像の走査を行う。レンズ
群Lは、像面ISに台形歪みが生じるように、z軸に平
行な軸を中心として原稿面OSに対して相対的に偏芯し
ている。変倍においては、像面IS上でy’軸方向に素
子D1を移動させることによって、1次元画像の像倍率
を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置に関
するものであり、更に詳しくは、スキャナ,複写機等に
用いられる変倍機能付きの画像入力装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の画像入力装置には、主に2種類の
変倍方式が採用されてきた。その1つは、入力光学系と
して単焦点レンズを用い、物面から像面までの共役長を
変化させることによって像倍率を変化させる変倍方式で
ある。もう1つは、入力光学系としてズームレンズを用
い、共役長一定のまま焦点距離を変化させることによっ
て像倍率を変化させる変倍方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のいずれの変倍方
式においても、共役長や焦点距離を変化させるために、
複数の系を連動させてそれぞれ異なった距離移動させる
機構が必要であった。このような移動機構を構成するた
めには、複雑で高精度なカム等が必要になる。そのた
め、画像入力装置全体が大きくなるとともにコスト的に
も不利になるという問題があった。
【0004】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
って、第1の目的は、簡単な移動機構で変倍を行うこと
ができる画像入力装置を提供することにあり、第2の目
的は、変倍のための移動機構なしに変倍を行うことがで
きる画像入力装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、第1の発明の画像入力装置は、原稿面上の2次元画
像の入力において、所定のライン状エリアに位置する前
記原稿面上の1次元画像を入力光学系によって画像入力
素子の受光面上で結像させるとともに、前記ライン状エ
リアのライン方向に対して垂直方向に、前記原稿面を前
記ライン状エリア,入力光学系及び画像入力素子に対し
て相対的に移動させることによって前記2次元画像の走
査を行う画像入力装置であって、前記原稿面と前記入力
光学系とで決まるシャインプルーフ像面に台形歪みが生
じるように、前記入力光学系の少なくとも一部が、前記
ライン状エリアのライン方向に平行な軸を中心として、
前記原稿面に対して相対的に偏芯しており、前記画像入
力素子の入力位置を、前記シャインプルーフ像面上で前
記ライン状エリアのライン方向に対して垂直方向に移動
させることによって、前記1次元画像の像倍率を変化さ
せることを特徴とする。
【0006】第1の目的を達成するため、第2の発明の
画像入力装置は、第1の発明の構成において、前記画像
入力素子が1次元画像入力素子であり、この1次元画像
入力素子を前記シャインプルーフ像面上で前記ライン状
エリアのライン方向に対して垂直方向に移動させること
によって、前記画像入力素子の入力位置の移動を行うこ
とを特徴とする。
【0007】第1の目的を達成するため、第3の発明の
画像入力装置は、第2の発明の構成において、前記原稿
面からの光のうち所定のライン状エリアに位置する前記
原稿面上の1次元画像からの光のみを通過させるスリッ
トを有し、かつ、前記1次元画像入力素子の移動に連動
するスリット部材を設けたことを特徴とする。
【0008】第2の目的を達成するため、第4の発明の
画像入力装置は、第1の発明の構成において、前記画像
入力素子が2次元画像入力素子であり、この2次元画像
入力素子の受光面が前記シャインプルーフ像面に一致し
ており、前記受光面を前記ライン状エリアに対して平行
な複数のライン状エリアに分けて、そのいずれかのライ
ン状エリアを入力のために選択することによって、前記
画像入力素子の入力位置の移動を行うことを特徴とす
る。
【0009】第1の目的を達成するため、第5の発明の
画像入力装置は、第1の発明の構成において、前記シャ
インプルーフ像面が前記原稿面に対して平行になるよう
に、前記入力光学系の少なくとも一部が前記原稿面に対
して偏芯していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した画像入力
装置を、図面を参照しつつ説明する。各図中、X軸,Y
軸,Z軸は、互いに直交している。また、直交するy軸
とz軸は原稿面(すなわち、物面)OSに対して平行であ
り、直交するy’軸とz’軸は像面ISに対して平行で
ある。そして、z軸及びz’軸はZ軸に対して平行であ
る。
【0011】図1及び図2(B)に示す画像入力装置は、
入力光学系であるレンズ群Lと、1次元画像入力素子
{例えば、ラインCCD(Charge Coupled Device)}D1
又は2次元画像入力素子(例えば、エリアCCD)D2
と、を備えている。原稿面OS上の位置PA,PB,P
Cからの光は、レンズ群Lによって像面IS上の位置P
A’,PB’,PC’でそれぞれ結像する。また、画像
入力素子D1又はD2の受光面は、像面IS上に位置し
ている。従って、z軸に平行な所定のライン状エリアL
A(図1)に位置する原稿面OS上の1次元画像は、レン
ズ群Lによって画像入力素子D1又はD2の受光面上で
結像することになる。なお、レンズ群Lの光軸AXはX
軸に対して平行である。
【0012】原稿面OS上の2次元画像の走査は、原稿
面OSをy軸に対して平行な矢印m1方向に移動させる
ことによって行われる。上記原稿面OSの移動によっ
て、原稿面OS上の2次元画像はライン状エリアLAの
位置を通過することになる。このライン状エリアLAの
位置が例えば位置PAであれば、原稿面OS上の2次元
画像のうちライン状エリアLAに位置する1次元画像が
位置PA’で結像することになる。そして、原稿面OS
上の2次元画像は、z軸に対して平行なライン状の複数
のエリアに分割されて、1次元画像単位で順に画像入力
素子D1又はD2に入力されていく。
【0013】上記原稿面OSの移動方向(矢印m1方向)
は、ライン状エリアLAのライン方向(z軸方向)に対し
て垂直な方向(y軸方向)であればよいので、原稿面OS
の走査開始位置等に応じて矢印m2方向に原稿面OSを
移動させるようにしてもよい。また、原稿面OSの移動
は、ライン状エリアLA,レンズ群L及び画像入力素子
D1又はD2に対して相対的なものであればよいので、
原稿面OSを固定し、ライン状エリアLA,レンズ群L
及び画像入力素子D1又はD2を移動させるようにして
もよい。
【0014】次に、図1及び図2(B)に示す画像入力装
置における変倍を説明する。レンズ群Lは、像面ISに
台形歪みが生じるように、Z軸方向(すなわち、ライン
状エリアLAのライン方向)に平行な軸を中心として、
原稿面OSに対して相対的に偏芯している。図2(B)
中、X−Y平面において、原稿面OSに対するレンズ群
Lの傾き角度をY軸に対する原稿面OSの傾き角度θO
で示し、レンズ群Lに対する像面ISの傾き角度をY軸
に対する像面ISの傾き角度θIで示す。なお、像面I
Sは、原稿面OSとレンズ群Lとで決まるシャインプル
ーフ像面である。
【0015】上記のように、レンズ群Lを原稿面OSに
対して相対的に偏芯させれば、その相対的な傾きによっ
て、2次元画像の各部で物体距離に差を生じさせること
ができる。物体距離に差があれば像倍率に差が生じるた
め、像面ISに台形歪みを発生させることができる。像
面ISに台形歪みが生じると、例えば、原稿面OS上の
2次元画像が図2(A)に示すような四角形状であれば、
像面IS上には図2(C)に示すような台形状の像が形成
されることになる。
【0016】また、上記のように、原稿面OSに対する
レンズ群Lの偏芯(傾き)をZ軸方向に平行な軸を中心と
したものとすれば、ライン状エリアLAに位置する1次
元画像と、それに対応する像と、は互いに平行になる。
つまり、Z軸に平行な1次元画像の各部では、物体距離
に差が生じないので像倍率にも差は生じず、z’軸方向
の各位置での像倍率が一定となる。従って、前述したよ
うにライン状エリアLAに対して原稿面OSを移動させ
ることにより走査を行えば、像面IS上の各位置(例え
ば、PA’,PB’,PC’)において、一定の像倍率
で2次元画像の入力を行うことができる。
【0017】画像入力素子として1次元画像入力素子D
1を用いる場合には、1次元画像入力素子D1を像面I
S上でy’軸方向{すなわち、ライン状エリアLAのラ
イン方向(Z軸方向)に対して垂直方向}に移動させる。
すると、1次元画像入力素子D1の入力位置(すなわ
ち、受光位置)が、像面IS上でy’軸方向に移動する
ことになる。この移動方向を、図2(B),(C)中の矢印
M1,M2で示す。一方、1次元画像入力素子D1の入
力位置の移動に対応して、原稿面OS上でのライン状エ
リアLAの位置も移動することになる。この移動方向
を、図2(B)中の矢印m1,m2で示す。像面ISには
図2(C)に示すように台形歪みが生じている(つまり、
y’軸方向の各位置での像倍率が異なる。)ため、1次
元画像入力素子D1の入力位置がy’軸方向に移動する
と、1次元画像入力素子D1の受光面上に形成される1
次元画像の像の倍率も変化することになる。
【0018】例えば、1次元画像入力素子D1を位置P
A’から位置PB’,PC’に移動させれば(矢印M2
方向)、1次元画像入力素子D1の入力位置も位置P
A’から位置PB’,PC’に移動することになるた
め、1次元画像の像倍率は小さくなる。一方、1次元画
像入力素子D1の入力位置の移動に対応して、原稿面O
S上でのライン状エリアLAの位置も位置PAから位置
PB,PCに移動することになる(矢印m2方向)。逆
に、1次元画像入力素子D1を位置PC’から位置P
B’,PA’に移動させれば(矢印M1方向)、1次元画
像入力素子D1の入力位置も位置PC’から位置P
B’,PA’に移動することになるため、1次元画像の
像倍率は大きくなる。一方、1次元画像入力素子D1の
入力位置の移動に対応して、原稿面OS上でのライン状
エリアLAの位置も位置PCから位置PB,PAに移動
することになる(矢印m1方向)。
【0019】以上のように、像面IS上で1次元画像入
力素子D1をy’軸方向に移動させれば、1次元画像入
力素子D1の受光面上に形成される1次元画像の像の倍
率も変化することになるため、レンズ群Lを移動させな
くても変倍を行うことができる。従って、変倍のための
移動機構を簡単にすることができる。また、1次元画像
入力素子D1は2次元画像入力素子D2よりもコンパク
トであるため、画像入力素子として1次元画像入力素子
D1を用いると、装置全体をよりコンパクト化すること
が可能である。
【0020】なお、1次元画像入力素子D1の入力位置
の移動に対応して、ライン状エリアLAの位置も移動す
ることになるが、変倍に応じて原稿面OSの走査開始位
置(つまり、原稿面OSの端部)を移動したり、ライン状
エリアLA,レンズ群L及び1次元画像入力素子D1を
一体的に移動したりすることによって、ライン状エリア
LA,レンズ群L及び1次元画像入力素子D1と原稿面
OSの走査開始位置との相対的な位置関係を変更すれ
ば、これに対応することができる。また、原稿面OSを
往復走査する(矢印m1,m2方向)ようにしても、これ
に対応することができる。
【0021】さらに、図2(B)に示すように、スリット
部材CUを設けることが望ましい。このスリット部材C
Uは、原稿面OSからの光のうち所定のライン状エリア
LAに位置する原稿面OS上の1次元画像からの光のみ
を通過させるスリットSLを有し、かつ、1次元画像入
力素子D1の移動に連動する。このように画像入力用の
スリット部材CUを設ければ、変倍ために1次元画像入
力素子D1が移動しても、対応するライン状エリアLA
位置からの光線のみがレンズ群Lに入力することにな
る。従って、余分な光線がカットされるため、ゴースト
等の無いクリアな像を得ることができる。
【0022】画像入力素子として2次元画像入力素子D
2を用いる場合には、まず、図1及び図2(B)に示すよ
うに、2次元画像入力素子D2の受光面を像面ISに一
致させる。そして、2次元画像入力素子D2の受光面を
ライン状エリアLAに対して平行な複数のライン状エリ
アに分けて、そのいずれかのライン状エリアを入力のた
めに選択することによって、入力位置(すなわち、受光
位置)の移動を行う。このように、2次元画像入力素子
D2の受光面において入力に用いるライン状エリアを選
択することは、像面IS上の2次元画像から入力用の1
次元画像を選択する点で、像面IS上での入力位置の移
動を前記1次元画像入力素子D1の移動によって行うこ
とと等価である。
【0023】像面ISには図2(C)に示すように台形歪
みが生じている(つまり、y’軸方向の各位置での像倍
率が異なる。)ため、2次元画像入力素子D2の受光面
上には各ライン状エリアごとに異なった像倍率の像が形
成されることになる。従って、2次元画像入力素子D2
の入力位置を移動させると、入力される1次元画像の像
の倍率も変化することになる。上記ライン状エリアの選
択は電気的に行うことができるため、レンズ群Lや2次
元画像入力素子D2を移動させなくても変倍を行うこと
ができる。従って、変倍のための移動機構は不要であ
る。
【0024】なお、2次元画像入力素子D2の入力位置
の移動に対応して、ライン状エリアLAの位置も移動す
ることになるが、1次元画像入力素子D1を用いた場合
と同様、ライン状エリアLA,レンズ群L及び2次元画
像入力素子D2と原稿面OSの走査開始位置との相対的
な位置関係を変更したり、原稿面OSを往復走査したり
することによって、これに対応することができる。さら
に、前記スリット部材CU{図2(B)}を設けてもよい。
この場合、スリット部材CUを2次元画像入力素子D2
の入力位置の移動に連動させればよい。
【0025】次に、原稿面(物面)OSと像面ISとが互
いに平行な画像入力装置を、図3に基づいて説明する。
図3(B)に示す画像入力装置は、入力光学系としてレン
ズ群L1,L2を有し、かつ、像面ISが原稿面OSに
対して平行になるように、レンズ群L1,L2が互いに
異なる傾き角度で原稿面OSに対して偏芯しているほか
は、図1及び図2に示す画像入力装置と同様に構成され
ている。図3(B)中、原稿面OS及び像面ISはY−Z
平面に対して平行であり、原稿面OS及び像面ISに対
してX軸が直交している。また、X−Y平面において、
原稿面OSに対するレンズ群L1,L2の傾き角度を、
X軸に対する各光軸AX1,AX2の傾き角度θ1,θ2
でそれぞれ示す。
【0026】レンズ群L1,L2は、前記レンズ群L
(図1,図2)と同様、像面ISに台形歪みが生じるよう
に、Z軸方向に平行な軸を中心として、原稿面OSに対
して相対的に偏芯している。このため、原稿面OS上の
2次元画像が図3(A)に示すような四角形状であれば、
像面IS上には図3(C)に示すような台形状の像が形成
されることになる。従って、変倍については、図1及び
図2に示す画像入力装置の場合と同様に行うことができ
るので、その説明を省略する。また、この画像入力装置
における走査も、図1及び図2に示す画像入力装置の場
合と同様に行うことができるので、その説明を省略す
る。
【0027】レンズ群L1,L2は、原稿面OSと像面
ISとが互いに平行になるように、レンズ群L1によっ
て形成される中間像面(不図示)が、原稿面OSとレンズ
群L1とに基づくシャインプルーフの条件を満たし、レ
ンズ群L2によって形成される最終像面ISが、上記中
間像面とレンズ群L2とに基づくシャインプルーフの条
件を満たしている。原稿面OSと像面ISとが互いに平
行であるため、変倍のために画像入力素子D1,D2の
入力位置が移動する方向(y’軸方向)と、走査のために
原稿面OSが移動する方向(y軸方向)とは、互いに平行
になる。また、変倍において、原稿面OS;レンズ群L
1,L2;像面IS間のX軸方向の間隔が変化しない。
従って、必要となる移動方向がY軸方向のみとなるた
め、1次元画像入力素子D1や原稿面OSを移動させる
ためのカム等の移動機構をより簡単に構成することがで
きる。さらに、前記スリット部材CUを用いた場合に
は、スリット部材CUの移動方向もY軸方向と平行にな
るので、スリット部材CUの移動機構の構成も簡単にす
ることができる。
【0028】原稿面OSと像面ISとが互いに平行にな
る光学構成においては、図4に示すように、画像入力素
子D1,D2の入力位置の移動に対応して、レンズ群L
1,L2を原稿面OSに対して平行に移動させる構成と
してもよい。例えば、画像入力素子D1,D2の入力位
置がA2の場合、レンズ群L1,L2の位置をA1と
し、画像入力素子D1,D2の入力位置がB2の場合、
レンズ群L1,L2の位置をB1とし、画像入力素子D
1,D2の入力位置がC2の場合、レンズ群L1,L2
の位置をC1とする。図3(B)に示す画像入力装置にお
いては、画像入力素子D1,D2の入力位置の移動に対
応してライン状エリアLA(図1)の位置も移動すること
になるが、図4に示す画像入力装置によれば、レンズ群
L1,L2が原稿面OSに対して平行に移動するので、
原稿面OS上のライン状エリアLAの位置を固定したま
ま変倍を行うことができる。
【0029】上記のように、変倍においてレンズ群L
1,L2が移動する構成とすることにより、前記走査開
始位置の変更等が不要になる。また、走査のために原稿
面OSが移動する方向(y軸方向)と、変倍のために画像
入力素子D1,D2の入力位置が移動する方向(y’軸
方向)と、変倍のためにレンズ群L1,L2が移動する
方向(Y軸方向)と、が平行であるため、カム等の移動機
構の構成が簡単になり、各移動機構を兼用することも可
能である。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施した画像入力装置を、近
軸光学構成の具体例を挙げて、更に詳細に説明する。こ
こで例として挙げる実施例1は、前述した図1及び図2
に示す実施の形態に対応する実施例であり、実施例2
は、前述した図3及び図4に示す実施の形態に対応する
実施例である。なお、実施例1,2の光学構成では、入
力光学系であるレンズ群L,L1,L2を、所定のパワ
ーを有する薄肉理想レンズで代表させて、その骨組みで
表すことにする。
【0031】表1に実施例1,2の近軸配置データを示
し、図5,図7に実施例1,2の近軸配置及び光路をそ
れぞれ示す。表1は、近軸配置を絶対座標系(X,Y,Z)で
表している。つまり、物面(原稿面)OSの近軸配置を物
面OSの中心位置PBで表しており、レンズ群L,L
1,L2の近軸配置を各中心位置PL,P1,P2で表
しており、像面ISの近軸配置を位置PBからの光が結
像する像面IS上での位置PB’で表している。なお、
この絶対座標系(X,Y,Z)は、図5,図7に示すように互
いに直交するX軸,Y軸,Z軸で規定される。図2
(B),図3(B),図4と同様、X−Y平面は紙面に平行
であり、Z軸はX−Y平面に対して垂直である。
【0032】表1において、物面OSの傾き角度θO
(°)及び像面ISの傾き角度θI(°)は、Y軸に対する
位置PB,PB’を中心としたZ軸回りの回転角度(時
計回りを正とする。)である。また、レンズ群L;L
1,L2の光軸AX;AX1,AX2(図1〜図3)の傾
き角度θL;θ1,θ2(°)は、各位置PL;P1,P2
を中心としたX軸に対するZ軸回りの回転角度(時計回
りを正とする。)である。
【0033】実施例1では、物面OSがレンズ群Lの光
軸AXに対して偏芯している(つまり、レンズ群Lの光
軸AXが物面OSに対して垂直でない。)ため、シャイ
ンプルーフの条件によって決まる像面ISも光軸AXに
対して偏芯している。この像面IS上に、前記1次元画
像入力素子D1又は2次元画像入力素子D2が配置され
る。なお、絶対座標系(X,Y,Z)の原点(0.000,0.000,0.00
0)はレンズ群Lの中心位置PLであり、レンズ群Lの光
軸AXはX軸と一致している。
【0034】実施例2では、レンズ群L1,L2が互い
に独立した共軸光学系を成しており、レンズ群L1,L
2が互いに偏芯した状態で軸非対称光学系(偏芯光学系)
を構成している。レンズ群L1,L2は、物面OSと像
面ISとが互いに平行になるように、レンズ群L1によ
って形成される中間像面(不図示)が、物面OSとレンズ
群L1とに基づくシャインプルーフの条件を満たしてお
り、レンズ群L2によって形成される最終像面ISが、
中間像面とレンズ群L2とに基づくシャインプルーフの
条件を満たしている。その結果、変倍において、物面O
S;レンズ群L1,L2;像面IS間のX軸方向の間隔
が変化せず、変倍のために画像入力素子D1又はD2の
入力位置が移動する方向と原稿面OSの移動方向(すな
わち、走査方向)とが平行になる。これにより、カム等
の移動機構の構成をより簡単にすることができる。な
お、絶対座標系(X,Y,Z)の原点(0.000,0.000,0.000)は絞
りSの中心位置PSであり、物面OSと像面ISはいず
れもY−Z平面に対して平行になっている。
【0035】表2に、実施例1,2における、各物高y
に対するZ軸方向の像倍率βZの変化を示す。なお、物
高は、Z軸と同方向にz軸をとり、z軸に対して垂直
で、かつ、物面OSに対して平行な方向にy軸をとった
場合、座標(y,z)で表される。像高は、Z軸と同方向
にz’軸をとり、z’軸に対して垂直で、かつ、像面I
Sに対して平行な方向にy’軸をとった場合、座標
(y’,z’)で表される。
【0036】また、図6,図8に、実施例1,2におけ
る物面OS上の画像と像面IS上に形成される像をそれ
ぞれ示す。図6,図8において、破線は物面OS上での
画像をy−z平面に対して垂直方向から見た状態を示し
ており、実線は像面IS上に形成される画像(破線)の像
をy’−z’平面に対して垂直方向から見た状態を示し
ている。図6,図8に示すように、像高y’(つまり、
1次元画像の入力位置)に対応して像倍率が変化してい
ることが、像の台形歪みから分かる。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】以上説明したように第1〜第5の発明に
よれば、台形歪みを生じさせたシャインプルーフ像面上
で画像入力素子の入力位置を移動させる構成となってい
るため、入力光学系を移動させなくても、画像入力素子
の入力位置で結像する像の倍率を変化させることができ
る。従って、簡単な移動機構で変倍を行うことができ
る。そして、変倍のための移動機構が簡単になるため、
装置全体のコンパクト化及び低コスト化を達成すること
ができる。
【0040】第2の発明によれば、画像入力素子として
コンパクトな1次元画像入力素子が用いられているた
め、装置全体をよりコンパクト化することができる。第
3の発明によれば、スリット部材によって余分な光線が
カットされるため、ゴースト等の無いクリアな像を得る
ことができる。第4の発明によれば、2次元画像入力素
子が用いられているため、変倍のための移動機構なしに
変倍を行うことができる。そして、変倍のための移動機
構が不要であるため、装置全体のコンパクト化及び低コ
スト化を達成することができる。第5の発明によれば、
画像入力素子の入力位置の移動方向と原稿面の移動方向
とが平行になるため、変倍のための移動機構がより簡単
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の光学構成を模式的
に示す斜視図。
【図2】図1の実施の形態のX−Y断面,原稿面上の画
像及びその像を模式的に示す図。
【図3】本発明に係る他の実施の形態のX−Y断面,原
稿面上の画像及びその像を模式的に示す図。
【図4】変倍時に入力光学系が移動する実施の形態のX
−Y断面を模式的に示す図。
【図5】実施例1の光学構成及び光路を示す図。
【図6】実施例1によって生じる像の台形歪みを示す
図。
【図7】実施例2の光学構成及び光路を示す図。
【図8】実施例2によって生じる像の台形歪みを示す
図。
【符号の説明】
L,L1,L2 …レンズ群(入力光学系) AX …レンズ群Lの光軸 AX1 …レンズ群L1の光軸(対称軸) AX2 …レンズ群L2の光軸(対称軸) D1 …1次元画像入力素子 D2 …2次元画像入力素子 CU …スリット部材 SL …スリット OS …原稿面(物面) IS …像面(シャインプルーフ像面) LA …ライン状エリア θ1 …レンズ群L1の傾き角度 θ2 …レンズ群L2の傾き角度 θO …原稿面の傾き角度 θI …像面の傾き角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面上の2次元画像の入力において、
    所定のライン状エリアに位置する前記原稿面上の1次元
    画像を入力光学系によって画像入力素子の受光面上で結
    像させるとともに、前記ライン状エリアのライン方向に
    対して垂直方向に、前記原稿面を前記ライン状エリア,
    入力光学系及び画像入力素子に対して相対的に移動させ
    ることによって前記2次元画像の走査を行う画像入力装
    置であって、 前記原稿面と前記入力光学系とで決まるシャインプルー
    フ像面に台形歪みが生じるように、前記入力光学系の少
    なくとも一部が、前記ライン状エリアのライン方向に平
    行な軸を中心として、前記原稿面に対して相対的に偏芯
    しており、 前記画像入力素子の入力位置を、前記シャインプルーフ
    像面上で前記ライン状エリアのライン方向に対して垂直
    方向に移動させることによって、前記1次元画像の像倍
    率を変化させることを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記画像入力素子が1次元画像入力素子
    であり、この1次元画像入力素子を前記シャインプルー
    フ像面上で前記ライン状エリアのライン方向に対して垂
    直方向に移動させることによって、前記画像入力素子の
    入力位置の移動を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿面からの光のうち所定のライン
    状エリアに位置する前記原稿面上の1次元画像からの光
    のみを通過させるスリットを有し、かつ、前記1次元画
    像入力素子の移動に連動するスリット部材を設けたこと
    を特徴とする請求項2に記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記画像入力素子が2次元画像入力素子
    であり、この2次元画像入力素子の受光面が前記シャイ
    ンプルーフ像面に一致しており、前記受光面を前記ライ
    ン状エリアに対して平行な複数のライン状エリアに分け
    て、そのいずれかのライン状エリアを入力のために選択
    することによって、前記画像入力素子の入力位置の移動
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像入力装
    置。
  5. 【請求項5】 前記シャインプルーフ像面が前記原稿面
    に対して平行になるように、前記入力光学系の少なくと
    も一部が前記原稿面に対して偏芯していることを特徴と
    する請求項1に記載の画像入力装置。
JP8131621A 1996-05-27 1996-05-27 画像入力装置 Pending JPH09321943A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225700A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Mitsutoyo Corp 形状測定装置

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JP2012225700A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Mitsutoyo Corp 形状測定装置

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