JPH0932141A - 建築物 - Google Patents
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- JPH0932141A JPH0932141A JP17780995A JP17780995A JPH0932141A JP H0932141 A JPH0932141 A JP H0932141A JP 17780995 A JP17780995 A JP 17780995A JP 17780995 A JP17780995 A JP 17780995A JP H0932141 A JPH0932141 A JP H0932141A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで集熱効率を高めることができ、さ
らには所望量のエネルギーを安定して供給することので
きる集熱装置を備えた建築物を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 建築物20は、二重構造の屋根30に集
熱装置Cを備えた構成となっており、この集熱装置C
は、第一集熱部C1と第二集熱部C2とに区分され、第
二集熱部C2には、ガラス板45によって形成された保
温層46を備えるとともに、流路R2の断面積S2が第
一集熱部C1の流路R1,R1,…の総断面積S1より
も小さくなるように仕切材48,49を配する構成とし
た。そして、風速計,外気温度計,日照計等の計測結果
に基づき、流路R1,R2に外気を導入するための送風
機の作動を制御する構成とした。
らには所望量のエネルギーを安定して供給することので
きる集熱装置を備えた建築物を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 建築物20は、二重構造の屋根30に集
熱装置Cを備えた構成となっており、この集熱装置C
は、第一集熱部C1と第二集熱部C2とに区分され、第
二集熱部C2には、ガラス板45によって形成された保
温層46を備えるとともに、流路R2の断面積S2が第
一集熱部C1の流路R1,R1,…の総断面積S1より
も小さくなるように仕切材48,49を配する構成とし
た。そして、風速計,外気温度計,日照計等の計測結果
に基づき、流路R1,R2に外気を導入するための送風
機の作動を制御する構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根に太陽熱を利
用した集熱装置が備えられた、例えばゴルフ場のクラブ
ハウス,各種保養施設,住宅等に適用するのに好適な建
築物に関するものである。
用した集熱装置が備えられた、例えばゴルフ場のクラブ
ハウス,各種保養施設,住宅等に適用するのに好適な建
築物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、レストラン,ホール,住
宅等の建築物においては、省エネルギー化を図るため
に、その内部空間の空調や給湯の熱エネルギーに太陽熱
を利用する技術がある。従来、このような技術において
は屋根等に周知のソーラーパネルを設置するのが一般的
であるが、ソーラーパネルは建築物の外観を大幅に損な
うという問題を抱えている。
宅等の建築物においては、省エネルギー化を図るため
に、その内部空間の空調や給湯の熱エネルギーに太陽熱
を利用する技術がある。従来、このような技術において
は屋根等に周知のソーラーパネルを設置するのが一般的
であるが、ソーラーパネルは建築物の外観を大幅に損な
うという問題を抱えている。
【0003】このため、近年では、図5に示すように、
建築物1の屋根2を、例えば金属板からなる外側部材3
と、例えばコンクリート板からなる内側部材4とを間隔
を隔てて設けた二重構造とし、外側部材3と内側部材4
との間に形成された空間5内の空気を太陽熱で加熱し、
これを空調や給湯のエネルギー源として用いる構成の集
熱装置Aが実用化されつつある。この集熱装置Aは、屋
根2の軒先に導風口6が形成され、屋根2の上端部には
吸込口7が形成され、この吸込口7に例えば熱交換器等
の集熱機構に連通するダクト(図示なし)が接続された
構成となっている。そして、導風口6から外側部材3と
内側部材4との間の空間5に導入された空気は、この空
間5を通って吸込口7に至る間に太陽熱で加熱され、加
熱された空気は吸込口7からダクト8を介して集熱機構
に送り込まれ、その熱エネルギーを利用して、直接暖房
を行ったり、空調用の冷媒・熱媒の冷却・加熱や給湯用
の湯の加熱等に用いられるようになっている。
建築物1の屋根2を、例えば金属板からなる外側部材3
と、例えばコンクリート板からなる内側部材4とを間隔
を隔てて設けた二重構造とし、外側部材3と内側部材4
との間に形成された空間5内の空気を太陽熱で加熱し、
これを空調や給湯のエネルギー源として用いる構成の集
熱装置Aが実用化されつつある。この集熱装置Aは、屋
根2の軒先に導風口6が形成され、屋根2の上端部には
吸込口7が形成され、この吸込口7に例えば熱交換器等
の集熱機構に連通するダクト(図示なし)が接続された
構成となっている。そして、導風口6から外側部材3と
内側部材4との間の空間5に導入された空気は、この空
間5を通って吸込口7に至る間に太陽熱で加熱され、加
熱された空気は吸込口7からダクト8を介して集熱機構
に送り込まれ、その熱エネルギーを利用して、直接暖房
を行ったり、空調用の冷媒・熱媒の冷却・加熱や給湯用
の湯の加熱等に用いられるようになっている。
【0004】上記集熱装置Aの集熱効率をさらに高める
ために、図6に示すように、屋根2の外側部材3の上部
にガラス板9および枠材10,10,…によって覆われ
た密閉空間11が形成された集熱装置Bも開発されてい
る。この集熱装置Bでは、ガラス板9を透る太陽熱によ
って熱せられた密閉空間11の空気によって、ここが保
温層として機能して空間5内の空気を保温し、集熱効率
を高める構成となっている。
ために、図6に示すように、屋根2の外側部材3の上部
にガラス板9および枠材10,10,…によって覆われ
た密閉空間11が形成された集熱装置Bも開発されてい
る。この集熱装置Bでは、ガラス板9を透る太陽熱によ
って熱せられた密閉空間11の空気によって、ここが保
温層として機能して空間5内の空気を保温し、集熱効率
を高める構成となっている。
【0005】もちろん、このような集熱装置Bには、さ
らにその集熱効率を高めるために、屋根2の全体をガラ
ス板9で覆ったものもある。
らにその集熱効率を高めるために、屋根2の全体をガラ
ス板9で覆ったものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の集熱装置付きの屋根を備えた建築物に
は、以下のような問題が存在する。まず、図5に示した
ような集熱装置Aでは、屋根2の大きさによっては十分
な集熱を行うことができないことがある。
たような従来の集熱装置付きの屋根を備えた建築物に
は、以下のような問題が存在する。まず、図5に示した
ような集熱装置Aでは、屋根2の大きさによっては十分
な集熱を行うことができないことがある。
【0007】また、図6に示したような集熱装置Bで
は、この問題を解決することができるが、ガラス板9が
金属板等からなる外側部材3に比較して高価であるため
に、集熱効率の向上とコスト面との釣り合いをとるのが
難しい。しかも、この構造では、ガラス板9のある部分
と、ガラス板9のない部分とで、空間5内を流れる空気
の流速を変化させることができない。
は、この問題を解決することができるが、ガラス板9が
金属板等からなる外側部材3に比較して高価であるため
に、集熱効率の向上とコスト面との釣り合いをとるのが
難しい。しかも、この構造では、ガラス板9のある部分
と、ガラス板9のない部分とで、空間5内を流れる空気
の流速を変化させることができない。
【0008】また、集熱装置A,Bのいずれにおいて
も、空間5を通る間に加熱される空気の温度は、太陽熱
の照射量や、外気温等によって左右される。したがっ
て、季節や天候等によって、集熱機構(図示なし)で利
用できる熱エネルギーが安定せず、所望の熱エネルギー
が得られるとは限らないという問題があり、しかも、こ
れを安定させるよう制御する方法もないのが実情であ
る。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもの
で、低コストで集熱効率を高めることができ、さらには
所望量のエネルギーを安定して供給することのできる集
熱装置を備えた建築物を提供することを目的とする。
も、空間5を通る間に加熱される空気の温度は、太陽熱
の照射量や、外気温等によって左右される。したがっ
て、季節や天候等によって、集熱機構(図示なし)で利
用できる熱エネルギーが安定せず、所望の熱エネルギー
が得られるとは限らないという問題があり、しかも、こ
れを安定させるよう制御する方法もないのが実情であ
る。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもの
で、低コストで集熱効率を高めることができ、さらには
所望量のエネルギーを安定して供給することのできる集
熱装置を備えた建築物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
定められた角度で傾斜して設けられ、かつその断面方向
に間隔を隔てて配置された外側部材と内側部材とからな
る二重構造の屋根に、太陽熱を利用する集熱装置が備え
られてなる建築物であって、前記集熱装置が、前記外側
部材と内側部材との間の空間を流路として、前記屋根の
軒先近傍に形成された導風口から前記流路に外気を導入
し、該流路内を通る間に太陽熱で空気を加熱して、これ
を前記内側部材に形成された吸込口から集熱機構に送り
込み、該集熱機構で前記空気の熱エネルギーを利用する
構成とされ、前記流路が、前記軒先から上方に向けて一
定長の部分に配設された第一集熱部と、該第一集熱部の
上方側に配設されて、前記外側部材の上面にガラス板に
よって囲まれた保温層を備えた第二集熱部とに区分さ
れ、前記第二集熱部には、前記吸込口に至るその流路の
断面積が前記第一集熱部の流路断面積よりも小さくなる
よう、仕切材が配設されていることを特徴としている。
定められた角度で傾斜して設けられ、かつその断面方向
に間隔を隔てて配置された外側部材と内側部材とからな
る二重構造の屋根に、太陽熱を利用する集熱装置が備え
られてなる建築物であって、前記集熱装置が、前記外側
部材と内側部材との間の空間を流路として、前記屋根の
軒先近傍に形成された導風口から前記流路に外気を導入
し、該流路内を通る間に太陽熱で空気を加熱して、これ
を前記内側部材に形成された吸込口から集熱機構に送り
込み、該集熱機構で前記空気の熱エネルギーを利用する
構成とされ、前記流路が、前記軒先から上方に向けて一
定長の部分に配設された第一集熱部と、該第一集熱部の
上方側に配設されて、前記外側部材の上面にガラス板に
よって囲まれた保温層を備えた第二集熱部とに区分さ
れ、前記第二集熱部には、前記吸込口に至るその流路の
断面積が前記第一集熱部の流路断面積よりも小さくなる
よう、仕切材が配設されていることを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の建
築物において、該建築物の屋根に備えられた前記集熱装
置に、前記流路内の空気を前記集熱機構に導くための送
風機と、前記集熱機構に送り込まれた空気の温度,外気
温度,日照量,外部風速,前記流路内の空気の流速の少
なくとも一つを検出する検出手段と、該検出手段での検
出結果に基づいて前記送風機の作動を制御する制御手段
とが備えられていることを特徴としている。
築物において、該建築物の屋根に備えられた前記集熱装
置に、前記流路内の空気を前記集熱機構に導くための送
風機と、前記集熱機構に送り込まれた空気の温度,外気
温度,日照量,外部風速,前記流路内の空気の流速の少
なくとも一つを検出する検出手段と、該検出手段での検
出結果に基づいて前記送風機の作動を制御する制御手段
とが備えられていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図3に
示す一例を参照して説明する。図1に示すように、建築
物20の外周部には、一定間隔毎に外柱21,21,…
が立設され、その内方には、これら外柱21よりも一定
寸法長い内柱22,22,…が立設されている。外柱2
1,21,…上には、建築物20の長手方向(紙面と直
交する方向)に沿って外周梁23が架設され、内柱2
2,22,…上には、外周梁23と平行に、H型鋼から
なる支持梁24,24が架設されている。そして、これ
ら支持梁24,24間には、断面視略三角形のトラス状
に組み立てられたトラス部材25が架設されている。外
周梁23と、支持梁24との間には、大断面の木製の集
成材からなる支持部材26,26,…が一定角度傾斜し
て架設されており、これら支持部材26とトラス部材2
5との間には補強材27が設けられている。そして、こ
の建築物20の屋根30は、上記のトラス部材25と支
持部材26とによって支持された構造となっている。
示す一例を参照して説明する。図1に示すように、建築
物20の外周部には、一定間隔毎に外柱21,21,…
が立設され、その内方には、これら外柱21よりも一定
寸法長い内柱22,22,…が立設されている。外柱2
1,21,…上には、建築物20の長手方向(紙面と直
交する方向)に沿って外周梁23が架設され、内柱2
2,22,…上には、外周梁23と平行に、H型鋼から
なる支持梁24,24が架設されている。そして、これ
ら支持梁24,24間には、断面視略三角形のトラス状
に組み立てられたトラス部材25が架設されている。外
周梁23と、支持梁24との間には、大断面の木製の集
成材からなる支持部材26,26,…が一定角度傾斜し
て架設されており、これら支持部材26とトラス部材2
5との間には補強材27が設けられている。そして、こ
の建築物20の屋根30は、上記のトラス部材25と支
持部材26とによって支持された構造となっている。
【0012】屋根30は、支持部材26に支持されてい
る外周屋根部31と、トラス部材25に支持されて外周
屋根部31よりも急な所定角度で傾斜して設けられ、屋
根30の頂部を形成するトップライト部32とから構成
されている。
る外周屋根部31と、トラス部材25に支持されて外周
屋根部31よりも急な所定角度で傾斜して設けられ、屋
根30の頂部を形成するトップライト部32とから構成
されている。
【0013】この屋根30は、例えばその北側に面した
部分が非集熱部Nとされ、南側に面した部分には以下に
示すような集熱装置Cが備えられた集熱部Sとされてお
り、集熱部S側は、外周屋根部31に形成された第一集
熱部C1と、トップライト部32に形成された第二集熱
部C2とに区分されている。
部分が非集熱部Nとされ、南側に面した部分には以下に
示すような集熱装置Cが備えられた集熱部Sとされてお
り、集熱部S側は、外周屋根部31に形成された第一集
熱部C1と、トップライト部32に形成された第二集熱
部C2とに区分されている。
【0014】図2に示すように、第一集熱部C1は、支
持部材26の上面に、水平方向に延在するビーム材3
3,図示しない断熱材,ルーフィング材,内側パネル
(内側部材)34,垂木35,外側パネル(外側部材)
36,瓦パネル等の屋根表皮材37が順に敷設された構
成となっている。
持部材26の上面に、水平方向に延在するビーム材3
3,図示しない断熱材,ルーフィング材,内側パネル
(内側部材)34,垂木35,外側パネル(外側部材)
36,瓦パネル等の屋根表皮材37が順に敷設された構
成となっている。
【0015】図3に示すように、垂木35,35,…
は、外周屋根部31の流れ方向と直交する方向(棟と平
行な方向)に一定間隔毎に、それぞれ前記流れ方向に沿
って延在するよう設けられている。
は、外周屋根部31の流れ方向と直交する方向(棟と平
行な方向)に一定間隔毎に、それぞれ前記流れ方向に沿
って延在するよう設けられている。
【0016】これら垂木35によって、第一集熱部C1
は、内側パネル34と外側パネル材36との間に空間3
8が形成された二重構造となっている。そして、空間3
8がこれら垂木35で仕切られることによって、第一集
熱部C1には空気の流路R1,R1,…が形成されてい
る。
は、内側パネル34と外側パネル材36との間に空間3
8が形成された二重構造となっている。そして、空間3
8がこれら垂木35で仕切られることによって、第一集
熱部C1には空気の流路R1,R1,…が形成されてい
る。
【0017】外周屋根部31の庇の下面には、例えばス
テンレス製のネットを備えた導風口39が形成されてお
り、ここから各流路R1に外気を導くようになってい
る。
テンレス製のネットを備えた導風口39が形成されてお
り、ここから各流路R1に外気を導くようになってい
る。
【0018】前記第二集熱部C2は、以下のような構成
となっている。図2に示したように、トップライト部3
2の集熱部S側には、支持梁24,24に架け渡された
略V字状のフレーム40に、断熱材(図示なし)を介し
て内側パネル(内側部材)41が取り付けられている。
この内側パネル41には、図示しないスペーサを介し一
定間隔を隔てて、外側パネル(外側部材)42が設けら
れ、これら内側パネル41,外側パネル42との間に
は、第一集熱部C1の流路R1,R1,…に連通する空
間43が形成されている。
となっている。図2に示したように、トップライト部3
2の集熱部S側には、支持梁24,24に架け渡された
略V字状のフレーム40に、断熱材(図示なし)を介し
て内側パネル(内側部材)41が取り付けられている。
この内側パネル41には、図示しないスペーサを介し一
定間隔を隔てて、外側パネル(外側部材)42が設けら
れ、これら内側パネル41,外側パネル42との間に
は、第一集熱部C1の流路R1,R1,…に連通する空
間43が形成されている。
【0019】外側パネル42の外側面には、枠材44,
44を介してガラス板45が設けられ、ガラス板45と
外側パネル42との間の空間が密閉された構成となって
おり、この空間は、太陽熱を吸収し余熱を逃がさぬよう
保温する保温層46として機能するようになっている。
44を介してガラス板45が設けられ、ガラス板45と
外側パネル42との間の空間が密閉された構成となって
おり、この空間は、太陽熱を吸収し余熱を逃がさぬよう
保温する保温層46として機能するようになっている。
【0020】図2および図3に示したように、内側パネ
ル41の所定位置には、吸込口47が形成されている。
ル41の所定位置には、吸込口47が形成されている。
【0021】図3に示したように、前記内側パネル41
と外側パネル42との間の空間43には仕切材48,4
9が配設されており、これら仕切材48,49によっ
て、第一集熱部C1の流路R1,R1,…から吸込口4
7に至る流路R2が蛇行して形成されている。このよう
にして仕切材48,49によって形成される第二集熱部
C2の流路R2は、その断面積S2が、第一集熱部C1
の流路R1,R1,…の総断面積S1よりも小さく設定
されている。
と外側パネル42との間の空間43には仕切材48,4
9が配設されており、これら仕切材48,49によっ
て、第一集熱部C1の流路R1,R1,…から吸込口4
7に至る流路R2が蛇行して形成されている。このよう
にして仕切材48,49によって形成される第二集熱部
C2の流路R2は、その断面積S2が、第一集熱部C1
の流路R1,R1,…の総断面積S1よりも小さく設定
されている。
【0022】そして第一集熱部C1と第二集熱部C2と
の間には、ガイド板50,50,…が設けられている。
これらのガイド板50の間隔は、流路R1を流れる図中
符号(イ)、(ロ)、(ハ)で示した風の風量がばらつ
かずにほぼ等しくなるよう、流路R2から横方向に離れ
るにしたがい、小さくなるように設定されている。
の間には、ガイド板50,50,…が設けられている。
これらのガイド板50の間隔は、流路R1を流れる図中
符号(イ)、(ロ)、(ハ)で示した風の風量がばらつ
かずにほぼ等しくなるよう、流路R2から横方向に離れ
るにしたがい、小さくなるように設定されている。
【0023】図2に示したように、第二集熱部C2の内
側パネル41に形成された前記吸込口47には、連通管
51を介して、トップライト部32の内側に配管された
集気ダクト52が接続されている。この集気ダクト52
には、送風機53が備えられており、これによって集気
ダクト52内の空気を送風するようになっている。
側パネル41に形成された前記吸込口47には、連通管
51を介して、トップライト部32の内側に配管された
集気ダクト52が接続されている。この集気ダクト52
には、送風機53が備えられており、これによって集気
ダクト52内の空気を送風するようになっている。
【0024】そして、この送風機53には、インバータ
54を介して、その作動を制御する制御ユニット(制御
手段)55が備えられている。この制御ユニット55に
は、例えば風速計(検出手段)56,外気温度計(検出
手段)57,日照計(検出手段)58や、集熱ダクト5
2内での集熱気温を計測する温度計等が接続されてい
る。この制御ユニット55においては、風速計56,外
気温度計57,日照計58等での測定結果に基づき、第
一集熱部C1,第二集熱部C2を通る間に加熱される空
気の温度(これを「集熱温度」と称する)が、予め設定
された温度となるように、流路R1,R2における空気
の流速を計算し、送風機53で発生する風量を自動的に
調節するようになっている。
54を介して、その作動を制御する制御ユニット(制御
手段)55が備えられている。この制御ユニット55に
は、例えば風速計(検出手段)56,外気温度計(検出
手段)57,日照計(検出手段)58や、集熱ダクト5
2内での集熱気温を計測する温度計等が接続されてい
る。この制御ユニット55においては、風速計56,外
気温度計57,日照計58等での測定結果に基づき、第
一集熱部C1,第二集熱部C2を通る間に加熱される空
気の温度(これを「集熱温度」と称する)が、予め設定
された温度となるように、流路R1,R2における空気
の流速を計算し、送風機53で発生する風量を自動的に
調節するようになっている。
【0025】図1に示したように、集気ダクト52に
は、送風機53のさらに下流側に熱交換コイル(集熱機
構)59が備えられており、この熱交換コイル59を通
過した空気は、建築物20内の床60に形成された暖気
通路61と、トップライト部32に形成された排気口6
2とに、それぞれダクト管61a,62aおよび切替バ
ルブ61b,62bを介して、適宜選択的に送給される
ようになっている。
は、送風機53のさらに下流側に熱交換コイル(集熱機
構)59が備えられており、この熱交換コイル59を通
過した空気は、建築物20内の床60に形成された暖気
通路61と、トップライト部32に形成された排気口6
2とに、それぞれダクト管61a,62aおよび切替バ
ルブ61b,62bを介して、適宜選択的に送給される
ようになっている。
【0026】熱交換コイル59は、集気ダクト52内の
空気から回収した熱エネルギーを熱回収ポンプ63を介
して貯湯槽64に供給し、これを貯湯槽64での補給水
加熱時の補助エネルギーとしたり、また、逆に、ボイラ
ー65で発生させた熱エネルギーを暖房ポンプ66で熱
交換コイル59に供給することによって、集気ダクト5
2からの空気をさらに加熱することができるようになっ
ている。
空気から回収した熱エネルギーを熱回収ポンプ63を介
して貯湯槽64に供給し、これを貯湯槽64での補給水
加熱時の補助エネルギーとしたり、また、逆に、ボイラ
ー65で発生させた熱エネルギーを暖房ポンプ66で熱
交換コイル59に供給することによって、集気ダクト5
2からの空気をさらに加熱することができるようになっ
ている。
【0027】次に、上記のような構成からなる集熱装置
Cを備えた屋根30を有してなる建築物20の作用につ
いて説明する。屋根30に備えた集熱装置Cでは、送風
機53の作動によって、外気が導風口39から第一集熱
部C1の流路R1,R1,…内に導かれ、この外気は、
太陽熱によって熱せられた外側パネル36の熱によって
加熱されて暖気となる。そして、この暖気は、流路R
1,R1,…に沿って上昇していき、第二集熱部C2の
流路R2に流れ込む。第二集熱部C2では、流路R2を
通る間に、太陽熱によって熱せられた保温層46の熱に
よって、暖気がさらに加熱されるとともに、放熱による
温度低下が防止される。このとき、第二集熱部C2の流
路R2の断面積S2が、第一集熱部C1の流路R1,R
1,…の総断面積S1よりも小さく設定されているの
で、流路R2での暖気の流速は、流路R1内に比較して
速められる。
Cを備えた屋根30を有してなる建築物20の作用につ
いて説明する。屋根30に備えた集熱装置Cでは、送風
機53の作動によって、外気が導風口39から第一集熱
部C1の流路R1,R1,…内に導かれ、この外気は、
太陽熱によって熱せられた外側パネル36の熱によって
加熱されて暖気となる。そして、この暖気は、流路R
1,R1,…に沿って上昇していき、第二集熱部C2の
流路R2に流れ込む。第二集熱部C2では、流路R2を
通る間に、太陽熱によって熱せられた保温層46の熱に
よって、暖気がさらに加熱されるとともに、放熱による
温度低下が防止される。このとき、第二集熱部C2の流
路R2の断面積S2が、第一集熱部C1の流路R1,R
1,…の総断面積S1よりも小さく設定されているの
で、流路R2での暖気の流速は、流路R1内に比較して
速められる。
【0028】この後、流路R2を通った暖気は吸込口4
7から集気ダクト52内に送り込まれ、送風機53を通
って熱交換コイル59に導かれるようになっている。熱
交換コイル59においては、暖房を必要としない季節に
は、暖気から熱エネルギーを回収し、これを貯湯槽64
に供給して補給水加熱時の補助エネルギーとするように
なっている。そして、熱交換コイル59を通った暖気
は、ダクト管62aを介して排気口62から排出される
ようになっている。一方、冬季等、暖房を必要とすると
きには、熱交換コイル59において、ボイラ65で発生
した熱により、暖気を所定の温度まで加熱する。そして
加熱されたこの暖気を、暖房用のダクト管61aを介し
て、床60の暖気通路61に送り込むことによって、床
暖房を行うようになっている。
7から集気ダクト52内に送り込まれ、送風機53を通
って熱交換コイル59に導かれるようになっている。熱
交換コイル59においては、暖房を必要としない季節に
は、暖気から熱エネルギーを回収し、これを貯湯槽64
に供給して補給水加熱時の補助エネルギーとするように
なっている。そして、熱交換コイル59を通った暖気
は、ダクト管62aを介して排気口62から排出される
ようになっている。一方、冬季等、暖房を必要とすると
きには、熱交換コイル59において、ボイラ65で発生
した熱により、暖気を所定の温度まで加熱する。そして
加熱されたこの暖気を、暖房用のダクト管61aを介し
て、床60の暖気通路61に送り込むことによって、床
暖房を行うようになっている。
【0029】ここで、図2に示したように、外気を導風
口39から集熱装置C内に導くための送風機53は、そ
の作動が制御ユニット55によって制御されており、こ
れによって流路R1,R2における流速が調整されて、
流路R1,R2を通る間に加熱される空気の集熱温度が
最適となるようになっている。
口39から集熱装置C内に導くための送風機53は、そ
の作動が制御ユニット55によって制御されており、こ
れによって流路R1,R2における流速が調整されて、
流路R1,R2を通る間に加熱される空気の集熱温度が
最適となるようになっている。
【0030】上述した建築物20では、屋根30に集熱
装置Cが備えられており、この集熱装置Cが、第一集熱
部C1と、保温層46を備えた第二集熱部C2とに区分
され、導風口39から導入された空気は、第一集熱部C
1の流路R1と第二集熱部C2の流路R2とを通る間に
太陽熱を集熱して加熱され、加熱された暖気は、集気ダ
クト52に送り込まれ、熱回収ポンプ63で熱エネルギ
ーが回収されて給湯用の湯の加熱に使用されたり、直接
暖房に利用される構成となっている。
装置Cが備えられており、この集熱装置Cが、第一集熱
部C1と、保温層46を備えた第二集熱部C2とに区分
され、導風口39から導入された空気は、第一集熱部C
1の流路R1と第二集熱部C2の流路R2とを通る間に
太陽熱を集熱して加熱され、加熱された暖気は、集気ダ
クト52に送り込まれ、熱回収ポンプ63で熱エネルギ
ーが回収されて給湯用の湯の加熱に使用されたり、直接
暖房に利用される構成となっている。
【0031】このとき、第二集熱部C2には、仕切材4
8,49によって、流路R2の断面積S2が、第一集熱
部C1の流路R1,R1,…の総断面積S1よりも小さ
く設定されている。これにより、流路R2内での空気の
流速は、流路R1内での流速よりも高められることにな
る。このようにして流速を高めることによって、空気の
流れに乱流を発生させ、外側パネル36の表面との熱伝
達を活発化させて、集熱効率を高めることができる。ま
た、加熱すべき空気の設定温度があまり高くない場合に
は空気が過度に加熱されるのを防いで最適な温度にする
ことができる。しかも、仕切材48,49によって流路
R2を蛇行させることによって、流路長を長く確保する
ことができるので、高価なガラス板45の使用を最小限
として、高い集熱効率を有した集熱装置Cを低コストで
提供することが可能となる。また、吸込口47の位置
も、最上部に限定されることがなくなるので、集気ダク
ト52のレイアウトの自由度を高めることも可能であ
る。
8,49によって、流路R2の断面積S2が、第一集熱
部C1の流路R1,R1,…の総断面積S1よりも小さ
く設定されている。これにより、流路R2内での空気の
流速は、流路R1内での流速よりも高められることにな
る。このようにして流速を高めることによって、空気の
流れに乱流を発生させ、外側パネル36の表面との熱伝
達を活発化させて、集熱効率を高めることができる。ま
た、加熱すべき空気の設定温度があまり高くない場合に
は空気が過度に加熱されるのを防いで最適な温度にする
ことができる。しかも、仕切材48,49によって流路
R2を蛇行させることによって、流路長を長く確保する
ことができるので、高価なガラス板45の使用を最小限
として、高い集熱効率を有した集熱装置Cを低コストで
提供することが可能となる。また、吸込口47の位置
も、最上部に限定されることがなくなるので、集気ダク
ト52のレイアウトの自由度を高めることも可能であ
る。
【0032】さらに、送風機53には、制御ユニット5
5が備えられて、この制御ユニット55で風速計56,
外気温度計57,日照計58等での計測結果に基づいて
送風機53の作動を制御する構成となっている。これに
より、天候,季節等の条件に対応して送風機53を制御
することによって、集熱装置Cの流路R1,R2内での
空気の流速を変化させることができ、空気を効率良く加
熱し、その熱エネルギーを安定して供給することができ
る。
5が備えられて、この制御ユニット55で風速計56,
外気温度計57,日照計58等での計測結果に基づいて
送風機53の作動を制御する構成となっている。これに
より、天候,季節等の条件に対応して送風機53を制御
することによって、集熱装置Cの流路R1,R2内での
空気の流速を変化させることができ、空気を効率良く加
熱し、その熱エネルギーを安定して供給することができ
る。
【0033】なお、上記実施例において、集熱装置Cの
第二集熱部C2に配した仕切材48,49の配置につい
ては、流路R2の断面積S2が第一集熱部C1の流路R
1,R1,…の総断面積S1よりも小さくなり、かつ流
路R1の空見の流れが均等になるのであれば、いかなる
配置としてもよい。
第二集熱部C2に配した仕切材48,49の配置につい
ては、流路R2の断面積S2が第一集熱部C1の流路R
1,R1,…の総断面積S1よりも小さくなり、かつ流
路R1の空見の流れが均等になるのであれば、いかなる
配置としてもよい。
【0034】また、集熱装置Cで加熱した暖気の用途に
ついては、何ら限定するものではなく、例えば冷房・暖
房用の冷媒・熱媒との熱交換に用いたりすることも可能
である。さらには、集熱装置Cで加熱した暖気を、例え
ば暖房に用いる場合などには、集熱装置Cに通す空気を
循環させて、流路R1およびR2に繰り返し通す構成と
してもよく、この場合には、より一層高い集熱効率を得
ることができる。
ついては、何ら限定するものではなく、例えば冷房・暖
房用の冷媒・熱媒との熱交換に用いたりすることも可能
である。さらには、集熱装置Cで加熱した暖気を、例え
ば暖房に用いる場合などには、集熱装置Cに通す空気を
循環させて、流路R1およびR2に繰り返し通す構成と
してもよく、この場合には、より一層高い集熱効率を得
ることができる。
【0035】また、集熱装置C2の送風機53を制御す
るために制御ユニット55を用いる構成としたが、その
制御方法については何ら限定するものではなく、要求さ
れる集熱温度の精度やコストなどに応じて、検出条件を
少なくしたり、上記以外の条件を測定したりしてもよ
い。
るために制御ユニット55を用いる構成としたが、その
制御方法については何ら限定するものではなく、要求さ
れる集熱温度の精度やコストなどに応じて、検出条件を
少なくしたり、上記以外の条件を測定したりしてもよ
い。
【0036】加えて、制御ユニット55に代えて、図4
に示すように、手動ダンパー70で送風機53の作動
を、季節や時間によって手動で調整することも可能であ
る。このような構成とすれば、集熱装置C’を安価で簡
便なものとすることができ、この結果、建築物20’の
建築コストを抑さえることができる。
に示すように、手動ダンパー70で送風機53の作動
を、季節や時間によって手動で調整することも可能であ
る。このような構成とすれば、集熱装置C’を安価で簡
便なものとすることができ、この結果、建築物20’の
建築コストを抑さえることができる。
【0037】さらに、言うまでもないが、建築物20の
屋根30の形状,形式については、いかなるものであっ
ても、集熱装置Cを適用することによって上記と同様の
効果を奏することができる。
屋根30の形状,形式については、いかなるものであっ
ても、集熱装置Cを適用することによって上記と同様の
効果を奏することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る建
築物によれば、屋根に集熱装置を備えた構成とし、この
集熱装置を第一集熱部と第二集熱部とに区分し、第二集
熱部には、外側部材の上面にガラス板によって囲まれた
保温層を形成するとともに、第二集熱部の流路断面積が
第一集熱部の流路断面積よりも小さくなるように仕切材
を配設する構成とした。これにより、導風口から外側部
材と内側部材との間の流路に導入された空気は、第一集
熱部と第二集熱部とを通って吸込口に送り込まれる間に
太陽熱で加熱され、加熱された暖気を、集熱機構で空調
や給湯等のエネルギー源として利用して、省エネルギー
化を図ることができる。このとき、第二集熱部に配設し
た仕切材によって、第二集熱部の流路断面積が第一集熱
部の流路断面積よりも小さくされているので、第二集熱
部の流路内における空気の流速は、第一集熱部の流路内
に比較して速められることになる。このようにして流速
を高めることによって、空気の流れに乱流を発生させ、
外側部材の表面との熱伝達を活発化させて集熱効率を高
めることができる。また、集熱して加熱すべき空気の設
定温度があまり高くない場合には、空気が過度に加熱さ
れるのを防いで最適な温度にすることができる。しか
も、仕切材によって第二集熱部の流路を蛇行させること
によって、流路長を長く確保することができるので、高
価なガラス板の使用を最小限として、高い集熱効率を有
した集熱装置を低コストで提供することが可能となる。
また、吸込口の位置も、最上部に限定されることがなく
なるので、ダクトのレイアウトの自由度を高めることも
可能である。
築物によれば、屋根に集熱装置を備えた構成とし、この
集熱装置を第一集熱部と第二集熱部とに区分し、第二集
熱部には、外側部材の上面にガラス板によって囲まれた
保温層を形成するとともに、第二集熱部の流路断面積が
第一集熱部の流路断面積よりも小さくなるように仕切材
を配設する構成とした。これにより、導風口から外側部
材と内側部材との間の流路に導入された空気は、第一集
熱部と第二集熱部とを通って吸込口に送り込まれる間に
太陽熱で加熱され、加熱された暖気を、集熱機構で空調
や給湯等のエネルギー源として利用して、省エネルギー
化を図ることができる。このとき、第二集熱部に配設し
た仕切材によって、第二集熱部の流路断面積が第一集熱
部の流路断面積よりも小さくされているので、第二集熱
部の流路内における空気の流速は、第一集熱部の流路内
に比較して速められることになる。このようにして流速
を高めることによって、空気の流れに乱流を発生させ、
外側部材の表面との熱伝達を活発化させて集熱効率を高
めることができる。また、集熱して加熱すべき空気の設
定温度があまり高くない場合には、空気が過度に加熱さ
れるのを防いで最適な温度にすることができる。しか
も、仕切材によって第二集熱部の流路を蛇行させること
によって、流路長を長く確保することができるので、高
価なガラス板の使用を最小限として、高い集熱効率を有
した集熱装置を低コストで提供することが可能となる。
また、吸込口の位置も、最上部に限定されることがなく
なるので、ダクトのレイアウトの自由度を高めることも
可能である。
【0039】請求項2に係る建築物によれば、集熱装置
に、送風機を備えるとともに、集熱機構に送り込まれた
空気の温度,外気温度,日照量,外部風速,流路内の空
気の流速の少なくとも一つを検出する検出手段を備え、
該検出手段での検出結果に基づいて送風機の作動を制御
する制御手段を備える構成となっている。これにより、
検出手段で集熱機構に送り込まれた空気の温度,外気温
度,日照量,外部風速,流路内の空気の流速の少なくと
も一つを検出し、これに基づいて制御手段で送風機の作
動を制御することによって、流路内の空気の流速を調整
することができ、流路内で加熱される空気の温度を制御
することができる。したがって、天候,季節等の条件に
対応して送風機を制御することによって、空気を効率良
く加熱し、その熱エネルギーを安定して供給することが
できる。
に、送風機を備えるとともに、集熱機構に送り込まれた
空気の温度,外気温度,日照量,外部風速,流路内の空
気の流速の少なくとも一つを検出する検出手段を備え、
該検出手段での検出結果に基づいて送風機の作動を制御
する制御手段を備える構成となっている。これにより、
検出手段で集熱機構に送り込まれた空気の温度,外気温
度,日照量,外部風速,流路内の空気の流速の少なくと
も一つを検出し、これに基づいて制御手段で送風機の作
動を制御することによって、流路内の空気の流速を調整
することができ、流路内で加熱される空気の温度を制御
することができる。したがって、天候,季節等の条件に
対応して送風機を制御することによって、空気を効率良
く加熱し、その熱エネルギーを安定して供給することが
できる。
【図1】本発明に係る建築物の実施の形態の一例を示す
立断面図である。
立断面図である。
【図2】前記建築物の屋根を示す立断面図である。
【図3】前記屋根の斜視断面図である。
【図4】本発明に係る建築物の実施の形態の他の一例を
示す立断面図である。
示す立断面図である。
【図5】従来の建築物の一例を示す立断面図である。
【図6】従来の建築物の他の一例を示す立断面図であ
る。
る。
20,20’ 建築物 30 屋根 34,41 内側パネル(内側部材) 36,42 外側パネル(外側部材) 39 導風口 45 ガラス板 46 保温層 47 吸込口 48,49 仕切材 53 送風機 55 制御ユニット(制御手段) 56 風速計(検出手段) 57 外気温度計(検出手段) 58 日照計(検出手段) 59 熱交換コイル(集熱機構) C,C’ 集熱装置 C1 第一集熱部 C2 第二集熱部 R1,R2 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 総子 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 定められた角度で傾斜して設けられ、か
つその断面方向に間隔を隔てて配置された外側部材と内
側部材とからなる二重構造の屋根に、太陽熱を利用する
集熱装置が備えられてなる建築物であって、 前記集熱装置が、前記外側部材と内側部材との間の空間
を流路として、前記屋根の軒先近傍に形成された導風口
から前記流路に外気を導入し、該流路内を通る間に太陽
熱で空気を加熱して、これを前記内側部材に形成された
吸込口から集熱機構に送り込み、該集熱機構で前記空気
の熱エネルギーを利用する構成とされ、 前記流路が、前記軒先から上方に向けて一定長の部分に
配設された第一集熱部と、該第一集熱部の上方側に配設
されて、前記外側部材の上面にガラス板によって囲まれ
た保温層を備えた第二集熱部とに区分され、 前記第二集熱部には、前記吸込口に至るその流路の断面
積が前記第一集熱部の流路断面積よりも小さくなるよ
う、仕切材が配設されていることを特徴とする建築物。 - 【請求項2】 請求項1記載の建築物において、該建築
物の屋根に備えられた前記集熱装置に、前記流路内の空
気を前記集熱機構に導くための送風機と、前記集熱機構
に送り込まれた空気の温度,外気温度,日照量,外部風
速,前記流路内の空気の流速の少なくとも一つを検出す
る検出手段と、該検出手段での検出結果に基づいて前記
送風機の作動を制御する制御手段とが備えられているこ
とを特徴とする建築物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17780995A JP3440424B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 建築物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17780995A JP3440424B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 建築物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932141A true JPH0932141A (ja) | 1997-02-04 |
JP3440424B2 JP3440424B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=16037473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17780995A Expired - Fee Related JP3440424B2 (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 建築物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3440424B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017511870A (ja) * | 2014-03-07 | 2017-04-27 | ジニアテック リミテッド | 太陽熱屋根システム |
US10502435B2 (en) | 2013-09-06 | 2019-12-10 | Zinniatek Limited | Solar thermal roofing system |
US10850440B2 (en) | 2014-12-01 | 2020-12-01 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding product |
US10858839B2 (en) | 2011-11-30 | 2020-12-08 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding product, its manufacture and its use as part of a solar energy recovery system |
US10879842B2 (en) | 2016-10-17 | 2020-12-29 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding module or apparatus |
US11011912B2 (en) | 2011-11-30 | 2021-05-18 | Zinniatek Limited | Photovoltaic systems |
US11018618B2 (en) | 2013-05-23 | 2021-05-25 | Zinniatek Limited | Photovoltaic systems |
US11702840B2 (en) | 2018-12-19 | 2023-07-18 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding module, its manufacture and use |
US11970858B2 (en) | 2017-02-21 | 2024-04-30 | Zinniatek Limited | Substrate having decorated surface and method of production |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3011424U (ja) | 1994-11-21 | 1995-05-30 | 定祐 伊藤 | 空気式太陽集熱器 |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17780995A patent/JP3440424B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10858839B2 (en) | 2011-11-30 | 2020-12-08 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding product, its manufacture and its use as part of a solar energy recovery system |
US11011912B2 (en) | 2011-11-30 | 2021-05-18 | Zinniatek Limited | Photovoltaic systems |
US11018618B2 (en) | 2013-05-23 | 2021-05-25 | Zinniatek Limited | Photovoltaic systems |
US10502435B2 (en) | 2013-09-06 | 2019-12-10 | Zinniatek Limited | Solar thermal roofing system |
JP2017511870A (ja) * | 2014-03-07 | 2017-04-27 | ジニアテック リミテッド | 太陽熱屋根システム |
JP2022017383A (ja) * | 2014-03-07 | 2022-01-25 | ジニアテック リミテッド | 太陽熱ルーフィングシステム |
US11408613B2 (en) | 2014-03-07 | 2022-08-09 | Zinniatek Limited | Solar thermal roofing system |
US10850440B2 (en) | 2014-12-01 | 2020-12-01 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding product |
US10879842B2 (en) | 2016-10-17 | 2020-12-29 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding module or apparatus |
US11970858B2 (en) | 2017-02-21 | 2024-04-30 | Zinniatek Limited | Substrate having decorated surface and method of production |
US11702840B2 (en) | 2018-12-19 | 2023-07-18 | Zinniatek Limited | Roofing, cladding or siding module, its manufacture and use |
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---|---|
JP3440424B2 (ja) | 2003-08-25 |
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