JPH09321368A - 多心光増幅器 - Google Patents

多心光増幅器

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Publication number
JPH09321368A
JPH09321368A JP13025396A JP13025396A JPH09321368A JP H09321368 A JPH09321368 A JP H09321368A JP 13025396 A JP13025396 A JP 13025396A JP 13025396 A JP13025396 A JP 13025396A JP H09321368 A JPH09321368 A JP H09321368A
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JP
Japan
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optical
light
fiber
wave
isolator
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Application number
JP13025396A
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English (en)
Inventor
Tomonori Kashiwada
智徳 柏田
Hiroo Kanamori
弘雄 金森
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の信号光を増幅する場合の設置スペース
や費用を低減することのできる光増幅器を提供する。 【解決手段】 本発明は、n波の信号光を一括して増幅
するための多心光増幅器である。この多心光増幅器は、
第一のn心光アイソレータ(10)と、増幅すべき信号
光に対応した希土類元素がコアに添加され、第一多心光
アイソレータの下流側に配置されたn本の光ファイバか
らなるn心の光増幅用テープファイバ(40)と、上記
の希土類元素を励起するn波の光を出力する励起光源
(30)と、光増幅用テープファイバの上流側又は下流
側に配置され、励起光源から出力したn波の励起光とこ
の多心光増幅器中を進行するn波の信号光とを合波した
n波の光を出力する光合波器(20)と、光増幅用テー
プファイバの下流側に配置された第二のn心光アイソレ
ータ(50)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信網の中継部
等に設置される光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信網では、送信局と受信局
との間に中継部を設置し、ここに光増幅器を設置して信
号光を増幅することにより、長距離にわたって所定の信
号レベルを維持した信号光の伝搬を実現している。中継
部に設置する光増幅器としては、Er等の希土類元素が
添加された光ファイバを利用したファイバ増幅器を使用
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数本
の光ファイバ伝送路を含む光通信網では、各光ファイバ
中を伝搬する各信号光を増幅するために、光ファイバの
本数に応じて複数の光増幅器を用意する必要があるた
め、中継部における光増幅器の設置スペースが大きくな
り、中継部自体が大型化してしまうという問題点があっ
た。また、多数の光増幅器を使用することで、費用がか
さむという問題点もあった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、複数波の信号光を増幅する場合の設置
スペースや費用を低減することのできる光増幅器を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様は、
n波(nは2以上の整数)の信号光を一括して増幅する
ための多心光増幅器であって、(a)上流側から下流側
に向かうn波の光を透過させ、下流側から上流側に向か
うn波の光を遮断する第一の多心光アイソレータと、
(b)増幅すべき信号光に対応した希土類元素がコアに
添加されたn本の光ファイバであって第一多心光アイソ
レータの下流側に配置された光ファイバを含むn心の光
増幅用テープファイバと、(c)上記の希土類元素を励
起するn波の光を出力する励起光源と、(d)光増幅用
テープファイバの上流側又は下流側に配置され、励起光
源から出力したn波の励起光とこの多心光増幅器中を進
行するn波の信号光とを合波したn波の光を出力する光
合波器と、(e)光増幅用テープファイバの下流側に配
置された第二の多心光アイソレータであって、上流側か
ら下流側に向かうn波の光を透過させ、下流側から上流
側に向かうn波の光を遮断する第二の多心光アイソレー
タと、を備えている。
【0006】n波の信号光が上記の第一多心光アイソレ
ータに入射すると、各信号光はこの光アイソレータを透
過して光増幅用テープファイバ中の各光ファイバに入射
する。この各光ファイバには、励起光源から出射した励
起光が光合波器によって信号光と合波されて入力されて
おり、これによって、各光ファイバに含まれる希土類元
素が励起され、各光ファイバ中に反転分布が形成されて
いる。この各光ファイバに各信号光が入射すると誘導放
出が生じ、これによって各信号光が増幅される。光増幅
用テープファイバを出射したn波の信号光は、第二の多
心光アイソレータを透過して出力される。以上により、
n波の信号光が一括して増幅され出力される。また、こ
の多心光増幅器中を下流側から上流側に向かって進行し
ようとする戻り光は、第一及び第二の多心光アイソレー
タによって遮断される。
【0007】このように、本発明の第一の態様に係る多
心光増幅器によれば、上記の光増幅用テープファイバ
や、多心光アイソレータ、光合波器等を用いて複数波の
信号光を一括して増幅するので、各信号光ごとに光増幅
器を設置する従来の方式に比べて設置スペースを低減す
るとともに、部品点数を少なくして費用を抑えることが
できる。
【0008】次に、本発明の第二の態様は、n波(nは
2以上の整数)の信号光を一括して増幅するための多心
光増幅器であって、(a)自らの一端から他端に延び、
増幅すべき信号光に対応した希土類元素が所定部位に添
加されたn本の導波部を有する光導波路基板と、(b)
光導波路基板中においてn本の導波部の希土類元素添加
部位の上流側に配置され、n本の導波部内を上流側から
下流側に向かうn波の光を透過させ、下流側から上流側
に向かうn波の光を遮断する第一の多心光アイソレータ
部と、(c)上記の希土類元素を励起するn波の光を出
力する励起光源と、(d)光導波路基板中においてn本
の導波部の希土類元素添加部位の上流側又は下流側に配
置され、励起光源から出力したn波の励起光とこの多心
光増幅器中を進行するn波の信号光とを合波したn波の
光を出力する光合波部と、(e)光導波路基板中におい
てn本の導波部の希土類元素添加部位の下流側に配置さ
れた第二の多心光アイソレータ部であって、n本の導波
部内を上流側から下流側に向かうn波の光を透過させ、
下流側から上流側に向かうn波の光を遮断する第二の多
心光アイソレータ部と、を備えている。
【0009】n波の信号光がn本の導波部にそれぞれ入
射すると、各信号光は各導波部内を進行して第一光アイ
ソレータ部に入射し、ここを透過して、各導波部の希土
類元素添加部位にそれぞれ入射する。各希土類元素添加
部位には、励起光源から出射した励起光が光合波部によ
って信号光と合波されて入力されており、これによって
希土類元素が励起されて反転分布が形成されている。こ
の希土類元素添加部位に信号光が入射すると誘導放出が
生じ、これによって信号光が増幅される。各希土類元素
添加部位を通過したn波の信号光は、第二の多心光アイ
ソレータ部を透過して出力される。以上により、n波の
信号光が一括して増幅され出力される。また、各導波部
を下流側から上流側に向かって進行しようとする戻り光
は、第一及び第二の多心光アイソレータ部によって遮断
される。
【0010】このように、本発明の第二の態様に係る多
心光増幅器によれば、光導波路基板の導波部に設けられ
た希土類元素添加部位や、同じく光導波路基板上に設置
された多心光アイソレータ部、光合波部等を用いて複数
波の信号光を一括して増幅するので、これらの構成要素
を光導波路基板上で集積化することができ、これによっ
て、本発明の第一の態様よりも更に設置スペースを低減
し、費用を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明に
おいて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明
を省略する。また、図面の寸法比率は説明のものと必ず
しも一致していない。
【0012】図1は、本発明の第一の実施形態を示す概
略平面図である。図1に示される多心光増幅器100
は、入力側多心光アイソレータ10、WDMテープカプ
ラ20、半導体レーザアレイ30、Er添加テープファ
イバ40、及び出力側多心光アイソレータ50から構成
されている。本実施形態の多心増幅器100は、本増幅
器の上流側の端、すなわち入射端から入射してくる四波
の信号光を一括して増幅するものである。増幅すべき各
信号光の波長としては、光通信で良く用いられる1.5
5μm帯を想定している。
【0013】入力側多心光アイソレータ10は、図示し
ない基板上に設置されたアイソレータ本体12、並びに
入力側(上流側)テープファイバ14及び出力側(下流
側)テープファイバ16(ここでは、四心のテープファ
イバである。)を備えている。アイソレータ本体12
は、偏光ビームスプリッタ及びファラデー回転子を含
み、単体で光アイソレータとして機能しうるようになっ
ている。入力側及び出力側テープファイバ14、16
は、このアイソレータ本体12に出入りする光を導くた
めのものであり、これらのテープファイバを設置するこ
とで、多心光アイソレータ10を他のテープファイバと
接続しやすくしている。増幅すべき信号光は、入力側の
テープファイバ14の開放端から入力されるようになっ
ている。
【0014】アイソレータ本体12は、図示しない基板
のほぼ中央部分に設けられた凹部に埋設されている。ま
た、基板上面のうちアイソレータ本体12の両側(入力
側及び出力側)には、アイソレータ本体12の入力面及
び出力面から遠ざかるように延びるガイド溝がそれぞれ
形成されており、入力側及び出力側テープファイバ1
4、16は、これらのガイド溝にそれぞれ埋設されてい
る。これらのテープファイバが埋設されたガイド溝の上
にはカバー板(図示せず)が設置されており、これによ
って、テープファイバ14、16を固定するようになっ
ている。
【0015】なお、本実施形態における多心アイソレー
タでは、入力側及び出力側に配置されてアイソレータ本
体12に光を導く光導波路としてテープファイバを用い
ているが、これに限定されるわけではなく、例えば、必
要に応じた本数の光ファイバを基板上に形成した同数の
ガイド溝(V溝等)に個別に埋設しても良い。この場
合、入力側の光ファイバと出力側の光ファイバとの位置
合わせを簡略化するためには、アイソレータ本体12
を、その複屈折性に基づく光線変位が基板表面に沿って
生じるように配置するとともに、アイソレータ本体12
に含まれる偏光ビームスプリッタの入力面及び出力面を
適切に傾斜させると良い。偏光ビームスプリッタの厚み
及び傾斜量を適切に設定することで、偏光ビームスプリ
ッタの厚み及び傾斜量に基づく光線変位量とアイソレー
タ本体の複屈折性に基づく光線変位量とを相殺すること
ができ、この場合、対向する入力側及び出力側のガイド
溝を同軸に形成して光ファイバを埋設するだけで良く、
位置合わせを簡略化することができる。なお、このよう
な多心アイソレータについては、本出願人が既に出願し
ている(特願平5−58473号)。
【0016】入力側多心光アイソレータ10の出力側テ
ープファイバ16には、WDMテープカプラ20が接続
されている。このWDMテープカプラ20は、波長の異
なる複数の入力光を合波して出力する光合波器であり、
この合波作用をもたらす合波部22と、この合波部に取
り付けられた二つの入力テープファイバ24及び28、
並びに一本の出力テープファイバ26を備えている。一
方の入力テープファイバ24は、接続部18を介して多
心光アイソレータ10の出力側テープファイバ16に接
続されている。また、入力テープファイバ28は、半導
体レーザアレイ30に接続されている。
【0017】半導体レーザアレイ30は、互いに略平行
に延びる複数(本実施形態では、4個)の活性領域を有
する半導体レーザ素子32と、この活性領域の出力端面
に光学接続された出力テープファイバ34とを備えるレ
ーザ光源である。この出力テープファイバ34は、接続
部36を介してWDMテープカプラ20の入力テープフ
ァイバ28に接続されており、これによって、半導体レ
ーザ素子32の各活性領域から出射したレーザ光が、出
力テープファイバ34、及びテープカプラ20の入力テ
ープファイバ28に含まれる各光ファイバ内を順次進行
して、テープカプラ20に入射するようになっている。
この半導体レーザアレイ30は、Er添加テープファイ
バ40の励起用光源であり、従って、半導体レーザアレ
イ30は、テープファイバ40に添加されたErを励起
するのに適した波長の光(0.98μm又は1.48μ
mの波長の光が良く用いられている。)を出力する。
【0018】WDMテープカプラ20の出力テープファ
イバ26には、接続部42を介してEr添加テープファ
イバ40が接続されている。このEr添加テープファイ
バ40は、四心のテープファイバに含まれる各光ファイ
バのコアに所定濃度のErが添加されたものであり、従
来からファイバ増幅器の主要な構成要素として使用され
ているものである。励起状態のErは1.55μm帯の
光を誘導放出するため、1.55μm帯の信号光を増幅
する本実施形態ではErを添加したが、他の波長の信号
光を増幅する場合には、その波長に応じた適切な増幅材
を添加する必要がある。
【0019】本実施形態では、Erの励起光源である半
導体レーザアレイ30は、Er添加テープファイバ40
の上流側、すなわち増幅すべき信号光が入射する側から
励起光を入力するようになっている。これは、前方励起
型と呼ばれる励起形式である。なお、後述するようにE
r添加テープファイバ40の下流側、すなわち信号光が
出射する側から励起光を入力する後方励起型を採用する
こともできる。
【0020】Er添加テープファイバ40の出力側の端
部には、接続部44を介して出力側多心アイソレータ5
0が接続されている。この多心アイソレータ50は、入
力側の多心アイソレータ10と同様の構成を有してお
り、図示しない基板上に設置されたアイソレータ本体5
2、並びに四心の入力側テープファイバ54及び出力側
テープファイバ56を備えている。そして、本光増幅器
100によって増幅された信号光は、出力側テープファ
イバ56から出力されるようになっている。
【0021】次に、この多心光増幅器100の動作を説
明する。増幅すべき四波の信号光を入力側多心アイソレ
ータ10の入力側テープファイバ14に入射させると、
これらの信号光はアイソレータ本体12及び出力側テー
プファイバ16を順次に通過し、さらに、WDMテープ
カプラ20の入力テープファイバ24を通過して合波部
22に入射する。一方、半導体レーザアレイ30からは
Er添加テープファイバ40用の四波の励起光が出力さ
れ、WDMテープカプラ20の入力テープファイバ28
内を進行して合波部22に入射する。各信号光及び励起
光は、合波部22で各心ごとに合波されてから、出力テ
ープファイバ26中の各光ファイバ内を進行してEr添
加テープファイバ40に入射する。入射した励起光によ
ってテープファイバ40に添加されたErが励起され、
これによって反転分布が形成される。このような状態の
Er添加テープファイバ40に信号光が入射することに
よって誘導放出が生じ、信号光が増幅されることにな
る。
【0022】こうして増幅された各信号光は、入力テー
プファイバ54内の各光ファイバを通って出力側の多心
光アイソレータ50に入射し、アイソレータ本体52を
通過して、出力テープファイバ56から外部に出力され
る。
【0023】また、Er添加テープファイバ40の前後
に配置された多心光アイソレータ10、50は、光増幅
器100内で生じる反射戻り光を遮断している。
【0024】なお、多心光アイソレータ10を用いず
に、光増幅器を構成することも可能である。
【0025】本実施形態の多心光増幅器100によれ
ば、Erが添加された光ファイバをテープ状に一体化し
たEr添加テープファイバ40を用いて複数の信号光を
一括して増幅することができ、このため、信号光を伝搬
する伝送用光ファイバと同数の光増幅器を用意し、伝送
用光ファイバの一本一本に光増幅器を接続して増幅を行
っていた従来の方式に比べ、光増幅器の設置スペースを
低減することができる。また、従来の方式に比べ部品点
数を削減することもでき、これによって光増幅に要する
コストを低減することができる。さらに、本実施形態で
は、多心光アイソレータ10、50や、WDMテープカ
プラ20といった構成要素も複数の信号光を一括して扱
えるようになっているので、設置スペースやコストを大
きく低減することができる。
【0026】なお、上記の半導体レーザアレイ30の代
わりに、単一の活性領域を有する半導体レーザ装置をE
r添加テープファイバ40の心数と同じ数だけ設置して
も、多心光増幅器を構成することができる。同様に、多
心光アイソレータ10、50やWDMテープカプラ20
についても、一本の光ファイバに接続して使用するよう
に設計された光アイソレータやWDM合波器をEr添加
テープファイバ40の心数と同じ数だけ設置しても多心
光増幅器を構成することができる。但し、本実施形態の
ように複数の光を一括して扱う光学素子を多く使用した
方が、小型化が容易である。
【0027】次に、図2を参照しながら、本発明の第二
の実施形態を説明する。なお、図2は、第二の実施形態
を概略図示した平面図である。この多心光増幅器200
は、光導波路基板(平面導波路)70上に設置された入
力側(上流側)光アイソレータ部74、Er添加導波部
76、WDM合波部80、半導体レーザアレイ83、及
び出力側光アイソレータ部88を主要な構成要素として
備えている。この光増幅器200も、図1の光増幅器と
同様に、1.55μm帯の信号光を増幅するためのもの
である。
【0028】入力側光アイソレータ部74は、偏光ビー
ムスプリッタ及びファラデー回転子を含んでおり、これ
らは導波路基板70の上面に設けられた凹部に埋設され
ている。入力側光アイソレータ部74の入力側及び出力
側には、直線状の導波部(外周面の少なくとも一部をク
ラッド部に覆われたコア部)72、76がそれぞれ四本
ずつ形成されており、これらを通って信号光が光アイソ
レータ部74に入出力するようになっている。
【0029】入力側の各導波部72には光ファイバ60
が接続されており、これらは導波路基板70の外側に向
かって延びている。これらの光ファイバ60は、光増幅
器200を外部の光ファイバと接続しやすくするために
取り付けられたものである。
【0030】出力側の各導波部76の所定部位78には
Erが添加されており、ここで信号光を増幅するように
なっている。導波部76の出力側にはWDM合波部80
が設けられており、このWDM合波部80からは直線状
の導波部82及び86が延びている。各導波部82は、
半導体レーザアレイ83の出力光ファイバ85が接続さ
れている。この半導体レーザアレイ83は、互いに略平
行に延びる4本の活性領域を有する半導体レーザ素子8
4と、これらの活性領域の出力端面に光学接続された出
力光ファイバ85とを備えるレーザ光源である。半導体
レーザ素子84の各活性領域から出射したレーザ光は、
出力光ファイバ85及び導波部82を通ってWDM合波
部80に入射するようになっている。この半導体レーザ
アレイ83は、Er添加部78の励起用光源であり、従
って、図1の光増幅器の場合と同様に、Erを励起する
のに適した波長の光を出力する。励起用光源である半導
体レーザアレイ83は、Er添加部78の下流側、すな
わち増幅すべき信号光が出射する側から励起光を入力す
るようになっている。これは、後方励起型と呼ばれる励
起形式である。なお、図1の光増幅器のように前方励起
型とすることも可能である。
【0031】WDM合波部80は、各導波部76を通っ
て入射してくる信号光と各導波部82を通って入射して
くる励起光とを合波する。この後、各励起光は、各導波
部76内を進行して各Er添加部78に到達し、Erを
励起して反転分布を形成する。このような状態のEr添
加部78に増幅すべき信号光が入射することによって誘
導放出が生じ、各信号光が増幅される。
【0032】増幅された各信号光は、WDM合波部80
を出射して各導波部86を通過し、出力側の光アイソレ
ータ部88に入射する。出力側光アイソレータ部88
は、入力側のアイソレータ部74と同様のものであり、
導波路基板70の上面に設けられた凹部に埋設された偏
光ビームスプリッタやファラデー回転子等から構成され
ている。このアイソレータ部88の出力側からは四本の
導波部90が延びており、これらの各導波部90には光
ファイバ62がそれぞれ接続されており、光アイソレー
タ部88を通過した各信号光がここを通って外に出射す
るようになっている。
【0033】本実施形態の多心光増幅器では、複数の信
号光を一括して増幅することともに、Erが添加された
導波部や光アイソレータ部74、88、WDM合波部8
0といった構成要素が単一の基板上に形成されているの
で、図1の多心光増幅器よりも更に小型化が可能で、設
置スペースを低減することができる。
【0034】なお、光アイソレータ部74を省略して光
増幅器を構成することも可能である。
【0035】また、図1の光増幅器の場合と同様に、半
導体レーザアレイ83の代わりに、単一の活性領域を有
する半導体レーザ装置をErが添加された導波部76の
数と同じ数だけ設置しても多心光増幅器を構成すること
ができ、また、多心アイソレータ部74、88やWDM
合波部80の代わりに、一本の導波部に接続して使用す
るように設計されたアイソレータやWDM合波器を導波
部76の数と同じ数だけ設置しても多心光増幅器を構成
することができる。但し、本実施形態のように複数波の
光を一括して扱う光学素子を多く使用した方が小型化が
容易なことも、図1の光増幅器と同様である。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の第
一の態様によれば、光増幅用テープファイバ等を用いて
複数波の信号光を一括して増幅することで、設置スペー
スを低減し、費用を抑えることができる。また、本発明
の第二の態様によれば、光導波路基板の導波部に設けら
れた希土類元素添加部位や、同じく光導波路基板上に設
置された多心光アイソレータ部、光合波部等を用いて複
数波の信号光を一括して増幅するので、本発明の第一の
態様よりも更に設置スペースを低減し、費用を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の構成を示す概略平面
図である。
【図2】本発明の第二の実施形態の構成を示す概略平面
図である。
【符号の説明】
10…入力側光アイソレータ、20…WDMテープカプ
ラ、30…半導体レーザアレイ、40…Er添加テープ
ファイバ、50…出力側光アイソレータ、100…多心
光増幅器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n波(nは2以上の整数)の信号光を一
    括して増幅するための多心光増幅器であって、 上流側から下流側に向かうn波の光を透過させ、下流側
    から上流側に向かうn波の光を遮断する第一の多心光ア
    イソレータと、 増幅すべき信号光に対応した希土類元素がコアに添加さ
    れたn本の光ファイバであって前記第一多心光アイソレ
    ータの下流側に配置された光ファイバを含むn心の光増
    幅用テープファイバと、 前記希土類元素を励起するn波の光を出力する励起光源
    と、 前記光増幅用テープファイバの上流側又は下流側に配置
    され、前記励起光源から出力したn波の励起光とこの多
    心光増幅器中を進行するn波の信号光とを合波したn波
    の光を出力する光合波器と、 前記光増幅用テープファイバの下流側に配置された第二
    の多心光アイソレータであって、上流側から下流側に向
    かうn波の光を透過させ、下流側から上流側に向かうn
    波の光を遮断する第二の多心光アイソレータと、 を備える多心光増幅器。
  2. 【請求項2】 n波(nは2以上の整数)の信号光を一
    括して増幅するための多心光増幅器であって、 自らの一端から他端に延び、増幅すべき信号光に対応し
    た希土類元素が所定部位に添加されたn本の導波部を有
    する光導波路基板と、 前記光導波路基板中において前記n本の導波部の希土類
    元素添加部位の上流側に配置され、前記n本の導波部内
    を上流側から下流側に向かうn波の光を透過させ、下流
    側から上流側に向かうn波の光を遮断する第一の多心光
    アイソレータ部と、 前記希土類元素を励起するn波の光を出力する励起光源
    と、 前記光導波路基板中において前記n本の導波部の希土類
    元素添加部位の上流側又は下流側に配置され、前記励起
    光源から出力したn波の励起光とこの多心光増幅器中を
    進行するn波の信号光とを合波したn波の光を出力する
    光合波部と、 前記光導波路基板中において前記n本の導波部の希土類
    元素添加部位の下流側に配置された第二の多心光アイソ
    レータ部であって、前記n本の導波部内を上流側から下
    流側に向かうn波の光を透過させ、下流側から上流側に
    向かうn波の光を遮断する第二の多心光アイソレータ部
    と、 を備える多心光増幅器。
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