JPH09318368A - 光ファイバジャイロ - Google Patents

光ファイバジャイロ

Info

Publication number
JPH09318368A
JPH09318368A JP8138633A JP13863396A JPH09318368A JP H09318368 A JPH09318368 A JP H09318368A JP 8138633 A JP8138633 A JP 8138633A JP 13863396 A JP13863396 A JP 13863396A JP H09318368 A JPH09318368 A JP H09318368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
light
light source
coupler
earth element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8138633A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nakamura
茂 中村
Takeshi Hojo
武 北條
Takemori Masujima
健守 益嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
Priority to JP8138633A priority Critical patent/JPH09318368A/ja
Publication of JPH09318368A publication Critical patent/JPH09318368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】光源として希土類元素ドープ光ファイバを用い
る光ファイバジャイロの構造を簡単化することを目的と
する。 【解決手段】 光源と受光器と2つのカプラと光ファイ
バループとを含む光ファイバジャイロにおいて、光源は
希土類元素ドープ光ファイバと励起用光源とを含み、希
土類元素ドープ光ファイバは第1のカプラの一端に接続
され励起用光源は第1のカプラの他端に接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光のサグナック効果を利
用して角速度を検出するための光ファイバジャイロに関
する。
【0002】
【従来の技術】光のサグナック効果を利用して角速度を
計測する光ファイバジャイロには、干渉型と共振型が知
られている。干渉型の光ファイバジャイロは、典型的に
は、光ファイバループよりなる1本の長い光路に互いに
反対方向に光を伝播させこの2つの伝播光を合成して干
渉光を生成し、この干渉光に含まれる位相差より角速度
を求めるように構成されている。
【0003】図4を参照して従来の干渉型のうち位相変
調方式の光ファイバジャイロを説明する。光ファイバジ
ャイロは、光源101と入射光を電流に変換する受光器
102と1本の光ファイバを複数回巻いて形成された光
ファイバループ103と偏光子104と光ファイバを伝
播する光を合成し又は分岐するカプラ105、106と
を有する。光ファイバジャイロは、更に、電流・電圧変
換器107と位相変調器108と信号発生器109と同
期検波器110とを有する。
【0004】光源101より出力された光は第1のカプ
ラ105及び偏光子104を経由して第2のカプラ10
6に導かれ、この第2のカプラ106によって2つの光
に分岐される。分岐された2つの光線は光ファイバルー
プ103を互いに反対方向に伝播する。即ち、一方は光
ファイバループ103を右周りに伝播し、他方は左周り
に伝播する。
【0005】光ファイバループ103に角速度Ωが加わ
ると、サグナック効果によって、光ファイバループ10
3内を互いに反対方向に伝播する光の間に位相差Δφが
生ずる。この位相差Δφは角速度Ωに比例し、次の式で
表される。
【0006】
【数1】Δφ=(2πLD/λC)Ω
【0007】ここに、Ωは光ファイバループ103の中
心軸線周りの角速度、Dは光ファイバループ103のル
ープ径、Lは光ファイバループ103の長さ、λは光源
101から出力される光線の波長、Cは光速を表す。
【0008】信号発生器109は角周波数をωP の基準
信号を生成し、それを位相変調器108及び同期検波器
110に供給する。位相変調器108は、信号発生器1
09から供給された角周波数をωP の基準信号によって
光ファイバループ103内を互いに反対方向に伝播する
光を位相変調する。
【0009】位相変調器108は光ファイバループ10
3の一端に配置されており、光ファイバループ103内
を右周りに伝播する光は光ファイバループ103の出口
で位相変調され、左周りに伝播する光は光ファイバルー
プ103の入口で位相変調される。
【0010】光ファイバループ103を互いに反対方向
に伝播した光は第2のカプラ106によって合成され、
干渉光が生成される。斯かる干渉光は偏光子104、第
1のカプラ105を経由して受光器102によって検出
される。受光器102によって出力される電流信号は電
流・電圧変換器107によって電圧信号Vに変換され
る。斯かる電圧信号Vは次のように表される。
【0011】
【数2】V=K[1+cosΔφ・{J0 (z)−2J
2 (z)cos2ωP t+・・}−sinΔφ・{2J
1 (z)cosωP t−・・・}]
【0012】ここで、zは位相変調度、J0 、J1 、J
2 、・・・はベッセル関数、Kは比例定数、tは時間で
ある。
【0013】同期検波器110は、信号発生器109か
ら供給された角周波数をωP の基準信号によって電圧信
号Vを同期検波する。それによって出力電圧Vに含まれ
る角周波数nωP 成分のうち角周波数成分ωP が同期検
波され、sinΔφに比例する出力2KJ1 (z)si
nΔφが出力される。こうして、サグナック位相差Δφ
を求めて、数1の式より角速度Ωが求められる。
【0014】位相変調方式の光ファイバジャイロを改良
したものとしてセロダイン方式の光ファイバジャイロが
知られている。セロダイン方式では、図示のように、位
相変調器108の他に更にセロダイン位相変調器10
8’が設けられている。尚、セロダイン方式の光ファイ
バジャイロの詳細については本願出願人と同一の出願人
による特願平4−306975号を参照されたい。
【0015】光ファイバループ103内を右周りに伝播
する光は、光ファイバループ103の入口でセロダイン
位相変調器108’によってセロダイン変調され、光フ
ァイバループ103の出口で位相変調器108によって
位相変調される。光ファイバループ103内を左周りに
伝播する光は、光ファイバループ103の入口で位相変
調器108によって位相変調され、光ファイバループ1
03の出口でセロダイン位相変調器108’によってセ
ロダイン変調される。
【0016】光源101は発光ダイオード(LED)又
はスーパー・ルミネッセント・ダイオード(SLD)等
の半導体発光素子が使用される。光源101として希土
類元素添加(ドープ)光ファイバが使用されることがで
きる。希土類元素は、エルビウムEr、ネオジムNd、
プラセオジムPr等が使用される。
【0017】図5を参照して従来の光ファイバジャイロ
の他の例を説明する。この例は、特開平4−98117
号に開示されたものであり、詳細は同公報を参照された
い。光源101は希土類元素ドープ光ファイバ101A
と励起用光源101Bと光アイソレータ101Cとダイ
クロイックミラー101Dとを含む。本例の光ファイバ
ジャイロは図4に示した従来の光ファイバジャイロと比
較して、光源101の構成が異なりそれ以外は同様な構
成であってよい。
【0018】希土類元素ドープ光ファイバ101Aはエ
ルビウムドープ光ファイバ(EDF)であってよい。励
起用光源101Dは半導体レーザ(LD)が用いられて
よい。
【0019】励起用光源101Bからの励起光はダイク
ロイックミラー101Dによって偏向され希土類元素ド
ープ光ファイバ101Aに導かれる。励起光によって希
土類元素ドープ光ファイバ101Aは発光する。希土類
元素ドープ光ファイバ101Aからの光はダイクロイッ
クミラー101D及び光アイソレータ101Cを経由し
て第1のカプラ105に導かれる。
【0020】上述のように、第1のカプラ105に導か
れた光は偏光子104を経由して第2のカプラ106に
導かれ、2つの光に分岐される。2つの光は光ファイバ
ループ103を互いに反対方向に伝播し、第2のカプラ
106によって合成され、干渉光が生成される。この干
渉光は偏光子104を経由して再び第2のカプラ105
に導かれ、受光器102によって受光される。
【0021】光アイソレータ101Cは、同一波長の反
対方向の光が希土類元素ドープ光ファイバ101Aに伝
播することを阻止するために設けられている。干渉光は
再び第2のカプラ105に導かれると2つの光に分岐さ
れ、一方は受光器102に導かれるが、他方は不要な光
として光源101に伝播する。光アイソレータ101C
は、この不要な光が希土類元素ドープ光ファイバ101
Aに伝播することを阻止する。それによって希土類元素
ドープ光ファイバ101Aの発光状態が安定化される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図4の第1の例では、
光源101として、発光ダイオード(LED)又はスー
パー・ルミネッセント・ダイオード(SLD)等の半導
体発光素子が使用される。半導体発光素子はスペクトル
幅が広く(コヒーレント長が短い。)、ジャイロ出力の
誤差を低減することができる利点を有するが、光源の波
長が温度によって変化するという欠点がある。典型的に
は、光源の波長λの温度変化率は約300ppm/°C
である。また光ファイバに結合することができる光量が
比較的少なく、高精度の光ファイバジャイロには使用す
ることができない欠点がある。
【0023】図5の第2の例では、光源101として希
土類元素ドープ光ファイバを用いる。この光源は波長λ
の温度変化が比較的少なく、光ファイバジャイロのセン
サ側の光ファイバ端部に容易に結合させることができる
利点を有する。
【0024】しかしながら、ここの光源は、励起用光源
と該励起用光源からの光を希土類元素ドープ光ファイバ
に導くための光結合器、例えばダイクロイックミラーを
必要とする。励起用光源は、典型的には波長λ=0.9
8μm又は1.48μmの高出力半導体レーザである。
【0025】上述の2つの光ファイバジャイロの例で
は、2つのカプラ105、106を使用する。1つのカ
プラを用いた構造も可能であるが、光ファイバジャイロ
を高性能化する場合、通常2つのカプラが用いられる。
即ち、高性能光ファイバジャイロでは、2つのカプラ1
05、106は、所謂ミニマムコンフィギュアレーショ
ンである。
【0026】本発明は、斯かる点に鑑み、2つのカプラ
105、106を使用し、光源として希土類元素ドープ
光ファイバを用い、且つ構造が簡単な光ファイバジャイ
ロを提供することを目的とする。
【0027】本発明は、斯かる点に鑑み、2つのカプラ
105、106を使用し、光源として希土類元素ドープ
光ファイバを用い、且つ高精度な光ファイバジャイロを
提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、例えば
図1に示すように、光源と受光器と光を合成し分岐する
2つのカプラと光ファイバループとを含み、上記光源か
らの光は第1のカプラを経由し第2のカプラによって2
つの光に分岐され、該2つの光は上記光ファイバループ
を互いに反対方向に伝播して上記第2のカプラによって
合成され干渉光が生成され、該干渉光は上記第1のカプ
ラを経由して上記受光器によって受光されるように構成
された光ファイバジャイロにおいて、上記光源は希土類
元素ドープ光ファイバと励起用光源とを含み、上記希土
類元素ドープ光ファイバは上記第1のカプラの一端に接
続され上記励起用光源は上記第1のカプラの他端に接続
されている。
【0029】本発明によれば、光ファイバジャイロにお
いて、上記第1のカプラは入力光の波長に依らず入力光
を略々50:50の割合で2つの光に分岐するように構
成されている。上記第1のカプラと上記励起用光源の間
に上記励起用光源からの光は通過させるが上記光源から
の光と同一波長の光を遮断する第1のフィルタが設けら
れている。更に、上記受光器の入力側に上記光源からの
光と同一の波長の光を通過させるが上記励起用光源から
の光を遮断する第2のフィルタが設けられている。上記
第2のフィルタは上記受光器のケーシングの窓に配置さ
れている。
【0030】本発明によると、光ファイバジャイロにお
いて、上記希土類元素ドープ光ファイバの2つの端部の
うち上記第1のカプラに接続された端部と反対側の端部
に第2の受光器が設けられ、該第2の受光器によって上
記希土類元素ドープ光ファイバによって生成される光源
光の強度が監視されるように構成されている。上記希土
類元素ドープ光ファイバの2つの端部のうち上記第1の
カプラに接続された端部と反対側の端部は無反射処理が
なされていることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。本例の光ファイバジャイロは、光源と
して希土類元素ドープ光ファイバ101Aと励起用光源
101Bとを有する。本例の光ファイバジャイロは、光
源の構成以外は図4及び図5に示した従来の光ファイバ
ジャイロと同様な構成を有する。即ち、入射光を電流に
変換する受光器102と1本の光ファイバを複数回巻い
て形成された光ファイバループ103と偏光子104と
光ファイバを伝播する光を合成し又は分岐するカプラ1
05、106と、更に、電流・電圧変換器107と位相
変調器108と信号発生器109と同期検波器110と
を有する。
【0032】本例の光ファイバジャイロでは、励起用光
源101Bは第1のカプラ105の一方の光ファイバ端
に接続されている。本例の光ファイバジャイロは、図5
を参照して説明した従来の第2の例と比較して、ダイク
ロイックミラー101Dを使用して励起用光源101B
からの光を希土類元素ドープ光ファイバ101Aに導く
代わりに、第1のカプラ105の光ファイバ端を経由し
て励起用光源101Bからの光を希土類元素ドープ光フ
ァイバ101Aに導くように構成されている点が異な
り、それ以外の構成は同様であってよい。
【0033】図2を参照して説明する。図2は図1に示
した光ファイバジャイロの光源を含む主要部のみを示
す。第1のカプラ105は、波長λの大きさに依らず、
入力光を略等分に、即ち、略々50:50に分岐するよ
うに構成された分岐結合器であってよい。図示のよう
に、励起用光源101Bの出力側に第1のフィルタ10
1Eと第2の光アイソレータ101Fが設けられてよ
い。また受光器102の入力側に第2のフィルタ102
Aが設けられてよい。これらの光アイソレータ101
C、101F及びフィルタ102A、101Eの機能に
ついては後に説明する。
【0034】本例の光ファイバジャイロの動作を説明す
る。励起用光源101Bによって波長λ1 の励起用光E
が生成され光アイソレータ101F及び第1のフィルタ
101Eを経由して第1のカプラ105に導かれる。波
長λ1 の励起用光Eは第1のカプラ105によって2つ
の光(E/2+E/2)に分岐され、一方は第1の光ア
イソレータ101Cを経由して希土類元素ドープ光ファ
イバ101Aに導かれ、他方は不要な光として第2のフ
ィルタ102Aに伝播する。
【0035】希土類元素ドープ光ファイバ101Aに導
かれた波長λ1 の励起用光Eは希土類元素ドープ光ファ
イバ101Aのループを伝達する。それによって希土類
元素ドープ光ファイバ101Aは波長λ2 の光源光Cを
生成する。この光源光Cは第1の光アイソレータ101
Cを経由して第1のカプラ105に導かれ、2つの光
(C/2+C/2)に分岐される。一方は偏光子104
(図1)に導かれ、他方は不要な光として第1のフィル
タ101Eを伝播する。
【0036】偏光子104(図1)に導かれた光は、上
述のように、第2のカプラ106によって2つに分岐さ
れ光ファイバループ103を互いに反対方向に伝播す
る。光ファイバループ103を互いに反対方向に伝播し
た光は第2のカプラ106によって合成され、波長λ2
の干渉光Gが生成される。この干渉光Gは位相変調され
ており、ジャイロ信号を含む。
【0037】波長λ2 の干渉光Gは偏光子104を経由
して再び第1のカプラ105に導かれ、2つの光(G/
2+G/2)に分岐される。一方は第2のフィルタ10
2Aを経由して受光器102に導かれ、他方は不要な光
として第1の光アイソレータ101Cを伝播する。
【0038】2つの光アイソレータ101C、101F
と2つのフィルタ101E、102Aの機能について説
明する。励起用光源101Bからの励起用光E、希土類
元素ドープ光ファイバ101Aからの光源光C及び偏光
子104(図1)からの干渉光Gは、カプラ105を通
過すると2つの光に分岐され、それぞれ不要な光を生成
する。光アイソレータ101C、101F及びフィルタ
101E、102Aは斯かる不要な光を遮断する。
【0039】光アイソレータ101C、101Fは同一
波長の光が逆方向に伝播することを阻止する。従ってこ
れは、反射光が同一経路を逆方向に伝播することを阻止
するために使用される。フィルタ101E、102Aは
所定の波長の光のみを通過させ、それと異なる波長の光
が通過することを阻止する。
【0040】第1の光アイソレータ101Cは、希土類
元素ドープ光ファイバ101Aによって生成された波長
λ2 の光源光Cをカプラ105方向に導くが、同一波長
の逆方向の光、即ち、第1のカプラ105によって生成
された波長λ2 の干渉光Gが希土類元素ドープ光ファイ
バ101Aに伝播することを阻止する。
【0041】第2の光アイソレータ101Fは、励起用
光源101Bによって生成された波長λ1 の励起用光E
を第1のカプラ105方向に導くが、同一波長の逆方向
の光、即ち、反射した励起用光Eが励起用光源101B
に戻ることを阻止する。
【0042】第1のフィルタ101Eは、励起用光源1
01Bによって生成された波長λ1の励起用光Eを通過
させて第1のカプラ105方向に導くが、カプラ105
によって生成された不要な光、即ち、希土類元素ドープ
光ファイバ101Aからの波長λ2 の光源光Cが通過し
て励起用光源101Bに伝播することを阻止する。
【0043】第2のフィルタ102Aは、第1のカプラ
105を経由した波長λ2 の干渉光Gを通過させて受光
器102に導くが、カプラ105によって生成された不
要な光、即ち、励起用光源101Bからの波長λ1 の励
起用光Eが通過して受光器102に伝播することを阻止
する。
【0044】こうして、希土類元素ドープ光ファイバ1
01Aに励起用光源101Bからの励起光E以外の不要
な光が入力されることが阻止され、受光器102に干渉
光G以外の不要な光が入力されることが阻止され、励起
用光源101Bに不要な光が入力されることが阻止さ
れ、希土類元素ドープ光ファイバ101A、受光器10
2及び励起用光源101Bが安定的に作動する。尚、2
つのフィルタ101E、102Aが設けられている場合
には、光アイソレータ101C、101Fは省略されて
よい。
【0045】第1及び第2のフィルタ101E、102
Aは誘電体多層膜によって構成されててよい。希土類元
素ドープ光ファイバ101Aに添加される希土類元素と
してエルビウムEr、ネオジムNd、プラセオジムPr
等が知られている。エルビウムドープ光ファイバ(ED
F)の場合、励起用光源101Bからの励起用光Eの波
長λ1 はλ1 =1.48μm又は0.98μmであり、
生成される光源光Cの波長λ2 はλ2 =1.55μmで
ある。
【0046】本例によると、光源からの光の強度を一定
に維持するためのフィードバック系が設けられている。
この希土類元素ドープ光ファイバ101Aの自由端面1
01aに近接してモニタ用受光器101Gが設けられ、
このモニタ用受光器101Gの出力信号は図示しない適
当な制御回路を経由して励起用光源101Bにフィード
バックされ、同時にモニタ表示器101Hに供給され
る。
【0047】希土類元素ドープ光ファイバ101Aが生
成する光源光の強度が変化すると、モニタ用受光器10
1Gの出力信号が変化する。励起用光源101Bはモニ
タ用受光器101Gの出力信号の変動に対応して出力光
を変化させる。それによって希土類元素ドープ光ファイ
バ101Aからの光の強度は常に一定に維持される。
尚、同時に希土類元素ドープ光ファイバ101Aからの
光の変動はモニタ表示器101Hによって視覚的に表示
される。
【0048】希土類元素ドープ光ファイバ101Aの自
由端面101aは無反射処理又は反射防止処理がなされ
てよい。希土類元素ドープ光ファイバ101Aにて発生
した光は自由端面101aに到達するが、そこは無反射
処理又は反射防止処理がなされているため反射すること
なく空中に放射される。従って、自由端面101aにて
光が反射して光ファイバジャイロ側に伝播することが防
止される。
【0049】図3を参照して受光器102及び第2のフ
ィルタ102Aの配置及び構成例を説明する。受光器1
02は典型的にはケーシング102−1とその内部に配
置された受光素子102−2とを有する。ケーシング1
02−1の前面には窓102−3が形成されている。図
3Aに示す例では、窓102−3の前方に且つそれより
隔置されて第2のフィルタ102Aが配置されている。
【0050】図3Bに示す例では、窓102−3に係合
するように第2のフィルタ102Aが配置されている。
光ファイバ102−4はその端面がフィルタ102Aに
近接するように配置される。こうして本例では、受光器
102と第2のフィルタ102Aを一体化することがで
きるから、装置を小型化することができる。
【0051】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、2つのカプラを使用
し、光源として希土類元素ドープ光ファイバを用いる光
ファイバジャイロにおいて、構造が簡単化することがで
きる利点を有する。
【0053】本発明によると、2つのカプラを使用し、
光源として希土類元素ドープ光ファイバを用いる光ファ
イバジャイロにおいて、光源の作動を安定化することが
できるから、高精度な光ファイバジャイロを提供するこ
とができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバジャイロの例を示す図であ
る。
【図2】本発明の光ファイバジャイロの主要部を示す図
である。
【図3】本発明の光ファイバジャイロの受光器の構成例
を示す図である。
【図4】従来の光ファイバジャイロの第1の例を示す図
である。
【図5】従来の光ファイバジャイロの第2の例を示す図
である。
【符号の説明】
101 光源 101A 希土類元素ドープ光ファイバ 101B 励起用光源 101C 光アイソレータ 101D ダイクロイックミラー 101E 第1のフィルタ 101F 第2の光アイソレータ 102 受光器 102A 第2のフィルタ 103 光ファイバループ 104 偏光子 105、106 カプラ 107 電流電圧変換器 108、108’ 位相変調器 109 信号発生器 110 同期検波器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と受光器と光を合成し分岐する2つ
    のカプラと光ファイバループとを含み、上記光源からの
    光は第1のカプラを経由し第2のカプラによって2つの
    光に分岐され、該2つの光は上記光ファイバループを互
    いに反対方向に伝播して上記第2のカプラによって合成
    され干渉光が生成され、該干渉光は上記第1のカプラを
    経由して上記受光器によって受光されるように構成され
    た光ファイバジャイロにおいて、 上記光源は希土類元素ドープ光ファイバと励起用光源と
    を含み、上記希土類元素ドープ光ファイバは上記第1の
    カプラの一端に接続され上記励起用光源は上記第1のカ
    プラの他端に接続されていることを特徴とする光ファイ
    バジャイロ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバジャイロにお
    いて、上記第1のカプラは入力光の波長に依らず入力光
    を略々50:50の割合で2つの光に分岐するように構
    成されていることを特徴とする光ファイバジャイロ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ファイバジャイ
    ロにおいて、 上記第1のカプラと上記励起用光源の間に上記励起用光
    源からの光は通過させるが上記光源からの光と同一波長
    の光を遮断する第1のフィルタが設けられていることを
    特徴とする光ファイバジャイロ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の光ファイバジ
    ャイロにおいて、 上記受光器の入力側に上記光源からの光と同一の波長の
    光を通過させるが上記励起用光源からの光を遮断する第
    2のフィルタが設けられていることを特徴とする光ファ
    イバジャイロ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光ファイバジャイロにお
    いて、 上記第2のフィルタは上記受光器のケーシングの窓に配
    置されていることを特徴とする光ファイバジャイロ。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の光フ
    ァイバジャイロにおいて、 上記希土類元素ドープ光ファイバの2つの端部のうち上
    記第1のカプラに接続された端部と反対側の端部に第2
    の受光器が設けられ、該第2の受光器によって上記希土
    類元素ドープ光ファイバによって生成される光源光の強
    度が監視されるように構成されていることを特徴とする
    光ファイバジャイロ。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    光ファイバジャイロにおいて、上記希土類元素ドープ光
    ファイバの2つの端部のうち上記第1のカプラに接続さ
    れた端部と反対側の端部は無反射処理がなされているこ
    とを特徴とする光ファイバジャイロ。
JP8138633A 1996-05-31 1996-05-31 光ファイバジャイロ Pending JPH09318368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8138633A JPH09318368A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 光ファイバジャイロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8138633A JPH09318368A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 光ファイバジャイロ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09318368A true JPH09318368A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15226618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8138633A Pending JPH09318368A (ja) 1996-05-31 1996-05-31 光ファイバジャイロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09318368A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9197032B2 (en) Systems and methods for stabilized stimulated brillouin scattering lasers with ultra-low phase noise
US6330105B1 (en) Double-pass fully isolated broadband optical signal source for fiber optic interferometric sensors
US6246816B1 (en) Wavelength stabilized laser light source
EP3048420A1 (en) Systems and methods for an optical frequency comb stimulated brillouin scattering gyroscope with rigid optical waveguide resonator
JP2640588B2 (ja) 干渉計、その製造および感知方法
EP2096408A2 (en) Fiber optic gyroscope with integrated light source
EP2988096B1 (en) Resonant fiber optic gyroscope with polarizing crystal waveguide coupler
EP2698605B1 (en) Fiber resonator gyroscope with low round trip loss and high output power
JP2002519868A (ja) 高安定性の光源
US5231465A (en) High efficiency fiber absorber and method for attenuating pump light in a broadband fiber optic light source
KR19990014060A (ko) 간섭계의 파이버 광학 회전 센서에서 스케일 팩터의 안정화를 위한 장치 및 그 방법
US5394242A (en) Fiber optic resonant ring sensor and source
US10731987B2 (en) Three-pump stimulated brillouin scattering gyroscope
EP3015820B1 (en) Compensated broadband fiber light source with stable mean wavelength for a fiber optic gyro
JPH10132579A (ja) 光源装置及び光ファイバジャイロ
US5608524A (en) Coherence collapsed multimode source for a fiber optic gyro
JP6744942B2 (ja) 光ファイバジャイロ光源のための対称波長マルチプレクサ
JPH09318368A (ja) 光ファイバジャイロ
EP0425079A1 (en) Fibre optic gyroscopes
JP4705314B2 (ja) カップラー機構を用いて増幅誘導放出を生成するソース、システムおよび方法
JP2842237B2 (ja) 光ファイバジャイロ
JPS63191417A (ja) レ−ザ励起型セシウム原子発振器
JP2010078581A (ja) 光ファイバジャイロ
JPH07218271A (ja) 光ファイバジャイロ
JPH07294264A (ja) 光ファイバジャイロ