JPH0931832A - 高密度布帛の柔軟加工方法 - Google Patents

高密度布帛の柔軟加工方法

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JPH0931832A
JPH0931832A JP7187247A JP18724795A JPH0931832A JP H0931832 A JPH0931832 A JP H0931832A JP 7187247 A JP7187247 A JP 7187247A JP 18724795 A JP18724795 A JP 18724795A JP H0931832 A JPH0931832 A JP H0931832A
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JP
Japan
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cloth
rubber belt
endless rubber
fabric
density
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Pending
Application number
JP7187247A
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English (en)
Inventor
Toshihide Hibino
利秀 日比野
Yoichi Kimura
洋一 木村
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C21/00Shrinking by compressing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無端状ゴムベルトが熱シリンダーロールの一
部に接触して運転される型式の布帛の収縮加工装置を利
用して,高密度布帛にシボを発生させることなく柔軟性
を付与する加工方法を提供する。 【構成】 無端状ゴムベルトが熱シリンダーロールの一
部に接触して運転される型式の布帛の収縮加工装置を用
いて,該無端状ゴムベルトの表面を研摩材粒度JIS規
格150〜300で表面研摩を行った状態にて,熱シリ
ンダーロールの表面温度80℃以上で,カバーファクタ
ー1500以上の高密度布帛を経方向に5〜15%強制
圧縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,細粒度研摩により
研摩された無端状ゴムベルトを利用して,高密度布帛に
シボやシワを発生させることなく柔軟性を付与する加工
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,無端状ゴムベルトが熱シリン
ダーロールの一部に圧接して回動する型式の布帛の収縮
加工装置を用いて,布帛を無端状ゴムベルトと熱シリン
ダーロールとの間に挟み込み,ゴムベルトの表面の伸縮
性を利用して布帛に柔軟加工を行うことが知られてお
り,かかる型式の布帛の収縮加工装置が当業界で多く用
いられている。このような収縮加工装置の無端状ゴムベ
ルトの表面の研摩材粒度は10〜80であって,通常の
布帛の場合には,これにて何の問題もなく柔軟加工を行
うことができるが,カバーファクターが1500以上の
高密度布帛にこのまま柔軟加工を施すと,柔軟性は付与
できるが,不本意なシボやシワが発生する傾向にあり,
特に柔軟性付与を高めようとするほどシボやシワが多く
発生するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上述の現状
に鑑みて行われたもので,無端状ゴムベルトが熱シリン
ダーロールの一部に接触して運転される型式の布帛の収
縮加工装置を用いて高密度布帛の柔軟処理を行う際に,
シボやシワが発生しないように柔軟加工を行うことがで
きる加工方法を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,「無端状ゴムベルトが熱シリンダーロー
ルの一部に接触して運転される型式の布帛の収縮加工装
置を用いて,該無端状ゴムベルトの表面を研摩材粒度J
IS規格150〜300で表面研摩を行った状態にて,
熱シリンダーロールの表面温度80℃以上で,カバーフ
ァクター1500以上の高密度布帛を経方向に5〜15
%強制圧縮することを特徴とする高密度布帛の柔軟加工
方法」を要旨とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下,本発明を詳細に説明する。
本発明方法では,加工機として,回転する熱シリンダー
ロールの周面の一部に無端状ゴムベルトが圧接して走行
する布帛の収縮加工装置を利用する。具体的には,特公
昭42−13419号公報に記載の収縮加工装置を好ま
しく用いることができるが,この加工装置は,図1に示
すごとく,回転する熱シリンダーロール1の一部に無端
状ゴムベルト5がプレッシャーロール2によって圧接さ
れ,ゴムベルト5の表面変化による“伸→縮”作用を利
用して,布帛10をその経方向に圧縮せしめる型式の加
工装置である。
【0006】本発明で用いる布帛としては,ポリエステ
ル系,ポリアミド系,ポリアクリロニトリル系等の合成
繊維,アセテート,トリアセテート等の半合成繊維,レ
ーヨン,ポリノジック等の再生繊維,綿,パルプ等のよ
うな天然繊維等を単独で用いた織物,不織布,紙,ある
いはこれらの繊維を混繊,混紡して用いた織物等を挙げ
ることができる。本発明で用いる高密度布帛は,上述の
布帛のカバーファクターが1500以上のものである。
カバーファクターが1500より少ない通常の布帛につ
いては,従来どおりの方法で収縮加工装置を用いて経方
向の圧縮処理を行っても,シボやシワは発生しないの
で,本発明方法の対象外になる。
【0007】本発明では,まず,上述の高密度布帛を収
縮加工機に投入する前に,該加工機の無端状ゴムベルト
の表面をJIS規格が150〜300の粒度のサンドペ
ーパーで研摩する。研摩方法は,図1に示すごとく,研
摩ロール11を無端状ゴムベルト5に沿わせ,無端状ゴ
ムベルト5の回転方向の逆方向に研摩ロール11を回転
させつつ研摩を行う。
【0008】無端状ゴムベルト5を研摩するときのサン
ドペーパーの粒度は,JIS規格で150〜300であ
ることが望ましい。粒度が150未満の粗粒度では,柔
軟性の付与には効果があるが,無端状ゴムベルトの表面
が凹凸で不均一なため,無端状ゴムベルトと布帛の滑り
がない状態で経方向に経糸が押し込まれるため,高密度
布帛においては,緯糸の逃げ場がなくなって,緯糸が布
帛の表面に浮いてシボ状に見えるようになるので望まし
くない。また,サンドペーパーの粒度が300より細粒
度では,無端状ゴムベルトの表面が細かすぎて表面の凹
凸が少なく,布帛との間で滑りが生じて,布帛を経方向
に押し込む力が少なくなり,柔軟性付与効果が薄れるの
で望ましくない。
【0009】加工に際しては,布帛の収縮加工機の無端
状ゴムベルトが圧接する熱シリンダーロール1の表面温
度を80℃以上,望ましくは100〜150℃の温度で
熱固定するのが望ましい。熱シリンダーロール1の表面
温度が80℃より低いと,柔軟性の付与効果が少なくな
るので好ましくない。また,熱シリンダーロール1の表
面温度が150℃を超えると,布帛に変色やテカリ等が
発生したりするおそれがあるので注意を要する。
【0010】このような状態に調節された布帛の収縮加
工機を用いて,布帛を経方向に5〜15%,望ましくは
8〜12%の圧縮率で強制圧縮し,低張力にて布帛の収
縮加工機より取り出す。強制圧縮率が5%より少ない
と,柔み効果が弱く,柔軟性付与効果に乏しくなるので
好ましくない。また,15%より多くなると,柔み効果
が強くなりすぎ,柔軟性の付与には効果はあるが,シボ
が発生する傾向にあるので好ましくない。なお,本発明
でいう圧縮率については,例えば,圧縮率が5%とは,
加工前の布帛に布帛の長さ方向に100cmの印をつけ,
加工後の印間が95cmになったことを意味する。
【0011】
【作用】通常の布帛を,研摩材粒度10〜80で研摩し
た通常の無端状ゴムベルトと熱シリンダーロールの間に
導入して強制圧縮する場合には,布帛は無端状ゴムベル
トによって保持され,熱シリンダーロール面では滑りつ
つ,布帛自体が無端状ゴムベルトの収縮に伴って問題な
く収縮するのであるが,これに高密度布帛をそのまま投
入して収縮加工を行うと,ゴムベルトの表面が粗すぎる
ためか,布帛にシボやシワが生じてしまうことが判明し
た。
【0012】無端状ゴムベルトが熱シリンダーロールの
一部に接触して運転される型式の布帛の収縮加工装置を
用いて,本発明方法のごとく,該無端状ゴムベルトの表
面を研摩材粒度JIS規格150〜300で表面研摩を
行った状態にて,カバーファクター1500以上の高密
度布帛を経方向に5〜15%強制圧縮すると,高密度布
帛は,ゴムベルトとほどよく馴染みつつ強制圧縮作用を
受けて柔軟化され,圧縮率が15%を超えない限り,シ
ボやシワが発生することなく,柔軟化処理された高密度
布帛を得ることができる。
【0013】
【実施例】次に,本発明の加工方法を実施例によって説
明するが,実施例における布帛の性能の測定,評価は,
下記の方法により行った。 (1)布帛表面のシボ状態 照度400ルックスの明るさの中で,加工布の上部から
肉眼で相対的に判定し,次の4段階にて評価した。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 (2)柔軟性 ハンドリングにより相対的に次の4段階評価を行った。 ◎:非常に柔らかい ○:柔らかい △:やや硬い
×:硬い
【0014】被加工布帛として,経糸ナイロンフィラメ
ント70D/12F,緯糸ナイロンフィラメント70D
/24F,経密度110本/吋,緯密度90本/吋の高
密度タフタ織物(カバーファクター1590)を用意
し,通常の方法でリラックス,精練を行い,酸性染料に
よる染色(住友化学株式会社製, Suminol Mill Red 1%
owf )を行った。
【0015】得られた染色布にピンテンターにて170
℃で30秒間の幅出しセットを行ない,続いて,マング
ルにて下記処方1の処理液を付与し,ピックアップ76
%にて絞液後,110℃にて5分間乾燥し,さらに,1
70℃にて30秒間のキュアーを行った。 処方1 TA−267 0.7%sol (花王株式会社製,帯電防止剤) X−51−561 0.05%sol (信越化学株式会社製,シリコン系柔軟剤) SZ−II 0.005%sol (信越化学株式会社製,触媒)
【0016】得られたナイロン高密度タフタ織物を図1
の無端状ゴムベルトが熱シリンダーロールの一部に接触
して運転される型式の布帛の収縮加工装置(上野山機工
株式会社製のカムフィット加工機E型)に導入するに際
して,収縮加工装置の無端状ゴムベルト5の表面をJI
S規格粒度150,180,200,250,300の
サンドペーパーをそれぞれ別個に研摩ロール11に巻き
つけ,研摩ロールの回転数600r.p.m.で無端状ゴムベ
ルトの表面研摩を行い,続いて,熱シリンダーロール1
の表面温度を130℃とし,無端状ゴムベルト5は50
mmの厚みが45mmの厚みになるまでプレッシャー用ゴム
ロール2にて圧縮変形させ,このような状態で高密度織
物を熱シリンダーロール1と無端状ゴムベルト5の間に
導入しつつ,強制圧縮率10%,加工速度10m/min
にて柔軟加工処理を行った。柔軟加工処理した高密度織
物は,導出側に設けた布帛導出用ロール7にて張力がか
からないように取り出し,本発明の加工布帛5点を得
た。
【0017】本発明との比較のため,本実施例において
無端状ゴムベルト5の表面をJIS規格のサンドペーパ
ー粒度80,130,350でそれぞれ研摩する他は,
本実施例と全く同一の方法により比較用の加工布帛(そ
れぞれ比較例1, 2 , 3 とする。)を得た。
【0018】本発明および比較用の加工布帛の性能を測
定,評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1より明らかなごとく,本発明方法によ
る高密度タフタ織物は,表面にシボが発生することなく
柔軟性が得られていることが分かる。また,比較例1,
2に見られるごとく,無端状ゴムベルトの表面研摩粒度
が粗粒度になれば,柔軟性は得られるが,布帛表面のシ
ボ状態が悪くなる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば,布帛の圧縮収縮加工装
置を用いて,現状ではシボ発生のため柔軟加工が困難で
あった高密度布帛に柔軟加工を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で用いる布帛の収縮加工装置の一例
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 熱シリンダーロール 2 プレッシャーロール 3 ガイドロール 4 ガイドロール 5 無端状ゴムベルト 6 布帛導入用ロール 7 布帛導出用ロール 8 テンションバー 9 テンションバー 10 布 帛 11 研摩ロール 14 ガイドロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状ゴムベルトが熱シリンダーロール
    の一部に接触して運転される型式の布帛の収縮加工装置
    を用いて,該無端状ゴムベルトの表面を研摩材粒度JI
    S規格150〜300で表面研摩を行った状態にて,熱
    シリンダーロールの表面温度80℃以上で,カバーファ
    クター1500以上の高密度布帛を経方向に5〜15%
    強制圧縮することを特徴とする高密度布帛の柔軟加工方
    法。
JP7187247A 1995-07-24 1995-07-24 高密度布帛の柔軟加工方法 Pending JPH0931832A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013129388A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 株式会社クラレ 伸縮性人工皮革及びその製造方法

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