JPH09317797A - 流体式リターダ装置 - Google Patents
流体式リターダ装置Info
- Publication number
- JPH09317797A JPH09317797A JP15598196A JP15598196A JPH09317797A JP H09317797 A JPH09317797 A JP H09317797A JP 15598196 A JP15598196 A JP 15598196A JP 15598196 A JP15598196 A JP 15598196A JP H09317797 A JPH09317797 A JP H09317797A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- stator
- surface side
- housing
- retarder device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータの前後面に径を異にする密封部位を設
けるだけでスラスト力を減少させることができる、極め
て簡素な構造の流体式リターダ装置を提供する。 【解決手段】 ステータから吐出された流体をステータ
に向かい合うロータで受けて回転軸に制動をかける流体
式リタ−ダ装置において、停止しているハウジングに設
けられたステ−タと、ハウジングを貫通する回転自在の
回転軸に取着され、かつ、ロータの面側で直径方向の所
定の位置でハウジングにシールされるとともに、ロータ
の反対面側で前記ロータの面側の所定の位置よりも小さ
い位置でシールされて受圧面積をロータ側より大きくし
たロータを有する。
けるだけでスラスト力を減少させることができる、極め
て簡素な構造の流体式リターダ装置を提供する。 【解決手段】 ステータから吐出された流体をステータ
に向かい合うロータで受けて回転軸に制動をかける流体
式リタ−ダ装置において、停止しているハウジングに設
けられたステ−タと、ハウジングを貫通する回転自在の
回転軸に取着され、かつ、ロータの面側で直径方向の所
定の位置でハウジングにシールされるとともに、ロータ
の反対面側で前記ロータの面側の所定の位置よりも小さ
い位置でシールされて受圧面積をロータ側より大きくし
たロータを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体式リターダ装
置に係わり、建設機械、産業車両等の駆動系に介装され
て補助制動力を発生する流体式リターダ装置に係わり、
特に、ロータを介して回転軸に作用するスラスト力を減
少することを目的とする流体式リターダ装置に関する。
置に係わり、建設機械、産業車両等の駆動系に介装され
て補助制動力を発生する流体式リターダ装置に係わり、
特に、ロータを介して回転軸に作用するスラスト力を減
少することを目的とする流体式リターダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体式リターダ装置は、ステータとロー
タとの相対回転により発生する流体摩擦によって回転ト
ルクが吸収されることにより回転体に制動力が作用す
る。この時、ステータとロータには相反する方向のスラ
スト力が発生し、これが回転軸を経てトルクフローミッ
ション等に伝達されて種々の不具合が生じていた。これ
を解決するため、実開平4−27224号公報が提案さ
れている。同公報によると図2に示す構成であり、これ
は、ケーシング21の内方に回転軸22に固定されたデ
ィスク23が回転自在に収納されるとともに、ディスク
23の外周にはロータ24が形成されている。ロータ2
4と対向するケーシング21の面には、ステータ25が
形成されている。ディスクの右側面、即ち、スラスト力
Tの方向にはピストン27が形成され、このピストン2
7の先端はケーシング21の内面に穿設されたシリンダ
28内に封密摺動自在に嵌合されている。そして、これ
らピストン27とシリンダ28によって限界された液室
30は通孔31を介して排出路32と連通している。こ
れにより、リターダの作動時、ステータ25で付勢され
た液体の一部は排出路32から通孔31を経て液室30
内に入り、ピストン27を反スラスト方向に押圧する。
なお、ピストン27の受圧面積を適宜定めておけば、ロ
ータ24に作用するスラスト力を相殺できる。
タとの相対回転により発生する流体摩擦によって回転ト
ルクが吸収されることにより回転体に制動力が作用す
る。この時、ステータとロータには相反する方向のスラ
スト力が発生し、これが回転軸を経てトルクフローミッ
ション等に伝達されて種々の不具合が生じていた。これ
を解決するため、実開平4−27224号公報が提案さ
れている。同公報によると図2に示す構成であり、これ
は、ケーシング21の内方に回転軸22に固定されたデ
ィスク23が回転自在に収納されるとともに、ディスク
23の外周にはロータ24が形成されている。ロータ2
4と対向するケーシング21の面には、ステータ25が
形成されている。ディスクの右側面、即ち、スラスト力
Tの方向にはピストン27が形成され、このピストン2
7の先端はケーシング21の内面に穿設されたシリンダ
28内に封密摺動自在に嵌合されている。そして、これ
らピストン27とシリンダ28によって限界された液室
30は通孔31を介して排出路32と連通している。こ
れにより、リターダの作動時、ステータ25で付勢され
た液体の一部は排出路32から通孔31を経て液室30
内に入り、ピストン27を反スラスト方向に押圧する。
なお、ピストン27の受圧面積を適宜定めておけば、ロ
ータ24に作用するスラスト力を相殺できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平4−27224号公報の流体式リターダ装置では、
対向するステータ25とロータ24とが離反する方向
に、かつ、ロータ24が設けられているディスクの根元
側にピストン27によるスラスト力を作用させるので、
ステータ25とロータ24との間隙が大きくなり、制動
力が低下するとともに、漏れが大きくなる。また、ディ
スク23にピストン27を設けたり、ケーシング21の
内面にシリンダ28、排出路32および通孔31を穿設
するなど構造が複雑になり、加工数も増加してコストア
ップになるという問題がある。
開平4−27224号公報の流体式リターダ装置では、
対向するステータ25とロータ24とが離反する方向
に、かつ、ロータ24が設けられているディスクの根元
側にピストン27によるスラスト力を作用させるので、
ステータ25とロータ24との間隙が大きくなり、制動
力が低下するとともに、漏れが大きくなる。また、ディ
スク23にピストン27を設けたり、ケーシング21の
内面にシリンダ28、排出路32および通孔31を穿設
するなど構造が複雑になり、加工数も増加してコストア
ップになるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目し、駆
動系に介装されて補助制動力を発生する流体式リターダ
装置に係わり、特に、ロータを持つディスクの前後面に
径を異にする密封部位を設けるだけでスラスト力を減少
させることができる、極めて簡素な構造の流体式リター
ダ装置を提供することを目的とする。
動系に介装されて補助制動力を発生する流体式リターダ
装置に係わり、特に、ロータを持つディスクの前後面に
径を異にする密封部位を設けるだけでスラスト力を減少
させることができる、極めて簡素な構造の流体式リター
ダ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の流体式リターダ装置の第1の発明は、ステ
ータから吐出された流体をステータに向かい合うロータ
で受けて回転軸に制動をかける流体式リターダ装置にお
いて、停止しているハウジングに設けられたステータ
と、ハウジングを貫通する回転自在の回転軸に取着さ
れ、かつ、ロータのステータ面側で直径方向の所定の位
置でハウジングにシールされるとともに、ロータの反対
面側で前記ロータのステータ面側の所定の外径位置より
も小さい位置でシールされて受圧面積をロータのステー
タ面側より大きくしたロータを有することを特徴とす
る。
に、本発明の流体式リターダ装置の第1の発明は、ステ
ータから吐出された流体をステータに向かい合うロータ
で受けて回転軸に制動をかける流体式リターダ装置にお
いて、停止しているハウジングに設けられたステータ
と、ハウジングを貫通する回転自在の回転軸に取着さ
れ、かつ、ロータのステータ面側で直径方向の所定の位
置でハウジングにシールされるとともに、ロータの反対
面側で前記ロータのステータ面側の所定の外径位置より
も小さい位置でシールされて受圧面積をロータのステー
タ面側より大きくしたロータを有することを特徴とす
る。
【0006】第1の発明を主体とする第2の発明は、シ
ールはロータの前後方向の両面に回転軸の軸芯と平行に
配設されたことを特徴とする。
ールはロータの前後方向の両面に回転軸の軸芯と平行に
配設されたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記の構成により、流体式リターダ装置では、
制動時にステータとロータとの間を離反するような大き
なスラスト力が発生する。このスラスト力は、ステータ
側では固定している車体で受け、ロータ側ではロータの
ステータ面側とロータの反対面側との間に面積差を設け
発生するスラスト力を受けている。すなわち、ロータ側
では、ロータの反対面側は直径方向でロータのステータ
面側のシール位置よりも小さい位置でシールするととも
に、外径からこのシール位置迄に制動時に生ずる遠心油
圧を作用させることによりスラスト力に釣り合う反力F
pをロータに与えてバランスさせている。また、釣り合
う反力Fpは対向するステータとロータの位置で作用さ
せるので、ロータの内周位置および外周位置で均等に小
さい方向に作用し、ステータとロータとの間隙がほぼ均
一になり、かつ小さい方向に作用するため制動時も安定
している。
制動時にステータとロータとの間を離反するような大き
なスラスト力が発生する。このスラスト力は、ステータ
側では固定している車体で受け、ロータ側ではロータの
ステータ面側とロータの反対面側との間に面積差を設け
発生するスラスト力を受けている。すなわち、ロータ側
では、ロータの反対面側は直径方向でロータのステータ
面側のシール位置よりも小さい位置でシールするととも
に、外径からこのシール位置迄に制動時に生ずる遠心油
圧を作用させることによりスラスト力に釣り合う反力F
pをロータに与えてバランスさせている。また、釣り合
う反力Fpは対向するステータとロータの位置で作用さ
せるので、ロータの内周位置および外周位置で均等に小
さい方向に作用し、ステータとロータとの間隙がほぼ均
一になり、かつ小さい方向に作用するため制動時も安定
している。
【0008】また、ロータのステータ面側とロータの反
対面側と設けたシールは、ハウジングまたは、ロータの
ロータのいづれか一方にシールリングとシールリング溝
を設けてシールしているために制動時に所定の遠心油圧
をロータの反対面側に作用することができる。
対面側と設けたシールは、ハウジングまたは、ロータの
ロータのいづれか一方にシールリングとシールリング溝
を設けてシールしているために制動時に所定の遠心油圧
をロータの反対面側に作用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる流体式リ
ターダ装置の実施例につき、図面を参照して詳細に説明
する。図1は流体式リターダ装置の断面図である。図1
において、ハウジング1は建設機械、産業車両のトルコ
ン、あるいは変速機の駆動系に固定されている。ハウジ
ング1はハウジングケース1Aとカバー1Bにより構成
され、ハウジングケース1Aとカバー1Bとは図示しな
いボルトにより取着されている。ハウジングケース1A
には、直径方向の所定の位置にステータ1Cが設けられ
ている。このハウジングケース1Aおよびカバー1Bに
は軸受3、4が取着され、回転軸5を支持している。回
転軸5はハウジング1を貫通するとともに、一端部5a
は図示しない駆動輪に連結されている。
ターダ装置の実施例につき、図面を参照して詳細に説明
する。図1は流体式リターダ装置の断面図である。図1
において、ハウジング1は建設機械、産業車両のトルコ
ン、あるいは変速機の駆動系に固定されている。ハウジ
ング1はハウジングケース1Aとカバー1Bにより構成
され、ハウジングケース1Aとカバー1Bとは図示しな
いボルトにより取着されている。ハウジングケース1A
には、直径方向の所定の位置にステータ1Cが設けられ
ている。このハウジングケース1Aおよびカバー1Bに
は軸受3、4が取着され、回転軸5を支持している。回
転軸5はハウジング1を貫通するとともに、一端部5a
は図示しない駆動輪に連結されている。
【0010】また、回転軸5にはロータ6がスプライン
等により回転軸と一体で回転するように取着されてい
る。ロータ6には、直径方向の先端部で、かつ、ハウジ
ングケース1Aに設けられているステータ1Cと向き合
う位置にロータ羽根部6Aが形成されている。また、ロ
ータ6のロータの面側W(以下、ロータ面側という)に
は、回転軸5とロータ羽根部6Aとの間の所定の位置D
rに、回転軸5の軸芯と同心に円筒部のロータ面側突起
6Bが配設され、このロータ面側突起6Bにはロータ面
側シールリング溝6Cが設けられている。このロータ面
側シールリング溝6Cには、ロータ面側シールリング7
が挿入されている。このとき、ロータ6の先端外周部と
ロータの面側Wの所定の位置Drとの間の回転軸5の軸
芯と直交する円形状の面の受圧面積Asは、ロータ6の
先端外周部とロータの反対面側Vの所定の位置Dsとの
間の受圧面積Arよりも小さく形成されている。
等により回転軸と一体で回転するように取着されてい
る。ロータ6には、直径方向の先端部で、かつ、ハウジ
ングケース1Aに設けられているステータ1Cと向き合
う位置にロータ羽根部6Aが形成されている。また、ロ
ータ6のロータの面側W(以下、ロータ面側という)に
は、回転軸5とロータ羽根部6Aとの間の所定の位置D
rに、回転軸5の軸芯と同心に円筒部のロータ面側突起
6Bが配設され、このロータ面側突起6Bにはロータ面
側シールリング溝6Cが設けられている。このロータ面
側シールリング溝6Cには、ロータ面側シールリング7
が挿入されている。このとき、ロータ6の先端外周部と
ロータの面側Wの所定の位置Drとの間の回転軸5の軸
芯と直交する円形状の面の受圧面積Asは、ロータ6の
先端外周部とロータの反対面側Vの所定の位置Dsとの
間の受圧面積Arよりも小さく形成されている。
【0011】また、ロータ6のロータの反対面側Vに
は、直径方向で前記ロータ面側突起6Bよりも小さい直
径位置Dsに、回転軸5の軸芯と同心にロータ反対面側
突起6Dが配設されている。このロータ反対面側突起6
Dにはロータ反対面側シールリング溝6Eが設けられて
いる。このロータ反対面側シールリング溝6Eには、ロ
ータ反対面側シールリング8が挿入されている。また、
ハウジングケース1Aには、ステータ1Cに圧油を供給
する導入通路9が設けられている。また、ハウジングケ
ース1Aの内径とロータ6の外径にはスキマMが設けら
れている。
は、直径方向で前記ロータ面側突起6Bよりも小さい直
径位置Dsに、回転軸5の軸芯と同心にロータ反対面側
突起6Dが配設されている。このロータ反対面側突起6
Dにはロータ反対面側シールリング溝6Eが設けられて
いる。このロータ反対面側シールリング溝6Eには、ロ
ータ反対面側シールリング8が挿入されている。また、
ハウジングケース1Aには、ステータ1Cに圧油を供給
する導入通路9が設けられている。また、ハウジングケ
ース1Aの内径とロータ6の外径にはスキマMが設けら
れている。
【0012】次に作動について説明する。回転軸5が図
示しない駆動輪等に動力を伝えている時には、回転軸5
とスプライン等により機械的に連結されているロータ6
も回転し、それに伴ってロータ羽根部6Aも回転してい
る。この時、導入通路9を介して圧油等の流体(以下、
圧油という)がステータ1Cおよびロータ羽根部6Aに
充填されるとロータ羽根部6Aは回転方向に圧油を押し
出すように移動させる。この圧油が固定しているステー
タ1Cに衝突し運動エネルギーが熱エネルギーに変換さ
れるとともに、ロータ羽根部6Aの回転に制動を与え、
ブレーキとして作用する。この時、ロータ羽根部6Aか
ら運動エネルギーを持った圧油がステータ1Cに入り熱
に変換できなかった分がロータ羽根部6Aに戻りロータ
羽根部6Aに運動エネルギーを与える。
示しない駆動輪等に動力を伝えている時には、回転軸5
とスプライン等により機械的に連結されているロータ6
も回転し、それに伴ってロータ羽根部6Aも回転してい
る。この時、導入通路9を介して圧油等の流体(以下、
圧油という)がステータ1Cおよびロータ羽根部6Aに
充填されるとロータ羽根部6Aは回転方向に圧油を押し
出すように移動させる。この圧油が固定しているステー
タ1Cに衝突し運動エネルギーが熱エネルギーに変換さ
れるとともに、ロータ羽根部6Aの回転に制動を与え、
ブレーキとして作用する。この時、ロータ羽根部6Aか
ら運動エネルギーを持った圧油がステータ1Cに入り熱
に変換できなかった分がロータ羽根部6Aに戻りロータ
羽根部6Aに運動エネルギーを与える。
【0013】この結果、ロータ羽根部6Aに軸方向成分
の力FA(スラスト力、図1の右方向)が作用する。こ
のとき、ステータ1Cおよびロータ羽根部6Aとの間か
ら圧油が、一方では、ロータ6のロータの面側Wとハウ
ジングケース1Aとの間のロータ面側シールリング7の
位置まで流れ込む。また、圧油は、他方側ではハウジン
グケース1Aの内径とロータ6の外径との間のスキマM
を通って、ロータ6のロータの反対面側Vとハウジング
ケース1Aとの間のロータ反対面側シールリング8の位
置まで流れ込む。
の力FA(スラスト力、図1の右方向)が作用する。こ
のとき、ステータ1Cおよびロータ羽根部6Aとの間か
ら圧油が、一方では、ロータ6のロータの面側Wとハウ
ジングケース1Aとの間のロータ面側シールリング7の
位置まで流れ込む。また、圧油は、他方側ではハウジン
グケース1Aの内径とロータ6の外径との間のスキマM
を通って、ロータ6のロータの反対面側Vとハウジング
ケース1Aとの間のロータ反対面側シールリング8の位
置まで流れ込む。
【0014】このとき、ロータ6の反対面側Pの受圧面
積Arは、ロータ6のステータ面側Hの受圧面積Asよ
りも大きいため、圧力Pが受圧面積Arおよび受圧面積
Asに作用して、この面積差A(A=Ar−As)の分
の力Fp(Fp=P×A)がロータ6をステータ1Cに
向けて押し返す。さらに、ロータ6の反対面側の部屋H
の油量の方がステータ1C側より多いため遠心油圧力は
ステータ1C側に向けて発生する。また、このとき、対
向するステータ1Cとロータ24とが接近する方向に力
を作用させても良い。また、本案は対向するステータ1
Cとロータ24の位置で押し返す力Fpを作用させるの
で、押し返す力Fpはステータ1Cとロータ24との間
隙がロータの内周位置および外周位置で均等に小さい方
向に作用させることができる。
積Arは、ロータ6のステータ面側Hの受圧面積Asよ
りも大きいため、圧力Pが受圧面積Arおよび受圧面積
Asに作用して、この面積差A(A=Ar−As)の分
の力Fp(Fp=P×A)がロータ6をステータ1Cに
向けて押し返す。さらに、ロータ6の反対面側の部屋H
の油量の方がステータ1C側より多いため遠心油圧力は
ステータ1C側に向けて発生する。また、このとき、対
向するステータ1Cとロータ24とが接近する方向に力
を作用させても良い。また、本案は対向するステータ1
Cとロータ24の位置で押し返す力Fpを作用させるの
で、押し返す力Fpはステータ1Cとロータ24との間
隙がロータの内周位置および外周位置で均等に小さい方
向に作用させることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ロータ
側では、対向するステータとロータとが接近する方向
に、かつ、対向するステータとロータの位置で押し返す
力Fpを作用させるので、押し返す力Fpはステータと
ロータとの間隙がロータの内周位置および外周位置で均
等に小さい方向に作用する。これにより、ステータとロ
ータとの隙間が変わることがなく、安定した制動力が得
られる。また、ロータ側では、スラスト力に釣り合う反
力をロータに与えてバランスさせているため、ロータか
ら回転軸に作用する力が少なく軸受を小さくできる。ま
た、同じ負荷容量の軸受を用いると寿命が向上する。
側では、対向するステータとロータとが接近する方向
に、かつ、対向するステータとロータの位置で押し返す
力Fpを作用させるので、押し返す力Fpはステータと
ロータとの間隙がロータの内周位置および外周位置で均
等に小さい方向に作用する。これにより、ステータとロ
ータとの隙間が変わることがなく、安定した制動力が得
られる。また、ロータ側では、スラスト力に釣り合う反
力をロータに与えてバランスさせているため、ロータか
ら回転軸に作用する力が少なく軸受を小さくできる。ま
た、同じ負荷容量の軸受を用いると寿命が向上する。
【0016】また、ロータのロータ面側、ロータ反対面
側に設けたシールは、ハウジングまたは、ロータのいづ
れか一方にシールリングとシールリング溝を設けてシー
ルしているために、構造が簡単になる。
側に設けたシールは、ハウジングまたは、ロータのいづ
れか一方にシールリングとシールリング溝を設けてシー
ルしているために、構造が簡単になる。
【図1】本発明の流体式リターダ装置を示す。
【図2】従来の実施例の流体式リターダ装置を示す。
【符号の説明】 1 ハウジング 1C ステータ 3、4 軸受 5 回転軸 6 ロータ 6A ロータ羽根部 7 ロータ面側シールリング 8 ロータ反対面側シールリング
Claims (2)
- 【請求項1】 ステータから吐出された流体をステータ
に向かい合うロータで受けて回転軸に制動をかける流体
式リタ−ダ装置において、停止しているハウジングに設
けられたステータと、ハウジングを貫通する回転自在の
回転軸に取着され、かつ、ロータのステータ面側で直径
方向の所定の位置でハウジングにシールされるととも
に、ロータの反対面側で前記ロータのステータ面側の所
定の外径位置よりも小さい位置でシールされて受圧面積
をロータのステータ面側より大きくしたロータを有する
ことを特徴とする流体式リターダ装置。 - 【請求項2】 請求項1の流体式リターダ装置におい
て、シールはロータの前後方向の両面に回転軸の軸芯と
平行に配設されたことを特徴とする流体式リターダ装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15598196A JPH09317797A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 流体式リターダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15598196A JPH09317797A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 流体式リターダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09317797A true JPH09317797A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15617753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15598196A Pending JPH09317797A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 流体式リターダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09317797A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100476330B1 (ko) * | 2002-08-27 | 2005-04-14 | 김대영 | 유압제동시스템 및 피드백 제어 기능을 갖는 유압제동장치 |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP15598196A patent/JPH09317797A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100476330B1 (ko) * | 2002-08-27 | 2005-04-14 | 김대영 | 유압제동시스템 및 피드백 제어 기능을 갖는 유압제동장치 |
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