JPH09316521A - 転炉炉体の補修方法 - Google Patents

転炉炉体の補修方法

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JPH09316521A JP13331196A JP13331196A JPH09316521A JP H09316521 A JPH09316521 A JP H09316521A JP 13331196 A JP13331196 A JP 13331196A JP 13331196 A JP13331196 A JP 13331196A JP H09316521 A JPH09316521 A JP H09316521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転炉炉体そのものをそっくり取替えるのでは
なく、その一部分を取替えるだけで、転炉炉体に生じた
歪にもとづく延伸した炉腹部分を除去し、転炉炉体の炉
頂鉄皮、炉腹鉄皮および炉底鉄皮を段差なく一体化させ
ることができる転炉炉体の補修方法を提供すること。 【解決手段】 炉頂鉄皮、炉腹鉄皮および炉底鉄皮から
なり、炉頂鉄皮および炉腹鉄皮にそれぞれトラニオンリ
ングを装着させるための上部ブラケットおよび下部ブラ
ケットが設けられてなるトラニオンリング方式の転炉炉
体の補修方法であって、転炉操作によって転炉外方向に
膨張した炉腹鉄皮および炉頂鉄皮下部を切断除去したの
ち、炉頂鉄皮および炉底鉄皮を、それぞれ上部肌違い調
整板および下部肌違い調整板を介して、新作した炉腹鉄
皮と接続することを特徴とする転炉炉体の補修方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉炉体の補修方
法に関する。さらに詳しくは、トラニオンリング方式の
転炉炉体の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転炉炉体には、主として、トラニ
オンリング方式の転炉炉体およびトラニオンリングレス
方式の転炉炉体があり、これらのうち、トラニオンリン
グ方式の転炉炉体は、トラニオンリングレス方式の転炉
炉体のように転炉炉体を傾動させる際の傾動力がトラニ
オン軸の取付部に集中して加わることによって変形が生
じるという欠点がないことから、大型転炉などに広く採
用されている。
【0003】しかしながら、前記トラニオンリング方式
の転炉炉体を使用したばあい、その転炉操作中に内面に
ライニングされた耐火物が熱膨張し、炉腹鉄皮が転炉外
方向に膨張するようなる。その結果、この膨張した炉腹
鉄皮がトラニオンリングの内面と接触するようになり、
該炉腹鉄皮がトラニオンリングから過大応力を受け、該
炉腹鉄皮に亀裂が入ったり、また炉腹鉄皮の水平方向へ
の伸びがトラニオンリングによって抑制されるため、該
炉腹鉄皮が下方向に延伸し、転炉炉体がその下部に配置
された滓鍋と接触してしまうなどのトラブルを生じるこ
とがある。
【0004】こうしたトラブルを回避する方法として、
従来、炉腹鉄皮に有害な変形が生じたとき、(A)転炉
炉体全体を新しい転炉炉体と取替える方法、(B)炉腹
鉄皮に生じた亀裂の周辺鉄皮を切断除去し、この部分に
新鉄皮を装着する方法(特開平3−249113号公
報)などが提案されている。
【0005】しかしながら、前記(A)の方法には、転
炉炉体全体を新しいものに取替えるため、コストがきわ
めて高くなるという欠点がある。
【0006】また、前記(B)の方法には、炉腹鉄皮に
生じた歪が広範囲にわたるとき、その歪によって転炉炉
体が下方向に延伸しているが、その延伸した部分は、通
常、炉腹鉄皮のかなり広範囲にわたるため、前記(B)
の方法にように局所補修を行なっただけでは前記延伸し
た部分を完全に除去することができない。したがって、
前記(B)の方法により補修したのちに再度転炉操作を
行なったばあい、その転炉操作によって転炉炉体がさら
に下方向に延伸し、該転炉炉体の下部に設けられた滓鍋
と接触してしまうなどのトラブルを生じることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、転炉炉体そのものをそ
っくりと取替えるのではなく、その一部分を取替えるだ
けで、転炉炉体に生じた歪にもとづく延伸した炉腹部分
を除去し、転炉炉体の炉頂鉄皮、炉腹鉄皮および炉底鉄
皮を段差なく一体化させることができる転炉炉体の補修
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、炉頂鉄皮、炉
腹鉄皮および炉底鉄皮からなり、炉頂鉄皮および炉腹鉄
皮にそれぞれトラニオンリングを装着させるための上部
ブラケットおよび下部ブラケットが設けられてなるトラ
ニオンリング方式の転炉炉体の補修方法であって、転炉
操作によって転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮および炉頂
鉄皮下部を切断除去したのち、炉頂鉄皮および炉底鉄皮
を、それぞれ上部肌違い調整板および下部肌違い調整板
を介して、新作した炉腹鉄皮と接続することを特徴とす
る転炉炉体の補修方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の転炉炉体の補修方法によ
れば、炉頂鉄皮、炉腹鉄皮および炉底鉄皮からなり、炉
頂鉄皮および炉腹鉄皮にそれぞれトラニオンリングを装
着させるための上部ブラケットおよび下部ブラケットが
設けられたトラニオンリング方式の転炉炉体において、
転炉操作によって転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮および
炉頂鉄皮下部を切断除去したのち、炉頂鉄皮および炉底
鉄皮を、それぞれ上部肌違い調整板および下部肌違い調
整板を介して、新作した炉腹鉄皮と接続することによ
り、転炉炉体の補修を行なうことができる。
【0010】一般に、転炉炉体の炉腹とトラニオンリン
グとの間には、炉腹の変形量およびブラケットの機械的
強度を考慮して100〜300mm程度の間隙が設けら
れている。しかしながら、前記したように、転炉操作中
に、転炉炉体の内面にライニングされた耐火物は、熱膨
張し、炉腹鉄皮が転炉外方向に熱膨張するため、炉腹鉄
皮が転炉外方向に膨張するようになる。その結果、この
膨張した炉腹鉄皮がトラニオンリングの内面と接触する
ようになり、該炉腹鉄皮に亀裂が入ったり、また炉腹鉄
皮の水平方向への伸びがトラニオンリングによって抑制
されるため、該炉腹鉄皮が下方向に延伸し、転炉炉体の
下部に配置された滓鍋と接触するというトラブルを生じ
る。
【0011】したがって、転炉炉体の寿命は、該転炉炉
体の炉腹鉄皮がトラニオンリングの内面と接触した時点
とすることができる。
【0012】本発明においては、転炉炉体の炉腹鉄皮が
転炉外方向に膨張し、この膨張した炉腹鉄皮がトラニオ
ンリングの内面と接触したときに、転炉炉体の補修を行
なってもよいが、この膨張した炉腹鉄皮がトラニオンリ
ングの内面と接触しそうになったとき、すなわち該炉腹
鉄皮がトラニオンリングの内面と接触する直前に、転炉
炉体の補修を行なってもよい。
【0013】本発明の転炉炉体の補修方法においては、
転炉操作によって転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮を切断
除去する点に、1つの大きな特徴がある。
【0014】このように、本発明の転炉炉体の補修方法
によれば、転炉操作によって転炉外方向に膨張した炉腹
鉄皮が完全に除去される。したがって、従来の炉腹鉄皮
に生じた亀裂の周辺鉄皮を切断除去し、この部分に新鉄
皮を装着する方法を採用したときには、補修後に再度、
転炉操作を行なった際に、膨張した炉腹鉄皮が完全に除
去されていないため、その残存している膨張した炉腹鉄
皮に内在している歪によって転炉炉体がさらに下方向に
延伸し、該転炉炉体がその下部に配置された滓鍋と接触
するという問題が発生するが、かかる問題が本発明にお
いては解消される。また、従来の転炉炉体全体を新しい
転炉炉体を取替える方法と対比して、本発明において
は、主として、転炉操作によって転炉外方向に膨張した
炉腹鉄皮を切断除去するだけでよいので、必要経費をほ
ぼ半減させることができる。したがって、本発明の転炉
炉体の補修方法は、経済的にもすぐれた方法である。
【0015】また、本発明の転炉炉体の補修方法におい
ては、転炉操作によって転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮
のみならず、炉頂鉄皮下部も切断除去する点にも、1つ
の大きな特徴がある。
【0016】このように、本発明の転炉炉体の補修方法
によれば、転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮のみならず、
炉頂鉄皮下部も切断除去されるので、平滑な面を有する
炉頂鉄皮と炉腹鉄皮とを凹凸なく接続することができる
という利点がある。
【0017】さらに、本発明の転炉炉体の補修方法にお
いては、新作した炉腹鉄皮を炉頂鉄皮および炉底鉄皮と
接続する際に、上部肌違い調整板および下部肌違い調整
板を用いる点にも、さらに1つの大きな特徴がある。
【0018】転炉操作によって転炉外方向に膨張した炉
腹鉄皮のみを新作したものと取替えたばあい、新作した
炉腹鉄皮と、炉頂鉄皮および炉底鉄皮とのあいだに段差
が生じるため、それぞれのあいだを直接接続させること
ができないことがある。
【0019】これに対して、本発明においては、新作し
た炉腹鉄皮と、炉頂鉄皮および炉底鉄皮とをそれぞれ直
接接続するのではなく、上部肌違い調整板および下部肌
違い調整板を用い、これらを介して接続するので、前記
新作した炉腹鉄皮と、炉頂鉄皮および炉底鉄皮とをそれ
ぞれ段差なく接続させることができる。
【0020】以下に、本発明の転炉炉体の補修方法を図
面にもとづいて説明する。
【0021】図1は、本発明の転炉炉体の補修方法に用
いられる転炉炉体1の概略断面図である。
【0022】図1において、転炉炉体1は、炉頂鉄皮
2、炉腹鉄皮3および炉底鉄皮4を溶接することによ
り、構成される。転炉炉体1の内側には、耐火物5がラ
イニングされている。炉頂鉄皮2および炉腹鉄皮3に
は、トラニオンリング6を装着させるための上部ブラケ
ット7および下部ブラケット8がそれぞれ設けられてい
る。転炉炉体1は、トラニオンリング6によって支持さ
れている。
【0023】転炉炉体1の内面にライニングされた耐火
物5は、転炉操作中に熱膨張し、炉腹鉄皮3を転炉外方
向に押圧するため、該炉腹鉄皮3は、転炉外方向に膨れ
るようになる。
【0024】転炉炉体1を15炉代使用したあとの転炉
炉体1の形状の一例を図2〜3に示す。
【0025】図2〜3は、図1に示された転炉炉体1を
15炉代使用したあとにおいて、それぞれ図1の線A−
A部および線B−B部における断面形状の測定結果を示
す図である。
【0026】図2において、線Pは、転炉操作前の線A
−A部における断面形状(直径5470mm)である。
線Qは、15炉代転炉操作を行なったあとの線A−A部
における断面形状の変化を示し、線Pで表わされる転炉
操作前の断面形状を基準とした凹凸の度合(凹部は線P
よりも内側、凸部は線Pよりも外側、単位はmm)を示
す。
【0027】図2に示されるように、15炉代転炉操作
を行なったばあいには、排滓側では約88mm転炉外方
向に炉腹鉄皮の上部が膨らんでいることがわかる。
【0028】また、図3において、線Rは、転炉操作前
の線B−B部における断面形状(直径5900mm)で
ある。線Sは、15炉代転炉操作を行なったあとの線B
−B部における断面形状の変化を示し、線Rで表わされ
る転炉操作前の断面形状を基準とした凹凸の度合(凹部
は線Rよりも内側、凸部は線Rよりも外側、単位はm
m)を示す。
【0029】図3に示されるように、15炉代転炉操作
を行なったばあいには、出鋼側では約90mm転炉外方
向に炉腹鉄皮の下部が膨らんでいることがわかる。
【0030】このように、転炉炉体の転炉操作を繰返し
たばあいには、炉腹鉄皮が転炉外方向に膨れ、その結
果、トラニオンリングの内面と接触するようになる。
【0031】転炉炉体の炉腹鉄皮がトラニオンリングの
内面と接触したときに、前記したように、転炉炉体の寿
命となる。したがって、炉腹鉄皮がトラニオンリングの
内面と接触する前に、転炉炉体の補修を行なうことが好
ましい。
【0032】なお、1炉代使用ごとの転炉炉体の形状を
測定したばあいには、転炉炉体が寿命となるときの時期
およびそのときの形状を予測することができる。
【0033】したがって、たとえば1炉代ごとに転炉操
作後の転炉炉体の形状を測定し、その測定結果にもとづ
いて炉腹鉄皮および炉頂鉄皮下部を切断除去するときの
転炉炉体の形状を予測し、その予測結果にもとづいてあ
らかじめ所定形状を有する上部肌違い調整板、炉腹鉄皮
および下部肌違い調整板を作製しておいたばあいには、
転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮および炉頂鉄皮下部を切
断除去したのちに、速やかにその補修を行なうことがで
きるという利点がある。
【0034】図1において、切断除去される炉頂鉄皮2
の下部の長さh(炉頂鉄皮2の下端からの高さ)は、転
炉炉体の大きさや種類などによって異なるので一概には
決定することができないが、通常、平滑な面を有する炉
頂鉄皮と炉腹鉄皮とを凹凸なく接続することができると
いう観点から、1100mm以上、なかんづく1200
mm以上とすることが好ましく、また最大限炉頂を流用
するために1500mm以下、なかんづく1300mm
以下とすることが好ましい。
【0035】また、転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮およ
び炉頂鉄皮下部を切断除去したのち、炉頂鉄皮および炉
底鉄皮とそれぞれ接続される上部肌違い調整板および下
部肌違い調整板の長さは、とくに限定がない。通常、上
部肌違い調整板については、再利用する炉頂鉄皮の下端
と、新作した炉腹鉄皮の上端との周長の差が通常大きい
ことから、1000〜1500mm程度とすることが好
ましい。また、下部肌違い調整板については、炉腹鉄皮
下部の接続部が下部ブラケットと干渉せずに最大限炉底
を流用し、平滑な面を有する炉腹鉄皮と炉底鉄皮とを凹
凸なく接続させることができるという観点から、400
〜600mm程度とすることが好ましい。
【0036】上部肌違い調整板の上端の形状は、炉頂鉄
皮下部を切断除去したあとの炉頂鉄皮の下端の形状と合
致するように調整することが好ましい。現実には、前記
炉頂鉄皮の下端と、上部肌違い調整板の上端の形状と
は、完全に一致させることが困難であり、ややずれを生
じるようなことがある。このばあい、上部肌違い調整板
の上端の形状が前記炉頂鉄皮の下端の形状と合致するよ
うに、手直し加工を施せばよい。なお、上部肌違い調整
板の上端と、前記炉頂鉄皮の下端とを完全に合致させる
ためには、上部肌違い調整板の上端の周長が前記炉頂鉄
皮の下端の周長と同一となるように調整することが好ま
しい。このように周長を容易に調整することができるよ
うにするためには、前記上部肌違い調整板をたとえば2
〜20分割、好ましくは2〜6分割することが望まし
い。
【0037】また、上部肌違い調整板の下端の形状は、
新作した炉腹鉄皮の上端の形状と同一であればよい。
【0038】下部肌違い調整板の下端の形状は、炉腹鉄
皮を切断除去したあとの炉底鉄皮の上端の形状と合致す
るように調整することが好ましい。現実には、前記上部
肌違い調整板と同様に、前記炉底鉄皮の上端と、下部肌
違い調整板の下端の形状とは、完全に一致させることが
困難であり、ややずれを生じるようなことがある。この
ばあい、下部肌違い調整板の下端の形状が前記炉底鉄皮
の上端の形状と合致するように、手直し加工を施せばよ
い。なお、下部肌違い調整板の下端と、前記炉底鉄皮の
上端とを完全に合致させるためには、下部肌違い調整板
の下端の周長が前記炉底鉄皮の上端の周長と同一となる
ように調整することが好ましい。このように周長を容易
に調整することができるようにするためには、前記下部
肌違い調整板をたとえば2〜20分割、好ましくは2〜
6分割することが望ましい。
【0039】また、下部肌違い調整板の上端の形状は、
新作した炉腹鉄皮の下端の形状と同一であればよい。
【0040】炉腹鉄皮の形状は、トラニオンリングを容
易に装着することができるようにするために、転炉操作
前の転炉炉体の炉腹鉄皮の形状と同一にすることが好ま
しい。また、炉腹鉄皮の長さは、使用前の炉腹鉄皮の長
さと同じであればよい。
【0041】かくして転炉外方向に膨張した炉腹鉄皮お
よび炉頂鉄皮下部を切断除去したのち、炉頂鉄皮および
炉底鉄皮を、それぞれ上部肌違い調整板および下部肌違
い調整板を介して、新作した炉腹鉄皮と接続することに
より、転炉炉体の補修を行なうことができる。なお、炉
頂鉄皮、上部肌違い調整板、新作した炉腹鉄皮、下部肌
違い調整板および炉底鉄皮の一体化は、溶接によって行
なえばよい。転炉炉体の補修後には、トラニオンリング
を装着させるための上部ブラケットおよび下部ブラケッ
トを転炉炉体に設ければよい。
【0042】図4は、補修を終えたのちの転炉炉体の概
略断面図である。
【0043】図4に示された転炉炉体1において、炉頂
鉄皮2は、上部肌違い調整板9を介して新作した炉腹鉄
皮3と接続されており、該炉腹鉄皮3は、下部肌違い調
整板10を介して炉底鉄皮4と接続されている。上部肌
違い調整板9および炉腹鉄皮3には、トラニオンリング
6を装着させるための上部ブラケット7および下部ブラ
ケット8がそれぞれ設けられており、転炉炉体1は、ト
ラニオンリング6によって支持されている。また、転炉
炉体1の内面には、耐火物5がライニングされている。
【0044】本発明の補修方法によって補修された転炉
炉体1は、新作した炉腹鉄皮3に取替えられているの
で、転炉操作によって生じた歪が除去されており、しか
も該炉腹鉄皮3には有害な膨張部分がないので、新作し
た転炉炉体と同様に、転炉操作を行なうことができるも
のである。
【0045】
【発明の効果】本発明の転炉炉体の補修方法によれば、
転炉炉体そのものをそっくり取替えるのではなく、その
一部分を取替えるだけで、転炉炉体に生じた歪にもとづ
く延伸した炉腹部分を除去し、転炉炉体の炉頂鉄皮、炉
腹鉄皮および炉底鉄皮を段差なく一体化させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転炉炉体の補修方法に用いられる転炉
炉体の概略断面図である。
【図2】15炉代使用したあとの図1に示された転炉炉
体の線A−A部における断面形状の測定結果を示す図で
ある。
【図3】15炉代使用したあとの図1に示された転炉炉
体の線B−B部における断面形状の測定結果を示す図で
ある。
【図4】本発明の転炉炉体の補修方法によって補修を終
えたのちの転炉炉体の概略断面図である。
【符号の説明】
1 転炉炉体 2 炉頂鉄皮 3 炉腹鉄皮 4 炉底鉄皮 6 トラニオンリング 7 上部ブラケット 8 下部ブラケット 9 上部肌違い調整板 10 下部肌違い調整板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉頂鉄皮、炉腹鉄皮および炉底鉄皮から
    なり、炉頂鉄皮および炉腹鉄皮にそれぞれトラニオンリ
    ングを装着させるための上部ブラケットおよび下部ブラ
    ケットが設けられてなるトラニオンリング方式の転炉炉
    体の補修方法であって、転炉操作によって転炉外方向に
    膨張した炉腹鉄皮および炉頂鉄皮下部を切断除去したの
    ち、炉頂鉄皮および炉底鉄皮を、それぞれ上部肌違い調
    整板および下部肌違い調整板を介して、新作した炉腹鉄
    皮と接続することを特徴とする転炉炉体の補修方法。
  2. 【請求項2】 上部肌違い調整板を上部ブラケットの上
    部から炉腹鉄皮の上端までの間に設ける請求項1記載の
    転炉炉体の補修方法。
  3. 【請求項3】 下部肌違い調整板を下部ブラケットの下
    部から炉底鉄皮の上端までの間に設ける請求項1または
    2記載の転炉炉体の補修方法。
  4. 【請求項4】 転炉操作後の転炉炉体の形状を測定し、
    その測定結果にもとづいて炉腹鉄皮および炉頂鉄皮下部
    を切断除去するときの転炉炉体の形状を予測し、その予
    測結果にもとづいてあらかじめ所定形状を有する上部肌
    違い調整板、炉腹鉄皮および下部肌違い調整板を作製す
    る請求項1、2または3記載の転炉炉体の補修方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012041620A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Jfe Steel Corp 鋼構造物の合わせ面の加工方法
JP2012193433A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Jfe Steel Corp 転炉の炉修方法
CN104439877A (zh) * 2014-10-08 2015-03-25 甘肃酒钢集团西部重工股份有限公司 一种转炉托圈的修复方法

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