JPH09315311A - 踏切支障報知手段の制御装置 - Google Patents
踏切支障報知手段の制御装置Info
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- JPH09315311A JPH09315311A JP13507096A JP13507096A JPH09315311A JP H09315311 A JPH09315311 A JP H09315311A JP 13507096 A JP13507096 A JP 13507096A JP 13507096 A JP13507096 A JP 13507096A JP H09315311 A JPH09315311 A JP H09315311A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】列車の運行に悪影響を及ぼすことを防止する。
【解決手段】踏切支障報知手段１２を自動的に復帰する
ようにしたので、復帰作業を迅速的に行ない、復帰作業
における時間的損失を少なくし、列車の運行の安全性を
確保するとともに、列車の運行に悪影響を及ぼすことを
防止することができる。
ようにしたので、復帰作業を迅速的に行ない、復帰作業
における時間的損失を少なくし、列車の運行の安全性を
確保するとともに、列車の運行に悪影響を及ぼすことを
防止することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常スイッチの入
力信号により踏切支障報知手段が作動して、踏切の支障
を報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置に関
する。ここで、踏切支障報知手段とは、特殊信号発光機
などの報知手段をいい、場合により非常スイッチをも含
む概念である。
力信号により踏切支障報知手段が作動して、踏切の支障
を報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置に関
する。ここで、踏切支障報知手段とは、特殊信号発光機
などの報知手段をいい、場合により非常スイッチをも含
む概念である。
【０００２】
【従来の技術】従来、踏切内において自動車などが脱出
できない事態が生じた場合に、踏切近傍に設置された非
常スイッチを押下げると、特殊信号発光機が停止信号を
現示し、踏切に進入してくる列車に緊急停止を報知する
ようにしている。この場合、列車は踏切の手前位置で停
車し、踏切の安全を確認した後に、踏切を徐行して通過
し、その後に、列車の運転士が、列車から降りて、非常
スイッチや踏切支障報知手段を復帰するための復帰作業
を行なっている。また近年、悪戯により、非常スイッチ
が押下げられる事態が少なからず発生し、その都度、復
帰作業を行なう必要性がある。
できない事態が生じた場合に、踏切近傍に設置された非
常スイッチを押下げると、特殊信号発光機が停止信号を
現示し、踏切に進入してくる列車に緊急停止を報知する
ようにしている。この場合、列車は踏切の手前位置で停
車し、踏切の安全を確認した後に、踏切を徐行して通過
し、その後に、列車の運転士が、列車から降りて、非常
スイッチや踏切支障報知手段を復帰するための復帰作業
を行なっている。また近年、悪戯により、非常スイッチ
が押下げられる事態が少なからず発生し、その都度、復
帰作業を行なう必要性がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、例えば、列車の運転士がわざわざ
列車から降りて、または補修員が現場に向かって、非常
スイッチや踏切支障報知手段の復帰作業を手で行なう必
要があり、その作業に多くの時間を費やし、悪戯などが
多発すると、その復帰作業で時間的損失が大きくなり、
列車の運行に悪影響を及ぼすという問題点があった。本
発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目し
てなされたもので、踏切支障報知手段を自動的に復帰す
るようにして、復帰作業を迅速的に行ない、復帰作業に
おける時間的損失を少なくし、列車の運行の安全性を確
保するとともに、列車の運行に悪影響を及ぼすことを防
止することができ、また、安全性を向上し、さらに、消
費電力量の低減かつ確実性を向上することができる踏切
支障報知手段の制御装置を提供することを目的としてい
る。
うな従来の技術では、例えば、列車の運転士がわざわざ
列車から降りて、または補修員が現場に向かって、非常
スイッチや踏切支障報知手段の復帰作業を手で行なう必
要があり、その作業に多くの時間を費やし、悪戯などが
多発すると、その復帰作業で時間的損失が大きくなり、
列車の運行に悪影響を及ぼすという問題点があった。本
発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目し
てなされたもので、踏切支障報知手段を自動的に復帰す
るようにして、復帰作業を迅速的に行ない、復帰作業に
おける時間的損失を少なくし、列車の運行の安全性を確
保するとともに、列車の運行に悪影響を及ぼすことを防
止することができ、また、安全性を向上し、さらに、消
費電力量の低減かつ確実性を向上することができる踏切
支障報知手段の制御装置を提供することを目的としてい
る。
【０００４】
１ 非常スイッチ（１０）の入力信号により踏切支障報
知手段（１２）が作動して、踏切の支障を報知するよう
にした踏切支障報知手段の制御装置であって、踏切を含
む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道回路（２０）
と、列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌
道回路（２０）が検出した場合に、前記作動した踏切支
障報知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手段（３
０）と、を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の
制御装置。
知手段（１２）が作動して、踏切の支障を報知するよう
にした踏切支障報知手段の制御装置であって、踏切を含
む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道回路（２０）
と、列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌
道回路（２０）が検出した場合に、前記作動した踏切支
障報知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手段（３
０）と、を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の
制御装置。
【０００５】２ 非常スイッチ（１０）の入力信号によ
り踏切支障報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を
報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置であっ
て、踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道
回路（２０）と、列車の進行方向で踏切の先に位置し、
列車の通過を検出する列車検知手段（４０）と、列車が
進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌道回路（２
０）が検出し、かつ、列車が通過したことを列車検知手
段（４０）が検出した場合に、前記作動した踏切支障報
知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手段（３０）
と、を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の制御
装置。
り踏切支障報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を
報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置であっ
て、踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道
回路（２０）と、列車の進行方向で踏切の先に位置し、
列車の通過を検出する列車検知手段（４０）と、列車が
進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌道回路（２
０）が検出し、かつ、列車が通過したことを列車検知手
段（４０）が検出した場合に、前記作動した踏切支障報
知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手段（３０）
と、を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の制御
装置。
【０００６】３ 非常スイッチ（１０）の入力信号によ
り踏切支障報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を
報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置であっ
て、踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道
回路（２０）と、列車の進行方向で踏切の先に位置し、
軌道区域内に列車が進入した際に列車の通過を検出可能
になる列車検知手段（４０）と、列車が進行して軌道区
域外へ退出したことを前記軌道回路（２０）が検出し、
かつ、列車が通過したことを列車検知手段（４０）が検
出した場合に、前記作動した踏切支障報知手段（１２）
へ復帰信号を送出する制御手段（３０）と、を備えたこ
とを特徴とする踏切支障報知手段の制御装置。
り踏切支障報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を
報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置であっ
て、踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道
回路（２０）と、列車の進行方向で踏切の先に位置し、
軌道区域内に列車が進入した際に列車の通過を検出可能
になる列車検知手段（４０）と、列車が進行して軌道区
域外へ退出したことを前記軌道回路（２０）が検出し、
かつ、列車が通過したことを列車検知手段（４０）が検
出した場合に、前記作動した踏切支障報知手段（１２）
へ復帰信号を送出する制御手段（３０）と、を備えたこ
とを特徴とする踏切支障報知手段の制御装置。
【０００７】４ 非常スイッチ（１０）の入力信号によ
り踏切支障報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を
報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置であっ
て、踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道
回路（２０）と、列車の進行方向で踏切の先に位置し、
軌道区域内に列車が進入した際に列車の通過を検出可能
になる列車検知手段（４０）と、列車が進行して軌道区
域外へ退出したことを前記軌道回路（２０）が検出し、
かつ、列車が通過したことを列車検知手段（４０）が検
出し、かつ、列車が踏切の手前位置で一旦停車したこと
を条件として、前記作動した踏切支障報知手段（１２）
へ復帰信号を送出する制御手段（３０）と、を備えたこ
とを特徴とする踏切支障報知手段の制御装置。
り踏切支障報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を
報知するようにした踏切支障報知手段の制御装置であっ
て、踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道
回路（２０）と、列車の進行方向で踏切の先に位置し、
軌道区域内に列車が進入した際に列車の通過を検出可能
になる列車検知手段（４０）と、列車が進行して軌道区
域外へ退出したことを前記軌道回路（２０）が検出し、
かつ、列車が通過したことを列車検知手段（４０）が検
出し、かつ、列車が踏切の手前位置で一旦停車したこと
を条件として、前記作動した踏切支障報知手段（１２）
へ復帰信号を送出する制御手段（３０）と、を備えたこ
とを特徴とする踏切支障報知手段の制御装置。
【０００８】次に前記各項に記載された発明の作用につ
いて説明する。１項記載の踏切支障報知手段の制御装置
では、非常スイッチ（１０）の入力信号により踏切支障
報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を報知する
と、通常、列車は踏切手前で停車し、踏切の安全を確認
した後に踏切を徐行して通過する。この間、踏切支障報
知手段（１２）は作動し続ける。列車が進行して軌道区
域外へ退出し、軌道回路（２０）が列車退出の検出信号
を出力すると、制御手段（３０）が、作動し続ける踏切
支障報知手段（１２）や非常信号発生状態の非常スイッ
チ（１０）へ復帰信号を送出し、踏切支障報知手段（１
２）や非常スイッチ（１０）が復帰する。それにより、
列車の運転手は踏切支障報知手段の復帰作業をすべく、
わざわざ列車から降りる必要がなくなり、復帰作業を迅
速的に行なうことができ、列車運行における大きな時間
損失の発生を防止することができる。
いて説明する。１項記載の踏切支障報知手段の制御装置
では、非常スイッチ（１０）の入力信号により踏切支障
報知手段（１２）が作動して、踏切の支障を報知する
と、通常、列車は踏切手前で停車し、踏切の安全を確認
した後に踏切を徐行して通過する。この間、踏切支障報
知手段（１２）は作動し続ける。列車が進行して軌道区
域外へ退出し、軌道回路（２０）が列車退出の検出信号
を出力すると、制御手段（３０）が、作動し続ける踏切
支障報知手段（１２）や非常信号発生状態の非常スイッ
チ（１０）へ復帰信号を送出し、踏切支障報知手段（１
２）や非常スイッチ（１０）が復帰する。それにより、
列車の運転手は踏切支障報知手段の復帰作業をすべく、
わざわざ列車から降りる必要がなくなり、復帰作業を迅
速的に行なうことができ、列車運行における大きな時間
損失の発生を防止することができる。
【０００９】２項記載の踏切支障報知手段の制御装置で
は、列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌
道回路（２０）が検出し、かつ、列車が通過したことを
列車検知手段（４０）が検出した場合に、前記作動した
踏切支障報知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手
段（３０）を備えたので、踏切支障報知手段（１２）の
復帰動作をすべきか否かの条件を二重に設けて、復帰作
業の信頼性を向上することができる。
は、列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌
道回路（２０）が検出し、かつ、列車が通過したことを
列車検知手段（４０）が検出した場合に、前記作動した
踏切支障報知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手
段（３０）を備えたので、踏切支障報知手段（１２）の
復帰動作をすべきか否かの条件を二重に設けて、復帰作
業の信頼性を向上することができる。
【００１０】３項記載の踏切支障報知手段の制御装置で
は、列車の進行方向で踏切の先に位置し、軌道区域内に
列車が進入した際に列車の通過を検出可能になる列車検
知手段（４０）と、列車が進行して軌道区域外へ退出し
たことを前記軌道回路（２０）が検出し、かつ、列車が
通過したことを列車検知手段（４０）が検出した場合
に、前記作動した踏切支障報知手段（１２）へ復帰信号
を送出する制御手段（３０）とを備えたので、必要最小
限の動作時間だけ、列車検知手段（４０）を作動可能に
して、電力消費量を低減することができる。また、軌道
回路（２０）が作動している間のみ列車検知手段（４
０）が作動するので、列車検知手段（４０）が列車以外
を検知するといった誤動作が発生しにくくなる。
は、列車の進行方向で踏切の先に位置し、軌道区域内に
列車が進入した際に列車の通過を検出可能になる列車検
知手段（４０）と、列車が進行して軌道区域外へ退出し
たことを前記軌道回路（２０）が検出し、かつ、列車が
通過したことを列車検知手段（４０）が検出した場合
に、前記作動した踏切支障報知手段（１２）へ復帰信号
を送出する制御手段（３０）とを備えたので、必要最小
限の動作時間だけ、列車検知手段（４０）を作動可能に
して、電力消費量を低減することができる。また、軌道
回路（２０）が作動している間のみ列車検知手段（４
０）が作動するので、列車検知手段（４０）が列車以外
を検知するといった誤動作が発生しにくくなる。
【００１１】４項記載の踏切支障報知手段の制御装置で
は、列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌
道回路（２０）が検出し、かつ、列車が通過したことを
列車検知手段（４０）が検出し、かつ、列車が踏切の直
前位置で一旦停止したことを条件として、前記作動した
踏切支障報知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手
段（３０）を備えたので、踏切支障報知手段（１２）の
復帰動作をすべきか否かの条件を三重に設けて、復帰作
業の信頼性をさらに向上することができる。
は、列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌
道回路（２０）が検出し、かつ、列車が通過したことを
列車検知手段（４０）が検出し、かつ、列車が踏切の直
前位置で一旦停止したことを条件として、前記作動した
踏切支障報知手段（１２）へ復帰信号を送出する制御手
段（３０）を備えたので、踏切支障報知手段（１２）の
復帰動作をすべきか否かの条件を三重に設けて、復帰作
業の信頼性をさらに向上することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施の形態を説明する。図１〜図３は本発明の第１実施
の形態を示している。本発明の構成には、軌道回路２０
が用いられている。軌道回路２０は、列車が一定の軌道
エリア内に進入したことを検知するためのものであり、
図２に示すように、軌道回路エリア内（Ａ地点〜Ｃ地
点）の列車の存否を検出可能にしている。軌道回路エリ
ア内には踏切が含まれている。
実施の形態を説明する。図１〜図３は本発明の第１実施
の形態を示している。本発明の構成には、軌道回路２０
が用いられている。軌道回路２０は、列車が一定の軌道
エリア内に進入したことを検知するためのものであり、
図２に示すように、軌道回路エリア内（Ａ地点〜Ｃ地
点）の列車の存否を検出可能にしている。軌道回路エリ
ア内には踏切が含まれている。
【００１３】踏切内には、踏切遮断警報機、遮断機の他
に、非常スイッチ１０と、非常スイッチ１０の入力信号
により作動する特殊信号発光機である踏切支障報知手段
１２とが設置されている。非常スイッチ１０の入力信号
はパルス信号であり、該パルス信号の発生後に、非常信
号発生回路は出力状態に保持される。図１に示すよう
に、制御手段３０は、非常スイッチ１０の入力信号によ
り踏切支障報知手段１２に作動命令信号を出力するもの
であり、軌道回路エリア内の始点であるＡ地点に列車が
進入すると、軌道回路２０が列車進入信号を制御手段３
０に出力する。
に、非常スイッチ１０と、非常スイッチ１０の入力信号
により作動する特殊信号発光機である踏切支障報知手段
１２とが設置されている。非常スイッチ１０の入力信号
はパルス信号であり、該パルス信号の発生後に、非常信
号発生回路は出力状態に保持される。図１に示すよう
に、制御手段３０は、非常スイッチ１０の入力信号によ
り踏切支障報知手段１２に作動命令信号を出力するもの
であり、軌道回路エリア内の始点であるＡ地点に列車が
進入すると、軌道回路２０が列車進入信号を制御手段３
０に出力する。
【００１４】踏切支障報知手段１２が作動状態を維持す
ることで、列車は踏切手前位置で停車し、踏切内の安全
を確認した後に、踏切を徐行して通過する。列車が徐行
していき、やがて軌道回路エリアの終点であるＣ地点か
ら退出すると、軌道回路２０が列車退出信号を制御手段
３０に出力し、制御手段３０が非常スイッチ１０および
非常信号発生回路に復帰信号をそれぞれ出力する。前記
発明の構成のタイムチャートを図３に示す。すなわち、
非常スイッチ１０の入力信号により、制御手段３０が踏
切支障報知手段１２に作動命令信号を出力して、踏切支
障報知手段１２が発光して、踏切の支障を報知する。非
常信号発生回路１４は、出力状態を保持する。
ることで、列車は踏切手前位置で停車し、踏切内の安全
を確認した後に、踏切を徐行して通過する。列車が徐行
していき、やがて軌道回路エリアの終点であるＣ地点か
ら退出すると、軌道回路２０が列車退出信号を制御手段
３０に出力し、制御手段３０が非常スイッチ１０および
非常信号発生回路に復帰信号をそれぞれ出力する。前記
発明の構成のタイムチャートを図３に示す。すなわち、
非常スイッチ１０の入力信号により、制御手段３０が踏
切支障報知手段１２に作動命令信号を出力して、踏切支
障報知手段１２が発光して、踏切の支障を報知する。非
常信号発生回路１４は、出力状態を保持する。
【００１５】一方、軌道回路エリア（図２に示すＡ地
点）に列車が進入すると、軌道回路２０が列車進入信号
を制御手段３０に出力する。踏切支障報知手段１２が発
光して、踏切の支障を報知していると、概ね列車は踏切
手前（図２に示すＢ地点）で停車する。運転士は運転席
より、踏切の安全を十分確認し、支障が無いことを確認
しながら、徐行で踏切を進む。この間、踏切支障報知手
段１２は発光し続ける。
点）に列車が進入すると、軌道回路２０が列車進入信号
を制御手段３０に出力する。踏切支障報知手段１２が発
光して、踏切の支障を報知していると、概ね列車は踏切
手前（図２に示すＢ地点）で停車する。運転士は運転席
より、踏切の安全を十分確認し、支障が無いことを確認
しながら、徐行で踏切を進む。この間、踏切支障報知手
段１２は発光し続ける。
【００１６】列車が進行して、やがて軌道回路エリア
（図２に示すＣ地点）から退出すると、軌道回路２０が
列車退出の検出信号を出力し、制御手段３０が、発光し
続ける踏切支障報知手段１２や非常信号発生回路１４へ
復帰信号を送出し、踏切支障報知手段１２が発光を止
め、非常信号発生回路が非出力状態に保持される。それ
により、列車の運転手は踏切支障報知手段１２等の復帰
作業をすべく、わざわざ列車から降りる必要がなくな
り、復帰作業を迅速的に行なうことができ、、例えば悪
戯により、踏切支障報知手段１２が頻繁に作動した場合
であっても、列車運行における大きな時間損失の発生を
防止することができる。
（図２に示すＣ地点）から退出すると、軌道回路２０が
列車退出の検出信号を出力し、制御手段３０が、発光し
続ける踏切支障報知手段１２や非常信号発生回路１４へ
復帰信号を送出し、踏切支障報知手段１２が発光を止
め、非常信号発生回路が非出力状態に保持される。それ
により、列車の運転手は踏切支障報知手段１２等の復帰
作業をすべく、わざわざ列車から降りる必要がなくな
り、復帰作業を迅速的に行なうことができ、、例えば悪
戯により、踏切支障報知手段１２が頻繁に作動した場合
であっても、列車運行における大きな時間損失の発生を
防止することができる。
【００１７】図４〜図６は本発明の第２実施の形態を示
している。本実施の形態では、図５に示すように、軌道
回路エリア内の踏切とＣ始点との間に列車センサである
列車検知手段４０を設置したものである。図６に示すよ
うに、列車検知手段４０は、非常スイッチ１０の入力信
号より検出可能状態となり、列車検知手段４０が列車の
通過を検出すると、列車通過信号発生回路４５が通過信
号出力状態になる。列車検知手段４０が列車の通過を検
出すると、非常信号発生回路１４が非出力状態となる。
している。本実施の形態では、図５に示すように、軌道
回路エリア内の踏切とＣ始点との間に列車センサである
列車検知手段４０を設置したものである。図６に示すよ
うに、列車検知手段４０は、非常スイッチ１０の入力信
号より検出可能状態となり、列車検知手段４０が列車の
通過を検出すると、列車通過信号発生回路４５が通過信
号出力状態になる。列車検知手段４０が列車の通過を検
出すると、非常信号発生回路１４が非出力状態となる。
【００１８】列車が図５に示すＣ地点から退出して、そ
の退出を軌道回路２０が検出し、かつ、列車通過信号発
生回路４５が通過信号出力状態であると、制御手段３０
が復帰信号を踏切支障報知手段１２に出力する。踏切支
障報知手段１２に復帰信号を出力すべきか否かの条件が
二重に設けられているので、復帰作業の信頼性を向上す
ることができる。
の退出を軌道回路２０が検出し、かつ、列車通過信号発
生回路４５が通過信号出力状態であると、制御手段３０
が復帰信号を踏切支障報知手段１２に出力する。踏切支
障報知手段１２に復帰信号を出力すべきか否かの条件が
二重に設けられているので、復帰作業の信頼性を向上す
ることができる。
【００１９】図７は、本発明の第３実施の形態をタイム
チャートで示している。すなわち、本実施の形態は、列
車が軌道回路エリアの始点であるＡ地点に進入すると、
列車検知手段４０が検出可能状態となり、列車検知手段
４０が列車の通過を検出すると、非常信号発生回路１４
が非出力状態となるものである。
チャートで示している。すなわち、本実施の形態は、列
車が軌道回路エリアの始点であるＡ地点に進入すると、
列車検知手段４０が検出可能状態となり、列車検知手段
４０が列車の通過を検出すると、非常信号発生回路１４
が非出力状態となるものである。
【００２０】列車検知手段４０の検出可能状態が、第２
実施の形態の検出可能状態より短時間になり、その分だ
け電力消費量を削減することができる。また、軌道回路
２０が作動している間のみ列車検知手段４０が作動する
ので、列車検知手段４０が列車以外のものを検知すると
いった誤動作が発生しにくくなる。
実施の形態の検出可能状態より短時間になり、その分だ
け電力消費量を削減することができる。また、軌道回路
２０が作動している間のみ列車検知手段４０が作動する
ので、列車検知手段４０が列車以外のものを検知すると
いった誤動作が発生しにくくなる。
【００２１】前記各種の実施の形態において、図８に示
すように、踏切手前接近検知手段５０を設けて、列車が
進行して軌道区域外へ退出したことを軌道回路２０が検
出し、かつ、列車通過信号発生回路４５が通過信号出力
状態であり、かつ、列車が踏切の直前位置で一旦停止し
たことを踏切手前接近検知手段５０が検出した場合に、
制御手段３０が踏切支障報知手段１２へ復帰信号を送出
するようにしてもよい。踏切支障報知手段１２の復帰動
作をすべきか否かの条件を三重に設けることにより、復
帰作業の信頼性をさらに向上することができる。
すように、踏切手前接近検知手段５０を設けて、列車が
進行して軌道区域外へ退出したことを軌道回路２０が検
出し、かつ、列車通過信号発生回路４５が通過信号出力
状態であり、かつ、列車が踏切の直前位置で一旦停止し
たことを踏切手前接近検知手段５０が検出した場合に、
制御手段３０が踏切支障報知手段１２へ復帰信号を送出
するようにしてもよい。踏切支障報知手段１２の復帰動
作をすべきか否かの条件を三重に設けることにより、復
帰作業の信頼性をさらに向上することができる。
【００２２】列車検知手段４０としては、作業員や当該
列車以外の列車等を感知しないための手段を選ぶ必要が
ある。すなわち、図９および図１０に示す回帰反射型セ
ンサによる手段、図１１に示す距離限定反射式センサに
よる手段、並びに、図１２に示す光通信による手段があ
る。
列車以外の列車等を感知しないための手段を選ぶ必要が
ある。すなわち、図９および図１０に示す回帰反射型セ
ンサによる手段、図１１に示す距離限定反射式センサに
よる手段、並びに、図１２に示す光通信による手段があ
る。
【００２３】回帰反射型センサによる手段としては、列
車壁面に回帰反射ミラーを備え、地上側に回帰反射セン
サを据えつけ、回帰反射センサが発光した光が回帰反射
ミラーで偏光され、偏光された光を受光することで、
「感知あり」とするものである。回帰反射ミラーは十分
な大きさをもったものとし、回帰反射型センサは、隣接
する列車の回帰反射ミラーを感知しないように光路に一
定の角度をつけるようにする。
車壁面に回帰反射ミラーを備え、地上側に回帰反射セン
サを据えつけ、回帰反射センサが発光した光が回帰反射
ミラーで偏光され、偏光された光を受光することで、
「感知あり」とするものである。回帰反射ミラーは十分
な大きさをもったものとし、回帰反射型センサは、隣接
する列車の回帰反射ミラーを感知しないように光路に一
定の角度をつけるようにする。
【００２４】距離限定反射式センサによる手段として
は、列車の屋根の角部を距離限定反射センサで検出し、
作業員と当該列車以外の誤感知を防止するものである。
光通信による手段は、列車側の発光器がディジタル信号
化した光信号を出力し、地上側の受光器がその光信号を
受光して、受光した光信号が、予め設定した値と一致す
ると、列車の検知信号を出力するようにしたものであ
る。光信号は電磁ノイズに強く、列車検出の確実性を向
上することができる。
は、列車の屋根の角部を距離限定反射センサで検出し、
作業員と当該列車以外の誤感知を防止するものである。
光通信による手段は、列車側の発光器がディジタル信号
化した光信号を出力し、地上側の受光器がその光信号を
受光して、受光した光信号が、予め設定した値と一致す
ると、列車の検知信号を出力するようにしたものであ
る。光信号は電磁ノイズに強く、列車検出の確実性を向
上することができる。
【００２５】前記第２実施例および第３実施例において
は、非常信号発生回路１４および列車通過信号発生回路
４５を設けて、非常信号発生状態を維持し、また、通過
信号出力状態を維持するものを示したが、本装置の記憶
部に非常信号発生状態および通過信号出力状態を記録可
能にし、かつ、復帰信号が出力された際に初期化可能に
してもよい。
は、非常信号発生回路１４および列車通過信号発生回路
４５を設けて、非常信号発生状態を維持し、また、通過
信号出力状態を維持するものを示したが、本装置の記憶
部に非常信号発生状態および通過信号出力状態を記録可
能にし、かつ、復帰信号が出力された際に初期化可能に
してもよい。
【００２６】
【発明の効果】本発明にかかる踏切支障報知手段の制御
装置によれば、踏切支障報知手段を自動的に復帰するよ
うにしたので、復帰作業を迅速的に行ない、復帰作業に
おける時間的損失を少なくし、列車の運行の安全性を確
保するとともに、列車の運行に悪影響を及ぼすことを防
止することができる。
装置によれば、踏切支障報知手段を自動的に復帰するよ
うにしたので、復帰作業を迅速的に行ない、復帰作業に
おける時間的損失を少なくし、列車の運行の安全性を確
保するとともに、列車の運行に悪影響を及ぼすことを防
止することができる。
【図１】本発明の第１実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置の概念図である。
段の制御装置の概念図である。
【図２】本発明の第１実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置の配置図である。
段の制御装置の配置図である。
【図３】本発明の第１実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置のタイムチャートである。
段の制御装置のタイムチャートである。
【図４】本発明の第２実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置の概念図である。
段の制御装置の概念図である。
【図５】本発明の第２実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置の配置図である。
段の制御装置の配置図である。
【図６】本発明の第２実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置のタイムチャートである。
段の制御装置のタイムチャートである。
【図７】本発明の第３実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置のタイムチャートである。
段の制御装置のタイムチャートである。
【図８】本発明の他の実施の形態を示す踏切支障報知手
段の制御装置の概念図である。
段の制御装置の概念図である。
【図９】本発明の他の実施の形態を示す列車検知手段の
概念図である。
概念図である。
【図１０】本発明の他の実施の形態を示す列車検知手段
の概念図である。
の概念図である。
【図１１】本発明の他の実施の形態を示す列車検知手段
の概念図である。
の概念図である。
【図１２】本発明の他の実施の形態を示す列車検知手段
の概念図である。
の概念図である。
１０…非常スイッチ １２…踏切支障報知手段 １４…非常信号発生回路 ２０…軌道回路 ３０…制御手段 ４０…列車検知手段 ４５…列車通過信号発生回路 ５０…踏切手前接近検知手段
Claims (4)
- 【請求項１】非常スイッチの入力信号により踏切支障報
知手段が作動して、踏切の支障を報知するようにした踏
切支障報知手段の制御装置であって、 踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道回路
と、 列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌道回
路が検出した場合に、前記作動した踏切支障報知手段へ
復帰信号を送出する制御手段と、 を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の制御装
置。 - 【請求項２】非常スイッチの入力信号により踏切支障報
知手段が作動して、踏切の支障を報知するようにした踏
切支障報知手段の制御装置であって、 踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道回路
と、 列車の進行方向で踏切の先に位置し、列車の通過を検出
する列車検知手段と、 列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌道回
路が検出し、かつ、列車が通過したことを列車検知手段
が検出した場合に、前記作動した踏切支障報知手段へ復
帰信号を送出する制御手段と、 を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の制御装
置。 - 【請求項３】非常スイッチの入力信号により踏切支障報
知手段が作動して、踏切の支障を報知するようにした踏
切支障報知手段の制御装置であって、 踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道回路
と、 列車の進行方向で踏切の先に位置し、軌道区域内に列車
が進入した際に列車の通過を検出可能になる列車検知手
段と、 列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌道回
路が検出し、かつ、列車が通過したことを列車検知手段
が検出した場合に、前記作動した踏切支障報知手段へ復
帰信号を送出する制御手段と、 を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の制御装
置。 - 【請求項４】非常スイッチの入力信号により踏切支障報
知手段が作動して、踏切の支障を報知するようにした踏
切支障報知手段の制御装置であって、 踏切を含む軌道区域内の列車の存否を検出する軌道回路
と、 列車の進行方向で踏切の先に位置し、軌道区域内に列車
が進入した際に列車の通過を検出可能になる列車検知手
段と、 列車が進行して軌道区域外へ退出したことを前記軌道回
路が検出し、かつ、列車が通過したことを列車検知手段
が検出し、かつ、列車が踏切の手前位置で一旦停車した
ことを条件として、前記作動した踏切支障報知手段へ復
帰信号を送出する制御手段と、 を備えたことを特徴とする踏切支障報知手段の制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8135070A JP3026423B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 踏切支障報知手段の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8135070A JP3026423B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 踏切支障報知手段の制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09315311A true JPH09315311A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3026423B2 JP3026423B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=15143160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8135070A Expired - Fee Related JP3026423B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 踏切支障報知手段の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3026423B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104002835A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-08-27 | 天津亨通利铁道工程机械配件有限公司 | 工况机车行车安全控制系统及其控制方法 |
| CN107054408A (zh) * | 2017-04-13 | 2017-08-18 | 北京交大思诺科技股份有限公司 | 机车信号系统 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP8135070A patent/JP3026423B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104002835A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-08-27 | 天津亨通利铁道工程机械配件有限公司 | 工况机车行车安全控制系统及其控制方法 |
| CN107054408A (zh) * | 2017-04-13 | 2017-08-18 | 北京交大思诺科技股份有限公司 | 机车信号系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3026423B2 (ja) | 2000-03-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |