JPH09314065A - 郵便物区分装置の郵便物導入機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】単位時間当たりに処理できる郵便物の数量を必
要に応じて増加させるとともに、これにより、異なる使
用場所やユーザの要求に対する融通性及び汎用性を飛躍
的に高める。 【解決手段】郵便物Ｍ…を導入する導入コンベア部２を
有する導入機構部３と、導入コンベア部２に直角に配設
して、導入コンベア部２側から供給される郵便物Ｍ…を
郵便物区分系Ｓｄに供給するための供給コンベア部４ｘ
ｕ，４ｙｕを有する複数の導入ユニット５ａ，５ｂ，５
ｃ…を備え、各導入ユニット５ａ…の供給コンベア部４
ｘｕ…同士，４ｙｕ…同士を連結可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は異なる多数の郵便物
を配達区域毎に自動で区分けする郵便物区分装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、異なる多数の郵便物を配達区域毎
に自動で区分けする郵便物区分装置としては、特開昭６
２−２６６１８６号公報で開示される郵便物自動区分機
が知られている。

【０００３】同公報に開示される郵便物自動区分機をは
じめ、従来の郵便物区分装置は、一般に、郵便物を導入
する郵便物導入系と、この郵便物導入系から供給される
郵便物を目標の区分ボックスまで搬送する郵便物区分系
を備え、郵便物導入系において、郵便物の郵便番号が入
力（読取り）されるとともに、郵便物はこの郵便番号に
基づいて郵便物区分系に備える目標の区分ボックスまで
搬送される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の郵便物
区分装置は、郵便物導入系と郵便物区分系を含む一体化
された一台の専用装置として構成されていたため、例え
ば、郵便物導入系への郵便物の搬入を人手により行う形
式の場合には、単位時間当たりに処理できる郵便物の数
量が限られ、結局、異なる使用場所やユーザの要求に対
する融通性及び汎用性に欠ける問題があった。

【０００５】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、単位時間当たりに処理でき
る郵便物の数量を必要に応じて増加させることができる
とともに、これにより、異なる使用場所やユーザの要求
に対する融通性及び汎用性を飛躍的に高めることができ
る郵便物区分装置の郵便物導入機構の提供を目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、郵便物Ｍ…が区分けされる複数の区分ボックスＢ…
を有する郵便物区分系Ｓｄに郵便物Ｍ…を供給する郵便
物区分装置Ｄの郵便物導入機構１を構成するに際して、
郵便物Ｍ…を導入する導入コンベア部２を有する導入機
構部３と、導入コンベア部２に直角に配設して、導入コ
ンベア部２側から供給される郵便物Ｍ…を郵便物区分系
Ｓｄに供給するための供給コンベア部４ｘｕ，４ｙｕを
有する複数の導入ユニット５ａ，５ｂ，５ｃ…を備え、
各導入ユニット５ａ，５ｂ，５ｃ…の供給コンベア部４
ｘｕ…同士，４ｙｕ…同士を連結可能に構成したことを
特徴とする。

【０００７】この場合、好適な実施の形態により、供給
コンベア部４ｘｕ，４ｙｕは他の導入ユニット５ａ…に
おける供給コンベア部４ｘｕ…，４ｙｕ…に連結して連
続した供給コンベアライン４ｘ，４ｙを構成する搬送コ
ンベア４ｘａ…，４ｙａ…と、この搬送コンベア４ｘａ
…，４ｙａ…の上方に配して導入コンベア部２側から供
給される郵便物Ｍ…を待機させ、かつ待機させた郵便物
Ｍ…を空いた搬送コンベア４ｘａ…，４ｙａ…上に投入
する待機コンベア４ｘｓ，４ｙｓを備える。また、郵便
物区分系Ｓｄは第一郵便物区分系Ｓｄｘと第二郵便物区
分系Ｓｄｙからなり、第一郵便物区分系Ｓｄｘに郵便物
Ｍ…を供給する第一供給コンベア部４ｘｕと第二郵便物
区分系Ｓｄｙに郵便物Ｍ…を供給する第二供給コンベア
部４ｙｕを備えるとともに、第一供給コンベア部４ｘｕ
と第二供給コンベア部４ｙｕ間に配設し、正方向又は逆
方向に回転移動することにより、導入コンベア部２から
搬送される郵便物Ｍ…を第一供給コンベア部４ｘｕ又は
第二供給コンベア部４ｙｕに振り分ける振分コンベア部
７を備える。

【０００８】これにより、各導入ユニット５ａ…に有す
る供給コンベア部４ｘｕ…同士，４ｙｕ…同士を任意に
連結して全体の郵便物導入機構１を構成可能となるた
め、導入ユニット５ａ…を任意の数量に増設でき、もっ
て、単位時間当たりに処理できる郵便物Ｍ…の数量を、
必要に応じて任意に増加させることができる。

【０００９】

【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。

【００１０】まず、本実施例に係る郵便物導入機構１を
備える郵便物区分装置Ｄの構成について、図１〜図８を
参照して説明する。

【００１１】郵便物区分装置Ｄは図２及び図３に示すよ
うに、大別して、郵便物Ｍ…を導入する郵便物導入系Ｓ
ｉと、この郵便物導入系Ｓｉから供給される郵便物Ｍ…
を目標の区分ボックスＢ…まで搬送する郵便物区分系Ｓ
ｄからなり、郵便物区分系Ｓｄは、さらに、第一郵便物
区分系Ｓｄｘと第二郵便物区分系Ｓｄｙからなる。

【００１２】また、郵便物導入系Ｓｉは本実施例に係る
郵便物導入機構１を備えるとともに、この郵便物導入機
構１は複数（実施例は三台）の導入ユニット５ａ，５
ｂ，５ｃを備える。この場合、一台の導入ユニット５ａ
は基本ユニットであり、他の二台の導入ユニット５ｂ，
５ｃは増設ユニットとなる。増設ユニットとなる導入ユ
ニット５ｂ（５ｃも同じ）は、図１に示すように、第一
供給コンベア部４ｘｕを備えるユニット本体２１と第二
供給コンベア部４ｙｕからなる。これにより、増設時に
は、図２に示すように、各第一供給コンベア部４ｘｕ…
同士を順次連結することにより連続する一体化した第一
供給コンベアライン４ｘを構成するとともに、各第二供
給コンベア部４ｙｕ…を各ユニット本体２１…に組付
け、さらに、各第二供給コンベア部４ｙｕ…同士を順次
連結することにより連続する一体化した第二供給コンベ
アライン４ｙを構成する。

【００１３】そして、第一供給コンベアライン４ｘの搬
送方向先端は、第一郵便物区分系Ｓｄｘにおける垂直方
向区分ユニット６０に備える搬送コンベア２２に接続す
る。この場合、搬送コンベア２２とこの搬送コンベア２
２に接続する第一供給コンベアライン４ｘに備える搬送
コンベア４ｘｄは直角搬送部９を構成する。この直角搬
送部９は、図７に示すように、搬送コンベア２２を搬送
コンベア４ｘｄに対して段差を介して下方に配設すると
ともに、直角方向に組み合わせる。一方、第二供給コン
ベアライン４ｙの搬送方向先端は、第二郵便物区分系Ｓ
ｄｙにおける垂直方向区分ユニット６１に備える搬送コ
ンベア２３に接続する。この場合、搬送コンベア２３と
第二供給コンベアライン４ｙは直線上に接続する。

【００１４】次に、導入ユニット５ａの具体的構成につ
いて、図４〜図６を参照して説明する。なお、他の導入
ユニット５ｂ，５ｃも基本的な構成は導入ユニット５ａ
と同じである。

【００１５】ユニット本体２１は機体２５を備え、この
機体２５には導入機構部３を備える。導入機構部３は導
入コンベア部２を備え、この導入コンベア部２は搬送方
向後側に配設したフィードコンベア部２６と、同前側に
配設した投入コンベア部２７からなるとともに、このフ
ィードコンベア部２６は、さらに、第一フィードコンベ
ア２６ａと第二フィードコンベア２６ｂからなる。ま
た、フィードコンベア部２６と投入コンベア部２７の間
には、昇降により郵便物Ｍの通過を遮断し又は通過を許
容するシャッタ機構部２８を設ける。なお、第一フィー
ドコンベア２６ａの側方に位置する機体２５の内壁面２
５ａは、第二フィードコンベア２６ｂ及び投入コンベア
部２７の側方に位置する機体２５の内壁面２５ｂよりも
コンベア側にオフセットさせる。これにより、郵便物Ｍ
が内壁面２５ｂに接触するのを回避できる。

【００１６】一方、第一フィードコンベア２６ａの搬送
方向右方に位置する機体２５にはテーブル２９を配設す
る。作業者Ｈはこのテーブル２９の手前で作業を行うこ
とができる。また、第一フィードコンベア２６ａの搬送
方向左方に位置する機体２５上にはディスプレイ３０を
配設する。なお、３１は郵便物Ｍ…を収容するスタッカ
であり、ユニット本体２１の隣にセットする。３２はス
タッカ３１の内部に収容した郵便物Ｍ…を順次上昇させ
るリフト機構部である。

【００１７】また、導入機構部３は郵便物Ｍ…に関する
情報を入力する情報入力部６を備える。情報入力部６
は、テーブル２９上に設けた郵便番号等を入力するキー
ボード３３をはじめ、投入コンベア部２７の上方に支持
フレーム３５を介して支持されるバーコードリーダ３
６、第一フィードコンベア２６ａの近傍に付設して郵便
物Ｍがセットされたことを検出する第一センサ３７、郵
便物Ｍのサイズを検出する第二センサ３８、郵便物Ｍの
高さを検出する第三センサ３９、郵便物Ｍが第二フィー
ドコンベア２６ｂに到達したことを検出する第四センサ
４０、第二フィードコンベア２６ｂを駆動する駆動モー
タのトルクに基づいて郵便物Ｍの重量を検出する第五セ
ンサ４２等の各種センサを含む。なお、図５中、４３は
第一フィードコンベア２６ａを駆動する駆動モータ及び
伝達機構を含む駆動部、４４は第二フィードコンベア２
６ｂを駆動する駆動モータ及び伝達機構を含む駆動部、
４５は投入コンベア部２７を駆動する駆動モータ及び伝
達機構を含む駆動部をそれぞれ示す。

【００１８】一方、投入コンベア部２７の搬送方向前方
には、振分コンベア部７を配設する。振分コンベア部７
は投入コンベア部２７に対して段差を介して下方に配設
する。振分コンベア部７は、第一コンベア７ｘと第二コ
ンベア７ｙを備える。また、第二コンベア７ｙの横方に
おける郵便物Ｍの搬送経路上には、郵便物Ｍの一端寄り
が当接する当接部４７を配設する。このため、第二コン
ベア７ｙは第一コンベア７ｘに対してオフセットさせて
配する。これにより、第一コンベア７ｘ，第二コンベア
７ｙ及び当接部４７は郵便物Ｍの方向を略直角方向に変
換する方向変換部８を構成する。なお、第一コンベア７
ｘ及び第二コンベア７ｙは駆動モータ及び伝達機構を含
む駆動部４８により、正方向又は逆方向に回転移動す
る。

【００１９】そして、振分コンベア部７の搬送方向前方
及び後方には、第一供給コンベア部４ｘｕ及び第二供給
コンベア部４ｙｕをそれぞれ配する。この場合、第一供
給コンベア部４ｘｕ及び第二供給コンベア部４ｙｕは振
分コンベア部７よりも下方に位置する。また、第一供給
コンベア部４ｘｕは四つの独立した搬送コンベア４ｘ
ａ，４ｘｂ，４ｘｃ，４ｘｄを連結して構成し、搬送方
向最後端の搬送コンベア４ｘａの上方には待機コンベア
４ｘｓを設ける。なお、待機コンベア４ｘｓは振分コン
ベア部７よりも下方に位置し、郵便物Ｍ…は振分コンベ
ア部７から待機コンベア４ｘｓ上に投入される。

【００２０】また、第二供給コンベア部４ｙｕも四つの
独立した搬送コンベア４ｙａ，４ｙｂ，４ｙｃ，４ｙｄ
を連結して構成し、搬送方向最後端の搬送コンベア４ｙ
ａの上方には待機コンベア４ｙｓを設ける。待機コンベ
ア４ｙｓは振分コンベア部７よりも下方に位置し、郵便
物Ｍ…は振分コンベア部７から待機コンベア４ｙｓ上に
投入される。

【００２１】この場合、第一供給コンベア部４ｘｕによ
り搬送される郵便物Ｍ…の長手方向は搬送方向に一致す
るため、第一供給コンベア部４ｘｕの幅寸法は、第二供
給コンベア部４ｙｕの幅寸法よりも小さくできる。な
お、図６中、５１，５２，５３，５４，５５は搬送コン
ベア４ｙａ，４ｙｂ，４ｙｃ，４ｙｄ，４ｙｓを駆動す
る駆動モータ及び伝達機構を含む駆動部をそれぞれ示
す。

【００２２】次に、第一郵便物区分系Ｓｄｘの具体的構
成について、図７及び図８を参照して説明する。なお、
第二郵便物区分系Ｓｄｙは第一郵便物区分系Ｓｄｘに対
して対称的に構成する点を除き、基本的な構成は第一郵
便物区分系Ｓｄｘと同じである。

【００２３】第一郵便物区分系Ｓｄｘは図２及び図３に
示すように、垂直方向区分ユニット６０と、この垂直方
向区分ユニット６０の後端に順次連結する複数の水平方
向区分ユニット９０ａ，９０ｂ，９０ｃ…からなる。こ
の水平方向区分ユニット９０ａ，９０ｂ，９０ｃ…は任
意に拡張又は縮小可能である。

【００２４】垂直方向区分ユニット６０は、下部に水平
方向の主コンベア部７２を有する。主コンベア部７２
は、固定した搬送コンベア７３…と、搬送方向後側を回
動支点として前側が昇降するスイング式の切換コンベア
７４…を交互に配列させて構成する。また、垂直方向区
分ユニット６０における水平方向区分ユニット９０ａに
結合する部位には、上下方向に計五段に配した水平な搬
送コンベア７５…を配設する。各搬送コンベア７５…は
搬送方向後側を回動支点として前側が昇降するスイング
式に取付ける。これにより、水平となる通過位置又は前
下がりとなる取込位置に選択的に変位する。そして、二
段目の搬送コンベア７５と搬送方向最前部の切換コンベ
ア７４間、三段目の搬送コンベア７５と搬送方向におけ
る前から二番目の切換コンベア７４間、四段目の搬送コ
ンベア７５と同三番目の切換コンベア７４間、最上段の
搬送コンベア７５と搬送方向最後部の切換コンベア７４
間には、それぞれ斜めに配した傾斜コンベア７６…を架
設する。この場合、各傾斜コンベア７６…の上端は対応
する各搬送コンベア７５…に接続するとともに、各傾斜
コンベア７６…の下端は対応する各切換コンベア７４…
の上方に位置させる。これにより、各切換コンベア７４
…の前側を前上がりの取込位置に変位させれば、各切換
コンベア７４…は各傾斜コンベア７６…の下端に接続さ
れるとともに、各切換コンベア７４…の前側を水平とな
る通過位置に変位させれば、各切換コンベア７４…は前
方の搬送コンベア７３…に接続される。なお、切換コン
ベア７４…を前方の搬送コンベア７３…に接続した際
は、傾斜コンベア７６…の下端と主コンベア部７２間に
郵便物Ｍ…が通過する隙間が生ずる。

【００２５】図中、７７は搬送コンベア７３及び切換コ
ンベア７４を駆動する駆動モータ及び伝達機構を含む駆
動部、７８は回転するクランク軸により切換コンベア７
４の前側を昇降させる昇降機構、７９は傾斜コンベア７
６及び搬送コンベア７５を駆動する駆動モータ及び伝達
機構を含む駆動部をそれぞれ示す。各駆動部７７，７９
及び昇降機構７８は便宜上一組だけを図示した。なお、
傾斜コンベア７６は必要により複数のコンベアを組合わ
せて構成してもよい。また、最上段に位置する傾斜コン
ベア７６の上方には正面視三角形状のデッドスペースが
生ずるため、このデッドスペースを利用して、各種周辺
機器８０や制御盤８１等を配設する。

【００２６】他方、水平方向区分ユニット９０ａ…は、
図３に示すように、縦五段，横四列の計二十の区分ボッ
クスＢ…を備える。図８に、水平方向区分ユニット９０
ａにおける最上段の原理構成を示す。なお、一段目から
四段目までは図示しないが、当該最上段の構成と同じで
ある。最上段の構成は着脱式の四個の区分ボックスＢ…
が水平方向に順次配されるとともに、各区分ボックスＢ
…の上方には四つの搬送コンベア９１…をそれぞれ配設
する。各搬送コンベア９１…は垂直方向区分ユニット６
０に設けた搬送コンベア７５と同一の水平面上に配列す
る。また、各搬送コンベア９１…は搬送方向後側を回動
支点として前側が昇降するスイング式に取付ける。これ
により、水平となる実線で示した通過位置又は前下がり
となる仮想線で示した取込位置に選択的に変位する。な
お、９２は各搬送コンベア９１…を駆動する駆動モータ
及び伝達機構を含む駆動部、９３は回転するクランク軸
により搬送コンベア９１の前側を昇降させる昇降機構を
それぞれ示す。この昇降機構９３は便宜上一組だけを図
示した。

【００２７】次に、本実施例に係る郵便物導入機構１を
備える郵便物区分装置Ｄの全体の動作について、図１〜
図８を参照して説明する。なお、郵便物Ｍ…を収容した
スタッカ３１…は導入ユニット５ａ…の隣にセッティン
グする。

【００２８】まず、作業者Ｈはスタッカ３１から郵便物
Ｍを取り出し、キーボード３３により郵便番号を入力す
るとともに、郵便物Ｍを第一フィードコンベア２６ａ上
の定位置に載せる。この場合、郵便物Ｍの短辺は内壁面
２５ａに当接させる。なお、郵便番号は数字読取装置に
より自動で読取らせてもよい。

【００２９】第一フィードコンベア２６ａ上の郵便物Ｍ
は、第一センサ３７により検出され、第一フィードコン
ベア２６ａ及び第二フィードコンベア２６ｂが回転移動
する。これにより、郵便物Ｍは第一フィードコンベア２
６ａから第二フィードコンベア２６ｂに搬送される。第
二フィードコンベア２６ｂに搬送された郵便物Ｍはシャ
ッタ機構部２８に係止して搬送が遮断されるとともに、
第四センサ４０によりその到達が検出され、第一フィー
ドコンベア２６ａ及び第二フィードコンベア２６ｂの回
転移動が停止する。そして、第二センサ３８により郵便
物Ｍのサイズが検出され、大型郵便物の場合にはその旨
がランプやブザー等で報知される。また、第三センサ３
９により郵便物Ｍの高さが検出されるとともに、第五セ
ンサ４２により郵便物Ｍの重量が検出され、規定値を越
えている場合には、ランプやブザー等で報知される。こ
れにより、いずれの場合も作業者Ｈは当該郵便物Ｍを取
り去ることができる。

【００３０】一方、郵便物Ｍが規定を満たしている場合
には、シャッタ機構部２８が下降して郵便物Ｍの搬送が
許容される。したがって、作業者Ｈが次の郵便物Ｍを第
一フィードコンベア２６ａ上に載せれば、第一フィード
コンベア２６ａ及び第二フィードコンベア２６ｂが回転
移動するため、第二フィードコンベア２６ｂ上の郵便物
Ｍは投入コンベア部２７に搬送される。投入コンベア部
２７は常時回転移動しており、第二フィードコンベア２
６ｂから搬送された郵便物Ｍは、投入コンベア部２７を
介して振分コンベア部７に搬送される。この場合、投入
コンベア部２７と振分コンベア部７の相対高さ及び投入
コンベア部２７の移動速度の設定により、郵便物Ｍを第
一コンベア７ｘ上の定位置に投入できる。なお、郵便物
Ｍ（書留郵便物）のバーコードは投入コンベア部２７に
より搬送される際に、バーコードリーダ３６によって読
取られる。

【００３１】そして、郵便物Ｍが振分コンベア部７に搬
送されれば、不図示のセンサにより検出され、キーボー
ド３３から入力した郵便番号に基づいて、振分コンベア
部７（第一コンベア７ｘ及び第二コンベア７ｙ）は正方
向又は逆方向に回転移動し、郵便物Ｍ…は第一供給コン
ベア部４ｘｕ又は第二供給コンベア部４ｙｕに振り分け
られる。

【００３２】即ち、郵便物Ｍを第一郵便物区分系Ｓｄｘ
に供給する場合には、振分コンベア部７が正方向に回転
移動し、第一コンベア７ｘ上の郵便物Ｍは、そのまま第
一供給コンベア部４ｘｕの待機コンベア４ｘｓ上に投入
される。他方、郵便物Ｍを第二郵便物区分系Ｓｄｙに供
給する場合には、振分コンベア部７が逆方向に回転移動
し、第一コンベア７ｘ上の郵便物Ｍは、方向変換部８を
介して第二供給コンベア部４ｙｕの待機コンベア４ｙｓ
上に投入される。方向変換部８では郵便物Ｍの一端寄り
が当接部４７に当接し、その搬送が阻止されるととも
に、郵便物Ｍの他端側は、第二コンベア７ｙにより搬送
されるため、結果的に、郵便物Ｍの方向は搬送されるに
従って略直角方向に変換される。

【００３３】なお、振分コンベア部７と待機コンベア４
ｘｓ，４ｙｓの相対高さ及び振分コンベア部７の移動速
度の設定により、郵便物Ｍを待機コンベア４ｘｓ，４ｙ
ｓ上の定位置に投入できる。

【００３４】一方、待機コンベア４ｘｓ，４ｙｓ上の郵
便物Ｍは、当該待機コンベア４ｘｓ，４ｙｓの回転移動
により、搬送コンベア４ｘｂ，４ｙｂ上に投入される。
なお、通常は複数の導入ユニット５ａ…により同時に作
業が行われるため、他の導入ユニットから搬送される郵
便物Ｍは、搬送コンベア４ｘａを含む第一供給コンベア
ライン４ｘ及び搬送コンベア４ｙａを含む第二供給コン
ベアライン４ｙを通って搬送される。したがって、待機
コンベア４ｘｓ，４ｙｓ上の郵便物Ｍは、搬送コンベア
４ｘｂ，４ｙｂが空くのを待って搬送される。また、各
搬送コンベア４ｘａ…，４ｙａ…は間欠搬送を行う。即
ち、各搬送コンベア４ｘａ…，４ｙａ…におけるコンベ
アベルトが半回転移動した後に一旦停止する動作を繰り
返す。

【００３５】そして、郵便物Ｍ…は第一供給コンベアラ
イン４ｘを介して第一郵便物区分系Ｓｄｘに、また、第
二供給コンベアライン４ｙを介して第二郵便物区分系Ｓ
ｄｙにそれぞれ供給される。この場合、第一供給コンベ
ア部４ｘには直角搬送部９を含むため、搬送コンベア４
ｘｄ及び２２を介して直角方向に搬送される。なお、搬
送コンベア４ｘｄと２２の相対高さ及び搬送コンベア４
ｘｄの移動速度の設定により、郵便物Ｍを搬送コンベア
２２上の定位置に投入できる。この搬送コンベア４ｘｄ
及び２２は常時回転移動する。

【００３６】他方、第一郵便物区分系Ｓｄｘ（第二郵便
物区分系Ｓｄｙも同じ）に供給された郵便物Ｍは、主コ
ンベア部７２により搬送されるとともに、切換コンベア
７４の切換えにより傾斜コンベア７６に搬送される。図
７は、一例として水平方向区分ユニット９０ａの三段目
に搬送する場合を示す。この場合には、搬送方向におけ
る前から二番目の切換コンベア７４を前上がりの取込位
置に変位させる。これにより、郵便物Ｍは矢印Ｆに沿っ
て傾斜コンベア７６に取込まれる。なお、切換コンベア
７４の切換タイミングは、各搬送コンベア７３…に郵便
物Ｍの通過を検出するセンサを付設し、予め設定したＮ
個（例えば、二個）手前における搬送コンベア７３のセ
ンサが検出したことに基づいて、対応する切換コンベア
７４を取込位置に変位させる。また、切換コンベア７４
に付設したセンサにより、郵便物Ｍが傾斜コンベア７６
に搬送したことを検出して切換コンベア７４を水平とな
る通過位置に変位させる。

【００３７】そして、郵便物Ｍが目標の区分ボックスＢ
に近付いたなら、当該区分ボックスＢの手前の搬送コン
ベア９１を前下がりの取込位置に変位させ、郵便物Ｍを
区分ボックスＢに投入させる。図８は、一例として搬送
方向最前部に位置する区分ボックスＢに取込む場合を示
す。この場合、搬送方向における前から二番目の搬送コ
ンベア９１を仮想線で示す前下がりの取込位置に変位さ
せて郵便物Ｍを取込むとともに、郵便物Ｍの取込みが終
了したなら、実線で示す水平となる通過位置に変位させ
る。なお、搬送コンベア９１を取込位置に変位させるタ
イミングは、各搬送コンベア９１…に郵便物Ｍの通過を
検出するセンサを付設し、予め設定したＮ個（例えば、
二個）手前における搬送コンベア９１のセンサが検出し
たことに基づいて、対応する搬送コンベア９１を取込位
置に変位させる。また、搬送コンベア９１に付設したセ
ンサにより郵便物Ｍの取込みが終了したことを検出し、
搬送コンベア９１を水平となる通過位置に変位させる。

【００３８】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、各コンベアは駆動ローラと空転ローラ間に単一
又は複数の無端ベルトを架設したベルトコンベアを例示
したが、他形式のコンベアの使用を妨げるものではな
い。その他、細部の構成，形状，数量、特に導入ユニッ
トの数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
任意に変更できる。

【００３９】

【発明の効果】このように、本発明に係る郵便物区分装
置の郵便物導入機構は、郵便物を導入する導入コンベア
部を有する導入機構部と、導入コンベア部に直角に配設
して、導入コンベア部側から供給される郵便物を郵便物
区分系に供給するための供給コンベア部を有する複数の
導入ユニットを備え、各導入ユニットの供給コンベア部
同士を連結可能に構成したため、単位時間当たりに処理
できる郵便物の数量を必要に応じて増加させることがで
きるとともに、これにより、異なる使用場所やユーザの
要求に対する融通性及び汎用性を飛躍的に高めることが
できるという顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る郵便物導入機構の平面図、

【図２】同郵便物導入機構を備える郵便物区分装置の全
体平面図、

【図３】同郵便物区分装置の全体斜視図、

【図４】同郵便物区分装置における導入ユニットの平面
図、

【図５】同郵便物区分装置における導入ユニットの正面
図、

【図６】同郵便物区分装置における導入ユニットの側面
図、

【図７】同郵便物区分装置における垂直方向区分ユニッ
トの正面図、

【図８】同郵便物区分装置における水平方向区分ユニッ
トの一部を示す原理構成図、

【符号の説明】

Ｄ 郵便物区分装置 １ 郵便物導入機構 ２… 導入コンベア部 ３ 導入機構部 ４ｘ 第一供給コンベアライン ４ｙ 第二供給コンベアライン ４ｘｕ… 第一供給コンベア部 ４ｙｕ… 第二供給コンベア部 ４ｘａ… 搬送コンベア ４ｙａ… 搬送コンベア ４ｘｓ 待機コンベア ４ｙｓ 待機コンベア ５ａ 導入ユニット ５ｂ 導入ユニット ５ｃ 導入ユニット ７ 振分コンベア部 Ｓｉ 郵便物導入系 Ｓｄ 郵便物区分系 Ｓｄｘ 第一郵便物区分系 Ｓｄｙ 第二郵便物区分系 Ｍ… 郵便物 Ｂ… 区分ボックス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦橋 和次 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 坂本 浩 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長野 日本無線株式会社内 (72)発明者 加藤 政宏 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長野 日本無線株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 郵便物が区分けされる複数の区分ボック
   スを有する郵便物区分系に郵便物を供給する郵便物区分
   装置の郵便物導入機構において、郵便物を導入する導入
   コンベア部を有する導入機構部と、前記導入コンベア部
   に直角に配設して、前記導入コンベア部側から供給され
   る郵便物を前記郵便物区分系に供給するための供給コン
   ベア部を有する複数の導入ユニットを備え、各導入ユニ
   ットの供給コンベア部同士を連結可能に構成したことを
   特徴とする郵便物区分装置の郵便物導入機構。
2. 【請求項２】 前記供給コンベア部は他の導入ユニット
   における供給コンベア部に連結して連続した供給コンベ
   アラインを構成する搬送コンベアと、この搬送コンベア
   の上方に配して前記導入コンベア部側から供給される郵
   便物を待機させ、かつ待機させた郵便物を空いた搬送コ
   ンベア上に投入する待機コンベアを備えることを特徴と
   する請求項１記載の郵便物区分装置の郵便物導入機構。
3. 【請求項３】 前記郵便物区分系は第一郵便物区分系と
   第二郵便物区分系からなり、前記第一郵便物区分系に郵
   便物を供給する第一供給コンベア部と第二郵便物区分系
   に郵便物を供給する第二供給コンベア部を備えるととも
   に、第一供給コンベア部と第二供給コンベア部間に配設
   し、正方向又は逆方向に回転移動することにより、前記
   導入コンベア部から搬送される郵便物を前記第一供給コ
   ンベア部又は前記第二供給コンベア部に振り分ける振分
   コンベア部を備えることを特徴とする請求項１記載の郵
   便物区分装置の郵便物導入機構。