JPH09313471A - X線透視診断装置 - Google Patents

X線透視診断装置

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JPH09313471A
JPH09313471A JP8138787A JP13878796A JPH09313471A JP H09313471 A JPH09313471 A JP H09313471A JP 8138787 A JP8138787 A JP 8138787A JP 13878796 A JP13878796 A JP 13878796A JP H09313471 A JPH09313471 A JP H09313471A
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eye
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eye image
signal
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邦夫 青木
Masayuki Nishiki
雅行 西木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】観察者が視認しやすいステレオ透視画像を作
成、表示するX線透視診断装置を提供する。 【解決手段】輝度調整手段は、ABC制御回路4の左右
画像ズレ量計算部35、採光野設定部(L)36a、採
光野設定部(R)36bの各機能によりL側画像及びR
側画像における輝度調整用の採光野領域をL側画像及び
R側画像においてそれぞれ個別に設定し、設定されたL
側画像の採光野領域及びR側画像の採光野領域の内の少
なくとも一方の領域内の画像信号に応じて、ABC制御
回路4の採光野積分部(L)37a、採光野積分部
(R)37bの各機能及びX線制御部16による高電圧
発生部15の制御により、左側X線焦点10L及び右側
X線焦点10Rから曝射されるX線の曝射条件を制御す
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステレオ方式によ
り被写体のX線画像を立体視するX線透視診断装置に係
わり、特に、X線透視画像の輝度を自動的に調節する手
段(輝度自動調整(Automatic Brightness Control)手
段)を備えたX線透視診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人は、両眼で見たときの視差(両眼視
差)によって物体を立体視することができる。そこで、
左右それぞれの眼で2方向からの画像を見れば、立体に
見えることはよく知られており、近年では、このような
技術を用いた撮影方式(両眼立体視方式、ステレオ方
式)で撮影されたステレオ写真集等も発売され、話題を
集めている。
【0003】医用画像でも上述したステレオ方式を用い
ることにより、被写体(被検体)の立体視を行なうこと
ができる。特に、X線透視診断装置においては、左右2
個のX線焦点からそれぞれX線を曝射して2枚のX線透
視画像を撮影することにより、ステレオ画像を得てい
る。
【0004】図32は、ステレオ方式により被写体のス
テレオ画像を撮影するX線透視診断装置の概略構成を示
すブロック図である。図32によれば、X線制御器10
0、高圧発生器101の制御に応じてX線管102の左
右2個のX線焦点102L,102R(観察者側から見
て当該観察者の左眼に対応する焦点を左側焦点、右眼に
対応する焦点を右側焦点とする)から被写体に向けて交
互にX線が曝射され被写体を透過したX線(左側(L
側)X線、右側(R側)X線)は、それぞれI.I.1
03及びTVカメラ104によりX線透視画像(L側画
像、R側画像)として収集される。
【0005】収集されたL側画像及びR側画像は、CC
U105を介して所要の画像処理が施された後、プロセ
ッサ106の制御の下で一つのモニタ107に交互に表
示される。
【0006】このとき、観察者(オペレータ)Sは、液
晶シャッタ眼鏡108等を通じてモニタ画面を見てお
り、プロセッサ106の制御の下、左眼にはL側画像
が、右眼にはR側画像だけが見えるようにシャッタを切
り換えることにより、観察者は、L側画像及びR側画像
を1つの立体像に融合して認識することができる。
【0007】一方、一般のX線透視診断装置において
は、X線透視画像の輝度を一定に保つために、フィード
バック制御により自動的にX線管の管電圧、管電流等の
条件を調整する方法(Automatic Brightness Control、
以下ABCという)を用いている。ABCを行なう方式
としては、大別して光学系のフォトピックアップからの
信号によるABCと、TVカメラのビデオ信号によるA
BCとがあるが、いずれの方式でも、予めX線透視画像
内の所定位置にある領域(採光野という)を定めてお
り、採光野の画像の平均輝度が一定となるように、X線
条件をフィードバック制御するようになっている。この
採光野の設定位置は、被写体を透過せずにスルーしてく
るX線の影響を低減するためにある程度限定され、通常
は、図33に示すように、透視画像の略中心に固定され
ている。
【0008】図34(A)は、光学系のフォトピックア
ップからの信号によるABCを用いたX線透視診断装置
の一例を示すブロック図である。図34(A)によれ
ば、X線管のX線管球110から順次曝射され、被検体
を透過したX線は、I.I.111及び光学系112を
介して光信号に変換された後、TVカメラ113、カメ
ラコントロール(CCU)114を介して所要の画像処
理が施されてTVモニタ115に表示される。また、
I.I.111及び光学系112を介して変換された光
信号の内、採光野に対応する光信号は、光学系112内
部に設けられた図示しないハーフミラー等のフォトピッ
クアップにより取り出され、図示しない光電変換部部等
を介して電気信号として取り出されてABC制御回路1
16に送られる。ABC制御回路116では、このよう
にして曝射毎に順次送られる電気信号の大きさが常に一
定になるように、X線曝射制御装置117を介して高圧
発生器118からX線管球110に送られる管電圧(k
V)、管電流(mA)の値を制御して、X線透視画像の
輝度を自動調整している。
【0009】また、図34(B)は、TVカメラのビデ
オ信号によるABCを用いたX線透視診断装置の一例を
示すブロック図である。図34(B)では、光学系11
2から信号を取り出すのではなく、TVカメラ113か
らカメラコントロール114Aに送られる透視画像信号
(ビデオ信号)の内、採光野に対応するビデオ信号を取
り出してABC制御回路116Aに送るように構成され
ており、それ以外の構成・作用は、光学系のフォトピッ
クアップからの信号によるABC方式と略同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、X線透
視診断装置において被写体のステレオ画像を撮影すると
きにABCを行なう場合(図35参照)、図36に示す
ように、採光野は透視画像の略中央に固定されている一
方、被写体における注目する(立体視したい)部位(診
断対象部位)の厚さや位置は、左右の画像(L側画像、
R側画像)で異なり、しかも採光野と一致していないた
め、対象部位の輝度がL側画像、R側画像で異なってし
まい、立体視しづらいという問題が生じていた。
【0011】さらに、通常のX線透視におけるABCで
は、被写体を透過せずにスルーしてくるX線(直接X
線)の影響を低減するため、上述したように採光野は画
像中心に固定されているが、ステレオ方式によるX線透
視では、左右2個の焦点からX線透視が行なわれるた
め、図37に示すように、採光野に直接X線が入射され
る場合が多くなる。すなわち、通常のX線透視では、X
線焦点と被写体の中心とI.I.の検出面の中心とは同
一軸上にあるため、当該I.I.の検出面の中心部分に
位置する採光野に入射するX線の大部分は被写体を透過
したX線であるが、ステレオ方式によるX線透視では、
左右のX線焦点はそれぞれ、被写体の中心とI.I.の
検出面の中心とを結ぶ軸上からずれているため、当該採
光野に直接入射するX線の割合が多くなる。ABCで
は、採光野に入射するX線に基づく電気信号(又はビデ
オ信号)に応じて曝射X線に対するフィードバック制御
が施されることから、上述した直接X線量が増加してし
まうと、正確なフィードバック制御、すなわち輝度調整
が行なわれず、ステレオ画像の画質が悪化するという問
題が生じていた。
【0012】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ステレオ透視を行なう際においても
正確な輝度調整を可能にし、画質が良く、観察者が視認
しやすいステレオ透視画像を作成、表示するX線透視診
断装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、従来、予め画像中央に定められた
輝度調整用の採光野領域(信号採取領域)を、観察者の
左眼用の画像(L側画像)及び観察者の右眼用の画像
(R側画像)においてそれぞれ個別に例えば両画像の対
応する領域に設定し、この新たに設定された採光野領域
の画像信号に基づいて、X線曝射条件の制御又は階調変
換特性カーブの変化により、当該L側画像及びR側画像
の輝度調整を行うようにした。このように構成すれば、
L側画像及びR側画像において予め設定された採光野領
域における画像が異なる場合でも、両画像における互い
に対応する画像領域に新たに設定された採光野領域の画
像信号に基づいて輝度調整が行われるため、L側画像及
びR側画像において略等しい輝度調整が施される。
【0014】また、採光野を個別に設定した上で、例え
ば当該採光野領域を、L側画像及びR側画像において所
定の閾値を越えない(すなわち、それだけX線入射量が
少ない)画素値を有する画素領域に設定した。このよう
に構成すれば、直接X線の入射が他の領域より少ない画
素領域に新たに採光野を設定することができるため、直
接X線の影響を最小限にして輝度調整を行なうことがで
きる。
【0015】すなわち、本発明のX線透視診断装置によ
れば、2つの異なるX線焦点から被写体に対してX線を
曝射して観察者の左眼用の画像及び右眼用の画像を撮影
する画像撮影手段と、前記左眼用画像の輝度及び前記右
眼用画像の輝度を調整する輝度調整手段とを備え、輝度
調整された左眼用画像及び右眼用画像に基づいて前記被
写体の診断対象部位を立体的に表示するX線透視診断装
置において、前記輝度調整手段は、前記左眼用画像及び
右眼用画像における前記輝度調整用の信号採取領域を当
該左眼用画像及び右眼用画像においてそれぞれ個別に設
定する設定手段と、設定された左眼用画像の信号採取領
域及び右眼用画像の信号採取領域の内の少なくとも一方
の領域内の画像信号に応じて前記2つのX線焦点から曝
射されるX線の曝射条件を制御する曝射条件制御手段と
を備えている。
【0016】特に、前記曝射条件制御手段は、前記信号
採取領域内の全ての画素の画素値の積算値を計算する積
算値計算手段と、計算された積算値と予め定められた基
準値とを比較して前記X線の曝射条件を制御する制御手
段とを備えている。
【0017】また、本発明によれば、前記設定手段は、
前記被写体の左眼用画像及び右眼用画像における互いに
対応する領域を前記信号採取領域としてそれぞれ個別に
設定する手段である。
【0018】さらに、本発明の好適な実施形態として、
前記画像撮影手段は、前記2つのX線焦点を有するX線
管と、このX線管の当該2つのX線焦点からそれぞれ曝
射され前記被写体を透過したX線をそれぞれ検出する検
出器とを有し、この検出器により検出された信号に基づ
いて前記左眼用画像及び前記右眼用画像を作成する手段
であり、前記設定手段は、前記被写体,前記X線管の各
X線焦点,及び前記検出器間相互の位置関係に基づいて
前記左眼用画像及び右眼用画像における互いに対応する
領域を決定する手段を有している。
【0019】さらにまた、本発明の好適な実施形態とし
て、前記設定手段は、前記左眼用画像及び右眼用画像間
の特徴量により前記左眼用画像及び右眼用画像における
互いに対応する領域を決定する手段を有している。
【0020】一方、本発明のX線透視診断装置によれ
ば、2つの異なるX線焦点から被写体に対してX線を曝
射して観察者の左眼用の画像及び右眼用の画像を撮影す
る画像撮影手段と、前記左眼用画像の輝度及び前記右眼
用画像の輝度を調整する輝度調整手段とを備え、輝度調
整された左眼用画像及び右眼用画像に基づいて前記被写
体の診断対象部位を立体的に表示するX線透視診断装置
において、前記輝度調整手段は、前記左眼用画像及び右
眼用画像の内の少なくとも一方の画像内に予め定められ
た前記輝度調整用の第1の信号採取領域の画像信号に応
じて前記2つのX線焦点から曝射されるX線の曝射条件
を制御する曝射制御手段と、前記左眼用画像及び右眼用
画像における前記輝度調整用の第2の信号採取領域を当
該左眼用画像及び右眼用画像においてそれぞれ個別に設
定する設定手段と、設定された左眼用画像の第2の信号
採取領域及び右眼用画像の第2の信号採取領域の画像信
号の輝度を画像処理により略等しく設定する画像処理手
段とを備えている。
【0021】特に、前記画像処理手段は、前記左眼用画
像における第2の信号採取領域内及び前記右眼用画像に
おける第2の画像信号採取領域内の全ての画素の画素値
の積算値をそれぞれ計算する積算値計算手段と、計算さ
れた左眼用画像における第2の信号採取領域内の積算値
と右眼用画像における第2の信号採取領域内の積算値と
の比を計算する計算手段と、この計算手段により計算さ
れた比の値に応じて前記左眼用画像及び右眼用画像の内
の少なくとも一方に対して施す階調変換特性を変化させ
る手段とを備えている。
【0022】また特に、本発明では、前記設定手段は、
前記被写体の左眼用画像及び右眼用画像における互いに
対応する領域を前記第2の信号採取領域としてそれぞれ
個別に設定する手段である。
【0023】本発明の好適な実施形態として、前記画像
撮影手段は、前記2つのX線焦点を有するX線管と、こ
のX線管の当該2つのX線焦点からそれぞれ曝射され前
記被写体を透過したX線をそれぞれ検出する検出器とを
有し、この検出器により検出された信号に基づいて前記
左眼用画像及び前記右眼用画像を作成する手段であり、
前記設定手段は、前記被写体,前記X線管の各X線焦
点,及び前記検出器間相互の位置関係に基づいて前記左
眼用画像及び右眼用画像における互いに対応する領域を
決定する手段を有している。
【0024】また本発明の好適な実施形態として、前記
設定手段は、前記左眼用画像及び右眼用画像間の特徴量
により前記左眼用画像及び右眼用画像における互いに対
応する領域を決定する手段を有している。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のX線透視診断装置に係わ
る実施形態を図面を参照して説明する。
【0026】(第1実施形態)第1実施形態におけるX
線透視診断装置の概略構成を図1に示す。図1によれ
ば、X線透視診断装置1は、寝台Bに載置された被写体
である患者Pに対して異なる2方向からX線を曝射して
当該患者PのX線透視画像を撮影するX線透視画像撮影
部2と、X線透視画像撮影部2により撮影された異なる
2方向からのペアのX線透視画像に基づいて観察者Sに
対してステレオ画像を見せるステレオ画像表示部3と、
X線透視画像撮影部2により撮影されたX線透視画像信
号(ビデオ信号)に基づいて曝射X線を制御するABC
制御回路4とを備えている。
【0027】X線透視画像撮影部2は、異なる位置に設
けられた2個のX線焦点を有し当該2個のX線焦点から
交互にX線を曝射するX線管10と、このX線管10か
ら曝射され、患者Pを透過したX線をX線検出面により
検出して光学像に変換するイメージインテンシファイヤ
(I.I.)11とを備えている。
【0028】異なる位置の2個のX線焦点は、観察者S
の視線方向前方に位置するTVモニタの表示画面を注視
点とした際の当該観察者Sの輻輳角(両眼視線の交角)
に対応するように、互いのX線焦点を結ぶ直線がI.
I.11の中心線とX線管10の中心とを結ぶ軸(中心
軸E)と直交し、且つ当該中心軸Eから等距離に配置さ
れている。また、2つのX線焦点間の距離は、立体像を
再現する位置に応じて定められる。
【0029】なお、観察者Sの左眼用の画像(L側X線
透視画像)を撮影するためのX線焦点(観察者Sの左眼
に対応するX線焦点)を左側X線焦点10Lとし、当該
観察者Sの右眼用の画像(R側X線透視画像)を撮影す
るためのX線焦点(観察者Sの右眼に対応するX線焦
点)を右側X線焦点10Rとする。また、図1に示すよ
うに、I.I.検出面から見て中心軸Eに対して左側X
線焦点10Lに向かう水平方向を左方向、中心軸Eに対
して右側X線焦点10Rに向かう水平方向を右方向とす
る。
【0030】X線管10には、当該X線管10に管電
圧、管電流を供給してX線を曝射制御する高電圧発生部
15と、この高電圧発生部15が供給する管電圧及び管
電流の値を制御するX線制御部16が接続されている。
【0031】X線管10とI.I.11とは、図示しな
い支持アームによりその相対位置を保ったまま支持さ
れ、患者Pを挟んで対向配置されている。
【0032】そして、X線透視撮影部2は、I.I.1
1により得られた光学像を所定の大きさの光学像に変換
する光学系20と、光学系20により変換された所定の
大きさの光学像をアナログ画像信号に変換するTVカメ
ラ21と、TVカメラ21により得られたアナログ画像
信号に対し、例えばシェーディング補正等の各種補正を
行なうCCU(カメラコントロールユニット)22とを
備えている。
【0033】ステレオ画像表示部3は、CCU22によ
り補正されたアナログ画像信号をディジタル画像信号に
変換するA/D変換器25と、このA/D変換器25に
より変換されたディジタル画像信号の内、左側のX線焦
点10Lから曝射されたX線に基づいて得られたディジ
タル画像信号(L)を保持する画像メモリ(L)26a
と、右側のX線焦点10Rから曝射されたX線に基づい
て得られたディジタル画像信号(R)を保持する画像メ
モリ(R)26bと、モニタの特性や診断部位等に応じ
て予め定められた階調変換データ(γ曲線データ)をル
ックアップテーブル等に階調変換テーブル(L)として
保持し、この階調変換テーブル(L)を参照して画像メ
モリ(L)26aに保持されたディジタル画像信号
(L)に対して階調変換処理を施す階調変換部(L)2
7aと、モニタの特性や診断部位等に応じて予め定めら
れた階調変換データ(γ曲線データ)をルックアップテ
ーブル等に階調変換テーブル(R)として保持し、この
階調変換テーブル(R)を参照して画像メモリ(R)2
6bに保持されたディジタル画像信号(R)に対して階
調変換処理を施す階調変換部(R)27bとを有してい
る。
【0034】そして、ステレオ画像表示部3は、画像出
力切換用の切換部28,D/A変換器29,透視画像表
示用のTVモニタ30,このTVモニタ30の表示画面
前面に置かれた例えば液晶の偏光フィルタ31,切換部
28の切換及び偏光フィルタ31の切換を制御する切換
制御部32,及び例えば観察者Sが掛けて用いる偏光メ
ガネ33を有している。
【0035】切換部28は、切換制御部32の制御に応
じて、階調変換部(L)27aにより階調変換されたデ
ィジタル画像信号(L)及び階調変換部(R)27bに
より階調変換されたディジタル画像信号(R)を交互に
切換ながらD/A変換器29に送るようになっている。
D/A変換器29は、交互に送られるディジタル画像信
号(L)及びディジタル画像信号(R)をそれぞれアナ
ログ画像信号(L)及びアナログ画像信号(R)に変換
してTVモニタ30に送るようになっている。したがっ
て、TVモニタ30には、L側X線透視画像(L側画
像)及びR側X線透視画像(R側画像)が交互に表示さ
れる。
【0036】このとき、切換制御部32は、切換部28
の画像出力切換に応じて(同期させて)偏光フィルタ3
1を切り換えているため、TVモニタ30の画面を偏光
メガネ33を通じて見ている観察者Sには、その左眼に
はL側画像が、右眼にはR側画像だけが見えることにな
り、その結果立体視ができる。なお、通常のTVモニタ
30の表示スピードは「30フレーム/秒」であり、こ
の表示スピードをそのまま適用すると上述した切り換え
表示方式では片眼あたり「15フレーム/秒」となり、
ちらつき(フリッカ)が現れる恐れがあるが、本実施形
態の場合では、フリッカを防止するため表示スピードを
60フレーム/秒(片眼あたり30フレーム/秒)とし
ている。したがって、切換部28及び偏光フィルタ31
の切換も60フレーム/秒の高速で行なわれている。
【0037】一方、ABC制御回路4は、図1にブロッ
ク構成で示した機能を行なうようになっており、これら
の機能は、制御用ソフトウエアやデータ保持用のメモ
リ、画像データ記憶用の画像メモリ、CPU等を備えた
コンピュータ回路で具体化される。
【0038】以下、ABC制御回路4の各機能ブロック
について、図1を参照して説明する。
【0039】左右画像ズレ量計算部35は、各X線焦点
10L,10R、寝台B、I.I.11の位置関係から
L側画像及びR側画像間のズレ量dを計算するものであ
り、採光野設定部(L)36aは、A/D変換器25か
ら送られたディジタル画像信号(L)及び左右画像ズレ
量計算部35から送られたズレ量dに基づいて採光野と
して予め定められたアドレス領域(当該ディジタル画像
信号(L)の略中央の矩形領域)を移動させて新たな採
光野を設定するものであり、同様に採光野設定部(R)
36bは、A/D変換器25から送られたディジタル画
像信号(R)及び左右画像ズレ量計算部35から送られ
たズレ量dに基づいて採光野として予め定められたアド
レス領域(当該ディジタル画像信号(R)の略中央の矩
形領域)を移動させて新たな採光野を設定するものであ
る。
【0040】そして、採光野積分部(L)37aは、採
光野設定部(L)36aで設定された採光野領域の画像
信号(画素値)の積分値(平均値でもよい)を演算して
X線制御部16に送るものであり、採光野積分部(R)
37bは、採光野設定部(R)36bで設定された採光
野領域の画像信号(画素値)の積分値(平均値でもよ
い)を演算してX線制御部16に送るものである。
【0041】そして、X線制御部16は、ABC制御回
路4の採光野積分部(L)37a及び採光野積分部
(R)37bにより送られた積分値が設定値に近付くよ
うに、高電圧発生部15が供給する管電圧及び管電流の
値を制御するようになっている。次に本構成のX線透視
診断装置1の全体動作について、特にABC制御回路4
の処理を中心に説明する。
【0042】患者Pが載置された寝台Bを移動させて、
患者Pの診断対象部位(観察領域)をI.I.11検出
面の中心軸上に位置させる。そして、X線制御部16の
制御の下で高電圧発生部15を介して供給された管電
圧、管電流に応じてX線管10の左右2個のX線焦点1
0L,10Rから交互にX線が曝射される。曝射された
X線は、患者Pの診断対象部位を含む領域を透過し、こ
の透過X線は、I.I.11、光学系20、TVカメラ
21、及びCCU22を介して各種補正が施されたアナ
ログ画像信号に変換され、さらにA/D変換器25によ
りディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号
(R)に変換される。
【0043】変換されたディジタル画像信号(L)及び
ディジタル画像信号(R)は、上述したステレオ画像表
示部3の各処理により、L側画像及びR側画像としてT
Vモニタ30に交互に表示され、その結果、観察者S
は、診断対象部位を含む画像を立体視することができ
る。
【0044】一方、ABC制御回路4を構成するコンピ
ュータ回路は、図2に示す処理を行なっている。すなわ
ち、ABC制御回路4は、図3に示す各X線焦点10
L,10R、寝台B、I.I.11の位置関係データ
(X線焦点10L,10Rから患者P(寝台B)までの
距離(a)、患者P(寝台B)からI.I.11(その
検出面)までの距離(b)、左右X線焦点10L,10
R間の距離(c)に基づいて、次式に示す比例演算によ
り、L側画像における診断対象部位の画像及びR側画像
における診断対象部位の画像間のズレ量(以下、簡単に
L側画像及びR側画像間のズレ量という)dを計算する
(ステップS1)。
【0045】
【数1】a:c=b:d ……(1) ∴d=bc/a ……(2)
【0046】続いて、ABC制御回路4は、ステップS
1の処理により求められたL側画像及びR側画像間のズ
レ量dをメモリに保持し、A/D変換器25から送られ
たディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号
(R)を画像メモリに保持する(ステップS2)。そし
て、ABC制御回路4は、各ディジタル画像信号(L)
及びディジタル画像信号(R)に採光野として予め定め
られた画像中央の矩形アドレス領域を、ディジタル画像
信号(L)の場合は、画像中心に対して右方向へd/2
に対応する画素分、ディジタル画像信号(R)の場合は
画像中心に対して左方向へd/2に対応する画素分だけ
それぞれ移動させて、採光野として新たな矩形アドレス
領域を設定する(ステップS3)。すなわち、図4に示
すように、L側画像及びR側画像間のズレ量がdであれ
ば、各L側画像及びR側画像のズレ量はそれぞれd/2
であるから、各画像において画像中央(I.I.11の
中央)に位置させた診断対象部位はd/2だけ互いに反
対の方向(L側→右方向,R側→左方向)へ移動してい
る。したがって、その移動量及び移動方向に合わせて採
光野を移動させることにより、L側画像及びR側画像に
おいて、当該採光野を診断対象部位が表示された画像位
置に対応させることができる。
【0047】そして、ABC制御回路4は、ディジタル
画像信号(L)において新たに設定された採光野領域の
画像信号(画素値)の積分値を演算し、且つディジタル
画像信号(R)において新たに設定された採光野領域の
画像信号(画素値)の積分値を計算する(ステップS
4)。次いで、それぞれの計算結果(L側採光野積分
値,R側採光野積分値)をX線制御部16に送り(ステ
ップS5)、処理を終了する。
【0048】X線制御部16では、送られたL側画像の
積分値が設定値に近付くように、L側X線焦点10Lを
介して曝射されるL側X線の管電圧及び管電流が高電圧
発生部15を介して調整され、且つ送られたR側画像の
積分値が設定値に近付くように、R側X線焦点10Rを
介して曝射されるR側X線の管電圧及び管電流が高電圧
発生部15を介して調整される。
【0049】ここで、ABC制御回路4のL側採光野積
分値,R側採光野積分値及びX線制御タイミング,A/
D変換器25により変換されたディジタル画像信号
(L)及びディジタル画像信号(R)の出力タイミング
(画像収集タイミング),及びL側画像とR側画像の表
示タイミングを表すタイムチャートを図5に示す。図5
に示すように、L側採光野積分値に応じてL側X線が制
御され、R側採光野積分値に応じてR側X線が制御され
てL側画像及びR側画像が得られている。
【0050】このとき、L側画像及びR側画像における
採光野領域は、被写体の診断対象部位に対応する領域と
なっているため、L側画像及びR側画像共に同一の輝度
調整が施され、得られたステレオ画像も、観察者Sにと
って非常に視認しやすいものとなる。
【0051】しかも、対象部位を含む新たな採光野を設
定するための画像間のズレ量dは、難解な処理等を必要
とせず、各X線焦点10L,10R、寝台B、I.I.
11の位置関係に基づく(1)及び(2)式による比例
演算により非常に容易に求めることができる。
【0052】なお、本実施形態では、各X線焦点10
L,10R、寝台B、I.I.11の位置関係データか
ら計算されたL側画像及びR側画像間のズレ量dに基づ
いて、各ディジタル画像信号(L)及びディジタル画像
信号(R)毎に新たな採光野を設定したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えばL側画像及びR側
画像間のズレ量dに基づいてどちらか一方の画像信号
(例えばディジタル画像信号(L))に新たな採光野を
設定し、このディジタル画像信号(L)における採光野
領域の画像信号の積分値のみを用いてL側X線及びR側
X線両方の曝射制御を行ってもよい。
【0053】上述した変形例の構成を図6に示す。図6
に示すX線透視診断装置1Aでは、ABC制御回路4A
の機能ブロックが図1と異なり(採光野設定部及び採光
野積分部はL側のみ(採光野設定部36a及び採光野積
分部37a)となっている)、X線制御部16A及び高
電圧発生部15Aの処理も図1と異なっている。
【0054】すなわち、X線制御部16Aでは、送られ
たL側画像の積分値が設定値に近付くように、L側X線
焦点10Lを介して曝射されるL側X線の管電圧及び管
電流が高電圧発生部15Aを介して調整されるととも
に、R側X線の管電圧及び管電流の値は、L側X線の管
電圧及び管電流と同一となるように高電圧発生部15A
を介して調整される。
【0055】以上述べたように、本変形例では、L側及
びR側のどちらか一方の画像信号において新たに設定さ
れた採光野の積分値を用いてL側R側両方のX線曝射制
御を行っているが、実際に採光野を設定されていない側
の曝射制御による輝度調整も、L側及びR側X線の両方
で個別に曝射制御を行った場合と比べて遜色ない効果を
維持でき、しかも第1実施形態と比べてABC制御回路
で行う処理が簡素化されるという新たな効果が得られ
る。
【0056】(第2実施形態)第2実施形態におけるX
線透視診断装置の概略構成を図7に示す。図7に示すX
線透視診断装置1Bによれば、ABC制御回路4Bの左
右画像ズレ量計算部40は、当該左右画像のズレ量を、
A/D変換器25によりA/D変換されたディジタル画
像信号(L)及びディジタル画像信号(R)に基づい
て、当該画像信号の特徴量、例えば相関関数により求め
るものである。なお、その他のABC制御回路4Bの残
りの機能及び透視診断装置1Bのその他の構成要素は第
1実施形態(図1)と略同等であり、その説明は省略す
る。
【0057】図8は、左右画像ズレ量計算部40で行わ
れる処理を概念的に説明する図である。図8(a)は、
L側画像及びR側画像に対して共通の例えば水平方向の
ラインH1 を設定した状態を示す図であり、図8(b)
は、ラインH1 上の各画素(画像中心をh0 とし、ライ
ンH1 における画素範囲を−h1 〜+h1 とする)の濃
度値のプロファイルをL側画像(L側画像のプロファイ
ルをPL )及びR側画像(R側画像のプロファイルをP
R )についてそれぞれ示す図である。また、図8(c)
は、ラインH1上(範囲−h1 〜+h1 )におけるプロ
ファイルPL 及びプロファイルPR の正規化された相関
関数を示すグラフである。
【0058】図8(c)によれば、各プロファイルPL
及びプロファイルPR において、最も相関が強く類似し
た特徴量を有する画素位置と画像中心とのズレ量d1 が
示されている。つまり、L側画像及びR側画像におい
て、中心からズレ量d1 だけ移動した位置は、当該L側
画像及びR側画像における被写体の略対応する部位を表
している。
【0059】したがって、L側画像の採光野を画像中心
から−h1 方向へ当該ズレ量d1 の1/2分、R側画像
の採光野を画像中心から+h1 方向へ当該ズレ量d1 の
1/2分それぞれ移動させれば、L側画像及びR側画像
における被写体の略対応する部位に採光野を設定するこ
とができる。
【0060】上述した左右画像ズレ量計算部40の機能
を表すブロック図を図9に示す。
【0061】ラインメモリ部(L)41aは、A/D変
換器25から送られたディジタル画像信号(L)の内、
例えば水平方向における所定位置のライン(例えば水平
方向のラインH1 )の画像信号をサンプリングして保持
するものであり、また、ラインメモリ部(R)41b
は、A/D変換器25から送られたディジタル画像信号
(R)の内、前記L側のラインと同一位置のラインH1
の画像信号をサンプリングして保持するものである。
【0062】相関関数演算部42は、ラインメモリ部
(L)41a及びラインメモリ部(R)41bによりそ
れぞれサンプリングされた所定のラインの画像信号(当
該ライン上の各画素の濃度値)のプロファイルPL 及び
プロファイルPR に基づいて、当該プロファイルPL 及
びプロファイルPR の正規化された相関関数Cを演算す
るものである。
【0063】ズレ量計算部43は、相関関数演算部42
により演算された相関関数Cの内の最大の相関関数Cma
x を求め、この相関関数Cmax が得られたライン上の位
置を求める。そして、画像中心位置から当該位置とのズ
レ量d1 を求めて、このズレ量d1 を採光野設定部
(L)36a1 及び採光野設定部(R)36b1 に送る
ものである。
【0064】次に本構成のX線透視診断装置1Bの全体
動作について、特にABC制御回路40の処理を中心に
説明する。
【0065】本実施形態においても、TVモニタ30に
は、L側画像及びR側画像が交互に表示され、観察者S
は、診断対象部位を含む画像を立体視することができ
る。
【0066】一方、ABC制御回路4Bを構成するコン
ピュータ回路は、図10に示す処理を行っている。すな
わち、ABC制御回路4Bは、A/D変換器25から送
られたディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信
号(R)を画像メモリに保持する(ステップS10)。
そして、保持されたディジタル画像信号(L)及びディ
ジタル画像信号(R)の中から、水平方向において同一
位置のライン(水平ラインH1 (画像中心をh0 とし、
範囲−h1 〜+h1 );図7(a)参照)上の各画像信
号(ライン上の各画素の濃度値)をそれぞれ読み出し
て、一旦メモリに保持する(ステップS11)。
【0067】次いでABC制御回路4Bは、メモリに保
持されたL側のラインH1 上の画像データのプロファイ
ルPL とメモリに保持されたR側のラインH1 上の画像
データのプロファイルPR との間の正規化された相関関
数Cを演算し(ステップS12)、得られた相関関数C
の中から、最大の相関関数Cmax を選び、さらに、その
最大の相関関数Cmax が得られた水平方向の位置座標h
max を求める(ステップS13。この正規化された相関
関数Cのグラフを図7(c)に示す。
【0068】そして、ABC制御回路4Bは、画像中心
の位置座標h0 と位置座標hmax との差、すなわち、L
側画像(画像データ)及びR側画像(画像データ)間の
ズレ量d1 を求める(ステップS14)。
【0069】続いて、ABC制御回路4Bは、各ディジ
タル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)に採
光野として予め定められた画像中央の矩形アドレス領域
を、第1実施形態と同様に、ディジタル画像信号(L)
の場合は、画像中心に対して右方向へd1 /2に対応す
る画素分、ディジタル画像信号(R)の場合は画像中心
に対して左方向へd1 /2に対応する画素分だけそれぞ
れ移動させて、採光野として新たな矩形アドレス領域を
設定する(ステップS15)。
【0070】すなわち、新たに設定された採光野は、L
側画像及びR側画像において、最も相関が強い領域、言
い換えれば、当該L側画像及びR側画像における被写体
の診断対象部位を含む領域に設定されている。
【0071】そして、ABC制御回路4は、ディジタル
画像信号(L)において新たに設定された採光野領域の
画像信号(画素値)の積分値を演算し、且つディジタル
画像信号(R)において新たに設定された採光野領域の
画像信号(画素値)の積分値を計算する(ステップS1
6)。次いで、それぞれの計算結果(L側採光野積分
値,R側採光野積分値)をX線制御部16に送り(ステ
ップS17)、処理を終了する。
【0072】X線制御部16では、送られたL側画像の
積分値が設定値に近付くように、L側X線焦点10Lを
介して曝射されるL側X線の管電圧及び管電流が高電圧
発生部15を介して調整され、且つ送られたR側画像の
積分値が設定値に近付くように、R側X線焦点10Rを
介して曝射されるR側X線の管電圧及び管電流が高電圧
発生部15を介して調整される。
【0073】このとき、L側画像及びR側画像における
採光野領域は、当該L側画像及びR側画像における被写
体の診断対象部位を含む領域に設定されているため、L
側画像及びR側画像共に同一の輝度調整が施され、得ら
れたステレオ画像も、観察者Sにとって非常に視認しや
すいものとなる。
【0074】特に、本実施形態では、新たに採光野を設
定するための画像間ズレ量d1 を相関関数により求めて
いるため、非常に正確に画像間ズレ量d1 を求めること
ができ、この結果、輝度調整の精度もより向上する。
【0075】なお、本実施形態では、水平方向において
同一位置のライン(水平ラインH1)上の画像信号を読
み出して相関関数演算を行ったが、本発明はこれに限定
されるものではない。例えば、画素信号からの読み出し
は、ラインに限らず、2次元の領域であってもよい。ま
た、複数のラインからそれぞれ画像信号を読み出して、
各画像信号毎に相関関数演算を行うことにより、ズレ量
を精度良く求めることも可能である。
【0076】また、本実施形態では、相関関数演算処理
により求められた左右画像ズレ量d1 に基づいて、各デ
ィジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)
毎に新たな採光野を設定したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、第1実施形態の変形例と同様に、例
えばズレ量d1 に基づいてどちらか一方の画像信号(例
えばディジタル画像信号(L))に新たな採光野を設定
し、このディジタル画像信号(L)における採光野領域
の画像信号の積分値のみを用いてL側X線及びR側X線
両方の曝射制御を行ってもよい。
【0077】上述した変形例の構成を図11に示す。図
11に示すX線透視診断装置1Cでは、ABC制御回路
4Cの機能ブロックが図7と異なり(採光野設定部及び
採光野積分部はL側のみ(採光野設定部36a及び採光
野積分部37a)となっている)、X線制御部16B及
び高電圧発生部15Bの処理も図7と異なっている。
【0078】すなわち、X線制御部16Bでは、送られ
たL側画像の積分値が設定値に近付くように、L側X線
焦点10Lを介して曝射されるL側X線の管電圧及び管
電流が高電圧発生部15Bを介して調整されるととも
に、R側X線の管電圧及び管電流の値は、L側X線の管
電圧及び管電流と同一となるように高電圧発生部15B
を介して調整される。
【0079】この結果、第1実施形態の変形例と同様
に、実際に採光野を設定されていない側の曝射制御によ
る輝度調整も、L側及びR側X線の両方で個別に曝射制
御を行った場合と比べて遜色ない効果を維持でき、しか
も第2実施形態と比べてABC制御回路で行う処理が簡
素化されるという新たな効果が得られる。
【0080】ところで、本実施形態では、L側画像及び
R側画像の特徴量として相関関数を求めて当該L側画像
及びR側画像のズレ量d1 を計算したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、その他の計算、例えばウエ
ーブレット変換処理等に基づいてL側画像及びR側画像
のズレ量d1 を計算してもよい。
【0081】(第3実施形態)第3実施形態におけるX
線透視診断装置の概略構成を図12に示す。図12に示
すように、本実施形態のX線透視診断装置1Dは、ディ
ジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)を
保持する画像メモリ(L)26a及び画像メモリ(R)
26bと階調変換部27a及び階調変換部(R)27b
との間に、画像シフト部50を設けている。
【0082】この画像シフト部50で行なわれる画像シ
フト技術について、その概念を図13(a)及び(b)
を用いて説明する。なお、図13(a)は左右の異なる
X線焦点から撮影されたL側画像及びR側画像における
観察対象(リンゴ、輻輳角θ1 )を左右の眼で観察する
状態を模式的に示したものである。
【0083】両眼視差を用いるステレオ法では、左右の
眼のピントの合っている位置(合致位置)はL側画像及
びR側画像であるが、立体像が見えるのは輻輳角位置、
すなわち視線の交点位置である。すなわち、ピント合致
位置と視線交点位置とが異なっている場合では、観察者
Sが観察対象を立体視することが困難になったり、立体
視を行なうことにより肉体的、精神的疲労を感じる恐れ
があった。
【0084】そこで、画像シフト技術を用いてステレオ
視する方法が採られている。この画像シフト技術によれ
ば、図13(b)に示すように、L側画像を左方向、R
側画像を右方向へシフトしていき、観察対象部分を一致
させる(このときの輻輳角θ2 )。この結果、輻輳角位
置(視線の交点位置)とピント合致位置が等しくなるた
め、より簡単に且つ肉体的/精神的疲労を感じることな
く立体視を行なうことができる。
【0085】このような画像シフト技術を具体的に行な
う画像シフト部50について、以下に説明する。
【0086】この画像シフト部50は、演算制御部並び
にディジタル画像信号(L)用及びディジタル画像信号
(R)用の画像メモリ等を有している。演算制御部は、
画像メモリ26a及び画像メモリ26bを参照し、画像
メモリ26aにおいて診断対象部位を表す画像信号が格
納された領域のアドレスAdr(26a)及び画像メモ
リ26bにおいて画像信号が格納された領域のアドレス
Adr(26b)を例えば閾値処理等によりそれぞれ認
識する。そして認識されたアドレスAdr(26a)及
びアドレスAdr(26b)が略一致するように、画像
メモリ26aに格納されたディジタル画像信号(L)全
体及びディジタル画像信号(R)全体を互いに接近する
方向へシフトさせて、それぞれ画像シフト部50の画像
メモリ(L用)及び画像メモリ(R用)にそれぞれ記憶
するようになっている。
【0087】そして、本実施形態の階調変換部(L)2
7a及び階調変換部(R)27bは、画像メモリ(L)
26a及び画像メモリ26b(R)ではなく、画像シフ
ト部50の画像メモリ(L)及び画像メモリ(R)に保
持されたディジタル画像信号(L)及びディジタル画像
信号(R)に対して階調変換処理を施すようになってい
る。
【0088】したがって、切換部28、D/A変換器2
9等の処理によりTVモニタ30に交互に表示されるL
側画像及びR側画像における診断対象部位(観察対象部
位)は、互いの画像において略一致した位置となってい
る。すなわち、観察者Sの視線の交点位置は、ピント合
致位置であるモニタ画面上の観察対象部位にあるため、
観察者Sは、簡単且つ肉体的/精神的疲労を感じること
なく立体視を行なうことができる。
【0089】一方、画像シフト部50の演算制御部は、
アドレスAdr(26a)及びアドレスAdr(26
b)が略一致するまでのディジタル画像信号(L)全体
及びディジタル画像信号(R)全体のシフト量(ディジ
タル画像信号(L)全体のシフト量をSH(L),及び
ディジタル画像信号(R)全体のシフト量をSH(R)
とする)を保持しており、当該SH(L)及びSH
(R)をABC制御回路4Dに送るようになっている。
【0090】本実施形態のABC制御回路4Dは、画像
ズレ量計算部を有しておらず、機能ブロックとして、採
光野設定部(L)51a及び採光野設定部(R)51b
と、採光野積分部(L)37a2 及び採光野積分部
(R)37b2 とを有している。
【0091】採光野設定部(L)51aは、A/D変換
器25から送られたディジタル画像信号(L)及び画像
シフト部50から送られたSH(L)に基づいて、採光
野として予め定められたアドレス領域(当該ディジタル
画像信号(L)の略中央の矩形領域)を移動させて新た
な採光野を設定するものであり、同様に採光野設定部
(R)51bは、A/D変換器25から送られたディジ
タル画像信号(R)及び画像シフト部50から送られた
SH(R)に基づいて採光野として予め定められたアド
レス領域(当該ディジタル画像信号(R)の略中央の矩
形領域)を移動させて新たな採光野を設定するものであ
る。なお、採光野積分部(L)37a2 及び採光野積分
部(R)37b2 の機能、及び透視診断装置1Dのその
他の構成は、第1及び第2実施形態と略同等であるた
め、その説明は省略する。
【0092】次に本構成のX線透視診断装置1Dの全体
動作について、特にABC制御回路4Dの処理を中心に
説明する。
【0093】ABC制御回路4Dを構成するコンピュー
タ回路は、図14に示す処理を行っている。すなわち、
ABC制御回路4Dは、画像シフト部50から送られた
SH(L)及びSH(R)に基づいて、各ディジタル画
像信号(L)及びディジタル画像信号(R)に採光野と
して予め定められた画像中央の矩形アドレス領域を、デ
ィジタル画像信号(L)の場合は、画像中心に対して右
方向へSH(L)に対応する画素分、ディジタル画像信
号(R)の場合は画像中心に対して左方向へSH(R)
に対応する画素分だけそれぞれ移動させて、採光野とし
て新たな矩形アドレス領域を設定する(ステップS2
0)。すなわち、図15(a)及び(b)に示すよう
に、L側画像全体を左方向へSH(L)シフトさせ、R
側画像全体を右方向へSH(R)シフトさせれば、診断
対象部位が一致する(図15(c)参照)ということ
は、元の各画像においては、画像中央(I.I.11の
中央)に位置させた診断対象部位は、SH(L)(左側
画像)あるいはSH(R)(右側画像)だけ互いに反対
の方向(L側→右方向,R側→左方向)分離れた位置に
あることになる(図15(d)及び(e)参照)。した
がって、その移動量及び移動方向に合わせて採光野を移
動させることにより、L側画像及びR側画像において、
当該採光野を診断対象部位が表示された画像位置に対応
させることができる。
【0094】そして、ABC制御回路4Dは、ディジタ
ル画像信号(L)において新たに設定された採光野領域
の画像信号(画素値)の積分値を演算し、且つディジタ
ル画像信号(R)において新たに設定された採光野領域
の画像信号(画素値)の積分値を計算する(ステップS
21)。次いで、それぞれの計算結果(L側採光野積分
値,R側採光野積分値)をX線制御部16に送り(ステ
ップS22)、処理を終了する。
【0095】X線制御部16では、送られたL側画像の
積分値が設定値に近付くように、L側X線焦点10Lを
介して曝射されるL側X線の管電圧及び管電流が高電圧
発生部15を介して調整され、且つ送られたR側画像の
積分値が設定値に近付くように、R側X線焦点10Rを
介して曝射されるR側X線の管電圧及び管電流が高電圧
発生部15を介して調整される。
【0096】このとき、L側画像及びR側画像における
採光野領域は、当該L側画像及びR側画像における被写
体の診断対象部位を含む領域に設定されているため、第
1及び第2実施形態と同様に、得られた積分値及びその
積分値に応じて調整された各L側X線及びR側X線の管
電圧及び管電流は略一致することになる。したがって、
L側画像及びR側画像共に同一の輝度調整が施され、得
られたステレオ画像も、観察者Sにとって非常に視認し
やすいものとなる。
【0097】特に、本実施形態では、画像間のズレ量を
求める必要なく、画像シフト部で得られる画像シフト量
に基づいて対象部位を含む新たな新たに採光野を設定す
ることができるため、ABC制御回路での処理がより簡
単になる。
【0098】なお、本実施形態では、画像シフト部50
から送られた画像シフト量に基づいて、各ディジタル画
像信号(L)及びディジタル画像信号(R)毎に新たな
採光野を設定したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、第1実施形態及び第2実施形態の変形例と同様
に、例えばどちらか一方のシフト量(例えばSH
(L))に基づいてどちらか一方の画像信号(例えばデ
ィジタル画像信号(L))に新たな採光野を設定し、こ
のディジタル画像信号(L)における採光野領域の画像
信号の積分値のみを用いてL側X線及びR側X線両方の
曝射制御を行ってもよい。
【0099】上述した変形例の構成を図16に示す。図
16に示すX線透視診断装置1Eでは、ABC制御回路
4Eの機能ブロックが図12と異なり(採光野設定部及
び採光野積分部はL側のみ(採光野設定部51a及び採
光野積分部37a2 )となっている)、X線制御部16
C及び高電圧発生部15Cの処理も図12と異なってい
る。
【0100】すなわち、X線制御部16Cでは、送られ
たL側画像の積分値が設定値に近付くように、L側X線
焦点10Lを介して曝射されるL側X線の管電圧及び管
電流が高電圧発生部15Cを介して調整されるととも
に、R側X線の管電圧及び管電流の値は、L側X線の管
電圧及び管電流と同一となるように高電圧発生部15C
を介して調整される。
【0101】この結果、第1実施形態及び第2実施形態
の変形例と同様に、実際に採光野を設定されていない側
の曝射制御による輝度調整も、L側及びR側X線の両方
で個別に曝射制御を行った場合と比べて遜色ない効果を
維持でき、しかも第3実施形態と比べてABC制御回路
で行う処理が簡素化されるという新たな効果が得られ
る。
【0102】また、本実施形態では、画像シフト部を有
するX線透視診断装置において、画像シフト部の画像シ
フト量に基づいて新たな採光野を設定したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば上述した画像シ
フト部で行なわれる処理を画像シフト量を求めることの
みに用いることも可能である。
【0103】すなわち、ABC制御回路は、A/D変換
器25から送られる画像信号(L)及び画像信号(R)
に基づいて画像シフト量(SH(L)及びSH(R))
を演算する画像シフト量演算部を機能ブロックとして有
している。そして、当該ABC制御回路は、前掲図13
と略同様の処理を行ない、演算されたSH(L)及びS
H(R)に基づいて新たな採光野を設定することも可能
である。
【0104】(第4実施形態)第4実施形態のX線透視
診断装置の概略構成を図17に示す。図17に示すX線
透視診断装置1Fによれば、ABC制御回路4Fは、画
像ズレ量計算部を有しておらず、機能ブロックとして、
採光野設定部(L)55a及び採光野設定部(R)55
bと、採光野積分部(L)37a3 及び採光野積分部
(R)37b3 とを有している。
【0105】採光野設定部(L)55a及び採光野設定
部(R)55bは、被写体を透過したX線に基づく画素
値(濃度値)と直接入射したX線に基づく画素値とを明
確に区別するために、予めメモリに記憶された閾値(ス
レショールド値;以下THとする)に基づいて、直接X
線が入射しない領域(あるいは直接X線の入射が最小の
領域)に採光野を設定するものである。
【0106】すなわち、採光野設定部(L)55aは、
A/D変換器25から送られたディジタル画像信号
(L)の内、例えば水平方向における所定位置のライン
(例えば水平方向のラインH10)上の画像信号(画素
値)をサンプリングし、その画素値がTHを越えるか否
かを判断する。そして、当該THを越えない画素値が格
納された画素領域を採光野設定可能領域、越える画素値
が格納された画素領域を採光野設定不可能領域と定め
る。そして、定められた採光野設定可能領域から、診断
対象部位の位置等を考慮して最適な採光野領域を設定す
るものである。同様に、採光野設定部(R)55bは、
A/D変換器25から送られたディジタル画像信号
(R)の内、前記L側のラインと同一位置のラインH10
の画像信号をサンプリングし、その画素値がTHを越え
るか否かを判断する。そして、当該THを越えない画素
値が格納された画素領域を採光野設定可能領域、越える
画素値が格納された画素領域を採光野設定不可能領域と
定める。そして、定められた採光野設定可能領域から、
診断対象部位の位置等を考慮して最適な採光野領域を設
定するものである。
【0107】なお、採光野積分部(L)37a3 及び採
光野積分部(R)37b3 の機能、及び透視診断装置1
Eのその他の構成要素は第1〜第3実施形態と同様であ
るため、その説明は省略する。
【0108】次に本構成のX線透視診断装置1Eの全体
動作について、特にABC制御回路4Eの処理を中心に
説明する。
【0109】ABC制御回路4Eを構成するコンピュー
タ回路は、図18に示す処理を行っている。すなわち、
ABC制御回路4Eは、A/D変換器25から送られた
ディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号
(R)を画像メモリに保持する(ステップS30)。そ
して、保持されたディジタル画像信号(L)及びディジ
タル画像信号(R)の中から、水平方向において同一位
置のラインH10上の各画素の画素値をそれぞれ読み出し
て、一旦メモリに保持する(ステップS31)。
【0110】次いでABC制御回路4Eは、メモリに保
持されたL側の水平ラインH10上の例えばn番目の画素
P(n) の画素値V(n) 及びメモリに保持されたR側の水
平ラインH10上の例えばn番目の画素P'(n)の画素値
V'(n)が予めメモリに保持されたTHを越えているか否
か(V(n) 及びV'(n ) ≧TH)をそれぞれ個別に判断
し(ステップS32)、NOの場合(V(n) 及びV'(n)
<TH)には、V(n) 及びV'(n)が格納された画素P
(n) 及びP'(n)を採光野設定可能領域とする(ステップ
S33)。一方、YESの場合(V(n) 及びV'(n)≧T
Hには、V(n) 及びV'(n)が格納された画素P(n) 及び
P'(n)を採光野設定不可能領域とする(ステップS3
4)。
【0111】ABC制御回路4Fは、上記ステップS3
2〜ステップS34の処理を画像信号(L)における水
平ラインH10上の全ての画素及び画像信号(R)におけ
る水平ラインH10上の全ての画素に対して行ない、各画
像信号(L)及び画像信号(R)における全ての採光野
設定可能領域を定める(ステップS35)。
【0112】このステップS32〜ステップS35の処
理を図19を用いて概念的に説明する。図19は、水平
ラインH10上の各画素の画素値分布と予め定められたT
Hに基づく採光野設定ラインとを表すグラフである。図
19によれば、THを越えない画素値を有する画素領域
(Pn1〜Pn2)を採光野設定可能領域としている。
【0113】続いて、ABC制御回路4Fは、各ディジ
タル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)にお
ける診断対象部位の位置等を考慮して、上記採光野設定
可能領域(L側及びR側)の中から例えば当該対象部位
を最も含む矩形アドレス領域を新たな採光野領域として
それぞれ設定する(ステップS36)。
【0114】すなわち、新たに設定された採光野は、直
接X線が入射されない(あるいは入射が最も少ない)位
置に設定されることになる。
【0115】そして、ABC制御回路4は、ディジタル
画像信号(L)において新たに設定された採光野領域の
画像信号(画素値)の積分値を演算し、且つディジタル
画像信号(R)において新たに設定された採光野領域の
画像信号(画素値)の積分値を計算する(ステップS3
7)。次いで、それぞれの計算結果(L側採光野積分
値,R側採光野積分値)をX線制御部16に送り(ステ
ップS38)、処理を終了する。
【0116】X線制御部16では、送られたL側画像の
積分値に応じて、L側X線焦点10Lを介して曝射され
るL側X線の管電圧及び管電流が高電圧発生部15を介
して調整され、且つ送られたR側画像の積分値に応じ
て、R側X線焦点10Rを介して曝射されるR側X線の
管電圧及び管電流が高電圧発生部15を介して調整され
る。
【0117】このとき、L側画像及びR側画像における
採光野領域は、X線管10からの直接X線が入射されな
い位置に設定されているため、得られた積分値及びその
積分値に応じて調整された各L側X線及びR側X線の管
電圧及び管電流は、直接X線の影響の無い極めて正確な
値に設定されている。したがって、L側画像及びR側画
像共に非常に精度の高い輝度調整が施され、得られたス
テレオ画像も、観察者Sにとって非常に視認しやすいも
のとなる。
【0118】なお、本実施形態では、A/D変換器25
から送られたディジタル画像信号(L)及びディジタル
画像信号(R)に基づいて、閾値処理により当該ディジ
タル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)毎に
新たな採光野を設定したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、第1実施形態乃至第3実施形態の変形例
と同様に、例えばどちらか一方のディジタル画像信号
(L)に基づいて、閾値処理によりどちらか一方の画像
信号(例えばディジタル画像信号(L))に新たな採光
野を設定し、このディジタル画像信号(L)における採
光野領域の画像信号の積分値のみを用いてL側X線及び
R側X線両方の曝射制御を行ってもよい。上述した変形
例の構成を図20に示す。図20に示すX線透視診断装
置1Gでは、ABC制御回路4Gの機能ブロックが図1
7と異なり(採光野設定部及び採光野積分部はL側のみ
(採光野設定部55a及び採光野積分部37a3 )とな
っている)、X線制御部16D及び高電圧発生部15D
の処理も図17と異なっている。
【0119】すなわち、X線制御部16Dでは、送られ
たL側画像の積分値に応じて、L側X線焦点10Lを介
して曝射されるL側X線の管電圧及び管電流が高電圧発
生部15Dを介して調整され、さらにL側X線の曝射制
御に加えて、当該L側画像の積分値に応じて、R側X線
焦点10Rを介して曝射されるR側X線の管電圧及び管
電流までもが高電圧発生部15Dを介して調整される。
【0120】この結果、第1実施形態乃至第3実施形態
の変形例と同様に、実際に採光野を設定されていない側
の曝射制御による輝度調整も、L側及びR側X線の両方
で個別に曝射制御を行った場合と比べて遜色ない効果を
維持でき、しかも第4実施形態と比べてABC制御回路
で行う処理が簡素化されるという新たな効果が得られ
る。
【0121】(第5実施形態)第5実施形態のX線透視
診断装置の概略構成を図21に示す。図21に示すX線
透視診断装置70は、X線透視画像撮影部71,ステレ
オ画像表示部72,ABC制御回路73を備えている。
【0122】ABC制御回路73は、A/D変換器25
から送られるディジタル画像信号(L)及びディジタル
画像信号(R)の内、どちらか一方のディジタル画像信
号(本実施形態ではディジタル画像信号(L))画像収
集タイミングに応じて、採光野として予め定められたア
ドレス領域(当該ディジタル画像信号(L)の略中央の
矩形領域)の画素値を積分値を演算してX線制御部16
に送るようになっている。
【0123】また、X線制御部74は、送られたL側画
像の積分値が設定値に近付くように、L側X線焦点10
Lを介して曝射されるL側X線の管電圧を高電圧発生部
75を介して調整し、さらにL側X線の曝射制御に加え
て、当該L側画像の積分値に応じて、R側X線焦点10
Rを介して曝射されるR側X線の管電圧及び管電流を高
電圧発生部75を介して調整するようになっている。
【0124】一方、本実施形態のX線透視診断装置70
は、階調変換部(L)76a及び階調変換部76bの各
階調変換テーブルを、L側画像及びR側画像のズレ量に
基づいて書き換える処理を行なう処理装置80を有して
いる。この処理装置80は、図21にブロック構成で示
した機能を行なうようになっており、これらの機能は、
制御用ソフトウエアやデータ保持用のメモリ、画像デー
タを記憶用の画像メモリ、CPU等を備えたコンピュー
タ回路で具体化される。
【0125】以下、処理装置80の各機能ブロックにつ
いて、図21を参照して説明する。
【0126】左右画像ズレ量計算部81は、各X線焦点
10L,10R、寝台B、I.I.11の位置関係から
L側画像及びR側画像間のズレ量dを計算するものであ
る。
【0127】階調変換テーブル計算部82は、A/D変
換器25から送られるディジタル画像信号(L)及びデ
ィジタル画像信号(R)並びに左右画像ズレ量計算部8
1で計算されたL側画像及びR側画像間のズレ量dに基
づいて、少なくとも一方の階調変換テーブル(本実施形
態ではR側の階調変換テーブル(R))を新たに作成
し、新たに作成された階調変換テーブル(RA)を階調
変換部(R)76bに送るようになっている。
【0128】ここで、上述した階調変換テーブル作成部
82の詳細な機能を表すブロック図を図22に示す。
【0129】採光野指定部(L)85aは、左右画像ズ
レ量計算部81から送られたズレ量dに基づいて採光野
(ディジタル画像信号(L)の略中央の矩形領域)とは
異なる階調変換処理用の新たな採光野を設定するもので
あり、採光野指定部(R)85bは、左右画像ズレ量計
算部81から送られたズレ量dに基づいて採光野(ディ
ジタル画像信号(R)の略中央の矩形領域)とは異なる
階調変換処理用の新たな採光野を設定するものである。
【0130】画像メモリ部(L)86aは、A/D変換
器25から送られたディジタル画像信号(L)を記憶す
るものであり、画像メモリ部(R)86aは、A/D変
換器25から送られたディジタル画像信号(R)を記憶
するものである。
【0131】積分値計算部(L)87aは、画像メモリ
部(L)86aで記憶されたディジタル画像信号(L)
の内、採光野指定部(L)85aで指定された階調変換
用採光野領域の画像信号(画素値)の積分値を計算する
ものであり、積分値計算部(R)87bは、画像メモリ
部(R)86bで記憶されたディジタル画像信号(R)
の内、採光野指定部(R)85bで指定された階調変換
用採光野領域の画像信号(画素値)の積分値を計算する
ものである。
【0132】階調変換テーブル作成部88は、積分値計
算部(L)87aで計算された階調変換用採光野領域の
画素値の積分値(L)と積分値計算部(R)87bで計
算された階調変換用採光野領域の画素値の積分値(R)
との比を演算する。そして、演算された比の値に応じ
て、少なくとも一方の階調変換テーブル(本実施形態で
は階調変換テーブル(R))のγ曲線を変化させて、新
たな階調変換テーブル(階調変換テーブルRA)を作成
し、作成された新たな階調変換テーブルを階調変換部
(L)76a及び(あるいは)階調変換部(R)76b
のルックアップテーブルに書き込むようになっている。
【0133】階調変換部76aは、処理装置80により
書き込まれた新たな階調変換テーブル、又は予め定めら
れた階調変換テーブル(L)を参照して当該ディジタル
画像信号(L)に対して階調変換処理を施すように構成
され、階調変換部(R)76bは、処理装置80により
書き込まれた新たな階調変換テーブル(階調変換テーブ
ル(RA))、又は予め定められた階調変換テーブル
(R)を参照して当該ディジタル画像信号(R)に対し
て階調変換処理を施すように構成されている。
【0134】次に本構成のX線透視診断装置70の全体
動作について、特に処理装置80の処理を中心に説明す
る。
【0135】患者Pが載置された寝台Bを移動させて、
患者Pの診断対象部位(観察領域)をI.I.11検出
面の中心軸上に位置させる。そして、X線制御部16の
制御の下で高電圧発生部15を介して供給された管電
圧、管電流に応じてX線管10の左右2個のX線焦点1
0L,10Rから交互にX線が曝射される。曝射された
X線は、患者Pの診断対象部位を含む領域を透過し、こ
の透過X線は、I.I.11、光学系20、TVカメラ
21、及びCCU22を介して各種補正が施されたアナ
ログ画像信号に変換され、さらにA/D変換器25によ
りディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号
(R)に変換される。
【0136】変換されたディジタル画像信号(L)及び
ディジタル画像信号(R)の内、ディジタル画像信号
(L)はABC制御回路73に送られ、当該ディジタル
画像信号(L)の画像収集タイミングに応じて採光野領
域の画素値の積分値が演算されてX線制御部16に送ら
れる。X線制御部74では、送られたL側画像の積分値
が設定値に近付くように、L側X線焦点10Lを介して
曝射されるL側X線の管電圧及び管電流、並びにR側X
線焦点10Rを介して曝射されるR側X線の管電圧及び
管電流が高電圧発生部75を介して調整される。
【0137】また、変換されたディジタル画像信号
(L)及びディジタル画像信号(R)は、上述したステ
レオ画像表示部3の各処理により、L側画像及びR側画
像としてTVモニタ30に交互に表示され、その結果、
観察者Sは、診断対象部位を含む画像を立体視すること
ができる。
【0138】以上述べたABC制御回路73の積分値計
算及びX線制御タイミング,A/D変換器25により変
換されたディジタル画像信号(L)及びディジタル画像
信号(R)の出力タイミング(画像収集タイミング),
及びL側画像とR側画像の表示タイミングを表すタイム
チャートを図23に示す。図23に示すように、ABC
制御回路73の積分値に応じてL側X線及びR側X線が
制御され、L側画像及びR側画像が得られている。
【0139】一方、処理装置80を構成するコンピュー
タ回路は、図24に示す処理を行なっている。すなわ
ち、処理装置80は、前掲図3に示す各X線焦点10
L,10R、寝台B、I.I.11の位置関係データ
(X線焦点10L,10Rから患者P(寝台B)までの
距離(a)、患者P(寝台B)からI.I.11(その
検出面)までの距離(b)、左右X線焦点10L,10
R間の距離(c)に基づいて、次式に示す比例演算によ
り、L側画像における診断対象部位の画像及びR側画像
における診断対象部位の画像間のズレ量dを計算する
(ステップS40)。
【0140】
【数2】a:c=b:d ……(3) ∴d=bc/a ……(4)
【0141】続いて、処理装置80は、ステップS40
の処理により求められたL側画像及びR側画像間のズレ
量dをメモリに保持し、A/D変換器25から送られた
ディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号
(R)を画像メモリに保持する(ステップS41)。そ
して、処理装置80は、各ディジタル画像信号(L)及
びディジタル画像信号(R)に採光野として予め定めら
れた画像中央の矩形アドレス領域から、ディジタル画像
信号(L)の場合は、画像中心に対して右方向へd/2
に対応する画素分、ディジタル画像信号(R)の場合は
画像中心に対して左方向へd/2に対応する画素分だけ
それぞれ離れた矩形アドレス領域を階調変換用採光野と
して設定する(ステップS42)。
【0142】すなわち、前掲図4に示すように、L側画
像及びR側画像間のズレ量がdであれば、各L側画像及
びR側画像のズレ量はそれぞれd/2であるから、各画
像において画像中央(I.I.11の中央)に位置させ
た診断対象部位はd/2だけ互いに反対の方向(L側→
右方向,R側→左方向)へ移動している。したがって、
その移動量及び移動方向に合わせて階調変換用の新たな
採光野を設定することにより、L側画像及びR側画像に
おいて、当該階調変換用採光野を診断対象部位が表示さ
れた画像位置に対応させることができる。
【0143】次いで、処理装置80は、ディジタル画像
信号(L)において設定された階調変換用採光野領域
(K(L)とする)の画素値の積分値を演算し、且つデ
ィジタル画像信号(R)において設定された階調変換用
採光野領域(K(R)とする)の画素値の積分値を計算
する(ステップS43)。
【0144】そして、処理装置80は、計算されたL側
階調変換用採光野積分値F(L)とR側階調変換用採光
野積分値F(R)との比をとり(ステップ44)、この
比の値に応じて、階調変換テーブル(R)のγ曲線を変
化させて、新たな階調変換テーブル(階調変換テーブル
RA)を作成する(ステップ45)。
【0145】ここで、ステップS45の処理の内容につ
いて、詳細に説明する。今、予め定められた階調変換用
テーブル(L)のγ曲線を傾きIL の直線,階調変換用
テーブル(R)のγ曲線を傾きIR の直線(「IL =I
R 」)とすると、階調変換用テーブル(L)の階調変換
特性は図25(a)に示すグラフとして表され、また、
階調変換用テーブル(R)の階調変換特性は、図25
(b)に示すグラフ(破線)として表される。
【0146】診断対象部位を含む位置に設定された階調
変換用採光野領域K(L)及びK(R)の積分値F
(L)及びF(R)の比を「F(L):F(R)=x:
y(x>y)」とすると、当該採光野領域の画像信号
を、上述した階調変換用テーブル(L)及び階調変換用
テーブル(R)により階調変換すると、L側画像及びR
側画像において、上述した画素値の積分値の比に基づく
輝度差が生じてしまう。
【0147】そこで、ステップS45の処理により、階
調変換テーブル(R)のγ曲線を変化させて、「IR :
IRA=y:x(∴IRA=IR ×(x/y))」を満足す
る傾きIRAのγ曲線を有する階調変換テーブル(RA)
を作成したため(図25(b)の実線参照)、階調変換
テーブル(L)の階調変換特性(γ曲線の傾きIL )と
階調変換テーブル(RA)の階調変換特性(γ曲線の傾
きIRA)との比は、「IL :IRA=y:x」となり、上
述した画素値の積分値の比に基づく輝度差を補うものに
なっている。
【0148】そして、処理装置80は、階調変換テーブ
ルRAを階調変換部(R)76bのルックアップテーブ
ルに書き込み(ステップS46)、処理を終了する。
【0149】この結果、階調変換部76a及び階調変換
部76bにより階調変換処理された後の階調変換用採光
野領域内の画像信号(L)及び画像信号(R)の輝度
は、上述した画素値の積分値の比に基づく輝度差を、階
調変換テーブル(L)及び階調変換テーブル(RA)の
変換特性の差により補正しているため、略等しくなる。
【0150】したがって、TVモニタ30に交互に表示
されるL側画像及びR側画像の階調変換用採光野部分、
すなわち診断対象部分は、L側画像及びR側画像共に同
一の輝度調整が施されているため、得られたステレオ画
像は、観察者Sにとって非常に視認しやすいものとな
る。
【0151】なお、本実施形態では、階調変換用採光野
領域内の画素値の積分値に応じて、R側の階調変換テー
ブル(R)を、新たな階調変換テーブル(RA)とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばL
側の階調変換テーブル(L)を、新たな階調変換テーブ
ル(LA)としてもよく、また、R側の階調変換テーブ
ル(R)及びL側の階調変換テーブル(L)それぞれ
を、新たな階調変換テーブル(RA)及び新たな階調変
換テーブル(LA)としてもよい。
【0152】また、本実施形態では、階調変換テーブル
のγ曲線を直線とし、その傾きを変化させて新たな階調
変換テーブルを作成したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、階調変換テーブルのγ曲線のカーブ自体
を変化させてもよい。
【0153】さらに、本実施形態では、処理装置の左右
画像ズレ量計算部は当該左右画像のズレ量を各X線焦点
10L,10R、寝台B、I.I.11の位置関係から
計算したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
当該ズレ量を、例えば、A/D変換器によりA/D変換
されたディジタル画像信号(L)及びディジタル画像信
号(R)に基づいて、当該画像信号の特徴量、例えば相
関関数により求めてもよい。
【0154】上述した変形例の構成を図26に示す。図
26に示すX線透視診断装置70Aによれば、処理装置
80Aの左右画像ズレ量計算部90は、当該左右画像の
ズレ量を、A/D変換器25によりA/D変換されたデ
ィジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)
に基づいて、当該画像信号の特徴量、例えば相関関数に
より求めるものである。なお、その他の処理装置90の
残りの機能及び透視診断装置70Aのその他の構成要素
は第5実施形態(図21)と略同等であり、その説明は
省略する。
【0155】本変形例における処理装置80Aを構成す
るコンピュータ回路は、前掲図10で示したABC制御
回路のステップS10〜ステップS14の処理と同一の
相関関数に基づく処理を行ない、画像信号(L)及び画
像信号(R)間のズレ量d1を求める(図27、ステッ
プS50)。以下、処理装置80Aは、上述したステッ
プS42〜ステップS46の処理を行なう(但し、d→
d1 )。この結果、第5実施形態と同様に、L側画像の
診断対象部位及びR側画像の診断対象部位共に同一の輝
度調整を施すことができ、観察者Sにとって非常に視認
しやすいステレオ画像を得ることができる。
【0156】(第6実施形態)第6実施形態におけるX
線透視診断装置の概略構成を図28に示す。図28に示
すように、本実施形態のX線透視診断装置70Bは、第
3実施形態と同様に、画像メモリ(L)26a及び画像
メモリ(R)26bと階調変換部76a及び階調変換部
(R)76bとの間に画像シフト部50を設けた構成で
ある。
【0157】本実施形態の処理装置80Bは、左右画像
ズレ量計算部を有しておらず、機能ブロックとして、階
調変換テーブル作成部95を有している。
【0158】すなわち、階調変換テーブル作成部95
は、第3実施形態の採光野設定部(L)51a,(R)
51b及び採光野積分部(L)37a2 ,(R)37b
2 と略同等の機能を有している。すなわち、階調変換テ
ーブル作成部95は、A/D変換器25から送られたデ
ィジタル画像信号(L)、ディジタル画像信号(R)及
び画像シフト部50から送られたSH(L)、SH
(R)に基づいて、予め定められた採光野とは異なる階
調変換用採光野領域K(L)及びK(R)を指定し、且
つ指定された階調変換用採光野領域K(L)及びK
(R)内の画素値の積分値に応じて、新たな階調変換テ
ーブル(階調変換テーブルRA)を作成するようになっ
ている。なお、透視診断装置70Bのその他の構成は、
第5実施形態と略同等であるため、その説明は省略す
る。
【0159】次に本構成のX線透視診断装置70Bの全
体動作について、特に処理装置80Bの処理を中心に説
明する。
【0160】本実施形態における処理装置80Bを構成
するコンピュータ回路は、前掲図14で示したABC制
御回路のステップS20の処理と略同等の画像シフト量
SH(L),SH(R)に基づく処理を行ない、採光野
領域から右方向へSH(L)に対応する画素分、ディジ
タル画像信号(R)の場合は画像中心に対して左方向へ
SH(R)に対応する画素分だけ離れた矩形アドレス領
域を階調変換用採光野として設定する(図29、ステッ
プS60)。以下、処理装置80Bは、上述したステッ
プS43〜ステップS46の処理を行なう。この結果、
第5実施形態と同様に、画素値の積分値の比に基づく輝
度差を階調変換テーブル(L)及び階調変換テーブル
(RA)の変換特性の差により補正することができるた
め、L側画像の診断対象部位及びR側画像の診断対象部
位共に同一の輝度調整を施すことができ、観察者Sにと
って非常に視認しやすいステレオ画像を得ることができ
る。
【0161】(第7実施形態)第7実施形態におけるX
線透視診断装置の概略構成を図30に示す。図30に示
すように、本実施形態のX線透視診断装置70Cにおけ
る処理装置80Cは、左右画像ズレ量計算部を有してお
らず、機能ブロックとして、階調変換テーブル作成部9
7を有している。
【0162】すなわち、階調変換テーブル作成部97
は、第4実施形態の採光野設定部(L)55a,(R)
55b及び採光野積分部(L)37a3 ,(R)37b
3 と略同等の機能を有している。すなわち、階調変換テ
ーブル作成部97は、A/D変換器25から送られたデ
ィジタル画像信号(L)及びディジタル画像信号(R)
の内、例えば水平方向のラインH10上の画像信号(画素
値)をサンプリングし、当該画素値と予めメモリに記憶
された閾値(スレショールド値;以下THとする)とに
基づいて、直接X線が入射しない領域(あるいは直接X
線の入射が最小の領域)に階調変換用採光野領域K
(L)及びK(R)を設定する。そして、設定された階
調変換用採光野領域K(L)及びK(R)内の画素値の
積分値に応じて、新たな階調変換テーブル(階調変換テ
ーブルRA)を作成するようになっている。なお、透視
診断装置70Cのその他の構成は、第5実施形態と略同
等であるため、その説明は省略する。
【0163】次に本構成のX線透視診断装置70Cの全
体動作について、特に処理装置80Bの処理を中心に説
明する。
【0164】本実施形態における処理装置80Cを構成
するコンピュータ回路は、前掲図18で示したABC制
御回路のステップS30〜ステップS36の処理と略同
等の閾値処理を行ない、画像信号(L)及び画像信号
(R)において、新たな矩形アドレス領域を階調変換用
採光野として設定する(図31、ステップS70)。以
下、処理装置80Cは、上述したステップS43〜ステ
ップS46の処理を行なう。この結果、第5実施形態と
同様に、画素値の積分値の比に基づく輝度差を階調変換
テーブル(L)及び階調変換テーブル(RA)の変換特
性の差により補正することができるため、L側画像の診
断対象部位及びR側画像の診断対象部位共に同一の輝度
調整を施すことができ、観察者Sにとって非常に視認し
やすいステレオ画像を得ることができる。
【0165】なお、上述した各実施形態において、採光
野領域を矩形領域としたが、円形領域や他の形状を有す
る領域であってもよい。
【0166】また、上述した各実施形態では、ABC制
御回路及び処理装置を、当該ABC制御回路及び処理装
置の各機能ブロックを具体的に実現するコンピュータ回
路で構成したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば各機能ブロックをハードワイヤードロジック
回路等で構成してもよい。
【0167】さらに、上述した各実施形態では、L側画
像及びR側画像を偏光フィルタ及び偏光メガネを用いた
方式で立体視したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば裸顔視方式、アナグリフ方式等各種の方
式で立体視する構成であってもよい。
【0168】さらにまた、上述した各実施形態では、採
光野の設定、及び設定された採光野領域の画像信号の積
分をデジタル処理で行う実施形態を示したが、アナログ
処理で実施することも可能である。
【0169】上述した各実施形態では、TVカメラから
出力された画像信号(ビデオ信号)出力に基づいてX線
曝射制御,階調変換特性変更処理をおこなったが、従来
例で述べたようなフォトピックアップを用いて取り出さ
れた信号に基づいてX線曝射制御,階調変換特性変更処
理を行うことも可能である。
【0170】なお、上述した各実施形態において、別に
設定した動画検出機能により動画検出された場合におい
て、採光野領域を再設定することも可能である。
【0171】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、ス
テレオ方式によりX線透視を行なうX線透視診断装置に
おいて、輝度調整用の採光野領域(信号採取領域)を、
観察者の左眼用の画像(L側画像)及び観察者の右眼用
の画像(R側画像)においてそれぞれ個別に例えば両画
像の対応する領域に設定したため、L側画像及びR側画
像における互いに対応する画像領域に設定された採光野
領域の画像信号に基づいて輝度調整が行われる。したが
って、L側画像及びR側画像の輝度を略等しく設定する
ことができるため、X線ステレオ透視像(立体像)の画
質を向上させ、観察者が非常に視認しやすいステレオ透
視像を作成、表示することができる。その結果、X線ス
テレオ透視下での観察者の作業性及び視認性を向上させ
ることができる。
【0172】また、本発明によれば、直接X線の入射が
他の領域より少ない画素領域に新たに採光野を設定する
ことができるため、直接X線の影響を最小限にして輝度
調整を行なうことができる。したがって、L側画像及び
R側画像において非常に正確な輝度調整を行なうことが
でき、X線ステレオ透視像(立体像)の画質を向上さ
せ、観察者が非常に視認しやすいステレオ透視像を作
成、表示することができる。その結果、X線ステレオ透
視下での観察者の作業性及び視認性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるX線透視診断装
置の概略構成を示すブロック図。
【図2】ABC制御回路の処理の一例を示す概略フロー
チャート。
【図3】左右X線焦点、寝台、I.I.の位置関係を示
す図。
【図4】画像ズレ量に基づく採光野の移動を示す図。
【図5】ABC制御回路のL側採光野積分値,R側採光
野積分値及びX線制御タイミング,画像収集タイミン
グ,及びL側画像とR側画像の表示タイミングを表すタ
イムチャート。
【図6】第1実施形態の変形例に係わるX線透視診断装
置の概略構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第2実施形態に係わるX線透視診断装
置の概略構成を示すブロック図。
【図8】(a)はL側画像及びR側画像に対して共通の
例えば水平方向のラインH1 を設定した状態を示す図、
(b)はラインH1 における各画素の濃度値のプロファ
イルPL 及びPR を示す図、(c)はラインH1上にお
けるプロファイルPL 及びPR の正規化された相関関数
を示すグラフ。
【図9】ABC制御回路の左右画像ズレ量計算部の機能
を表すブロック図。
【図10】ABC制御回路の処理の一例を示す概略フロ
ーチャート。
【図11】第2実施形態の変形例に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第3実施形態に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図13】(a)は左右の異なるX線焦点から撮影され
たL側画像及びR側画像における観察対象を左右の眼で
観察する状態を模式的に示す図であり、(b)はL側画
像及びR側画像をシフトして観察対象部分を一致させた
状態を模式的に示す図。
【図14】ABC制御回路の処理の一例を示す概略フロ
ーチャート。
【図15】(a)〜(c)は、L側画像全体を左方向、
R側画像全体を右方向へシフトさせて、診断対象部位が
一致した状態を示す図、(d)〜(e)は、診断対象部
位の位置とシフト量との関係を示す図。
【図16】第3実施形態の変形例に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図17】本発明の第4実施形態に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図18】ABC制御回路の処理の一例を示す概略フロ
ーチャート。
【図19】水平ラインH10上の各画素の画素値分布と予
め定められたTHに基づく採光野設定ラインとを表すグ
ラフ。
【図20】第4実施形態の変形例に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図21】本発明の第5実施形態に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図22】階調変換テーブル作成部の詳細な機能を表す
ブロック図。
【図23】ABC制御回路の積分値計算及びX線制御タ
イミング,画像収集タイミング,及びL側画像とR側画
像の表示タイミングを表すタイムチャート。
【図24】処理装置の処理の一例を示す概略フローチャ
ート。
【図25】(a)は階調変換用テーブル(L)の階調変
換特性を示すグラフであり、(b)は階調変換用テーブ
ル(R)(破線)及び階調変換テーブル(RA)の階調
変換特性(実線)を示すグラフ。
【図26】第5実施形態の変形例に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図。
【図27】処理装置の処理の一例を示す概略フローチャ
ート。
【図28】本発明の第6実施形態に係わるX線透視診断
装置の概略構成を示すブロック図
【図29】処理装置の処理の一例を示す概略フローチャ
ート。
【図30】第7実施形態に係わるX線透視診断装置の概
略構成を示すブロック図。
【図31】処理装置の処理の一例を示す概略フローチャ
ート。
【図32】ステレオ方式のX線透視診断装置の概略構成
を示すブロック図。
【図33】透視画像の略中心に固定された採光野を示す
図。
【図34】(A)は、光学系のフォトピックアップから
の信号によるABCを用いたX線透視診断装置の一例を
示すブロック図、(B)は、TVカメラのビデオ信号に
よるABCを用いたX線透視診断装置の一例を示すブロ
ック図。
【図35】ステレオ方式のX線透視診断装置においてA
BCを行なう際の透視撮影状態を示す図。
【図36】採光野と対象部位との位置関係を示す図。
【図37】採光野における直接X線入射領域を示す図。
【符号の説明】
1,1A〜1G,70,70A〜70C X線透視診断
装置 2,2A〜2G,71,71A〜71C X線透視画撮
影部 3,3A〜3G,72,72A〜72C ステレオ画像
表示部 4,4A〜4G,73 ABC制御回路 10 X線管 10L 左側X線焦点 10R 右側X線焦点 11 I.I. 15,15A〜15D,75 高電圧発生部 16,16A〜16D,74 X線制御部 20 光学系 21 TVカメラ 22 CCU 25 A/D変換器 26a 画像メモリ(L) 26b 画像メモリ(R) 27a,76a 階調変換部(L) 27b,76b 階調変換部(R) 28 切換部 29 D/A変換器 30 TVモニタ 31 偏光フィルタ 32 切換制御部 33 偏光メガネ 35,40 左右画像ズレ量計算部 36a,36a1 ,51a,55a,85a 採光野設
定部(L) 36b,36b1 ,51b,55b,85b 採光野設
定部(R) 37a,37a1 ,37a2 ,37a3 採光野積分部
(L) 37b,37b1 ,37b2 ,37b3 採光野積分部
(R) 41a ラインメモリ部(L) 41b ラインメモリ部(R) 42 相関関数演算部 43 ズレ量計算部 80,80A〜80C 処理装置 81,90 左右画像ズレ量計算部 82,95,97 階調変換テーブル計算部 86a 画像メモリ部(L) 86b 採光野設定部(R) 87a 積分値計算部(L) 87b 積分値計算部(R) 88 階調変換テーブル作成部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの異なるX線焦点から被写体に対し
    てX線を曝射して観察者の左眼用の画像及び右眼用の画
    像を撮影する画像撮影手段と、前記左眼用画像の輝度及
    び前記右眼用画像の輝度を調整する輝度調整手段とを備
    え、輝度調整された左眼用画像及び右眼用画像に基づい
    て前記被写体の診断対象部位を立体的に表示するX線透
    視診断装置において、 前記輝度調整手段は、前記左眼用画像及び右眼用画像に
    おける前記輝度調整用の信号採取領域を当該左眼用画像
    及び右眼用画像においてそれぞれ個別に設定する設定手
    段と、設定された左眼用画像の信号採取領域及び右眼用
    画像の信号採取領域の内の少なくとも一方の領域内の画
    像信号に応じて前記2つのX線焦点から曝射されるX線
    の曝射条件を制御する曝射条件制御手段とを備えたこと
    を特徴とするX線透視診断装置。
  2. 【請求項2】 前記信号採取領域は前記診断対象部位を
    含む請求項1記載のX線透視診断装置。
  3. 【請求項3】 前記曝射条件制御手段は、前記左眼用画
    像の信号採取領域及び前記右眼用画像の信号採取領域の
    内のどちらか一方の信号採取領域内の画像信号に応じて
    前記2つのX線焦点から曝射されるX線の曝射条件を制
    御する手段である請求項1又は2記載のX線透視診断装
    置。
  4. 【請求項4】 前記曝射条件制御手段は、前記信号採取
    領域内の全ての画素の画素値の積算値を計算する積算値
    計算手段と、計算された積算値と予め定められた基準値
    とを比較して前記X線の曝射条件を制御する制御手段と
    を備えた請求項1記載のX線透視診断装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記被写体の左眼用画
    像及び右眼用画像における互いに対応する領域を前記信
    号採取領域としてそれぞれ個別に設定する手段である請
    求項1乃至4の内の何れか1項記載のX線透視診断装
    置。
  6. 【請求項6】 前記画像撮影手段は、前記2つのX線焦
    点を有するX線管と、このX線管の当該2つのX線焦点
    からそれぞれ曝射され前記被写体を透過したX線をそれ
    ぞれ検出する検出器とを有し、この検出器により検出さ
    れた信号に基づいて前記左眼用画像及び前記右眼用画像
    を作成する手段であり、前記設定手段は、前記被写体,
    前記X線管の各X線焦点,及び前記検出器間相互の位置
    関係に基づいて前記左眼用画像及び右眼用画像における
    互いに対応する領域を決定する手段を有した請求項5記
    載のX線透視診断装置。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記左眼用画像及び右
    眼用画像間の特徴量により前記左眼用画像及び右眼用画
    像における互いに対応する領域を決定する手段を有した
    請求項5記載のX線透視診断装置。
  8. 【請求項8】 前記左眼用画像及び前記右眼用画像を表
    示するためのモニタと、前記左眼用画像及び前記右眼用
    画像における前記診断対象部位の位置が互いに一致する
    ように、当該左眼用画像全体及び前記右眼用画像全体を
    所定方向にシフトさせて前記モニタに表示させるシフト
    表示手段とを備え、 前記設定手段は、前記シフト表示手段による前記左眼用
    画像全体及び前記右眼用画像全体のシフト量に基づいて
    当該左眼用画像及び右眼用画像における互いに対応する
    領域を決定する手段を有した請求項5記載のX線透視診
    断装置。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、前記左眼用画像及び右
    眼用画像における少なくとも1本の同一位置の画像ライ
    ンの画素値を各画像毎にサンプリングするサンプリング
    手段と、サンプリングされた各画素値を予め定められた
    閾値とそれぞれ比較する比較手段と、比較の結果前記閾
    値を越えない画素値を有する画素領域を各画像毎に個別
    に求める手段と、各画像毎に個別に求められた画素領域
    の少なくとも一部を前記信号採取領域として当該各画像
    毎に個別に設定する手段とを有した請求項1乃至4記載
    の内の何れか1項記載のX線透視診断装置。
  10. 【請求項10】 2つの異なるX線焦点から被写体に対
    してX線を曝射して観察者の左眼用の画像及び右眼用の
    画像を撮影する画像撮影手段と、前記左眼用画像の輝度
    及び前記右眼用画像の輝度を調整する輝度調整手段とを
    備え、輝度調整された左眼用画像及び右眼用画像に基づ
    いて前記被写体の診断対象部位を立体的に表示するX線
    透視診断装置において、 前記輝度調整手段は、前記左眼用画像及び右眼用画像の
    内の少なくとも一方の画像内に予め定められた前記輝度
    調整用の第1の信号採取領域の画像信号に応じて前記2
    つのX線焦点から曝射されるX線の曝射条件を制御する
    曝射制御手段と、前記左眼用画像及び右眼用画像におけ
    る前記輝度調整用の第2の信号採取領域を当該左眼用画
    像及び右眼用画像においてそれぞれ個別に設定する設定
    手段と、設定された左眼用画像の第2の信号採取領域及
    び右眼用画像の第2の信号採取領域の画像信号の輝度を
    画像処理により略等しく設定する画像処理手段とを備え
    たことを特徴とするX線透視診断装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理手段は、前記左眼用画像
    における第2の信号採取領域内及び前記右眼用画像にお
    ける第2の画像信号採取領域内の全ての画素の画素値の
    積算値をそれぞれ計算する積算値計算手段と、計算され
    た左眼用画像における第2の信号採取領域内の積算値と
    右眼用画像における第2の信号採取領域内の積算値との
    比を計算する計算手段と、この計算手段により計算され
    た比の値に応じて前記左眼用画像及び右眼用画像の内の
    少なくとも一方に対して施す階調変換特性を変化させる
    手段とを備えた請求項10記載のX線透視診断装置。
  12. 【請求項12】 前記設定手段は、前記被写体の左眼用
    画像及び右眼用画像における互いに対応する領域を前記
    第2の信号採取領域としてそれぞれ個別に設定する手段
    である請求項11記載のX線透視診断装置。
  13. 【請求項13】 前記画像撮影手段は、前記2つのX線
    焦点を有するX線管と、このX線管の当該2つのX線焦
    点からそれぞれ曝射され前記被写体を透過したX線をそ
    れぞれ検出する検出器とを有し、この検出器により検出
    された信号に基づいて前記左眼用画像及び前記右眼用画
    像を作成する手段であり、前記設定手段は、前記被写
    体,前記X線管の各X線焦点,及び前記検出器間相互の
    位置関係に基づいて前記左眼用画像及び右眼用画像にお
    ける互いに対応する領域を決定する手段を有した請求項
    12記載のX線透視診断装置。
  14. 【請求項14】 前記設定手段は、前記左眼用画像及び
    右眼用画像間の特徴量により前記左眼用画像及び右眼用
    画像における互いに対応する領域を決定する手段を有し
    た請求項12記載のX線透視診断装置。
  15. 【請求項15】 前記左眼用画像及び前記右眼用画像を
    表示するためのモニタと、前記左眼用画像及び前記右眼
    用画像における前記診断対象部位の位置が互いに一致す
    るように、当該左眼用画像全体及び前記右眼用画像全体
    を所定方向にシフトさせて前記モニタに表示させるシフ
    ト表示手段とを備え、 前記設定手段は、前記シフト表示手段による前記左眼用
    画像全体及び前記右眼用画像全体のシフト量に基づいて
    当該左眼用画像及び右眼用画像における互いに対応する
    領域を決定する手段を有した請求項12記載のX線透視
    診断装置。
  16. 【請求項16】 前記設定手段は、前記左眼用画像及び
    右眼用画像における少なくとも1本の同一位置の画像ラ
    インの画素値を各画像毎にサンプリングするサンプリン
    グ手段と、サンプリングされた各画素値を予め定められ
    た閾値とそれぞれ比較する比較手段と、比較の結果前記
    閾値を越えない画素値を有する画素領域を各画像毎に個
    別に求める手段と、各画像毎に個別に求められた画素領
    域の少なくとも一部を前記第2の信号採取領域として当
    該各画像毎に個別に設定する手段とを有した請求項11
    記載のX線透視診断装置。
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