JPH0931228A - 多孔性フィルム - Google Patents

多孔性フィルム

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JPH0931228A
JPH0931228A JP18587695A JP18587695A JPH0931228A JP H0931228 A JPH0931228 A JP H0931228A JP 18587695 A JP18587695 A JP 18587695A JP 18587695 A JP18587695 A JP 18587695A JP H0931228 A JPH0931228 A JP H0931228A
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泰一 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気を必要とする各種物品の包装材料をはじ
め、ベット用シーツ、枕カバー、衛生ナプキン、紙おむ
つ等の各種医療・衛生材料、雨天用衣類、手袋等の医療
用材料、産業用資材等の用途を有し、生分解性と撥水性
を備えた多孔性フイルムを提供する。 【解決手段】 ポリε−カプロラクタム等の脂肪族ポリ
エステル系生分解性樹脂100重量部と炭酸カルシウム
等の無機充填材30〜500重量部からなるフィルムを
少なくとも一軸以上に延伸して得られる多孔性フィルム
を、その表面における臨界表面張力が34〜40μN/
mmとなるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な多孔性フィ
ルムに関する。詳しくは、良好な生分解性と撥水性とを
備えた多孔性フイルムである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂と無機充填材よ
りなるフィルムを延伸して得られる多孔性フィルムは、
空気等の気体は通すが、水等の液体は通すことのない特
性を有するフィルムであり、各種医療材料、産業用資
材、衣料用材料等として幅広く使用されている。
【0003】このような多孔性フィルムよりなる製品の
廃棄処理方法は、焼却ないしは埋め立て等に頼らなけれ
ばならず、社会問題になっている。
【0004】かかる廃棄処理問題を解決するため、自然
界において細菌やカビ等の微生物により樹脂自体が容易
に分解される樹脂である、ポリエステル系生分解性樹脂
を用いた多孔性フィルムが知られている(特開昭60−
137402、特開昭62−164743、特開平7−
3138)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、我々の
実験によると、上記生分解性フィルムを延伸して微多孔
化して得られる多孔性フィルムは、該樹脂および無機充
填剤の濡れ性により、フィルム自身の撥水性に乏しく、
雨具等の衣料用材料、シーツ、枕カバー、衛生ナプキ
ン、紙おむつ等の各種医療・衛生材料、その他の産業用
資材に用いるためには、十分な耐水性能を有していると
は云い難いものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記多孔
性フィルムの耐水性能を向上すべく、鋭意検討を重ね
た。その結果、該多孔性フィルムに対して、その片面も
しくは両面に、撥水処理剤を塗布または噴霧し、その臨
界界面張力を特定の範囲に制御することにより、分解速
度の低下を招くことなく撥水性に優れた多孔性フィルム
を得ることに成功し、本発明を提案するに至った。
【0007】即ち、本発明は、脂肪族ポリエステル系生
分解性樹脂100重量部と無機充填材30〜500重量
部からなるフィルムを少なくとも一軸以上に延伸して得
られる多孔性フィルムであって、その表面における臨界
表面張力が34〜40μN/mmに調整されたことを特
徴とする多孔性フィルムである。
【0008】本発明で用いられる脂肪族ポリエステル系
生分解性樹脂は、分子鎖中に芳香環を含まない公知のポ
リエステル系生分解性樹脂が何ら際限なく用いられる。
例えば、化学合成された脂肪族ポリエステル系生分解性
樹脂、微生物により発酵合成された脂肪族ポリエステル
系生分解性樹脂及びこれらの混合物のいずれも使用可能
である。上記化学合成された脂肪族ポリエステル系生分
解性樹脂としては、ポリε−カプロラクタム等のラクト
ンの開環重合体;ポリエチレンアジペート、ポリエチレ
ンアゼレート、ポリテトラメチレンサクシネート等の二
塩基酸とジオールからなる飽和脂肪族ポリエステル系生
分解性樹脂;ポリブテンセバケート等の不飽和脂肪酸ポ
リエステル系生分解性樹脂;ポリラクチド、ポリグリコ
シド及びその共重合体等の乳酸やグリコール酸の重合
体;上記した脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂のエス
テル結合の一部、例えば、50%以下がアミド結合、エ
ーテル結合、ウレタン結合等に置き換えられた脂肪族ポ
リエステル系生分解性樹脂等を挙げることができる。
【0009】一方、微生物により生産される脂肪族ポリ
エステル系生分解性樹脂としては、ポリヒドロキシブチ
レート、ヒドロキシブチレートとヒドロキシバリレート
との共重合体等を挙げることができる。
【0010】本発明において使用される無機充填材は、
公知のものが何ら制限なく使用できる。例えば、周期律
表第IIA族、第IIIA族、第IVA族及び第IVB族よりな
る群より選ばれた1種の金属酸化物、水酸化物、炭酸塩
又は硫酸塩等を挙げることができる。これらの無機充填
剤を具体的に例示すると、周期律表第IIA族の金属とし
てはカルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属であ
り、第IIIA族の金属としてはホウ素、アルミニウム等
の金属であり、第IVA族の金属としてはシリコンであ
り、また、第IVB族の金属としてはチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム等の金属である。これらの金属の酸化
物、水酸化物、炭酸塩又は硫酸塩は特に限定されず用い
得る。
【0011】好適に使用される無機充填剤を具体的に例
示すれば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化バ
リウム、酸化アルミニウム、酸化ホウ素、酸化ケイ素、
酸化チタン、酸化ジルコニウム等の酸化物;炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム等の炭酸塩;水
酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物;硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム等の硫
酸塩等である。
【0012】本発明に用いられる無機充填材は、平均粒
径が0.01〜10μmの範囲であることが、均一な孔
の分布した多孔性フィルムを得るため、また、表面の平
滑な多孔性フィルムを得るために好適である。
【0013】本発明における脂肪族ポリエステル系生分
解性樹脂と無機充填材との配合割合は、脂肪族ポリエス
テル系生分解性樹脂100部に対して無機充填財30〜
500重量部の範囲で選択され、特に、50〜300重
量部とすることが好ましい。
【0014】上記無機充填材の量が30重量部より少な
い場合は、脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂と無機充
填材との間で均一な界面剥離が生じず、厚みの均一な多
孔性フィルムを成形することができない。また、無機充
填剤の量が500重量部を越える場合は押出機等を用い
てフィルム状に成膜することが困難になるために好まし
くない。
【0015】本発明の多孔性フィルムは、上記脂肪族ポ
リエステル系生分解性樹脂と無機充填材とからなるフィ
ルム(シートを含む)を成形後、少なくとも一軸以上に
延伸して得られ、かかる延伸により、脂肪族ポリエステ
ル系生分解性樹脂は分子配向される。
【0016】かかる延伸条件を含む多孔性フィルムの製
造方法は、公知の方法が特に制限なく採用される。
【0017】一般的な方法を例示すれば、脂肪族ポリエ
ステル系生分解性樹脂および無機充填材は、公知の方
法、例えば、ヘンシェルミキサー等を用いて混合され
る。次いで、シートに成形する方法は一般にインフレー
ション成形法やT−ダイを用いる押出成形法が好ましく
利用される。また、引き続く延伸工程は、テンター延伸
機、エアーインフレーション延伸機等の公知の延伸機に
より、少なくとも一軸方向に延伸される。二軸延伸を行
う場合は、縦方向及び横方向に逐次二軸延伸するか、あ
るいは同時に縦および横方向に延伸する二軸延伸法が採
用される。延伸条件としては、一般に延伸温度が常温以
上、脂肪族ポリエステル樹脂の融点以下で実施され、延
伸倍率としては、縦および横方向にそれぞれ延伸する
1.3ないし3.0倍とすることが、優れた強度特性、
透湿度および耐水圧を得る上で好適である。また、一般
にかかる延伸加工後、熱処理を行うことやコロナ放電等
の処理を行うことができる。
【0018】上記方法において、多孔性フィルムの空隙
率は、10〜70%となるように延伸することが望まし
い。即ち、空隙率が10%未満の場合、無機充填材の周
囲にできた空隙が連通し難く、フィルムの両面を連結す
る連通孔の割合が減少する傾向にある。このため、通気
性が低下するだけでなく、フィルムの表面積は増加せ
ず、生分解性も低下する。
【0019】一方、空隙率が70%を越える場合は、フ
ィルムの機械的強度が不足し、加工工程においてフィル
ム破断や使用中の破れ等の問題を生じる。特に、多孔性
フィルムの機械的物性及び分解性の両者を満足させるた
めには、空隙率は25〜65%であることが好ましい。
【0020】本発明の多孔性フィルムは、上記空隙率に
併せて、延伸によって樹脂と無機充填材間の界面剥離に
よって形成される連通孔の最大細孔径(以下Dmaxと
もいう)が5μm以下となるように調節されることが好
ましい。
【0021】また、本発明の多孔性フィルムの厚みは、
十分な機械強度と十分なしなやかさを発揮するために
は、一般には0.02〜1.5mmであることが好まし
い。
【0022】更に、上記の空隙率、連通孔の最大細孔
径、厚み等によって支配される通気性は、通常、100
〜10000秒/100mm3の範囲に調節されること
が、後述する用途に使用する場合に好適である。通気性
は、特に空隙率と密接な関係を有しており、空隙率が大
きいときは通気性も大きくなる。
【0023】また、本発明の多孔性フィルムは、成形加
工および使用中の破断を防ぐために十分な破断強度と破
断伸度を有することが好ましい。本発明の多孔性フィル
ムは脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂をマトリックス
とするフィルムを少なくとも一軸以上に延伸して得られ
るため、その破断強度は、通常、7.8〜14.7MP
a、また、破断伸度は、200〜500%の特性を示
す。
【0024】さらに、本発明の多孔性フィルムは、良好
なしなやかさ、例えば、曲げ堅さで表して0.8〜2.
0μJのしなやかさを有する。
【0025】本発明の多孔性フィルムの最大の特徴は、
上記多孔性フィルムの表面における臨界表面張力を34
〜40μN/mmとなるよう調整したことにある。
【0026】即ち、臨界表面張力をかかる範囲に調整す
ることにより、生分解性の低下を実質的に来すことな
く、良好な撥水性を発揮することが可能である。
【0027】上記臨界表面張力を調整する方法は、多孔
性フィルムの表面を選択的に撥水処理し得る方法が特に
制限なく採用される。例えば、撥水性を付与する表面処
理剤を上記臨界表面張力となるように塗布する態様が一
般的である。該表面処理剤としては公知の撥水剤、撥油
剤が何ら制限なく使用できる。上記撥水剤としては、ワ
ックス系、合成樹脂系、クロム錯塩系、フッ素系、ワッ
クス−合成樹脂系を挙げることができる。具体的に商品
名を挙げれば、ワックス系ではアクアカット(日本工
材)、カーボミュール(ディック・ハーキュレス)、コ
ートサイザー(大和化学工業)、サイビノールPC(サ
イデン化学)、サントールWP(日華化学工業)、パラ
ジット(明成化学工業)、ハリコートC−300(播磨
化成工業)、フェニックス(双葉化学)、ベルトール
(近代化学工業)、レポールNo.50(大京化学)、
レパライトP−5(共栄社油脂化学工業)であり、合成
樹脂系ではBKコート(極東脂肪酸)、リパックスA−
240(近代化学工業)であり、クロム錯塩系ではキロ
ンC(デュポン)であり、フッ素系ではスミレーズレジ
ン(住友化学工業)が挙げられ、ワックス−合成樹脂系
ではOX−644,657(一方社油脂工業)、ダイジ
ット(互応化学工業)、パラテックスNS−6(ミサワ
セラミックケミカル)、レオシート(ライオン)、レス
ゾール740(互応化学工業)である。撥油剤として
は、リン酸エステル型及びアクリレート・ポリマー型を
挙げることができる。具体的に例示すると、リン酸エス
テル型としてはスコッチバンFC−807(住友スリー
エム)、ゾニールRP(デュポン)、スミレーズレジン
FP−150(住友化学工業)、アサヒガードAG−5
30(旭硝子)であり、アクリレート・ポリマー型とし
てはスコッチバンFC−824(住友スリーエム)、ス
ミレーズレジンFP−210(住友化学工業)、アサヒ
ガードAG−550(旭硝子)が挙げられる。
【0028】上記の表面処理剤を使用して多孔性フィル
ムの表面における臨界表面張力を34〜40μN/mm
に調整する方法は、該表面処理剤を溶媒で希薄な溶液し
て噴霧する方法、噴霧距離、噴霧濃度を調節する態様等
が挙げられる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より理解されるように、本発
明の多孔性フィルムは、生分解速度を維持したままで、
撥水性を付与した多孔質フィルムであり、実用的に充分
な撥水性を有しながら、自然界で微生物等により優れた
分解性を示すため、埋め立てによる廃棄処理が可能であ
る。更に、上記のように優れた機械的性質を有するため
に加工性が良好である。
【0030】従って、撥水性が要求される多孔性フィル
ムの用途、即ち、通気を必要とする各種物品の包装材料
をはじめ、ベット用シーツ、枕カバー、衛生ナプキン、
紙おむつ等の各種医療・衛生材料、雨天用衣類、手袋等
の医療用材料、産業用資材等の用途に好適に使用するこ
とができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するために
実地例を示すが本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0032】尚、実施例及び比較例に示す物性は下記の
方法により測定した。
【0033】(1)空隙率 比重測定法により測定した。
【0034】空隙率=(d0−d1)/d00:多孔化前のフィルムの比重である。
【0035】d1:多孔化後のフィルムの比重である。
【0036】(2)最大細孔径 メタノールバブルポイント法にて測定した。
【0037】(3)破断強度・破断伸度 ASTM−882に準じて測定。尚、表1のMDはフィ
ルムの巻取り方向TDはフィルムの巻取り方向と垂直な
方向を表す。
【0038】(4)通気性 JIS−P−8117(ガーレ通気度)に従って測定し
た。
【0039】(5)しなやかさ カトーテック株式会社製曲げ試験機(KES−FB2)
を用いて曲げかたさを測定した。
【0040】(6)表面張力の評価 JIS−K−6768(フィルムのぬれ試験)に従って
測定した。
【0041】(7)分解速度の評価 1gのフィルムを「花と野菜の土」((株)ヘルライト
製のコンポスト)に埋設して、温度25℃、湿度60%
に維持した恒温恒湿槽(アドバンテック製AE−21
4)中に保存し、6ヶ月後のフィルムの減少量により分
解速度を評価した。分解速度は、フィラー充填量を考慮
し、6ヶ月後の樹脂成分の減少率で表した。
【0042】(8)撥水性 フィルム1cm2当たり0.1gとなる量の水を霧状に
散布し、フィルムの濡れ具合を目視により観察し、下記
の基準で評価した。
【0043】◎:水が霧大の水玉となって存在してい
る。
【0044】○:水がやや大きな水玉となって存在して
いる。
【0045】×:水が広がった状態で存在している。
【0046】実施例1 脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂として下記の樹脂を
使用した。
【0047】・PCL:ポリε-カプロラクトン(ダイ
セル化学製「プラクセル−H7」) ・P(HB−HV):ハイドロキシブチレートとハイド
ロキシバリレート共重合体(共重合組成(モル比)8
0:20)、(I.C.I社製「バイオポール」) ・PBS−PES:ポリブチレンサクシネートとポリエ
チレンサクシネート共重合体、(昭和高分子製「ビオノ
ーレ#3001」) 上記の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂と無機充填材
とを表1に示す組成となるようにスーパーミキサーで5
分間混合した後、180℃で二軸押出機を用いてストラ
ンド状に押出した後、ペレット状に切断した。
【0048】
【表1】
【0049】得られたペレットを、スクリュウ径30m
mφ、L/D=24の押出機に取り付けたリップ開度
0.8mm、幅150mmφの冷却ロールに接触せし
め、0.8m/minで引き取りシート状物を得た。こ
のシート状物を、回転速度の異なる2対の加熱ニップロ
ール間で50℃で延伸倍率2.0倍に一軸延伸した。
【0050】更に、該一軸延伸フィルムを一軸延伸方向
と垂直な方向に延伸温度50℃にて延伸倍率2.0倍に
なるようにテンター延伸機で延伸し、厚み40μmの多
孔性フィルムA、BおよびCを得た。得られたフィルム
の物性を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】それぞれの多孔性フィルムに撥水剤(アク
アカット(日本工材(株)製))を噴霧し、臨界表面張
力を表3に示す値に調整した。また、撥水剤の噴霧によ
り臨界表面張力を34μN/mm未満または全く噴霧し
ない条件で行った多孔性フィルムも併せて製造した。
【0053】得られた多孔性フィルムの物性及び生分解
性を表3に併せて示した。
【0054】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂10
    0重量部と無機充填材30〜500重量部からなるフィ
    ルムを少なくとも一軸以上に延伸して得られる多孔性フ
    ィルムであって、その表面における臨界表面張力が34
    〜40μN/mmに調整されて成ることを特徴とする多
    孔性フィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999063001A1 (fr) * 1998-05-30 1999-12-09 Daicel Chemical Industries, Ltd. Composition de resine de polyester biodegradable, composition de resine biodesintegrable et objets moules que ces compositions permettent de fabriquer
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