JPH09311927A - 駐車車両検出装置及び駐車車両検出方法 - Google Patents

駐車車両検出装置及び駐車車両検出方法

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JPH09311927A
JPH09311927A JP12995796A JP12995796A JPH09311927A JP H09311927 A JPH09311927 A JP H09311927A JP 12995796 A JP12995796 A JP 12995796A JP 12995796 A JP12995796 A JP 12995796A JP H09311927 A JPH09311927 A JP H09311927A
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Japan
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brightness
images
parked vehicle
integrated
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Application number
JP12995796A
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English (en)
Inventor
Masanori Inoue
正典 井上
Koji Ueda
浩次 上田
Ritsuo Asai
律雄 浅井
Isao Horiba
勇夫 堀場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DE-SHISU KK
Nagoya Electric Works Co Ltd
Original Assignee
DE-SHISU KK
Nagoya Electric Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間における車両の駐車状況等をカラーカメ
ラや白黒カメラを用いて監視する際の車両検出精度を高
めることができる駐車車両検出装置及び駐車車両検出方
法を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 カラーカメラ20によって撮影された画
像をR,G,Bデコーダ1で分解してデジタル信号に変
換してR,G,B画像を作成し、これらの複数のR,
G,B画像を積分してR,G,B積分結果画像を作成
し、輝度変換テーブル9を用いて輝度変換結果画像を作
成し、R,G,B画像と輝度変換結果画像とを乗算処理
して最終R,G,B画像を作成して、ハレーション等の
高輝度部分を抑えるとともに、車両等の低輝度部分の輝
度を高めて車両を表出させた画像に変換することによ
り、夜間の駐車場の車両検出効率を改善するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーカメラや白
黒カメラで駐車場の車両を撮影して駐車状況等を検出す
る駐車車両検出装置及び駐車車両検出方法に関し、特
に、夜間における駐車場の車両を撮影し、その画像信号
を画像処理することによって、ハレーションを修正して
車両の検出精度を高めた駐車車両検出装置及び駐車車両
検出方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場に於ける車両の混雑度を監
視する駐車車両検出装置では、夜間における車両の混雑
度を監視する際、カメラを用いて車両のヘッドライトや
テールランプを検出することによって車両検出が行われ
るのが一般的である。しかし、ヘッドライトやテールラ
ンプはスポット的であるために、夜間は昼間の車両検出
と比較して検出精度が低下する。また、ライトを消灯し
ている場合は検出が不可能となる。
【0003】特に、車両の駐車状況の監視にカラーカメ
ラを用いる場合には、屋外での車両検出が難しいとされ
ている。即ち、カラーカメラでは、R,G,Bフィルタ
を用いて入射光を色分解し、RGBフィルタを通過した
光を撮影してR,G,Bカラー信号を作成し、R,G,
Bカラー信号を三枚のフレームメモリに記憶して、この
R,G,Bカラー画像を車両検出に用いている。従っ
て、夜間における車両の撮影は、R,G,Bフィルタに
よって入射光量が減衰して撮影感度が一層低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラーカメラを
用いて車両の駐車状況等を監視する駐車車両検出方法で
は、RGBフィルタを用いて光を色分解して撮影してお
り、RGBフィルタによって入射光量が減衰して、夜間
での車両の撮影では、撮影感度が低下する欠点がある。
そこで、夜間の撮影に当たり、撮影感度の低下を補うた
めに入射光量を増大させることにより、単純に画像のコ
ントラストを向上させて撮影すると、画像信号のSN比
が低下して、車両のヘッドライトやテールランプ等によ
る光のコントラストが大きくなり、結果として撮影画像
がハレーションを起こし、車両の検出感度が低下、又は
車両検出が困難になるといった問題がある。無論、夜間
の車両を白黒カメラで撮影する場合にも、車両のヘッド
ライトやテールランプ等による光によってハレーション
が発生し、車両の検出感度が低下、又は車両検出が困難
になるといった問題がある。
【0005】本発明は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたものであって、カラーや白黒カメラで夜間における
車両の駐車状況を監視する場合の車両検出精度を高める
ことができる駐車車両検出装置及び駐車車両検出方法を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために行われたものであり、先ず、図1の機能ブ
ロック図に基づいて、本発明の駐車車両検出装置につい
て説明する。図1に於いて、撮影手段(カラーカメラ)
20によって駐車場の車両を撮影し、R,G,Bデコー
ダ1でR,G,B成分に分解して、それぞれの成分をデ
ジタル化してR,G,Bカラー信号を作成するR,G,
Bカラー信号変換手段(AD変換器)2と、R,G,B
カラー信号を記憶するR,G,B画像記憶手段6と、
R,G,B画像記憶手段6に記憶された複数のR,G,
B画像を積分するR,G,B積分処理手段31 と、R,
G,B積分処理手段31 によって積分されたR,G,B
積分画像を記憶するR,G,B積分結果画像記憶手段7
と、R,G,B積分結果画像記憶手段7に記憶された
R,G,B積分画像から輝度変換を行う濃淡輝度変換処
理手段32 と、濃淡輝度変換処理手段32 によって輝度
変換処理された輝度画像を記憶する輝度画像記憶手段8
と、輝度画像記憶手段8に記憶された輝度画像のコント
ラストを高輝度領域の輝度を抑制し、低輝度領域の輝度
を向上させる変換を実行する輝度変換処理手段9と、輝
度変換処理手段9によって処理された画像を輝度変換処
理前後の比率を輝度変換結果画像として記憶する輝度変
換結果画像記憶手段10と、R,G,B積分処理手段3
1 によるR,G,B積分画像と輝度変換結果画像記憶手
段10による輝度変換結果画像とを乗算する乗算手段3
3 と、乗算手段33 によって得られた最終R,G,B画
像を記憶する最終R,G,B画像記憶手段4と、最終
R,G,B画像記憶手段4に基づく画像から車両検出を
行う画像処理手段40とを具備する駐車車両検出装置で
ある。なお、白黒カメラを用いる場合には、図9に示し
たように、RGBデコーダ1と濃淡輝度変換処理手段3
2 、輝度変換結果画像記憶手段10及びカラー画像を作
成するための乗算手段33 、最終R,G,B画像記憶手
段4は不要である。白黒カメラによる画像信号はRGB
カラー信号の輝度信号として処理できるので、図9に示
した機能ブロック図となる。
【0007】続いて、上記課題を達成する手段として、
以下の発明を提示する。第1の発明は、時系列的に連続
なR,G,B画像を積分してR,G,B積分画像を作成
する積分処理手段と、前記R,G,B積分画像から濃淡
輝度画像を作成する濃淡輝度変換処理手段と、前記濃淡
輝度画像を輝度変換する輝度変換テーブルと、前記R,
G,B積分画像と前記輝度変換テーブルによって変換し
た輝度変換結果画像とを乗算して最終カラー画像を得る
乗算手段と、前記乗算手段によって得られる最終R,
G,B画像から駐車車両を検出する画像処理手段とを具
備することを特徴とする駐車車両検出装置であり、夜間
の駐車場の駐車車両を撮影する場合に発生するハレーシ
ョンが抑制され、車両検出ができる。
【0008】第2の発明は、駐車車両を撮影した画像を
時系列的に積分して積分画像を作成する積分処理手段
と、前記積分処理手段から得られる積分画像による濃淡
画像を輝度変換する輝度変換テーブルと、前記輝度変換
テーブルによって得られる画像から駐車車両を検出する
画像処理手段とを具備することを特徴とする駐車車両検
出装置であり、夜間の駐車場の駐車車両を撮影する場合
に発生するハレーションが抑制される車両検出ができ
る。
【0009】第3の発明は、第1又は2の発明におい
て、前記輝度変換テーブルが低輝度域を伸長し、高輝度
域を圧縮する関数によることを特徴とする記載の駐車車
両検出装置であり、加算輝度値の低輝度域を伸長し、高
輝度域を圧縮する変換テーブルであり、積分による加算
輝度が0から255までの輝度値に変換されてハレーシ
ョンが抑制されので、夜間の駐車場の駐車車両検出に効
果を発揮する。
【0010】第4の発明は、駐車車両を撮影した画像信
号をデジタル化し、時系列的に積分してR,G,B積分
画像を作成し、前記R,G,B積分画像の濃淡画像を濃
淡輝度画像に変換して、前記濃淡輝度画像を輝度変換テ
ーブルを用いて輝度変換して輝度変換結果画像を作成
し、前記R,G,B積分画像と前記輝度変換結果画像と
を乗算して最終R,G,B画像を作成し、前記最終R,
G,B画像から駐車車両を検出することを特徴とする駐
車車両検出方法であり、カラーカメラによって夜間の駐
車場の駐車車両を撮影して積分した場合に発生するハレ
ーションが抑制され、車両検出ができる。
【0011】第5の発明は、駐車車両を撮影した画像信
号をデジタル化し、時系列的に積分して積分画像を作成
し、積分した濃淡画像を輝度変換テーブルによって輝度
変換して輝度変換結果画像を作成し、前記輝度変換結果
画像に基づく画像から駐車車両を検出することを特徴と
する駐車車両検出方法であり、白黒カメラによって夜間
の駐車場の駐車車両を撮影して積分した場合に発生する
ハレーションが抑制され、車両検出ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図2は、駐車車両検出装
置の一実施形態を示すブロック図であり、図3は駐車車
両検出方法の一実施形態を示すフローチャート図であ
る。図2は、駐車車両検出装置の実施形態を示してお
り、カラーカメラ20と車両検出用データ生成部30と
車両認識のための画像処理部40とに大別される。車両
検出用データ生成部30は、RGBデコーダ1と、AD
変換器2と、デジタル化された画像信号を高速で画像処
理するための画像プロセッサ5と、中央処理装置(CP
U)3と、主記憶装置4と、R,G,B画像メモリ6
(以下、前記の記憶手段をメモリと称する。)と、R,
G,B積分結果画像メモリ7と、輝度画像メモリ8と、
輝度変換テーブル9と、輝度変換結果画像メモリ10と
を備えている。CPU3は、装置全体を制御するための
ものである。
【0013】カラーカメラ20により駐車場の車両を撮
影し、撮影された車両の画像信号はR,G,Bデコーダ
1に入力されて、赤(R),緑(G),青(B)成分に
分解される。R,G,B成分はAD変換器2に入力さ
れ、その濃淡値をデジタル化してCPU3を介してR,
G,B画像メモリ6に格納される。R,G,B画像メモ
リ6には、R,G,B成分を各成分毎に記憶される。
【0014】R,G,B積分結果画像メモリ7は、R,
G,B画像メモリ6に格納された複数のR,G,Bデジ
タル画像を、時系列的に積分して得られたR,G,B積
分画像を格納するものである。輝度画像メモリ8は、
R,G,B積分画像から輝度変換処理を行って、輝度画
像を格納するものである。輝度変換結果画像メモリ10
は、輝度変換テーブル9によって加算輝度値(積分輝度
値)を変換輝度値に輝度変換し、この輝度値変換前後の
比率を輝度変換結果画像として格納するものである。主
記憶装置4には、輝度変換結果画像とR,G,B積分結
果画像を掛け算して得られる最終R,G,B画像がCP
U3を介して格納される。無論、主記憶装置4には制御
プログラムが書き込まれている。最後に最終R,G,B
画像は画像処理部40に送られ、最終R,G,B画像を
2値化処理等を行って駐車場の車両検出が実行される。
【0015】次に、図4を参照して、輝度変換テーブル
9について説明する。輝度変換テーブル9は、4枚の画
像を加算するとその加算輝度値が0〜1020となり、
加算輝度値は1枚の画像の輝度値(0〜255)に変換
するものである。図4は輝度変換テーブル9を図示した
ものである。図4の縦軸は変換輝度値であり、横軸は加
算輝度値であり、輝度変換テーブル9は、0から102
0段階の加算輝度値を0から255段階の変換輝度値に
変換するものである。この輝度変換テーブル9は、RO
M等の記憶装置を用い、図中変換曲線(イ)に示すよう
な変換テーブルが書き込まれており、加算輝度値から変
換輝度値に変換するものである。
【0016】例えば、加算輝度値を、低輝度域I(0〜
150)と、中輝度域II(150〜300)と、高輝度
域III(300〜1020)とに分け、全体に変換輝度値
は抑制されているが、低輝度域Iでは変換比率が高く設
定され、中輝度域IIでは変換比率が抑えられ、高輝度域
III では更に抑えられている。即ち、加算輝度値が低輝
度である程、変換輝度値が伸長し、高輝度である程、変
換輝度値が抑制されている。
【0017】次に、積分画像はハレーション状態を発生
し易い要因について説明する。1枚の画像の輝度値は、
0〜255の範囲であるため、例えば、4枚の画像を加
算すると入力された加算輝度値は0〜1020となる。
従って、単純な加算処理では、元の画像輝度値が64の
場合、これを4枚加算するだけで、加算輝度値が255
を越えることになる。そのため、元の画像輝度値が64
以上の時は、全て最高輝度(255)となり、その積分
画像はハレーションを起こすことになる。
【0018】同図から明らかなように、輝度変換テーブ
ル10を用いた場合は、高輝度領域III 、例えば加算輝
度値900(元の画像輝度値225)は、変換後輝度値
250になり、元々の画像輝度値225と比べて殆ど変
化していない。更に、低輝度値120(元の画像輝度値
30)は、矢印で示したように、変換後輝度値150に
なり、元の画像輝度値30の5倍の明るさに変換される
ことになる。このように輝度変換テーブル9では、低輝
度領域を明るく、高輝度領域ではハレーションの発生を
抑えるようにして、夜間の駐車車両を認識し易くするも
のである。
【0019】無論、輝度変換テーブルとしては、図4の
輝度変換テーブル以外に、例えば、X軸を加算輝度値と
し、Y軸を変換輝度値とする一次関数であるY=aX+
bを用いてもよい。上記輝度変換テーブルを参照して説
明すれば、この一次関数の係数aは、例えば、250
(変換輝度値)/1020(加算輝度値)とし、係数b
は0とする。係数aは加算輝度値の最大値に設定すれば
よい。また、一次関数に限定することなく、低輝度域を
伸長し、高輝度域を圧縮する関数であればよく、図4に
輝度変換テーブルに近似する関数を用いればよい。更
に、加算輝度値を、低輝度域、中輝度域及び高輝度域に
分けて、それぞれの領域で、(Y=aX+b)の一次関
数を用いて、各領域で、係数a,bを調整することで、
低輝度域の伸長、高輝度域の圧縮を達成することができ
る。
【0020】次に、図3のフローチャートを参照して駐
車車両検出方法について、図4を参照して説明する。先
ず、CPU3からの指示によって、カラーカメラ20に
より駐車場の車両をカラー画像として撮影する(ステッ
プS1)。カラー画像信号はR,G,Bデコーダ1によ
ってR,G,B成分に分解され、各成分の濃淡値として
画素単位にデジタル化される。デジタル化された画像
は、R,G,B成分毎にR,G,B画像メモリ6に記憶
される(ステップS2)。
【0021】CPU3は、画像プロセッサ5を併用して
R,G,B画像メモリ6に記憶された複数のR,G,B
デジタル画像は、各成分毎に時系列的に積分してR,
G,B積分画像を作成してR,G,B積分結果画像メモ
リ7に記憶される。(ステップS3)。
【0022】R,G,B積分画像における概念図を図5
に示した。R,G,B積分画像について、図5を参照し
て説明すると、Rデジタル画像は、時系列的に複数のR
デジタル画像、r(x,y,1),r(x,y,2),
…r(x,y,n)が積分される。同様に、時系列的に
複数のGデジタル画像、g(x,y,1),g(x,
y,2),…g(x,y,n)、及びBデジタル画像、
b(x,y,1),b(x,y,2),…b(x,y,
n)が積分される。R,G,Bデジタル画像の各成分毎
のR,G,B積分画像は、下記式のように表される。
【0023】
【数1】
【0024】但し、R(x,y),G(x,y),B
(x,y)は各成分の積分画像、r,g,bはサンプリ
ング画像、nは積分される画像の枚数である。
【0025】R,G,B積分結果画像メモリ7に記憶さ
れたR,G,B積分画像は、輝度変換処理を行って濃淡
輝度画像を作成し、輝度画像メモリ8に記憶される(ス
テップS4)。この輝度変換処理は、種々の方法によっ
て行われるが、一例を挙げれると、次式のような計算式
により画像プロセッサ5で演算処理されることによって
作成される。
【0026】
【数2】 Y=0.30R+0.59G+0.11B ……………………(4) Y= max(R,G,B) ……………………(5) Y=(R+G+B)/3 ……………………(6) Y=〔 max(R,G,B)+min (R,G,B)〕/2 ……(7)
【0027】但し、Y:濃淡輝度値、R:Red輝度
値、G:Green輝度値、 B:Blue輝度値、
【0028】因に、(1)式乃至(7)式は、画像プロ
セッサ5で処理され、その計算値が適宜CPU3に送ら
れて画像処理されて、各画像メモリに記憶される。
【0029】輝度変換処理された濃淡輝度画像は、輝度
変換テーブル9で輝度変換されて輝度変換結果画像が作
成され、輝度変換処理前の濃淡輝度画像の輝度値と、輝
度変換処理後の濃淡輝度画像の輝度値の比率による画像
である輝度変換結果画像を作成して記憶する(ステップ
S5)。輝度変換結果画像は、ステップS3によって作
成されたR,G,B積分画像と掛け算されて、最終R,
G,B画像が作成される。最終R,G,B画像は主記憶
装置4に記憶される(ステップS6)。その後、この最
終R,G,B画像に基づいて画像処理が行われ、駐車場
の車両検出が実行される(ステップS7)。
【0030】図6乃至図8は、上記の駐車場車両検出方
法による各要部の画像を示している。尚、図6(a)乃
至図8(a)は、カラー画像であるが白黒画像として示
しており、車両の色彩の相違による輝度は十分に表され
ていない。図6(b)乃至図8(b)はその画像の説明
図である。図6(a)は夜間の駐車場の車両を撮影した
カラー画像による原画像であり、図7(a)は2枚の原
画像を積分した単純積分画像である。図8(a)は32
枚の原画像を積分した積分画像に輝度変換して修正した
最終R,G,B画像である。
【0031】図6(a)は夜間の駐車場を撮影した1枚
のカラー画像による原画像であり、図6(b)に示した
ように、ヘッドライト40、路面41、車両区画線4
2、テールランプ43が部分的に確認できる程度であ
り、殆ど、この状態の画像からは車両を判別することが
できない。図7(a)はR,G,B積分画像であり、
R,G,B積分処理手段31 によって、R,G,Bデジ
タル画像を2枚加算処理したものであり、図7(b)に
示したように、ヘッドライトの光によるハレーション4
4が発生して、車両の検出が困難な状態となっている。
原画像で識別できた車両区画線42がハレーション44
で確認できない状態となっており、R,G,B積分画像
では車両の検出が不可能である。
【0032】図8は、R,G,B積分画像と輝度変換結
果画像とを掛け算して得られる最終R,G,B画像であ
り、同図(b)に示すように、図7のR,G,B積分画
像で現れたハレーション44が解消され、10台以上の
車両の輪郭が明確となり、車両の駐車状況を検出するこ
とができる画像となっている。このように画像処理した
後に、公知の種々の方法によって車両を抽出して、駐車
場に駐車している車両台数を検出することにより、駐車
率等を求めることができる。
【0033】更に、上記実施形態は、カラーカメラで駐
車場の駐車車両を監視するものであるが、白黒カメラに
よっても実施し得る。白黒カメラによる夜間の撮影で
は、カラーカメラの撮影と同様にハレーションが発生す
る。白黒カメラで夜間の駐車場の駐車車両を撮影して車
両検出する場合には、白黒カメラからの映像信号を図1
の画像処理手段をそのまま利用できることは明らかであ
る。すなわち、白黒カメラによる映像信号による濃度信
号を輝度信号として画像処理すればよい。
【0034】なお、白黒カメラ専用の画像処理回路を用
いる場合について、図9のブロック図を参照して説明す
る。図9に於いて、白黒カメラ21で撮影された映像信
号は、RGBデコーダを用いることなく、AD変換回路
11を介してデジタル信号に変換され、デジタル画像記
憶手段12に記憶される。デジタル画像記憶手段12に
格納された所定数の画像信号が積分処理手段13によっ
て積分され、積分結果画像記憶手段14に格納される。
積分結果画像記憶手段14に格納された積分結果画像
は、先に説明した輝度変換処理手段(輝度変換テーブ
ル)15によって輝度変換され、輝度変換結果画像記憶
手段16に格納される。輝度変換結果画像記憶手段16
に格納された輝度変換結果画像を最終画像とし、画像処
理手段40に入力して画像処理することによってハレー
ションが除去され、駐車場の車両を検出することができ
る。
【0035】図9の機能を備える画像処理回路によれ
ば、夜間であっても車両のヘッドライトやテールランプ
等によるハレーションを抑えた画像によって駐車車両の
検出ができる。白黒カメラの場合であってもカラーカメ
ラの場合と同様に、駐車車両の検出はハレーションを抑
えた最終画像に2値化処理等の種々公知の画像処理を実
施することによって車両検出ができる。
【0036】
【発明の効果】上記記載のように、本発明によれば、複
数枚のデジタル画像を時間方向に積分することによって
露光時間を長くしたのと同様の高SN比の画像を生成す
る。そして、その高SN画像に対して輝度変換テーブル
によって低輝度領域の輝度を向上させ、高輝度領域の輝
度を抑制するようにして輝度変換を実施している。その
ため、通常のカラーカメラや白黒カメラで高輝度領域の
ヘッドライト等によるハレーションを抑えることができ
るとともに、低輝度領域の車両を強調(表出)させた鮮
明な画像による精度の高い車両検出を可能とする効果を
有する。
【0037】又、本発明によれば、輝度変換テーブルに
よって加算輝度値(積分輝度値)を修正しているため
に、高速で輝度値を修正することができるので、速やか
に駐車状況を検出することができるとともに、夜間のヘ
ッドライトによるハレーションが発生した駐車場の車両
の検出感度の低下を解消することができるので、駐車状
況の検出が向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駐車車両検出装置の機能ブロック
図である。
【図2】本発明に係る駐車車両検出装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図3】本発明に係る駐車車両検出方法の一実施形態を
示すフローチャート図である。
【図4】輝度変換テーブルを示す図である。
【図5】積分画像の概念を示す説明図である。
【図6】夜間の駐車場をカラーカメラで撮影した原画像
を示す図である。
【図7】夜間の駐車場をカラーカメラで撮影した複数の
原画像を積分して得た積分画像を示す図である。
【図8】積分画像に輝度変換処理を実施して得られる最
終R,G,B画像を示す図である。
【図9】本発明に係る駐車車両検出装置の他の実施形態
の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 R,G,Bデコーダ 2 AD変換器(R,G,B信号変換手段) 3 中央処理装置(CPU) 31 R,G,B積分処理手段 32 濃淡輝度変換処理手段 33 乗算手段 4 主記憶装置(最終R,G,B画像メモリ,最終画
像記憶手段) 5 画像プロセッサ 6,12 R,G,B画像メモリ(R,G,B画像記憶
手段,デジタル画像記憶手段) 13 積分処理手段 7,14 R,G,B積分結果画像メモリ(R,G,B
積分結果画像記憶手段,積分結果画像記憶手段) 8 輝度画像メモリ(輝度画像記憶手段) 9,15 輝度変換テーブル(輝度変換処理手段) 10,16 輝度変換結果画像メモリ(輝度変換結果画
像記憶手段) 17 最終画像記憶手段 20 カラーカメラ(撮影手段) 21 白黒カメラ 30 車両検出用データ生成部 40 画像処理部(画像処理手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 律雄 愛知県海部郡美和町大字篠田字面徳29─1 名古屋電機工業株式会社美和工場内 (72)発明者 堀場 勇夫 愛知県刈谷市東境町新林50−2

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列的に連続なR,G,B画像を積分
    してR,G,B積分画像を作成する積分処理手段と、 前記R,G,B積分画像から濃淡輝度画像を作成する濃
    淡輝度変換処理手段と、 前記濃淡輝度画像を輝度変換する輝度変換テーブルと、 前記R,G,B積分画像と前記輝度変換テーブルによっ
    て変換した輝度変換結果画像とを乗算して最終カラー画
    像を得る乗算手段と、 前記乗算手段によって得られる最終R,G,B画像から
    駐車車両を検出する画像処理手段とを具備することを特
    徴とする駐車車両検出装置。
  2. 【請求項2】 駐車車両を撮影した画像を時系列的に積
    分して積分画像を作成する積分処理手段と、 前記積分処理手段から得られる積分画像による濃淡画像
    を輝度変換する輝度変換テーブルと、 前記輝度変換テーブルによって得られる画像から駐車車
    両を検出する画像処理手段とを具備することを特徴とす
    る駐車車両検出装置。
  3. 【請求項3】 前記輝度変換テーブルが、低輝度域を伸
    長し、高輝度域を圧縮する関数によることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の駐車車両検出装置。
  4. 【請求項4】 駐車車両を撮影した画像信号をデジタル
    化し、時系列的に積分してR,G,B積分画像を作成
    し、前記R,G,B積分画像から濃淡輝度画像に変換し
    て、前記濃淡輝度画像を輝度変換テーブルを用いて輝度
    変換して輝度変換結果画像を作成し、前記R,G,B積
    分画像と前記輝度変換結果画像とを乗算して最終R,
    G,B画像を作成し、前記最終R,G,B画像から駐車
    車両を検出することを特徴とする駐車車両検出方法。
  5. 【請求項5】 駐車車両を撮影した画像信号をデジタル
    化し、時系列的に積分して積分画像を作成し、積分した
    濃淡画像を輝度変換テーブルによって輝度変換して輝度
    変換結果画像を作成し、前記輝度変換結果画像に基づく
    画像から駐車車両を検出することを特徴とする駐車車両
    検出方法。
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