JPH09311461A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JPH09311461A
JPH09311461A JP8123561A JP12356196A JPH09311461A JP H09311461 A JPH09311461 A JP H09311461A JP 8123561 A JP8123561 A JP 8123561A JP 12356196 A JP12356196 A JP 12356196A JP H09311461 A JPH09311461 A JP H09311461A
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JP
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JP8123561A
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Shinji Kishimura
眞治 岸村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/265Selective reaction with inorganic or organometallic reagents after image-wise exposure, e.g. silylation
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリル化層の膨潤が小さく、被加工層からの
光の反射が少ないパターン形成方法を提供する。 【解決手段】 この発明のパターン形成方法は、被加工
層上に第1層を形成する工程1と、第1層上に厚さ30
〜100nmの有機金属化可能な第2層を形成する工程
2と、第2層に有機金属化不可能な部分を選択的に形成
する工程3と、第2層の有機金属化可能な部分を有機金
属化する工程7と、有機金属化不可能な部分を除去する
工程8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パターン形成方
法に関し、特に、2層のレジスト層を形成し、幅が0.
2μm以下の微細なパターンの形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を形成する工程において、加
工が必要な層、たとえば絶縁膜を加工するためには、単
一のレジスト層からなるレジストパターンを形成し、こ
のレジストパターンに従って絶縁膜を加工する方法が一
般的である。しかしながら、段差が多い絶縁膜を加工す
るには、絶縁膜の上に平坦化層としての第1のレジスト
層を形成し、この第1のレジスト層の上に第2のレジス
ト層を形成し、この第2のレジスト層にレジストパター
ンを形成する方法がよく用いられている。このような2
層のレジストによるパターン形成方法としては、以下の
〜に記載された方法が知られている。
【0003】 J.Vac.Sci.Technol., B11(6),Nov/Dec
1993,pp.2789 〜2793(1993) J.Vac.Sci.Technol., B12(6),Nov/Dec 1994,pp.391
9 〜3924(1994) J.Vac.Sci.Technol., B13(6),Nov/Dec 1995,pp.236
6 〜2371(1995) SPIE, Vol.2438,pp.762 〜774(1995) SPIE, Vol.2437,pp.308 〜330(1995) 特開平3−188447号公報 特開平4−301646号公報 ここで、〜に記載された方法について、図面を用い
て説明する。
【0004】図55〜図60は、従来のパターン形成方
法を示す断面図である。図55を参照して、被加工層3
01上に平坦化層としての下層レジスト302を形成す
る。
【0005】図56を参照して、下層レジスト302の
表面に上層レジスト303を形成する。ここで、下層レ
ジスト302の表面は平坦であるため、上層レジスト3
03の膜厚はほぼ均一(0.20〜0.22μm)とな
る。
【0006】図57を参照して、矢印304で示す波長
248nmの光を上層レジスト303に照射することに
より、上層レジスト303の一部が照射領域305とな
る。
【0007】図58を参照して、図57中の上層レジス
ト303および照射領域305を加熱することにより、
シリル化不可能層306およびシリル化可能層307を
形成する。
【0008】図59を参照して、図58中のシリル化不
可能層306およびシリル化可能層307を、ケイ素原
子を含むガスと接触させることにより、シリル化可能層
307からシリル化層308を形成する。
【0009】図60を参照して、矢印310で示す酸素
プラズマにより図59中のシリル化不可能層306と、
その下に位置する下層レジスト302とをエッチングす
る。一方、シリル化層308の表面は矢印310で示す
酸素プラズマと反応して酸化膜309となる。この酸化
膜309は酸素プラズマに対する遮蔽膜となる。そのた
め、シリル化層308とその下に位置する下層レジスト
302とはエッチングされない。
【0010】このようにして、従来のパターンは形成さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体装置を構
成する素子の寸法の微細化が図られている。また、半導
体装置の集積度の増加に伴い、レジストに形成するパタ
ーンも幅が0.20μm以下の微細なものが求められて
いる。このような微細なパターンを従来の方法で形成し
た場合に生じる問題について、以下に説明する。
【0012】図61〜図64は、従来の微細なパターン
の形成方法を示す断面図である。図61を参照して、被
加工層301上に平坦化層としての下層レジスト302
を形成する。下層レジスト302上に膜厚0.20〜
0.22μmの上層レジスト303を形成する。上層レ
ジスト303の一部に矢印304で示す波長248nm
の光を照射することにより照射領域305を形成する。
照射領域305の幅(図中W1 )は0.20μm以下で
ある。また、照射領域305間の距離(図中W2)も
0.20μm以下である。
【0013】図62を参照して、図61中の上層レジス
ト303および照射領域305を加熱することにより、
シリル化不可能層306とシリル化可能層307を形成
する。
【0014】図63を参照して、図62中のシリル化不
可能層306とシリル化可能層307を、ケイ素原子を
含む蒸気に接触させることにより、シリル化可能層30
7からシリル化層308を形成する。このとき、シリル
化層308は膨潤する。ここで、シリル化層308間の
距離が広ければ、シリル化層308が膨潤しても問題は
発生しない。しかし、シリル化層308間の距離が0.
20μm以下となると、図63で示すように、シリル化
層308が膨潤により繋がってしまうという問題が発生
する。
【0015】図64を参照して、シリル化層308は互
いに繋がっているため、本来下層レジスト302が除去
されるべき部分にも下層レジスト302が残ってしま
い、所望のパターンを形成できないという問題がある。
【0016】さらに、図63で示すように、シリル化層
308は、膨潤すると、中央部でその膜厚が厚くなり、
端部にいくに従って膜厚が薄くなる。そのため、シリル
化層308の端部が酸素プラズマによるドライエッチン
グの際に欠けてしまう場合がある。また、シリル化層3
08の端部が欠けない場合もある。シリル化層308の
端部が欠けた場合と、欠けない場合とでは、パターンの
寸法がナノメータオーダで異なってくる。
【0017】ここで、パターンの寸法が大きければ、こ
のようなナノメータオーダの誤差は問題にならないが、
0.20μm以下の寸法のレジストパターンを形成する
際には、このようなナノメータオーダの誤差も問題とな
る。
【0018】また、従来のパターン形成方法では、別の
問題が発生している。図65は、被加工層の段差部から
の光の反射(ハレーション)を説明するために示す断面
図である。図65を参照して、被加工層301上に下層
レジスト302を形成する。下層レジスト302上に上
層レジスト303を形成する。上層レジスト303の一
部に矢印304で示す光を照射し、照射領域305を形
成する。このとき、矢印304で示す光が被加工層30
1の段差部で反射する。そのため、本来ならば光が照射
されない領域330に光が照射され、所望のパターンを
形成できないという問題がある。
【0019】そこで、この発明の1つの目的は、シリル
化層の膨潤を防止し、精度よくパターンを形成すること
ができるパターン形成方法を提供することを目的とす
る。
【0020】また、この発明の別の目的は、被加工層か
らの光の反射を防ぎ、精度よくレジストパターンを形成
することができるパターン形成方法を提供することであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
従ったパターン形成方法は、以下の〜で示す工程を
備える。
【0022】 被加工層の上に有機物を塗布すること
により、第1層を形成する工程。 第1層の上に有機金属化可能な材料を塗布すること
により、厚さ30〜100nmの第2層を形成する工
程。ここで、有機金属とは、炭素と結合した金属をい
い、金属にはケイ素が含まれるものとする。
【0023】 第2層に有機金属化不可能な部分を選
択的に形成する工程。 第2層の部分であって、有機金属化不可能な部分以
外の部分を有機金属化する工程。
【0024】 有機金属化不可能な部分と、その有機
金属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分とを除
去する工程。
【0025】この発明の別の局面に従ったパターン形成
方法は、以下の〜で示す工程を備える。
【0026】 被加工層の上に有機物を塗布すること
により、第1層を形成する工程。 第1層の上に有機金属化可能な材料を塗布すること
により、厚さ30〜100nmの第2層を形成する工
程。
【0027】 第2層に選択的に光を照射する工程。 第2層を加熱することにより、光が照射された第2
層の部分を有機金属化不可能な部分とする工程。
【0028】 第2層の部分であって、有機金属化不
可能な部分以外の部分を有機金属化する工程。
【0029】 有機金属化不可能な部分と、その有機
金属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分とを除
去する工程。
【0030】ここで、有機金属化可能な材料は、活性水
素を含むことが好ましい。さらに、有機金属化可能な材
料は、OH基、COOH基、NH基およびSH基からな
る群より選ばれた少なくとも1種を含むことが好まし
い。
【0031】さらに、第2層を形成する工程は、第2層
の表面を覆う保護膜を形成することを含むことが好まし
い。
【0032】さらに、有機物は、光に対する反射率が5
%以下であることが好ましい。この発明のさらに別の局
面に従ったパターン形成方法は、以下の〜で示す工
程を備える。
【0033】 被加工層の上に有機物を塗布すること
により、第1層を形成する工程。 第1層の上に有機金属化可能な材料を塗布すること
により、厚さ30〜100nmの第2層を形成する工
程。
【0034】 第2層に選択的に光を照射することに
より、光が照射された第2層の部分を有機金属化不可能
な部分にする工程。
【0035】 第2層の部分であって、有機金属化不
可能な部分以外の部分を有機金属化する工程。
【0036】 有機金属化不可能な部分と、その有機
金属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分とを除
去する工程。
【0037】また、第2層の部分を有機金属化不可能な
部分にする工程は、不活性ガス中で第2層に光を照射す
ることを含むことが好ましい。
【0038】有機金属化可能な材料は、活性水素を含む
ことが好ましい。さらに、有機金属化可能な材料は、O
H基、COOH基、NH基およびSH基からなる群より
選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0039】さらに、光の強度は、10mJ/cm2
パルス以上であることが好ましい。ここで、mJ/cm
2 /パルスは、レーザ光の1パルスあたりのエネルギを
表わすものとする。さらに、有機金属化可能な材料は、
光に対して透過率が80%以上であることが好ましい。
【0040】この発明のさらに別の局面に従ったパター
ン形成方法は、以下の〜で示す工程を備える。
【0041】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
ることにより、第1層を形成する工程。
【0042】 第1層の上に第2の有機物を塗布する
ことにより、厚さ30〜100nmの第2層を形成する
工程。
【0043】 第2層に有機金属化可能な部分を選択
的に形成する工程。 有機金属化可能な部分を有機金属化する工程。
【0044】 有機金属化可能な部分以外の部分と、
その有機金属化可能な部分以外の部分の下に位置する第
1層の部分とを除去する工程。
【0045】この発明のさらに別の局面に従ったパター
ン形成方法は、以下の〜で示す工程を備える。
【0046】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
ることにより、第1層を形成する工程。
【0047】 第1層の上に第2の有機物を塗布する
ことにより、厚さ30〜100nmの第2層を形成する
工程。
【0048】 第2層に選択的に光を照射することに
より、光が照射された前記第2層の部分を有機金属化可
能な部分にする工程。
【0049】 第2層を加熱することにより、第2層
の部分であって、有機金属化可能な部分以外の部分を有
機金属化不可能な部分にする工程。
【0050】 有機金属化可能な部分を有機金属化す
る工程。 有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
な部分の下に位置する第1層の部分とを除去する工程。
【0051】また、第1層を形成する工程は、第1の有
機物を塗布した後、第1の有機物を加熱することによ
り、第1の有機物を固めることを含むことが好ましい。
【0052】この発明のさらに別の局面に従ったパター
ン形成方法は、以下の〜で示す工程を備える。
【0053】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
ることにより、第1層を形成する工程。
【0054】 第1層の上に第2の有機物を塗布する
ことにより、厚さ30〜100nmの第2層を形成する
工程。
【0055】 第2層に選択的に光を照射する工程。 第2層を加熱することにより、光が照射された第2
層の部分を有機金属化可能な部分とする工程。
【0056】 有機金属化可能な部分を有機金属化す
る工程。 有機金属化可能な部分以外の部分と、その有機金属
化可能な部分以外の部分の下に位置する第1層の部分と
を除去する工程。
【0057】また、第1層を形成する工程は、第1の有
機物を塗布した後、第1の有機物を加熱することによ
り、第1の有機物を固めることを含むことが好ましい。
【0058】この発明のさらに別の局面に従ったパター
ン形成方法は、以下の〜で示す工程を備える。
【0059】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
ることにより、第1層を形成する工程。
【0060】 第1層の上に第2の有機物を塗布する
ことにより、厚さ30〜100nmの第2層を形成する
工程。
【0061】 第2層全体を有機金属化可能にする工
程。 有機金属化可能な第2層に選択的に光を照射するこ
とにより、光が照射された第2層の部分を有機金属化不
可能な部分にする工程。
【0062】 第2層の有機金属化可能な部分を有機
金属化する工程。 有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
な部分の下に位置する第1層の部分とを除去する工程。
【0063】また、第2層の部分を有機金属化不可能な
部分とする工程は、不活性ガス中で第2層に選択的に光
を照射することを含むことが好ましい。
【0064】さらに、第1層を形成する工程は、第1の
有機物を塗布した後、第1の有機物を加熱することによ
り、第1の有機物を固めることを含むことが好ましい。
さらに、第2層全体を有機金属化可能にする工程は、第
2層全体に紫外線を照射することを含むことが好まし
い。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。
【0066】図1は、実施の形態1〜3のパターン形成
方法を示す工程図である。 (実施の形態1)図1を参照して、実施の形態1に従っ
たパターン形成方法においては、まず、被加工層の上に
有機物を塗布することにより、第1層を形成する(ステ
ップ1)。ここで、被加工層としては、半導体基板、導
電層または絶縁膜が挙げられる。
【0067】次に、ステップ1で形成した第1層の上に
有機金属化可能な材料を塗布することにより、厚さ30
〜100nmの第2層を形成する(ステップ2)。ここ
で、有機金属とは、炭素と結合した金属をいい、金属に
はケイ素が含まれるものとする。また、有機金属化可能
な材料としては、活性水素を含む材料が挙げられる。活
性水素を含む材料の具体例としては、OH基、COOH
基、NH基またはSH基を含む材料が挙げられる。
【0068】次に、ステップ2で形成した第2層に有機
金属化不可能な部分を選択的に形成する(ステップ
3)。
【0069】次に、第2層のうち有機金属化可能な部
分、すなわちステップ3で有機金属化不可能にした部分
以外の部分を有機金属化する(ステップ7)。有機金属
化する方法としては、第2層を、ケイ素を含む蒸気と反
応させることにより、シリル化する方法が挙げられる。
【0070】最後に、有機金属化不可能な部分とその有
機金属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分を除
去する(ステップ8)。
【0071】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、有機金属化可能な第2層の厚さが30
〜100nmである。そのため、有機金属化可能な層の
厚さが200nm以上であった従来のパターン形成方法
に比べて有機金属化可能な部分の体積が小さい。そのた
め、有機金属化可能な部分を有機金属化した場合にも有
機金属化された部分の膨潤を従来に比べて小さくするこ
とができる。その結果、有機金属化可能な部分の間隔が
狭い場合にも、有機金属化された部分が接触せず、精度
よく微細なパターンを形成することができる。
【0072】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0073】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、その中央部で
も端部でもほぼ同一である。そのため、有機金属化され
た部分の端部の膜厚が薄くならないため、端部が欠ける
ことがない。そのため、精度よく微細なパターンを形成
することができる。
【0074】(実施の形態2)図1を参照して、実施の
形態2に従ったパターン形成方法においては、被加工層
の上に有機物を塗布することにより、第1層を形成する
(ステップ1)。ここで、被加工層としては、半導体基
板、導電層または絶縁膜が挙げられる。さらに、ステッ
プ1で用いる有機物は、後述のステップ4で用いる光に
対する反射率が5%以下であることが好ましい。
【0075】次に、ステップ1で形成した第1層の上に
有機金属化可能な材料を塗布することにより、厚さ30
〜100nmの第2層を形成する(ステップ2)。ここ
で、有機金属化可能な材料としては、活性水素を含む材
料が挙げられる。活性水素の具体例としては、OH基、
COOH基、NH基またはSH基を含む材料が挙げられ
る。
【0076】また、第2層を形成する際には、第2層の
表面に保護膜を形成することが好ましい。
【0077】次に、ステップ2で形成した第2層に選択
的に光を照射する(ステップ4)。ここで、第2層に照
射する光としては、波長が200nm以下の光またはK
rFエキシマレーザ光が挙げられる。また、第2層に光
を照射するのではなく、第2層に電子線またはX線を照
射してもよい。
【0078】次に、第2層を加熱することにより、第2
層の部分のうちステップ4で光が照射された部分を有機
金属化不可能な部分にする(ステップ5)。
【0079】次に、第2層のうち有機金属化可能な部
分、すなわちステップ5で有機金属化不可能にした部分
以外の部分を有機金属化する(ステップ7)。ここで、
有機金属化する方法としては、第2層を、ケイ素を含む
蒸気と反応させることにより、選択的にシリル化する方
法が挙げられる。
【0080】最後に、有機金属化不可能な部分と、有機
金属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分とを除
去する(ステップ8)。
【0081】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、有機金属化可能な第2層の厚さが30
〜100nmである。そのため、有機金属化可能な層の
厚さが200nm以上であった従来のパターン形成方法
に比べて有機金属化可能な部分の体積が小さい。そのた
め、有機金属化可能な部分を有機金属化した場合にも有
機金属化された部分の膨潤を従来に比べて小さくするこ
とができる。その結果、有機金属化可能な部分の間隔が
狭い場合にも、有機金属化された部分が接触せず、精度
よく微細なパターンを形成することができる。
【0082】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0083】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、中央部でも端
部でもほぼ等しい。そのため、有機金属化された部分の
端部の膜厚が薄くならないため、端部が欠けることがな
い。その結果、精度よく微細なパターンを形成すること
ができる。
【0084】さらに、第1層に含まれる有機物は、ステ
ップ4で用いられる光に対する反射率が5%以下であ
る。そのため、ステップ4においては、第1層からの光
の反射が少ないので、光の反射により露光される部分が
ほとんどない。また、第2層に保護膜が形成されていれ
ば、第2層が塩基性物質により侵食されない。そのた
め、所望のパターンを精度よく形成することができる。
【0085】(実施の形態3)図1を参照して、実施の
形態3に従ったパターン形成方法においては、被加工層
の上に有機物を塗布することにより、第1層を形成する
(ステップ1)。ここで、被加工層としては、半導体基
板、導電層または絶縁膜が挙げられる。
【0086】次に、ステップ1で形成した第1層の上に
有機金属化可能な材料を塗布することにより、厚さ30
〜100nmの第2層を形成する(ステップ2)。ここ
で、有機金属化可能な材料としては、活性水素を含む材
料が挙げられる。活性水素を含む材料の具体例として
は、OH基、COOH基、NH基またはSH基を含む材
料が挙げられる。また、有機金属化可能な材料は、ステ
ップ6で用いられる光に対して透過率が80%以上であ
ることが好ましい。
【0087】次に、ステップ2で形成した第2層に選択
的に光を照射することにより、光が照射された第2層の
部分を有機金属化不可能な部分にする(ステップ6)。
ここで、第2層に照射する光としては、波長が200n
m以下の光またはKrFエキシマレーザ光が挙げられ
る。また、第2層に光を照射するのではなく、第2層に
電子線またはX線を照射してもよい。
【0088】また、第2層に選択的に光を照射すること
は、不活性ガス中で行なわれることが好ましい。また、
ステップ6で用いられる光の強度は10mJ/cm2
パルス以上であることが好ましい。
【0089】次に、第2層のうち有機金属化可能な部
分、すなわちステップ6で有機金属化不可能にした部分
以外の部分を有機金属化する(ステップ7)。ここで、
有機金属化する方法としては、ケイ素を含む蒸気と第2
層を反応させることにより、選択的にシリル化する方法
が挙げられる。
【0090】最後に、有機金属化不可能な部分と、有機
金属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分とを除
去する(ステップ8)。
【0091】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、有機金属化可能な第2層の厚さが30
〜100nmである。そのため、有機金属化可能な層の
厚さが200nm以上であった従来のパターン形成方法
に比べて有機金属化可能な部分の体積が小さい。そのた
め、有機金属化可能な部分を有機金属化した場合にも有
機金属化された部分の膨潤を従来に比べて小さくするこ
とができる。その結果、有機金属化可能な部分の間隔が
狭い場合にも、有機金属化された部分同士が接触せず、
精度よく微細なパターンを形成することができる。
【0092】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0093】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、その中央部で
も端部でもほぼ等しい。そのため、有機金属化された部
分の端部の膜厚が薄くならず、端部が欠けることがな
い。その結果、精度よく微細なパターンを形成すること
ができる。
【0094】また、ステップ6において、第2層に選択
的に光を照射することが不活性ガス中で行なわれれば、
光が照射された第2層の部分が有機金属化不可能な部分
になる化学反応の速度が大きくなる。その結果、効率よ
く有機金属化不可能な部分を形成することができる。
【0095】また、ステップ6において用いられる光の
強度は、10mJ/cm2 /パルス以上であれば、大量
の光が第2層に照射されることになる。そのため、光が
照射された第2層の部分が有機金属化不可能な部分にな
る化学反応の速度が大きくなる。その結果、効率よく有
機金属化不可能な部分を形成することができる。
【0096】さらに、第2の層に含まれる有機金属化可
能な材料は、ステップ6で用いられる光に対して透過率
が80%以上であれば、第2層の底部にまで光が照射さ
れる。そのため、光が照射された第2層の部分全体が一
様に有機金属化不可能な部分になる速度が大きくなる。
その結果、効率よく有機金属化不可能な部分を形成する
ことができる。
【0097】図2は、実施の形態4〜7のパターン形成
方法を示す工程図である。 (実施の形態4)図2を参照して、実施の形態4に従っ
たパターン形成方法においては、まず、被加工層の上に
第1の有機物を塗布することにより、第1層を形成する
(ステップ11)。ここで、被加工層としては、半導体
基板、導電層または絶縁膜が挙げられる。
【0098】次に、ステップ11で形成した第1層の上
に第2の有機物を塗布することにより、厚さ30〜10
0nmの第2層を形成する(ステップ12)。
【0099】次に、ステップ12で形成した第2層に有
機金属化可能な部分を選択的に形成する(ステップ1
3)。
【0100】次に、有機金属化可能な部分を有機金属化
する(ステップ20)。ここで、有機金属化する方法と
しては、ケイ素を含む蒸気と第2層とを反応させること
により、第2層を選択的にシリル化する方法が挙げられ
る。
【0101】最後に、有機金属化可能な部分以外の部
分、すなわち、有機金属化不可能な部分と、その有機金
属化不可能な部分の下に位置する第1層の部分とを除去
する(ステップ21)。
【0102】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、ステップ13で形成された有機金属化
可能な部分の厚さが30〜100nmである。そのた
め、有機金属化可能な層の厚さが200nm以上であっ
た従来のパターン形成方法に比べて、有機金属化可能な
部分の体積が小さい。そのため、有機金属化可能な部分
を有機金属化した場合にも有機金属化された部分の膨潤
を従来に比べて小さくすることができる。その結果、有
機金属化可能な部分の間隔が狭い場合にも、有機金属化
された部分同士が接触せず、精度よく微細なパターンを
形成することができる。
【0103】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0104】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、中央部でも端
部でもほぼ等しい。そのため、有機金属化された部分の
端部の膜厚が薄くならず、端部が欠けることがない。そ
の結果、精度よく微細なパターンを形成することができ
る。
【0105】(実施の形態5)図2を参照して、実施の
形態5に従ったパターン形成方法においては、まず、被
加工層の上に第1の有機物を塗布することにより、第1
層を形成する(ステップ11)。ここで、被加工層とし
ては、半導体基板、導電層または絶縁膜が挙げられる。
【0106】次に、ステップ11で形成した第1層の上
に第2の有機物を塗布することにより、厚さ30〜10
0nmの第2層を形成する(ステップ12)。
【0107】次に、ステップ12で形成した第2層に選
択的に光を照射することにより、光が照射された第2層
の部分を有機金属化可能な部分にする(ステップ1
4)。ここで、第2層に照射する光としては、波長が2
00nm以下の光またはKrFエキシマレーザ光が挙げ
られる。また、第2層に光を照射するのではなく、第2
層に電子線またはX線を照射してもよい。
【0108】次に、第2層を加熱することにより、ステ
ップ14で形成した有機金属化可能な部分以外の部分を
有機金属化不可能な部分にする(ステップ15)。
【0109】次に、ステップ14で形成した有機金属化
可能な部分を有機金属化する(ステップ20)。ここ
で、有機金属化する方法としては、ケイ素を含む蒸気と
第2層とを反応させることにより、第2層を選択的にシ
リル化する方法が挙げられる。
【0110】最後に、ステップ15で形成した有機金属
化不可能な部分と、その有機金属化不可能な部分の下に
位置する第1層の部分とを除去する(ステップ21)。
【0111】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、ステップ14で形成された有機金属化
可能な部分の厚さが30〜100nmである。そのた
め、有機金属化可能な層の厚さが200nm以上であっ
た従来のパターン形成方法に比べて、有機金属化可能な
部分の体積が小さい。そのため、有機金属化可能な部分
を有機金属化した場合にも有機金属化された部分の膨潤
を従来に比べて小さくすることができる。その結果、有
機金属化可能な部分の間隔が狭い場合にも、有機金属化
された部分同士が接触せず、精度よく微細なパターンを
形成することができる。
【0112】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0113】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、中央部でも端
部でもほぼ等しい。そのため、有機金属化された部分の
端部の膜厚が薄くならず、端部が欠けることがない。そ
の結果、精度よく微細なパターンを形成することができ
る。
【0114】(実施の形態6)図2を参照して、実施の
形態6に従ったパターン形成方法においては、まず、被
加工層の上に第1の有機物を塗布することにより、第1
層を形成する(ステップ11)。ここで、被加工層とし
ては、半導体基板、導電層または絶縁膜が挙げられる。
【0115】次に、ステップ11で形成した第1層の上
に、第2の有機物を塗布することにより、厚さ30〜1
00nmの第2層を形成する(ステップ12)。
【0116】次に、ステップ12で形成した第2層に選
択的に光を照射する(ステップ16)。ここで、第2層
に照射する光としては、波長が200nm以下の光また
はKrFエキシマレーザ光が挙げられる。また、第2層
に光を照射するのではなく、第2層に電子線またはX線
を照射してもよい。
【0117】次に、第2層を加熱することにより、ステ
ップ16において光が照射された第2層の部分を有機金
属化可能な部分にする(ステップ17)。
【0118】次に、ステップ17で形成した有機金属化
可能な部分を有機金属化する(ステップ20)。有機金
属化する方法としては、ケイ素を含む蒸気と第2層とを
反応させることにより、第2層を選択的にシリル化する
方法が挙げられる。
【0119】最後に、ステップ17で形成した有機金属
化可能な部分以外の部分、すなわち有機金属化不可能な
部分と、その有機金属化不可能な部分の下に位置する第
1層の部分とを除去する(ステップ21)。
【0120】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、ステップ17で形成された有機金属化
可能な部分の厚さが30〜100nmである。ここで、
有機金属化可能な層の厚さが200nm以上であった従
来のパターン形成方法に比べて、有機金属化可能な部分
の体積が小さい。そのため、有機金属化可能な部分を有
機金属化した場合にも有機金属化された部分の膨潤を従
来に比べて小さくすることができる。その結果、有機金
属化可能な部分の間隔が狭い場合にも、有機金属化され
た部分同士が接触せず、精度よく微細なパターンを形成
することができる。
【0121】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0122】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、中央部でも端
部でもほぼ等しい。そのため、有機金属化された部分の
端部の膜厚が薄くならず、端部が欠けることがない。そ
の結果、精度よく微細なパターンを形成することができ
る。
【0123】(実施の形態7)図2を参照して、実施の
形態7に従ったパターン形成方法においては、まず、被
加工層の上に第1の有機物を塗布することにより、第1
層を形成する(ステップ11)。ここで、被加工層とし
ては、半導体基板、導電層または絶縁膜が挙げられる。
【0124】次に、ステップ11で形成した第1層の上
に第2の有機物を塗布することにより、厚さ30〜10
0nmの第2層を形成する(ステップ12)。
【0125】次に、ステップ12で形成した第2層全体
を有機金属化可能にする(ステップ18)。有機金属化
可能にする方法としては、第2層全体に紫外線を照射す
る方法が挙げられる。
【0126】次に、ステップ18で有機金属化可能にし
た第2層に選択的に光を照射することにより、光が照射
された第2層の部分を有機金属化不可能な部分にする
(ステップ19)。ここで、第2層に照射する光として
は、波長が200nm以下の光またはKrFエキシマレ
ーザ光が挙げられる。また、第2層に光を照射するので
はなく、第2層に電子線またはX線を照射してもよい。
【0127】また、第2層に選択的に光を照射すること
は、不活性ガス中で行なわれることが好ましい。
【0128】次に、ステップ19で形成した有機金属化
不可能な部分以外の部分、すなわち、有機金属化可能な
部分を有機金属化する(ステップ20)。ここで、有機
金属化する方法としては、ケイ素を含む蒸気と第2層と
を反応させることにより、第2層を選択的にシリル化す
る方法が挙げられる。
【0129】最後に、ステップ19で形成した有機金属
化不可能な部分と有機金属化不可能な部分の下に位置す
る第1層の部分とを除去する(ステップ21)。
【0130】このようなステップを備えたパターン形成
方法においては、ステップ18で形成された有機金属化
可能な部分の厚さが30〜100nmである。そのた
め、有機金属化可能な層の厚さが200nm以上であっ
た従来のパターン形成方法に比べて、有機金属化可能な
部分の体積が小さい。そのため、有機金属化可能な部分
を有機金属化した場合にも有機金属化された部分の膨潤
を従来に比べて小さくすることができる。その結果、有
機金属化可能な部分の間隔が狭い場合にも、有機金属化
された部分同士が接触せず、精度よく微細なパターンを
形成することができる。
【0131】ここで、第2層の厚さが100nmを超え
ると、有機金属化された部分が膨潤するため、幅が0.
20μm以下のパターンを形成できない。また、第2層
の厚さが30nm未満であれば、有機金属化不可能な部
分を除去する際に、有機金属化された部分も除去される
ため、幅が0.20μm以下のパターンが形成できな
い。そのため、第2層の厚さは30〜100nmである
必要がある。
【0132】また、有機金属化された部分の膨潤が小さ
いため、有機金属化された部分の膜厚は、中央部でも端
部でもほぼ等しい。そのため、有機金属化された部分の
端部の膜厚が薄くならずに、端部が欠けることがない。
その結果、精度よく微細なパターンを形成することがで
きる。
【0133】また、ステップ18において、第2層全体
を有機金属化するために、第2層全体に紫外線を照射す
れば、第2層全体を効率よく有機金属化することができ
る。
【0134】また、ステップ19において、第2層に選
択的に光を照射することが不活性ガス中で行なわれれ
ば、光が照射された部分が有機金属化不可能な部分にな
る化学反応の速度が大きくなる。その結果、効率よく有
機金属化不可能な部分を形成することができる。
【0135】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0136】(実施例1)実施例1は、実施の形態1お
よび2に対応する。
【0137】図3〜図6と図8と図9は、実施例1のパ
ターン形成方法を示す断面図である。
【0138】図3を参照して、被加工層101上に東京
応化工業社製のOFPR800(商品名)を回転塗布し
た。OFPR800(商品名)と被加工層102をホッ
トプレート上で温度200℃で120秒間加熱して厚さ
1μmの下層レジスト102を形成した。
【0139】図4を参照して、OH基を有する樹脂と、
酸発生剤と、酸で反応する架橋剤とを含むShiple
y社製SNR200(商品名)を下層レジスト102上
に回転塗布した。被加工層101と、下層レジスト10
2と、SNR200(商品名)とをホットプレート上で
温度100℃で90秒間加熱し、厚さ50nmの上層レ
ジスト103を形成した。
【0140】図5を参照して、KrFエキシマステッパ
(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用い
て矢印104で示すKrFエキシマレーザ光(波長24
8nm)を上層レジスト103にマスクを介して選択的
に照射した。この照射により、照射領域105を形成し
た。照射領域105では、酸発生剤とKrFエキシマレ
ーザ光が反応して酸が発生した。
【0141】図6を参照して、ホットプレートを用いて
105℃で120秒間加熱(ポストエクスポージャーベ
ーク)することにより、シリル化不可能層106とシリ
ル化可能層107とを形成した。シリル化不可能層10
6と、シリル化可能層107との厚さは50nmであっ
た。
【0142】図7は、シリル化不可能層106で起きる
化学反応を示す図である。図7を参照して、OH基を含
む樹脂と、架橋剤とが加熱(図中△)されることによ
り、酸(図中H+ )を触媒として結合した。
【0143】図8を参照して、圧力40Torr、温度
70℃の雰囲気でシリル化不可能層106と、シリル化
可能層107(図6)とを有機金属試薬としてのジメチ
ルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させてシリ
ル化反応を行なった。このシリル化反応により、シリル
化層108が形成された。
【0144】図9を参照して、矢印110で示す酸素プ
ラズマによりドライエッチングを行なった。このとき、
シリル化層108の表面は酸素プラズマと反応して酸化
膜109を形成した。そのため、酸化膜109が酸素プ
ラズマを遮蔽するため、シリル化層108はエッチング
されなかった。その結果、限界解像度0.18μmL/
Sのポジ型パターンが得られた。ここで、0.18μm
L/Sとは、図9中のL=0.18μmであり、図9中
のS=0.18μmであることを示す。また、このパタ
ーンにはスカム(レジストの取り残し)がなく、断面は
矩形であった。さらに、被加工層101の段差部からの
光の反射によるハレーションもなかった。
【0145】この実施例によれば、図6に示すように、
シリル化可能層107の厚さが50nmであり、従来の
シリル化される層の厚さ(200〜220nm)に比べ
て薄いので、シリル化される部分の体積が小さい。その
ため、シリル化可能層107がシリル化された場合で
も、シリル化層108(図8)は、従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0146】また、シリル化層108の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層108の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層108
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0147】さらに、シリル化される部分の体積が小さ
いため、シリル化に用いる試薬の量を減らすことができ
る。
【0148】さらに、上層レジスト103が従来に比べ
て薄いため、図5で示す工程において、矢印104で示
すKrFエキシマレーザ光が、照射領域105の底部ま
で届き、照射領域105の全範囲で酸が発生する。その
ため、照射領域105を加熱すれば、照射領域105の
全範囲で図7で示す反応が確実に起こり、シリル化不可
能層106の密度が向上するとともに、シリル化不可能
層106にはOH基がなくなる。このような高密度のシ
リル化不可能層106中をジメチルシリルジエチルアミ
ン蒸気は拡散しないため、シリル化不可能層106はシ
リル化されない。また、たとえ、拡散したとしても、シ
リル化不可能層106にはOH基がほとんどないため、
シリル化不可能層106はシリル化されない。その結
果、図9で示す工程において、シリル化不可能層106
は酸素プラズマを遮蔽する酸化膜を形成しない。したが
って、シリル化不可能層106とその下に位置する下層
レジスト102が完全に除去され、スカムの発生を防止
することができる。
【0149】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なわれるので、高解像度化、広焦点深度化
を達成できる。
【0150】(実施例2)実施例2は、実施の形態1お
よび2に対応する。
【0151】図10は、実施例2のパターン形成方法の
1つの工程を示す断面図である。実施例2においては、
実施例1とほぼ同様にして、図3〜図9に示すように、
パターンを形成した。実施例1と実施例2の唯一の違う
点は、実施例1の図4で示す工程において、実施例2で
は、図10に示すように、上層レジスト103上にポリ
アクリル酸からなる保護膜111を形成した点である。
この保護膜111は、実施例1の図6で示すシリル化不
可能層106およびシリル化可能層107を形成した
後、水で洗い流した。その結果、実施例1と同様に、限
界解像度0.18μmL/Sのポジ型パターンが得られ
た。また、このパターンにはスカムがなく、断面は矩形
であった。
【0152】このように、上層レジスト103に保護膜
を形成することにより、上層レジスト103に塩基性物
質が入り込まない。その結果、図5で示す照射領域10
5において発生した酸が中和されず、図7で示す化学反
応が促進されるという効果がある。
【0153】(実施例3)実施例3は、実施の形態1お
よび2に対応する。
【0154】図3を参照して、被加工層101上にポリ
アミック酸からなる樹脂を回転塗布した。ポリアミック
酸からなる樹脂と、被加工層101とをホットプレート
上で温度150℃で90秒間加熱し、さらに、温度20
0℃で90秒間加熱し、ポリイミド化した下層レジスト
102を形成した。この下層レジスト102は、OH基
およびCOOH基を含まず、かつ、KrFエキシマレー
ザ光が照射されても、有機金属試薬と結合し得るOH基
またはCOOH基などを生成しない。
【0155】図4を参照して、OH基を有する樹脂と、
酸発生剤と、酸で反応する架橋剤とを含むSNR200
(商品名)を下層レジスト102上に回転塗布した。被
加工層101と、下層レジスト102と、SNR200
(商品名)とをホットプレート上で温度100℃で90
秒間加熱し、膜厚30nmの上層レジスト103を形成
した。
【0156】図5を参照して、KrFエキシマステッパ
(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用い
て矢印104で示すKrFエキシマレーザ光(波長24
8nm)を上層レジスト103にマスクを介して選択的
に照射した。この照射により、照射領域105を形成し
た。照射領域105では、酸発生剤とKrFエキシマレ
ーザ光が反応して酸が発生した。
【0157】図6を参照して、ホットプレートを用いて
温度105℃で120秒間加熱(ポストエクスポージャ
ーベーク)することにより、シリル化不可能層106と
シリル化可能層107を形成した。シリル化不可能層1
06およびシリル化可能層107の厚さは30nmであ
った。
【0158】図7を参照して、シリル化不可能層106
では、加熱(図中△)により、OH基が含む樹脂と、架
橋剤とが酸(図中H+ )を触媒として結合した。
【0159】図8を参照して、圧力40Torr、温度
70℃の雰囲気でシリル化不可能層106と、シリル化
可能層107(図6)とを有機金属試薬としてのジメチ
ルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させてシリ
ル化反応を行なった。このシリル化反応により、シリル
化層108が形成された。
【0160】図9を参照して、矢印110で示す酸素プ
ラズマにより、ドライエッチングを行なった。シリル化
層108の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜10
9を形成した。酸化膜109が酸素プラズマを遮蔽する
ため、シリル化層108はエッチングされなかった。そ
の結果、限界解像度0.18μmL/Sのポジ型パター
ンが得られた。また、このパターンにはスカム、被加工
層101の段差部からの光の反射によるハレーションが
なかった。また、パターンの断面は矩形であった。
【0161】この実施例によれば、図6に示すように、
シリル化可能層107の厚さが30nmであり、従来の
シリル化される層の厚さ(200〜220nm)に比べ
て薄いので、シリル化される部分の体積が小さい。その
ため、シリル化可能層107がシリル化された場合で
も、シリル化層108(図8)は、従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0162】また、シリル化層108の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層108の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層108
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0163】さらに、シリル化可能層107の厚さが従
来に比べて薄いため、シリル化される部分の体積が小さ
い。そのため、シリル化に用いる試薬の量を減らすこと
ができる。
【0164】さらに、上層レジスト103が従来に比べ
て薄いため、図5で示す工程において、矢印104で示
すKrFエキシマレーザ光が、照射領域105の底部ま
で届き、照射領域105の全範囲で酸が発生する。その
ため、照射領域105を加熱すれば、照射領域105の
全範囲で図7で示す反応が確実に起こり、シリル化不可
能層106の密度が向上するとともに、シリル化不可能
層106にはOH基がなくなる。このような高密度のシ
リル化不可能層106中をジメチルシリルジエチルアミ
ン蒸気は拡散しないため、シリル化不可能層106はシ
リル化されない。また、たとえ、拡散したとしても、シ
リル化不可能層106にはOH基がほとんどないため、
シリル化不可能層106はシリル化されない。その結
果、図9で示す工程において、シリル化不可能層106
は酸素プラズマを遮蔽する酸化膜を形成しない。したが
って、シリル化不可能層106とその下に位置する下層
レジスト102は確実にエッチングされ、スカムの発生
を防止することができる。
【0165】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なわれるので、高解像度化、広焦点深度化
を達成できる。
【0166】(実施例4)実施例4は、実施の形態1お
よび2に対応する。
【0167】図3を参照して、被加工層101上にBr
ewer Science社製の反射防止膜ARC−C
D11(商品名)を回転塗布した。ARC−CD11
(商品名)と、被加工層101とをホットプレート上で
温度100℃で60秒間加熱し、さらに、温度225℃
で60秒間加熱し、下層レジスト102を形成した。こ
の下層レジスト102は、KrFエキシマレーザ光(波
長248nm)に対する反射率が5%以下である。
【0168】図4を参照して、OH基を有する樹脂と、
酸発生剤と、酸で反応する架橋剤とを含むSNR200
(商品名)を下層レジスト102上に回転塗布した。被
加工層101と、下層レジスト102と、SNR200
(商品名)とをホットプレート上で温度100℃で90
秒間加熱し、厚さ100nmの上層レジスト103を形
成した。
【0169】図5を参照して、KrFエキシマステッパ
(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用い
て矢印104で示すKrFエキシマレーザ光(波長24
8nm)を上層レジスト103にマスクを介して選択的
に照射した。この照射により、照射領域105を形成し
た。照射領域105では、酸発生剤とKrFエキシマレ
ーザ光が反応して酸が発生した。
【0170】図6を参照して、ホットプレートを用いて
温度105℃で120秒間加熱(ポストエクスポージャ
ーベーク)することにより、シリル化不可能層106と
シリル化可能層107を形成した。シリル化不可能層1
06およびシリル化可能層107の厚さは100nmで
あった。
【0171】図7を参照して、シリル化不可能層106
では、加熱(図中△)により、OH基を含む樹脂と、架
橋剤とが酸(図中H+ )を触媒として結合した。
【0172】図8を参照して、圧力40Torr、温度
70℃の雰囲気でシリル化不可能層106と、シリル化
可能層107(図6)とを有機金属試薬としてのジメチ
ルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させてシリ
ル化反応を行なった。このシリル化反応により、シリル
化層108が形成された。
【0173】図9を参照して、矢印110で示す酸素プ
ラズマにより、ドライエッチングを行なった。シリル化
層108の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜10
9を形成した。酸化膜109が酸素プラズマを遮蔽する
ため、シリル化層108はエッチングされなかった。そ
の結果、限界解像度0.18μmL/Sのポジ型パター
ンが得られた。また、このパターンにはスカムがなく、
パターンの断面は矩形であった。さらに、被加工層10
1の段差部からの光の反射によるハレーションもなかっ
た。
【0174】この実施例によれば、図6に示すように、
シリル化可能層107の厚さが100nmであり、従来
のシリル化される層の厚さ(200〜220nm)に比
べて薄いので、シリル化される部分の体積が小さい。そ
のため、シリル化可能層107がシリル化された場合に
も、シリル化層108(図8)は、従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0175】また、シリル化層108の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層108の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層108
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0176】さらに、シリル化可能層107の厚さが従
来に比べて薄いため、シリル化される部分の体積が小さ
い。そのため、シリル化に用いる有機金属試薬の量を減
らすことができる。
【0177】さらに、上層レジスト103が従来に比べ
て薄いため、図5で示す工程において、矢印104で示
すKrFエキシマレーザ光が、照射領域105の底部ま
で届き、照射領域105の全範囲で酸が発生する。その
ため、照射領域105を加熱すれば、照射領域105の
全範囲で図7で示す反応が確実に起こり、シリル化不可
能層106の密度が向上するとともに、シリル化不可能
層106にはOH基がなくなる。このような高密度のシ
リル化不可能層106中をジメチルシリルジエチルアミ
ン蒸気は拡散しないため、シリル化不可能層106はシ
リル化されない。また、たとえ、拡散したとしても、シ
リル化不可能層106にはOH基がほとんどないため、
シリル化不可能層106はシリル化されない。その結
果、図9で示す工程において、シリル化不可能層106
は酸素プラズマを遮蔽する酸化膜を形成しない。したが
って、シリル化不可能層106とその下に位置する下層
レジスト102は確実にエッチングされ、スカムの発生
を防止することができる。
【0178】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なわれるので、高解像度化、広焦点深度化
を達成できる。
【0179】さらに、KrFエキシマレーザ光に対する
反射率が5%以下である反射防止膜を下層レジスト10
2として用いたため、図5で示す工程において、照射領
域105を透過した光は下層レジスト102でほぼ吸収
され上層レジスト103へ侵入することがない。そのた
め、照射領域105以外の部分には光が照射されず、ハ
レーションを防止できる。
【0180】(実施例5)実施例5は、実施の形態1お
よび3に対応する。
【0181】図11〜図13と図15〜図16は、実施
例5および6のパターン形成方法を示す断面図である。
【0182】図11を参照して、被加工層121上にO
FPR800(商品名)を回転塗布した。OFPR80
0(商品名)と被加工層121とをホットプレート上で
温度200℃で120秒間加熱して厚さ1μmの下層レ
ジスト122を形成した。
【0183】図12を参照して、OH基を有する汎用の
樹脂であるポリヒドロキシスチレンを下層レジスト12
2上に回転塗布した。被加工層121と、下層レジスト
122と、ポリヒドロキシスチレンとをホットプレート
上で温度100℃で90秒間加熱し厚さ100nmの上
層レジスト123を形成した。
【0184】図13の(a)を参照して、KrFエキシ
マステッパ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.
5)を用いて矢印124aで示すKrFエキシマレーザ
光(波長248nm)を上層レジスト123にマスクを
介して10mJ/cm2 /パルスのエネルギで選択的に
照射した。この照射により、シリル化不可能層126を
形成した。
【0185】図14は、図13中のシリル化不可能層1
26で起きる化学反応を示す図である。図14を参照し
て、シリル化不可能層126では、KrFエキシマレー
ザ光(図中hν)の作用により、架橋反応が起こり、O
H基がなくなり、かつシリル化不可能層126の密度が
上がる。
【0186】図15を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気でシリル化不可能層126と、上層レ
ジスト123(図13の(a))とを有機金属試薬とし
てのジメチルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触
させてシリル化反応を行なった。このシリル化反応によ
り、シリル化層128が形成された。
【0187】図16を参照して、矢印130で示す酸素
プラズマにより、ドライエッチングを行なった。シリル
化層128の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜1
29を形成した。酸化膜129が、酸素プラズマを遮蔽
するため、シリル化層128はエッチングされなかっ
た。その結果、1J/cm2 の感度で、限界解像度0.
18μmL/Sのポジ型パターンが得られた。ここで、
0.18μmL/Sとは、図中のL=0.18μmであ
り、かつ図中のS=0.18μmであることを示す。ま
た、このパターンにはスカムがなく、このパターンの断
面は矩形であった。さらに、被加工層121の段差部か
らの光の反射によるハレーションもなかった。
【0188】この実施例によれば、図12に示すよう
に、シリル化可能層としての上層レジスト123の厚さ
が100nmであり、従来のシリル化される層の厚さ
(200〜220nm)に比べて薄いので、シリル化さ
れる部分の体積が小さい。そのため、上層レジスト12
3がシリル化された場合にも、シリル化層128(図1
5)は従来ほど膨潤しない。その結果、微細なパターン
を精度よく形成することができる。
【0189】また、シリル化層128の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層128の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層128
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0190】さらに、シリル化可能層としての上層レジ
スト123の厚さが従来に比べて薄いため、シリル化さ
れる部分の体積が小さい。そのため、シリル化に用いる
有機金属試薬の量を減らすことができる。
【0191】さらに、上層レジスト123が従来に比べ
て薄いため、図13の(a)で示す工程において、矢印
124で示すKrFエキシマレーザ光が、シリル化不可
能層126の底部まで確実に届き、シリル化不可能層1
26の全範囲で図14で示す化学反応が起こる。この反
応により、シリル化不可能層126の密度が向上すると
ともに、シリル化不可能層126にはOH基がなくな
る。このような高密度のシリル化不可能層126中をジ
メチルシリルジエチルアミン蒸気は拡散しないため、シ
リル化不可能層126はシリル化されない。また、たと
え、拡散したとしても、シリル化不可能層126にはO
H基がほとんどないため、シリル化不可能層126はシ
リル化されない。その結果、図16で示す工程におい
て、シリル化不可能層126は酸素プラズマを遮蔽する
酸化膜を形成しない。したがって、シリル化不可能層1
26と、その下に位置する下層レジスト122は確実に
エッチングされ、スカムの発生を防止することができ
る。
【0192】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点深度化を
達成できる。
【0193】さらに、上層レジストとして、汎用樹脂の
ポリヒドロキシスチレンを使用できるため、製造コスト
を下げることができる。
【0194】さらに、図13で示す工程において、矢印
124で示すKrFエキシマレーザ光のエネルギを10
mJ/cm2 /パルスとすることで、感度の低い材料で
も確実に図14で示す化学反応を起こさせることができ
る。
【0195】(実施例6)実施例6は、実施の形態1お
よび3に対応する。
【0196】図11を参照して、被加工層121上にO
FPR800(商品名)を回転塗布した。OFPR80
0(商品名)と被加工層121とをホットプレート上で
温度200℃で120秒間加熱して厚さ1μmの下層レ
ジスト122を形成した。
【0197】図12を参照して、下層レジスト122上
にポリビニルアルコールを回転塗布した。被加工層12
1と、下層レジスト122と、ポリビニルアルコールと
をホットプレート上で温度100℃で90秒間加熱して
厚さ30nmの上層レジスト123を形成した。この上
層レジスト123は、厚さ30nmで、波長300nm
以下の光に対して80%以上の透過率を有する。
【0198】図13の(b)を参照して、ArFエキシ
マステッパ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.
5)を用いて矢印124bで示すArFエキシマレーザ
光(波長193nm)を上層レジスト123にマスクを
介して選択的に照射した。この照射により、シリル化不
可能層126を形成した。
【0199】図14を参照して、シリル化不可能層12
6では、ArFエキシマレーザ光(図中hν)の作用に
より、架橋反応が起こり、OH基がなくなり、かつシリ
ル化不可能層126の密度が上がる。
【0200】図15を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気で、シリル化不可能層126と上層レ
ジスト123(図13の(b))とを有機金属試薬とし
てのジメチルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触
させることにより、シリル化反応を行なった。このシリ
ル化反応によりシリル化層128が形成された。
【0201】図16を参照して、矢印130で示す酸素
プラズマにより、ドライエッチングを行なった。シリル
化層128の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜1
29を形成した。酸化膜129が、酸素プラズマを遮蔽
するため、シリル化層128はエッチングされなかっ
た。その結果、限界解像度0.18μmL/Sのポジ型
パターンが得られた。また、このパターンにはスカムが
なく、このパターンの断面は矩形であった。さらに、被
加工層121の段差部からの光の反射によるハレーショ
ンもなかった。
【0202】この実施例によれば、図12に示すよう
に、シリル化可能層としての上層レジスト123の厚さ
が100nmであり、従来のシリル化される層の厚さ
(200〜220nm)に比べて薄いので、シリル化さ
れる部分の体積が小さい。そのため、上層レジスト12
3がシリル化された場合にも、シリル化層128(図1
5)は従来ほど膨潤しない。その結果、微細なパターン
を精度よく形成することができる。
【0203】また、シリル化層128の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層128の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層128
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0204】さらに、シリル化可能層としての上層レジ
スト123の厚さが従来に比べて薄いため、シリル化さ
れる部分の体積が小さい。そのため、シリル化に用いる
有機金属試薬の量を減らすことができる。
【0205】また、光に対する上層レジスト123の透
過率が高く、上層レジスト123が薄いため、図13の
(b)で示す工程において、矢印124で示すArFエ
キシマレーザ光124bがシリル化不可能層126の底
部まで確実に届く。そのため、シリル化不可能層126
の全範囲で図14で示す反応が確実に起こり、シリル化
不可能層126の密度が向上するとともに、シリル化不
可能層126にはOH基がなくなる。このような高密度
のシリル化不可能層126中をジメチルシリルジエチル
アミン蒸気は拡散しないため、シリル化不可能層126
はシリル化されない。また、たとえ、拡散したとして
も、シリル化不可能層126にはOH基がほとんどない
ため、シリル化不可能層126はシリル化されない。そ
の結果、図16で示す工程において、シリル化不可能層
126は、酸素プラズマを遮蔽する酸化膜を形成しな
い。したがって、シリル化不可能層126と、その下に
位置する下層レジスト122は確実にエッチングされ、
スカムの発生を防止することができる。
【0206】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点深度化を
達成できる。
【0207】さらに、上層レジストとして、汎用樹脂の
ポリヒドロキシスチレンを使用できるため、製造コスト
を下げることができる。
【0208】(実施例7)実施例7は、実施の形態1お
よび3に対応する。
【0209】図17〜図21は、実施例7のパターン形
成方法を示す断面図である。図17を参照して、被加工
層141上にOFPR800(商品名)を回転塗布し
た。OFPR800(商品名)と被加工層141とをホ
ットプレート上で温度200℃で120秒間加熱して厚
さ1μmの下層レジスト142を形成した。
【0210】図18を参照して、OH基を有する汎用樹
脂であるポリヒドロキシスチレンを下層レジスト142
上に回転塗布した。被加工層141と、下層レジスト1
42と、ポリヒドロキシスチレンとをホットプレート上
で温度100℃で90秒間加熱し、厚さ50nmの上層
レジスト143を形成した。
【0211】図19を参照して、KrFエキシマステッ
パ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用
いて矢印144で示すKrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)を上層レジスト143にマスクを介して不活
性ガスとしての窒素ガス145中で選択的に照射した。
KrFエキシマレーザ光の強度は10mJ/cm2 /パ
ルスであった。この照射により、シリル化不可能層14
6を形成した。
【0212】図14を参照して、シリル化不可能層14
6では、KrFエキシマレーザ光の作用により、架橋反
応が起こり、OH基がなくなり、かつシリル化不可能層
146の密度が上がる。
【0213】図20を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気で、シリル化不可能層146と上層レ
ジスト143(図19)とを有機金属試薬としてのジメ
チルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させてシ
リル化反応を行なった。このシリル化反応によりシリル
化層148が形成された。
【0214】図21を参照して、矢印150で示す酸素
プラズマにより、ドライエッチングを行なった。シリル
化層148の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜1
49を形成した。この酸化膜149が、酸素プラズマを
遮蔽するため、シリル化層148はエッチングされなか
った。その結果、限界解像度0.18μmL/Sのポジ
型パターンが得られた。ここで、0.18μmL/Sと
は、図中のL=0.18μmであり、かつ図中のS=
0.18μmであることを示す。また、このパターンに
はスカムがなく、断面は矩形であった。さらに、被加工
層141の段差部からの光の反射によるハレーションも
なかった。
【0215】この実施例によれば、図18に示すよう
に、シリル化可能層としての上層レジスト143の厚さ
が50nmであり、従来のシリル化される層の厚さ(2
00〜220nm)に比べて薄いので、シリル化される
部分の体積が小さい。そのため、上層レジスト143が
シリル化された場合でも、シリル化層148は従来ほど
膨潤しない。その結果、微細なパターンを精度よく形成
することができる。
【0216】また、シリル化層148の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層148の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層148
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0217】さらに、シリル化可能層としての上層レジ
スト143の厚さが従来に比べて薄いため、シリル化さ
れる部分の体積が小さい。そのため、シリル化に用いる
有機金属試薬の量を減らすことができる。
【0218】さらに、上層レジスト143が従来に比べ
て薄いため、図19で示す工程において、矢印144で
示すKrFエキシマレーザ光がシリル化不可能層146
の底部まで確実に届く。また、シリル化不可能層146
は、窒素ガス145に接している。そのため、シリル化
不可能層146の全範囲で、図14で示す反応が効率よ
く起こり、シリル化不可能層146の密度が向上すると
ともに、シリル化不可能層146にはOH基がなくな
る。このような高密度のシリル化不可能層146中をジ
メチルシリルジエチルアミン蒸気は拡散しないため、シ
リル化不可能層146はシリル化されない。また、たと
え、拡散したとしても、シリル化不可能層146にはO
H基がほとんどないため、シリル化不可能層146はシ
リル化されない。その結果、図21で示す工程におい
て、シリル化不可能層146は、酸素プラズマを遮蔽す
る酸化膜を形成しない。したがって、シリル化不可能層
146と、その下に位置する下層レジスト142は確実
にエッチングされ、スカムの発生を防止することができ
る。
【0219】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点深度化を
達成できる。
【0220】さらに、図19で示す工程において、矢印
144で示すKrFエキシマレーザ光のエネルギを10
mJ/cm2 /パルスとすることで、感度の低い材料で
も確実に図14で示す化学反応を起こさせることができ
る。
【0221】(実施例8)実施例8は、実施の形態4お
よび5に対応する。
【0222】図22〜図24と図26と図29と図31
は、実施例8のパターン形成方法を示す断面図である。
【0223】図22を参照して、被加工層161上にO
FPR800(商品名)を回転塗布した。OFPR80
0(商品名)と被加工層161とをホットプレート上で
温度200℃で120秒間加熱して厚さ1μmの下層レ
ジスト162を形成した。
【0224】図23を参照して、下層レジスト162上
に日本合成ゴム社製のPlasmask 301−U
(商品名)を回転塗布した。Plasmask 301
−U(商品名)は、ノボラック樹脂とナフトキノンジア
ジド化合物から形成されている。被加工層161と、下
層レジスト162と、Plasmask 301−U
(商品名)とをホットプレート上で温度100℃で90
秒間加熱して厚さ40nmの上層レジスト163を形成
した。
【0225】図24を参照して、KrFエキシマステッ
パ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用
いて矢印164で示すKrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)を上層レジスト163にマスクを介して選択
的に照射した。この照射により、照射領域165を形成
した。
【0226】図25は、図24の照射領域165で起き
る化学反応を示す図である。図25を参照して、上層レ
ジスト163を構成するノボラック樹脂は、KrFエキ
シマレーザ光を照射されても化学反応を起こさない。一
方、ナフトキノンジアジドは、KrFエキシマレーザ光
を照射されると、COOH基を生成する。
【0227】図26を参照して、ホットプレートを用い
て温度150℃で120秒間加熱(プリシリル化ベー
ク)することにより、シリル化不可能層166と、シリ
ル化可能層167を形成した。シリル化不可能層16
6、シリル化可能層167の厚さは40nmであった。
【0228】図27は、図26のシリル化不可能層16
6で起きる化学反応を示す図である。図27を参照し
て、加熱(図中△)により、上層レジスト163を構成
するノボラック樹脂とナフトキノンジアジドが結合して
シリル化不可能層166を形成する。シリル化不可能層
166を構成する物質には、OH基またはCOOH基な
どのシリル化可能な官能基が存在しない。そのため、シ
リル化不可能層166はシリル化されない。
【0229】図28は、図26中のシリル化可能層16
7での化学反応式を示す図である。図28を参照して、
照射領域165を構成するノボラック樹脂は加熱されて
も変化しない。一方、照射領域165を構成するカルボ
ン酸は加熱されて二酸化炭素を生成する。ここで、シリ
ル化可能層167を構成するノボラック樹脂にはOH基
が存在する。そのため、シリル化可能層167はシリル
化可能となる。
【0230】図29を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気で、シリル化不可能層166と、シリ
ル化可能層167(図26)とを有機金属試薬としての
ジメチルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させ
てシリル化反応を行なった。このシリル化反応により、
シリル化層168が形成された。
【0231】図30は、図29中のシリル化層168で
起きる化学反応を示す図である。図30を参照して、シ
リル化可能層167を構成するノボラック樹脂のOH基
のH(水素)が外れ、ノボラック樹脂中のOと、Si
(ケイ素)が結合し、シリル化層168が形成される。
【0232】図31を参照して、矢印170で示す酸素
プラズマにより、ドライエッチングを行なった。シリル
化層168の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜1
69を形成した。酸化膜169が酸素プラズマを遮蔽す
るため、シリル化層168はエッチングされなかった。
その結果、限界解像度0.18μmL/Sのポジ型パタ
ーンが得られた。ここで、0.18μmL/Sとは、図
中のL=0.18μmであり、かつ図中のS=0.18
μmであることを示す。また、このパターンにはスカム
がなく、断面は矩形であった。さらに、被加工層161
の段差部からの光の反射によるハレーションもなかっ
た。
【0233】この実施例によれば、図26に示すよう
に、シリル化可能層167の厚さが40nmであり、従
来のシリル化される層の厚さ(200〜220nm)に
比べて薄いのでシリル化される部分の体積が小さい。そ
のため、シリル化可能層167がシリル化された場合に
も、シリル化層168(図29)は従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0234】また、シリル化層168の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層168の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層168
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0235】さらに、シリル化可能層167の厚さが従
来に比べて薄いため、シリル化される部分の体積が小さ
い。そのため、シリル化に用いる有機金属試薬の量を減
らすことができる。
【0236】さらに、上層レジスト163が従来に比べ
て薄いため、図24で示す工程において、矢印164で
示すKrFエキシマレーザ光が照射領域165の底部ま
で確実に届き、照射領域165の全範囲で図25で示す
化学反応が起こる。そのため、照射領域165を加熱す
れば、照射領域165の全範囲で、図27で示す化学反
応が確実に起こり、シリル化不可能層166にはOH基
がなくなる。そのため、シリル化不可能層166がジメ
チルシリルジエチルアミン蒸気と接しても、シリル化不
可能層166はシリル化されない。その結果、図31で
示す工程において、シリル化不可能層166は酸素プラ
ズマを遮蔽する酸化膜を形成しない。したがって、シリ
ル化不可能層166と、その下に位置する下層レジスト
162は確実にエッチングされ、スカムの発生を防止す
ることができる。
【0237】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点深度化を
達成できる。
【0238】(実施例9)実施例9は、実施の形態4お
よび6に対応する。
【0239】図32〜図34と図36と図38と図39
は、実施例9のパターン形成方法を示す断面図である。
【0240】図32を参照して、被加工層181上にO
FPR800(商品名)を回転塗布した。OFPR80
0(商品名)と被加工層181とをホットプレート上で
温度200℃で120秒間加熱して厚さ1μmの下層レ
ジスト182を形成した。
【0241】図33を参照して、ポリヒドロキシスチレ
ンのOH基の水素部分をターシャルブトキシカルボニル
基で置換した樹脂とトリフェニルスルフォニウムトリフ
レートとを含む化学増幅型ポジレジストを、下層レジス
ト182上に回転塗布した。被加工層181と、下層レ
ジスト182と、化学増幅型ポジレジストとをホットプ
レート上で温度100℃で90秒間加熱し、厚さ60n
mの上層レジスト183を形成した。
【0242】図34を参照して、KrFエキシマステッ
パ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用
いて矢印184で示すKrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)を上層レジスト183にマスクを介して選択
的に照射した。この照射により、照射領域185を形成
した。
【0243】図35は、図34の照射領域185で起き
る化学反応を示す図である。図35を参照して、上層レ
ジスト183に含まれるトリフェニルスルフォニウムト
リフレートが、KrFエキシマレーザ光の作用により、
分解されて、酸(図中H+ )が発生する。
【0244】図36を参照して、ホットプレートを用い
て温度90℃で90秒間加熱(ポストエクスポージャベ
ーク)することにより、シリル化不可能層186と、シ
リル化可能層187とを形成した。シリル化不可能層1
86、シリル化可能層187の厚さはともに60nmで
あった。
【0245】図37は、図36中のシリル化可能層18
7で起きる化学反応を示す図である。図37を参照し
て、照射領域185中に含まれるターシャルブトキシカ
ルボニル基と酸(図中H+ )が反応して、二酸化炭素と
ケトンが発生する。そのため、シリル化可能層187を
構成する物質には、OH基が生ずる。
【0246】図38を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気で、シリル化不可能層186と、シリ
ル化可能層187(図36)とを有機金属試薬としての
ジメチルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させ
てシリル化反応を行なった。このシリル化反応により、
シリル化層188が形成された。
【0247】図39を参照して矢印190で示す酸素プ
ラズマによりドライエッチングを行なった。シリル化層
188の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜189
を形成した。この酸化膜189が、酸素プラズマを遮蔽
するため、シリル化層188はエッチングされなかっ
た。その結果、限界解像度0.18μmL/Sのネガ型
パターンが得られた。ここで、0.18μmL/Sと
は、図中のL=0.18μmであり、かつ図中のS=
0.18μmであることを示す。また、このパターンに
はスカムがなく、断面は矩形であった。さらに被加工層
181の段差部からの光の反射によるハレーションもな
かった。
【0248】この実施例によれば、図36で示すよう
に、シリル化可能層187の厚さは60nmであり、従
来のシリル化される層の厚さ(200〜220nm)に
比べて薄いのでシリル化される部分の体積が小さい。そ
のため、シリル化可能層187がシリル化された場合に
も、シリル化層188(図38)は、従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0249】また、シリル化層188の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層188の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層188
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0250】さらに、シリル化可能層187の厚さが従
来に比べて薄いため、シリル化される部分の体積が小さ
い。そのため、シリル化に用いる有機金属試薬の量を減
らすことができる。
【0251】さらに、上層レジスト183が従来に比べ
て薄いため、図34で示す工程において、矢印184で
示すKrFエキシマレーザ光が照射領域185の底部ま
で確実に届き、照射領域185の全範囲で図35で示す
化学反応が起こる。そのため、照射領域185を加熱す
れば、照射領域185の全範囲で、図37で示す化学反
応が確実に起こり、シリル化不可能層187にOH基が
生成する。その結果、シリル化可能層187は、図38
で示す工程において、確実にシリル化される。
【0252】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点深度化を
達成できる。さらに、ネガ型のパターンを得ることがで
きるので、レベンソン型位相シフト法との組合せで、さ
らに高解像度化が期待できる。また、最近開発が盛んな
KrFエキシマレーザ法の化学増幅型ポジレジストが使
用できる。
【0253】(実施例10)実施例10は、実施の形態
4および7に対応する。
【0254】図40〜図42と図44〜図46は、実施
例10のパターン形成方法を示す断面図である。
【0255】図40を参照して、被加工層201上にO
FPR800(商品名)を回転塗布した。OFPR80
0(商品名)と被加工層201とをホットプレート上で
温度200℃で120秒間加熱し、厚さ1μmの下層レ
ジスト202を形成した。
【0256】図41を参照して、東京応化工業社製TH
MR−iP3100(商品名)を下層レジスト202上
に回転塗布した。被加工層201と、下層レジスト20
2と、THMR−iP3100(商品名)とをホットプ
レート上で温度100℃で90秒間加熱することによ
り、厚さ70nmの上層レジスト203を形成した。
【0257】図42を参照して、i線ステッパを用いレ
チクル無しで上層レジスト203(図41)に矢印21
1で示すi線光を照射した。この照射により、シリル化
可能層207を形成した。シリル化可能層207の厚さ
は70nmであった。
【0258】図43は、図42,図49中のシリル化可
能層207,227で起きる化学反応を示す図である。
図43を参照して、上層レジスト203に含まれるナフ
トキノンジアジドの一部がi線の作用により、COOH
基になる。そのため、シリル化可能層207にはCOO
H基が存在する。
【0259】図44を参照して、KrFエキシマステッ
パ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用
いて矢印204で示すKrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)をシリル化可能層207にマスクを介して選
択的に照射した。この照射により、シリル化不可能層2
06を形成した。このとき、シリル化不可能層206で
は、ノボラック樹脂のOH基と、i線の照射により生成
したCOOH基が結合する架橋反応が起こった。そのた
め、シリル化不可能層206には、OH基およびCOO
H基は存在しない。
【0260】図45を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気で、シリル化不可能層206と、シリ
ル化可能層207(図44)とを有機金属試薬としての
ジメチルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させ
てシリル化反応を行なった。このシリル化反応により、
シリル化層208が形成された。
【0261】図46を参照して矢印210で示す酸素プ
ラズマによりドライエッチングを行なった。シリル化層
208の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜209
を形成した。この酸化膜209が、酸素プラズマを遮蔽
するため、シリル化層208はエッチングされなかっ
た。その結果、限界解像度0.18μmL/Sのポジ型
パターンが得られた。ここで、0.18μmL/Sと
は、図中のL=0.18μmであり、かつ図中のS=
0.18μmであることを示す。また、このパターンに
はスカムがなく、断面は矩形であった。さらに、被加工
層201の段差部からの光の反射によるハレーションも
なかった。
【0262】この実施例によれば、図42で示すよう
に、シリル化可能層207の厚さが70nmであり、従
来のシリル化される層の厚さ(200〜220nm)に
比べて薄いのでシリル化される部分の体積が小さい。そ
のため、シリル化可能層207がシリル化された場合に
も、シリル化層208(図45)は、従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0263】また、シリル化層208の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層208の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層208
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0264】さらに、シリル化可能層207の厚さが従
来に比べて薄いため、シリル化される部分の体積が小さ
い。そのため、シリル化に用いる有機金属試薬の量を減
らすことができる。
【0265】さらに、シリル化不可能層206が従来に
比べて薄いため、図44で示す工程において、矢印20
4で示すKrFエキシマレーザ光がシリル化不可能層2
06の底部まで確実に届く。そのため、シリル化不可能
層206の全範囲で架橋反応が起こり、シリル化不可能
層206にはOH基およびCOOH基がなくなる。その
結果、そのため、図45で示す工程において、シリル化
不可能層206は、シリル化されない。その結果、図4
6で示す工程において、シリル化不可能層206は酸素
プラズマを遮蔽する酸化膜を形成しない。したがって、
シリル化不可能層206と、その下に位置する下層レジ
スト202は確実にエッチングされ、スカムの発生を防
止することができる。また、縮小投影露光の場合には、
光反応を極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点
深度を達成できる。
【0266】さらに、上層レジストとして汎用のフォト
レジストを使用できるので、製造コストを下げることが
できる。
【0267】(実施例11)実施例11は、実施の形態
4および7に対応する。
【0268】図47〜図52は、実施例11のパターン
形成方法を示す断面図である。図47を参照して、被加
工層221上にOFPR800(商品名)を回転塗布し
た。OFPR800(商品名)と、被加工層221とを
ホットプレート上で温度200℃で120秒間加熱し、
厚さ1μmの下層レジスト222を形成した。
【0269】図48を参照して、下層レジスト222上
にTHMR−iP3100(商品名)を回転塗布した。
被加工層221と、下層レジスト222と、THMR−
iP3100(商品名)とを温度100℃で90秒間加
熱することにより、厚さ80nmの上層レジスト223
を形成した。
【0270】図49を参照して、i線ステッパを用いて
レチクル無しで上層レジスト223(図48)に矢印2
31で示すi線光を照射した。この照射により、シリル
化可能層227を形成した。シリル化可能層227の厚
さは80nmであった。
【0271】図43を参照して、上層レジスト223に
含まれるナフトキノンジアジドの一部がi線の作用によ
り、COOH基に変化した。
【0272】図50を参照して、KrFエキシマステッ
パ(レンズの開口数NA=0.50、σ=0.5)を用
いて矢印224で示すKrFエキシマレーザ光(波長2
48nm)をシリル化可能層227にマスクを介して不
活性ガスとしての窒素ガス225中で選択的に照射し
た。この照射により、シリル化不可能層226を形成し
た。このとき、シリル化不可能層206では、ノボラッ
ク樹脂のOH基と、i線の照射により生成したCOOH
基が結合する架橋反応が起こった。そのため、シリル化
不可能層206には、OH基およびCOOH基は存在し
ない。
【0273】図51を参照して、圧力40Torr、温
度70℃の雰囲気で、シリル化不可能層226と、シリ
ル化可能層227(図50)とを有機金属試薬としての
ジメチルシリルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させ
てシリル化反応を行なった。このシリル化反応により、
シリル化層228が形成された。
【0274】図52を参照して矢印230で示す酸素プ
ラズマによりドライエッチングを行なった。シリル化層
228の表面は、酸素プラズマと反応して酸化膜229
を形成した。この酸化膜229が、酸素プラズマを遮蔽
するため、シリル化層228はエッチングされなかっ
た。その結果、感度150mJ/cm2 で、限界解像度
0.18μmL/Sのポジ型パターンが得られた。ここ
で、0.18μmL/Sとは、図中のL=0.18μm
であり、かつ図中のS=0.18μmであることを示
す。また、このパターンにはスカムがなく、このパター
ンの断面は矩形であった。さらに、被加工層221の段
差部からの光の反射によるハレーションもなかった。
【0275】この実施例によれば、図49に示すよう
に、シリル化可能層227の厚さが80nmであり、従
来のシリル化される層の厚さ(200〜220nm)に
比べて薄いのでシリル化される部分の体積が小さい。そ
のため、シリル化可能層227がシリル化された場合に
も、シリル化層228(図51)は、従来ほど膨潤しな
い。その結果、微細なパターンを精度よく形成すること
ができる。
【0276】また、シリル化層228の膨潤を防ぐこと
ができるので、シリル化層228の膜厚は、中央部で
も、端部でもほぼ等しい。そのため、シリル化層228
の端部が欠けることがなく、微細なパターンを精度よく
形成することができる。
【0277】さらに、シリル化可能層227の厚さが従
来に比べて薄いため、シリル化される部分の体積が小さ
い。そのため、シリル化に用いる有機金属試薬の量を減
らすことができる。
【0278】さらに、シリル化不可能層226が従来に
比べて薄いため、図50で示す工程において、矢印22
4で示すKrFエキシマレーザ光が、シリル化不可能層
226の底部まで確実に届く。そのため、シリル化不可
能層226の全範囲で架橋反応が起こり、シリル化不可
能層226にはOH基およびCOOH基がなくなる。そ
のため、図51で示す工程において、シリル化不可能層
226は、シリル化されない。その結果、図52で示す
工程において、シリル化不可能層226は酸素プラズマ
を遮蔽する酸化膜を形成しない。したがって、シリル化
不可能層226と、その下に位置する下層レジスト22
2は確実にエッチングされ、スカムの発生を防止するこ
とができる。
【0279】また、縮小投影露光の場合には、光反応を
極薄い層で行なえるので、高解像度化、広焦点深度を達
成できる。
【0280】さらに、上層レジスト223として汎用の
レジストを使えるので、製造コストを下げることができ
る。
【0281】また、図50で示す工程において、不活性
ガスとしての窒素ガス225中で矢印224で示すKr
Fエキシマレーザ光を照射するので、架橋反応を促進さ
せることができる。
【0282】(実施例12)実施例12は、実施の形態
1および2に対応する。
【0283】図3を参照して、被加工層101上にOF
PR800(商品名)を回転塗布した。OFPR800
(商品名)と、被加工層101とをホットプレート上で
温度200℃で120秒間加熱し、厚さ1μmの下層レ
ジスト102を形成した。
【0284】図4を参照して、SNR200(商品名)
を下層レジスト102上に回転塗布した。被加工層10
1と、下層レジスト102と、SNR200(商品名)
とをホットプレート上で温度100℃で90秒間加熱す
ることにより、厚さ20nmの上層レジスト103を形
成した。また、同様にして、さまざまなに上層レジスト
103の厚さを変えたサンプルを形成した。このように
して形成したサンプルの上層レジスト103の厚さを表
1に示す。
【0285】
【表1】
【0286】これらのサンプルについて、上層レジスト
103の膜厚の標準偏差σを算出した。ここで、標準偏
差σは、以下の式で表わされる。
【0287】
【数1】
【0288】図53は、サンプル1〜10についての上
層レジスト103の厚さ標準偏差の3倍の値(3σ)と
上層レジスト103の厚さ(T)との関係を示すグラフ
である。図35を参照して、厚さが30nm未満であれ
ば標準偏差の値が大きくなっていることがわかる。すな
わち、厚さが30nm未満であれば、上層レジスト10
3の厚さは均一でなくなるといえる。
【0289】図5を参照して、サンプル1〜15につい
て、KrFエキシマステッパ(レンズの開口数NA=
0.50、σ=0.5)を用いて矢印104で示すKr
Fエキシマレーザ光(波長248nm)を上層レジスト
103にマスクを介して選択的に照射した。この照射に
より、シリル化不可能層105を形成した。
【0290】図6を参照して、サンプル1〜15につい
て、ホットプレートを用いて温度105℃で120秒間
加熱することにより、シリル化不可能層106と、シリ
ル化可能層107とを形成した。図8を参照して、サン
プル1〜15について、圧力40Torr、温度70℃
の雰囲気で、シリル化不可能層106と、シリル化可能
層107(図6)とを有機金属試薬としてのジメチルシ
リルジエチルアミン蒸気に60秒間接触させてシリル化
反応を行なった。このシリル化反応により、シリル化層
108が形成された。
【0291】図9を参照してサンプル1〜15につい
て、矢印110で示す酸素プラズマによりドライエッチ
ングを行なった。シリル化層108の表面は、酸素プラ
ズマと反応して酸化膜109を形成した。この酸化膜1
09が、酸素プラズマを遮蔽するため、シリル化層10
8はエッチングされなかった。このようにして、サンプ
ル1〜15について、パターンを形成した。
【0292】図54は、サンプル1〜15についての限
界解像度と上層レジスト103の厚さとの関係を示すグ
ラフである。図54を参照して、上層レジスト103の
厚さ(T)が30nm未満であれば、解像度が急激に悪
くなっていることがわかる。これは、上層レジスト10
3が薄すぎるため、シリル化層108も薄くなり、ドラ
イエッチングの際にシリル化層108が欠けたためと考
えられる。
【0293】また、上層レジスト103の膜厚が100
nmを超えると解像度が悪くなっていることがわかる。
これは、上層レジスト103の膜厚が厚いため、シリル
化の際にシリル化層108が膨潤するためであると考え
られる。
【0294】以上のことから、上層レジスト103の厚
さは30〜100nmが最適であることがわかる。
【0295】今回開示された実施例,実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0296】
【発明の効果】この発明によれば、上層レジストの膜厚
を、ドライエッチングに耐えることができ、かつ膨潤を
抑えることができる範囲、すなわち30〜100nmの
範囲に保つため、微細なパターンを精度よく形成するこ
とができる。
【0297】また、下層レジストの反射率を5%以下と
するため、下層レジストとの光反射を防ぐことができ、
ハレーションのないパターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1〜3のパターン形成方法を示す
工程図である。
【図2】 実施の形態4〜7のパターン形成方法を示す
工程図である。
【図3】 実施例1、2、3、4および12のパターン
形成方法の第1工程を示す断面図である。
【図4】 実施例1、2、3、4および12のパターン
形成方法の第2工程を示す断面図である。
【図5】 実施例1、2、3、4および12のパターン
形成方法の第3工程を示す断面図である。
【図6】 実施例1、2、3、4および12のパターン
形成方法の第4工程を示す断面図である。
【図7】 図6中のシリル化不可能層106で起きる化
学反応を示す図である。
【図8】 実施例1、2、3、4および12のパターン
形成方法の第5工程を示す断面図である。
【図9】 実施例1、2、3、4および12のパターン
形成方法の第6工程を示す断面図である。
【図10】 実施例2のパターン形成方法の1つの工程
を示す断面図である。
【図11】 実施例5および6のパターン形成方法の第
1工程を示す断面図である。
【図12】 実施例5および6のパターン形成方法の第
2工程を示す断面図である。
【図13】 実施例5および6のパターン形成方法の第
3工程を示す断面図であり、(a)は、実施例5のパタ
ーン形成方法の第3工程を示す断面図であり、(b)
は、実施例6のパターン形成方法の第3工程を示す断面
図である。
【図14】 架橋反応の化学反応を示す図である。
【図15】 実施例5および6のパターン形成方法の第
4工程を示す断面図である。
【図16】 実施例5および6のパターン形成方法の第
5工程を示す断面図である。
【図17】 実施例7のパターン形成方法の第1工程を
示す断面図である。
【図18】 実施例7のパターン形成方法の第2工程を
示す断面図である。
【図19】 実施例7のパターン形成方法の第3工程を
示す断面図である。
【図20】 実施例7のパターン形成方法の第4工程を
示す断面図である。
【図21】 実施例7のパターン形成方法の第5工程を
示す断面図である。
【図22】 実施例8のパターン形成方法の第1工程を
示す断面図である。
【図23】 実施例8のパターン形成方法の第2工程を
示す断面図である。
【図24】 実施例8のパターン形成方法の第3工程を
示す断面図である。
【図25】 図24中の照射領域165で起こる化学反
応を示す図である。
【図26】 実施例8のパターン形成方法の第4工程を
示す断面図である。
【図27】 図26中のシリル化不可能層166で起こ
る化学反応を示す図である。
【図28】 図26中のシリル化可能層167で起こる
化学反応を示す図である。
【図29】 実施例8のパターン形成方法の第5工程を
示す断面図である。
【図30】 図29中のシリル化層168で起こる化学
反応を示す図である。
【図31】 実施例8のパターン形成方法の第6工程を
示す断面図である。
【図32】 実施例9のパターン形成方法の第1工程を
示す断面図である。
【図33】 実施例9のパターン形成方法の第2工程を
示す断面図である。
【図34】 実施例9のパターン形成方法の第3工程を
示す断面図である。
【図35】 図34中の照射領域185で起こる化学反
応を示す図である。
【図36】 実施例9のパターン形成方法の第4工程を
示す断面図である。
【図37】 図34中のシリル化可能層187で起こる
化学反応を示す図である。
【図38】 実施例9のパターン形成方法の第5工程を
示す断面図である。
【図39】 実施例9のパターン形成方法の第6工程を
示す断面図である。
【図40】 実施例10のパターン形成方法の第1工程
を示す断面図である。
【図41】 実施例10のパターン形成方法の第2工程
を示す断面図である。
【図42】 実施例10のパターン形成方法の第3工程
を示す断面図である。
【図43】 図42中のシリル化可能層207および図
49中のシリル化可能層227で起こる化学反応を示す
図である。
【図44】 実施例10のパターン形成方法の第4工程
を示す断面図である。
【図45】 実施例10のパターン形成方法の第5工程
を示す断面図である。
【図46】 実施例10のパターン形成方法の第6工程
を示す断面図である。
【図47】 実施例11のパターン形成方法の第1工程
を示す断面図である。
【図48】 実施例11のパターン形成方法の第2工程
を示す断面図である。
【図49】 実施例11のパターン形成方法の第3工程
を示す断面図である。
【図50】 実施例11のパターン形成方法の第4工程
を示す断面図である。
【図51】 実施例11のパターン形成方法の第5工程
を示す断面図である。
【図52】 実施例11のパターン形成方法の第6工程
を示す断面図である。
【図53】 実施例12で得られたサンプルの上層レジ
ストの厚さと上層レジストの厚さの標準偏差との関係を
示すグラフである。
【図54】 実施例12で得られたサンプルの上層レジ
ストの厚さと限界解像度との関係を示すグラフである。
【図55】 従来のパターン形成方法の第1工程を示す
断面図である。
【図56】 従来のパターン形成方法の第2工程を示す
断面図である。
【図57】 従来のパターン形成方法の第3工程を示す
断面図である。
【図58】 従来のパターン形成方法の第4工程を示す
断面図である。
【図59】 従来のパターン形成方法の第5工程を示す
断面図である。
【図60】 従来のパターン形成方法の第6工程を示す
断面図である。
【図61】 従来の微細なパターンの形成方法の第1工
程を示す断面図である。
【図62】 従来の微細なパターンの形成方法の第2工
程を示す断面図である。
【図63】 従来の微細なパターンの形成方法の第3工
程を示す断面図である。
【図64】 従来の微細なパターンの形成方法の第4工
程を示す断面図である。
【図65】 被加工層の段差部からの光の反射(ハレー
ション)を説明するために示す断面図である。
【符号の説明】
1〜8、11〜21 ステップ、101、121、14
1、161、181、201、221 被加工層、10
2、122、142、162、182、202、222
下層レジスト、103、123、143、163、1
83、203、223 上層レジスト、104、124
a、144、164、184、204、224 KrF
エキシマレーザ光、124b ArFエキシマレーザ
光、105、165、185 照射領域、106、12
6、146、166、186、206、226 シリル
化不可能層、107、127、147、167、18
7、207、227 シリル化可能層、108、12
8、148、168、188、208、228 シリル
化層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項18
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工層の上に有機物を塗布することに
    より、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に有機金属化可能な材料を塗布すること
    により、厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程
    と、 その第2層に有機金属化不可能な部分を選択的に形成す
    る工程と、 前記第2層の部分であって、前記有機金属化不可能な部
    分以外の部分を有機金属化する工程と、 前記有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
    な部分の下に位置する第1層の部分とを除去する工程と
    を備えた、パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 被加工層の上に有機物を塗布することに
    より、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に有機金属化可能な材料を塗布すること
    により、厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程
    と、 その第2層に選択的に光を照射する工程と、 前記第2層を加熱することにより、光が照射された前記
    第2層の部分を有機金属化不可能な部分とする工程と、 前記第2層の部分であって、前記有機金属化不可能な部
    分以外の部分を有機金属化する工程と、 前記有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
    な部分の下に位置する第1層の部分とを除去する工程と
    を備えた、パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記有機金属化可能な材料は、活性水素
    を含む、請求項2に記載のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】 前記有機金属化可能な材料は、OH基、
    COOH基、NH基およびSH基からなる群より選ばれ
    た少なくとも1種を含む、請求項3に記載のパターン形
    成方法。
  5. 【請求項5】 前記第2層を形成する工程は、前記第2
    層の表面を覆う保護膜を形成することを含む、請求項2
    〜4のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  6. 【請求項6】 前記有機物は、前記光に対する反射率が
    5%以下である、請求項2〜5のいずれか1項に記載の
    パターン形成方法。
  7. 【請求項7】 被加工層の上に有機物を塗布することに
    より、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に有機金属化可能な材料を塗布すること
    により、厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程
    と、 その第2層に選択的に光を照射することにより、光が照
    射された前記第2層の部分を有機金属化不可能な部分に
    する工程と、 前記第2層の部分であって、前記有機金属化不可能な部
    分以外の部分を有機金属化する工程と、 前記有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
    な部分の下に位置する第1層の部分とを除去する工程と
    を備えた、パターン形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第2層の部分を有機金属化不可能な
    部分にする工程は、不活性ガス中で前記第2層に光を照
    射することを含む、請求項7に記載のパターン形成方
    法。
  9. 【請求項9】 前記有機金属化可能な材料は、活性水素
    を含む、請求項7または8に記載のパターン形成方法。
  10. 【請求項10】 前記有機金属化可能な材料は、OH
    基、COOH基、NH基およびSH基からなる群より選
    ばれた少なくとも1種を含む、請求項9に記載のパター
    ン形成方法。
  11. 【請求項11】 前記光の強度は、10mJ/cm2
    パルス以上である、請求項7〜10のいずれか1項に記
    載のパターン形成方法。
  12. 【請求項12】 前記有機金属化可能な材料は、前記光
    に対して透過率が80%以上である、請求項7〜11の
    いずれか1項に記載のパターン形成方法。
  13. 【請求項13】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
    ることにより、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に第2の有機物を塗布することにより、
    厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程と、 その第2層に有機金属化可能な部分を選択的に形成する
    工程と、 前記有機金属化可能な部分を有機金属化する工程と、 前記有機金属化可能な部分以外の部分と、その有機金属
    化可能な部分以外の部分の下に位置する第1層の部分と
    を除去する工程とを備えた、パターン形成方法。
  14. 【請求項14】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
    ることにより、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に第2の有機物を塗布することにより、
    厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程と、 その第2層に選択的に光を照射することにより、光が照
    射された前記第2層の部分を有機金属化可能な部分にす
    る工程と、 前記第2層を加熱することにより、前記第2層の部分で
    あって、前記有機金属化可能な部分以外の部分を有機金
    属化不可能な部分にする工程と、 前記有機金属化可能な部分を有機金属化する工程と、 前記有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
    な部分の下に位置する第1層の部分とを除去する工程と
    を備えた、パターン形成方法。
  15. 【請求項15】 前記第1層を形成する工程は、前記第
    1の有機物を塗布した後、前記第1の有機物を加熱する
    ことにより、前記第1の有機物を固めることを含む、請
    求項14に記載のパターン形成方法。
  16. 【請求項16】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
    ることにより、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に第2の有機物を塗布することにより、
    厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程と、 その第2層に選択的に光を照射する工程と、 前記第2層を加熱することにより、光が照射された前記
    第2層の部分を有機金属化可能な部分とする工程と、 前記有機金属化可能な部分を有機金属化する工程と、 前記有機金属化可能な部分以外の部分と、その有機金属
    化可能な部分以外の部分の下に位置する第1層の部分と
    を除去する工程とを備えた、パターン形成方法。
  17. 【請求項17】 前記第1層を形成する工程は、前記第
    1の有機物を塗布した後、前記第1の有機物を加熱する
    ことにより、前記第1の有機物を固めることを含む、請
    求項16に記載のパターン形成方法。
  18. 【請求項18】 被加工層の上に第1の有機物を塗布す
    ることにより、第1層を形成する工程と、 その第1層の上に第2の有機物を塗布することにより、
    厚さ30〜100nmの第2層を形成する工程と、 その第2層全体を有機金属化可能にする工程と、 有機金属化可能な前記第2層に選択的に光を照射するこ
    とにより、光が照射された前記第2層の部分を有機金属
    化不可能な部分とする工程と、 前記第2層の有機金属化可能な部分を有機金属化する工
    程と、 前記有機金属化不可能な部分と、その有機金属化不可能
    な部分以外の部分の下に位置する第1層の部分とを除去
    する工程とを備えた、パターン形成方法。
  19. 【請求項19】 光が照射された前記第2層の部分を有
    機金属化不可能な部分とする工程は、不活性ガス中で前
    記第2層に選択的に光を照射することを含む、請求項1
    8に記載のパターン形成方法。
  20. 【請求項20】 前記第1層を形成する工程は、前記第
    1の有機物を塗布した後、前記第1の有機物を加熱する
    ことにより、前記第1の有機物を固めることを含む、請
    求項18または19に記載のパターン形成方法。
  21. 【請求項21】 前記第2層全体を有機金属化可能にす
    る工程は、前記第2層全体に紫外線を照射することを含
    む、請求項18〜20のいずれか1項に記載のパターン
    形成方法。
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