JPH09310739A - 歯付きベルト伝動機構 - Google Patents

歯付きベルト伝動機構

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Publication number
JPH09310739A
JPH09310739A JP8126671A JP12667196A JPH09310739A JP H09310739 A JPH09310739 A JP H09310739A JP 8126671 A JP8126671 A JP 8126671A JP 12667196 A JP12667196 A JP 12667196A JP H09310739 A JPH09310739 A JP H09310739A
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JP
Japan
Prior art keywords
belt
pulley
tension
transmission mechanism
tooth pitch
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Pending
Application number
JP8126671A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroji Tokoro
博治 所
Mayu Nakamura
真夕 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication of JPH09310739A publication Critical patent/JPH09310739A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/0006Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトの張力が変動する歯付きベルト伝動機
構において、プーリとベルトの噛み込み騒音を低減す
る。 【解決手段】 ベルト16の張力がプーリ12,15の
回転角と同期して周期的に変動する歯付きベルト伝動機
構において、プーリ12,15の歯ピッチは、ベルト1
6が大きい張力で噛み込む範囲内で長くし、ベルト16
が小さい張力で噛み込む範囲内で短くした。プーリ1
2,15の歯ピッチは、プーリ12,15に噛み込むベ
ルト16の伸張量に応じて増減させた。また、ベルト1
6の張力がプーリ12,15の回転角と同期して概略正
弦波状に周期的に変動する歯付きベルト伝動機構におい
て、プーリ12,15の歯ピッチは、プーリ12,15
に噛み込むベルト16の歯ピッチに合わせて概略正弦波
状に増減させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ベルトの張力が変動する歯付
きベルト伝動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】歯付きベルト伝動機構は、図1に示すよ
うに、プーリ1の均一な歯ピッチPとベルト2の均一な
歯ピッチpが一致させてあって、プーリ1にベルト2が
円滑に噛み込む。
【0003】しかし、図2に示すように、ベルト2の張
力がプーリ1の回転角と同期して周期的に変動する歯付
きベルト伝動機構、例えば、エンジンにおいて吸排気弁
を駆動するカム軸をクランク軸で回転駆動する歯付きベ
ルト伝動機構においては、ベルト2の張力の変動に応じ
て、鋼材のような金属製のプーリ1は、ほとんど変形せ
ず、プーリ1の歯ピッチPが変動しないが、ガラス繊維
などの心線を入れたゴム製のベルト2は、その伸張量が
変動して、ベルト2の歯ピッチpが変動する。
【0004】ベルト2の張力が大きいときには、ベルト
2の伸張量が大きくなって、ベルト2の歯ピッチpがプ
ーリ1の歯ピッチPより大きくなる。従って、張力が大
きいベルト2がプーリ1に噛み込む際、ベルト2の歯の
進行方向と反対向きの側面がプーリ1の歯の進行方向向
きの側面に強く衝突して大きく変形する。
【0005】逆に、ベルト2の張力が小さいときには、
ベルト2の伸張量が小さくなって、ベルト2の歯ピッチ
pがプーリ1の歯ピッチPより小さくなる。従って、張
力が小さいベルト2がプーリ1に噛み込む際、ベルト2
の歯の進行方向向きの側面がプーリ1の歯の進行方向と
反対向きの側面に強く衝突して大きく変形する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ベルトの張
力がプーリの回転角と同期して周期的に変動する歯付き
ベルト伝動機構において、ベルトの張力の変動に応じて
プーリとベルトの歯ピッチが一致しなくなり、ベルトが
プーリに噛み込む際、ベルトの歯がプーリの歯に強く衝
突して大きく変形すると、大きな騒音が発生する。
【0007】
【課題を解決するための研究と着眼】例えば、エンジン
において吸排気弁を駆動するカム軸をクランク軸で回転
駆動する歯付きベルト伝動機構において、エンジンが直
列4気筒の場合、図2に示すように、ベルトの張力は、
クランク角即ち駆動プーリの回転角と同期して、概略正
弦波状に周期的に変動する。
【0008】クランク軸に固定した駆動プーリは、ベル
トが大きい張力で噛み込む歯と、ベルトが小さい張力で
噛み込む歯が一定している。また、カム軸に固定した従
動プーリは、歯数が駆動プーリの2倍であり、ベルトが
大きい張力で噛み込む歯と、ベルトが小さい張力で噛み
込む歯が一定している。
【0009】従って、プーリは、ベルトが大きい張力で
噛み込む範囲内において、歯ピッチを長くし、ベルトが
小さい張力で噛み込む範囲内において、歯ピッチを短く
すると、プーリにベルトが噛み込む際、プーリとベルト
の歯ピッチの差が減少し、ベルトの歯とプーリの歯の衝
突が緩和され、ベルトの歯の変形が減少する。プーリと
ベルトの噛み込み騒音が減少する。ベルトの寿命が長く
なる。
【0010】また、プーリの歯ピッチは、プーリに噛み
込むベルトの張力ないし伸張量に応じて増減させると、
プーリにベルトが噛み込む際、更に、プーリとベルトの
歯ピッチの差が減少し、ベルトの歯とプーリの歯の衝突
が緩和され、ベルトの歯の変形が減少する。
【0011】また、プーリの歯ピッチは、プーリに噛み
込むベルトの歯ピッチ、即ち、概略正弦波状に変動する
ベルトの歯ピッチに合わせて概略正弦波状に増減させる
と、プーリにベルトが噛み込む際、プーリとベルトの歯
ピッチが一致し、ベルトの張力が変動しない歯付きベル
ト伝動機構におけるのと同様に、ベルトがプーリに円滑
に噛み込む。
【0012】
【課題を解決するための手段】ベルトの張力がプーリの
回転角と同期して周期的に変動する歯付きベルト伝動機
構において、プーリの歯ピッチは、ベルトが大きい張力
で噛み込む範囲内で長くし、ベルトが小さい張力で噛み
込む範囲内で短くした。
【0013】また、プーリの歯ピッチは、プーリに噛み
込むベルトの伸張量に応じて増減させた。
【0014】また、ベルトの張力がプーリの回転角と同
期して概略正弦波状に周期的に変動する歯付きベルト伝
動機構において、プーリの歯ピッチは、プーリに噛み込
むベルトの歯ピッチに合わせて概略正弦波状に増減させ
た。
【0015】
【発明の効果】ベルトの張力がプーリの回転角と同期し
て周期的に変動する歯付きベルト伝動機構において、ベ
ルトがプーリに噛み込む際、プーリとベルトの歯ピッチ
の不一致が減少し、ベルトの歯とプーリの歯の衝突が緩
和され、ベルトの歯の変形が減少する。プーリとベルト
の噛み込み騒音が減少する。ベルトの寿命が長くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】歯付きベルト伝動機構は、自動車
用直列4気筒エンジンにおいて吸排気弁を駆動するカム
軸をクランク軸で回転駆動するものである。
【0017】この歯付きベルト伝動機構は、図3に示す
ように、クランク軸11に歯付きの駆動プーリ12を固
定し、歯車伝動機構13で連結した2本のカム軸14の
一方に歯付きの従動プーリ15を固定している。駆動プ
ーリ12と従動プーリ15の間には、歯付きのベルト1
6を掛け渡し、ベルト16の内周面の歯を駆動プーリ1
2の歯と従動プーリ15の歯にそれぞれ噛み合わせ、ベ
ルト16の外周面に、取付位置調整可能なテンションロ
ーラ17を当てて、ベルト16に所望の張力を加えてい
る。
【0018】駆動プーリ12と従動プーリ15は、鋼材
のような金属製である。ベルト16は、ガラス繊維の心
線を入れたゴム製である。
【0019】駆動プーリ12は、歯数が24枚である。
従動プーリ15は、歯数が48枚であり、駆動プーリ1
2の歯数の2倍である。
【0020】駆動プーリ12に噛み込むベルト16の張
り側の張力は、図4に代表例を示すように、クランク角
即ち駆動プーリ12の回転角と同期して概略正弦波状に
周期的に変動する。その変動幅は、駆動プーリ12の回
転速度が1500rpmのとき、30kgfである。
【0021】ベルト16は、歯ピッチが均一に製作され
ているが、その張力に比例して、歯ピッチが増加する。
駆動プーリ12に噛み込むベルト16の歯ピッチは、ベ
ルト16の張り側の張力と同様に、駆動プーリ12の回
転角と同期して概略正弦波状に周期的に変動することに
なる。具体的には、ベルト16の張り側の張力が平均値
であるときに、駆動プーリ12に噛み込むベルト16の
歯ピッチが8.00mmである場合、ベルト16の歯ピッ
チは、張力が最大値(=平均値+15kgf)になると、
8.005mmになり、張力が最小値(=平均値−15kg
f)になると、7.995mmになる。
【0022】駆動プーリ12において、図5に示すよう
に、クランク角が0度のときにベルト16の歯溝に噛み
込んだ歯と次に噛み込む歯のピッチをP0とし、次の歯
ピッチをP1とし、順次同様に、P2、P3、・・・とす
ると、歯ピッチP0、・・、P6、・・、P12、・・、P
18、・・、P24(=P0)は、図6に示すように、駆動
プーリ12に噛み込むベルト16の歯ピッチに合わせ
て、8.005mmと7.995mmの間を概略正弦波状に
増減させている。
【0023】従動プーリ15に噛み込むベルト16の緩
み側の張力は、図7に代表例を示すように、カム角即ち
従動プーリ15の回転角と同期して概略正弦波状に周期
的に変動する。従動プーリ15に噛み込むベルト16の
歯ピッチは、ベルト16の緩み側の張力と同様に、従動
プーリ15の回転角と同期して概略正弦波状に周期的に
変動することになる。
【0024】従動プーリ15において、カム角が0度の
ときにベルト16の歯溝に噛み込んだ歯と次に噛み込む
歯のピッチをP0とし、次の歯ピッチをP1とし、順次同
様に、P2、P3、・・・とすると、歯ピッチP0、・
・、P12、・・、P24、・・、P36、・・、P48(=P
0)は、図8に示すように、従動プーリ15に噛み込む
ベルト16の歯ピッチに合わせて、概略正弦波状に増減
させている。
【0025】駆動プーリ12、従動プーリ15の歯ピッ
チは、それぞれ、駆動プーリ12、従動プーリ15に噛
み込むベルト16の歯ピッチ、即ち、概略正弦波状に変
動するベルトの歯ピッチに合わせて、概略正弦波状に増
減させているので、駆動プーリ12、従動プーリ15に
ベルト16が噛み込む際、駆動プーリ12、従動プーリ
15とベルト16の歯ピッチが一致し、ベルトの張力が
変動しない歯付きベルト伝動機構におけるのと同様に、
ベルト16が駆動プーリ12、従動プーリ15に円滑に
噛み込む。
【0026】従って、駆動プーリ12、従動プーリ15
とベルト16の噛み込み騒音が少ない。ベルト16の寿
命が長い。
【0027】上記は、直列4気筒エンジンのカム軸駆動
用歯付きベルト伝動機構の例であるが、直列6気筒エン
ジンや直列5気筒エンジンのカム軸駆動用歯付きベルト
伝動機構においても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯付きベルト伝動機構においてベルトがプーリ
に噛み込む状態を略示する説明図。
【図2】歯付きベルト伝動機構において、ベルトの張力
がプーリの回転角と同期して周期的に変動する様子を略
示する線図。
【図3】本発明の実施形態の歯付きベルト伝動機構の正
面図。
【図4】同歯付きベルト伝動機構において、ベルトの張
り側の張力がクランク角と同期して周期的に変動する様
子を略示する線図。
【図5】同歯付きベルト伝動機構において、駆動プーリ
の歯ピッチを示す説明図。
【図6】同歯付きベルト伝動機構において、駆動プーリ
の歯ピッチが概略正弦波状に増減する様子を示す線図。
【図7】同歯付きベルト伝動機構において、ベルトの緩
み側の張力がカム角と同期して周期的に変動する様子を
略示する線図。
【図8】同歯付きベルト伝動機構において、従動プーリ
の歯ピッチが概略正弦波状に増減する様子を示す線図。
【符号の説明】
11 クランク軸 12 歯付きの駆動プーリ 14 カム軸 15 歯付きの従動プーリ 16 歯付きのベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトの張力がプーリの回転角と同期し
    て周期的に変動する歯付きベルト伝動機構において、 プーリの歯ピッチは、ベルトが大きい張力で噛み込む範
    囲内で長くし、ベルトが小さい張力で噛み込む範囲内で
    短くしたことを特徴とする歯付きベルト伝動機構。
  2. 【請求項2】 ベルトの張力がプーリの回転角と同期し
    て周期的に変動する歯付きベルト伝動機構において、 プーリの歯ピッチは、プーリに噛み込むベルトの伸張量
    に応じて増減させたことを特徴とする歯付きベルト伝動
    機構。
  3. 【請求項3】 ベルトの張力がプーリの回転角と同期し
    て概略正弦波状に周期的に変動する歯付きベルト伝動機
    構において、 プーリの歯ピッチは、プーリに噛み込むベルトの歯ピッ
    チに合わせて概略正弦波状に増減させたことを特徴とす
    る歯付きベルト伝動機構。
  4. 【請求項4】 歯付きベルト伝動機構は、エンジンにお
    いて吸排気弁を駆動するカム軸をクランク軸で回転駆動
    するものであることを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の歯付きベルト伝動機構。
JP8126671A 1996-05-22 1996-05-22 歯付きベルト伝動機構 Pending JPH09310739A (ja)

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