JPH09310702A - 油圧制御装置 - Google Patents
油圧制御装置Info
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- JPH09310702A JPH09310702A JP12614396A JP12614396A JPH09310702A JP H09310702 A JPH09310702 A JP H09310702A JP 12614396 A JP12614396 A JP 12614396A JP 12614396 A JP12614396 A JP 12614396A JP H09310702 A JPH09310702 A JP H09310702A
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- valve
- solenoid valve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高価なリニアソレノイドバルブの個数を1個
に削減しがら2個のアクチュエータを個別に制御するこ
とができ、しかもフェイルセーフ機能を備えた油圧制御
装置を提供する。 【解決手段】 左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチ
CR を個別に制御する油圧回路Hは、油圧ポンプに連な
る油路L2 に介装した常閉のリニアソレノイドバルブ6
7と、リニアソレノイドバルブ67及び両油圧クラッチ
CL ,CR を接続する2本の油路L4 ,L5 に介装した
常閉の左シフトソレノイドバルブ68L 及び右シフトソ
レノイドバルブ68R とを備えており、リニアソレノイ
ドバルブ67で調圧した油圧を両シフトソレノイドバル
ブ68L ,68R を介して両油圧クラッチCL ,CR に
選択的に伝達する。故障時には、リニアソレノイドバル
ブ67及び両シフトソレノイドバルブ68L ,68R へ
の通電を遮断し、両油圧クラッチCL ,CR の係合を解
除する。
に削減しがら2個のアクチュエータを個別に制御するこ
とができ、しかもフェイルセーフ機能を備えた油圧制御
装置を提供する。 【解決手段】 左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチ
CR を個別に制御する油圧回路Hは、油圧ポンプに連な
る油路L2 に介装した常閉のリニアソレノイドバルブ6
7と、リニアソレノイドバルブ67及び両油圧クラッチ
CL ,CR を接続する2本の油路L4 ,L5 に介装した
常閉の左シフトソレノイドバルブ68L 及び右シフトソ
レノイドバルブ68R とを備えており、リニアソレノイ
ドバルブ67で調圧した油圧を両シフトソレノイドバル
ブ68L ,68R を介して両油圧クラッチCL ,CR に
選択的に伝達する。故障時には、リニアソレノイドバル
ブ67及び両シフトソレノイドバルブ68L ,68R へ
の通電を遮断し、両油圧クラッチCL ,CR の係合を解
除する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧源からの油圧
で第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを選択的
に作動させる油圧制御装置に関する。
で第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを選択的
に作動させる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる油圧制御装置では、油圧源
と第1、第2アクチュエータとの間に第1、第2リニア
ソレノイドバルブを介装し、それぞれのリニアソレノイ
ドバルブの開度を調整することにより第1、第2アクチ
ュエータの作動を制御していた。この場合、何れかのリ
ニアソレノイドバルブがオープン故障すると、対応する
アクチュエータの作動を解除させることができなくなる
ため、故障時に油圧源と第1、第2リニアソレノイドバ
ルブとの間に介装した1個のフェイルセーフバルブを閉
弁することにより、第1、第2アクチュエータの作動を
強制的に解除するようになっていた。
と第1、第2アクチュエータとの間に第1、第2リニア
ソレノイドバルブを介装し、それぞれのリニアソレノイ
ドバルブの開度を調整することにより第1、第2アクチ
ュエータの作動を制御していた。この場合、何れかのリ
ニアソレノイドバルブがオープン故障すると、対応する
アクチュエータの作動を解除させることができなくなる
ため、故障時に油圧源と第1、第2リニアソレノイドバ
ルブとの間に介装した1個のフェイルセーフバルブを閉
弁することにより、第1、第2アクチュエータの作動を
強制的に解除するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、高価なリニアソレノイドバルブを2個必要
とするためにコストが増加する問題があった。
来のものは、高価なリニアソレノイドバルブを2個必要
とするためにコストが増加する問題があった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、高価なリニアソレノイドバルブの数を1個に削減し
ながら2個のアクチュエータを個別に制御することがで
き、しかもフェイルセーフ機能を備えた油圧制御装置を
提供することを目的とする。
で、高価なリニアソレノイドバルブの数を1個に削減し
ながら2個のアクチュエータを個別に制御することがで
き、しかもフェイルセーフ機能を備えた油圧制御装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、油圧源からの油圧で
第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを選択的に
作動させる油圧制御装置において、油圧源からの油圧を
調圧する調圧弁と、調圧弁及び第1アクチュエータ間に
介装した第1開閉弁と、調圧弁及び第2アクチュエータ
間に介装した第2開閉弁と、調圧弁、第1開閉弁及び第
2開閉弁の作動を制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
に、請求項1に記載された発明は、油圧源からの油圧で
第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを選択的に
作動させる油圧制御装置において、油圧源からの油圧を
調圧する調圧弁と、調圧弁及び第1アクチュエータ間に
介装した第1開閉弁と、調圧弁及び第2アクチュエータ
間に介装した第2開閉弁と、調圧弁、第1開閉弁及び第
2開閉弁の作動を制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記調圧弁、第1開閉弁及び第2開
閉弁が常閉のソレノイド弁であり、前記制御手段は故障
の発生時に前記調圧弁、第1開閉弁及び第2開閉弁への
通電を遮断することを特徴とする。
1の構成に加えて、前記調圧弁、第1開閉弁及び第2開
閉弁が常閉のソレノイド弁であり、前記制御手段は故障
の発生時に前記調圧弁、第1開閉弁及び第2開閉弁への
通電を遮断することを特徴とする。
【0007】また請求項3に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、前記第1アクチュエータ及び第2ア
クチュエータが、エンジンの駆動力を左右の車輪に配分
する駆動力配分装置の油圧クラッチであることを特徴と
する。
2の構成に加えて、前記第1アクチュエータ及び第2ア
クチュエータが、エンジンの駆動力を左右の車輪に配分
する駆動力配分装置の油圧クラッチであることを特徴と
する。
【0008】また請求項4に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記第1開閉弁又は第2開閉弁が開
弁したとき、前記調圧弁の出力油圧をゼロ近傍から所定
値まで漸増させることを特徴とする。
1の構成に加えて、前記第1開閉弁又は第2開閉弁が開
弁したとき、前記調圧弁の出力油圧をゼロ近傍から所定
値まで漸増させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は車両の動力伝達系を示すスケルトン図、図2
は図1の2部拡大図、図3は図1の3部拡大図、図4は
油圧回路の第1分図、図5は油圧回路の第2分図であ
る。
で、図1は車両の動力伝達系を示すスケルトン図、図2
は図1の2部拡大図、図3は図1の3部拡大図、図4は
油圧回路の第1分図、図5は油圧回路の第2分図であ
る。
【0011】図1に示すように、車体前部に横置きに搭
載したエンジンEの右端にトランスミッションMが接続
されており、これらエンジンE及びトランスミッション
Mの後部に駆動力配分装置Tが配設される。駆動力配分
装置Tの左端及び右端から左右に延出する左ドライブシ
ャフトAL 及び右ドライブシャフトAR には、それぞれ
駆動輪である左前輪WFL及び右前輪WFRが接続される。
載したエンジンEの右端にトランスミッションMが接続
されており、これらエンジンE及びトランスミッション
Mの後部に駆動力配分装置Tが配設される。駆動力配分
装置Tの左端及び右端から左右に延出する左ドライブシ
ャフトAL 及び右ドライブシャフトAR には、それぞれ
駆動輪である左前輪WFL及び右前輪WFRが接続される。
【0012】駆動力配分装置Tは、トランスミッション
Mから延びる入力軸1に設けた入力ギヤ2に噛合する外
歯ギヤ3から駆動力が伝達されるディファレンシャルD
に接続される。ディファレンシャルDはダブルピニオン
式の遊星歯車機構よりなり、前記外歯ギヤ3と一体に形
成されたリングギヤ4と、このリングギヤ4の内部に同
軸に配設されたサンギヤ5と、前記リングギヤ4に噛合
するアウタプラネタリギヤ6…及び前記サンギヤ5に噛
合するインナプラネタリギヤ7…とを、それらが相互に
噛合する状態で支持するプラネタリキャリヤ8とから構
成される。前記ディファレンシャルDは、そのリングギ
ヤ4が入力要素として機能するとともに、一方の出力要
素として機能するサンギヤ5がハーフシャフト9を介し
て左ドライブシャフトAL に接続され、また他方の出力
要素として機能するプラネタリキャリヤ8が右ドライブ
シャフトAR に接続される。
Mから延びる入力軸1に設けた入力ギヤ2に噛合する外
歯ギヤ3から駆動力が伝達されるディファレンシャルD
に接続される。ディファレンシャルDはダブルピニオン
式の遊星歯車機構よりなり、前記外歯ギヤ3と一体に形
成されたリングギヤ4と、このリングギヤ4の内部に同
軸に配設されたサンギヤ5と、前記リングギヤ4に噛合
するアウタプラネタリギヤ6…及び前記サンギヤ5に噛
合するインナプラネタリギヤ7…とを、それらが相互に
噛合する状態で支持するプラネタリキャリヤ8とから構
成される。前記ディファレンシャルDは、そのリングギ
ヤ4が入力要素として機能するとともに、一方の出力要
素として機能するサンギヤ5がハーフシャフト9を介し
て左ドライブシャフトAL に接続され、また他方の出力
要素として機能するプラネタリキャリヤ8が右ドライブ
シャフトAR に接続される。
【0013】ハーフシャフト9の外周に回転自在に支持
されたキャリヤ部材11は、円周方向に90°間隔で配
置された4本のピニオンシャフト12…を備えており、
第1ピニオン13、第2ピニオン14及び第3ピニオン
15を一体に形成した3連ピニオン部材16…が、各ピ
ニオンシャフト12…にそれぞれ回転自在に支持され
る。3連ピニオン部材16…の数は実施例では4個であ
るが、その数は4個に限定されず2個以上であれば良
い。
されたキャリヤ部材11は、円周方向に90°間隔で配
置された4本のピニオンシャフト12…を備えており、
第1ピニオン13、第2ピニオン14及び第3ピニオン
15を一体に形成した3連ピニオン部材16…が、各ピ
ニオンシャフト12…にそれぞれ回転自在に支持され
る。3連ピニオン部材16…の数は実施例では4個であ
るが、その数は4個に限定されず2個以上であれば良
い。
【0014】ハーフシャフト9の外周に回転自在に支持
されて前記第1ピニオン13に噛合する第1サンギヤ1
7は、ディファレンシャルDのプラネタリキャリヤ8に
連結される。またハーフシャフト9の外周に固定された
第2サンギヤ18は前記第2ピニオン14に噛合する。
更に、ハーフシャフト9の外周に回転自在に支持された
第3サンギヤ19は前記第3ピニオン15に噛合する。
されて前記第1ピニオン13に噛合する第1サンギヤ1
7は、ディファレンシャルDのプラネタリキャリヤ8に
連結される。またハーフシャフト9の外周に固定された
第2サンギヤ18は前記第2ピニオン14に噛合する。
更に、ハーフシャフト9の外周に回転自在に支持された
第3サンギヤ19は前記第3ピニオン15に噛合する。
【0015】実施例における第1ピニオン13、第2ピ
ニオン14、第3ピニオン15、第1サンギヤ17、第
2サンギヤ18及び第3サンギヤ19の歯数は以下のと
おりである。
ニオン14、第3ピニオン15、第1サンギヤ17、第
2サンギヤ18及び第3サンギヤ19の歯数は以下のと
おりである。
【0016】第1ピニオン13の歯数 P1 =16 第2ピニオン14の歯数 P2 =16 第3ピニオン15の歯数 P3 =32 第1サンギヤ17の歯数 S1 =30 第2サンギヤ18の歯数 S2 =26 第3サンギヤ19の歯数 S3 =28 従って、相互に噛合する第1ピニオン13及び第1サン
ギヤ17のギヤ比をR 1 (=P1 /S1 )とし、相互に
噛合する第2ピニオン14及び第2サンギヤ15のギヤ
比をR2 (=P2 /S2 )とし、相互に噛合する第3ピ
ニオン15及び第3サンギヤ19のギヤ比をR3 (=P
3 /S3 )とすると、 R1 :R2 :R3 =16/30:16/26:32/28 =1.00:1.15:2.14 になる。
ギヤ17のギヤ比をR 1 (=P1 /S1 )とし、相互に
噛合する第2ピニオン14及び第2サンギヤ15のギヤ
比をR2 (=P2 /S2 )とし、相互に噛合する第3ピ
ニオン15及び第3サンギヤ19のギヤ比をR3 (=P
3 /S3 )とすると、 R1 :R2 :R3 =16/30:16/26:32/28 =1.00:1.15:2.14 になる。
【0017】第3サンギヤ19は左油圧クラッチCL を
介してケーシング20に結合可能であり、左油圧クラッ
チCL の係合によりキャリヤ部材11の回転数が増速さ
れる。またキャリヤ部材11は右油圧クラッチCR を介
してケーシング20に結合可能であり、右油圧クラッチ
CR の係合によりキャリヤ部材11の回転数が減速され
る。
介してケーシング20に結合可能であり、左油圧クラッ
チCL の係合によりキャリヤ部材11の回転数が増速さ
れる。またキャリヤ部材11は右油圧クラッチCR を介
してケーシング20に結合可能であり、右油圧クラッチ
CR の係合によりキャリヤ部材11の回転数が減速され
る。
【0018】そして、前記左油圧クラッチCL 及び右油
圧クラッチCR は、車速センサ10a、操舵角センサ1
0b及び横加速度センサ10cからの信号が入力される
電子制御ユニットUにより油圧回路Hを介して制御され
る。
圧クラッチCR は、車速センサ10a、操舵角センサ1
0b及び横加速度センサ10cからの信号が入力される
電子制御ユニットUにより油圧回路Hを介して制御され
る。
【0019】次に、図2に基づいてディファレンシャル
Dの構造を更に説明する。
Dの構造を更に説明する。
【0020】ディファレンシャルDは、トランスミッシ
ョンMのケーシングを構成する左ケーシング21及び右
ケーシング22の内部に収納される。左ケーシング21
に設けたローラベアリング23と右ケーシング22に設
けたローラベアリング24とに、外周に前記外歯ギヤ3
を備えたディファレンシャルギヤボックス25が回転自
在に支持される。ディファレンシャルギヤボックス25
の内部には前記プラネタリキャリヤ8が回転自在に支持
されており、プラネタリキャリヤ8の左側中心にスプラ
イン結合された第1スリーブ26がディファレンシャル
ギヤボックス25及び左ケーシング21を貫通して左側
に延出するとともに、プラネタリキャリヤ8の右側中心
にスプライン結合された右ドライブシャフトAR がディ
ファレンシャルギヤボックス25及び右ケーシング22
を貫通して右側に延出する。
ョンMのケーシングを構成する左ケーシング21及び右
ケーシング22の内部に収納される。左ケーシング21
に設けたローラベアリング23と右ケーシング22に設
けたローラベアリング24とに、外周に前記外歯ギヤ3
を備えたディファレンシャルギヤボックス25が回転自
在に支持される。ディファレンシャルギヤボックス25
の内部には前記プラネタリキャリヤ8が回転自在に支持
されており、プラネタリキャリヤ8の左側中心にスプラ
イン結合された第1スリーブ26がディファレンシャル
ギヤボックス25及び左ケーシング21を貫通して左側
に延出するとともに、プラネタリキャリヤ8の右側中心
にスプライン結合された右ドライブシャフトAR がディ
ファレンシャルギヤボックス25及び右ケーシング22
を貫通して右側に延出する。
【0021】プラネタリキャリヤ8の中心にニードルベ
アリング27を介して回転自在に支持された前記サンギ
ヤ5の中心に、2分割された前記ハーフシャフト9の右
シャフト半体28がスプライン結合される。プラネタリ
キャリヤ8に設けた複数のプラネタリギヤシャフト29
…に、ディファレンシャルギヤボックス25に設けたリ
ングギヤ4に噛合する前記アウタプラネタリギヤ6…
と、サンギヤ5に噛合する前記インナプラネタリギヤ7
…とが支持される(図2にはアウタプラネタリギヤ6の
み図示)。
アリング27を介して回転自在に支持された前記サンギ
ヤ5の中心に、2分割された前記ハーフシャフト9の右
シャフト半体28がスプライン結合される。プラネタリ
キャリヤ8に設けた複数のプラネタリギヤシャフト29
…に、ディファレンシャルギヤボックス25に設けたリ
ングギヤ4に噛合する前記アウタプラネタリギヤ6…
と、サンギヤ5に噛合する前記インナプラネタリギヤ7
…とが支持される(図2にはアウタプラネタリギヤ6の
み図示)。
【0022】次に、図3に基づいて駆動力配分装置Tの
構造を更に説明する。
構造を更に説明する。
【0023】駆動力配分装置Tのケーシング20は、軸
方向に3分割された左ケーシング30、中央ケーシング
31及び右ケーシング32を備える。右ケーシング32
には前記第1スリーブ26の左端にスプライン結合され
た第2スリーブ33がボールベアリング34を介して支
持されており、この第2スリーブ33の内部に前記ハー
フシャフト9の左シャフト半体35がニードルベアリン
グ36,36を介して回転自在に支持される。スプライ
ン結合された第1スリーブ26及び第2スリーブ33の
内部に収納されたハーフシャフト9は、右シャフト半体
28の左端内周に左シャフト半体35の右端外周が同軸
に嵌合して一体にスプライン結合される。ボールベアリ
ング37を介して左ケーシング30に支持されたハーフ
シャフト9の左シャフト半体35の左端は、左ケーシン
グ30から外部に延出して前記左ドライブシャフトAL
にスプライン結合される。
方向に3分割された左ケーシング30、中央ケーシング
31及び右ケーシング32を備える。右ケーシング32
には前記第1スリーブ26の左端にスプライン結合され
た第2スリーブ33がボールベアリング34を介して支
持されており、この第2スリーブ33の内部に前記ハー
フシャフト9の左シャフト半体35がニードルベアリン
グ36,36を介して回転自在に支持される。スプライ
ン結合された第1スリーブ26及び第2スリーブ33の
内部に収納されたハーフシャフト9は、右シャフト半体
28の左端内周に左シャフト半体35の右端外周が同軸
に嵌合して一体にスプライン結合される。ボールベアリ
ング37を介して左ケーシング30に支持されたハーフ
シャフト9の左シャフト半体35の左端は、左ケーシン
グ30から外部に延出して前記左ドライブシャフトAL
にスプライン結合される。
【0024】中央ケーシング31の内部一体に形成され
たクラッチハウジング38と右ケーシング32とに、一
対のボールベアリング39,40を介して前記キャリヤ
部材11が回転自在に支持される。キャリヤ部材11に
設けた複数本のピニオンシャフト12…に、第1ピニオ
ン13、第2ピニオン14及び第3ピニオン15を備え
た前記3連ピニオン部材16…がそれぞれ支持される。
第1ピニオン13は第2スリーブ33の外周にスプライ
ン結合した前記第1サンギヤ17に噛合し、第2ピニオ
ン14はハーフシャフト9の左シャフト半体35にスプ
ライン結合した前記第2サンギヤ18に噛合し、第3ピ
ニオン15は左シャフト半体35の外周にニードルベア
リング42を介して回転自在に支持した第3スリーブ4
3に一体に形成した前記第3サンギヤ19に噛合する。
たクラッチハウジング38と右ケーシング32とに、一
対のボールベアリング39,40を介して前記キャリヤ
部材11が回転自在に支持される。キャリヤ部材11に
設けた複数本のピニオンシャフト12…に、第1ピニオ
ン13、第2ピニオン14及び第3ピニオン15を備え
た前記3連ピニオン部材16…がそれぞれ支持される。
第1ピニオン13は第2スリーブ33の外周にスプライ
ン結合した前記第1サンギヤ17に噛合し、第2ピニオ
ン14はハーフシャフト9の左シャフト半体35にスプ
ライン結合した前記第2サンギヤ18に噛合し、第3ピ
ニオン15は左シャフト半体35の外周にニードルベア
リング42を介して回転自在に支持した第3スリーブ4
3に一体に形成した前記第3サンギヤ19に噛合する。
【0025】前記左油圧クラッチCL は、中央ケーシン
グ31及び第3スリーブ43間に配置した複数の摩擦係
合要素44…と、摩擦係合要素44…を油圧で係合させ
るピストン45と、ピストン45を非係合方向に付勢す
る戻しばね46とを備える。また前記右油圧クラッチC
R は、中央ケーシング31及びキャリヤ部材11間に配
置した複数の摩擦係合要素47…と、摩擦係合要素47
…を油圧で係合させるピストン48と、ピストン48を
非係合方向に付勢する戻しばね49とを備える。
グ31及び第3スリーブ43間に配置した複数の摩擦係
合要素44…と、摩擦係合要素44…を油圧で係合させ
るピストン45と、ピストン45を非係合方向に付勢す
る戻しばね46とを備える。また前記右油圧クラッチC
R は、中央ケーシング31及びキャリヤ部材11間に配
置した複数の摩擦係合要素47…と、摩擦係合要素47
…を油圧で係合させるピストン48と、ピストン48を
非係合方向に付勢する戻しばね49とを備える。
【0026】左ケーシング30に設けられてポンプカバ
ー50により覆われた油圧ポンプ51は、アウターロー
タ52及びインナーロータ53を備えたトロコイドポン
プよりなる。左ケーシング30及びポンプハウジング5
0にボールベアリング54,55を介して支持されたポ
ンプシャフト56は、ポンプカバー50から右方向に突
出する軸端部にポンプ従動ギヤ57を備えており、この
ポンプ従動ギヤ57はハーフシャフト9の左シャフト半
体35にスプライン結合したポンプ駆動ギヤ58に噛合
して駆動される。
ー50により覆われた油圧ポンプ51は、アウターロー
タ52及びインナーロータ53を備えたトロコイドポン
プよりなる。左ケーシング30及びポンプハウジング5
0にボールベアリング54,55を介して支持されたポ
ンプシャフト56は、ポンプカバー50から右方向に突
出する軸端部にポンプ従動ギヤ57を備えており、この
ポンプ従動ギヤ57はハーフシャフト9の左シャフト半
体35にスプライン結合したポンプ駆動ギヤ58に噛合
して駆動される。
【0027】ポンプカバー50の右側面に、前記ポンプ
駆動ギヤ58及びポンプ従動ギヤ57を覆うように鋼板
プレス製のギヤカバー59が装着される。ポンプ駆動ギ
ヤ58の下部はケーシング20の底部に溜まったオイル
に漬かっており、ポンプ駆動ギヤ58の回転に伴ってオ
イルの飛沫がケーシング20の内部に飛散すると、オイ
ルの油面が大きく変動したりブリーザ通路からオイルが
漏出する可能性があるが、前記ギヤカバー59を装着し
たことによりオイルの飛散を確実に防止して前記問題点
を解消することができる。ギヤカバー59を鋼板プレス
製としたので軽量で安価であり、しかも着脱が容易なの
で材質や形状の変更が容易である。
駆動ギヤ58及びポンプ従動ギヤ57を覆うように鋼板
プレス製のギヤカバー59が装着される。ポンプ駆動ギ
ヤ58の下部はケーシング20の底部に溜まったオイル
に漬かっており、ポンプ駆動ギヤ58の回転に伴ってオ
イルの飛沫がケーシング20の内部に飛散すると、オイ
ルの油面が大きく変動したりブリーザ通路からオイルが
漏出する可能性があるが、前記ギヤカバー59を装着し
たことによりオイルの飛散を確実に防止して前記問題点
を解消することができる。ギヤカバー59を鋼板プレス
製としたので軽量で安価であり、しかも着脱が容易なの
で材質や形状の変更が容易である。
【0028】左ケーシング30及び中央ケーシング31
の下部にはオイル溜60が形成されており、このオイル
溜60に貯留されたオイルはストレーナ61を介して前
記油圧ポンプ51に汲み上げられる。また中央ケーシン
グ31の上面には、油圧ポンプ51からのオイルで左油
圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR の係合/係合解
除を制御するためのバルブブロック62が設けられる。
の下部にはオイル溜60が形成されており、このオイル
溜60に貯留されたオイルはストレーナ61を介して前
記油圧ポンプ51に汲み上げられる。また中央ケーシン
グ31の上面には、油圧ポンプ51からのオイルで左油
圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR の係合/係合解
除を制御するためのバルブブロック62が設けられる。
【0029】次に、図4及び図5に基づいて油圧回路H
の構成を説明する。
の構成を説明する。
【0030】油圧ポンプ51がオイル溜60から油路L
1 を経て汲み上げたオイルはレギュレータバルブ65に
おいて一次調圧された後、油温センサ66を介装した油
路L 2 を経てリニアソレノイドバルブ67に供給されて
二次調圧される。リニアソレノイドバルブ67から延び
る油路L3 は途中で二股に分岐し、それぞれ左シフトソ
レノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ6
8R に接続される。そして左シフトソレノイドバルブ6
8L は左油圧センサ69L を介装した油路L4を介して
左油圧クラッチCL に接続されるとともに、右シフトソ
レノイドバルブ68R は右油圧センサ69R を介装した
油路L5 を介して右油圧クラッチCR に接続される。ま
たレギュレータバルブ65から延びる潤滑用の油路L6
は、クラッチハウジング38内を通ってハーフシャフト
9の外周に連通する。
1 を経て汲み上げたオイルはレギュレータバルブ65に
おいて一次調圧された後、油温センサ66を介装した油
路L 2 を経てリニアソレノイドバルブ67に供給されて
二次調圧される。リニアソレノイドバルブ67から延び
る油路L3 は途中で二股に分岐し、それぞれ左シフトソ
レノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ6
8R に接続される。そして左シフトソレノイドバルブ6
8L は左油圧センサ69L を介装した油路L4を介して
左油圧クラッチCL に接続されるとともに、右シフトソ
レノイドバルブ68R は右油圧センサ69R を介装した
油路L5 を介して右油圧クラッチCR に接続される。ま
たレギュレータバルブ65から延びる潤滑用の油路L6
は、クラッチハウジング38内を通ってハーフシャフト
9の外周に連通する。
【0031】油圧ポンプ51からの油圧を伝達する前記
各油路L1 〜L6 及びそれらに連なる油路は、駆動力配
分装置Tのケーシング20と、そのケーシング20に直
接結合されたバルブブロック62とに形成される。
各油路L1 〜L6 及びそれらに連なる油路は、駆動力配
分装置Tのケーシング20と、そのケーシング20に直
接結合されたバルブブロック62とに形成される。
【0032】尚、図4において、符号70はクーラーリ
リーフバルブ、符号71は潤滑/クーラーリリーフバル
ブ、符号72はドレンフィルター、符号73はラジエー
タ内蔵冷水クーラーである。
リーフバルブ、符号71は潤滑/クーラーリリーフバル
ブ、符号72はドレンフィルター、符号73はラジエー
タ内蔵冷水クーラーである。
【0033】而して、リニアソレノイドバルブ67、左
シフトソレノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイド
バルブ68R は電子制御ユニットUに接続されて制御さ
れる。リニアソレノイドバルブ67はレギュレータバル
ブ65において一次調圧された油圧を更に二次調圧して
左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR の係合力を
任意に調整する。また左シフトソレノイドバルブ68L
はON/OFF制御されて油路L4 を開閉し、左油圧ク
ラッチCL の係合/係合解除を制御するとともに、右シ
フトソレノイドバルブ68R はON/OFF制御されて
油路L5 を開閉し、右油圧クラッチCR の係合/係合解
除を制御する。
シフトソレノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイド
バルブ68R は電子制御ユニットUに接続されて制御さ
れる。リニアソレノイドバルブ67はレギュレータバル
ブ65において一次調圧された油圧を更に二次調圧して
左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR の係合力を
任意に調整する。また左シフトソレノイドバルブ68L
はON/OFF制御されて油路L4 を開閉し、左油圧ク
ラッチCL の係合/係合解除を制御するとともに、右シ
フトソレノイドバルブ68R はON/OFF制御されて
油路L5 を開閉し、右油圧クラッチCR の係合/係合解
除を制御する。
【0034】リニアソレノイドバルブ67、左シフトソ
レノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ6
7R は何れも常閉弁から構成されており、電子制御ユニ
ットUからの指令で通電が遮断されると、リニアソレノ
イドバルブ67の出力油圧はゼロになり、また左シフト
ソレノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ
68R は閉弁し、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッ
チCR をリニアソレノイドバルブ67から遮断してオイ
ル溜60に連通させる。
レノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ6
7R は何れも常閉弁から構成されており、電子制御ユニ
ットUからの指令で通電が遮断されると、リニアソレノ
イドバルブ67の出力油圧はゼロになり、また左シフト
ソレノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ
68R は閉弁し、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッ
チCR をリニアソレノイドバルブ67から遮断してオイ
ル溜60に連通させる。
【0035】左シフトソレノイドバルブ68L 又は右シ
フトソレノイドバルブ67R が閉状態から開状態に開弁
するとき、リニアソレノイドバルブ67の出力油圧はゼ
ロ近傍の油圧から所定油圧まで漸増するように制御され
る。これにより、左油圧クラッチCL 又は右油圧クラッ
チCR が急激に係合してショックが発生することが防止
される。
フトソレノイドバルブ67R が閉状態から開状態に開弁
するとき、リニアソレノイドバルブ67の出力油圧はゼ
ロ近傍の油圧から所定油圧まで漸増するように制御され
る。これにより、左油圧クラッチCL 又は右油圧クラッ
チCR が急激に係合してショックが発生することが防止
される。
【0036】上述したように、油圧ポンプ51を駆動力
配分装置Tのケーシング20の内部に配置したので、油
圧ポンプから51から左右の油圧クラッチCL ,CR に
連なる前記各油路L1 〜L5 及びそれらに付随する油路
をケーシング20と、そのケーシング20に直接結合さ
れたバルブブロック62とに形成することができる。こ
れにより油路の長さを最小限に抑えることが可能にな
り、しかもケーシング20の外部に延びる配管を不要に
することができる。仮に前記油圧ポンプ51をエンジン
E或いはトランスミッションMに設けたとすると、油路
の長さが増加するばかりかケーシングの外部に配管を設
置することが必要になり、しかも駆動力配分装置Tで使
用されるオイルの種類とエンジンE或いはトランスミッ
ションMで使用されるオイルの種類とが異なる場合には
対応することが困難である。また一方の車輪(実施例で
は、左前輪WFL)に連なるハーフシャフト9によりオイ
ルポンプ51を駆動しているので、油圧ポンプ51に駆
動力を伝達する駆動系を簡略化することができる。
配分装置Tのケーシング20の内部に配置したので、油
圧ポンプから51から左右の油圧クラッチCL ,CR に
連なる前記各油路L1 〜L5 及びそれらに付随する油路
をケーシング20と、そのケーシング20に直接結合さ
れたバルブブロック62とに形成することができる。こ
れにより油路の長さを最小限に抑えることが可能にな
り、しかもケーシング20の外部に延びる配管を不要に
することができる。仮に前記油圧ポンプ51をエンジン
E或いはトランスミッションMに設けたとすると、油路
の長さが増加するばかりかケーシングの外部に配管を設
置することが必要になり、しかも駆動力配分装置Tで使
用されるオイルの種類とエンジンE或いはトランスミッ
ションMで使用されるオイルの種類とが異なる場合には
対応することが困難である。また一方の車輪(実施例で
は、左前輪WFL)に連なるハーフシャフト9によりオイ
ルポンプ51を駆動しているので、油圧ポンプ51に駆
動力を伝達する駆動系を簡略化することができる。
【0037】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0038】車両の直進走行時には左油圧クラッチCL
及び右油圧クラッチCR が共に非係合状態とされる。こ
れにより、キャリヤ部材11及び第3サンギヤ19の拘
束が解除され、ハーフシャフト9、左ドライブシャフト
AL 、右ドライブシャフトA R 、ディファレンシャルD
のプラネタリキャリヤ8及びキャリヤ部材11は全て一
体となって回転する。このとき、エンジンEのトルクは
ディファレンシャルDから左右の前輪WFL,WFRに均等
に伝達される。
及び右油圧クラッチCR が共に非係合状態とされる。こ
れにより、キャリヤ部材11及び第3サンギヤ19の拘
束が解除され、ハーフシャフト9、左ドライブシャフト
AL 、右ドライブシャフトA R 、ディファレンシャルD
のプラネタリキャリヤ8及びキャリヤ部材11は全て一
体となって回転する。このとき、エンジンEのトルクは
ディファレンシャルDから左右の前輪WFL,WFRに均等
に伝達される。
【0039】さて、車両の右旋回時には、電子制御ユニ
ットU及び油圧回路Hを介して右油圧クラッチCR が係
合し、キャリヤ部材11をケーシング20に結合して停
止させる。このとき、左前輪WFLと一体のハーフシャフ
ト9及び左ドライブシャフトAL と、右前輪WFRと一体
の右ドライブシャフトAR (即ち、ディファレンシャル
Dのプラネタリキャリヤ8)とは、第2サンギヤ18、
第2ピニオン14、第1ピニオン13及び第1サンギヤ
17を介して連結されているため、左前輪WFLの回転数
NL は右前輪WFRの回転数NR に対して次式の関係で増
速される。
ットU及び油圧回路Hを介して右油圧クラッチCR が係
合し、キャリヤ部材11をケーシング20に結合して停
止させる。このとき、左前輪WFLと一体のハーフシャフ
ト9及び左ドライブシャフトAL と、右前輪WFRと一体
の右ドライブシャフトAR (即ち、ディファレンシャル
Dのプラネタリキャリヤ8)とは、第2サンギヤ18、
第2ピニオン14、第1ピニオン13及び第1サンギヤ
17を介して連結されているため、左前輪WFLの回転数
NL は右前輪WFRの回転数NR に対して次式の関係で増
速される。
【0040】
【数1】
【0041】上述のようにして、左前輪WFLの回転数N
L が右前輪WFRの回転数NR に対して増速されると、旋
回内輪である右前輪WFRのトルクの一部を旋回外輪であ
る左前輪WFLに伝達することができる。
L が右前輪WFRの回転数NR に対して増速されると、旋
回内輪である右前輪WFRのトルクの一部を旋回外輪であ
る左前輪WFLに伝達することができる。
【0042】尚、キャリヤ部材11を右油圧クラッチC
R により停止させる代わりに、右油圧クラッチCR の係
合力を適宜調整してキャリヤ部材11の回転数を減速す
れば、その減速に応じて左前輪WFLの回転数NL を右前
輪WFRの回転数NR に対して増速し、旋回内輪である右
前輪WFRから旋回外輪である左前輪WFLに任意のトルク
を伝達することができる。
R により停止させる代わりに、右油圧クラッチCR の係
合力を適宜調整してキャリヤ部材11の回転数を減速す
れば、その減速に応じて左前輪WFLの回転数NL を右前
輪WFRの回転数NR に対して増速し、旋回内輪である右
前輪WFRから旋回外輪である左前輪WFLに任意のトルク
を伝達することができる。
【0043】一方、車両の左旋回時には、電子制御ユニ
ットU及び油圧回路Hを介して左油圧クラッチCL が係
合し、第3ピニオン15が第3サンギヤ19を介してケ
ーシング20に結合される。その結果、ハーフシャフト
9の回転数に対してキャリヤ部材11の回転数が増速さ
れ、右前輪WFRの回転数NR は左前輪WFLの回転数N L
に対して次式の関係で増速される。
ットU及び油圧回路Hを介して左油圧クラッチCL が係
合し、第3ピニオン15が第3サンギヤ19を介してケ
ーシング20に結合される。その結果、ハーフシャフト
9の回転数に対してキャリヤ部材11の回転数が増速さ
れ、右前輪WFRの回転数NR は左前輪WFLの回転数N L
に対して次式の関係で増速される。
【0044】
【数2】
【0045】上述のようにして、右前輪WFRの回転数N
R が左前輪WFLの回転数NL に対して増速されると、旋
回内輪である左前輪WFLのトルクの一部を旋回外輪であ
る右前輪WFRに伝達することができる。この場合にも、
左油圧クラッチCL の係合力を適宜調整してキャリヤ部
材11の回転数を増速すれば、その増速に応じて右前輪
WFRの回転数NR を左前輪WFLの回転数NL に対して増
速し、旋回内輪である左前輪WFLから旋回外輪である右
前輪WFRに任意のトルクを伝達することができる。
R が左前輪WFLの回転数NL に対して増速されると、旋
回内輪である左前輪WFLのトルクの一部を旋回外輪であ
る右前輪WFRに伝達することができる。この場合にも、
左油圧クラッチCL の係合力を適宜調整してキャリヤ部
材11の回転数を増速すれば、その増速に応じて右前輪
WFRの回転数NR を左前輪WFLの回転数NL に対して増
速し、旋回内輪である左前輪WFLから旋回外輪である右
前輪WFRに任意のトルクを伝達することができる。
【0046】(1)式及び(2)式を比較すると明らか
なように、第1ピニオン13、第2ピニオン14、第3
ピニオン15、第1サンギヤ17、第2サンギヤ18及
び第3サンギヤ19の歯数を前述の如く設定したことに
より、右前輪WFRから左前輪WFLへの増速比(約1.1
538)と、左前輪WFLから右前輪WFRへの増速比(約
1.1555)とを略等しくし、その差を僅か0.15
%以内に抑えることができる。これにより、左油圧クラ
ッチCL 及び右油圧クラッチCR の駆動力伝達容量、或
いは左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR に供給
する油圧に特別に差異を設けることなく、左前輪WFL及
び右前輪WFR間の駆動力配分を左右対称的に行わせるこ
とが可能になり、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッ
チCR の部品の共用化や制御系の簡素化によるコストダ
ウンが可能となる。
なように、第1ピニオン13、第2ピニオン14、第3
ピニオン15、第1サンギヤ17、第2サンギヤ18及
び第3サンギヤ19の歯数を前述の如く設定したことに
より、右前輪WFRから左前輪WFLへの増速比(約1.1
538)と、左前輪WFLから右前輪WFRへの増速比(約
1.1555)とを略等しくし、その差を僅か0.15
%以内に抑えることができる。これにより、左油圧クラ
ッチCL 及び右油圧クラッチCR の駆動力伝達容量、或
いは左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR に供給
する油圧に特別に差異を設けることなく、左前輪WFL及
び右前輪WFR間の駆動力配分を左右対称的に行わせるこ
とが可能になり、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッ
チCR の部品の共用化や制御系の簡素化によるコストダ
ウンが可能となる。
【0047】上述した左油圧クラッチCL 及び右油圧ク
ラッチCR の制御は以下のようにして行われる。車速セ
ンサ10aで検出した車速と、操舵角センサ10bで検
出した操舵角と、横加速度センサ10cで検出した横加
速度とを読み込んだ電子制御ユニットUは車両の旋回状
態を推定し、その旋回状態に応じてエンジンEの駆動力
を左前輪WFL及び右前輪WFRに配分すべく、油圧回路H
のリニアソレノイドバルブ67、左シフトソレノイドバ
ルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ68 R に制御
信号を出力する。
ラッチCR の制御は以下のようにして行われる。車速セ
ンサ10aで検出した車速と、操舵角センサ10bで検
出した操舵角と、横加速度センサ10cで検出した横加
速度とを読み込んだ電子制御ユニットUは車両の旋回状
態を推定し、その旋回状態に応じてエンジンEの駆動力
を左前輪WFL及び右前輪WFRに配分すべく、油圧回路H
のリニアソレノイドバルブ67、左シフトソレノイドバ
ルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ68 R に制御
信号を出力する。
【0048】左前輪WFL及び右前輪WFRに対する駆動力
の配分を行わないとき、左シフトソレノイドバルブ68
L 及び右シフトソレノイドバルブ68R は閉弁してお
り、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR は非係
合状態にある。例えば、車両の右旋回時に右油圧クラッ
チCR を係合させて左前輪WFLの回転数を右前輪WFRの
回転数に対して増速する場合には、左シフトソレノイド
バルブ68L を閉弁して右シフトソレノイドバルブ68
R を開弁することにより、リニアソレノイドバルブ67
により二次調圧した油圧を右油圧クラッチCR だけに伝
達する。これにより、右油圧クラッチCR がリニアソレ
ノイドバルブ67の通電量に応じた係合力で係合する。
また車両の左旋回時に左油圧クラッチCR を係合させて
右前輪WFLの回転数を左前輪WFRの回転数に対して増速
する場合には、右シフトソレノイドバルブ68R を閉弁
して左シフトソレノイドバルブ68L を開弁することに
より、リニアソレノイドバルブ67により二次調圧した
油圧を左油圧クラッチCL だけに伝達する。これによ
り、左油圧クラッチCL がリニアソレノイドバルブ67
の通電量に応じた係合力で係合する。
の配分を行わないとき、左シフトソレノイドバルブ68
L 及び右シフトソレノイドバルブ68R は閉弁してお
り、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR は非係
合状態にある。例えば、車両の右旋回時に右油圧クラッ
チCR を係合させて左前輪WFLの回転数を右前輪WFRの
回転数に対して増速する場合には、左シフトソレノイド
バルブ68L を閉弁して右シフトソレノイドバルブ68
R を開弁することにより、リニアソレノイドバルブ67
により二次調圧した油圧を右油圧クラッチCR だけに伝
達する。これにより、右油圧クラッチCR がリニアソレ
ノイドバルブ67の通電量に応じた係合力で係合する。
また車両の左旋回時に左油圧クラッチCR を係合させて
右前輪WFLの回転数を左前輪WFRの回転数に対して増速
する場合には、右シフトソレノイドバルブ68R を閉弁
して左シフトソレノイドバルブ68L を開弁することに
より、リニアソレノイドバルブ67により二次調圧した
油圧を左油圧クラッチCL だけに伝達する。これによ
り、左油圧クラッチCL がリニアソレノイドバルブ67
の通電量に応じた係合力で係合する。
【0049】左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチC
R に伝達される油圧は左油圧センサ69L 及び右油圧セ
ンサ69R によりそれぞれ監視されており、何れかの油
圧センサ69L ,69R が異常を検出すると、電子制御
ユニットUがリニアソレノイドバルブ67、左シフトソ
レノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ6
8R への通電を遮断する。その結果、常閉のリニアソレ
ノイドバルブ67、左シフトソレノイドバルブ68L 及
び右シフトソレノイドバルブ68R は全て閉弁状態にな
り、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR が強制
的に非係合状態になって左前輪WFL及び右前輪WFRへの
駆動力の配分が中止される。
R に伝達される油圧は左油圧センサ69L 及び右油圧セ
ンサ69R によりそれぞれ監視されており、何れかの油
圧センサ69L ,69R が異常を検出すると、電子制御
ユニットUがリニアソレノイドバルブ67、左シフトソ
レノイドバルブ68L 及び右シフトソレノイドバルブ6
8R への通電を遮断する。その結果、常閉のリニアソレ
ノイドバルブ67、左シフトソレノイドバルブ68L 及
び右シフトソレノイドバルブ68R は全て閉弁状態にな
り、左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR が強制
的に非係合状態になって左前輪WFL及び右前輪WFRへの
駆動力の配分が中止される。
【0050】このように、1個のリニアソレノイドバル
ブ67と2個のシフトソレノイドバルブ68L ,68R
とによって左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR
の係合力を独立に制御することができ、また故障時に左
油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR を強制的に非
係合状態にしてフェイルセーフ機能を発揮させることが
できる。しかも左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチ
CR に対して高価なリニアソレノイドバルブ67を1個
しか使用していないため、コストの削減に寄与すること
ができる。
ブ67と2個のシフトソレノイドバルブ68L ,68R
とによって左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR
の係合力を独立に制御することができ、また故障時に左
油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチCR を強制的に非
係合状態にしてフェイルセーフ機能を発揮させることが
できる。しかも左油圧クラッチCL 及び右油圧クラッチ
CR に対して高価なリニアソレノイドバルブ67を1個
しか使用していないため、コストの削減に寄与すること
ができる。
【0051】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0052】例えば、実施例では駆動力配分装置の油圧
制御装置を例示したが、本発明は油圧クラッチ以外の他
の任意の油圧アクチュエータを制御する油圧制御装置に
対して適用することができる。
制御装置を例示したが、本発明は油圧クラッチ以外の他
の任意の油圧アクチュエータを制御する油圧制御装置に
対して適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、油圧源からの油圧を調圧弁で調圧し、その
調圧した油圧を第1開閉弁を介して第1アクチュエータ
に供給するとともに、第2開閉弁を介して第2アクチュ
エータに供給するので、高価な調圧弁の数を1個に削減
しても2個のアクチュエータの作動を独立して制御する
ことができ、これによりコストの削減を図ることができ
る。
明によれば、油圧源からの油圧を調圧弁で調圧し、その
調圧した油圧を第1開閉弁を介して第1アクチュエータ
に供給するとともに、第2開閉弁を介して第2アクチュ
エータに供給するので、高価な調圧弁の数を1個に削減
しても2個のアクチュエータの作動を独立して制御する
ことができ、これによりコストの削減を図ることができ
る。
【0054】また請求項2に記載された発明によれば、
調圧弁、第1開閉弁及び第2開閉弁を常閉のソレノイド
弁で構成し、故障の発生時にそれら各弁への通電を遮断
するので、調圧弁及び開閉弁の何れが故障した場合でも
アクチュエータへの油圧の供給を遮断してフェイルセー
フ機能を発揮させることができる。
調圧弁、第1開閉弁及び第2開閉弁を常閉のソレノイド
弁で構成し、故障の発生時にそれら各弁への通電を遮断
するので、調圧弁及び開閉弁の何れが故障した場合でも
アクチュエータへの油圧の供給を遮断してフェイルセー
フ機能を発揮させることができる。
【0055】また請求項3に記載された発明によれば、
第1アクチュエータ及び第2アクチュエータがエンジン
の駆動力を左右の車輪に配分する駆動力配分装置の油圧
クラッチであるので、調圧弁及び開閉弁の何れかが故障
した場合に駆動力配分装置の作動を解除して駆動力配分
制御を停止することができる。
第1アクチュエータ及び第2アクチュエータがエンジン
の駆動力を左右の車輪に配分する駆動力配分装置の油圧
クラッチであるので、調圧弁及び開閉弁の何れかが故障
した場合に駆動力配分装置の作動を解除して駆動力配分
制御を停止することができる。
【0056】また請求項4に記載された発明によれば、
第1開閉弁又は第2開閉弁が開弁したときに調圧弁の出
力油圧をゼロ近傍から所定値まで漸増させるので、アク
チュエータに大きな油圧が急激に伝達されることが防止
され、ショックの発生が回避される。
第1開閉弁又は第2開閉弁が開弁したときに調圧弁の出
力油圧をゼロ近傍から所定値まで漸増させるので、アク
チュエータに大きな油圧が急激に伝達されることが防止
され、ショックの発生が回避される。
【図1】車両の動力伝達系を示すスケルトン図
【図2】図1の2部拡大図
【図3】図1の3部拡大図
【図4】油圧回路の第1分図
【図5】油圧回路の第2分図
51 油圧ポンプ(油圧源) 67 リニアソレノイドバルブ(調圧弁) 68L 左シフトソレノイドバルブ(第1開閉弁) 68R 左シフトソレノイドバルブ(第2開閉弁) CL 左油圧クラッチ(第1アクチュエータ) CR 右油圧クラッチ(第2アクチュエータ) E エンジン T 駆動力配分装置 U 電子制御ユニット(制御手段) WFL 左前輪(車輪) WFR 右前輪(車輪)
フロントページの続き (72)発明者 荒井 康典 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 浅野 哲史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 芝端 康二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 油圧源(51)からの油圧で第1アクチ
ュエータ(CL )及び第2アクチュエータ(CR )を選
択的に作動させる油圧制御装置において、 油圧源(51)からの油圧を調圧する調圧弁(67)
と、 調圧弁(67)及び第1アクチュエータ(CL )間に介
装した第1開閉弁(68L )と、 調圧弁(67)及び第2アクチュエータ(CR )間に介
装した第2開閉弁(68R )と、 調圧弁(67)、第1開閉弁(68L )及び第2開閉弁
(68R )の作動を制御する制御手段(U)と、を備え
たことを特徴とする油圧制御装置。 - 【請求項2】 前記調圧弁(67)、第1開閉弁(68
L )及び第2開閉弁(68R )が常閉のソレノイド弁で
あり、前記制御手段(U)は故障の発生時に前記調圧弁
(67)、第1開閉弁(68L )及び第2開閉弁(68
R )への通電を遮断することを特徴とする、請求項1記
載の油圧制御装置。 - 【請求項3】 前記第1アクチュエータ(CL )及び第
2アクチュエータ(CR )が、エンジン(E)の駆動力
を左右の車輪(WFL,WFR)に配分する駆動力配分装置
(T)の油圧クラッチであることを特徴とする、請求項
2記載の油圧制御装置。 - 【請求項4】 前記第1開閉弁(68L )又は第2開閉
弁(68R )が開弁したとき、前記調圧弁(67)の出
力油圧をゼロ近傍から所定値まで漸増させることを特徴
とする、請求項1記載の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12614396A JPH09310702A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12614396A JPH09310702A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 油圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310702A true JPH09310702A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14927747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12614396A Pending JPH09310702A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09310702A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008261453A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両用駆動力配分装置 |
JP2009250305A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置の故障検知装置 |
CN110296212A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-10-01 | 杭州前进齿轮箱集团股份有限公司 | 一种可实现多档位路面机械柔性换挡的电液控制系统 |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP12614396A patent/JPH09310702A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008261453A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両用駆動力配分装置 |
JP2009250305A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置の故障検知装置 |
CN110296212A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-10-01 | 杭州前进齿轮箱集团股份有限公司 | 一种可实现多档位路面机械柔性换挡的电液控制系统 |
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