JPH09310583A - シール装置 - Google Patents

シール装置

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JPH09310583A
JPH09310583A JP8128447A JP12844796A JPH09310583A JP H09310583 A JPH09310583 A JP H09310583A JP 8128447 A JP8128447 A JP 8128447A JP 12844796 A JP12844796 A JP 12844796A JP H09310583 A JPH09310583 A JP H09310583A
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JP
Japan
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bag body
tail
peripheral surface
seal member
sealing device
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Application number
JP8128447A
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English (en)
Inventor
Shigehiro Yamada
茂弘 山田
Norio Kainuma
憲男 貝沼
Takeshi Ariizumi
毅 有泉
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IHI Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
IHI Corp
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Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, IHI Corp filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド掘進機のテールシールの交換時等に
用いるシール装置であって、繰り返し使用したときの耐
久性に優れると共に、十分な押付力を発揮できるテール
シール装置を提供する。 【解決手段】 シールド掘進機のテール部内周面2aと
その内側の既設セグメント外周面3aとの間をシールす
るテールシール装置5において、上記テール部内周面2
aに、伸び代となる折畳み部を有する袋体6を設けると
共に、通常は上記袋体6を折畳む方向に付勢し袋体6が
加圧されたときにはその膨らみ力により既設セグメント
外周面3aに押付けられるシール部材7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機の
テールシールの交換時や緊急止水時等に用いるのに好適
なシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機のテール部内周面には、
その内側に位置する既設セグメント外周面との間をシー
ルするテールシールが設けられている。テールシール
は、掘進中に既設セグメント外周面に押し付けられて擦
り付けられる。よって、長距離掘進を行う場合、テール
シールの交換は不可欠である。
【0003】従来、テールシールの交換は、周辺地山を
凍結や薬注により止水して行う方法が採用されていた
が、多額の費用と工期の長期化を招いていた。そこで、
特開平2-108795号公報等に開示されたように、シールド
掘進機のテール部やセグメントに加圧膨脹型の袋体を取
り付け、かかる袋体を膨脹させてテール部とセグメント
との間を塞ぎ、一時的に止水するようにしたものが提案
されている。
【0004】しかし、このタイプでは、袋体をゴム風船
のように膨脹収縮させて止水するため、十分な容積変化
を得るためにはかかる袋体を薄肉にする必要があり、こ
れが直接相手側(テール部またはセグメント)に圧着さ
れるため損傷しやすい。また、高水圧下においては、上
記袋体が水圧に押されてテール部とセグメントとの間に
食い込むため、さらに損傷しやすい。
【0005】他方、テールシールの損傷等の原因により
テール部とセグメントとの間から水が浸入した際に、こ
れを即座に止水する緊急止水シールとして図9に示すも
のが知られている(実開平2-54893 号公報等)。図示す
るようにこのシールは、テール部内周面aに、加圧室b
を覆って可撓性を有する膨脹膜cを設けると共に、その
膨脹膜cの膨出部よりも切羽側において起倒自在にシー
ル部材dを設けたものである。
【0006】この構成によれば、加圧室b内に加圧流体
を導入して膨脹膜cを膨脹させ、シール部材dを押し出
してその先端をセグメントeに押し付けることにより、
一時的な緊急止水が達成される。こうすれば、損傷しや
すい膨脹膜cではなく、丈夫なシール部材dによって実
質的にシールすることとなり、信頼性が高まる。これを
利用すれば膨脹膜cの損傷を気にすることなくテールシ
ールの交換を行うことも可能である。
【0007】しかし、このタイプの場合にも膨脹膜cを
ゴム風船のように膨脹収縮させているため、繰り返しの
使用により膨脹膜cに皺等が生じて劣化してしまい、耐
久性に劣る。また、加圧使用した後に減圧したとき膨脹
膜cが加圧前の状態へ完全に復帰しない可能性があり、
この場合、シール部材dが垂れ下がったままの状態とな
るため、掘進に伴ってセグメントeに擦られて摩耗して
しまう。
【0008】また、膨脹容積変化を膨脹膜cの伸び変形
のみに頼っていることから、膨脹膜cの取付ボルトfの
スパンgを広く取らざるを得ず、そのためシールド機の
機長が長くなり、曲線施工が不利となる。また、膨脹膜
cの膨脹容積変化が乏しいため、シール部材dの押出力
不足となってシール力を高めることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の事情を考慮して
創作された本発明の目的は、シールド掘進機のテールシ
ール交換時や緊急止水時に用いるシール装置であって、
繰り返し使用したときの耐久性に優れると共に、十分な
押付力を発揮でき、且つ軸方向の機長を短くできるシー
ル装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、シールド掘進機のテール部内周面に、伸び代と
なる折畳み部を有する袋体を設けると共に、通常は上記
袋体を折畳む方向に付勢し袋体が加圧されたときにはそ
の膨らみ力により既設セグメント外周面に押付けられる
シール部材を設けて構成されている。
【0011】上記袋体は、伸び代となる折畳み部を有す
るため、伸び変形することなく膨らんだり萎んだりす
る。よって、繰返し使用による袋体の劣化が抑制され
る。また、十分な膨らみ力を発揮できるので、シール部
材を既設セグメント外周面に強く押し付けることができ
シール力が高まる。また、袋体への加圧を止めれば、袋
体を折畳む方向に付勢力を有するシール部材が自動的に
既設セグメントから離間するため、掘進中にシール部材
が既設セグメントに擦られて摩耗することはない。
【0012】また、上記袋体およびシール部材の切羽側
の端部をテール部内周面に固定し、その反対側の端部を
自由端とすれば、取付箇所が一か所だけとなるためシー
ルド機の機長を短くでき、曲線施工が容易となる。
【0013】なお、上記袋体およびシール部材を、シー
ルド掘進機のテール部ではなく、既設セグメント側に設
けてもよいことは勿論である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
用いて説明する。
【0015】図1は本実施形態に係るシール装置を備え
たシールド掘進機のテール部の側断面図、図2は図1の
要部拡大図、図3はシール装置の作動の様子を示す図で
ある。
【0016】図1に示すように、シールド掘進機の外郭
となる円筒状のシールドフレーム1の後端部には、それ
より板厚が薄く形成された円筒状のテールプレート2
(特許請求の範囲のテール部に相当する)が取付けられ
ている。テールプレート2の内周面2aには、その内側
の既設セグメント3の外周面3aとの間をシールするた
めのブラシ状のテールシール4a,4b,4cが、軸方
向に所定間隔を隔てて3列取付けられている。なお、こ
れらテールシール4a〜4cは3列に限定されることは
ない。テールシール4bと4cとの間には、本実施形態
に係るテールシール装置5が設けられている。
【0017】このテールシール装置5は、図2および図
3に示すように、テールプレート2の内周面2aに、伸
び代となる折畳み部を有する袋体6を設けると共に、通
常は上記袋体6を折畳む方向に付勢し袋体6が加圧され
たときにはその膨らみ力により既設セグメント外周面3
aに押付けられるシール部材7を設けて構成されてい
る。上記袋体6には、流体移送管8を通じてシールドフ
レーム1の機内から空気や水等の流体が供給排出される
ようになっており、これにより袋体6が適宜加減圧され
て膨らんだり萎んだりするようになっている。
【0018】袋体6は、図5に示すように、可撓性を有
する無端帯状の薄膜9を軸方向に折り返して重ね合わ
せ、その端部10aを気密に接合したものであり、内部
減圧時は折り畳まれて薄い平板状になり、加圧時はセグ
メント3側に十分膨らめるようになっている。本実施形
態では、二つ折りされた袋体6の全体が特許請求の範囲
の折畳み部を構成するが、これに限らず例えば蛇腹状の
折畳み部を設けてもよい。また、上記袋体6の端部10
bの内面同志を接着して補強するようにしてもよい。か
かる袋体6の外径D1 はテールプレート2の内径D2
り僅かに小さく形成されている。
【0019】上記袋体6は、加圧時に膨らむことが要件
であり伸びる必要はない。そのため、袋体6の材質に
は、通常のゴム膜のほか、金属膜または樹脂膜をサンド
イッチした耐久性に優れた複合ゴム膜等を用いてもよ
い。また、袋体6には、内部に流体(水、空気等)を供
給排出するための給排口11が、少なくとも一か所設け
られている。この給排口11は上記流体移送管8に接続
される。
【0020】他方、シール部材7は、図4に示すよう
に、袋体6の内径D3 より僅かに小径に形成されたリン
グ部12とその後端部に一体的に形成されたフレア部1
3とからなり、ゴム質の材料から成形されている。フレ
ア部13は、その切羽側の端部が小径で、それと反対側
の端部が少し拡径されている。これにより、フレア部1
3は、図2に示すように袋体6を萎ませたときに、袋体
6を折畳み方向に付勢するのである。
【0021】また、フレア部13には、長方形状に形成
された金属製の支え部材14が、周方向に所定間隔を隔
てて複数埋設されている。これら支え部材14は、図3
に示すように袋体6を膨らませてシール部材7の先端部
を既設セグメント3に押し付けたとき、シール部材7が
屈曲反転したり隙間部へ食い込むことを防止し、シール
部材7の先端部を既設セグメント3に適正に押し付ける
ためのものである。ただし、フレア部13が支え部材1
4がなくても外水圧等に十分耐えられる強度を有すると
きには、上記支え部材14を設けてなくてもよい。
【0022】かかるシール部材7と上記袋体6とは、シ
ール部材7のリング部12と袋体6の切羽側の端部10
aとが重合されて、テールプレート2の内周面2aに押
え部材15を介してボルト16で取付けられる。詳しく
は、テールプレート2の内周面2aに形成された穴17
に袋体6の給排口11の凸部18を係合させ、その上に
シール部材7を覆うように配置し、その上に押え部材1
5を配置し、これらをボルト16でテールプレート2に
設けたネジ孔30に挿通して共締めしている。これによ
り、袋体6の切羽と反対側の端部10bが自由端とな
る。
【0023】ボルト16は、シール部材7および袋部材
6に加わる応力や外力を考慮して、図4および図5に示
すように周方向に沿って千鳥状に二列配置されている。
つまり、図中、19,20はボルト16の挿通孔であ
る。また、テールプレート2には、挿通孔19,20に
対応させた位置にネジ孔30を設けている。押え部材1
5は、シール部材7のリング部12の内周面に沿って円
弧状に形成された複数の円弧材からなる。また、図2お
よび図3中、21はテールプレート2の内周面2aに沿
って取付けられた丸棒である。なお、上記押え部材15
の切羽側端部を丸棒21に溶接して、ボルト16への剪
断方向の負荷を軽減するようにしてもよい。
【0024】袋体6の給排口11に接続された流体移送
管8は、図1に示すように、テールプレート2の外周面
に位置する。よって、テールプレート2の外周面には、
流体移送管8を覆うカバー22が設けられている。カバ
ー22は、図6に示すようにアングル材や半割り円筒材
等が用いられ、その前後端部に蓋部材23を有する。流
体移送管8の端部は、図1に示すように、シールドフレ
ーム1を水密貫通、またはシールドフレーム1に設けた
配管用穴31の両端部で配管を水密接続して掘進機内部
に導かれ、開閉弁24および配管24aを介して流体
(空気、水等)を圧送するポンプP1 (空気圧縮機を含
む)に接続されている。配管24aには排出弁25を有
する配管25aが接続され、袋体6内の空気や水等の流
体を排出するようにしている。配管25aには、排出用
のポンプP2 を接続するようにしてもよい。
【0025】以上の構成からなる本実施形態の作用につ
いて述べる。
【0026】通常時には、まず排出弁25を開いて袋体
6内の流体をシール部材7の付勢力(戻り力)によって
排出させる。その後、開閉弁24を閉じ、袋体6を減圧
状態に保持しておく。こうすれば、図2に示すように、
袋体6は萎んで折畳まれた状態となり、シール部材7の
フレア部13が袋体6を折畳み方向に付勢するため、シ
ール部材7が引き込まれた状態となる。
【0027】テールシール4a,4bを交換する場合、
またはテールシール4a,4b,4cが破損するなどし
て緊急止水シールする場合には、ポンプP1 により袋体
6に流体を供給して、袋体6を加圧する。すると、図3
に示すように袋体6が膨らんでその膨らみ力によりシー
ル部材7が既設セグメント3に押付けられ、シールが達
成される。
【0028】このとき既設セグメント3に形成された裏
込剤注入口26から充填剤を注入し、シール性を高めて
もよい。また、一旦袋体6が所定の圧力まで加圧される
か又は袋体6内に所定量の流体が供給されたなら、袋体
6が十分膨らんだと見なして開閉弁24を閉じてポンプ
1 を停止するようにしてもよい。
【0029】ここで、袋体6は、伸び代となる折畳み部
(本実施形態では袋体6全体が相当する)を有するた
め、伸び変形することなく膨らんだり萎んだりする。よ
って、繰返し使用による袋体6の劣化が少ない。すなわ
ち、袋体6の材料の疲労や残留歪が少なく、繰り返し使
用する場合の耐久性が高まる。
【0030】また、膨脹時の反力となる袋体6の伸び変
形なしで大きな膨脹容積変化が得られるため、例えシー
ル部材7のフレア部13が袋体6を折畳み方向に付勢し
ていても、シール部材7を既設セグメント3に強く押し
付けることができ、シール力が高まる。よって、大深度
海底トンネルなどの高水圧下にも採用できる。
【0031】このように、袋体6の膨らみ力でシール部
材7を既設セグメント外周面3aに押し付けることで、
緊急止水シールが達成される。また、テールシール4
a,4bを交換する場合には、シール部材7より前方
(切羽側)の既設セグメント3を取り外し、露出したテ
ールシール4a,4bを交換し、再びセグメント3を取
付ければよい。
【0032】その後、通常の掘進を行うには、排出弁2
5を開いて、袋体6内の流体を配管25aより排出して
減圧させる。ここで、作動流体に水を用いるときには、
水が袋体6の底に溜まることがあるため、排出用のポン
プP2 によって袋体6内の水を積極的に排出することが
この好ましい。作動流体が空気の場合はポンプP2 は不
要である。
【0033】すると、袋体6が図2に示すように萎んで
折り畳まれ、同時にシール部材7のフレア部13が袋体
6を折畳む方向に付勢するため、シール部材7が自動的
に既設セグメント3から離間してシールが解放される。
この状態で開閉弁24を閉じて袋体6を減圧状態に保持
する。
【0034】なお、袋体6を減圧しても、シール部材7
に高い水圧が作用していると、既設セグメント3から離
間しないことがある。この場合、シール部材7と既設セ
グメント3の外周面3aとテールプレート2の内周面2
aとテールシール4bとで形成される空間40に、テー
ルプレート2に設けた充填剤注入管(図示せず)または
既設セグメント3に設けた裏込材注入管(図示せず)か
ら充填剤を注入し、空間40の圧力を外水圧に略等しい
か又はそれより高くすれば、容易にシール部材7を既設
セグメント3から離間させることができる。
【0035】このように、シール部材7は、通常時には
引き込まれて既設セグメント3から離間され止水負荷を
掛けることなく温存されるため、シール部材7自体の長
寿命化を推進できる。よって、上記袋体6の長寿命化と
相俟って、装置全体の耐久性が大幅に高まる。
【0036】また、上記袋体6およびシール部材7の切
羽側の端部10aをテール部内周面2aに固定し、その
反対側の端部10bを自由端としているので、取付箇所
が一か所だけとなって加工や取付作業が容易となる。ま
た、取付箇所が一か所なのでその取付スペースが小さく
て済み、シールド機の機長を短くでき、曲線施工が容易
となる。
【0037】なお、図1において、テールシール4cと
本実施形態に係るシール装置5の位置関係を入れ替えた
配置(図示せず)、すなわち該シール装置5を最後部に
配置してもよい。こうすれば、後部のテールシール4c
も含めて全てのテールシール4a〜4cを交換すること
ができる。
【0038】また、図1において、シール装置5の前方
(切羽側)のテールシール4a,4bは2列に限らず1
列であってもよいし3列以上でもよい。また、シール装
置5の後方(切羽と反対側)のテールシール4cは1列
に限らず2列以上でもよい。別の実施形態を図7に示
す。
【0039】図示するように、これは、前実施形態と同
様のシール装置5をセグメント側に設けたものであるた
め、シール装置5自体の詳しい説明は省略する。
【0040】このシール装置5は、特殊セグメント3x
の前端面3yに袋体6およびシール部材7を押え部材1
5を介してボルトナット16により取り付けられてい
る。押え部材15とセグメント3xとの前端面3yと
は、ボルトナット16xによっても締結されている。シ
ール部材7は、ゴム等の可撓性材料からなり、自然状態
では図7(b) に示すように後端部7xが所定の角度αで
縮径する形状に成形されている。これにより、シール部
材7は、上記袋体6を折畳む方向に付勢する。図中31
は特殊セグメント3xに通常のセグメント3を締結する
ボルトである。
【0041】テールプレート内周面2aには、テールシ
ール4cに隣接させてリング状の当て板50が設けられ
ている。当て板50は、テールシール4cの取付部の厚
みに略等しく、その前端にテーパ部50aを有してい
る。これにより、シール部材7が図中二点鎖線で示す状
態への戻りが不十分な場合であっても、シールド機の掘
進に伴ってシール部材7の先端7xがテーパ部50aに
乗り上げるため、シール部材7の先端7xがテールシー
ル4cの丸棒21に引っ掛かることを防止できる。ま
た、この当て板50は、シール時におけるシール部材7
の作動角度すなわち袋体6の膨らみ量を少なくする作用
も果たす。なお、丸棒21は、当て板50と兼用して省
略してもよい。
【0042】かかるシール装置5は、以下のようにして
作動させる。先ず、特殊セグメント3xをエレクタによ
って掘削側面に1リング分張設する。そして、その特殊
セグメント3xの前端面3yに上述のシール装置5を取
り付ける。そして、掘進ジャッキによって掘進機本体を
前進させ、相対的に特殊セグメント3xの位置を図7に
示すように再後端部のテールシール4cの直前に位置さ
せる。その後、前実施形態と同様に袋体6を膨らませて
シールするのである。
【0043】このように、シール装置5をセグメント3
x側に設けることにより、シールド掘進機自体はシンプ
ルな構成となり、機長がさほど長くなることもなく、図
6に示すようなテールプレート2の外周面に出っ張るカ
バー22も不要となる。
【0044】なお、図8に示すように、セグメントの外
周面に上記シール装置を取り付けてもよい。これは、基
本的な構成および作用効果は同一であるため、説明を省
略する。また、シール装置5は、これまで説明した実施
形態の如く円筒形のシールドフレームおよびテールプレ
ートに限らず、異形断面シールド掘進機(矩形断面、楕
円断面、半円状断面、その他)に対応できることは勿論
である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような優れた効果を発揮できる。
【0046】(1)請求項1または3記載の発明によれ
ば、袋体が伸び変形せずに膨らんだり萎んだりするた
め、繰り返し使用したときの耐久性が向上する。
【0047】(2)請求項1または3記載の発明によれ
ば、膨脹時の反力となる袋体の伸び変形なしで大きな膨
脹容積変化が得られるため、シール部材を相手側の面に
強く押し付けることができ、シール力を高めることがで
きる。
【0048】(3)請求項2または4記載の発明によれ
ば、袋体およびシール部材の取付箇所が一か所だけとな
るため、シールド機の機長の増加を最小に抑えることが
でき、曲線施工が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に示すテールシール装置を
備えたシールド掘進機のテール部の側面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】テールシール装置の作動の様子を示す図であ
る。
【図4】シール部材の斜視図である。
【図5】袋体の斜視図である。
【図6】テールプレートの横断面図である。
【図7】別の実施形態を示す説明図である。
【図8】別の実施形態を示す説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シールドフレーム 2 テール部としてのテールプレート 2a テール部内周面としてのテールプレート内周面 3 既設セグメント 3a 既設セグメント外周面 5 テールシール装置 6 袋体(折畳み部を兼ねる) 7 シール部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図4】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有泉 毅 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機のテール部内周面とその
    内側の既設セグメント外周面との間をシールするシール
    装置において、上記テール部内周面に、伸び代となる折
    畳み部を有する袋体を設けると共に、通常は上記袋体を
    折畳む方向に付勢し袋体が加圧されたときにはその膨ら
    み力により既設セグメント外周面に押付けられるシール
    部材を設けたことを特徴とするシール装置。
  2. 【請求項2】 上記袋体およびシール部材の切羽側の端
    部をそれぞれ上記テール部内周面に固定し、その反対側
    の端部を自由端とした請求項1記載のシール装置。
  3. 【請求項3】 シールド掘進機のテール部内周面とその
    内側の既設セグメント外周面との間をシールするテール
    シール装置において、上記既設セグメントの外周面また
    は前端面に、伸び代となる折畳み部を有する袋体を設け
    ると共に、通常は袋体を折畳む方向に付勢し袋体が加圧
    されたときにはその膨らみ力によりテール部内周面に押
    付けられるシール部材を設けたことを特徴とするシール
    装置。
  4. 【請求項4】 上記袋体およびシール部材の切羽側の端
    部を上記既設セグメント外周面または前端面にそれぞれ
    固定し、その反対側の端部を自由端とした請求項3記載
    のシール装置。
JP8128447A 1996-05-23 1996-05-23 シール装置 Pending JPH09310583A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1524403A1 (de) * 2003-10-15 2005-04-20 Volker Dipl.-Ing. Hentschel Schildschwanzdichtung
JP2012002009A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shimizu Corp トンネル掘削機用シール装置及びこれを備えたトンネル掘削機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1524403A1 (de) * 2003-10-15 2005-04-20 Volker Dipl.-Ing. Hentschel Schildschwanzdichtung
JP2012002009A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Shimizu Corp トンネル掘削機用シール装置及びこれを備えたトンネル掘削機

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