JP4479591B2 - ゴム堰およびゴム堰の補修方法 - Google Patents

ゴム堰およびゴム堰の補修方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゴム堰およびゴム堰の補修方法に関し、さらに詳しくは、内部に空気を密封して膨張起立しているゴム堰のゴム袋部の破損部をゴム袋部の内部から安全に補修することを可能とするゴム堰およびゴム堰の補修方法に関するものである。
水量調節等のために河川等を横断して敷設されるゴム堰が知られているが、このゴム堰は河川の浮遊物や落石等によってゴム袋部の表面が破損することがある。ゴム堰はゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立しているので、この破損が内部まで貫通すると、空気漏れが生じて機能しなくなるため補修が必要となり、また、内部まで貫通しない破損であっても事前に補修しておくことが望ましい。
従来、このようなゴム袋部の補修方法としては、ゴム袋部の外部から、自然加硫材料を用いたパッチ等の補修材料を破損部に貼付ける方法がある。この補修方法では、破損部が水中にあると、破損部を水から隔離して乾燥状態にしなければ、補修材料を強く貼り付けることができない。したがって、大掛りな止水作業が必要となるという問題があった。
一方、このような止水作業を不要とするゴム袋部の内部から破損部を補修する方法が提案されている(特許文献1参照)。この提案では、作業者がゴム袋部の内部に入って、破損部に補修材料を貼付けるようにしている。
しかしながら、この提案による補修方法では、作業者の補修作業中にゴム袋部の内部から急激に空気漏れが発生すると、ゴム袋部が収縮して内部空間が閉ざされるという問題があった。このような場合に備えて、作業者が安全にゴム袋部の内部から外部へと避難することができる対策が必要であった。
特開昭58−181911号公報
本発明の目的は、内部に空気を密封して膨張起立しているゴム堰のゴム袋部の破損部をゴム袋部の内部から安全に補修することを可能とするゴム堰およびゴム堰の補修方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のゴム堰は、ゴム袋部と、該ゴム袋部を水中に固設する固定部とを備え、前記ゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立するゴム堰において、前記ゴム袋部の外部と内部とを往来可能な作業者通路を設けるとともに、前記ゴム袋部の内部に、収縮状態の膨張収縮体を備え、作業者がゴム袋部の内部に入った際に前記膨張収縮体が膨張されて、前記ゴム袋部が収縮した場合に膨張した膨張収縮体によりゴム袋部の膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保する構成にしたことを特徴とするものである。
また、本発明のゴム堰の補修方法は、ゴム袋部と、該ゴム袋部を水中に固設する固定部とを備え、前記ゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立しているゴム堰のゴム袋部の破損部をゴム袋部の内部から補修するゴム堰の補修方法において、前記ゴム袋部の内部に設置した膨張収縮体の内部に空気を密封して膨張させ、該膨張収縮体によって前記ゴム袋部の膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保可能にした状態で、前記ゴム袋部の内部で補修作業を行なうことを特徴とするものである。
本発明のゴム堰によれば、ゴム袋部と、このゴム袋部を水中に固設する固定部とを備え、ゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立するゴム堰において、ゴム袋部の外部と内部とを往来可能な作業者通路を設けることによって、作業者がゴム袋体の外部から内部に容易に入ることができる。これによって、ゴム袋部の破損部をゴム袋部の内部から容易に補修作業を行なうことができる。
さらに、ゴム袋部の内部に、収縮状態の膨張収縮体を備え、作業者がゴム袋部の内部に入った際に前記膨張収縮体が膨張されて、前記ゴム袋部が収縮した場合に膨張した膨張収縮体によりゴム袋部の膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保する構成にしたので、補修作業をする際に、この膨張収縮体を膨張させておくことで、ゴム袋部の内部から急激に空気漏れが発生してゴム袋部が収縮する場合があっても、作業者が安全にゴム袋部の内部から避難できる内部空間が確保できる。また、この膨張収縮体は使用しない時は、収縮して小さくなるので、水量調節等のためにゴム袋部を収縮させる際の障害となることはない。
本発明のゴム堰の補修方法によれば、ゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立しているゴム堰のゴム袋部の破損部をゴム袋部の内部から補修するゴム堰の補修方法において、ゴム袋部の内部に設置した膨張収縮体の内部に空気を密封して膨張させ、この膨張収縮体によってゴム袋部の膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保可能にした状態で、ゴム袋部の内部で補修作業を行なうので、ゴム袋部の内部から急激に空気漏れが発生してゴム袋部が収縮する場合があっても、作業者が安全にゴム袋部の内部から避難できる。また、膨張収縮体は使用しない時は、収縮して小さくなるので、水量調節等のためにゴム袋部を収縮させる際の障害となることはない。
以下、本発明のゴム堰およびゴム堰の補修方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。図1はゴム堰1の構造を示す正面図、図2は図1の側面図である。このゴム堰1は、ゴム袋部2の底部がボルト等の固定部3で設置地盤9に強固に固定されることによって、河川を横断して敷設されている。
ゴム堰1のゴム袋部2は、例えば、クロロプレンゴム層に補強層を介層した可撓性材料からなり、内部には空気が密封されて膨張起立し、これによって河川等の水量が調整されている。
このゴム堰1は、ゴム袋部2の内部と外部とを往来可能な作業者通路4を備えており、作業者通路4の一端側は設置地盤9の外部につながり、他端側は、ゴム袋部2の底部につながっている。この作業者通路4の中途には圧力調整室5が設けられ、作業者通路4a、4bとは気密性ドア6を介して連結している。尚、作業者通路4の他端側をゴム袋部2の側面(法面)につなげるようにしてもよい。
ゴム袋部2の内部には、ゴム等の可撓性材料からなる袋状の膨張収縮体7が備わっている。この膨張収縮体7は内部にポンプ等で空気を注入すると膨張し、内部の空気を抜くと収縮して平らな状態となって保管スペースをとらないようになっている。
このゴム堰1のゴム袋部2の表面が破損し、その破損部Rを補修する際には、以下の手順で補修をおこなう。
まず、作業者通路4の一端側となる設置地盤9の表面から作業者が作業者通路4aに進入して、気密性ドア6を開閉して圧力調整室5に入室する。この気密性ドア6によって、作業者通路4aと圧力調整室5とが気密性をもって隔絶される。
続いて、もう一方の気密性ドア6を開閉して作業者が圧力調整室5から退室してゴム袋部2の内部に入る。この際にも、気密性ドア6によって、作業者通路4bと圧力調整室5とが気密性をもって隔絶される。したがって、作業者が作業者通路4を経て、ゴム袋部2の外部から内部に進入する際には、ゴム袋部2の内部と外部との圧力差が維持され、ゴム袋部2の内部は圧力が低下する等の影響を受けることがない。
作業者がゴム袋部2の内部に入り、収縮状態で備わっている袋状の膨張収縮体7の内部に図示しないポンプ等で空気を注入する。内部に空気が注入されて膨張した膨張収縮体7は、例えば、1〜3m程度の高さを有する柱状体または円筒体となる。
この膨張した膨張収縮体7は、膨張起立しているゴム袋部2の内部から空気が漏れて、ゴム袋部2が収縮して内部空間が閉ざされる状態になった場合には、ゴム袋部2の内部を支えて、膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保できる圧縮強度を有している。この所定の内部空間とは、作業者が避難することができる大きさの空間を意味する。したがって、この所定の内部空間が確保可能であれば、膨張した膨張収縮体7の高さは、上述した範囲に限定されない。
このように、膨張収縮体7を膨張させた状態にして、作業者はゴム袋部2の内部で補修作業をするので、急激なゴム袋部2の内部からの空気漏れが発生しても、安全に避難できる空間が確保され、無事、ゴム袋部2の外部へと避難することができる。
ゴム袋部2の内部に入った作業者は、水漏れしている位置から簡単に、破損部Rを特定することができる。そして、特定した破損部Rに自然加硫材料を用いたパッチ等の補修材料8を貼付け、破損部Rを塞いで固定させる。ゴム袋部2の内部から破損部Rを補修するので、破損部Rを水から隔離して乾燥状態にするための止水作業を不要とすることができる。また、大きな補修材料8を貼付けても目立つことがなく、貼り付けた補修材料8は、ゴム袋部2の内圧によって、ゴム袋部2に押圧されるので、強固に固定し易くなる。
このように、ゴム袋部2の内部から破損部Rを補修することによって、確実かつ強固に破損部Rを補修材料8で塞ぐことができるとともに、安全に補修することが可能となる。尚、補修を終えた作業者は、上述した逆の手順でゴム袋部2の内部から作業者通路4を経て、ゴム袋部2の外部に戻ってくる。
一方、補修をしない場合は、膨張収縮体7は、収縮した状態で小さくなっているので、水量調節等のためにゴム袋部2の内部の空気を抜いて、収縮させる際に障害になることはなく、ゴム袋部2をフラットな状態にすることができる。
実施形態では、作業者通路4に圧力調整室5を設けているが、省略することも可能である。省略した場合には、作業者が作業者通路4からゴム袋部2の内部に進入する際に、ゴム袋部2の内部の空気が漏れて、内部圧力が低下する分を補うために、ゴム袋部2の内部に空気を注入して対処する。
実施形態で示した破損部Rは、水中に位置しているが、水上に位置する破損部Rを補修する場合でも、本発明のゴム堰1によれば、安全かつ確実な補修を行なうことが可能となる。
本発明のゴム堰1は、ゴム袋部2の補修を行なう場合だけでなく、ゴム袋部2の破損部Rの有無を点検するために、作業者がゴム袋部2の内部に入る際にも、安全装置として機能する。
本発明のゴム堰の内部を透視して構造を例示する正面図である。 図1の側面図である。 図2において膨張収縮体が膨張している状態を例示するゴム堰の側面図である。
符号の説明
1 ゴム堰
2 ゴム袋部
3 固定部
4、4a、4b 作業者通路
5 圧力調整室
6 気密性ドア
7 膨張収縮体
8 補修材料
9 設置地盤

Claims (3)

  1. ゴム袋部と、該ゴム袋部を水中に固設する固定部とを備え、前記ゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立するゴム堰において、前記ゴム袋部の外部と内部とを往来可能な作業者通路を設けるとともに、前記ゴム袋部の内部に、収縮状態の膨張収縮体を備え、作業者がゴム袋部の内部に入った際に前記膨張収縮体が膨張されて、前記ゴム袋部が収縮した場合に膨張した膨張収縮体によりゴム袋部の膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保する構成にしたことを特徴とするゴム堰。
  2. 前記作業者通路に前記ゴム袋部の内部と外部との圧力差を維持可能な圧力調整室を設けた請求項1に記載のゴム堰。
  3. ゴム袋部と、該ゴム袋部を水中に固設する固定部とを備え、前記ゴム袋部の内部に空気を密封して膨張起立しているゴム堰のゴム袋部の破損部をゴム袋部の内部から補修するゴム堰の補修方法において、前記ゴム袋部の内部に設置した膨張収縮体の内部に空気を密封して膨張させ、該膨張収縮体によって前記ゴム袋部の膨張起立状態を維持して所定の内部空間を確保可能にした状態で、前記ゴム袋部の内部で補修作業を行なうゴム堰の補修方法。
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