JPH09310560A - 防火戸 - Google Patents

防火戸

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JPH09310560A
JPH09310560A JP8127012A JP12701296A JPH09310560A JP H09310560 A JPH09310560 A JP H09310560A JP 8127012 A JP8127012 A JP 8127012A JP 12701296 A JP12701296 A JP 12701296A JP H09310560 A JPH09310560 A JP H09310560A
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JP
Japan
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fire
door
fire door
vermiculite
plate
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Application number
JP8127012A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Yamazaki
堅一郎 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takashimaya Kosakusho Co
Original Assignee
Takashimaya Kosakusho Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防火戸を軽量化し、その制作、運搬、取付け
時の取扱い性を改善すると共に、耐衝撃性などの機械的
強度にも優れたものとし、より高度な防火水準を満足す
る防火戸とすることである。 【解決手段】 方形状の防火戸Aの周縁を形成する枠体
3の内部に、膨張したバーミキュライトの板状成形体か
らなる耐火層4を嵌め入れ、その表面を化粧板5で被覆
する。または枠体の表裏面に、耐火層として膨張したバ
ーミキュライトの板状成形体を一層以上重ねて設ける。
バーミキュライト本来の優れた断熱性および耐火性が発
揮され、低比重であり、防火戸が軽量化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防火壁の開閉部
に取り付ける防火戸に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、木質系の防火戸は、鉄(鋼)や
難燃性の木材からなる方形状その他の任意形状の戸枠の
内部に、ケイ酸カルシウム板、ガラス繊維を混入したフ
ェノールフォーム板、ロックウール板、パーティクルボ
ードなどの断熱・耐火層を防火面に沿って設け、戸の表
面を難燃化処理した化粧板で被覆したものからなる。
【0003】このような防火戸は、建設省告示の防火性
能試験に合格しなければ使用できないものであるが、例
えば平成2年建設省告示第1125号に規定する乙種防
火戸の防火性能試験では、戸の表面をLPGの火炎に2
0分間さらした時に裏面に発炎が発生しないこと、隙間
や亀裂が発生しないこと、著しい発煙がないこと、加熱
後の衝撃試験(3kgの錘を落差50cmの距離から落
下する)で剥離や脱落がなく構造上安定である特性等が
要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したケイ
酸カルシウムやガラス繊維を混入したフェノールフォー
ム板、ロックウール板、パーティクルボードなどからな
る断熱・耐火層は、比重が0.9程度のものであって、
例えば900×2100mmの防火戸は約55kgとな
り、その制作、運搬、取付け時に2人以上の人数が必要
となり、取扱い性が悪いという問題点がある。
【0005】前記したケイ酸カルシウムなどの公知の断
熱・防火層は、一般的な防火基準を満足するが、同じ厚
さでそれより高い防火水準を満足させることは困難であ
る。
【0006】また、公知の粘土鉱物であるバーミキュラ
イトは、アルミニウム、鉄、マグネシウム含水ケイ酸塩
の三層構造を呈し、約320℃で層間水の多くが脱水
し、残りは500〜600℃で脱水する性質があり、特
に、急熱すると脱水により元の厚さの20〜30倍に剥
離膨張するので、膨張ヒル石とも呼ばれている。
【0007】このようなバーミキュライトは、剥離膨張
した際の断熱性を利用して、防火壁の塗装材料としては
周知であったが、これはセメントをバインダーとする湿
式工法により、すなわち機械吹き付けまたはこて塗りに
よって被覆するものであるため、機械的な強度が低く脆
いという欠点があった。
【0008】なお、セメントをバインダーとする湿式工
法では、通常、ポルトランドセメントを75重量%程度
混合するため、厚肉に塗布すると重くなるため、防火戸
の芯材用の耐火物として採用されることはなかった。
【0009】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、防火戸を軽量化し、その制作、運搬、取
付け時の取扱い性を改善すると共に、耐衝撃性などの機
械的強度にも優れており、しかも、より高度な防火水準
を満足する防火戸とすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、戸を形成する枠体の内部に耐
火層を設け、戸の表面を化粧板で被覆した防火戸におい
て、前記耐火層が膨張したバーミキュライトの板状成形
体である構成を採用したのである。
【0011】また、戸を形成する枠体の表裏面に重ねて
耐火層を設け、戸の表裏面を化粧板で被覆した防火戸に
おいて、前記耐火層として膨張したバーミキュライトの
板状成形体を一層以上重ねるという構成を採用したので
ある。
【0012】前記戸の枠の内部に膨張したバーミキュラ
イトの板状成形体を設けた発明では、膨張したバーミキ
ュライトからなる板状成形体を所要の肉厚にした際、バ
ーミキュライト本来の優れた断熱性および耐火性が発揮
される。そして、膨張したバーミキュライトは、軽量の
無機質接着剤をバインダーとして膨張した状態で成形さ
れており、このものはケイ酸カルシウム等の従来の耐火
物比重(約0.9)に比べて約1/2に低比重(約0.
45)であるので、防火戸が軽量化され、一人で運搬で
きるなど取扱い性が改良される。
【0013】戸を形成する枠の表裏面に重ねて膨張した
バーミキュライトの板状成形体を一層以上重ねて設けた
防火戸の発明においても、前記同様の作用があり、防火
戸が軽量化されると共に、優れた断熱・耐火性を発揮す
る。
【0014】また、上記の防火戸は、いずれも戸の表面
を化粧板で被覆しており、使用に耐える耐衝撃性等の機
械的強度を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明に用いる膨張したバーミ
キュライトの板状成形体は、公知の粘土鉱物であるバー
ミキュライトを約320℃以上に高温に急熱して元の厚
さの20〜30倍に結晶層間に剥離膨張させ、その際に
ガラスやセラミックス等の前記急熱時に融着性を有する
周知の無機系接着剤をバインダーとして、板状のキャビ
ティーを有する型内で成型したものである。
【0016】このような膨張したバーミキュライトの板
状成形体は、市販品を採用し適宜に大きさや厚さを調整
してもよく、例えば成形体素材であるTERMAX社製
のSN−450を採用することができる。
【0017】また、この発明の防火戸は、特に細部の構
造に限定されるものではなく、開き戸および引き戸のい
ずれの構造のものであっても適用できる。
【0018】この発明の実施形態を以下に添付図面に基
づいて説明する。図1に示す第1の実施形態は、防火壁
に固定された防火戸用取付け枠(溶融亜鉛メッキ鋼板
製)1に蝶番2で取付けた開き戸型の防火戸Aであり、
方形状の戸の周縁を形成する枠体3の内部に、膨張した
バーミキュライトの板状成形体からなる耐火層4を嵌め
入れ、その表面を化粧板5で被覆している。
【0019】前記した枠体3は、ナラ材などの堅木から
なる長尺板を方形状に組み合わせた主枠材6の表裏面に
ガラス繊維混入のフェノール樹脂発泡板7を重ねて接着
したものである。このような枠体3は、上記以外の周知
の難燃性の素材で形成してもよく、例えば硬質の木材の
単体からなる枠体であってもよいのは勿論である。
【0020】耐火層4の膨張したバーミキュライトの板
状成形体は、TERMAX社製のSN−450(比重
0.45)を板状に切削加工したものを使用した。この
ような板状成形体は、燃焼の際に結晶内の水蒸気のみが
蒸発し、有毒ガスの発生がなく、廃棄処分する際には本
来中性の鉱物であるために、土に戻り無公害であり、環
境に悪影響がないものである。
【0021】また、化粧板5は、天然木化粧合板などか
らなるものを使用し、防火戸Aの全表面を覆うように接
着固定した。このような化粧板5の材料は、耐火層4に
優れた断熱・耐火性能があることから、一般の防火戸に
使用されている難燃性のものに限定されるものではな
く、例えば紙、布、合成樹脂シートなどの可燃性の材料
をも選択的に使用することができる。
【0022】なお、上記した第1の実施形態では、対向
する枠体3の長手方向の2辺に沿ってグラファイト系の
加熱膨張剤8を内装しており、加熱時に膨張させて取付
け枠1と防火戸Aとの隙間を塞ぐようにしている。ま
た、図中の鎖線は、ドアノブ9を示している。
【0023】図2に示す第2の実施形態として示した防
火戸Bは、主枠材6のみからなる枠体の表裏面に、耐火
層10として膨張したバーミキュライトの板状成形体を
一層以上重ねるという構成を採用したものであり、第1
の実施形態と同一の構造の部分は、図2中に同一の符号
を付してその説明を省略した。
【0024】前記の耐火層10は、第1の実施形態で採
用したものと同じ素材を、厚さ15mmの板状に切削加
工したものであり、防火戸Bの中央部分の内部は中空で
あり、その空気層によって断熱性および軽量である点に
おいて、第1の実施形態のものより優れた防火戸であ
る。
【0025】図2において耐火層10は、表裏に2層の
サンドイッチ構造のものを示したが、防火戸Bの片面や
所要部に1層のみを設けてもよく、さらには薄肉の枠材
を介在させるなどして3層以上の多層構造としてもよい
のは勿論である。
【0026】
【実施例】図1に示した構造の木質系防火戸において、
枠体の内部に膨張したバーミキュライトの板状成形体
(比重0.45、厚さ30mm)からなる耐火層を嵌め
入れ、表面を天然木化粧合板(厚さ2.5mm)で被覆
した。なお、枠体は、ナラ材からなる長尺板を方形状に
組み合わせた主枠材(厚さ14.0mm)の表裏面にガ
ラス繊維混入のフェノール樹脂発泡板(厚さ8.0m
m)を重ねて接着した。
【0027】この防火戸は、厚さ35.0mm、幅9
4.4mm、高さ214.2mmの寸法であり、重量が
約30kgであった。このものは、同じサイズで耐火層
をケイ酸カルシウム等を使用した従来品(55kg)に
比べ40%以上軽量であった。
【0028】上記の木質系防火戸に対して、平成2年建
設省告示第1125号に規定する乙種防火戸の防火性能
試験を行なったところ、戸の表面をLPGの火炎に20
分間さらした時に裏面に発炎が発生しない、隙間や亀裂
が発生しない、著しい発煙がない、加熱後の衝撃試験
(3kgの錘を落差50cmの距離から落下する)で剥
離や脱落がなく構造上安定であるという条件を全て満足
した。
【0029】また、上記同じ構造の木質系防火戸につい
て、2時間の燃焼試験を実施したところ、亀裂、炭化、
溶融せず、建設省で認定されている1時間の防火性能は
もちろんのこと、2時間以上の防火性能を発揮可能であ
ることが判明した。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、戸の
枠の内部または枠の表裏面に重ねて膨張したバーミキュ
ライトの板状成形体を設け、戸の表面を化粧板で被覆し
た防火戸としたので、防火戸が軽量化され、その制作、
運搬、取付け時の取扱い性が改善されると共に、耐衝撃
性などの機械的強度にも優れたものとなり、しかも、よ
り高度な防火水準を満足する防火戸となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の横断面図
【図2】第2の実施形態の横断面図
【符号の説明】
1 取付け枠 2 蝶番 3 枠体 4、10 耐火層 5 化粧板 6 主枠材 7 フェノール樹脂発泡板 8 加熱膨張剤 9 ドアノブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E06B 3/84 E06B 3/84

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸を形成する枠体の内部に耐火層を設
    け、戸の表面を化粧板で被覆した防火戸において、前記
    耐火層が膨張したバーミキュライトの板状成形体からな
    ることを特徴とする防火戸。
  2. 【請求項2】 戸を形成する枠体の表裏面に重ねて耐火
    層を設け、戸の表裏面を化粧板で被覆した防火戸におい
    て、前記耐火層として膨張したバーミキュライトの板状
    成形体を一層以上重ねて設けたことを特徴とする防火
    戸。
JP8127012A 1996-05-22 1996-05-22 防火戸 Pending JPH09310560A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2368038A (en) * 2000-10-12 2002-04-24 Mdf Inc Method of and system for forming a fire door core
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