JPH09309246A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09309246A
JPH09309246A JP8125410A JP12541096A JPH09309246A JP H09309246 A JPH09309246 A JP H09309246A JP 8125410 A JP8125410 A JP 8125410A JP 12541096 A JP12541096 A JP 12541096A JP H09309246 A JPH09309246 A JP H09309246A
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JP
Japan
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fan
power supply
image forming
unit
control signal
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Application number
JP8125410A
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Inventor
Kazunori Nakamura
和則 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温度時のホットオフセット現象や画像形成
処理の劣化、低温度時のファン風量過大による電力浪費
やコールドオフセット現象を防止することが可能な画像
形成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 内部で発生する熱を装置外へ放出するフ
ァン16と、ファン16に電力を供給する電源部24a
と、内部の温度を検出して機内温度検出信号Tを出力す
る機内温度検出部28と、機内温度検出信号Tが示す内
部の温度に応じた内容のファン制御信号fを出力する中
央演算処理装置(CPU)23aと、ファン制御信号f
の内容に応じて電源部24aからファン16へ電力を供
給するファン用電源制御部27とを備えることにより、
高温度時のホットオフセット現象や画像形成処理の劣
化、低温度時のファン風量過大による電力浪費やコール
ドオフセット現象を防止することが可能な画像形成装置
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を記録紙
に印字して出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ・ワーク
ステーションの出力端末装置として種々の画像形成装置
が提案されている。近年では、この画像形成装置とし
て、記録速度と印字品質の両者において優位性が高い電
子写真プロセスとレーザ技術とを用いたレーザビームプ
リンタが急速に普及してきている。レーザビームプリン
タ等の電子写真装置は、帯電工程、露光工程、現像工
程、転写工程、定着工程を行って記録紙に印字を行い、
その記録紙を装置外へ排出するものである。最近では、
スキャナ、パソコン等の外部ホスト機器の有する複数の
印字スピード・解像度に対応するため、あるいは、ユー
ザの用途等に対応するため、レーザビームプリンタが高
機能化し、レーザビームプリンタ自体も複数の印字スピ
ード・解像度で印字できるものが求められるようになっ
てきている。
【0003】図5は、従来のレーザビームプリンタを正
面を開放して示す構成図である。図5において、レーザ
ビームプリンタ1は、表示・操作部2、コントローラ部
3、感光ドラム4、帯電器5、露光光学系6、現像器
7、転写ローラ8、除電器9、記録紙12を収納する記
録紙カセット11、給紙ローラ13、用紙搬送路14、
加熱ローラ17と加圧ローラ18とから成る定着器1
5、ファン16、フェースダウン搬送路19、フェース
ダウン排紙トレイ20、フェースアップ搬送路21、フ
ェースアップ排紙トレイ22を有する。
【0004】以上のように構成されたレーザビームプリ
ンタ1の各部の機能について説明する。操作・表示部2
は、一般に画像形成装置の上面に設けられ、液晶ディス
プレイパネルや発光ダイオード等の表示手段と入力スイ
ッチ等の操作手段とで構成され、印字に関する各種動作
環境状態の設定と表示を行う。コントローラ部3は、外
部ホスト機器とのデータの入出力を制御し、送信される
画像データの画像処理を行い、また、操作・表示部2か
ら入力されるデータに従って印字に関する各種動作環境
の設定も行う。感光ドラム4は、アルミ等の金属ドラム
表面の電極薄膜上に有機光導電性物質を付着させたもの
である。
【0005】次に、レーザビームプリンタ1の動作につ
いて概略説明する。帯電器5により感光ドラム4の回転
方向(矢印方向)に沿って感光ドラム4表面を帯電させ
る(帯電工程)。帯電器5により帯電させた感光ドラム
4表面に、露光光学系6から露光光線10を照射する。
これにより、感光ドラム4表面に、原稿の像を光像で投
影した静電潜像が形成される(露光工程)。現像器7は
静電潜像の上にトナーを吸着させる(現像工程)。転写
ローラ8は感光ドラム4表面に現像器7で形成されたト
ナー像を記録紙12に転写する(転写工程)。除電器9
は、転写ローラ8によりトナー像を記録紙12に転写
後、感光ドラム4表面に残留しているトナーを除去す
る。定着器15は、加熱ローラ17と加圧ローラ18と
から構成され、転写後の記録紙12上のトナー像を加熱
ローラ17と加圧ローラ18とにより記録紙12上に定
着させる(定着工程)。ファン16は加熱ローラ17や
図示しない駆動モータ等から発生する熱を装置外に放出
する。給紙ローラ13は記録紙カセット11から記録紙
12を1枚ずつ給紙し、用紙搬送路14に搬送する。フ
ェースダウン排紙トレイ20は、ユーザが操作・表示部
2で排紙方式としてフェースダウンを選択したときに使
用し、フェースダウン搬送路19を通ってきた記録紙1
2を受ける。一方、ユーザが排紙方式としてフェースア
ップを選択したときは、フェースアップ排紙トレイ22
を使用し、フェースアップ搬送路21を通ってきた記録
紙12を受ける。
【0006】図6は、図5のレーザビームプリンタ1に
おけるファン制御系統を示すブロック図である。図6に
おいて、ファン16の制御を行う部分は、中央演算処理
装置(CPU)23と電源部24と電源ON/OFF制
御部25とパソコン等の外部ホスト機器26とを有す
る。CPU23と電源ON/OFF制御部25とはコン
トローラ部3の一部を構成する。外部ホスト機器26は
レーザビームプリンタ1外の機器であって、CPU23
の各種動作環境の設定を行う。CPU23は、装置全体
の画像形成のタイミングを制御し、エラー等の判定、そ
の判定に基づく制御を行う。電源部24は、ファン16
に電圧を印加する定電圧電源である。電源ON/OFF
制御部25は、CPU23からのON/OFF制御信号
aによって、電源部24とファン16との接続のオン、
オフ制御を行う。
【0007】帯電工程、露光工程、現像工程、転写工
程、定着工程を含む通常の画像形成を行う場合、加熱ロ
ーラ17や駆動モータ等から発生する熱とコロナ放電に
よって発生するオゾンとを装置外に放出するため、ファ
ン16を回転させる。ファン16を回転させる場合ま
ず、パソコン、スキャナ等の外部ホスト機器26あるい
は表示・操作部2からのユーザ入力によって、CPU2
3の各種動作環境の設定を行う。画像形成が開始される
と、CPU23から電源ON/OFF制御部25にオン
を示すON/OFF制御信号aを出力する。オンを示す
ON/OFF制御信号aを入力した電源ON/OFF制
御部25は電源部24とファン16とを接続する。これ
によりファン16に電圧が供給され、ファン16は回転
し始める。ファン16を駆動する駆動モータは通常はD
Cモータであり、電源部24からファン16に供給され
る電圧値によってファン16の回転数は変化するが、電
源部24は1種類の電圧を出力するのみであるので、フ
ァン16は一定の回転数で回転する。ファン16の回転
を停止させる場合は、CPU23から電源ON/OFF
制御部25にオフを示すON/OFF制御信号aを出力
する。オフを示すON/OFF制御信号aを入力した電
源ON/OFF制御部25は電源部24とファン16と
を遮断する。これによりファン16への電圧供給が停止
され、ファン16は回転を停止する。
【0008】以上のような構成、機能を有する従来の画
像形成装置としてのレーザビームプリンタ1について、
その動作をより詳細に説明する。印字前にユーザは、表
示・操作部2に表示された動作環境の設定内容に従っ
て、各種動作環境の設定を行う。コントローラ部3が外
部ホスト機器26から文字・画像データを受信してその
画像処理を行うと、感光ドラム4は回転しながら次に示
す工程を繰り返し、プリント動作を行う。まず帯電工程
において、帯電器5内の帯電線に直流の高圧電圧を印加
し、コロナ放電を行わせることで、電荷・静電エネルギ
ーの放射を行い、回転する感光ドラム4の表面を−70
0V程度に一様に帯電させる。次に、露光工程におい
て、コントローラ部3から送信される印字パターンデー
タに従って、露光光学系6から照射されるレーザビーム
を変調し、その露光光線10を感光ドラム4表面に照射
する。露光光線10が照射された部分は電気伝導度が増
すため、その部分だけ電荷が消滅し、感光ドラム4表面
に静電潜像が形成される。次に、現像工程において、現
像器7はトナーを−300V程度に帯電させる。現像器
7に感光ドラム7が回転して到達すると、露光光線10
の照射により電荷がなくなった感光ドラム4の表面部分
に負に帯電したトナーが吸着し、ネガポジプロセスによ
る現像が行われる。次に、転写工程において、記録紙1
2は、給紙ローラ13により記録紙カセット11から給
紙され、用紙搬送路14を通って転写ローラ8に搬送さ
れる。このとき、表面に+1000V程度の電圧を印加
した転写ローラ8の静電的クーロン力によって、感光ド
ラム4表面に吸着したトナーを記録紙12に転写する。
転写後、感光ドラム4表面に残ったトナーは除電器11
によって除去される。次に、定着工程において、定着器
15内の加圧ローラ18の挟持圧と加熱ローラ17の熱
とにより、記録紙12表面のトナー像が定着される。フ
ァン16は、加熱ローラ17や駆動モータ等から生じる
熱と、コロナ放電によって発生するオゾンを装置外に放
出する。記録紙12の排紙方法は、フェースダウンとフ
ェースアップの2通りがある。ユーザが排紙方式として
フェースダウンを選択する場合、記録紙12はフェース
ダウン搬送路19を通り、フェースダウン排紙トレイ2
0に排出される。ユーザが排紙方式としてフェースアッ
プを選択する場合、記録紙12はフェースアップ搬送路
21を通り、フェースアップ排紙トレイ22に排出され
る。以上のような印字工程により1枚の記録紙12の印
字動作を完了する。
【0009】次に、レーザビームプリンタ1内で発生す
る熱について説明する。レーザビームプリンタ1では、
印字する解像度によって印字スピードが変化、たとえば
1200dpi(dots per inch )で9ppm(pages
per minutes )、600dpiで18ppmというよう
に変化するので、印字スピードに応じて駆動モータ回転
数や加熱ローラ17の設定温度等が変化する場合、それ
ぞれの印字スピードで駆動モータや加熱ローラ17等か
ら発生する発熱量が異なり、レーザビームプリンタ1内
の温度も変化する。
【0010】次に、加熱ローラ17の設定温度について
述べる。記録紙12に転写したトナーを定着させるに
は、一定量の熱エネルギーをトナーに与えなければなら
ない。低印字スピード時はトナーが加熱ローラ17と比
較的長時間接するので、加熱ローラ17の設定温度は低
く設定し、逆に高印字スピード時はトナーが加熱ローラ
17と接する時間が短いので、加熱ローラ17の設定温
度を高く設定する。このようにして、印字スピードが変
化してもトナーに一定量の熱エネルギーを与える。この
ため、低印字スピード時のレーザビームプリンタ1内の
温度に比べて、高印字スピード時のレーザビームプリン
タ1内の温度の方が高い。さらに、レーザビームプリン
タ1内の温度はレーザビームプリンタ1の使用環境温度
にも依存して変化し、高温度環境下でのレーザビームプ
リンタ1内の温度は相対的に高く、低温度環境下でのレ
ーザビームプリンタ1内の温度は相対的に低くなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置(レーザビームプリンタ1)では、ファン
16は一定回転数で回転しており、高温度環境下あるい
は高印字スピード時の高温度状態にある画像形成装置内
を許容レベルまで冷却できず、定着時にトナーを加熱し
過ぎ、溶融したトナーの一部が加熱ローラ17の表面に
付着するホットオフセット現象や、熱によるトナーの融
着といった画像形成処理の劣化を引き起こすという問題
点を有していた。また、低温度環境下あるいは低印字ス
ピード時の画像形成装置内の低い温度状態に対してもフ
ァン16は一定の回転数で回転するため、ファン16は
必要以上の風量で回転し、余分な電力を消費するととも
に、定着時のトナーの加熱不足によってトナー・加熱ロ
ーラ17間の付着力がトナー・記録紙12間の付着力よ
りも大きくなり、トナーが加熱ローラ17の表面に付着
するコールドオフセット現象を引き起こすという問題点
を有していた。
【0012】この画像形成装置では、高温度時のホット
オフセット現象や画像形成処理の劣化、低温度時のファ
ン風量過大による電力浪費やコールドオフセット現象を
防止することが要求されている。
【0013】本発明は、高温度時のホットオフセット現
象や画像形成処理の劣化、低温度時のファン風量過大に
よる電力浪費やコールドオフセット現象を防止すること
が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像形成装置は、画像情報を印字して出力す
る画像形成装置であって、内部で発生する熱を装置外へ
放出するファンと、ファンに電力を供給する電源部と、
内部の温度を検出して機内温度検出信号を出力する機内
温度検出部と、機内温度検出信号が示す内部の温度に応
じた内容のファン制御信号を出力する中央演算処理装置
と、ファン制御信号の内容に応じて電源部からファンへ
電力を供給するファン用電源制御部とを備えるように構
成したものである。
【0015】これにより、高温度時のホットオフセット
現象や画像形成処理の劣化、低温度時のファン風量過大
による電力浪費やコールドオフセット現象を防止するこ
とが可能な画像形成装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、画像情報を印字して出力する画像形成装置であっ
て、内部で発生する熱を装置外へ放出するファンと、フ
ァンに電力を供給する電源部と、内部の温度を検出して
機内温度検出信号を出力する機内温度検出部と、機内温
度検出信号が示す内部の温度に応じた内容のファン制御
信号を出力する中央演算処理装置と、ファン制御信号の
内容に応じて電源部からファンへ電力を供給するファン
用電源制御部とを備えることとしたものであり、ファン
制御信号の内容に応じた電力がファンへ供給され、機内
温度検出信号の示す内部温度に応じてファン回転数が制
御されるという作用を有する。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、電源部は2種類以上の電圧を出力する
定電圧電源であり、ファン用電源制御部はファン制御信
号の内容に応じて2種類以上の電圧のうちいずれかの電
圧をファンへ供給することとしたものであり、ファン制
御信号に応じた種類の電圧がファンへ供給され、ファン
の回転数が内部温度に応じて制御されるという作用を有
する。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、電源部は2種類以上の電流を出力する
定電流電源であり、ファン用電源制御部はファン制御信
号の内容に応じて2種類以上の電流のうちいずれかの電
流をファンへ供給することとしたものであり、ファン制
御信号に応じた種類の電流がファンへ供給され、ファン
の回転数が内部温度に応じて制御されるという作用を有
する。
【0019】請求項4に記載の発明は、画像情報を印字
して出力する画像形成装置であって、内部で発生する熱
を装置外へ放出する2以上のファンと、ファンに電力を
供給する電源部と、内部の温度を検出して機内温度検出
信号を出力する機内温度検出部と、機内温度検出信号が
示す内部の温度に応じた内容のファン制御信号を出力す
る中央演算処理装置と、ファン制御信号の内容に応じて
2以上のファンのうち電源部から電力を供給するファン
を選択するファン用電源制御部とを備えることとしたも
のであり、電力を供給するファンの数が機内温度検出信
号の示す内部温度に応じて決定され、内部温度に応じて
1つ又は複数のファンが選択されるという作用を有す
る。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による画
像形成装置(ここではレーザビームプリンタ)のファン
制御系統を示すブロック図である。図1において、ファ
ン16、外部ホスト機器26は図6と同様のものなの
で、同一符号を付し、説明は省略する。CPU(中央演
算処理装置)23aは後述の機内温度検出部28からの
機内温度検出信号Tが示す内部の温度に応じた内容のフ
ァン制御信号fを出力し、電源部24aは2種類以上の
電圧を出力する定電圧電源であり、ファン用電源制御部
27はCPU23aからのファン制御信号fの内容に応
じて電源部24aからの2種類の電圧のうちいずれかの
電圧をファン16へ供給し、機内温度検出部28はレー
ザビームプリンタ内部の温度(以下、「内部温度」とい
う)を検出して機内温度検出信号Tを出力する。図1の
CPU23aとファン用電源制御部27とはレーザビー
ムプリンタのコントローラ部3(図5参照)の一部を構
成する。このように、電源部24aから出力される2種
類の電圧のうちのいずれかの電圧を内部温度に応じてフ
ァン16へ供給するようにしたので、内部温度が高温の
ときにはファン16の回転数を高くし、低温のときには
回転数を低くするように制御することが可能となる。レ
ーザビームプリンタが高温度環境状態あるいは定着器1
5内の加熱ローラ17(図5参照)の温度が高い高印字
スピード状態にある場合、レーザビームプリンタ内の温
度が高いため、CPU23aはファン用電源制御部27
を介してファン16を高速で回転させて冷却能力を向上
させる。また、レーザビームプリンタが低温度環境状態
あるいは定着器15内の加熱ローラ17の温度が低い低
印字スピード状態にある場合、レーザビームプリンタ内
の温度が低いため、CPU23aはファン用電源制御部
27を介してファン16を低速で回転させて冷却能力を
下げる。
【0021】以上のように構成されたレーザビームプリ
ンタのファン制御系統について、図1を具体化した図2
を用いて説明する。図2は図1の画像形成装置を具体的
に示す回路図である。図2において、ファン用電源制御
部27はCPU23aからのファン制御信号fが入力さ
れるトランジスタ29、30を有し、機内温度検出部2
8は分圧抵抗器31とサーミスタ32とを有する。機内
温度検出部28は温度管理の特に必要な定着器15周辺
に配置する。分圧抵抗器31とサーミスタ32とを直列
にそれぞれの一端で接続し、それぞれの他端を電源とグ
ランドとに接続する。分圧抵抗器31とサーミスタ32
との接続部の電位は機内温度検出信号TとしてCPU2
3aのA/D入力ポート(図示せず)に入力される。サ
ーミスタ32は内部温度に依存して抵抗値が大きく変化
するものであり、その抵抗値の変化に応じて分圧抵抗器
31とサーミスタ32との接続部の電位も変化する。内
部温度と電位との相対関係からCPU23aはサーミス
タ32周辺の内部温度をA/D入力ポートを介して検出
することができる。
【0022】電源部24aはファン16の2つの回転数
に対応する2つの定電圧HiとLoを出力し、高電圧H
iの出力ラインはトランジスタ29のエミッタに接続さ
れ、低電圧Loの出力ラインはトランジスタ30のエミ
ッタに接続されている。定電圧HiとLoの値は、内部
温度の変化に対してファン16が最適な風量を吐出する
回転数で回転するように、予めその電圧値を設定してお
く。トランジスタ29とトランジスタ30のコレクタは
共にファン16に接続されており、いずれかのトランジ
スタ29,30がオンになったときにファン16に電源
部24aから電圧が供給される。トランジスタ29,3
0のベースはCPU23aの出力ポートに接続されてい
る。
【0023】機内温度検出信号Tにより検出した機内温
度(内部温度)が高い場合は、CPU23aから、トラ
ンジスタ29をオン、トランジスタ30をオフにするフ
ァン制御信号fを出力し、ファン16に高電圧Hiを供
給し、ファン16を高速で回転させる。一方、機内温度
検出信号Tにより検出した機内温度が低い場合は、CP
U23aから、トランジスタ29をオフ、トランジスタ
30をオンにするファン制御信号fを出力し、ファン1
6に低電圧Loを供給し、ファン16を低速で回転させ
る。このようにして、ファン16は変化する機内温度に
対して2種類の回転数で回転し、機内温度を一定に保つ
ように制御される。
【0024】なお、図1、図2では電源部24aで2種
類の電圧を発生するようにしたが、電源部24aで3種
類以上の電圧を発生するようにすることもできる。この
場合、CPU23aからは3つ以上のファン制御信号f
が出力され、ファン用電源制御部27は3つ以上のトラ
ンジスタで構成される。また、電源部24aで2種類以
上の電流を発生する、すなわち電源部24aを2種類以
上の定電流を出力する定電流電源とすることもできる。
この場合、上述と同様、機内温度の変化に対してファン
制御信号fをCPU23aからファン用電源制御部27
に出力し、ファン制御信号fの内容に応じてファン用電
源制御部27はファン16に供給する定電流を切り換え
る。これによりファン16の回転数を変化させて機内温
度を一定に保つことができる。
【0025】以上のように本実施の形態1によれば、C
PU23aは、ファン制御信号fをファン用電源制御部
27に出力してファン用電源制御部27における通電回
路(トランジスタ29、30から成る回路)を制御する
ようにしたので、ファン16に供給する定電圧又は定電
流の値を内部温度に応じて変えることができ、ファン1
6の回転数を内部温度に対して最適な風量を吐出する回
転数に制御することができる。
【0026】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2による画像形成装置(レーザビームプリンタ)のフ
ァン制御系統を示すブロック図である。図3において、
ファン16、外部ホスト機器26、ファン用電源制御部
27、機内温度検出部28は図1と同様のものなので、
また電源部24は図6と同様なものなので、同一符号を
付し、説明は省略する。CPU(中央演算処理装置)2
3bは機内温度検出部28からの機内温度検出信号Tが
示す内部温度に応じた内容のファン制御信号fを出力
し、電源部24は所定の電圧を出力する定電圧電源であ
る。図3のCPU23bとファン用電源制御部27とは
レーザビームプリンタのコントローラ部3(図5参照)
の一部を構成する。このように、電源部24からの出力
電圧をいずれかのファン16へ供給するようにしたの
で、内部温度が高温のときには電源部24からの出力電
圧を2つのファン16へ供給し、低温のときには電源部
24からの出力電圧を1つのファン16へ供給するよう
に制御することが可能となる。レーザビームプリンタが
高温度環境状態あるいは定着器15内の加熱ローラ17
(図5参照)の温度が高い高印字スピード状態にある場
合、レーザビームプリンタ内の温度が高いため、CPU
23bはファン用電源制御部27を介して2つのファン
16を回転させて冷却能力を向上させる。また、レーザ
ビームプリンタが低温度環境状態あるいは定着器15内
の加熱ローラ17の温度が低い低印字スピード状態にあ
る場合、レーザビームプリンタ内の温度が低いため、C
PU23bはファン用電源制御部27を介していずれか
1つのファン16を回転させて冷却能力を下げる。
【0027】以上のように構成されたレーザビームプリ
ンタのファン制御系統について、図3を具体化した図4
を用いて説明する。図4は図3の画像形成装置を具体的
に示す回路図である。図4において、図2と同様、ファ
ン用電源制御部27はCPU23bからのファン制御信
号fが入力されるトランジスタ29、30を有し、機内
温度検出部28は分圧抵抗器31とサーミスタ32とを
有する。機内温度検出部28は温度管理の特に必要な定
着器15周辺に配置する。分圧抵抗器31とサーミスタ
32とを直列にそれぞれの一端で接続し、それぞれの他
端を電源とグランドとに接続する。分圧抵抗器31とサ
ーミスタ32との接続部の電位は機内温度検出信号Tと
してCPU23bのA/D入力ポート(図示せず)に入
力される。サーミスタ32は内部温度に依存して抵抗値
が大きく変化するものであり、その抵抗値の変化に応じ
て分圧抵抗器31とサーミスタ32との接続部の電位も
変化する。内部温度と電位との相対関係からCPU23
bはサーミスタ32周辺の内部温度をA/D入力ポート
を介して検出することができる。
【0028】機内温度検出信号Tにより検出した機内温
度(内部温度)が高い場合は、CPU23bから、トラ
ンジスタ29、30を共にオンにするファン制御信号f
を出力し、ファン16に電源部24から電圧を供給し、
2つのファン16を回転させる。一方、機内温度検出信
号Tにより検出した機内温度が低い場合は、CPU23
bから、トランジスタ29、30のうちのいずれか1つ
をオンにするファン制御信号fを出力し、1つのファン
16に電源部24から電圧を供給し、1つのファン16
を回転させる。このように変化する機内温度に対して1
つ又は2つのファン16が回転し、機内温度を一定に保
つように制御される。
【0029】なお、本実施の形態2では電源部24で定
電圧を発生するようにしたが、電源部24で定電流を発
生するようにすることもできる。この場合、機内温度の
変化に対してファン制御信号fをCPU23bからファ
ン用電源制御部27に出力し、ファン制御信号fの内容
に応じてファン用電源制御部27は定電流を供給するフ
ァン16を切り換える。これにより1つ又は2つのファ
ン16を回転させて機内温度を一定に保つことができ
る。また、図3、図4では2つのファン16を示した
が、ファン16の数を3つ以上とすることもでき、この
場合、ファン用電源制御部27は3つ以上のトランジス
タ29,30を有し、CPU23bからは3つのファン
制御信号fが出力される。
【0030】以上のように本実施の形態2によれば、C
PU23bは、ファン制御信号fをファン用電源制御部
27に出力してファン用電源制御部27における通電回
路を制御するようにしたので、定電圧又は定電流を供給
するファン16を選択することができ、回転動作するフ
ァン16の数を選択して内部温度に対して最適な風量を
吐出させるように制御することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の画像形成装置によ
れば、ファン制御信号の内容に応じた電力をファンへ供
給して、機内温度検出信号の示す内部温度に応じてファ
ン回転数を制御することができるので、従来は高温度時
に生じていたホットオフセット現象や画像形成処理の劣
化を防止することができ、また低温度時に生じていたフ
ァン風量過大による電力浪費やコールドオフセット現象
を防止することができるという有利な効果が得られる。
【0032】また、ファン制御信号に応じた種類の定電
圧又は定電流をファンへ供給して、ファンの回転数を内
部温度に応じて制御することができ、上記と同様の有利
な効果が得られる。
【0033】さらに、電力を供給するファンの数を機内
温度検出信号の示す内部温度に応じて決定して、内部温
度に応じて1つ又は複数のファンを選択して回転させる
ことができ、上記と同様の有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による画像形成装置(レ
ーザビームプリンタ)のファン制御系統を示すブロック
【図2】図1の画像形成装置を具体的に示す回路図
【図3】本発明の実施の形態2による画像形成装置(レ
ーザビームプリンタ)のファン制御系統を示すブロック
【図4】図3の画像形成装置を具体的に示す回路図
【図5】従来のレーザビームプリンタを正面を開放して
示す構成図
【図6】図5のレーザビームプリンタにおけるファン制
御系統を示すブロック図
【符号の説明】
16 ファン 23a,23b CPU 24,24a 電源部 26 外部ホスト機器 27 ファン用電源制御部 28 機内温度検出部 29,30 トランジスタ 31 分圧抵抗器 32 サーミスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報を印字して出力する画像形成装置
    であって、内部で発生する熱を装置外へ放出するファン
    と、前記ファンに電力を供給する電源部と、内部の温度
    を検出して機内温度検出信号を出力する機内温度検出部
    と、前記機内温度検出信号が示す内部の温度に応じた内
    容のファン制御信号を出力する中央演算処理装置と、前
    記ファン制御信号の内容に応じて前記電源部から前記フ
    ァンへ電力を供給するファン用電源制御部とを備えた画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】前記電源部は2種類以上の電圧を出力する
    定電圧電源であり、前記ファン用電源制御部は前記ファ
    ン制御信号の内容に応じて前記2種類以上の電圧のうち
    いずれかの電圧を前記ファンへ供給する請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記電源部は2種類以上の電流を出力する
    定電流電源であり、前記ファン用電源制御部は前記ファ
    ン制御信号の内容に応じて前記2種類以上の電流のうち
    いずれかの電流を前記ファンへ供給する請求項1記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】画像情報を印字して出力する画像形成装置
    であって、内部で発生する熱を装置外へ放出する2以上
    のファンと、前記ファンに電力を供給する電源部と、内
    部の温度を検出して機内温度検出信号を出力する機内温
    度検出部と、前記機内温度検出信号が示す内部の温度に
    応じた内容のファン制御信号を出力する中央演算処理装
    置と、前記ファン制御信号の内容に応じて前記2以上の
    ファンのうち前記電源部から電力を供給するファンを選
    択するファン用電源制御部とを備えた画像形成装置。
JP8125410A 1996-05-21 1996-05-21 画像形成装置 Pending JPH09309246A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013178398A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
JP2014160118A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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JP2013178398A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
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