JPH09308648A - 使い捨ておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背側部を確実に腹側部に止着でき、剥離紙を
必要とせず、容易且つ確実に廃棄形状を形成させること
のできるファスナーを有する使い捨ておむつを提供する
こと。 【解決手段】 液透過性の表面シート１１、液不透過性
の裏面シート１２、及びこれらの両シート間に介在する
吸収体を有し、着用時に着用者の背側に位置する背側部
Ｂの左右両側部にタブテープ１３が連接され、タブテー
プ１３の表面シート１１側の面に機械的ファスナーの凸
部材からなる係合部１３ａが設けられており、着用時に
着用者の腹側に位置する腹側部Ａには、機械的ファスナ
ーの凹部材からなる止着部１４が形成されている使い捨
ておむつ１０であって、タブテープ１３それぞれの裏面
シート１２側には、使い捨ておむつ１０の廃棄時に廃棄
用テープとして機能する粘着テープ１５が、その粘着部
１５ａを介して剥離自在に粘着されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、背側部の左右両側
部にタブテープが連接され、該タブテープに機械的ファ
スナーの凸部材又は凹部材が設けられ、腹側部には、上
記機械的ファスナーの凸部材又は凹部材が係合・止着さ
れる止着部が設けられている使い捨ておむつに関し、更
に詳しくは、背側部を確実に腹側部に止着でき、剥離紙
を必要とせず、容易且つ確実に廃棄形態を形成させるこ
とのできるファスナーを有する使い捨ておむつに関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、機械的ファスナーによって背側部の両側部を腹側部
に止着させて着用される使い捨ておむつはよく知られて
いる。この様な使い捨ておむつでは、機械的ファスナー
の凸部材又は凹部材が、背側部の左右両側部に連接され
たタブテープに設けられており、この機械的ファスナー
の凸部材又は凹部材が係合・止着される止着部が腹側部
に設けられている。この様な使い捨ておむつでは、粘着
ファスナーにより背側部を腹側部に止着させる使い捨て
おむつに比べ、手油や、ベビーパウダー等の粉末による
汚染等を原因とする止着力の低下が生じ難い、剥離時
に、背側部を腹側部から確実に剥離でき、腹側部の裏面
シートを破るおそれがない、等の利点を有する。しか
し、この様な従来の使い捨ておむつでは、タブテープを
止着部以外に止着させることができず、廃棄時等におい
て、吸収した体液や便、及びこれらを拭き取ったティッ
シュやおしり拭き等を内側にして漏れないように巻き上
げた、いわゆる廃棄形態を保持させることができない欠
点がある。

【０００３】上述の欠点を解消するために、従来より、
特開平２−４３７２号公報や特開平２−４３７３号公報
に、タブテープに、機械的ファスナーとして機能する機
械的ファスナー部及び粘着ファスナーとして機能する粘
着ファスナー部の両方を備える技術が提案されている。
即ち、特開平２−４３７２号公報には、添付の図７
（ａ）に示す様に、タブテープ１１３を機械的ファスナ
ー部１１３ａから更に延長して機械的ファスナー部１１
３ａと同じ面に粘着剤を塗布した粘着ファスナー部１１
３ｂを設け、粘着ファスナー部１１３ｂ同士を重ねると
ともにこれを更に機械的ファスナー部１１３ａに折り重
ねる技術や、添付の図８に示す様に、タブテープ２１３
には粘着ファスナー部２１３ｂのみを設け、この粘着フ
ァスナー部２１３ｂに機械的ファスナー片２１３ａを剥
離可能に貼付する技術が提案されている。また、特開平
２−４３７３号公報には、添付の図９に示す様に、タブ
テープ３１３の一方の面に機械的ファスナー部３１３ａ
と粘着ファスナー部３１３ｂの両方を設け、着用時には
機械的ファスナー部３１３ａと粘着ファスナー部３１３
ｂの両方を腹側部に止着させる技術が提案されている。

【０００４】添付の図７（ａ）に示す、タブテープ１１
３を機械的ファスナー部１１３ａから更に延長して粘着
ファスナー部１１３ｂを設ける技術では、廃棄時等に
は、図７（ｂ）に示す様に、タブテープ１１３を引き伸
ばして粘着ファスナー部１１３ｂを露出し、この粘着フ
ァスナー部１１３ｂを、廃棄形態において外側となって
いる裏面シート（図示せず）に粘着させることにより、
廃棄形態を保持させることができる。しかし、廃棄形態
とした時に、機械的ファスナー部１１３ａの設けられた
部分が裏面シート側に配置され、裏面シート（図示せ
ず）に固着されないので、タブテープ１１３を裏面シー
ト（図示せず）に留めにくく、また廃棄形態を良好に保
持させにくい問題点がある。また、添付の図８に示す、
粘着ファスナー部２１３ｂに機械的ファスナー片２１３
ａを剥離可能に貼付する技術では、廃棄時等に機械的フ
ァスナー片２１３ａを剥離して粘着ファスナー部２１３
ｂを露出し、この粘着ファスナー部２１３ｂによって廃
棄形態を保持させることができる。しかし、機械的ファ
スナー片２１３ａを廃棄する手間を要する問題点があ
る。

【０００５】更に、添付の図９に示す、タブテープ３１
３の一方の面に機械的ファスナー部３１３ａと粘着ファ
スナー部３１３ｂの両方を設ける技術では、廃棄時等
に、そのまま粘着ファスナー部３１３ｂを対となってい
るタブテープ３１３や裏面シート（図示せず）に粘着さ
せて廃棄形態を保持させることができる。しかし、廃棄
時まで、粘着ファスナー部３１３ｂを保護しておく手段
が必要であり、また、機械的ファスナー３１３ａを配設
する面積が制限され、機械的ファスナー３１３ａが離脱
し易くなる問題点がある。更に、着用に際して粘着ファ
スナー部３１３ｂを利用するため、粉末等による汚染は
もちろんのこと、おむつ腹側部の止着部による繊維くず
や止着部を外れた場合には裏面シートと接着してしま
い、接着力が弱くなったりする。さらには、テープ剥離
時に腹側部が離れず腹側部の裏面シートが破れて再係合
が困難となるおそれがある等、粘着ファスナー部３１３
ｂが機械的ファスナー部３１３ａと共に腹側部に接着さ
れることにより、背側部を腹側部に粘着させる使い捨て
おむつの欠点が解消されずに残る問題点がある。

【０００６】従って、本発明の目的は、背側部を確実に
腹側部に止着でき、剥離紙を必要とせず、容易且つ確実
に廃棄形態を形成させることのできるファスナーを有す
る使い捨ておむつを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表
面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれらの両シ
ート間に介在する吸収体を有し、着用時に着用者の腹側
に位置する腹側部及び背側に位置する背側部が形成され
ており、該背側部の左右両側部にタブテープが連接さ
れ、該タブテープの上記表面シート側の面に機械的ファ
スナーの凸部材又は凹部材からなる係合部が設けられて
おり、上記腹側部には、上記機械的ファスナーの凸部材
又は凹部材が係合・止着される止着部が形成されている
使い捨ておむつにおいて、上記タブテープそれぞれの裏
面シート側には、上記使い捨ておむつの廃棄時に廃棄用
テープとして機能する粘着テープが、その粘着部を介し
て剥離自在に粘着されていることを特徴とする使い捨て
おむつを提供することにより上記目的を達成したもので
ある。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の使い捨ておむつの
一実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。図
１は本発明の第１の実施形態の使い捨ておむつを示す斜
視図、図２は図１の使い捨ておむつの要部を示す側面図
であって、（ａ）は粘着テープをタブテープに粘着させ
た状態、（ｂ）は粘着テープをタブテープから剥離した
状態を示すもの、図３は図１の使い捨ておむつの廃棄形
態を示す正面図である。

【０００９】本実施形態の使い捨ておむつ１０は、図１
に示す様に、液透過性の表面シート１１、液不透過性の
裏面シート１２、及びこれらの両シート間に介在する吸
収体（図示せず）を有し、着用時に着用者の腹側に位置
する腹側部Ａ及び背側に位置する背側部Ｂが形成されて
いる。そして背側部Ｂの左右両側部にタブテープ１３が
連接され、該タブテープ１３の上記表面シート１１側の
面に機械的ファスナーの凸部材からなる係合部１３ａが
設けられており、上記腹側部Ａには、機械的ファスナー
の凹部材からなる止着部１４が設けられている。これら
の構成については、公知の従来技術と同じである。

【００１０】而して、本実施形態の使い捨ておむつ１０
では、図２（ａ）及び（ｂ）に示す様に、上記タブテー
プ１３それぞれの裏面シート１２側には、使い捨ておむ
つ１０の廃棄時に廃棄用テープとして機能する粘着テー
プ１５が、その粘着部１５ａを介して剥離自在に粘着さ
れている。

【００１１】本実施形態について詳述すると、上記粘着
テープ１５は、その基端部１５ｂが上記背側部Ｂの裏面
シート１２表面に固定されており、上記粘着部１５ａ
は、上記タブテープ１３の係合部１３ａと反対側の面に
対向する位置に設けられている。

【００１２】本実施形態について更に詳述すると、上記
タブテープ１３は、その基端部１３ｂが背側部Ｂの表面
シート１１に固定されており、先端は折り重ねられて摘
み部１３ｃが形成されている。上記係合部１３ａは、こ
のタブテープ１３の先端側に設けられており、またこの
係合部１３ａと反対側の表面には、剥離処理を施された
被粘着部１３ｄが設けられている。また、粘着テープ１
５は、基端部１５ｂが背側部Ｂの裏面シート１２に固定
され、基端部１５ｂのすぐ先端側はタブテープ１３に固
着されている。また先端は折り重ねられて摘み部１５ｃ
が形成されている。そして、粘着テープ１５のタブテー
プ１３と対向する面は、タブテープ１３との固着部から
摘み部１５ｃまでの間ほぼ全面が粘着部１５ａとなって
いる。粘着テープ１５は、この粘着部１５ａを介してタ
ブテープ１３の被粘着部１３ｄに粘着されている。

【００１３】上記タブテープ１３及び上記粘着テープ１
５の材料としては、従来のタブテープと同様のものを用
いることができる。上記機械的ファスナーの凸部材とし
ては、マジックテープ（登録商標）の凸部材、クイック
ロン（登録商標）の凸部材、マジクロス（登録商標）の
凸部材等を用いることができる。上記被粘着部１３ｄ
は、粘着テープ１５の粘着部１５ａを、その粘着性を喪
失させずに剥離可能に接着できるものである。この被粘
着部１３ｄを設けるための上記剥離処理は、剥離処理剤
を塗布又は吹きつけるか、剥離テープを粘着する等によ
り行うことができる。上記剥離処理剤あるいは上記剥離
テープの剥離剤成分としては、シリコーン樹脂系、フッ
素樹脂系、オクタデシルイソシアネート系のもの等が好
ましい。上記粘着部１５ａは、粘着剤を塗布し、又は粘
着剤の塗布されたテープを固着することにより形成する
ことができる。上記粘着剤としては、ゴム系粘着剤、シ
リコーン含有ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコ
ーン含有アクリル系粘着剤、及びシリコーン系粘着剤等
を用いることができる。

【００１４】上述のような構成を有する本実施形態の使
い捨ておむつ１０では、使用前においては、粘着テープ
１５及びタブテープ１３がともに背側部Ｂの側縁部Ｂ’
において折曲され、タブテープ１３の係合部１３ａが背
側部Ｂの表面シート１１に面接した状態（図示せず）と
なっている。そして、着用時には、図２（ａ）に示す様
に、粘着テープ１５をタブテープ１３に粘着させたま
ま、タブテープ１３を展開させ、タブテープ１３の係合
部１３ａを止着部１４に係合・止着させる。廃棄時等に
は、図２（ｂ）に示す様に、粘着テープ１５の摘み部１
５ｃを引き、粘着テープ１５をタブテープ１３から剥離
して粘着部１５ａを露出させる。また、タブテープ１３
は粘着テープ１５との固着部から図中矢印Ｃ方向に背側
部Ｂの側縁部Ｂ’で折曲してその係合部１３ａを表面シ
ート１１に係合させる。そして、使い捨ておむつ１０を
表面シート１１側を内側にした状態で腹側部Ａの縁部か
ら背側部Ｂに向けて巻き上げ、この状態で、粘着テープ
１５を粘着部１５ａを介して裏面シート１２へ粘着させ
れば、図３に示す様な使い捨ておむつ１０の廃棄形態が
得られる。

【００１５】この様に、本実施形態の使い捨ておむつ１
０によれば、着用時には、タブテープ１３の係合部１３
ａの機械的ファスナーにより、背側部Ｂを確実に腹側部
Ａに止着することができ、廃棄時には、粘着テープ１５
により廃棄形態を保持させることができる。また、本実
施形態の使い捨ておむつ１０によれば、粘着部１５ａが
タブテープ１３に形成された被粘着部１３ｄにより被覆
されているので、着用時等に汚染されることがなく、廃
棄時に確実に廃棄形態を保持させることができる。更
に、本実施形態の使い捨ておむつ１０によれば、粘着部
１５ａがタブテープ１３に形成された被粘着部１３ｄに
より被覆されているので、剥離紙等の、廃棄時等に粘着
部１５ａを露出する際に廃棄する必要のあるものが生じ
ない。また、本実施形態の使い捨ておむつ１０によれ
ば、粘着テープ１５の一方の面の背側部Ｂから延出され
た部分の大半に粘着部１５ａが形成されるので、粘着テ
ープ１５を容易且つ確実に裏面シート１２に留めて廃棄
形態を保持させることができる。

【００１６】次に、本発明の使い捨ておむつの第２の実
施形態について説明する。尚、本実施形態において上述
した図１及び図２に示す第１の実施形態の使い捨ておむ
つ１０と同一の部材に関しては同一の符号を付し説明は
省略する。図４は本発明の第２の実施形態の使い捨てお
むつを示す斜視図、図５は図４の使い捨ておむつの要部
側面図であり、（ａ）は粘着テープをタブテープに粘着
させた状態、（ｂ）は粘着テープをタブテープから剥離
した状態を示すものである。

【００１７】本実施形態の使い捨ておむつ２０では、図
４及び図５に示す様に、タブテープ２３は、その基端部
２３ｂが背側部Ｂにおいて表面シート１１と裏面シート
１２との間に挟持固定されている。また、係合部２３ａ
は、タブテープ２３の先端近傍から上記背側部Ｂの左右
両側部まで設けられている。これ以外の構成については
上述の第１の実施形態と同じである。上記タブテープ２
３の材料としては、上記第１の実施形態のタブテープ１
３と同様のものを用いることができる。また、タブテー
プ２３の係合部２３ａも、上記第１の実施形態の係合部
１３ａと同様の機械的ファスナーの凸部材を用いること
ができる。

【００１８】本実施形態の使い捨ておむつ２０によって
も、上記第１の実施形態の使い捨ておむつ１０と同様の
作用・効果を得ることができる。また、特に本実施形態
の使い捨ておむつ２０によれば、タブテープ２３の一方
の面の背側部Ｂから延出された部分のほぼ全体に係合部
２３ａが形成されているので、着用時にタブテープ２３
を強固にかつ確実に止着部１４に留めておくことができ
る。更に、特に本実施形態の使い捨ておむつ２０によれ
ば、背側部Ｂの表面シート１１上にタブテープ２３が露
出されていなので、使用前には、粘着テープ１５及びタ
ブテープ２３をともに背側部Ｂの側縁部Ｂ’において折
曲し、タブテープ２３の係合部２３ａを背側部Ｂの表面
シート１１に係合させ仮留めしておくことができる。

【００１９】次に、本発明の使い捨ておむつの第３の実
施形態について説明する。尚、本実施形態において上述
した図１及び図２に示す第１の実施形態の使い捨ておむ
つ１０と同一の部材に関しては同一の符号を付し説明は
省略する。図６は本発明の第３の実施形態の使い捨てお
むつの要部を示す側面図であり、（ａ）は粘着テープを
タブテープに粘着させた状態、（ｂ）は粘着テープをタ
ブテープから剥離した状態を示すものである。

【００２０】本実施形態の使い捨ておむつ３０では、図
６（ａ）又は（ｂ）に示す様に、タブテープ１３は、そ
の基端部１３ｂが少なくとも背側部Ｂにおける表面に固
定されており、粘着テープ３５は、その粘着部３５ａが
上記タブテープ１３の基端部１３ｂと対向する位置に設
けられている。

【００２１】本実施形態について更に詳述すると、タブ
テープ１３の基端部１３ｂは背側部Ｂの裏面シート１２
側に固着されており、上述の第１の実施形態と同様の被
粘着部１３ｄが、基端部１３ｂに設けられている。粘着
テープ３５は、基端部３５ｂがタブテープ１３の基端部
１３ｂに連接されており、基端部３５ｂにおいて折り返
されている。そして、上記被粘着部１３ｄに対向する位
置に粘着部３５ａが設けられ、粘着テープ３５はこの粘
着部３５ａを介してタブテープ１３の被粘着部１３ｄに
粘着されている。粘着テープ３５の先端には上述の第１
の実施形態と同様の摘み部３５ｃが形成されており、こ
の摘み部３５ｃはタブテープ１３の基端部１３ｂの先端
側に対向している。これら以外の構成については上述の
第１の実施形態と同じである。上記粘着テープ３５の材
料としては、上記第１の実施形態の粘着テープ１５と同
様のものを用いることができる。また、粘着テープ３５
の粘着部３５ａも、上記第１の実施形態の粘着部１５ａ
と同様に形成することができる。

【００２２】本実施形態の使い捨ておむつ３０は、使用
前においては、粘着テープ３５及びタブテープ１３がと
もに背側部Ｂの側縁部Ｂ’において折曲され、タブテー
プ１３の係合部１３ａが背側部Ｂの表面シート１１に面
接した状態（図示せず）となっている。そして、着用時
には、図６（ａ）に示す様に、粘着テープ３５をタブテ
ープ１３に粘着させたまま、タブテープ１３を展開さ
せ、タブテープ１３の係合部１３ａを止着部１４に係合
・止着させる。廃棄時等には、図６（ｂ）に示す様に、
粘着テープ３５の摘み部３５ｃを引き、粘着テープ３５
をタブテープ１３から剥離して粘着部３５ａを露出させ
る。また、使い捨ておむつ３０の背側部Ｂを、タブテー
プ１３と粘着テープ３５との連接部のある位置Ｂ’’か
ら図中矢印Ｄ方向に折曲してタブテープ１３の係合部１
３ａを表面シート１１に係合させる。そして、上述の第
１の実施形態と同様の方法で、廃棄形態を得ることがで
きる。本実施形態の使い捨ておむつ３０によっても、上
述の第１の実施形態と同様の作用及び効果を得ることが
できる。

【００２３】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではなく、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面
シート、及びこれらの両シート間に介在する吸収体を有
し、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部及び背側に
位置する背側部が形成されており、該背側部の左右両側
部にタブテープが連接され、該タブテープの上記表面シ
ート側の面に機械的ファスナーの凸部材又は凹部材から
なる係合部が設けられており、上記腹側部には、上記機
械的ファスナーの凸部材又は凹部材が係合・止着される
止着部が形成されている使い捨ておむつにおいて、上記
タブテープそれぞれの裏面シート側には、上記使い捨て
おむつの廃棄時に廃棄用テープとして機能する粘着テー
プが、その粘着部を介して剥離自在に粘着されていれば
よく、各部材の具体的な形状や寸法等は本発明の趣旨を
逸脱しない限りにおいて適宜変更可能であり、タブテー
プの表面シート側の面における係合部の配設位置、タブ
テープの裏面シート側における粘着テープの粘着位置等
は上述の各実施形態において相互に交換可能である。

【００２４】例えば、図１乃至図３に示す第１の実施形
態や図６に示す第３の実施形態において、図４及び図５
に示す第２の実施形態と同様に、係合部１３ａをタブテ
ープ１３の先端近傍から背側部Ｂの左右両側部まで設け
たり、タブテープ１３の基端部１３ｂを表面シート１１
と裏面シート１２との間に挟持して背側部Ｂに固定する
ことができる。上記各実施形態において、タブテープ１
３，２３の係合部１３ａ，２３ａを形成する機械的ファ
スナーの凸部材は、タブテープ１３，２３と一体に形成
されたものとすることもできる。上記各実施形態におい
て、腹側部Ａに不織布が配されている場合には、該不織
布が止着部１４として機能するから、特別に機械的ファ
スナーの凹部材を設けなくてもよい。上記各実施形態に
おいて、タブテープ１３，２３の係合部１３ａ，２３ａ
は機械的ファスナーの凹部材により形成し、止着部１４
を機械的ファスナーの凸部材により形成することもでき
る。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る使い
捨ておむつによれば、機械的ファスナーによって背側部
を確実に腹側部に止着でき、剥離紙を必要とせず、容易
且つ確実に廃棄形態を形成させることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態の使い捨ておむつを示
す斜視図である。

【図２】図１の使い捨ておむつの要部を示す側面図であ
り、（ａ）は粘着テープの粘着部をタブテープの被粘着
部に粘着させた状態、（ｂ）は粘着テープの粘着部をタ
ブテープの被粘着部から剥離した状態を示すものであ
る。

【図３】図１の使い捨ておむつの廃棄形態を示す正面図
である。

【図４】本発明の第２の実施形態の使い捨ておむつを示
す斜視図である。

【図５】図４の使い捨ておむつの要部を示す側面図であ
り、（ａ）は粘着テープの粘着部をタブテープの被粘着
部に粘着させた状態、（ｂ）は粘着テープの粘着部をタ
ブテープの被粘着部から剥離した状態を示すものであ
る。

【図６】本発明の第３の実施形態の使い捨ておむつの要
部を示す側面図であり、（ａ）は粘着テープの粘着部を
タブテープの被粘着部に粘着させた状態、（ｂ）は粘着
テープの粘着部をタブテープの被粘着部から剥離した状
態を示すものである。

【図７】従来技術の使い捨ておむつの一例のタブテープ
を示す側面図であり、（ａ）はタブテープの着用時にお
ける状態、（ｂ）はタブテープの廃棄時における状態を
示すものである。

【図８】従来技術の使い捨ておむつのその他の例のタブ
テープを示す側面図である。

【図９】従来技術の使い捨ておむつのその他の例を示す
要部正面図である。

【符号の説明】

１０ 使い捨ておむつ １１ 表面シート １２ 裏面シート １３ タブテープ １３ａ 係合部 １３ｂ 基端部 １３ｃ 摘み部 １３ｄ 被粘着部 １４ 止着部 １５ 粘着テープ １５ａ 粘着部 １５ｂ 基端部 １５ｃ 摘み部 ２０ 使い捨ておむつ ２３ タブテープ ２３ａ 係合部 ２３ｂ 基端部 ３０ 使い捨ておむつ ３５ 粘着テープ ３５ａ 粘着部 ３５ｂ 基端部 ３５ｃ 摘み部 Ａ 腹側部 Ｂ 背側部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
   面シート、及びこれらの両シート間に介在する吸収体を
   有し、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部及び背側
   に位置する背側部が形成されており、該背側部の左右両
   側部にタブテープが連接され、該タブテープの上記表面
   シート側の面に機械的ファスナーの凸部材又は凹部材か
   らなる係合部が設けられており、上記腹側部には、上記
   機械的ファスナーの凸部材又は凹部材が係合・止着され
   る止着部が形成されている使い捨ておむつにおいて、 上記タブテープそれぞれの裏面シート側には、上記使い
   捨ておむつの廃棄時に廃棄用テープとして機能する粘着
   テープが、その粘着部を介して剥離自在に粘着されてい
   ることを特徴とする使い捨ておむつ。
2. 【請求項２】 上記粘着テープは、その基端部が上記背
   側部における表面に固定されており、その上記粘着部
   は、上記タブテープの上記係合部と反対側の面と対向す
   る位置に設けられていることを特徴とする請求項１に記
   載の使い捨ておむつ。
3. 【請求項３】 上記タブテープは、その基端部が少なく
   とも上記背側部における表面に固定されており、 上記粘着テープは、その粘着部が上記タブテープの基端
   部と対向する位置に設けられていることを特徴とする請
   求項１に記載の使い捨ておむつ。
4. 【請求項４】 上記係合部は、上記タブテープの先端近
   傍から上記背側部の左右両側部まで設けられていること
   を特徴とする請求項１乃至請求項３のうちのいずれかに
   記載の使い捨ておむつ。