JPH09307757A - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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Publication number
JPH09307757A
JPH09307757A JP8116782A JP11678296A JPH09307757A JP H09307757 A JPH09307757 A JP H09307757A JP 8116782 A JP8116782 A JP 8116782A JP 11678296 A JP11678296 A JP 11678296A JP H09307757 A JPH09307757 A JP H09307757A
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JP
Japan
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data
recording
binary
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output
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Application number
JP8116782A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kondou
丈詞 近藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調記録及びエッジ検出を伴う二値記録が可
能な情報記録装置であって、記録品質を低下させること
なく構成を簡略化することが可能な情報記録装置を提供
する。 【解決手段】 階調記録する際には、1画素毎の階調情
報を含む4ビットの階調データSt を階調記録用のタイ
ミングデータSttに変換するための階調記録用LUTを
RAM41に記憶させて、階調記録用のタイミングデー
タSttを生成し、これをパラレル/シリアル変換してレ
ーザダイオード23を駆動する。一方、エッジ検出を伴
う二値記録する際には、1ドット毎の二値情報を含む1
ビットの二値データS2 並びに右エッジデータSr 、左
エッジデータSl 及びクロックデータSc に基づいて二
値記録用のタイミングデータSttを得るための二値記録
用LUTをRAM41に記憶させ、二値記録用のタイミ
ングデータSttを生成し、これをパラレル/シリアル変
換してレーザダイオード23を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
等に代表される情報記録装置であって、例えば、記録情
報に対応して変調されたレーザ光等の光ビームを感光体
に照射して当該記録情報に対応する静電潜像を得、これ
にトナー(現像剤)を塗布し、その後当該トナーを用紙
に転写し、更に定着して記録情報に対応した記録像を得
る情報記録装置における記録制御部の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】上記プリンタや複写機等における記録制
御部においては、従来、記録情報として階調データが入
力されたときにはそれに対応する階調記録を行い、二値
データが入力されたときにはそれに対応する二値記録を
行うことができるものが知られている。
【0003】ここで、従来のプリンタや複写機等におけ
る階調記録とは、上記感光体上における記録単位として
の1画素毎に明るさ(濃淡)を所定数の段階に変化させ
て記録する記録方法であり、例えば、16階調の階調記
録であれば、1画素毎の濃度を16段階に変化させて記
録することをいう。
【0004】一方、二値記録とは、階調を設けることな
く、記録単位としての1ドット毎に情報を用紙上に記録
するか否か、すなわち、1ドット毎にトナーを塗布させ
るための光ビームを出射するか否かを設定するための二
値データに基づいて記録する方法である。この場合に
は、当該二値データには、1ドット毎に像を形成するか
否かの二値の情報しか含まれていない。
【0005】更に、当該二値記録において、当該トナー
を塗布する部分、すなわち像を形成する部分について、
当該像の端部であるエッジ部分(換言すれば、文字等に
おける輪郭部分)を検出し、当該エッジ部分を薄く(デ
ューティを下げて)像を形成するように記録するのがエ
ッジ検出を伴う二値記録である。このエッジ検出を伴う
二値記録によれば、輪郭部分が薄く(デューティを下げ
て)記録されるので、細い線等の図形をより細く表現
し、より鮮明な画像を得ることができる。また、これと
は逆に、上記エッジ部分を検出し、当該エッジ部分につ
いては強調的に濃く(デューティを上げて)記録し、エ
ッジ部分以外の像の中心部分においては少し薄く(デュ
ーティを下げて)像を形成することにより、像の輪郭を
鮮明にすると共に、像の中心部分に塗布するトナーを低
減し、全体としてトナーの使用量を節約するようにする
ことができる。
【0006】次に、上記階調記録又はエッジ検出を伴う
二値記録(以下、単に二値記録という。)を行うために
従来提案された情報記録装置における記録制御部の構成
及び動作について、図14及び図15を用いて説明す
る。
【0007】始めに、図14を用いて、上記記録制御部
の構成について説明する。なお、図14及び図15に示
す記録制御部においては、階調記録を行う際には、夫々
の階調に対応して1画素毎の光ビームの照射時間を変化
させることにより階調記録を行う。すなわち、16階調
の階調記録を行う場合には、第15階調の濃度を得る際
の光ビームの照射時間を基準として、例えば、第7階調
の濃度とするときには第15階調の濃度を得る際の光ビ
ームの照射時間の半分の照射時間だけ光ビームを感光体
に照射して静電潜像を形成し、第3階調の濃度とすると
きには第15階調の濃度を得る際の光ビームの照射時間
の四分の一の照射時間だけ光ビームを感光体に照射して
静電潜像を形成する。また、第0階調の記録を行う際に
は、光ビームを出射しない。このようにすることによ
り、より鮮明な階調差を有する階調記録が可能となる。
【0008】一方、二値記録を行う際には、二値の情報
を含む二値データ及び当該二値データにおける像のエッ
ジ部分を示すエッジデータに基づいて、当該二値データ
が「1」のときには照射時間を制御してエッジ部分の強
調又は淡化を行いつつ一定の強度の光ビームを照射し、
二値データが「0」のときには光ビームを出射しないよ
うにして二値記録を行う。
【0009】図14に示すように、従来提案された記録
制御部100は、階調を示す4ビットの階調データSt
に基づいて、夫々の階調に対応するレーザ光の出射タイ
ミングを示す16ビットのタイミングデータSttを出力
するルックアップテーブル(以下、LUT(Look Up Ta
ble )という。)を記憶したRAM(Random AccessMem
ory)101と、タイミングデータSttをパラレル/シ
リアル変換してシリアルデータSs を出力するパラレル
/シリアル(P/S)変換器102と、エッジデータS
e に基づいて、パルス信号であるPWM(Pulse Width
Modulation)信号Sp を出力するPWM回路103と、
二値の情報を含む二値データS2 に基づいて、当該二値
データS2 におけるエッジ部分を検出して上記エッジデ
ータSeを出力するエッジ検出回路108と、上記二値
データS2 とPWM信号Sp の積を取って積信号Sa を
出力するAND回路104と、CPU107からの選択
信号Sslに基づいて階調記録を行う際にはシリアルデー
タSs を選択して出力信号Sout として出力し、二値記
録を行う際には積信号Sa を選択して出力信号Sout と
して出力するデータセレクタ105と、出力された出力
信号Sout に基づいて駆動され、レーザ光Bを出射する
レーザダイオード106とにより構成されている。
【0010】次に、記録制御部100の動作を、図15
に示すタイミングチャートに基づいて説明する。始め
に、二値データS2 に基づいて二値記録を行う場合につ
いて、図15(a)を用いて説明する。なお、以下に説
明する二値記録においては、エッジ部分を薄く(デュー
ティを下げて)記録して細い線を含む像の鮮明化を図る
ものとする。
【0011】二値データS2 に含まれる二値の情報は、
図15(a)最上段に示すように、1ドットを形成する
か否か、すなわち、1ドットに対応する感光体上の領域
にトナーを付着させるか否かを示す情報であり、図15
(a)の例では、1ドットに対応する感光体上の領域に
トナーを付着させるときには二値データS2 は例えば
「1」となり、トナーを付着させないときには例えば
「0」となる。
【0012】そして、この二値データS2 に基づいて、
当該二値データS2 に含まれるエッジ部分がエッジ検出
回路108により検出され、エッジデータSe が出力さ
れる。すなわち、図15(a)最上段に示す例では、最
初の「1」のドットであるドットD2 では、当該ドット
D2 が左端のエッジ部分であり、また右端のエッジ部分
でもあることを示すエッジデータSe が出力され、同じ
く「1」のドットであるドットD4 では、当該ドットD
4 が左端のエッジ部分であることを示すエッジデータS
e が出力され、ドットD6 では、当該ドットD6 が右端
のエッジ部分であることを示すエッジデータSe が出力
される。
【0013】そして、夫々のエッジ部分を示すエッジデ
ータSe に基づき、PWM回路103は当該エッジデー
タSe に対応した周期のPWM信号Sp を生成してAN
D回路104に出力する。例えば、図15(a)中段に
示すように、左右両端のエッジ部分であるドットD2 に
対応する時間においては、当該ドットD2 を50%のデ
ューティ比(50%に限らず、例えば75%であっても
よい)で記録するためのPWM信号Sp を生成する。一
方、左端のエッジ部分であるドットD4 については、左
端に相当する部分でレーザ光Bを照射しないように、デ
ューティ比75%となるように記録するためのPWM信
号Sp を生成する。同様に、右端のエッジ部分であるド
ットD6 については、右端に相当する部分でレーザ光B
を照射しないように、デューティ比75%となるように
記録するためのPWM信号Sp を生成する。
【0014】また、その他のエッジ部分でないドット
(D1 、D3 、D5 、D7 )については、二値記録画像
の全体の濃度を調整可能とするために予め設定されたデ
ューティ比に基づいて、例えば、最大濃度であればデュ
ーティ比100%となるように、また、多少濃度を低く
するのであればそれに応じたデューティ比(図15に示
す例では、エッジ以外のドットのデューティ比を75%
に設定しているが、これに限らず、例えば、デューティ
比80%であっても、デューティ比95%であっても、
或は、その他の適当なデューティ比であってもよい)と
なるように記録するためのPWM信号SP を生成する。
【0015】このようにして生成された、エッジ部分の
情報を含むPWM信号Sp と上記二値データS2 がAN
D回路104に入力され、当該PWM信号Sp と二値デ
ータS2 の積信号Sa (図15(a)最下段参照)が出
力され、データセレクタ105でCPU107からの選
択信号Sslにより当該積信号Sa が選択されて出力信号
Sout として出力され、これによりレーザダイオード1
06が駆動される。これにより、細い線に対応する像は
より細く形成し、鮮明な二値記録画像を得ることができ
る。また、PWM信号Sp におけるエッジ以外の部分に
対応したデューティ比を適切な値に設定することによ
り、二値記録画像の濃度を調整することもできる。な
お、図15(a)に示すPWM信号SP におけるエッジ
部分のデューティ比を100%とすれば、エッジを強調
することができ、像の輪郭を鮮明にすることが可能とな
る。
【0016】次に、階調データSt に基づいて階調記録
を行う場合について、図15(b)を用いて説明する。
階調データSt に含まれる階調情報は、図15(b)上
段に示すように、1画素に対応する領域に対応して階調
を示す階調情報が含まれている。このとき、16階調で
階調記録を行う場合には、当該階調データSt は16階
調分の階調情報を含むことができるように4ビットのデ
ィジタルデータとされる。
【0017】そして、16階調の階調記録を行う場合
に、4ビットの階調データSt がRAM101に入力さ
れると、当該RAM101に記憶されているLUTを参
照して、入力された階調データSt に対応する16ビッ
トのタイミングデータSttがRAM101から出力され
る。このとき、LUTには、階調データSt で指定され
る階調数に対応するアドレスに当該階調数に対応するタ
イミングデータSttが記述されており、このタイミング
データSttが階調データSt に含まれる階調数に対応す
る階調情報を含むデータとして出力される。
【0018】このタイミングデータSttに含まれる階調
情報についてより具体的に説明すると、タイミングデー
タSttはレーザ光Bが1画素に対応する感光体上の領域
を走査する際の当該レーザ光Bの出射タイミングを示す
情報であり、上述のように、例えば第7階調の濃度とす
るときには、レーザ光Bの照射位置が1画素に対応する
感光体上の領域に入ったタイミングから、第15階調の
濃度を得る際の光ビームの照射時間の半分の照射時間だ
け光ビームを感光体に照射して静電潜像を記録するため
の情報となる。そして、このタイミングデータSttをパ
ラレル/シリアル変換することにより図15(b)下段
に示すシリアルデータSs が得られ、階調記録を行う際
には、データセレクタ106により当該シリアルデータ
Ss を選択して出力信号Sout として出力し、レーザダ
イオード106を駆動する。
【0019】階調記録を行う際の一連のデータの流れを
更に具体的に説明すると、例えば、ある画素について第
5階調の濃度で記録するべく階調データSt がRAM1
01に入力されたとき、当該RAM101内のLUTに
おける第5階調に相当するアドレスに記述されているタ
イミングデータSttが「001FH」(「H」は16進
数であることを示す。以下、同様。)であったとする
と、当該タイミングデータSttを16ビットでパラレル
/シリアル変換したシリアルデータSs は「0000|
0000|0001|1111」となる。そして、レー
ザダイオード106は、当該シリアルデータSs のLS
Bから5番目のビットに相当する時間(1画素に相当す
る感光体上の領域を走査する時間の5/16に相当す
る。)だけレーザ光Bを出射し、感光体上の1画素に対
応する領域に第5階調の静電潜像を形成することとな
る。
【0020】以上説明した従来の記録制御部100の動
作によれば、エッジを強調又は淡化して二値記録におけ
る画像の鮮明度を向上させつつ階調記録においても鮮明
な階調差を表現して情報を記録することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録制御部100においては、RAM101は階調記録
専用のLUTを記憶するものであったので、エッジ検出
を行うと共に二値データS2 のデューティ比を変化させ
て二値記録における鮮明度を向上させるためには、二値
記録専用のPWM回路103及びAND回路104を備
える必要があり、記録制御部全体の構成が複雑になると
共に、タイミング調整等の処理が必要となるという問題
点があった。
【0022】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたもので、その課題は、階調記録及び二値記録の
双方が可能な情報記録装置であって、記録品質を低下さ
せることなく構成を簡略化することが可能な情報記録装
置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、階調記録用の階調デー
タが外部から入力されるとき、制御信号に基づいて当該
階調データを階調記録用データに変換して出力するため
のLUT1 等の階調データ変換用データを記憶すると共
に、二値記録用の二値データ並びに当該二値データに対
応するエッジデータであって、前記二値記録を行った際
の像のエッジ部を示すエッジデータが外部から入力され
るとき、前記制御信号に基づいて当該二値データ及びエ
ッジデータを二値記録用データに変換して出力するため
のLUT2 等の二値データ変換用データを記憶する記憶
手段と、前記階調データが外部から入力されるとき、前
記記憶手段に前記階調データ変換用データを記憶させる
べく前記制御信号を出力すると共に、前記二値データ及
び前記エッジデータが外部から入力されるとき、前記記
憶手段に前記二値データ変換用データを記憶させるべく
前記制御信号を出力するCPU等の制御手段と、前記記
憶手段から出力された前記階調記録用データ又は前記二
値記録用データに基づいて、前記階調記録又は前記二値
記録を行うスキャナユニット等の記録手段と、を備えて
構成される。
【0024】請求項1に記載の発明の作用によれば、記
憶手段は、階調データが外部から入力されるとき、制御
信号に基づいて階調データ変換用データを記憶すると共
に、二値データ及びエッジデータが外部から入力される
とき、制御信号に基づいて二値データ変換用データを記
憶する。
【0025】このとき、制御手段は、階調データが外部
から入力されるとき、記憶手段に階調データ変換用デー
タを記憶させるべく上記制御信号を出力すると共に、二
値データ及びエッジデータが外部から入力されるとき、
記憶手段に二値データ変換用データを記憶させるべく上
記制御信号を出力する。
【0026】そして、記録手段は、記憶手段から出力さ
れた階調記録用データ又は二値記録用データに基づい
て、階調記録又は二値記録を行う。よって、階調記録及
びいわゆるエッジ検出を含む二値記録の双方で記憶手段
を兼用することができることにより、記憶手段の記憶内
容を書き換えるだけで階調記録とエッジ検出を含む二値
記録が実行でき、二値記録専用の変調手段等を設ける必
要がないので、情報記録装置の構成を簡略化することが
できる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の情報記録装置であっ
て、外部から入力される前記階調データ又は前記二値デ
ータ及び前記エッジデータを、切換信号に基づき切り換
えて前記記憶手段に出力するデータセレクタ等のデータ
選択手段を更に備え、前記制御手段は、外部から入力さ
れる階調記録又は二値記録のいずれかを指定する指定信
号に基づいて前記階調記録を行う場合には、前記記憶手
段に前記階調データ変換用データを記憶させるべく前記
制御信号を出力すると共に前記データ選択手段から前記
階調データを出力すべく前記切換信号を出力し、更に、
前記制御手段は、前記指定信号に基づいて前記二値記録
を行う場合には、前記記憶手段に前記二値データ変換用
データを記憶させるべく前記制御信号を出力すると共に
前記データ選択手段から前記二値データを出力すべく前
記切換信号を出力するように構成される。
【0028】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、データ選択手段
は、階調データ又は二値データ及びエッジデータを、切
換信号に基づき切り換えて記憶手段に出力する。
【0029】このとき、制御手段は、外部から入力され
る指定信号に基づいて階調記録を行う場合には、記憶手
段に階調データ変換用データを記憶させるべく制御信号
を出力すると共にデータ選択手段から階調データを出力
すべく切換信号を出力し、更に、指定信号に基づいて二
値記録を行う場合には、記憶手段に二値データ変換用デ
ータを記憶させるべく制御信号を出力すると共にデータ
選択手段から二値データを出力すべく切換信号を出力す
る。
【0030】よって、階調データ又は二値データ及びエ
ッジデータのいずれかが入力される場合でも、それらを
切り換えて正確に階調記録又は二値記録を行うことがで
きる。
【0031】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報記録装置に
おいて、前記記録手段は、レーザ光を出射して情報の記
録を行う記録手段であると共に、前記階調記録用データ
は、前記レーザ光の出射時間を制御することにより前記
階調記録を行うための階調記録用データであるように構
成される。
【0032】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、記録手段が
レーザ光を出射して情報の記録を行う記録手段であると
共に、階調記録用データが上記レーザ光の出射時間を制
御することにより階調記録を行うための階調記録用デー
タであるので、階調記録において、鮮明に階調差を出す
ことができる。
【0033】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報記録装置に
おいて、前記記録手段は、レーザ光を出射して情報の記
録を行う記録手段であると共に、前記二値記録用データ
は、前記レーザ光の出射時間を制御することにより前記
二値記録を行うための二値記録用データであるように構
成される。
【0034】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の作用に加えて、記録手段がレーザ
光を出射して情報の記録を行う記録手段であると共に、
二値記録用データが上記レーザ光の出射時間を制御する
ことにより二値記録を行うための二値記録用データであ
るので、二値画像の濃度を調整することもでき、更に
は、出射時間が長すぎることによる情報記録の不鮮明化
を防止することもできる。
【0035】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項2に記載の情報記録装置におい
て、前記データ選択手段は、前記階調データを前記記憶
手段に出力する際の当該階調データおける画素等の記録
単位の出力周期と、前記二値データ及び前記エッジデー
タを前記記憶手段に出力する際の当該二値データ及びエ
ッジデータおけるドット等の記録単位の出力周期とを異
ならせて前記階調データ又は前記二値データ及び前記エ
ッジデータを出力することを特徴とする情報記録装置。
【0036】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、データ選択手段
は、階調データを出力する際の記録単位の出力周期と二
値データ及びエッジデータを出力する際の記録単位の出
力周期とを異ならせて階調データ又は二値データ及びエ
ッジデータを出力するので、結果的に、記憶手段から階
調記録用データ又は二値記録用データが出力される際の
単位時間当たりの夫々の記録用データにおける記録単位
の数を各記録用データ間で相互に異ならせることがで
き、階調記録と二値記録で情報記録時の解像度を異なら
せることができる。
【0037】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の
情報記録装置であって、前記二値記録を行う際に、前記
記録手段は、前記二値データ及び前記エッジデータ並び
に当該二値データ及びエッジデータに基づいた周期で繰
返し変化するクロック周期データに対応した前記二値記
録用データを出力するための二値データ変換用データを
記憶するように構成される。
【0038】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項1から5のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、二値記録を行う際に、二値データ及びエッジデータ
並びにクロック周期データに対応した二値記録用データ
を出力するための二値データ変換用データを用いるの
で、クロック周期データを用いない場合に比して当該ク
ロック周期データに対応して記録態様の種類を増加させ
ることができる。
【0039】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の
情報記録装置において、前記記憶手段は、記憶されてい
るデータを書き換えることが可能なランダムアクセスメ
モリであるように構成される。
【0040】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項1から6のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、記憶手段はランダムアクセスメモリとされているの
で、一の半導体チップで記憶手段を構成でき、或は、ゲ
ートアレイ等の中に簡単に内蔵させることができ、情報
記録装置の構成をより簡略化できる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に示す
実施の形態は、本発明を、複写機機能、プリンタ機能及
びファックス機能の三者を兼ね備えた情報記録装置に適
用した場合の実施の形態について説明するものである。
【0042】始めに、実施の形態に係る情報記録装置の
全体構成について、図1を用いて説明する。図1に示す
ように、実施形態の情報記録装置Sは、本体1と、回線
制御を行うNCU(Network Control Unit)2と、後述
の感光ドラムを含み、レーザ光Bを出射して感光ドラム
に静電潜像を形成するためのレーザ記録エンジン3と、
感光ドラム等を回転させるためのモータ4と、ファック
ス送信或は複写すべき画像情報を読み取るための読み取
り部5と、情報記録装置Sに対する入力操作を行うと共
にその動作状態を表示するための操作パネル6と、図示
しない外部のコンピュータ等から供給されるプリント情
報Sin3 を入力するためのインターフェース部7とによ
り構成されている。
【0043】この内、NCU2は、情報記録装置Sを用
いて記録すべき情報として、電話回線を介して入力され
るファックス情報Sin1 を入力信号Sinとして本体1内
の後述のモデム11に出力すると共に、電話回線を介し
て入力される音声情報Sin2を付属の電話機(ハンドセ
ット)HDに供給し、或は、モデム11から出力された
ファックス情報を上記電話回線に送出すると共に、電話
機HDより発生された音声情報を電話回線に送出するも
のである。
【0044】また、本体1は、モデム11と、DRAM
(Dynamic RAM )12と、ROM(Read Only Memory)
13と、制御手段としてのCPU14と、ゲートアレイ
等からなるASIC(Application Specific Integrate
d Circuit )15と、バス16とにより構成されてい
る。
【0045】この本体1の構成において、モデム11
は、いわゆる変復調動作を行うものであって、具体的に
は、入力信号Sinに対して復調動作を行い、当該入力信
号Sinに対応するディジタル信号をバス16に出力する
と共に、バス16からのデータ(ファックス情報)を変
調してNCU2に出力する。
【0046】DRAM12は、バス16を介したCPU
14の制御の下、必要なデータを一時的に記憶する等の
動作を行うものであり、具体的には、ファックス情報S
in1として電話回線から入力されたデータ、電話回線を
介して外部に送信するべきデータ及び読み取り部5から
入力された画像データ等を一時的に記憶し、CPU14
の制御の下、必要に応じて所定のタイミングで各データ
の出力を行う。
【0047】ROM13は、主としてCPU14におい
て実行される情報記録処理のための制御プログラム等を
記録しておく読み出し専用のメモリであり、CPU14
の制御の下、必要なデータをバス16を介して出力す
る。
【0048】CPU14は、ROM13に記憶された制
御プログラムに従って、情報記録装置S全体の動作を制
御すると共に、ASIC15に対して後述の書き換え信
号Src及び選択信号Sscを含む各種の制御信号を出力
し、当該ASIC15の動作を制御する。
【0049】ASIC15は、図2に示される記録制御
部17を始めとして、各種制御部を一チップの半導体集
積回路として構成したものであり、例えば、インターフ
ェース部7を介して外部のコンピュータ等からデータ
(プリント情報Sin3 )を受信するための受信制御部、
読み取り部5から入力される画像データSddを記録制御
部17に出力したり、DRAM12に転送するための読
取制御部、更には、操作パネル6の制御を行うためのパ
ネル制御部や、各種のデータをDMA(Direct Memory
Access)によりDRAM12に転送したり、その逆にD
RAM12から各制御部に転送したりするためのDMA
コントローラ等が含まれている。
【0050】記録制御部17は、CPU14からの書き
換え信号Src及び選択信号Ssc等の制御信号に基づい
て、読み取り部5から入力される画像データSdd又はバ
ス16を介してDRAM12から転送される記録すべき
情報に対応する階調データ又は二値データ及びエッジデ
ータを変換し、当該記録すべき情報に対応する文字又は
画像等を含む出力信号Sout (階調記録又は二値記録を
行うべく後述のレーザダイオード23を駆動するための
出力信号でもある。)をレーザ記録エンジン3に出力す
る。
【0051】また、ASIC15内の駆動制御部は、C
PU14からの制御信号に基づき、後述の感光ドラム2
0等を回転駆動するべくモータ4を駆動するための駆動
信号Smdを出力し、モータ4は当該駆動信号Smdに基づ
いて感光ドラム20等を回転駆動する。
【0052】更に、ASIC15内のパネル制御部は、
CPU14の制御の下に、種々の動作状態を操作パネル
6に表示するための表示信号Sdpを当該操作パネル6に
出力すると共に、操作パネル6上のボタン操作に対応し
て所定の動作が実行されるようにするための操作信号が
バス16が介してCPU14に転送されるように機能す
る。
【0053】なお、記録制御部17の細部構成及び動作
については、後ほど詳述する。次に、レーザ記録エンジ
ン3は、BD(Beam Detector )検出回路22及びレー
ザダイオード23を含む記録手段としてのスキャナユニ
ット21と、感光ドラム20等とにより構成されてい
る。
【0054】この内、レーザダイオード23は、記録制
御部17からの出力信号Sout に基づいて、感光ドラム
20上に静電潜像を形成するためのレーザ光Bを出射す
る。ここで、当該レーザ光Bは、感光ドラム20の感光
面上を当該感光ドラム20の回転軸方向と平行な方向に
走査しつつ、一走査ライン毎に記録すべき情報に対応す
る静電潜像を形成していく。このとき、上記レーザ光B
の走査に対応して、一走査ラインの走査が完了する度に
感光ドラム20が回転軸を中心として一走査ライン分だ
け回転するようにモータ4を制御すべく駆動信号Smdが
記録制御部15から出力される。このレーザ光Bの走査
(主走査)と回転ドラム20の回転(副走査)とによ
り、記録すべき情報に対応する一枚の静電潜像が感光ド
ラム20上に形成されることとなる。
【0055】また、一走査ライン上のレーザ光Bを照射
すべき位置の検出は、一走査ライン毎に当該走査ライン
の最初からの走査時間をASIC15内の図示しないタ
イマで計時する(より具体的には、一定周期のクロック
をカウントする。)ことにより、当該タイマの計時時間
(すなわち、走査ラインの最初からの走査時間)に対応
してレーザ光Bの照射位置が記録制御部15において認
識される。このため、レーザ記録エンジン3において
は、感光ドラム20上を走査するレーザ光Bにおける走
査ラインの延長上の感光ドラム20以外の位置に図示し
ないBD(レーザ光検出器)を設け、一走査ラインを走
査する度に当該一走査ラインの走査の直前にレーザ光B
が当該BDに入射するようにレーザ光Bの走査範囲を設
定している。そして、このレーザ光BがBDに入射した
タイミングを一走査毎にBD検出回路22において検出
し、検出信号Sbdを記録制御部15に出力することによ
り、上記図示しないタイマを一走査毎にリセットし、走
査時間の計時を行ってレーザ光Bの照射位置の検出を行
っている。
【0056】最後に、読み取り部5は、CCD(Charge
Coupled Device )30と、画像処理部31とにより構
成されている。この内、CCD30は、情報記録装置S
によって記録すべき画像等を読み取って読み取り信号S
d を出力する。
【0057】そして、画像処理部31は、CCD30か
ら出力された読み取り信号Sd に基づいて、画像データ
Sddを生成し、ASIC15内の読取制御部を介してD
RAM12或は記録制御部17に出力する。なお、画像
データSddに含まれている画像を階調記録するか又は二
値記録するかは、操作パネル6における操作に対応する
CPU14の制御に基づいて画像処理部31において選
択され、階調記録を行う場合には画像データSddとして
階調データがDRAM12或は記録制御部17に入力さ
れ、二値記録を行う場合には画像データSddとして二値
データがDRAM12或は記録制御部17に入力され
る。
【0058】なお、外部のコンピュータ等からインター
フェース部7を介して供給されたプリント情報Sin3 に
基づいて階調記録を行う場合には、インターフェース部
7を介して入力された階調データがDRAM12に一時
的に格納された後、バス16を介して記録制御部17に
出力され、二値記録を行う場合には、インターフェース
部7を介して入力された二値データがDRAM12に一
時的に格納された後、バス16を介して記録制御部17
に出力される。
【0059】また、電話回線を通じて入力されるファッ
クス情報Sin1 は、階調記録を行う場合であっても、い
わゆるディザ法或は誤差拡散法等の二値化手法を用いて
二値化されたデータが受信されるため、ファックス情報
として階調データが記録制御部17に入力されることは
なく、常に、二値データが一時的にDRAM12に格納
された後、バス16を介して記録制御部17に出力され
る。
【0060】以上説明した情報記録装置Sの動作によ
り、記録すべき情報の階調記録又は二値記録が行われ
る。次に、本発明の特徴である記録制御部17の細部構
成及び動作について、図2乃至図13を用いて説明す
る。
【0061】図2に示すように、実施形態の記録制御部
17は、データ選択手段としてのデータセレクタ40
と、記憶手段としてのRAM41と、シフトレジスタ等
からなるパラレル/シリアル変換器42と、エッジ検出
回路43とにより構成される。
【0062】上記の構成において、エッジ検出回路43
は、バス16又は画像処理部31から入力される従来提
案されたものと同様の二値データS2 におけるエッジ部
分を検出し、夫々、右エッジデータSr 及び左エッジデ
ータSl をデータセレクタ40に出力する。なお、右エ
ッジデータSr は、1ドット毎に、二値データS2 が右
エッジ部分である場合に「1」となり、右エッジ部分で
ない場合に「0」となる。また、左エッジデータSl
は、1ドット毎に、二値データS2 が左エッジ部分であ
る場合に「1」となり、左エッジ部分でない場合に
「0」となる。
【0063】次に、データセレクタ40は、CPU14
からの制御信号の内、階調データSt 又は二値記録用の
二値データS2 並びに右エッジデータSr 及び左エッジ
データSl を選択するための選択制御信号Sscに基づい
て、バス16又は画像処理部31から入力される階調情
報を含む階調データSt 又は二値情報を含む二値データ
S2 並びに右エッジデータSr 及び左エッジデータSl
を選択し、階調記録を行う際には階調データSt を選択
データSstとして出力し、二値記録を行う際には、上記
二値データS2 並びに右エッジデータSr 及び左エッジ
データSl により構成される二値情報を含む選択データ
Sstを出力する。
【0064】ここで、実施形態の記録制御部17に入力
される階調データSt は従来技術と同様の階調データS
t であり、例えば、16階調の階調記録を行う際には、
1画素毎の階調情報を含む4ビットのデータとなる。
【0065】これに対して、二値記録を行う場合には、
従来提案されたものと同様の二値データS2 、右エッジ
データSr 及び左エッジデータSl 並びにASIC15
から1ドットに対応する周期で「1」、「0」の値が交
互に繰り返し出力されるクロックデータSc がデータセ
レクタ40に入力され、当該データセレクタ40におい
て、夫々のデータが後述の順序で4ビットのデータを構
成するように並び変えられて選択データSstとして出力
される。
【0066】ここで、二値記録を行う際にデータセレク
タ40から出力される選択データSstの構成について、
図3を用いて説明する。上述のように、二値記録の際に
は、1ドット毎に情報を記録するか否かを示す二値デー
タS2 と、当該二値データS2 が右エッジ部分であるか
否かを示す右エッジデータSr と、二値データS2 が左
エッジ部分であるか否かを示す左エッジデータSl と、
1ドットに対応する周期で「1」、「0」の値を交互に
取るクロックデータSc とが、記録すべき情報に対応し
てデータセレクタ40に入力される。そして、夫々のデ
ータが入力されたデータセレクタ40は、当該夫々のデ
ータについて、図3に示すように、アドレスA0 に二値
データS2 の情報が含まれ、アドレスA1 にクロックデ
ータSc の情報が含まれ、アドレスA2 に左エッジデー
タSl の情報が含まれ、アドレスA3 に右エッジデータ
Sr の情報が含まれ、これらのアドレスA0 乃至A3 に
より、アドレスA0 をLSB、アドレスA3をMSBと
して4ビットの選択データSstを構成するように上記二
値データS2、右エッジデータSr 、左エッジデータSl
及びクロックデータSc を並び換える。そして、この
ようにして構成された4ビットの選択データSstがエッ
ジ情報を含む二値情報としてRAM41に出力される。
次に、RAM41は、階調記録を行う場合であって、デ
ータセレクタ40から階調データSt が選択データSst
として出力されているときは、従来提案されたものと同
様に、入力された階調データSt に含まれる1画素毎の
階調数に対応する階調情報を含むタイミングデータStt
に変換するための階調データ変換用データとしてのLU
T(以下、LUT1 という。)を記憶する。
【0067】一方、二値記録を行う場合であって、デー
タセレクタ40からエッジ情報を含む二値情報として選
択データSstが出力されているときは、当該選択データ
Sstに含まれている二値情報を、レーザ光Bを出射させ
るタイミングを規定する上記タイミングデータSttに変
換するための二値データ変換用データとしてのLUT
(以下、LUT2 という。)を記憶する。
【0068】ここで、RAM41における上記LUT1
とLUT2 の書き換えは、読み取り部5から出力される
階調データ或はインターフェース部7を介して入力され
た階調データに基づいて階調記録を行うときには、CP
U14からのLUT1 とLUT2 を書き換えるための書
き換え信号SrcによりRAM41の内容がLUT1 に書
き換えられる。また、同様に、二値データに基づいて二
値記録を行うときには、書き換え信号SrcによりRAM
41の内容がLUT2 に書き換えられる。
【0069】次に、RAM41におけるLUT1 とLU
T2 の具体的な内容について図4及び図5を用いて説明
する。先ず、階調記録用のLUT1 においては、図4
(a)に示すように、階調データSt における階調数で
指定されるアドレス(番地)に当該階調データSt に含
まれる階調数に対応するタイミングデータSttが記述さ
れている。より具体的には、例えば、第0階調に対応す
る0番地には、1画素に対応する感光ドラム20上の領
域に対してレーザ光Bが照射されないようにするべく
「0000H」のタイミングデータSttが記述されてお
り、第15階調に対応する15番地には、1画素に対応
する感光ドラム20上の全ての領域に対してレーザ光B
が照射されるようにするべく「FFFFH」のタイミン
グデータSttが記述されている。また、第8階調に対応
する8番地には、レーザ光Bの照射位置が1画素に対応
する感光ドラム20上の領域に入ったタイミングから、
第15階調の濃度を得る際の光ビームの照射時間のほぼ
1/3の照射時間(1画素に対応する感光ドラム20上
の領域をレーザ光Bが走査する時間の5/16に相当す
る。)だけレーザ光Bを照射すべく「002FH」のタ
イミングデータSttが記述されている。なお、図4
(a)において、番地とタイミングデータSttの値が一
次関数的に変化するのではなく、高次関数的に変化して
いるのは、レーザ記録エンジン3におけるレーザ記録を
行う際のレーザプロセスに対応してより階調差を鮮明に
して記録するためであり、上記レーザプロセスによって
は、一次関数的に変化するようにしてもよい。ここで、
図4(a)中、タイミングデータSttにおける括弧内の
値は、夫々タイミングデータSttとしての他の実施形態
を示しており、この場合にも、入出力される階調データ
St に対してタイミングデータSttの値は高次関数的に
変化する。
【0070】次に、二値記録用のLUT2 においては、
図4(b)に示すように、階調記録用のLTU1 のよう
な規則性はなく、二値データS2 に基づいて感光体ドラ
ム20上にどのような静電潜像を形成するかによって予
め設定された内容のLUT2が書き換え信号Srcによっ
て書き換えられる。このLUT2 の内容について、図5
を用いて更に説明する。なお、図5は、選択データSst
としてRAM41に入力される具体的なデータの内容
と、それに対応してRAM41から出力されるタイミン
グデータStt及び当該タイミングデータSttに対応する
出力信号Sout の波形の一例を示すものである。ここ
で、出力信号Sout の波形は、1ドットの範囲におい
て、出力信号Sout に基づいてレーザ光Bが出射される
時間を示しており、例えば、選択データSstが「000
1B」(「B」は2進数であることを示す。)のときに
は、それに対応してRAM41から出力されるタイミン
グデータStt「3FFCH」(「H」は16進数である
ことを示す。)に基づいて、当該タイミングデータStt
をパラレル/シリアル変換したデータ「0011|11
11|1111|1100」が出力信号Sout として生
成される。そして、この出力信号Sout によりレーザダ
イオード23が駆動されると、当該出力信号Soutで示
されるタイミングで感光ドラム20上の1ドットに相当
する領域をレーザ光Bが走査する時間(シリアルデータ
における「1111|1111|1111|1111」
に相当する。)の12/16の時間(デューティ比75
%)の間だけレーザ光Bが出射されることとなる。
【0071】図5に示すように、二値記録の際に選択デ
ータSstとして出力されるデータは全部で10種類であ
る。すなわち、「0000B」は、二値データにおける
「0」を含み、感光ドラム20上への静電潜像の形成を
行わないことを示し、このとき、出力信号Sout は「0
000|0000|0000|0000」となり、レー
ザ光Bは出射されない。
【0072】なお、二値データ(A0 )が「0」である
とき、左エッジおよび右エッジ(A2 、A3 )は必ず
「0」であるので、選択データSstとして「0100
B」、「0110B」、「1000B」、「1010
B」、「1100B」、「1110B」が出力されるこ
とはない。
【0073】また、選択データSstが「0011B」の
ときは、クロックデータSc がオンであることを示して
いる。ここで、図5に示す例では、クロックデータSc
は、それがオンのときには、オフのとき、すなわち「0
001B」のときと比べて、レーザ光の出射時間を1ビ
ット(1基準クロック)分だけ増やすことを意味するも
のとしている。そして、選択データSstが「0011
B」のときは、1ドットを走査する時間の13/16の
時間(デューティ比81.25%)の間だけレーザ光を
出射すべく、タイミングデータSttは「7FFCH」が
出力され、これにより、出力信号Sout は「0111|
1111|1111|1100」となり、当該出力信号
Sout に基づいたタイミングでレーザダイオード23が
駆動され、レーザ光Bが出射される。なお、出力信号S
out はLSB側のビットよりシリアル出力されるため、
図5のタイミングデータSttと出力信号Sout では左右
のビット配列が反対になっている。
【0074】この結果、クロックデータSc のオン、オ
フを利用することにより、記録画像全体としての平均デ
ューティ比が(75%+81.25%)/2=78.1
25%に相当する濃度で、二値画像を記録することがで
きる。
【0075】すなわち、クロックデータSc のオン、オ
フを利用しない場合には、選択データSstに応じて1ド
ットおきに異なるタイミングデータSttを出力すること
ができないため、レーザ光の照射時間を変えて記録画像
の濃度を調整する際に、16段階(1/16=6.25
%のステップ毎)にしか記録濃度を調整することができ
ず、例えば、デューティ比75%に対応する濃度と、デ
ューティ比81.25%に対応する濃度との中間におけ
る濃度(デューティ比78.125%に相当する濃度)
を得ることはできない。これに対して、クロックデータ
Sc のオン、オフを利用することにより、そのオン、オ
フに基づいて異なるタイミングデータSttを出力する場
合と、オン、オフにかかわらず同一のタイミングデータ
Sttを出力する場合とを段階的に設定することができる
ため、記録画像全体の濃度を32段階(1/32=3.
125%のステップ毎)に、きめ細かく調整することが
可能となる。なお、図5に示す例では、クロックデータ
Sc がオンであるとき、それがオフであるときに比べ
て、レーザ光の出射時間を1ビット(1基準クロック)
分だけ増やすようにしたものであるが、1ビット分だけ
減らすようにしても同様の効果を奏し得る。
【0076】また、選択データSstが「0101B」の
ときは、当該二値データS2 が左エッジであることを示
し、細い線をより細く表現するため、タイミングデータ
Sttは「FFF0H」が出力され、これにより、出力信
号Sout は「1111|1111|1111|000
0」となる。
【0077】次に、選択データSstが「0111B」の
ときは、当該二値データS2 が左エッジであることを示
し、且つクロックデータSc がオンであることを示すた
め、タイミングデータSttは「FFF8H」が出力さ
れ、これにより、出力信号Sout は「1111|111
1|1111|1000」となる。なお、図5に示す例
では、エッジ部分についてもクロックデータSc を利用
するようにしたものであるが、クロックデータSc のオ
ン、オフにかからわず同一のタイミングデータSttが出
力されるようにしてもよい。
【0078】更に、選択データSstが「1001B」の
ときは、当該二値データS2 が右エッジであることを示
すため、タイミングデータSttは「0FFFH」が出力
され、これにより、出力信号Sout は「0000|11
11|1111|1111」となる。
【0079】選択データSstが「1011B」のとき
は、当該二値データS2 が右エッジであることを示し、
且つクロックデータSc がオンであることを示すため、
タイミングデータSttは「1FFFH」が出力され、こ
れにより、出力信号Sout は「0001|1111|1
111|1111」となる。
【0080】選択データSstが「1101B」のとき
は、当該二値データS2 が左右両端のエッジであること
を示すため、タイミングデータSttは「0FF0H」が
出力され、これにより、出力信号Sout は「0000|
1111|1111|0000」となる。
【0081】選択データSstが「1111B」のとき
は、当該二値データS2 が左右両端エッジであることを
示し、且つクロックデータSc がオンであることを示す
ため、タイミングデータSttは「1FF0H」が出力さ
れ、これにより、出力信号Sout は「0001|111
1|1111|0000」となる。
【0082】以上説明した各選択データSstとタイミン
グデータSttの内容は、二値記録の際の静電潜像の形成
に対応して、例えば、細い線はより細く且つ鮮明に表現
するようにレーザ光Bの出射タイミングを調整すべく予
め設定されるものであり、これに基づき、各選択データ
Sstが入力されたときに対応するタイミングデータStt
が出力されるように図4(b)に示すごとくLUT2 が
構成されるのである。
【0083】ここで、本実施形態のRAM41において
は、二値記録の際のLUT2 の内容におけるエッジ以外
の部分のクロックデータSc で示されるデューティ比を
上述の75%及び81.25%から任意に変更して書き
換えることにより、任意のデューティ比で二値記録を行
うことができる。すなわち、二値記録の際の濃度を32
段階のうちいずれかに適宜調整することができる。
【0084】RAM41において、階調データとしての
選択データSst又は二値情報を含む選択データSstが、
上述のように階調記録用の16ビットデータとしてのタ
イミングデータStt又は二値記録用のタイミングデータ
Sttに変換されて出力されると、パラレル/シリアル変
換器42は、夫々のタイミングデータSttを上記シリア
ルデータ(LSB側のビットから順に出力される)とし
ての出力信号Sout に変換する。そして、この出力信号
Sout によりレーザダイオード23が駆動され、階調記
録又は二値記録に対応するレーザ光Bが走査されつつ出
射され、これとモータ4による感光ドラム20の回転動
作とにより階調データSt 又は二値データS2 に対応す
る静電潜像が感光ドラム20上に形成されることとな
る。
【0085】その後は、当該静電潜像上に所定のトナー
が塗布され、それが所定の用紙上に転写され、更に定着
されて記録すべき情報に対応する像が形成される。次
に、実施形態の情報記録装置Sにおいて階調記録又は二
値記録を行う際の各データについて、図6を用いて更に
詳しく説明する。
【0086】始めに、実施形態の情報記録装置Sによっ
て二値記録する場合の各データについて、図6(a)を
用いて説明する。情報記録装置Sによって二値記録を行
う場合には、上述のように選択データSstは図5に示す
10種類の値を取り得る4ビットのデータであるので、
例えば、図6(a)最上段のような二値データS2 が入
力されたとき、夫々のドットにおける二値データS2 に
対応して、図6(a)中段に示すような選択データSst
が出力されるようにデータセレクタ40がCPU14か
らの選択制御信号Sscにより制御される。
【0087】この選択データSstを二値記録用のLUT
2 (図4(b)参照)が記憶されているRAM41に入
力すると、例えば、選択データSst「0000B」が入
力されたときは、LUT2 の0番地が参照され、同じく
「0010B」が入力されたときは、LUT2 の2番地
が参照され、そのいずれの場合においても「0000
H」の値を有する16ビットのタイミングデータSttが
出力される。このタイミングデータSttをパラレル/シ
リアル変換器42においてパラレル/シリアル変換する
と、出力信号Sout として出力されるデータは、「00
00|0000|0000|0000」となるので、当
該選択データSst「0000B」或いは「0010B」
が入力されたタイミングにおいて、出力信号Sout に基
づいてレーザダイオード23を駆動した場合にはレーザ
光Bは出射されないこととなる。
【0088】また、選択データSst「0111B」(図
6(a)のドットD4 に対応する。)が入力されたとき
は、LUT2 の7番地が参照され、「FFF8H」の値
を有する16ビットのタイミングデータSttが出力され
る。このタイミングデータSttをパラレル/シリアル変
換器42においてパラレル/シリアル変換すると、出力
信号Sout として出力されるデータは、「1111|1
111|1111|1000」となる(なお、出力信号
Sout はLSB側のビットよりシリアル出力されるた
め、図5及び図6(a)最下段においては、ビット配列
が反対となっている)ので、当該選択データSst「01
11B」が入力されたタイミングにおいて、出力信号S
out に基づいてレーザダイオード23を駆動した場合に
出射されるレーザ光Bは、1ドットに対応する感光ドラ
ム20上の領域をレーザ光Bが照射する走査時間のう
ち、最初の18.75%に当たる時間はレーザ光Bは出
射されず、次の81.25%に当たる時間だけ出射さ
れ、感光ドラム20上に左エッジ部分を含む1ドットの
静電潜像が形成されることとなる。
【0089】このとき、上述のように、RAM41内の
LUT2 に記述されるデータを変化させることにより、
細い線をより細くする度合を適宜調整することができ
る。次に、情報記録装置Sによって階調記録を行う場合
には、上述のように階調データSt は従来技術と同様の
1画素毎の階調情報を含んだ4ビットのデータであるの
で、例えば、図6(b)上段のようになる。この階調デ
ータSt を選択データSstとして階調記録用のLUT1
(図4(a)参照)が記憶されているRAM41に入力
すると、例えば、第12階調を示す階調情報が入力され
たときは、LUT1 の12番地が参照され、「09FF
H」の値を有する16ビットのタイミングデータSttが
出力される。このタイミングデータSttをパラレル/シ
リアル変換器42においてパラレル/シリアル変換する
と、出力信号Sout として出力されるデータは、「00
00|1001|1111|1111」となるので、当
該第12階調を示す階調情報が入力されたタイミングに
おいて、出力信号Soutに基づいてレーザダイオード2
3を駆動した場合には、1画素に対応する感光ドラム2
0上の領域をレーザ光Bが照射する走査時間のうち、図
6(b)下段に示すように、第12階調の階調データS
t に対応するタイミングでレーザ光Bが出射され、第1
2階調の濃度で静電潜像が感光ドラム20上に形成され
る。
【0090】更に、第8階調を示す階調情報が入力され
たときは、LUT1 の8番地が参照され、「002F
H」の値を有する16ビットのタイミングデータSttが
出力される。このタイミングデータSttをパラレル/シ
リアル変換すると、出力信号Sout として出力されるデ
ータは、「0000|0000|0010|1111」
となるので、当該第8階調を示す階調情報が入力された
タイミングにおいて、出力信号Sout に基づいてレーザ
ダイオード23を駆動した場合には、1画素に対応する
感光ドラム20上の領域をレーザ光Bが照射する走査時
間のうち、図6(b)下段に示すように、第8階調の階
調データSt に対応するタイミングでレーザ光Bが出射
され、第8階調の濃度で静電潜像が感光ドラム20上に
形成される。
【0091】なお、これまで説明した情報記録装置Sに
おいて、データセレクタ40から階調データとしての選
択データSst又は二値情報を含む選択データSstを出力
する場合に、CPU14からの選択制御信号Sscによ
り、階調データとしての選択データSstを出力する場合
と二値情報を含む選択データSstを出力する場合とで、
出力周期を異ならせることもできる。すなわち、より具
体的には、例えば、階調データとしての選択データSst
を出力する際には、情報記録装置S全体を統制する上記
基準クロック(この基準クロックがパラレル/シリアル
変換器42のシフトクロックとして使用される。)につ
いて、16基準クロック毎に1画素に対応する階調デー
タを選択データSstとして出力し、二値情報を含む選択
データSstを出力する際には、4基準クロック毎に1ド
ットに対応する階調データを選択データSstとして出力
することができる。
【0092】このとき、一般的には、1画素又は1ドッ
トに対して、より少ない基準クロックで出力するほど感
光ドラム20上に形成される静電潜像の解像度が向上す
るので、階調記録と二値記録とで出力周期を変化させる
と、階調記録と二値記録で記録の際の解像度を変えるこ
とができる。例えば、基準クロックの周期を40.75
nsec(2400dpi(dot per inch) に相当する。)とす
ると、二値記録において4クロック(163nsec)で1
ドットとした場合には、解像度は600dpi となり、階
調記録において16クロック(652nsec)で1画素と
した場合には、解像度は150dpi とすることができ
る。
【0093】また、二値記録において4クロックで1ド
ットを形成するようにした場合、例えば、クロックデー
タSc を利用しないとすると、記録画像の濃度を4段階
(1/4=25%のステップ毎)にしか記録濃度を調整
することができないが、クロックデータSc のオン、オ
フを利用することにより、記録画像全体の濃度を8段階
(1/8=3.125%のステップ毎)に、きめ細かく
調整することが可能となる。
【0094】ところで、上記実施形態においては、図5
に示す例から明らかなように、左右のエッジデータSr
及びSl に基づいて細い線をより細くするようにしたも
のであり、さらには、クロックデータSc を利用するこ
とにより、記録画像の濃度をきめ細かく調整できるよう
にしたものであるが、これに限らず、二値記録の際のL
UT2 の内容を必要に応じて種々設定することにより、
使用者の任意の態様の二値記録を適宜行なうことができ
る。
【0095】例えば、図7に示す例のように、クロック
データSc のオン、オフにかかわらず、同一のタイミン
グデータSttが出力されるようにしてもよい。この場
合、「0001B」の選択データSstに基づいて制御さ
れるレーザ光Bの照射時間は、1〜16ビット分のいず
れかに設定することができ、記録画像の濃度を16段階
(1/16=6.25%のステップ毎)に調整すること
が可能となる。
【0096】また、図8に示す例では、最高濃度が得ら
れるように、「0001B」の選択データSstに基づい
て、デューティ比100%となる「FFFFH」のタイ
ミングデータSstが出力されるようにしたものである。
【0097】また、図9に示す例では、クロックデータ
Sc を利用することにより、記録画像全体の平均濃度が
デューティ比78.125%に相当する濃度となるよう
に設定された場合であって、しかも、エッジ部分に限っ
ては、デューティ比100%となる「FFFFH」のタ
イミングデータSstが出力されるようにしたものであ
る。これによって、エッジ部分を除く像の中間部分にお
いては少し薄めに像を記録する一方で、エッジ部分につ
いては強調的に濃度を高め、像の輪郭を鮮明にすること
ができる。
【0098】また、図10に示す例では、エッジ部分に
ついて考慮しない場合であって、クロックデータSc の
みを利用することにより、記録画像全体の平均濃度がデ
ューティ比78.125%に相当する濃度となるように
設定されている。
【0099】また、図11に示す例では、クロックデー
タSc を利用しないで、記録画像の濃度がデューティ比
75%に相当する濃度となるように設定された場合であ
って、しかも、エッジ部分に限っては、デューティ比1
00%となる「FFFFH」のタイミングデータSstが
出力されるようにしたものである。これによって、エッ
ジ部分を除く像の中間部分においては少し薄めに像を記
録する一方で、エッジ部分については強調的に濃度を高
め、像の輪郭を鮮明にすることができる。
【0100】また、図12に示す例では、クロックデー
タSc を利用せず、しかも、エッジ部分についても考慮
しない場合であって、記録画像の濃度がデューティ比7
5%に相当する濃度となるように設定されている。
【0101】また、図13に示す例では、クロックデー
タSc を利用せず、しかも、エッジ部分についても考慮
しない場合であって、記録画像の濃度がデューティ比1
00%に相当する最大濃度となるように設定されてい
る。
【0102】なお、これまでの二値記録に関する各実施
形態においては、クロックデータSc について、1ドッ
ト毎に「1」と「0」に変化するように構成したが、ク
ロックデータSc の変化の周期と1ドットの周期とは必
ずしも一致する必要はなく、例えば、1ドットの期間中
にクロックデータSc が変化するようにしてもよい。こ
の場合には、1ドットの期間で複数の選択データSstを
取ることができることとなり、静電潜像の形成の態様を
更に増加させ、より鮮明な画像を得るようにすることも
できる。また、複数ドット毎に「1」と「0」に変化す
るように構成してもよく、更には、これら複数種類のク
ロックデータSc を選択的に供給することができるよう
にしてもよい。
【0103】以上説明したように、実施形態の情報記録
装置Sによれば、階調記録時と二値記録時でRAM41
に記憶されるLUTの内容を変更して階調記録又は二値
記録を行うので、階調記録と二値記録の双方でRAM4
1を兼用することができることにより、二値記録専用の
PWM回路等を設ける必要がないので、情報記録装置の
構成を簡略化することができる。
【0104】また、階調記録時と二値記録時で階調デー
タSt と二値データS2 等を切り換えるデータセレクタ
40を備えているので、階調データSt と二値データS
2 等とのいずれかが入力される場合でも、それらを切り
換えて正確に階調記録又は二値記録を行うことができる
と共に、RAM41の入力端子を階調記録と二値記録で
兼用とすることができる。
【0105】更に、1画素又は1ドットに対応する感光
ドラム20上の領域を走査する際のレーザ光Bの出射時
間を制御することにより階調記録又は二値記録を行うの
で、階調記録において鮮明に階調差を出すことができる
と共に、二値記録においてレーザ光Bの出射時間が長す
ぎることによる情報記録の不鮮明化を防止することがで
きる。
【0106】更にまた、データセレクタ40が階調デー
タとしての選択データSstを出力する際の1画素の出力
周期と、二値情報を含む選択データSstを出力する際の
1ドットの出力周期とを異ならせて出力するようにした
場合には、結果的に、RAM41から階調記録用のタイ
ミングデータStt又は二値記録用のタイミングデータS
ttが出力される際の単位時間当たりの夫々のタイミング
データSttにおける1ドット又は1画素の数を各タイミ
ングデータStt間で相互に異ならせることができ、階調
記録と二値記録で情報記録時の解像度を異ならせること
ができる。
【0107】また、LUTを記憶する記憶部としてRA
M41を用いているので、一の半導体チップで記憶手段
を構成でき、或は、ゲートアレイ等の中に簡単に内蔵さ
せることができ、情報記録装置の構成をより簡略化でき
る。
【0108】なお上述の実施形態においては、ファック
ス、プリンタ等の機能を備えた情報記録装置Sに対して
本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限らず、レーザ光Bを用いて情報を記録する情報記
録装置であれば、広く応用することが可能である。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、記憶手段における記憶内容を、階調デー
タが外部から入力されるとき階調データ変換用データと
し、二値データ及びエッジデータが外部から入力される
とき二値データ変換用データとするように切り換えて階
調記録又はエッジ検出を伴う二値記録を行うので、記憶
手段の記憶内容を書き換えるだけで階調記録とエッジ検
出を伴う二値記録が実行でき、二値記録専用の変調手段
等を設ける必要がないため、情報記録装置の構成を簡略
化することができる。
【0110】従って、低コストで階調記録とエッジ検出
を伴う二値記録の双方が可能な情報記録装置を実現する
ことができる。請求項2に記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、階調データ又は二値デ
ータ及びエッジデータを切り換えて記憶手段に出力する
データ選択手段を備えるので、階調データ又は二値デー
タ及びエッジデータのいずれかが入力される場合でも、
それらを切り換えて正確に階調記録又はエッジ検出を伴
う二値記録を行うことができる。
【0111】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、記録手段はレーザ
光を出射して情報の記録を行う記録手段であると共に、
階調記録用データは上記レーザ光の出射時間を制御する
ことにより階調記録を行うための階調記録用データであ
るので、階調記録において、鮮明に階調差を出すことが
できる。
【0112】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、記録手段はレーザ
光を出射して情報の記録を行う記録手段であると共に、
二値記録用データは上記レーザ光の出射時間を制御する
ことにより二値記録を行うための二値記録用データであ
るので、二値画像の濃度を調整することもでき、更に
は、二値記録を行う際の出射時間が長すぎることによる
情報記録の不鮮明化を防止することができる。
【0113】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、データ選択手段が、階調
データを出力する際の記録単位毎の出力周期と、二値デ
ータ及びエッジデータを出力する際の記録単位毎の出力
周期とを異ならせて階調データ又は二値データ及びエッ
ジデータを出力するので、結果的に階調記録用データ又
は二値記録用データにおける夫々の記録単位の単位時間
当たりの数を各記録用データ間で相互に異ならせること
ができ、階調記録とエッジ検出を伴う二値記録で情報記
録時の解像度を異ならせることができる。
【0114】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、二
値記録を行う際に、二値データ及びエッジデータ並びに
クロック周期データに対応した二値記録用データを出力
するための二値データ変換用データを用いるので、クロ
ック周期データを用いない場合に比して当該クロック周
期データに対応して記録態様の種類を増加させることが
できる。
【0115】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、記
憶手段がランダムアクセスメモリとされているので、一
の半導体チップで記憶手段を構成でき、或は、ゲートア
レイ等の中に簡単に内蔵させることができ、情報記録装
置の構成をより簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報記録装置の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図2】記録制御部の細部構成を示すブロック図であ
る。
【図3】選択データの構成を示す図である。
【図4】実施形態のLUTの内容を説明する図であり、
(a)は階調記録用のLUTの内容を説明する図であ
り、(b)二値記録用のLUTの内容を説明する図であ
る。
【図5】選択データとタイミングデータと出力信号の関
係の一例を示す図である。
【図6】実施形態の記録制御部の動作を示すタイミング
チャートであり、(a)は二値記録時の各データを示す
タイミングチャートであり、(b)は階調記録時の各デ
ータを示すタイミングチャートである。
【図7】選択データとタイミングデータと出力信号との
関係の他の例を示す図である。
【図8】選択データとタイミングデータと出力信号との
関係の他の例を示す図である。
【図9】選択データとタイミングデータと出力信号との
関係の他の例を示す図である。
【図10】選択データとタイミングデータと出力信号と
の関係の他の例を示す図である。
【図11】選択データとタイミングデータと出力信号と
の関係の他の例を示す図である。
【図12】選択データとタイミングデータと出力信号と
の関係の他の例を示す図である。
【図13】選択データとタイミングデータと出力信号と
の関係の他の例を示す図である。
【図14】従来技術の記録制御部の細部構成を示すブロ
ック図である。
【図15】従来技術の記録制御部の動作を示すタイミン
グチャートであり、(a)は二値記録時の各データを示
すタイミングチャートであり、(b)は階調記録時の各
データを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…本体 2…NCU 3…レーザ記録エンジン 4…モータ 5…読み取り部 6…操作パネル 7…インターフェース部 11…モデム 12…DRAM 13…ROM 14、107…CPU 15…ASIC 16…バス 17、100…記録制御部 20…感光ドラム 21…スキャナユニット 22…BD検出回路 23、106…レーザダイオード 30…CCD 31…画像処理部 40、105…データセレクタ 41、101…RAM 42、102…パラレル/シリアル変換器 43、108…エッジ検出回路 103…PWM回路 104…AND回路 B…レーザ光 HD…電話機(ハンドセット) Ss …シリアルデータ Sin…入力信号 Sin1 …ファックス情報 Sin2 …音声情報 Sin3 …プリント情報 Sbd…検出信号 Scpu …制御信号 Sd …読み取り信号 Sdd…画像データ Sout …出力信号 Smd…駆動信号 Ssc…選択制御信号 Sst…選択データ Src…書き換え信号 Stt…タイミングデータ S2 …二値データ St …階調データ Ssl…選択信号 Sa …積信号 Sp …PWM信号 Sc …クロックデータ Sr …右エッジデータ Sl …左エッジデータ Se …エッジデータ D1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 …ドット Sdp…表示信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階調記録用の階調データが外部から入力
    されるとき、制御信号に基づいて当該階調データを階調
    記録用データに変換して出力するための階調データ変換
    用データを記憶すると共に、二値記録用の二値データ並
    びに当該二値データに対応するエッジデータであって、
    前記二値記録を行った際の像のエッジ部を示すエッジデ
    ータが外部から入力されるとき、前記制御信号に基づい
    て当該二値データ及びエッジデータを二値記録用データ
    に変換して出力するための二値データ変換用データを記
    憶する記憶手段と、 前記階調データが外部から入力されるとき、前記記憶手
    段に前記階調データ変換用データを記憶させるべく前記
    制御信号を出力すると共に、前記二値データ及び前記エ
    ッジデータが外部から入力されるとき、前記記憶手段に
    前記二値データ変換用データを記憶させるべく前記制御
    信号を出力する制御手段と、 前記記憶手段から出力された前記階調記録用データ又は
    前記二値記録用データに基づいて、前記階調記録又は前
    記二値記録を行う記録手段と、 を備えたことを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録装置であっ
    て、 外部から入力される前記階調データ又は前記二値データ
    及び前記エッジデータを、切換信号に基づき切り換えて
    前記記憶手段に出力するデータ選択手段を更に備え、 前記制御手段は、外部から入力される階調記録又は二値
    記録のいずれかを指定する指定信号に基づいて前記階調
    記録を行う場合には、前記記憶手段に前記階調データ変
    換用データを記憶させるべく前記制御信号を出力すると
    共に前記データ選択手段から前記階調データを出力すべ
    く前記切換信号を出力し、 更に、前記制御手段は、前記指定信号に基づいて前記二
    値記録を行う場合には、前記記憶手段に前記二値データ
    変換用データを記憶させるべく前記制御信号を出力する
    と共に前記データ選択手段から前記二値データ及び前記
    エッジデータを出力すべく前記切換信号を出力すること
    を特徴とする情報記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報記録装置に
    おいて、 前記記録手段は、レーザ光を出射して情報の記録を行う
    記録手段であると共に、 前記階調記録用データは、前記レーザ光の出射時間を制
    御することにより前記階調記録を行うための階調記録用
    データであることを特徴とする情報記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の情報記録装置に
    おいて、 前記記録手段は、レーザ光を出射して情報の記録を行う
    記録手段であると共に、 前記二値記録用データは、前記レーザ光の出射時間を制
    御することにより前記二値記録を行うための二値記録用
    データであることを特徴とする情報記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の情報記録装置におい
    て、 前記データ選択手段は、前記階調データを前記記憶手段
    に出力する際の当該階調データおける記録単位の出力周
    期と、前記二値データ及び前記エッジデータを前記記憶
    手段に出力する際の当該二値データ及び前記エッジデー
    タにおける記録単位の出力周期とを異ならせて前記階調
    データ又は前記二値データ及び前記エッジデータを出力
    することを特徴とする情報記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    情報記録装置であって、 前記二値記録を行う際に、前記記録手段は、前記二値デ
    ータ及び前記エッジデータ並びに当該二値データ及びエ
    ッジデータに基づいた周期で繰返し変化するクロック周
    期データに対応した前記二値記録用データを出力するた
    めの二値データ変換用データを記憶することを特徴とす
    る情報記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    情報記録装置において、 前記記憶手段は、記憶されているデータを書き換えるこ
    とが可能なランダムアクセスメモリであることを特徴と
    する情報記録装置。
JP8116782A 1996-05-10 1996-05-10 情報記録装置 Pending JPH09307757A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015046749A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社リコー データ処理回路及びそれを用いた制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015046749A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 株式会社リコー データ処理回路及びそれを用いた制御装置

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