JPH09304733A - 投影光学装置 - Google Patents

投影光学装置

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JPH09304733A
JPH09304733A JP8120104A JP12010496A JPH09304733A JP H09304733 A JPH09304733 A JP H09304733A JP 8120104 A JP8120104 A JP 8120104A JP 12010496 A JP12010496 A JP 12010496A JP H09304733 A JPH09304733 A JP H09304733A
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lens group
image
projection optical
diaphragm
image plane
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム画像、ビデオ画像等により提供され
る物面の画像をスクリーン上に投影する投影光学装置で
あって、物面又は像面を、最終像面の収差補正状況や像
倍率を一定に維持した状態で容易に回転することができ
るコンパクトで安価な投影光学装置を提供する。 【解決手段】 物面10の画像をスクリーン5上に投影
する投影光学装置であって、絞り2並びに該絞りより物
面側のレンズ群3及び絞り2より像面側のレンズ群4を
含む投影光学系P1を備え、レンズ群4が絞り2を中心
に回転偏心可能に設けられており、該レンズ群4を回転
偏心させることで最終像面50の像歪みをほぼ一定に維
持したまま像面50を回転させることができる投影光学
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルム画像、ビデ
オ画像等により提供される物体面をスクリーン上に投影
する投影光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム画像、ビデオ画像等により提供
される物体面をスクリーン上に投影する投影光学装置は
これまで種々開発されてきたが、近年、スクリーン上の
像面を視界の妨げ無く、又は視界の妨げ少なく見ること
ができるように配置したスクリーンに対して斜めに画像
投影する方式が提案されるに至っている。
【0003】しかしスクリーンに対し斜めに画像投影す
るときは、投影画像にいわゆる台形歪みが生じるので、
これを補正する様々の提案がなされている。例えば、特
開平3−113432号公報は、投射レンズに補正光学
系及び補正光学系駆動装置を設け、この補正光学系を投
射レンズの光軸に対し、垂直方向に平行偏心させる等に
より偏心させることで故意に偏心歪曲収差を発生させ、
これにより台形歪みを補正できるとしている。
【0004】また、特開平3−141337号公報は、
投射レンズの一部のレンズを偏心駆動する手段を設け、
この駆動手段により投射レンズのうち少なくとも二つの
レンズを駆動偏心させることで偏心歪曲収差を発生さ
せ、これにより最終スクリーン上の画像の台形歪みと原
点移動を補正できるとしている。さらに、特開平5−1
00312号公報は、液晶表示等により画像を表示する
ライトバルブとスクリーンを互いに平行に、且つ、投射
光学系の光軸に対して互いに反対方向にずれるように配
置し、投射レンズを大画角の広角レンズで構成して、該
広角レンズの画角の一部を使うことにより、歪曲のない
投射画像を得られるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平1134
52号公報及び特開平3−141337号公報記載の光
学系においては、近軸的に発生する台形歪みを偏心歪曲
収差で打ち消して補正しようとしている。しかしなが
ら、両公報に記載されている台形歪みは、物高Hに比例
して発生している一方、偏心歪曲収差はHの2乗に比例
する量であるため、斜め投影される投影角度が大きい領
域では、画角が広いレンズに対して台形歪みを画面全域
で良好に補正することが困難である。
【0006】また、前述の特開平5−100312号公
報記載の光学系においては、画角が非常に広い広角レン
ズが必要となるため、FNo.が小さい暗いレンズとな
ってしまうという問題点がある。さらに、前記各公報記
載の斜め投影光学装置では、斜め投影による台形状の像
の歪みをレンズの偏心により補正しているが、物面、像
面及び偏心レンズ群のその位置においてのみ収差が補正
されるだけである。しかし、斜め投影光学装置等の投影
光学装置においては、装置製造上の調節作業において像
面及び(又は)物面の傾きを変更する必要が生じること
があり、また、傾斜角度可変なスクリーンを採用した投
影光学装置において、スクリーンの傾き変更に併せて像
面及び(又は)物面の傾き変更が必要となることがあ
る。このとき、かかる従来投影光学装置では、像の歪み
の補正や、像倍率をほぼ一定のままとして像面や物面の
角度を変化させたいとき、光学装置における複数の光学
ブロックを回転及び(又は)平行移動等複雑に動かす必
要があり、このための移動機構が複雑になったり、移動
量の大きな光学ブロックが生じて収差補正が困難となっ
たり、光学装置全体が大きくなりコストがかかり過ぎる
といった問題がある。かかる装置の大型化は、近年のス
クリーンを含めた投影光学装置全体のコンパクト化、低
コスト化の要請に応えられない。
【0007】そこで本発明は、フィルム画像、ビデオ画
像等により提供される物面の画像をスクリーン上に投影
する投影光学装置であって、物面又は像面を、最終像面
の収差補正状況をほぼ一定に維持した状態で容易に回転
することができるコンパクトで安価な投影光学装置を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、物面の画像をスクリーン上に投影する投影光
学装置であって、絞り並びに該絞りより物面側の1又は
2以上のレンズ群及び該絞りより像面側の1又は2以上
のレンズ群を含む光学系を備え、前記複数のレンズ群の
一部が回転偏心可能に設けられており、該回転偏心可能
のレンズ群を回転偏心させることで最終像面の像歪みを
ほぼ一定に維持したまま物面又は像面を回転させること
ができることを特徴とする投影光学装置を提供する。
【0009】この投影光学装置によると、物面又は像面
回転のための回転偏心可能のレンズ群を含む光学ブロッ
クの単純な回転偏心を行うだけで、物面又は像面を、最
終像面の収差補正状況や像倍率を一定に維持した状態で
容易に回転することができる。回転偏心可能の前記レン
ズ群は物面を回転させるレンズ群であっても、像面を回
転させるレンズ群であってもよいが、像面を回転させる
レンズ群の場合、その回転中心を、該レンズ群による前
記絞りの像の位置とすることができ、この構成による
と、光軸上、光軸外の各光線の対称点が見かけの絞り位
置になるため像面回転に伴う像の劣化が抑えられる。
【0010】また、像面回転のためのレンズ群が前記絞
りに隣合うレンズ群であって、その回転中心がほぼ該絞
りの位置にある例を挙げることができる。この構成によ
ると、光軸上の光線と光軸外の光線の高さの差を小さく
でき、像面回転のためのレンズ群の有効径を小さくする
ことができ、それだけ投影光学装置をコンパクト化でき
る。
【0011】また、いずれにしても、回転偏心可能の前
記レンズ群が像面回転のためのレンズ群であるとき、該
レンズ群として、ほぼf−θ特性を有するものを採用す
ることが考えられる。このようにすると、該レンズ群へ
の光線入射角度と像高に比例関係が成り立つため、像面
回転のためのレンズ群を通過した光線により形成される
像面を回転してf−θ特性を持つレンズ群への光線入射
角度変化に伴う一定値だけ全ての像点位置が移動するだ
けであり、各像点の相対位置関係は不変であり、従って
像の歪みが変化しないで像面だけが回転する。
【0012】また、前記絞りに隣合う物面側のレンズ群
及び前記絞りに隣合う像面側のレンズ群を該絞り側から
見ていずれもほぼf−θ特性を持つレンズ群とし、該両
レンズ群のうち一方を像面回転のための回転偏心可能の
レンズ群とすることも考えられる。この場合、f−θレ
ンズ群について絞り側からの光線入射角度と像高に比例
関係が成り立つので、絞り側の光線の角度が変化しても
それに対応する像高の関係が変化しない。このことによ
りいずれかのf−θレンズ群を回転偏心させても像高に
おける倍率関係の変化は小さく抑制され、像面を回転さ
せても台形歪みは少なく済む。特に絞り位置を中心とし
た該レンズ群の回転偏心においては、台形歪みをほぼ抑
えることができる。このような光学系においては、f−
θレンズ群を絞り位置を回転中心として回転させるとい
う単純なレンズ群の移動で、台形歪み、像面湾曲、コマ
収差等の諸収差の補正状況を維持したまま像面を回転す
ることができる。さらにこの回転方向を含む平面(レン
ズ群を回転偏心させた場合の全レンズ系の対称平面)と
像面の交わる直線上でもっとも良く像の歪みがとれるこ
とからスキャンレンズ系のように直線状の像を歪みなく
得たい場合に特に有利である。
【0013】さらに、回転偏心可能の前記レンズ群が像
面回転のためのレンズ群であるとき、該レンズ群をほぼ
アフォーカル系のレンズ群とすることも考えられる。こ
のように像面回転を行うレンズ群をほぼアフォーカル系
とした場合では、アフォーカル系の特徴として入力像面
がアフォーカル系レンズ群の光軸に対して傾いている場
合、出力像面が入力像面の傾き角×アフォーカル系レン
ズ群の倍率で傾くことが知られており、この性質を利用
して簡単な構成で像面を回転することが可能となる。さ
らに像面回転のためのアフォーカル系レンズ群の回転中
心位置をアフォーカル系レンズ群より物面側のレンズ群
をアフォーカル系レンズ群側から見た瞳位置とすること
で、該アフォーカル系レンズ群を回転させた場合でも該
アフォーカル系レンズ群に対する入射光の瞳が移動しな
いので、コマ収差や共軸系での歪曲収差の変化量が抑え
られ、良好な投影性能を維持できる。
【0014】また、以上説明した投影光学系では、物面
又は像面の回転において、物面又は像面の回転とともに
像面中心の位置の平行移動が生じるが、これを防ぐため
に、物面又は像面の回転のためのレンズ群の回転ととも
に物面を平行移動させることできるように構成してもよ
く、これより像面中心位置の移動を防ぐことが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1から図4は本発明の投影光学装
置の1例に関係している。図1は本発明投影光学装置の
1例の投影光学系におけるレンズ群の概略断面図であ
り、図2は該投影光学系を有する投影光学装置の概略構
成とその光路を示す図である。図3は物面における物点
からでる光線がスクリーン上の像面を切る点を示すスポ
ット図であり、図4はスクリーン上の投影歪曲像(実線
で示す像)と歪みの無い理想像(破線で示す像)を示す
図である。
【0016】この投影光学装置は、図1及び図2に示す
ように、拡大投影されるべき物面10を提供する画像表
示装置1と、投影光学系P1と、最終像面50形成のた
めのスクリーン5とを備えている。物面10はここでは
一辺40mmの四角形物面(格子パターン)である。投
影光学系P1は、絞り2と、絞り2に隣合わせてその前
後に配置したレンズ群3、4とを備えている。
【0017】物面10側のレンズ群3及び像面50側の
レンズ群4はそれぞれf−θレンズ群であり、物面側の
レンズ群3は表示装置1での物高(表示装置1上の物面
10における物点の位置)と絞り2側の出射角度(出射
光がレンズ群3の光軸となす傾角)が比例しており、像
面側のレンズ群4は像面側での像高(最終像面50にお
ける像点の位置)と入射角度(入射光がレンズ群4の光
軸となす傾角)が比例するように配置され、入射光の中
心を回転中心として回転可能に設けられている。
【0018】すなわち、レンズ群4は、絞り2を含む平
面とレンズ群4の光軸との交点(ここでは絞り2は円形
なので、絞りの中心)を通り、後記するZ軸と平行な軸
の周りに図示しない簡単安価に済む駆動手段により絞り
2とともに回転偏心でき、その回転により像面50を回
転させることができる。また、スクリーン5は、レンズ
群4との相対的位置関係を一定に維持してレンズ群4と
一体的に絞り中心周りに回転可能に設けられており、そ
れにより傾斜角度が可変となっている。
【0019】レンズ群3及びレンズ群4並びに物面10
及び像面50に関する諸元は表1に示す通りである。表
1において、「r1・・・r6、r7・・r14」は、
図1に示すように、レンズ31〜33、41〜44にお
けるレンズ表面を示しており、「曲率半径」は各レンズ
表面の曲率半径(単位mm)であり、ここでは、光線進
行方向に対し凸面を「正」、凹面を「負」で表示してい
る。また、「軸上面間隔」は隣合うレンズ面間の、及び
レンズ面と絞り間の光軸上の間隔(単位mm)であり、
「屈折率」は、隣合うレンズ面間(最像面側のレンズ面
についてはその後ろ)及びレンズ面と絞り間の各物質の
屈折率であって、これが1.00000 は、そこにレンズがな
く、その物質が空気であることを意味する。
【0020】絞りの物面側及び像面側の各面の曲率半径
は無限大( ∞)であり、これも絞り半径(単位mm)と
ともに表1に示してある。また、表1において「レンズ
群3」、「レンズ群4」、「物面10」、「像面50」
の表示欄に示されるX、Y、Zの数値は、レンズ群3欄
については最も物面側のレンズ面r1の面頂点の、そし
てレンズ群4欄については絞り2の中心のの(X、Y、
Z)座標位置、並びに物面10、像面50の各中心の
(X、Y、Z)座標位置を示している。この例及び後ほ
ど説明する他の例においても、(X、Y、Z)座標にお
けるX軸は最も物面10に近いレンズの面頂点(図1に
示す例ではレンズ31の面r1の面頂点)を原点として
そのレンズの光軸方向(光進行方向に正)であり、Y軸
はX軸に垂直な縦方向軸であり、Z軸はX軸、Y軸の双
方に垂直方向(ここでは紙面に垂直方向)の軸である。
また、「ANG」は、レンズ群3と、絞り2を含めたレ
ンズ群4についてのX軸に対する回転偏心角度(単位
度)を示し、物面、像面については、X軸に対する傾斜
角度を示している。表1では、これら角度はいずれも図
中時計回りを「正」としている。
【0021】また、物面の欄において、 ymax、yminは
物面のY軸方向のエリアを、zmax、zminは物面のZ軸方
向のエリアを示している。なお、表1ではレンズ群4及
び像面50(スクリーン5)のANG(傾斜角度)は0
°(図2(A)の状態)であるが、これはレンズ群4及
びスクリーン5の回転偏心により例えば後記の表2並び
に図2(B)及び(C)に示すように10°、20°と
いうように変更可能である。
【0022】表2において、「grp.4 ANG 」はレンズ群
4の回転偏心角度を、「IMG.X IMG.Y 、IMG.Z 」はレン
ズ群4の回転角度に対応する像面50の中心の(X、
Y、Z)座標位置を、「IMG.ANG 」は像面50(スクリ
ーン5)の傾斜角度(像面角度)をそれぞれ示してい
る。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】最終像面50での歪曲率は後記表3に示す
ようになる。表3において「物高」は、前記のX軸が物
面10を通る点を原点として、そこから物点までのY軸
方向の距離及びZ軸方向の距離(いずれも単位mm)で
座標表示している。また、「像高」は、物面中心(0、
0)よりの光線が像面50を通る点を原点として、XY
平面と像面50の交わる直線をy軸(Y軸正方向を像面
50に投影した方向が正)、y軸に垂直な軸をz軸(紙
面手前方向が正)として、(y、z)座標で求め、理想
像高は(y、z)、歪曲ありの像高は(y+dy、z+
dz)としている。dy/rがy軸方向の歪曲率であ
り、dz/rがz軸方向の歪曲率である。r=√(y2
+z2 )である。なお、歪曲率を求めるために用いた歪
曲有りの像高は各物高の物点に対するスポットダイアグ
ラムの重心点である。各物高の物点に対するスポットダ
イアグラムは図3に示すとおりである。また、スクリー
ン5上の投影画像は図4に示すとおりである。
【0026】
【表3】
【0027】表3に示す歪曲率及び図4から、この投影
光学装置によると台形歪みと歪曲収差が十分補正された
最終投影画像が得られることが判る。また、スクリーン
5の傾斜にあわせてレンズ群4を回転偏心させても、か
かる補正状況を略一定に維持できることが判る。さらに
図4から倍率も略一定に維持できることが判る。
【0028】次に図5から図8を参照して本発明に係る
投影光学装置の他の例について説明する。図5はこの投
影光学装置の投影光学系におけるレンズ群の概略断面図
であり、図6は該投影光学系を有する投影光学装置の概
略構成とその光路を示す図である。図7は物面における
物点からでる光線がスクリーン上の像面を切る点を示す
スポット図であり、図8はスクリーン上の投影歪曲像
(実線で示す像)と歪みの無い理想像(破線で示す像)
を示す図である。
【0029】この投影光学装置は、先に説明した装置と
同様に、投影されるべき物面100を提供する画像表示
装置1aを有し、さらに投影光学系P2と、最終像面9
0形成のためのスクリーン9とを備えている。物面10
0は一辺20mmの四角形物体面(格子パターン)であ
る。投影光学系P2は、絞り20と、該絞りを含み該絞
り前後に配置したレンズからなるレンズ群6と、さらに
レンズ群6とスクリーン9との間に配置したレンズ群7
とを備えている。
【0030】レンズ群7はアフォーカル系レンズ群であ
り、このレンズ群は、図示しない簡単安価に済む駆動手
段により、該レンズ群側からレンズ群6を見た瞳位置を
中心に回転可能に設けられており、その回転により像面
90を回転させることができる。スクリーン9も図示し
ない駆動手段により傾き角度可変に設けられている。
【0031】レンズ群6及び7並びに物面100及び像
面90に関する諸元は前掲の表1と同様にして表4に示
すとおりである。表4において、「r1・・・r6、r
7・・・r12、r13・・・r18」は、図5に示す
ように、レンズ61〜63、レンズ64〜66、レンズ
71〜73におけるレンズ表面を示している。絞り20
は曲率半径無限大( ∞)であり、これも絞り半径(単位
mm)とともに表4に示してある。
【0032】また、表4においても「レンズ群6及び
7」、「物面100」、「像面90」の表示欄に示され
るX、Y、Zの数値は、レンズ群6、7における最も物
面側のレンズ面の面頂点(図示例ではr1と、r13の
面頂点)の(X、Y、Z)座標位置、並びに物面10
0、像面90の各中心の(X、Y、Z)座標位置を示し
ている。また、「ANG」は、レンズ群6、7について
はレンズ群6及びレンズ群7のX軸に対する傾角(単位
度)を示し、物面100、像面90については、X軸
に対する傾斜角度を示している。
【0033】また、物面の欄において、 ymax、yminは
物面のY軸方向のエリアを、zmax、zminは物面のZ軸方
向のエリアを示している。なお、表4ではレンズ群7及
び像面90(スクリーン9)のANG(傾斜角度)は0
°(図6(A)の状態)であるが、これはレンズ群7の
回転偏心により例えば後記する表5並びに図6(B)に
示すように6.687 °というように変更可能である。
【0034】表5において、「grp.7 ANG 」はレンズ群
7の回転偏心角度を、「IMG.X IMG.Y 、IMG.Z 」はレン
ズ群7の回転角度に対応する像面90の中心の(X、
Y、Z)座標位置を、「IMG.ANG 」は像面90(スクリ
ーン9)の傾斜角度(像面角度)をそれぞれ示してい
る。
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】最終像面90での歪曲率は表6に示すよう
になる。なお、各物高の物点に対するスポットダイアグ
ラムは図7に示すとおりである。また、スクリーン9上
の投影画像は図8に示すとおりである。
【0038】
【表6】
【0039】表6に示す歪曲率及び図8から、この投影
光学装置によると台形歪みと歪曲収差が十分補正された
最終投影画像が得られることが判る。また、スクリーン
9の傾斜にあわせてレンズ群7を回転偏心させても、か
かる補正状況を略一定に維持できることが判る。さらに
図8から倍率も略一定に維持できることが判る。
【0040】図9は、図2に示す投影光学装置におい
て、像面回転による像中心位置の移動を抑えるため、物
面10を図示しない駆動手段により像面回転に応じて平
行移動できる投影光学装置を示しており、光学系P1の
絞りやレンズ群は図1に示すものと同じで、物面10の
中心を例えば以下の表7のように平行移動することで像
面中心の移動を抑えることができる。なお、表7 におい
て、「OBJ.Y 」は物面10のY軸方向に沿う平行移動量
を示している。
【0041】
【表7】
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、フ
ィルム画像、ビデオ画像等により提供される物面の画像
をスクリーン上に投影する投影光学装置であって、物面
又は像面を、最終像面の収差補正状況や像倍率を一定に
維持した状態で容易に回転することができるコンパクト
で安価な投影光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投影光学装置の1例における投影
光学系のレンズ群の概略断面図である。
【図2】図1に示す投影光学系を有する投影光学装置の
概略構成とその光路を示す図であり、図(A)、図
(B)及び図(C)は像面の傾斜角度が0°、10°、
20°の場合を示している。
【図3】図2に示す装置において物面における物点から
でる光線がスクリーン上の像面を切る点を示すスポット
図であり、図(A)、図(B)及び図(C)は像面の傾
斜角度が0°、10°、20°の場合を示している。
【図4】四角形物体面(格子パターン)のスクリーン上
の投影歪曲像(実線で示す像)と歪みの無い理想像(破
線で示す像)を示す図であり、図(A)、図(B)及び
図(C)は像面の傾斜角度が0°、10°、20°の場
合を示している。
【図5】本発明に係る投影光学装置の他の例における投
影光学系のレンズ群の概略断面図である。
【図6】図5に示す投影光学系を有する投影光学装置の
概略構成とその光路を示す図であり、図(A)及び図
(B)は像面の傾斜角度が0°、6.687°の場合を
示している。
【図7】図6に示す装置において物面における物点から
でる光線がスクリーン上の像面を切る点を示すスポット
図であり、図(A)及び図(B)は像面の傾斜角度が0
°、6.687°の場合を示している。
【図8】四角形物体面(格子パターン)のスクリーン上
の投影歪曲像(実線で示す像)と歪みの無い理想像(破
線で示す像)を示す図であり、図(A)及び図(B)は
像面の傾斜角度が0°、6.687°の場合を示してい
る。
【図9】図2に示す投影光学装置において物面を像面回
転に応じて平行移動した例を示す図であり、図(A)、
図(B)及び図(C)は像面の傾斜角度が0°、10
°、20°の場合を示している。
【符号の説明】
1 画像表示装置 10 物面 P1 投影光学系 2 絞り 3、4 f−θレンズ群 31〜33、41〜44 レンズ r1〜r14 レンズ面 5 スクリーン 50 像面 1a 画像表示装置 100 物面 P2 投影光学系 20 絞り 6 レンズ群 61〜63、64〜66 レンズ 7 アフォーカル系レンズ群 71〜73 レンズ r1〜r18 レンズ面 9 スクリーン 90 像面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物面の画像をスクリーン上に投影する投
    影光学装置であって、絞り並びに該絞りより物面側の1
    又は2以上のレンズ群及び該絞りより像面側の1又は2
    以上のレンズ群を含む光学系を備え、前記複数のレンズ
    群の一部が回転偏心可能に設けられており、該回転偏心
    可能のレンズ群を回転偏心させることで最終像面の像歪
    みをほぼ一定に維持したまま物面又は像面を回転させる
    ことができることを特徴とする投影光学装置。
  2. 【請求項2】 回転偏心可能の前記レンズ群が像面回転
    のためのレンズ群であり、その回転中心は該レンズ群に
    よる前記絞りの像の位置にある請求項1記載の投影光学
    装置。
  3. 【請求項3】 回転偏心可能の前記レンズ群が像面回転
    のためのレンズ群であって前記絞りに隣合うレンズ群で
    あり、その回転中心はほぼ該絞りの位置にある請求項1
    記載の投影光学装置。
  4. 【請求項4】 回転偏心可能の前記レンズ群が像面回転
    のためのレンズ群であり、該レンズ群はほぼf−θ特性
    を有している請求項1、2又は3記載の投影光学装置。
  5. 【請求項5】 前記絞りに隣合う物面側のレンズ群及び
    前記絞りに隣合う像面側のレンズ群が該絞り側から見て
    いずれもほぼf−θ特性を持つレンズ群であり、それら
    両レンズ群のうち一方が像面回転のための回転偏心可能
    のレンズ群である請求項1記載の投影光学装置。
  6. 【請求項6】 回転偏心可能の前記レンズ群が像面回転
    のためのレンズ群であり、該レンズ群はほぼアフォーカ
    ル系のレンズ群である請求項1、2又は3記載の投影光
    学装置。
  7. 【請求項7】 物面又は像面の回転のためのレンズ群の
    回転とともに物面を平行移動させることができるように
    構成した請求項1から6のいずれかに記載の投影光学装
    置。
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