JPH09303295A - 多段ポンプケーシングおよびその製作法 - Google Patents

多段ポンプケーシングおよびその製作法

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JPH09303295A
JPH09303295A JP14798796A JP14798796A JPH09303295A JP H09303295 A JPH09303295 A JP H09303295A JP 14798796 A JP14798796 A JP 14798796A JP 14798796 A JP14798796 A JP 14798796A JP H09303295 A JPH09303295 A JP H09303295A
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intermediate casing
peripheral surface
wall
cylindrical peripheral
bent
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Masanobu Okuda
正信 奥田
Naoki Shimoyama
直毅 下山
Tomotaka Tanji
友山 丹治
Seiji Yuhara
誠二 湯原
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SANSO DENKI KK
SANSO ELEC Manufacturing
TAISEI KOGYOSHO KK
Sayama Seisakusho KK
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SANSO DENKI KK
SANSO ELEC Manufacturing
TAISEI KOGYOSHO KK
Sayama Seisakusho KK
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ軸方向にボルト締めして多段ポンプケ
ーシングを形成する水密性の高い中間ケーシングおよび
その製作法を提供する。 【解決手段】 羽根車とガイドベーンを個別に内装する
複数の中間ケーシング1は円筒状周面部2の一側に折曲
部4を経て底部3を回転軸5に直角方向に有する円筒容
器状に形成し、底部3はその内壁が戻し通路19のガイ
ドベーン18に対偶するガイド壁を形成し、円筒状周面
部2の端部6は内面側へ凹入する凹部7と凹部7から立
上がる立上がり壁9を経て外面側へ突出する凸部8を形
成して端面10に終わり、端面10は隣接する次段の中
間ケーシング1の円筒状周面部2の折曲部4よりの上面
に平行なインロー仕上面11で載置され、底部3の端部
12は羽根車13の流入口14で曲折して羽根車13の
流入口フランジに当接し、上記立上がり壁9の壁内面1
5は隣接する次段の中間ケーシング1の底部3の折曲部
4よりの底部外面16と平行な面当たりで当接し、凸部
8の内径面は隣接段の中間ケーシング1の折曲部4外面
との間にOリング17を嵌挿している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧多段ポンプの
ケーシングを構成するプレス成形により製造の鋼板製中
間ケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、鋼板をプレス成形して製作した
ポンプの中間ケーシングは、円筒状側面部の一側に有す
る底部側端部に形成されたインロー凸部の外径面及び端
面と、開口部に形成されたインロー凹部の内径面及び端
面の4箇所を機械加工することにより、径と高さの寸法
精度を維持したものが知られていた。又、この従来のも
のを改良した特公平7−18437或いは特公平7−5
1960が提案されている。
【0003】これらは精度を必要とする部分の機械加工
を無くし、それによって発生する加工ミスや寸法誤差を
無くし、Oリングを使用可能とした中間ケーシングを提
供するものである。これらはいずれも次段の中間ケーシ
ングに嵌合して多段ケーシングとするために、円筒容器
状ケーシングの円筒状側面部の開口部側端部を次段の円
筒容器状ケーシングの底部壁面に当接するものである。
ところで、最近はビルの給水押し上げ用或いはユニット
冷却用などのポンプとして従来よりもさらに高圧のポン
プが求められ、従って、一層高い水密性、例えば20k
g/cm2 の水密性、が要求されている。そこで、中間
ケーシングをポンプの軸方向にボルト締めすることによ
り水密に多段に嵌合した多段ポンプケーシングが使用さ
れる。ところで、上記の従来のものや提案のものは、図
6の(a)または(b)に示すように、ボルト締めする
隣接段の中間ケーシングとの開口部側端部のボルトによ
る矢印30向きの力の働く当接部分は鋼板の板厚に近い
長さのフランジ31の長さで隣接段の立上がり壁32と
当接するか、或いは(b)に示すように鋼板の板厚であ
る端面33で隣接段の立上がり壁34と当接するため、
当接面積が小さく、ボルト締めのみではより高圧のポン
プ内圧に耐えることができず、より高圧のポンプの中間
ケーシングの構造としては従来のこのような中間ケーシ
ングは必ずしも満足なものでなかった。そこで、より高
圧にたえるケーシング構造が要求されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記の問題点を解消して上記の要求に応えうる構造の中
間ケーシングを提供すること、即ち、ポンプ軸方向にボ
ルト締めして多段ポンプケーシングとする場合に、ビル
の給水用等としてより高圧のポンプに要求される高い水
密性が確保できる構造の中間ケーシング及びその製造方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明の手段は、請求項1の発明では、羽根車とガ
イドベーンを個別に内装するプレス成形鋼板製の複数の
中間ケーシング1をボルト締めにより水密に嵌合して多
段に重ねた多段ポンプケーシングにおいて、各中間ケー
シング1は円筒状周面部2の一側に折曲する折曲部4を
経て底部3を回転軸5に直角方向に有する円筒容器状に
形成し、上記底部3はその内壁が戻し通路19のガイド
ベーン18に対偶するガイド壁を形成し、円筒状周面部
2の端部6は内面側へ凹入する凹部7と凹部7から立上
がる立上がり壁9を経て外面側へ突出する凸部8を形成
して端面10に終わり、端面10は隣接する次段の中間
ケーシング1の円筒状周面部2の折曲部4よりの上面に
平行なインロー仕上面11で載置され、底部3の端部1
2は羽根車13の流入口14で曲折して羽根車13の流
入口フランジに当接し、上記立上がり壁9の壁内面15
は隣接する次段の中間ケーシング1の底部3の折曲部4
よりの底部外面16と平行な面当たりで当接し、凸部8
の内径面は隣接段の中間ケーシング1の折曲部4外面と
の間にOリング17を嵌挿していることを特徴とする多
段ポンプケーシングを構成する鋼板製中間ケーシングで
ある。
【0006】請求項2の発明では、折曲部4は円筒状周
面部2から回転軸5に直角方向に折曲して第1肩部21
を設け、次いで次段の中間ケーシング1の立上がり壁9
と面当たりして当接する縦壁20を形成した後円筒状周
面部2に平行に曲折して更に第2肩部22を設けて再度
回転軸5に直角方向に折曲して底部3を形成し、上記底
部3はその外壁が前段の中間ケーシング1内の戻し通路
19のガイドベーン18に対偶するガイド壁を形成して
いることを特徴とする請求項1の手段における多段ポン
プケーシングを構成する鋼板製中間ケーシングである。
【0007】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2記載の鋼板製中間ケーシングのプレス成形による製造
方法において、カムフォームにより円筒状周面部2から
円筒状周面部内面側へ凹入した後凹部7を形成して該凹
部7から円筒状周面部外面側へ拡径して立ち上がる立上
がり壁9を形成した後、該立上がり壁9の端を円筒状周
面部方向にフランジアップしてフランジを立て、続いて
該フランジを円筒状内面側へリストライクして曲折して
凸部8を形成することを特徴とする円筒状周面部2の端
部6の成形方法である。
【0008】本発明の上記手段の作用を説明すると、請
求項1の発明では、端部6において立上がり壁9の壁内
面15が隣接する次段の中間ケーシング1の底部3の折
曲部4よりの底部外面16と平行な面当たりで当接し、
請求項2の発明では、端部6において立上がり壁9の壁
内面15が隣接する次段の中間ケーシング1の底部3の
折曲部4の立上がり壁20と面当たりして当接している
ので、当接面積が大きいので水密性が高く強力なボルト
締めにも十分に耐えることができる。従って、本発明の
中間ケーシングを使用するとより高圧のポンプを得るこ
とができる。請求項3の発明では、端部6の形状をカム
フォームにより成形するので、金型精度に従って、立上
がり壁9の面精度の優れたものが得られ、面当たりによ
る水密性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は請求項1の実施の形態を示し、図
2は図1の円内を拡大して示す図である。図1は高圧多
段ポンプの羽根車13及びガイドベーン18を内装しボ
ルト23によりボルト締めされた多段の中間ケーシング
1の部分を主とする側面図で、上半分を断面図で示す。
図において、中間ケーシング1は円筒状周面部2と折曲
部4を形成して回転軸5に略直角な方向に曲折した底部
3を有する円筒容器状に形成されている。円筒状周面部
2の端部6は内面側の回転軸5の方へ凹入して凹部7を
形成し、さらに凹部7から周面部2方向に立上がり立上
がり壁9を形成し、立上がり壁9を経て周面部2の外面
側へ突出する凸部8を形成して再び周面部2方向に曲折
して端面10に終わっている。端面10は隣接する前段
の中間ケーシング1の折曲部4よりの円筒状周面部2の
上面に平行なインロー仕上面11で載置されている。底
部3はその内壁が戻し通路19のガイドベーン18に対
偶するガイド壁を形成している。底部3の端部12は羽
根車13の流入口14に向いて曲折して羽根車13のフ
ランジの一端に当接している。底部2の内側(図で右
側)には前段から送られた揚液を加圧する羽根車13と
羽根車13から吐出した揚液を次段の高圧側(図で左
側)の羽根車13に送る戻し通路を形成するガイドベー
ン18がある。そして底部2の内壁は戻し通路19を形
成する壁面を構成してガイドベーン18と対偶してい
る。羽根車13は回転軸5に固着されて回転される。
【0010】上記構造において各中間ケーシング1は、
図2に示すように、その円筒状周面部2の端部6の立上
がり壁9を前段の中間ケーシング1の折曲部4直下の底
部外面16に面当たりで幅の広い面で当接して両者間の
水密性を保ち、さらに、凸部8の内径面には前段の中間
ケーシング1の折曲部4外面との間にOリング17が嵌
挿されて両中間ケーシングの水密性を保っている。ま
た、円筒状周面部2の端部6の端面10は上記のとおり
前段の中間ケーシング1の円筒状周面部2の上面に載置
されている。かつ、端面10は載置される筒状周面部2
の上面に平行な面に仕上げられてインロー仕上面11と
なってさらに水密性を保っている。
【0011】図3は請求項2の実施の形態を示し、図4
は図3の円内を拡大して示す図である。これらの図にお
いて、図1及び図2に記載した符号と同一の符号は同一
の構成部或いは同類の構成部を示す。図3は高圧多段ポ
ンプの羽根車13及びガイドベーン18を内装しボルト
23によりボルト締めされた多段の中間ケーシング1の
部分を主とする側面図で、上半分を断面図で示す。中間
ケーシング1は円筒状周面部2が折曲部4で回転軸5に
直角方向に折曲して第1肩部21を形成している。次い
で縦壁20を形成している。縦壁20は次段の中間ケー
シング1の立上がり壁9と面当たりして当接する。さら
に、円筒状周面部2に平行に曲折して第2肩部22を形
成した後、再び回転軸5に直角方向に折曲して底部3を
有する円筒容器状に形成されている。円筒状周面部2の
端部6は内面側の回転軸5の方へ凹入して凹部7を形成
し、さらに凹部7から周面部2方向に立上がり立上がり
壁9を形成し、立上がり壁9を経て周面部2の外面側へ
突出する凸部8を形成して再び周面部2方向に曲折して
端面10に終わっている。端面10は隣接する次段の中
間ケーシング1の折曲部4よりの円筒状周面部2の上面
に平行なインロー仕上面11で載置されている。底部3
はその外壁が前段の戻し通路19のガイドベーン18に
対偶するガイド壁を形成している。底部3の端部12は
羽根車13の流入口14に向いて曲折して羽根車13の
フランジの一端に当接している。底部2内側(図で左
側)には前段の戻し通路19から流入した揚液を加圧す
る羽根車13と羽根車13から吐出した揚液を次段の高
圧側(図で左側)の羽根車13に送る戻し通路19を形
成するガイドベーン18がある。そして次段の底部2の
外壁は本段の戻し通路19を形成する壁面を構成して本
段のガイドベーン18と対偶している。そして羽根車1
3は回転軸5に固着されて回転される。
【0012】以上の構成から理解されるように請求項2
の発明の実施の形態では、中間ケーシング1の円筒状周
面部2の端部6は請求項1の発明の実施の形態における
円筒状周面部2の端部6と図面上で逆向きに配置されて
いる。即ちガイドベーン18と対偶してして戻し通路1
9を形成する壁は次段の底部3の外壁である。また、、
請求項2の発明の実施の形態では、折曲部4で回転軸5
に直角方向に折曲して第1肩部21を形成し、次いで縦
壁20を形成した後、円筒状周面部2に平行に曲折して
第2肩部22を形成した後、再び回転軸5に直角方向に
折曲して底部3となっている。従って、1個の羽根車1
3と1個の戻し通路19を有する単位ポンプ室は、羽根
車13の径の大きなハイタイプとすることができる。
【0013】上記構造において各中間ケーシング1は、
図4に示すように、その円筒状周面部2の端部6の立上
がり壁9を後段の中間ケーシング1の折曲部4の第1肩
部21直下の縦壁20に面当たりで幅の広い面で当接し
て両者間の水密性を保ち、さらに、凸部8の内径面には
後段の中間ケーシング1の折曲部4外面との間にOリン
グ17が嵌挿されて両中間ケーシングの水密性を保って
いる。また、円筒状周面部2の端部6の端面10は上記
のとおり次段の中間ケーシング1の円筒状周面部2の上
面に載置されている。かつ、端面10は載置される筒状
周面部2の上面に平行な面に仕上げられてインロー仕上
面11となってさらに水密性を保っている。
【0014】請求項3の発明の実施の形態を説明する。
請求項3の発明は、請求項1或いは請求項2の発明の多
段ポンプケーシングの円筒容器状の中間ケーシング1
を、鋼板からプレス成形により製造する方法の発明であ
る。図7ないし図9を参照してその製造方法を説明す
る。先ず、請求項1の発明の中間ケーシング1はロータ
イプのもので、その製造工程段階の各ワークの断面端面
を示す図7の(a)ないし(k)により説明すると、
(a)は1枚の円形の鋼板のブランクで、このブランク
をドローにより即ち絞り加工して外周部に円筒状周面部
2を立設して中央部に膨出した底部3を有する(b)の
形状に成形し、次いでリストライクして(c)の形状に
成形した後、最外周を切断除去し底部2の中央を円形に
穿孔する(d)のトリム及びピアス工程を行う。次いで
(e)ないし(7)のカムフォーム、カムリストライ
ク、カムリストライク決めの各工程を実施する。この工
程は最も成形の困難な工程であり、このカムフォームで
使用する金型を図9に示す。図9は中心線を挟んで対照
的に左側は成型前のワークのセット状態を示し、右側は
成型終了時の金型の位置を模式図的に示す図で、胴図に
おいて、Wはワークを示し、、の金型は左右に動
き、、の金型は上下に動く。各金型のハッチで示す
部材はその戻り用バネを示す。ワークWは金型の下端
中心側のエッジ部により円筒状周面部2の端部6の凹入
部7が成型される。ついで、工程(h)で中央部にバー
リングでフランジを立て底部端部12が成形され、さら
に端部6の先端がトリムされる。(i)で端部6の先端
部にフランジを立て、(j)でこのフランジを上下にリ
ストライクして内方に曲げ最終工程の(k)でフランジ
決めして円筒状周面部2に端部6の端面10を成形して
プレス成形を終わる。
【0015】請求項2の発明のハイタイプの中間ケーシ
ングの製造工程は図8に示す。図8は図7と同様にその
製造工程段階の各ワークの断面端面を示す。(a)は鋼
板のブランクで、(b)はドロー、(c)はフォーム成
形して第1肩部21及び第2肩部22を成形する。
(d)はリストライクして更に(e)のトリムで最外周
を切断除去し、この状態で一度焼なまして加工硬化した
ワークを軟化させ、更に上記した図9に示す金型による
カムフォーム工程と同様のカムフォーム工程(f)で円
筒状周面部2の端部6の凹入部7を成形する。次いで、
(g)のカムリストライク、(h)のカムリストライク
決めの後、(i)で底部3の端部12をワークWの中心
をピアスして成形し、ワークWの周縁をトリムして端部
6の先端の端面10を設ける。(j)でワークWの中央
の孔の周囲をバーリングして端部12を内方に向け、端
部6の先端を内方に折曲してフランジを立て、(k)で
立てたフランジをリストライクしてさらに内方に折曲し
て端部6の凸部8を成形し、(l)でフランジ決めして
全工程を終了する。上記の工程において、図9の金型の
カムフォームにより円筒状周面部2の端部6の立上がり
壁9が形成される。さらに、本発明では円筒状周面部2
の端部6の強度を確保し、かつ端部6がより強力な水密
性を保持するためには、図5に示すように、端部6の凹
部7及び凸部8或いは隣接段の折曲部4或いは第1肩部
21のそれぞれの絞り形状の曲率半径Rの24、25、
26の大きさをを鋼板の板厚以下とすることが望まれ
る。また、端面29のハッチ部分にはインロー切削加工
ににより同心度の精度を確保することが望まれ、さら
に、多段ケーシングへの組立て時の中間ケーシングの回
転軸5方向のスラスト方向の位置決めとボルトしめつけ
による圧縮応力による変形に耐えかつ面当たりの寸法精
度を確保するため立上がり壁9と折曲部4の底部16或
いは第1肩部21の縦壁20のハッチ部分には面切削加
工壁面27及び面切削加工壁面28を設けることが望ま
れる。Oリング17は内圧用として端部6の凸部8の内
面の半径R25内に挿嵌されており、その状態のOリン
グ17に隣接段の中間ケーシング1のR形状の折曲部4
或いは第1肩部21を組み合わせても、Oリング17を
疵つけることなく組付けができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中間ケー
シングは隣接段との当接部が面当たりでかつボルト締め
の圧縮方向に幅広い当接面積を確保しているので、シー
リング性がより高く、かつ通常のOリングを使用するこ
とができかつOリングの挿嵌部分の形状がOリングを疵
つけることのない形状に形成されている。さらに中間ケ
ーシングの製作において、円筒状周面部の端部の成形を
カムフォームにより行うので金型精度により高い寸法精
度で成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧多段ポンプのポンプ部分を主とす
るボルト締めされた多段の中間ケーシングの上半分を断
面図で示す側面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の他の実施形態の高圧多段ポンプのポン
プ部分を主とするボルト締めされた多段の中間ケーシン
グの上半分を断面図で示す側面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】本発明における中間ケーシングの隣接段との当
接部分の拡大説明図である。
【図6】従来の中間ケーシングの隣接段との当接部分の
拡大説明図である。
【図7】本発明の中間ケーシングの成形工程を説明する
図である。
【図8】本発明の他の実施形態の中間ケーシングの成形
工程を説明する図である。
【図9】本発明の中間ケーシングの成形する金型構造を
模式的に示すずである。
【符号の簡単な説明】
1 中間ケーシング 2 円筒状周面部 3 底部 4 折曲部 5 回転軸 6 端部 7 凹部 8 凸部 9 立上がり壁 10 端面 11 インロー仕上面 12 端部 13 羽根車 14 流入口 15 壁内面 16 底部外面 17 Oリング 18 ガイドベーン 19 戻し通路 20 縦壁 21 第1肩部 22 第2肩部 23 ボルト 24 凹部7の曲率半径R 25 凸部8の曲率半径R 26 折曲部4又は第1肩部21の曲率半径R 27 面切削加工壁面 28 面切削加工壁面 29 端面 30 ボルト締めの力の作用方向を示す矢印 31 フランジ 32 立上がり壁 33 端面 34 立上がり壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下山 直毅 兵庫県姫路市青山北1丁目1番1号 三相 電機株式会社内 (72)発明者 丹治 友山 東京都足立区綾瀬3−24−6 株式会社佐 山製作所内 (72)発明者 湯原 誠二 東京都足立区千住竜田町23番5号 株式会 社泰成工業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根車とガイドベーンを個別に内装する
    プレス成形鋼板製の複数の中間ケーシング1をボルト締
    めにより水密に嵌合して多段に重ねた多段ポンプケーシ
    ングにおいて、各中間ケーシング1は円筒状周面部2の
    一側に折曲する折曲部4を経て底部3を回転軸5に直角
    方向に有する円筒容器状に形成し、上記底部3はその内
    壁が戻し通路19のガイドベーン18に対偶するガイド
    壁を形成し、円筒状周面部2の端部6は内面側へ凹入す
    る凹部7と凹部7から立上がる立上がり壁9を経て外面
    側へ突出する凸部8を形成して端面10に終わり、端面
    10は隣接する次段の中間ケーシング1の円筒状周面部
    2の折曲部4よりの上面に平行なインロー仕上面11で
    載置され、底部3の端部12は羽根車13の流入口14
    で曲折して羽根車13の流入口フランジに当接し、上記
    立上がり壁9の壁内面15は隣接する次段の中間ケーシ
    ング1の底部3の折曲部4よりの底部外面16と平行な
    面当たりで当接し、凸部8の内径面は隣接段の中間ケー
    シング1の折曲部4外面との間にOリング17を嵌挿し
    ていることを特徴とする多段ポンプケーシングを構成す
    る鋼板製中間ケーシング。
  2. 【請求項2】 折曲部4は円筒状周面部2から回転軸5
    に直角方向に折曲して第1肩部21を設け、次いで次段
    の中間ケーシング1の立上がり壁9と面当たりして当接
    する縦壁20を形成した後円筒状周面部2に平行に曲折
    して更に第2肩部22を設けて再度回転軸5に直角方向
    に折曲して底部3を形成し、上記底部3はその外壁が前
    段の中間ケーシング1内の戻し通路19のガイドベーン
    18に対偶するガイド壁を形成していることを特徴とす
    る請求項1記載の多段ポンプケーシングを構成する鋼板
    製中間ケーシング。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の鋼板製中間
    ケーシングのプレス成形による製造方法において、カム
    フォームにより円筒状周面部2から円筒状周面部内面側
    へ凹入した後凹部7を形成して該凹部7から円筒状周面
    部外面側へ拡径して立ち上がる立上がり壁9を形成した
    後、該立上がり壁9の端を円筒状周面部方向にフランジ
    アップしてフランジを立て、続いて該フランジを円筒状
    内面側へリストライクして曲折して凸部8を形成するこ
    とを特徴とする円筒状周面部2の端部6の成形方法。
JP14798796A 1996-05-17 1996-05-17 多段ポンプケーシングおよびその製作法 Expired - Lifetime JP3878689B2 (ja)

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