JPH09302521A - 難燃性ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維、その製造方法及び不織布 - Google Patents

難燃性ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維、その製造方法及び不織布

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JPH09302521A
JPH09302521A JP8116049A JP11604996A JPH09302521A JP H09302521 A JPH09302521 A JP H09302521A JP 8116049 A JP8116049 A JP 8116049A JP 11604996 A JP11604996 A JP 11604996A JP H09302521 A JPH09302521 A JP H09302521A
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Tomokazu Ise
智一 伊勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防炎性、接着性に優れ、デニ−ル変動率の小
さいバインダ−繊維およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリビニルアルコ−ル系ポリマ−及びポ
リ塩化ビニル系ポリマ−からなるバインダ−繊維であっ
て、ポリビニルアルコ−ル系ポリマ−とポリ塩化ビニル
系ポリマ−の重量比率が60/40〜90/10であ
り、かつ繊維を構成するポリマ−100重量部に対し防
炎剤1〜10重量部を含むデニ−ル変動率15%以下の
難燃性バインダ−繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、壁紙や障子紙等の紙の
製造の際、主体繊維と混合抄紙して用いられる難燃性ポ
リビニルアルコ−ル(以下PVAと略す)系バインダ−
繊維、その製造方法及びそれから得られる不織布に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、壁紙や障子紙等の室内で用いられ
る建材用不織布製品にも、安全性の見地から不燃性・難
燃性(以下単に難燃性という場合がある)が付与される
傾向が高まっており、ガラス繊維等の無機繊維や難燃化
パルプなどが主体繊維として使用されている。しかしな
がら、主体繊維として難燃性の繊維を用いても、混抄さ
れるバインダ−繊維が可燃性であれば、得られる不織布
製品の難燃性も不十分となる場合がある。以上のことか
ら、従来広く使用されているPVA系バインダ−繊維に
難燃性を付与する方法が提案されている。たとえば、紡
糸原液にポリ塩化ビニル(PVC)等の難燃性物質を予
め混合しておく方法や、繊維化後に難燃剤で処理する方
法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法では、十分
な難燃性を得るためにPVCを約45重量%以上含有さ
せる必要があるが、PVCの割合が高くなると紡糸原液
の安定性や紡糸調子が著しく悪化し、バインダ−繊維に
必要な品位(単糸間に膠着や単糸太さのバラツキがない
こと)を得ることが極めて困難となる。さらに、燃焼時
に塩化水素や塩素などのPVCに起因する有毒ガスが多
く発生するため、安全性、環境保全性の見地からも好ま
しくない。また、繊維化後に難燃剤で処理した場合に
は、湿式抄紙を行なう過程で難燃剤が溶出し、所望の難
燃性が得られない場合があり、経済的にも問題があっ
た。本発明は、以上の問題に鑑み、PVC系ポリマ−の
含有量が低く安全性に優れると同時に、優れた難燃性及
び糸品位を有する難燃性PVA系バインダ−繊維、その
製造方法及び不織布を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリビニルア
ルコ−ル系ポリマ−及びポリ塩化ビニル系ポリマ−から
なるバインダ−繊維であって、ポリビニルアルコ−ル系
ポリマ−とポリ塩化ビニル系ポリマ−の重量比率が60
/40〜90/10であり、かつ繊維を構成するポリマ
−100重量部に対し防炎剤1〜10重量部を含むデニ
−ル変動率15%以下の難燃性バインダ−繊維、さらに
ポリビニルアルコ−ル系ポリマ−60〜90重量部及び
ポリ塩化ビニル系ポリマ−10〜40重量部と、該両ポ
リマ−100重量部に対して1〜10重量部の防炎剤、
さらにポリビニルアルコ−ル系ポリマ−に対して0.5
〜5重量%の硼酸を含んだ紡糸原液を製造し、アルカリ
性凝固浴中へ押し出して糸条を形成した後、酸性浴中で
アルカリを中和して全延伸倍率2〜7倍となるように延
伸する難燃性ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維の
製造方法に関し、さらに該難燃性バインダ−繊維を用い
た不織布を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、PVC系ポリマ−の含
有割合を小さくして安全性、廃棄性を高めるものである
が、この場合、難燃性が不十分となるため、さらに防炎
剤を併用することにより難燃性を高める必要がある。し
かしながら、従来用いられている防炎剤(無機金属酸化
物等)は不溶性であるため紡糸調子が悪化し、また繊維
強度も劣化するため、バインダ−繊維として満足できる
性能は得られにくい。本発明者等は、鋭意研究の結果、
硼酸によるPVA架橋作用を利用したゲル紡糸法を採用
することにより、難燃性に優れかつ高品位のPVA系バ
インダ−繊維が得られることを見出だした。
【0006】硼酸を配合した紡糸原液をアルカリ性凝固
浴中に押し出すと、ホウ酸がPVAのOHを架橋してゲ
ル化が生じる。この方法によれば、塩類水溶液からなる
凝固浴の塩析作用を利用した従来の方法のように、急激
な脱水を伴わないため、防炎剤を含有した紡糸原液を用
いても良好な糸品位が得られる。また、かかる方法によ
れば、防炎剤が繊維内部から溶出しにくく、優れた防炎
効果が得られると同時に、デニ−ル変動率の小さいバイ
ンダ−繊維が得られる。バインダ−繊維の酸素指数
(%)は24以上、特に30以上とするのが好ましく、
デニ−ル変動率は15%以下、特に10%以下とするの
が好ましい。バインダ−繊維のデニ−ル変動率が大きい
場合には、得られる紙の地合が悪化する。繊維乾強度は
3g/d以上、特に3.5g/d以上とするのが好まし
い。
【0007】本発明に用いられるPVAは特に限定され
ないが、繊維の紡糸に一般に用いられているものを用い
れば良く、たとえば重合度1000〜4000、ケン化
度95〜100%のPVA系ポリマ−、特に重合度15
00〜2000、けん化度97〜99.5%のPVA系
ポリマ−が好適に使用できる。勿論、他の共重合成分等
を含んでいてもよい。また、PVA系ポリマ−に混合さ
れるPVC系ポリマ−に関しても特に限定されないが、
重合度500〜2000、特に重合度1000〜150
0のものが好適に使用できる。PVC系ポリマ−の形態
はPVA系ポリマ−水溶液との混合分散性からエマルジ
ョンであるのが好ましい。エマルジョンの平均粒子径を
500nm以下、特に200nm以下とした場合にはさ
らに良好な分散を得ることができる。
【0008】PVA系ポリマ−とPVC系ポリマ−の重
量比率は、60/40〜90/10、特に65/35〜
80/20とするのが好ましい。PVC系ポリマ−が多
くなると原液の安定性や紡糸調子が悪化するのみでな
く、接着性能が劣化し、さらに得られたバインダ−を含
有する難燃製品が火炎に接した際発生する塩化水素等の
有毒ガスの存在が無視できなくなり、安全性等に問題が
生じる場合がある。逆にPVC系ポリマ−が少なすぎる
と難燃性が不十分となる。
【0009】本発明にいう防炎剤とは、防炎効果、難燃
効果を有する物質であれば特に限定されないが、無機金
属酸化物が好ましく、なかでもSnO2 やH2 SnO3
等の酸化スズ化合物、及びSb2 3 やSb2 5 等の
酸化アンチモン化合物を単独又は混合したものが好適に
挙げられる。防炎剤の配合割合は、繊維を構成するポリ
マ−100重量部に対して1〜10重量部、特に2〜8
重量部とするのが好ましい。配合割合が小さい場合には
難燃性(防炎性)が不十分となり、逆に配合割合が高す
ぎると紡糸調子が悪化し、バインダ−繊維に必要な性能
が得られない。紡糸原液中の分散安定性の点からは、防
炎剤を予め平均粒径3μ以下、特に平均粒径1μ以下に
粉砕しておくのが好ましい。また防炎剤を添加する場合
には、PVA系ポリマ−とPVC系ポリマ−の混合物の
水溶液、特にPVA系ポリマ−水溶液とPVC系ポリマ
−エマルジョンを混合して得られたものに添加するのが
好ましい。
【0010】紡糸原液に添加する硼酸の量は、PVA系
ポリマ−に対して0.5〜5重量%、好ましくは1〜3
重量%である。0.5%未満の場合は紡糸調子が悪く糸
品位も不十分なものとなる。逆に5%より多い場合に
は、中和不良で着色したり、熱処理工程中で断糸が発生
し、やはり糸品位が悪化する。硼酸を含有させた紡糸原
液は予め脱泡しておくのが紡糸性及び繊維性能の点で好
ましい。具体的には85〜100℃で0.5〜10時間
程度放置することにより脱泡することができる。なお、
紡糸原液の全濃度は5〜30重量%、特に10〜20重
量%とするのが好ましい。
【0011】かかる紡糸原液をノズルを通して凝固浴に
押し出すが、ノズル孔は円形のものであっても、円形以
外の異形、例えば偏平状、十字型、T学型、Y字型、L
字型、三角型、四角型、星型等いずれでもよい。また本
発明で用いる凝固浴はアルカリ性凝固浴である必要があ
るが、好ましくは、5g/l以上のアルカリ金属水酸化
物を含む凝固浴を用いる。5g/l以上の場合は、硼酸
によるPVAのゲル化が充分に進行するため、良好な糸
品位が得られる。また凝固浴中にはアルカリ金属水酸化
物以外に、硫酸ナトリウムや硫酸アンモニウムにような
PVA水溶液の脱水凝固作用を有する塩類を共存させて
もよい。水酸化ナトリウム6〜30g/l、硫酸ナトリ
ウム280〜350g/lを含み、温度30〜45℃の
凝固浴が好適に使用される。
【0012】得られた糸条は酸性浴中で中和されるが、
硫酸と硫酸ナトリウムを添加したものが好適に使用でき
る。なかでも、硫酸80〜120g/l、硫酸ナトリウ
ム280〜350g/lを含み、温度30〜45℃の中
和浴が好適に使用できる。糸条を中和浴中へ通した後、
水洗処理を施すのが好ましく、次いで乾燥・延伸すれば
所望のバインダ−繊維を得ることができる。溶解温度の
点からは、乾燥工程のみで熱処理を行わない方が好まし
い。
【0013】全延伸倍率は2〜7倍、好ましくは3〜6
倍であることが必要である。2倍未満では熱処理工程中
などで繊維が膠着して糸品位が不十分となる場合があ
り、7倍を越えると得られた繊維の水中溶解温度が高く
なり、接着性能が不十分となる場合がある。延伸方法は
特に限定されず、乾熱延伸及び/または湿熱延伸を行え
ばよい。PVA系バインダ−繊維の水中溶解温度は90
℃以下、特に85℃以下とするのが好ましい。
【0014】得られた繊維を適宜カットすることにより
バインダ−繊維を得ることができる。抄紙時の分散性及
び紙力の点から、繊維デニ−ルは0.1〜8d、特に
0.5〜5とするのが好ましく、繊維長は0.2〜20
mm、特に0.5〜6mmとするのが好ましい。
【0015】本発明により得られた難燃PVA系バイン
ダ−繊維は、様々な主体繊維と混抄することにより所望
の不織布を得ることができる。主体繊維としては特に限
定されないが、難燃性の繊維を用いるのが好ましい。勿
論、問題が生じない範囲で難燃性を有しない繊維を混合
してもかまわないが、好ましくは10重量%以下とす
る。不織布の酸素指数(%)を24以上、特に25以上
とするのが好ましい。好ましい難燃性繊維としては、難
燃性ポリノジック繊維、ガラス繊維、金属繊維、難燃ポ
リエステル繊維、難燃PVA系繊維、アラミド繊維、ポ
リアリレ−ト繊維等を挙げることができる。主体繊維の
デニ−ルや繊維長は適宜設定すればよいが、繊維デニ−
ル0.5〜5d、繊維長0.5〜6mmのものが好適に
使用できる。
【0016】主体繊維とバインダ−の混抄割合は、95
/5〜50/50、特に90/10〜70/30とする
のが好ましい。かかる紙料を用いてTAPPI型抄紙機
等を用いて常法により抄紙する。このとき、分散剤、紙
力増強剤等の他の添加剤が含まれていてもかまわない。
得られた抄紙原紙を乾燥し、場合によりカレンダ−処理
等を施すことにより所望の湿式不織布を得ることができ
る。乾燥は80〜120℃で1〜5分間程度行うのが好
ましい。得られる紙の坪量は、目的により適宜設定すれ
ばよいが、25〜100g/m2 程度、厚さ0.1〜1
mm程度とするのが好ましい。紙の酸素指数(%)は、
24%以上、特に25%以上とするのが好ましい。
【0017】以下実維例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【実施例】
[酸素指数 %] 繊維:各繊維を撚糸した後に筒編みにした試料を用いて
JIS K−7201に準じて測定した。 紙 :JIS K−7201に準じて測定した。 [水中溶解温度 ℃]単繊維を25本束にして、下端に
1デニ−ルあたり25mgの荷重をとりつける。この繊
維束の上端をステンレス製の板に固定し、これを耐圧ガ
ラス管に入れて水を満たし、2℃/minの速度で昇温
し、繊維束に取り付けた荷重が落下した時の温度を測定
した。 [デニ−ル変動率 %、繊維強度 g・/d]JIS
L 1015化学繊維ステ−プル試験方法に準じて測定
した。
【0018】[実施例1]平均重合度1750、ケン化
度98.5モル%のPVAを濃度18重量%となるよう
に90℃の水に溶解し、このPVA水溶液に重合度12
00のPVCの水性エマルジョン(平均粒子径150n
m、PVC濃度40%)をPVA/PVC=70/30
の重量比になるように混合した。さらにこの混合溶液に
平均粒子径1.0μに粉砕したSnO2 をPVA/PV
C混合ポリマ−100重量部に対し5重量部とホウ酸2
重量%/PVAを添加し、全濃度17重量%の紡糸原液
とした。この紡糸原液を95℃で8時間放置脱泡した
後、水酸化ナトリウム20g/lと硫酸ナトリウム35
0g/lを含んだ40℃の凝固浴中へ、孔径0.08m
m、孔数6000の口金を通して押し出して糸条を形成
した。これを硫酸100g/lと硫酸ナトリウム300
g/lを含んだ40℃の中和浴中へ通して付着した水酸
化ナトリウムを中和した後、水洗して硫酸を落とし、引
き続き熱風炉へ導いて全延伸倍率が5倍となるように乾
燥・延伸して太さ3デニ−ルの繊維を得た。その性能を
表1に示す。
【0019】次に得られた繊維(3d,繊維長3mm)
をバインダ−として用いて湿式抄紙を行った。主体繊維
には難燃性ポリノジック繊維(1.5デニ−ル,繊維長
3mm)を用い、主体繊維/バインダ−繊維=80/2
0の割合でTAPPI型抄紙機にて抄紙後、ヤンキ−型
ドライヤ−にて100℃で1分間乾燥して坪量40g/
3 の紙を得た。得られた紙の物性を表2に示す。
【0020】[比較例1]Sn02 を紡糸原糸に加えな
い以外は、実施例1と同様にバインダ−繊維及び紙を製
造した。結果を表1及び表2に示す。 [比較例2]難燃バインダ−繊維のかわりに通常のPV
A系バインダ−繊維(株式会社クラレ製「VPB10
1」)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果を
表1及び表2に示す。
【0021】[比較例3]硼酸を含有しない以外は実施
例1と同じ組成を有する紡糸原液を、40℃の飽和硫酸
ナトリウム水溶液からなる凝固浴中へ、孔径0.08m
m、孔数6000の口金を通して押し出して糸条を形成
した。このとき、口金孔の一部に詰まりが発生し、そこ
から直径1mm程度の塊状物が発生して紡糸原糸に混入
した。引き続き熱風炉へ導いて全延伸倍率が5倍となる
ように乾燥・延伸して太さ3デニ−ルの繊維を得た。し
かしながら、紡糸原糸中の塊状物に起因する毛羽が発生
し品位は不良であり、デニ−ル変動率も大きかった。そ
の性能を表1に示す。
【0022】次に得られた繊維(3d,繊維長3mm)
を用いて実施例1と同様に湿式抄紙を行ったが、バイン
ダ−繊維中の毛羽や塊状物が原因で紙の密度に斑が発生
し、得られた紙の品位は不良であり、引張強力も不十分
であった。紙の性能を表2に示す。
【0023】[比較例4]PVA系ポリマ−90重量
部、PVC系ポリマ−10重量部、防炎剤15重量部を
配合した以外は実施例1と同様に行った。しかし、紡糸
原液中で防炎剤が一部凝集し、これが口金孔に詰まって
糸切れが発生したため、得られたバインダ−繊維には塊
状物や毛羽が混入しており品位及び繊維強度は不良であ
った、またこの繊維の酸素指数は21.0しかなく難燃
性も不良であった。次に得られた繊維(3d,繊維長3
mm)を用いて実施例1と同様に湿式抄紙を行ったが、
バインダ−繊維中の毛羽や塊状物が原因で紙の密度に斑
が発生し、得られた紙の品位は不良であった。紙の性能
を表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、防炎性、接着性等に優
れデニ−ル変動率の小さい難燃性PVA系バインダ−繊
維が効率的に得られ、該バインダ−繊維を用いることに
より難燃性を有しかつ地合の均一な不織布を製造するこ
とができる。本発明により得られる紙は、あらゆる分野
に使用することができるが、特に壁紙や障子紙等の建材
用不織布として好適に使用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコ−ル系ポリマ−及びポ
    リ塩化ビニル系ポリマ−からなるバインダ−繊維であっ
    て、ポリビニルアルコ−ル系ポリマ−とポリ塩化ビニル
    系ポリマ−の重量比率が60/40〜90/10であ
    り、かつ繊維を構成するポリマ−100重量部に対し防
    炎剤1〜10重量部を含むデニ−ル変動率15%以下の
    難燃性バインダ−繊維。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコ−ル系ポリマ−60〜
    90重量部及びポリ塩化ビニル系ポリマ−10〜40重
    量部と、該両ポリマ−100重量部に対して1〜10重
    量部の防炎剤、さらにポリビニルアルコ−ル系ポリマ−
    に対して0.5〜5重量%の硼酸を含んだ紡糸原液を製
    造し、アルカリ性凝固浴中へ押し出して糸条を形成した
    後、酸性浴中でアルカリを中和して全延伸倍率2〜7倍
    となるように延伸する難燃性ポリビニルアルコ−ル系バ
    インダ−繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の難燃性バインダ−繊維
    を含む不織布。
JP8116049A 1996-05-10 1996-05-10 難燃性ポリビニルアルコ−ル系バインダ−繊維、その製造方法及び不織布 Pending JPH09302521A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0943705A1 (en) * 1997-10-07 1999-09-22 Kuraray Co., Ltd. Flame-retardant polyvinyl alcohol base fiber
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