JPH09301811A - 抗菌性アルミニウム部材 - Google Patents
抗菌性アルミニウム部材Info
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- JPH09301811A JPH09301811A JP11602096A JP11602096A JPH09301811A JP H09301811 A JPH09301811 A JP H09301811A JP 11602096 A JP11602096 A JP 11602096A JP 11602096 A JP11602096 A JP 11602096A JP H09301811 A JPH09301811 A JP H09301811A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アルミニウム基体の特性を失わずに、アルミニ
ウム部材に抗菌性を長期的に付与すること、特に、アル
ミニウム製熱交換部材の軽量性、高い熱伝導性を失わず
に、アルミニウム部材に長期的に細菌類の繁殖を阻止す
る機能を施すこと。 【解決手段】アルミニウム基体と、その基体表面に付与
された、好ましくはメッキにより形成された銀及び銅の
少なくとも1種を含む層とからなる抗菌性アルミニウム
部材、アルミニウム基体と、その基体表面に付与され
た、好ましくは無電解メッキにより形成された亜鉛層
と、その亜鉛層の上に付与された、好ましくは無電解メ
ッキにより形成された銀及び銅の少なくとも1種を含む
層とからなる抗菌性アルミニウム部材、並びに上記のよ
うな抗菌性アルミニウム部材からなる熱交換部材。
ウム部材に抗菌性を長期的に付与すること、特に、アル
ミニウム製熱交換部材の軽量性、高い熱伝導性を失わず
に、アルミニウム部材に長期的に細菌類の繁殖を阻止す
る機能を施すこと。 【解決手段】アルミニウム基体と、その基体表面に付与
された、好ましくはメッキにより形成された銀及び銅の
少なくとも1種を含む層とからなる抗菌性アルミニウム
部材、アルミニウム基体と、その基体表面に付与され
た、好ましくは無電解メッキにより形成された亜鉛層
と、その亜鉛層の上に付与された、好ましくは無電解メ
ッキにより形成された銀及び銅の少なくとも1種を含む
層とからなる抗菌性アルミニウム部材、並びに上記のよ
うな抗菌性アルミニウム部材からなる熱交換部材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性アルミニウム
部材に関し、詳しくは表面のみに抗菌金属を担持したア
ルミニウムからなる抗菌性アルミニウム部材に関する。
部材に関し、詳しくは表面のみに抗菌金属を担持したア
ルミニウムからなる抗菌性アルミニウム部材に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムは軽量であり、熱伝導性が
良好であり、電気伝導性が良好であり且つ耐食性に優れ
ているので、種々の用途に用いられており、特に熱交換
部材に広く用いられている。具体的には空気調和器、ル
ームエアコン、カーエアコン、除湿器、クーリングタワ
ー等に組み込まれた熱交換部材が挙げられる。これらは
空気や水を冷却したり、或いは空気を冷却することによ
って空気中の湿度を除去する役目を果している。この熱
交換部材は大量の空気と接触するために空中浮遊細菌類
を捕らえやすく、しかも熱交換部材表面は常に湿潤状態
であるので細菌類の繁殖が著しい。繁殖した細菌類は熱
交換部材が乾燥したり、連続運転をしている間に脱離
し、空気中に排出されて環境を一層悪化させていた。例
えば空気調和器から排出されたレジオネラ菌による重度
の肺炎(1976年、在郷軍人病)や浮遊黴が原因とさ
れているアレルギー性気管支肺アスペルギルス症などが
問題視されている。
良好であり、電気伝導性が良好であり且つ耐食性に優れ
ているので、種々の用途に用いられており、特に熱交換
部材に広く用いられている。具体的には空気調和器、ル
ームエアコン、カーエアコン、除湿器、クーリングタワ
ー等に組み込まれた熱交換部材が挙げられる。これらは
空気や水を冷却したり、或いは空気を冷却することによ
って空気中の湿度を除去する役目を果している。この熱
交換部材は大量の空気と接触するために空中浮遊細菌類
を捕らえやすく、しかも熱交換部材表面は常に湿潤状態
であるので細菌類の繁殖が著しい。繁殖した細菌類は熱
交換部材が乾燥したり、連続運転をしている間に脱離
し、空気中に排出されて環境を一層悪化させていた。例
えば空気調和器から排出されたレジオネラ菌による重度
の肺炎(1976年、在郷軍人病)や浮遊黴が原因とさ
れているアレルギー性気管支肺アスペルギルス症などが
問題視されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、これらの熱交換
部材から発生する浮遊細菌類の除去に関しては有効な対
策は講じられていなかった。例えば、ルームエアコンに
関しては抗黴剤を含んだフィルターを熱交換部材の前面
に設けたり、脱臭フィルターを設けたりの対策が講じら
れていたが効果は薄かった。従って、浮遊細菌類の問題
を根本的に解決するためには細菌類が繁殖する場所とな
る熱交換部材自体に繁殖を阻止する機能を持たせる必要
がある。
部材から発生する浮遊細菌類の除去に関しては有効な対
策は講じられていなかった。例えば、ルームエアコンに
関しては抗黴剤を含んだフィルターを熱交換部材の前面
に設けたり、脱臭フィルターを設けたりの対策が講じら
れていたが効果は薄かった。従って、浮遊細菌類の問題
を根本的に解決するためには細菌類が繁殖する場所とな
る熱交換部材自体に繁殖を阻止する機能を持たせる必要
がある。
【0004】アルミニウム部材に細菌類の繁殖を阻止す
る機能を施す方法としては、アルミニウム部材に有機系
抗菌剤を担持させる方法が考えられるが、この場合には
有機系抗菌剤をアルミニウム部材に長期的に担持させる
ことは困難である。また銀ゼオライトなどの無機系抗菌
剤もあるが、これを固定するためには塗料化や樹脂練り
込みなどが必要であり、この場合には熱伝導性が著しく
低下してしまう。またアルミニウムと銀の合金化も考え
られるが、良好な合金は得られず、たとえ製造できたと
しても重量は重くなりまた高価になる。
る機能を施す方法としては、アルミニウム部材に有機系
抗菌剤を担持させる方法が考えられるが、この場合には
有機系抗菌剤をアルミニウム部材に長期的に担持させる
ことは困難である。また銀ゼオライトなどの無機系抗菌
剤もあるが、これを固定するためには塗料化や樹脂練り
込みなどが必要であり、この場合には熱伝導性が著しく
低下してしまう。またアルミニウムと銀の合金化も考え
られるが、良好な合金は得られず、たとえ製造できたと
しても重量は重くなりまた高価になる。
【0005】本発明の目的は、アルミニウム基体の特性
を失わずに、アルミニウム部材に抗菌性を長期的に付与
することにある。本発明の他の目的は、アルミニウム製
熱交換部材の軽量性、高い熱伝導性を失わずに、アルミ
ニウム部材に長期的に細菌類の繁殖を阻止する機能を施
すことにある。
を失わずに、アルミニウム部材に抗菌性を長期的に付与
することにある。本発明の他の目的は、アルミニウム製
熱交換部材の軽量性、高い熱伝導性を失わずに、アルミ
ニウム部材に長期的に細菌類の繁殖を阻止する機能を施
すことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、アルミニウム部
材、例えばアルミニウム製熱交換部材の表面に抗菌効果
のある銀又は銅を薄層状で担持させることにより上記の
目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。即
ち、本発明の抗菌性アルミニウム部材は、アルミニウム
基体と、その基体表面に付与された、好ましくはメッキ
により形成された銀及び銅の少なくとも1種を含む層と
からなることを特徴とする。
を達成するために鋭意検討した結果、アルミニウム部
材、例えばアルミニウム製熱交換部材の表面に抗菌効果
のある銀又は銅を薄層状で担持させることにより上記の
目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。即
ち、本発明の抗菌性アルミニウム部材は、アルミニウム
基体と、その基体表面に付与された、好ましくはメッキ
により形成された銀及び銅の少なくとも1種を含む層と
からなることを特徴とする。
【0007】また、本発明の抗菌性アルミニウム部材
は、アルミニウム基体と、その基体表面に付与された、
好ましくは無電解メッキにより形成された亜鉛層と、そ
の亜鉛層の上に付与された、好ましくは無電解メッキに
より形成された銀及び銅の少なくとも1種を含む層とか
らなることを特徴とする。更に、本発明の熱交換部材
は、上記のような抗菌性アルミニウム部材からなること
を特徴とする。
は、アルミニウム基体と、その基体表面に付与された、
好ましくは無電解メッキにより形成された亜鉛層と、そ
の亜鉛層の上に付与された、好ましくは無電解メッキに
より形成された銀及び銅の少なくとも1種を含む層とか
らなることを特徴とする。更に、本発明の熱交換部材
は、上記のような抗菌性アルミニウム部材からなること
を特徴とする。
【0008】本発明で用いるアルミニウム基体の材質に
ついては、純アルミニウムである必要は全くなく、アル
ミニウム合金であってもその効果はなんら変わるもので
はない。要するに、抗菌性を必要とする用途に用いられ
る全ての純アルミニウム部材及びアルミニウム合金部材
(本明細書においてはこれらを総称してアルミニウム部
材という)が本発明の対象となる。本発明の抗菌性アル
ミニウム部材においては、アルミニウム基体の表面の必
要な部分だけに銀及び銅の少なくとも1種を含んだ層が
施されていればよく、それでアルミニウム基体の表面処
理によって銀及び銅の少なくとも1種を含んだ層を形成
することが好ましく、このことにより抗菌効果が十分に
達成される。
ついては、純アルミニウムである必要は全くなく、アル
ミニウム合金であってもその効果はなんら変わるもので
はない。要するに、抗菌性を必要とする用途に用いられ
る全ての純アルミニウム部材及びアルミニウム合金部材
(本明細書においてはこれらを総称してアルミニウム部
材という)が本発明の対象となる。本発明の抗菌性アル
ミニウム部材においては、アルミニウム基体の表面の必
要な部分だけに銀及び銅の少なくとも1種を含んだ層が
施されていればよく、それでアルミニウム基体の表面処
理によって銀及び銅の少なくとも1種を含んだ層を形成
することが好ましく、このことにより抗菌効果が十分に
達成される。
【0009】アルミニウム基体の表面に銀及び銅の少な
くとも1種を含んだ層を形成する手段として、無電解メ
ッキ法(還元メッキ法、置換メッキ法)、電気メッキ
法、溶射法、蒸着法、スパッタ法等を採用することがで
きる。しかしながら、熱交換部材がフィンのような複雑
な構造の場合には、電気メッキ法や、溶射法などの塗布
処理が不向きであること、蒸着、スパッタなどによる成
膜では大面積には不向きであることを考慮すると、無電
解メッキ法を採用することが好ましい。
くとも1種を含んだ層を形成する手段として、無電解メ
ッキ法(還元メッキ法、置換メッキ法)、電気メッキ
法、溶射法、蒸着法、スパッタ法等を採用することがで
きる。しかしながら、熱交換部材がフィンのような複雑
な構造の場合には、電気メッキ法や、溶射法などの塗布
処理が不向きであること、蒸着、スパッタなどによる成
膜では大面積には不向きであることを考慮すると、無電
解メッキ法を採用することが好ましい。
【0010】アルミニウムに直接銀や銅を無電解メッキ
することは困難である。しかしながら、アルミニウムに
亜鉛を無電解メッキした後にその亜鉛上に銀又は銅を無
電解メッキする2段階無電解メッキを行えばアルミニウ
ム基体に銀や銅の皮膜を施すことが可能となる。アルミ
ニウム基体上の銀や銅は皮膜になっている必要はなく、
部分的に銀や銅が析出した状態であっても構わない。ま
た銀又は銅のメッキ浴に他の貴金属イオンを溶解させ
て、銀合金、銅合金あるいは銀−銅合金の皮膜を施すこ
とも可能である。
することは困難である。しかしながら、アルミニウムに
亜鉛を無電解メッキした後にその亜鉛上に銀又は銅を無
電解メッキする2段階無電解メッキを行えばアルミニウ
ム基体に銀や銅の皮膜を施すことが可能となる。アルミ
ニウム基体上の銀や銅は皮膜になっている必要はなく、
部分的に銀や銅が析出した状態であっても構わない。ま
た銀又は銅のメッキ浴に他の貴金属イオンを溶解させ
て、銀合金、銅合金あるいは銀−銅合金の皮膜を施すこ
とも可能である。
【0011】上記のような無電解メッキ法を採用するこ
とにより、空気調和器、ルームエアコン、カーエアコ
ン、除湿器、クーリングタワーに代表される熱交換器の
熱交換部材を単に溶液に浸漬するだけで銀や銅の抗菌メ
ッキ処理ができる。熱交換部材は表面積を大きくするた
めに複雑な形状、例えばフィン形状になっている場合が
多く、この場合には上記のような無電解メッキ法は特に
有用な方法である。
とにより、空気調和器、ルームエアコン、カーエアコ
ン、除湿器、クーリングタワーに代表される熱交換器の
熱交換部材を単に溶液に浸漬するだけで銀や銅の抗菌メ
ッキ処理ができる。熱交換部材は表面積を大きくするた
めに複雑な形状、例えばフィン形状になっている場合が
多く、この場合には上記のような無電解メッキ法は特に
有用な方法である。
【0012】
実施例1〜2及び比較例1〜2 アルミニウム板をジンケート液(1Mの水酸化ナトリウ
ム溶液に酸化亜鉛を25g/lの濃度で溶解したもの)
に1分間浸漬した。さらにこの板を0.01Mの硝酸銀
水溶液(実施例1)又は0.1Mの硫酸銅水溶液(実施
例2)に10秒間浸漬した。このようにして形成された
皮膜についてX線回折法により分析したところ、アルミ
ニウム、亜鉛と、銀又は銅のピークが確認された。
ム溶液に酸化亜鉛を25g/lの濃度で溶解したもの)
に1分間浸漬した。さらにこの板を0.01Mの硝酸銀
水溶液(実施例1)又は0.1Mの硫酸銅水溶液(実施
例2)に10秒間浸漬した。このようにして形成された
皮膜についてX線回折法により分析したところ、アルミ
ニウム、亜鉛と、銀又は銅のピークが確認された。
【0013】これらの銀又は銅皮膜付き板に大腸菌懸濁
液(約106 個/ml)を100μl滴下して3時間放
置した。3時間後にその大腸菌懸濁液を生理食塩水を用
いて採取し、一定容量まで希釈し、その1mlを寒天培
地シャーレで37℃で24時間培養した。比較のため、
アルミニウム板、ジンケート処理したアルミニウム板に
ついても同様の試験を行った。培養したシャーレ上の大
腸菌コロニー数を計測した。なお、試験は3回行いその
平均値を求めた。その結果は第1表に示す通りであっ
た。
液(約106 個/ml)を100μl滴下して3時間放
置した。3時間後にその大腸菌懸濁液を生理食塩水を用
いて採取し、一定容量まで希釈し、その1mlを寒天培
地シャーレで37℃で24時間培養した。比較のため、
アルミニウム板、ジンケート処理したアルミニウム板に
ついても同様の試験を行った。培養したシャーレ上の大
腸菌コロニー数を計測した。なお、試験は3回行いその
平均値を求めた。その結果は第1表に示す通りであっ
た。
【0014】 第1表のデータからも明らかなように、表面に銀または
銅を施したアルミニウム板はその他の比較例に比べ、良
好な抗菌力を示した。
銅を施したアルミニウム板はその他の比較例に比べ、良
好な抗菌力を示した。
【0015】実施例3 ルームエアコンの室内器に装着されているアルミニウム
製熱交換フィンの右半分を実施例1に記載した組成のジ
ンケート液に1分間浸漬した後、実施例1に記載した硝
酸銀水溶液に10秒間浸漬した。この処理により熱交換
フィンの右半分は黒色になり、銀が無電解メッキされて
いることがわかった。この右半分に銀が無電解メッキさ
れているが左半分はアルミニウムのままの熱交換フィン
をルームエアコンに再度装着して、通常の使用方法によ
り4ヵ月間、室内の冷房運転を行った。
製熱交換フィンの右半分を実施例1に記載した組成のジ
ンケート液に1分間浸漬した後、実施例1に記載した硝
酸銀水溶液に10秒間浸漬した。この処理により熱交換
フィンの右半分は黒色になり、銀が無電解メッキされて
いることがわかった。この右半分に銀が無電解メッキさ
れているが左半分はアルミニウムのままの熱交換フィン
をルームエアコンに再度装着して、通常の使用方法によ
り4ヵ月間、室内の冷房運転を行った。
【0016】4ヵ月後にその熱交換フィンの表面をフー
ドスタンプ(日水製薬製標準寒天)に接触させた後、そ
のフードスタンプを37℃で24時間培養した。その結
果、未処理の熱交換フィン部分については5ヵ所中全所
から大量の細菌コロニーが発生したが、銀で処理した熱
交換フィン部分については5ヵ所中4ヵ所ではコロニー
の発生は認められなかった。以上の結果から、本発明に
係る抗菌処理を施した熱交換フィンは、従来の未処理フ
ィンに比べて抗菌効果があることが確認された。
ドスタンプ(日水製薬製標準寒天)に接触させた後、そ
のフードスタンプを37℃で24時間培養した。その結
果、未処理の熱交換フィン部分については5ヵ所中全所
から大量の細菌コロニーが発生したが、銀で処理した熱
交換フィン部分については5ヵ所中4ヵ所ではコロニー
の発生は認められなかった。以上の結果から、本発明に
係る抗菌処理を施した熱交換フィンは、従来の未処理フ
ィンに比べて抗菌効果があることが確認された。
【0017】
【発明の効果】本発明の抗菌性アルミニウム部材、とり
わけ熱交換部材は、その利点である熱伝導性を失うこと
なく極めて高い抗菌効果を発揮することができる。また
アルミニウム部材全体を合金化する場合とは異なり、抗
菌効果を必要とする部分の部材表面のみに処理を施すの
で軽量性を損なわず、また高価にならない。さらに無電
解メッキ法を採用すれば、電気メッキなどでは対応でき
なかった複雑な形状のものにもほとんど均一に皮膜を施
すことができる。
わけ熱交換部材は、その利点である熱伝導性を失うこと
なく極めて高い抗菌効果を発揮することができる。また
アルミニウム部材全体を合金化する場合とは異なり、抗
菌効果を必要とする部分の部材表面のみに処理を施すの
で軽量性を損なわず、また高価にならない。さらに無電
解メッキ法を採用すれば、電気メッキなどでは対応でき
なかった複雑な形状のものにもほとんど均一に皮膜を施
すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F28F 19/06 F28F 19/06 Z // A01N 59/06 A01N 59/06 Z
Claims (5)
- 【請求項1】アルミニウム基体と、その基体表面に付与
された銀及び銅の少なくとも1種を含む層とからなるこ
とを特徴とする抗菌性アルミニウム部材。 - 【請求項2】銀及び銅の少なくとも1種を含む層がメッ
キにより形成されたものであることを特徴とする請求項
1記載の抗菌性アルミニウム部材。 - 【請求項3】アルミニウム基体と、その基体表面に付与
された亜鉛層と、その亜鉛層の上に付与された銀及び銅
の少なくとも1種を含む層とからなることを特徴とする
抗菌性アルミニウム部材。 - 【請求項4】亜鉛層、及び銀及び銅の少なくとも1種を
含む層がそれぞれ無電解メッキにより形成されたもので
あることを特徴とする請求項3記載の抗菌性アルミニウ
ム部材。 - 【請求項5】請求項1〜4の何れか1項に記載の抗菌性
アルミニウム部材からなることを特徴とする熱交換部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11602096A JPH09301811A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 抗菌性アルミニウム部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11602096A JPH09301811A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 抗菌性アルミニウム部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09301811A true JPH09301811A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14676805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11602096A Withdrawn JPH09301811A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 抗菌性アルミニウム部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09301811A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002223738A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-13 | Seiko Sangyo:Kk | 抗菌または殺菌する方法及び残留塩素除去方法 |
JP2007535651A (ja) * | 2004-04-30 | 2007-12-06 | リグルファ・アクチェンゲゼルシャフト | 廃水から熱を抽出するための熱交換器および設備 |
WO2012134089A2 (ko) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Park Hyo-Moon | 열교환기 |
KR101385266B1 (ko) * | 2011-03-29 | 2014-04-14 | (주)유한산업 | 열교환기 |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP11602096A patent/JPH09301811A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002223738A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-13 | Seiko Sangyo:Kk | 抗菌または殺菌する方法及び残留塩素除去方法 |
JP2007535651A (ja) * | 2004-04-30 | 2007-12-06 | リグルファ・アクチェンゲゼルシャフト | 廃水から熱を抽出するための熱交換器および設備 |
JP4871858B2 (ja) * | 2004-04-30 | 2012-02-08 | リヨネーズ デ ゾ | 廃水から熱を抽出するための熱交換器および設備 |
WO2012134089A2 (ko) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | Park Hyo-Moon | 열교환기 |
WO2012134089A3 (ko) * | 2011-03-29 | 2013-01-03 | Park Hyo-Moon | 열교환기 |
KR101385266B1 (ko) * | 2011-03-29 | 2014-04-14 | (주)유한산업 | 열교환기 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |