JPH09300037A - 圧造ダイス - Google Patents
圧造ダイスInfo
- Publication number
- JPH09300037A JPH09300037A JP11868496A JP11868496A JPH09300037A JP H09300037 A JPH09300037 A JP H09300037A JP 11868496 A JP11868496 A JP 11868496A JP 11868496 A JP11868496 A JP 11868496A JP H09300037 A JPH09300037 A JP H09300037A
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- JP
- Japan
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- nib
- die
- fitted
- compression ring
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 平均命数を向上させてコストダウンを図るこ
とができる圧造ダイスを提供することを目的としたもの
である。 【解決手段】 ダイケース１内に圧縮リング６を外周全
体に嵌着したニブ４を圧入する。
とができる圧造ダイスを提供することを目的としたもの
である。 【解決手段】 ダイケース１内に圧縮リング６を外周全
体に嵌着したニブ４を圧入する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は金属材を圧造加工す
る圧造ダイスに関するものである。
る圧造ダイスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ボルト等の金属材を圧造加工する
圧造ダイスは図２に示されるように、合金工具鋼ＳＫＤ
６１（ＨＲＣ４６〜４９）よりなるダイケース１０に超
硬合金Ｇ７（ＨＲＡ８４．０）よりなるニブ１１を圧入
したものを普通としていた。ところが、超硬合金よりな
るニブ１１は圧縮応力には強いが、引張応力に弱いた
め、圧造加工の際、ニブ１１の型孔１２にかかる引張応
力が圧入によって与えられた加工許容応力を越えるとニ
ブ１１は破損するもので、ニブ１１の平均命数は低かっ
た。
圧造ダイスは図２に示されるように、合金工具鋼ＳＫＤ
６１（ＨＲＣ４６〜４９）よりなるダイケース１０に超
硬合金Ｇ７（ＨＲＡ８４．０）よりなるニブ１１を圧入
したものを普通としていた。ところが、超硬合金よりな
るニブ１１は圧縮応力には強いが、引張応力に弱いた
め、圧造加工の際、ニブ１１の型孔１２にかかる引張応
力が圧入によって与えられた加工許容応力を越えるとニ
ブ１１は破損するもので、ニブ１１の平均命数は低かっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は平均命数を向
上させてコストダウンを図ることができる圧造ダイスを
提供することを目的としたものである。
上させてコストダウンを図ることができる圧造ダイスを
提供することを目的としたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、ダイケース内に圧縮リングを外周全体に嵌着したニ
ブを圧入したことを特徴とする圧造ダイスを請求項１の
発明とし、請求項１の発明において、圧縮リングが複数
層嵌着されている圧造ダイスを請求項２の発明とし、ま
た、請求項１また２の発明において、圧縮リングが超硬
合金よりなる圧造ダイスを請求項３の発明とし、請求項
３の発明において、圧縮リングの硬度がニブより若干低
い圧造ダイスを請求項４の発明とし、請求項１または２
または３または４に記載の発明において、圧縮リングが
嵌着されたニブをダイケースに焼き嵌め圧入した圧造ダ
イスを請求項５とし、圧縮リングとニブとをダイケース
に同時に焼き嵌め圧入した圧造ダイスを請求項６の発明
とするものである。
め、ダイケース内に圧縮リングを外周全体に嵌着したニ
ブを圧入したことを特徴とする圧造ダイスを請求項１の
発明とし、請求項１の発明において、圧縮リングが複数
層嵌着されている圧造ダイスを請求項２の発明とし、ま
た、請求項１また２の発明において、圧縮リングが超硬
合金よりなる圧造ダイスを請求項３の発明とし、請求項
３の発明において、圧縮リングの硬度がニブより若干低
い圧造ダイスを請求項４の発明とし、請求項１または２
または３または４に記載の発明において、圧縮リングが
嵌着されたニブをダイケースに焼き嵌め圧入した圧造ダ
イスを請求項５とし、圧縮リングとニブとをダイケース
に同時に焼き嵌め圧入した圧造ダイスを請求項６の発明
とするものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図に基づいて詳細に説明する。１は合金工具鋼ＳＫ
Ｄ６１（ＨＲＣ４６〜４９）よりなるダイケースであ
り、該ダイケース１には後記するニブ嵌着用の先細テー
パ孔２が形成されるとともに、ニブ押え嵌合用の孔３を
先細テーパ孔２に続いて形成したものである。また、該
孔３は先細テーパ孔２の大径部より若干径を大きくした
ものとしている。４は超硬合金Ｇ７（ＨＲＡ８４．０）
よりなるニブであり、該ニブ４には型孔５が形成される
とともに、該型孔５に続く突出しピン嵌挿用の孔５ａが
透設されている。６はニブ４の外周全体に嵌着される圧
縮リングであり、該圧縮リング６は超硬合金Ｇ１０（Ｈ
ＲＡ８１．０）よりなり、ニブ４と一体にダイケース１
の先細テーパ孔２に約５００℃の温度下で焼き嵌め圧入
したもので、焼き嵌め圧入することにより、弾性変形量
のない超硬合金よりなる圧縮リング６が破損することを
防止するとともに、ニブ４に高い内部応力すなわち加工
許容応力を付与している。ニブ４の加工許容応力Ｐは、
下記の数１に示すとおりである。
態を図に基づいて詳細に説明する。１は合金工具鋼ＳＫ
Ｄ６１（ＨＲＣ４６〜４９）よりなるダイケースであ
り、該ダイケース１には後記するニブ嵌着用の先細テー
パ孔２が形成されるとともに、ニブ押え嵌合用の孔３を
先細テーパ孔２に続いて形成したものである。また、該
孔３は先細テーパ孔２の大径部より若干径を大きくした
ものとしている。４は超硬合金Ｇ７（ＨＲＡ８４．０）
よりなるニブであり、該ニブ４には型孔５が形成される
とともに、該型孔５に続く突出しピン嵌挿用の孔５ａが
透設されている。６はニブ４の外周全体に嵌着される圧
縮リングであり、該圧縮リング６は超硬合金Ｇ１０（Ｈ
ＲＡ８１．０）よりなり、ニブ４と一体にダイケース１
の先細テーパ孔２に約５００℃の温度下で焼き嵌め圧入
したもので、焼き嵌め圧入することにより、弾性変形量
のない超硬合金よりなる圧縮リング６が破損することを
防止するとともに、ニブ４に高い内部応力すなわち加工
許容応力を付与している。ニブ４の加工許容応力Ｐは、
下記の数１に示すとおりである。
【数１】 Z : 締め代、E2: ケースのヤング率、Q2:D2/D3、V2: ケ
ースのポアソン比、D2: ケース内径、E1: ニブのヤング
率、Q1:D1/D2、V1: ニブのポアソン比。
ースのポアソン比、D2: ケース内径、E1: ニブのヤング
率、Q1:D1/D2、V1: ニブのポアソン比。
【０００６】７は前記孔３に嵌着されるＳＫＤ１１より
なるニブ押えであり、該ニブ押え７には突き出しピン用
の孔８が形成されている。また、超硬合金よりなる圧縮
リング６をニブ４よりＨＲＡを小さくすることにより、
ニブを損傷することなく圧入できる。
なるニブ押えであり、該ニブ押え７には突き出しピン用
の孔８が形成されている。また、超硬合金よりなる圧縮
リング６をニブ４よりＨＲＡを小さくすることにより、
ニブを損傷することなく圧入できる。
【０００７】このように構成されたものは、ヘッダーマ
シンに装着して圧造加工を行うことは従来と同様である
が、ダイケース１の先細テーパ孔２に嵌着されるニブ４
は超硬合金よりなる圧縮リング６を介して約５００℃の
設定温度下で焼き嵌め圧入されるため、ニブ４は高い内
部応力が与えられ、加工許容応力を２２４．５ｋｇ／ｍ
ｍ2 とすることができる。そして、圧造の際、ニブ４の
型孔５にかかる圧造圧は、焼き嵌め圧入された圧縮リン
グ６とニブ４により生じる高い内部応力により受けられ
るため、長期間高い加工許容応力を維持することができ
る。なお、好ましい実施の形態では圧縮リング６は一層
としているが、２層以上の複数層としても良いことは勿
論であり、好ましい実施の形態ではニブ４を焼き嵌め圧
入しているが、圧入により嵌着しても良いことは勿論で
ある。
シンに装着して圧造加工を行うことは従来と同様である
が、ダイケース１の先細テーパ孔２に嵌着されるニブ４
は超硬合金よりなる圧縮リング６を介して約５００℃の
設定温度下で焼き嵌め圧入されるため、ニブ４は高い内
部応力が与えられ、加工許容応力を２２４．５ｋｇ／ｍ
ｍ2 とすることができる。そして、圧造の際、ニブ４の
型孔５にかかる圧造圧は、焼き嵌め圧入された圧縮リン
グ６とニブ４により生じる高い内部応力により受けられ
るため、長期間高い加工許容応力を維持することができ
る。なお、好ましい実施の形態では圧縮リング６は一層
としているが、２層以上の複数層としても良いことは勿
論であり、好ましい実施の形態ではニブ４を焼き嵌め圧
入しているが、圧入により嵌着しても良いことは勿論で
ある。
【０００８】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、ニブに圧縮リングを嵌着させてダイケースに圧入さ
せたから、ニブには高い内部応力が付与されて加工許容
応力を高めることができる。また、請求項２のように、
圧縮リングを複数層とすることにより、加工許容応力を
より一層高めることができる。さらに、請求項４のよう
に圧縮リングの硬度をニブより若干低くすることによ
り、ニブを損傷することなく圧入できる。請求項５のよ
うに焼き嵌め圧入すれば、ニブの内部応力を一層高め加
工許容応力を向上させることができるうえに、圧縮リン
グの破損を防止でき、請求項６のように圧縮リングとニ
ブとをダイケースに同時に焼き嵌め圧入すれば、損傷す
ることなく圧入できる。しかも、ニブの命数は約１０倍
に高めることができ、圧縮リングの使用により型単価は
増加したが、ニブの命数の大幅な上昇により１本当たり
の型費を１／３に低減することができる等種々の利点を
有するものである。従って、本発明は従来の問題点を解
決した圧造ダイスとして業界の発展に寄与するところ大
なものである。
に、ニブに圧縮リングを嵌着させてダイケースに圧入さ
せたから、ニブには高い内部応力が付与されて加工許容
応力を高めることができる。また、請求項２のように、
圧縮リングを複数層とすることにより、加工許容応力を
より一層高めることができる。さらに、請求項４のよう
に圧縮リングの硬度をニブより若干低くすることによ
り、ニブを損傷することなく圧入できる。請求項５のよ
うに焼き嵌め圧入すれば、ニブの内部応力を一層高め加
工許容応力を向上させることができるうえに、圧縮リン
グの破損を防止でき、請求項６のように圧縮リングとニ
ブとをダイケースに同時に焼き嵌め圧入すれば、損傷す
ることなく圧入できる。しかも、ニブの命数は約１０倍
に高めることができ、圧縮リングの使用により型単価は
増加したが、ニブの命数の大幅な上昇により１本当たり
の型費を１／３に低減することができる等種々の利点を
有するものである。従って、本発明は従来の問題点を解
決した圧造ダイスとして業界の発展に寄与するところ大
なものである。
【図１】本発明の好ましい実施の形態を示す一部切欠断
面図である。
面図である。
【図２】従来の圧造ダイスを示す断面図である。
１ ダイケース ４ ニブ ６ 圧縮ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 雅文 愛知県丹羽郡大口町高橋１丁目８番地 株 式会社青山製作所大口工場内 (72)発明者 稲垣 研治 愛知県丹羽郡大口町高橋１丁目８番地 株 式会社青山製作所大口工場内
Claims (6)
- 【請求項１】 ダイケース内に圧縮リングを外周全体に
嵌着したニブを圧入したことを特徴とする圧造ダイス。 - 【請求項２】 圧縮リングが複数層嵌着されている請求
項１に記載の圧造ダイス。 - 【請求項３】 圧縮リングが超硬合金よりなる請求項１
または２に記載の圧造ダイス。 - 【請求項４】 圧縮リングの硬度がニブより若干低い請
求項３に記載の圧造ダイス。 - 【請求項５】 圧縮リングが嵌着されたニブをダイケー
スに焼き嵌め圧入した請求項１または２または３または
４に記載の圧造ダイス。 - 【請求項６】 圧縮リングとニブとをダイケースに同時
に焼き嵌め圧入した請求項１または２または３または４
に記載の圧造ダイス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11868496A JPH09300037A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 圧造ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11868496A JPH09300037A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 圧造ダイス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09300037A true JPH09300037A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14742642
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11868496A Pending JPH09300037A (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 圧造ダイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09300037A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104289546A (zh) * | 2014-03-07 | 2015-01-21 | 河南航天精工制造有限公司 | 一种挤压成型模具 |
| CN105458086A (zh) * | 2015-09-02 | 2016-04-06 | 浙江铭锐金属制品有限公司 | 一种镶块拼接式模具 |
-
1996
- 1996-05-14 JP JP11868496A patent/JPH09300037A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104289546A (zh) * | 2014-03-07 | 2015-01-21 | 河南航天精工制造有限公司 | 一种挤压成型模具 |
| CN105458086A (zh) * | 2015-09-02 | 2016-04-06 | 浙江铭锐金属制品有限公司 | 一种镶块拼接式模具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050909 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050913 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051111 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |