JPH09299972A - 汚水処理槽の計量調整移送装置 - Google Patents
汚水処理槽の計量調整移送装置Info
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- JPH09299972A JPH09299972A JP12069296A JP12069296A JPH09299972A JP H09299972 A JPH09299972 A JP H09299972A JP 12069296 A JP12069296 A JP 12069296A JP 12069296 A JP12069296 A JP 12069296A JP H09299972 A JPH09299972 A JP H09299972A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚水の移送水量を容易に測定できる。移送水
量を調整する際の操作性、作業性に優れる。エアリフト
効率を高める。 【解決手段】 1つの処理室から別の処理室に所定量の
汚水を移送する計量調整移送装置2を、汚水を上昇させ
るエアリフト管3と、エアリフト管3の吐出口13が設
けられた上端部が挿入されてエアリフト管3からの汚水
を一時溜める容器部4とで構成する。容器部4に、汚水
を処理室内に返送する返送口5と、オーバーフローによ
り移送口側に汚水を流出する堰部7とを設ける。返送口
5に容器部4の外部よりスライド操作されて返送口5の
開口面積を調整する蓋体8を取付ける。堰部7には移送
口側への移送水量を表示する移送水量表示部9を設ける
と共に移送口に別の処理室に連通する移送管10を接続
する。
量を調整する際の操作性、作業性に優れる。エアリフト
効率を高める。 【解決手段】 1つの処理室から別の処理室に所定量の
汚水を移送する計量調整移送装置2を、汚水を上昇させ
るエアリフト管3と、エアリフト管3の吐出口13が設
けられた上端部が挿入されてエアリフト管3からの汚水
を一時溜める容器部4とで構成する。容器部4に、汚水
を処理室内に返送する返送口5と、オーバーフローによ
り移送口側に汚水を流出する堰部7とを設ける。返送口
5に容器部4の外部よりスライド操作されて返送口5の
開口面積を調整する蓋体8を取付ける。堰部7には移送
口側への移送水量を表示する移送水量表示部9を設ける
と共に移送口に別の処理室に連通する移送管10を接続
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水処理槽に付設
される計量調整移送装置に関するものである。
される計量調整移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、浄化槽のような汚水処理槽
は、前端入口側から後端出口側に向かって互いに連通す
る複数の処理室(ばっ気室)にて構成されている。所定
の処理室にエアリフトポンプに連結されたエアリフト管
が挿入垂設されると共に、この処理室内に沈降した汚
水、汚泥等を他の処理室内に移送するために、例えば図
19に示すように、エアリフト管3の上部に吸い上げら
れた汚水を他の処理室に移送する移送管10が用いられ
ている。また従来では、エアリフト管3の上端開口部2
1には、側面に吐出用の開口部13′を設けた調整管4
0が回転自在に嵌入されており、エアリフト管3によっ
て持ち上げられた汚水、汚泥等を開口部13′を通過さ
せるようにしている。そして、調整管40を回転させて
開口部13′の開口面積を変化させることで、移送管1
0への移送水量の調整を行ない、また、調整管40の開
口面積を固定する場合は横方向から固定ボルト41を用
いて調整管40をエアリフト管3に対して固定してい
た。尚図中の42は調整管40の上端開口部21を開閉
自在に閉塞するキャップであり、キャップ42を取外す
ことでエアリフト管3内部が清掃可能となっている。
は、前端入口側から後端出口側に向かって互いに連通す
る複数の処理室(ばっ気室)にて構成されている。所定
の処理室にエアリフトポンプに連結されたエアリフト管
が挿入垂設されると共に、この処理室内に沈降した汚
水、汚泥等を他の処理室内に移送するために、例えば図
19に示すように、エアリフト管3の上部に吸い上げら
れた汚水を他の処理室に移送する移送管10が用いられ
ている。また従来では、エアリフト管3の上端開口部2
1には、側面に吐出用の開口部13′を設けた調整管4
0が回転自在に嵌入されており、エアリフト管3によっ
て持ち上げられた汚水、汚泥等を開口部13′を通過さ
せるようにしている。そして、調整管40を回転させて
開口部13′の開口面積を変化させることで、移送管1
0への移送水量の調整を行ない、また、調整管40の開
口面積を固定する場合は横方向から固定ボルト41を用
いて調整管40をエアリフト管3に対して固定してい
た。尚図中の42は調整管40の上端開口部21を開閉
自在に閉塞するキャップであり、キャップ42を取外す
ことでエアリフト管3内部が清掃可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
な調整管40の回転による移送水量の調整方式では、調
整管40の開口部13′が外部から見えず、しかも従来
は移送管10への移送水量を測定する技術もなく、移送
管10内を流れる水量から適切な移送水量を推測するし
か方法がなかった。また、移送水量を調整する場合に
は、固定ボルト41を緩めて調整管40を回転させる必
要があり、しかもこのような調整管40の回転作業は両
手を用いて行なう必要があり、特にマンホールの孔から
手を伸ばしての調整作業は無理な体勢を強いられ、作業
がきわめて困難であった。しかも固定ボルト41を緩め
すぎると脱落してしまい、調整管40が吹き飛ぶ要因と
なる恐れもあった。そのうえ、従来では調整管40の回
転によって開口部13′の開口面積を絞る構造のため、
エアリフト管3内を上昇する汚泥の大半がエアリフト管
3内に戻されてしまい、エアリフト管3内が詰まってエ
アリフト効率が悪くなるという問題もあった。
な調整管40の回転による移送水量の調整方式では、調
整管40の開口部13′が外部から見えず、しかも従来
は移送管10への移送水量を測定する技術もなく、移送
管10内を流れる水量から適切な移送水量を推測するし
か方法がなかった。また、移送水量を調整する場合に
は、固定ボルト41を緩めて調整管40を回転させる必
要があり、しかもこのような調整管40の回転作業は両
手を用いて行なう必要があり、特にマンホールの孔から
手を伸ばしての調整作業は無理な体勢を強いられ、作業
がきわめて困難であった。しかも固定ボルト41を緩め
すぎると脱落してしまい、調整管40が吹き飛ぶ要因と
なる恐れもあった。そのうえ、従来では調整管40の回
転によって開口部13′の開口面積を絞る構造のため、
エアリフト管3内を上昇する汚泥の大半がエアリフト管
3内に戻されてしまい、エアリフト管3内が詰まってエ
アリフト効率が悪くなるという問題もあった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、汚水の移送水量を容易に測定でき、しかも移送水量
を調整する際の操作性、作業性に優れ、さらにエアリフ
ト効率を高めることができる汚水処理槽の計量調整移送
装置を提供することを目的とする。
で、汚水の移送水量を容易に測定でき、しかも移送水量
を調整する際の操作性、作業性に優れ、さらにエアリフ
ト効率を高めることができる汚水処理槽の計量調整移送
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の処理室1a,1bを有する汚水処
理槽1に、1つの処理室1aから別の処理室1bに所定
量の汚水を移送する計量調整移送装置2が設けられ、こ
の計量調整移送装置2は、汚水を上昇させるエアリフト
管3と、エアリフト管3の吐出口13が設けられた上端
部が挿入されてエアリフト管3からの汚水を一時溜める
容器部4とを備え、この容器部4には、汚水をエアリフ
ト管3を設けた処理室1a内に返送する返送口5と、オ
ーバーフローにより移送口6側に汚水を流出する堰部7
とが設けられ、上記返送口5には容器部4の外部よりス
ライド操作されて返送口5の開口面積を調整する蓋体8
が取付けられ、上記堰部7には移送口6側への移送水量
を表示する移送水量表示部9が設けられると共に移送口
6には別の処理室1bに連通する移送管10が接続され
ていることを特徴としており、このように構成すること
で、堰部7をオーバーフローする汚水の水量を移送水量
表示部9によって知ることができ、移送管10内を流れ
る正確な移送水量を容易に測定できる。また移送水量を
調整する場合は、蓋体8をスライド操作するだけで、返
送口5の開口面積を変化させて返送水量を調整でき、こ
れに伴い移送管10側へ流出する移送水量を調整できる
ので、移送水量の調整作業を簡単に行なうことができ、
そのうえエアリフト管3を上昇する汚水、汚泥等のすべ
てを容器部4内に一旦吐出させることによって、エアリ
フト管3内に汚泥等が詰まる心配がなく、エアリフト効
率を高めることができる。
に、本発明は、複数の処理室1a,1bを有する汚水処
理槽1に、1つの処理室1aから別の処理室1bに所定
量の汚水を移送する計量調整移送装置2が設けられ、こ
の計量調整移送装置2は、汚水を上昇させるエアリフト
管3と、エアリフト管3の吐出口13が設けられた上端
部が挿入されてエアリフト管3からの汚水を一時溜める
容器部4とを備え、この容器部4には、汚水をエアリフ
ト管3を設けた処理室1a内に返送する返送口5と、オ
ーバーフローにより移送口6側に汚水を流出する堰部7
とが設けられ、上記返送口5には容器部4の外部よりス
ライド操作されて返送口5の開口面積を調整する蓋体8
が取付けられ、上記堰部7には移送口6側への移送水量
を表示する移送水量表示部9が設けられると共に移送口
6には別の処理室1bに連通する移送管10が接続され
ていることを特徴としており、このように構成すること
で、堰部7をオーバーフローする汚水の水量を移送水量
表示部9によって知ることができ、移送管10内を流れ
る正確な移送水量を容易に測定できる。また移送水量を
調整する場合は、蓋体8をスライド操作するだけで、返
送口5の開口面積を変化させて返送水量を調整でき、こ
れに伴い移送管10側へ流出する移送水量を調整できる
ので、移送水量の調整作業を簡単に行なうことができ、
そのうえエアリフト管3を上昇する汚水、汚泥等のすべ
てを容器部4内に一旦吐出させることによって、エアリ
フト管3内に汚泥等が詰まる心配がなく、エアリフト効
率を高めることができる。
【0006】上記蓋体8と容器部4外面との接触部分に
蓋体8を所定のスライド位置で係止するための係止手段
11が設けられていることを特徴とするのが好ましく、
この場合、蓋体8を任意の位置で係止できるので、片手
操作での蓋体8の開閉が可能となる。上記返送口5の下
端を容器部4の底壁4aと略面一として成ることを特徴
とするのが好ましく、この場合、例えば容器部4内を清
掃する際に容器部4内の汚泥等を全て返送口5から排出
することができ、容器部4を詰まりのない状態で再使用
可能となる。
蓋体8を所定のスライド位置で係止するための係止手段
11が設けられていることを特徴とするのが好ましく、
この場合、蓋体8を任意の位置で係止できるので、片手
操作での蓋体8の開閉が可能となる。上記返送口5の下
端を容器部4の底壁4aと略面一として成ることを特徴
とするのが好ましく、この場合、例えば容器部4内を清
掃する際に容器部4内の汚泥等を全て返送口5から排出
することができ、容器部4を詰まりのない状態で再使用
可能となる。
【0007】上記蓋体8は上下方向にスライド自在とさ
れることを特徴とするのが好ましく、この場合、例えば
マンホールの孔から手を伸ばしての蓋体8の上部を手で
つかんで上下させるだけで、移送水量を容易にコントロ
ールできる。上記蓋体8に脱落防止用のストッパー部1
2が一体形成されていることを特徴とするのが好まし
く、この場合、蓋体8の脱落をストッパー部12にて防
止できるので、安心して移送水量の調整作業を行なうこ
とができる。
れることを特徴とするのが好ましく、この場合、例えば
マンホールの孔から手を伸ばしての蓋体8の上部を手で
つかんで上下させるだけで、移送水量を容易にコントロ
ールできる。上記蓋体8に脱落防止用のストッパー部1
2が一体形成されていることを特徴とするのが好まし
く、この場合、蓋体8の脱落をストッパー部12にて防
止できるので、安心して移送水量の調整作業を行なうこ
とができる。
【0008】上記エアリフト管3の側面部に汚水を吐出
する吐出口13が設けられ、この吐出口13の下端13
aを容器部4の底壁よりも上方に位置させたことを特徴
とするのが好ましく、この場合、エアリフト管3の吐出
口13から容器部4内に一旦吐出された汚水、汚泥等
が、吐出口13からエアリフト管3内に逆流する心配が
なくなる。
する吐出口13が設けられ、この吐出口13の下端13
aを容器部4の底壁よりも上方に位置させたことを特徴
とするのが好ましく、この場合、エアリフト管3の吐出
口13から容器部4内に一旦吐出された汚水、汚泥等
が、吐出口13からエアリフト管3内に逆流する心配が
なくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本実施形態の汚水処理槽1は、図2〜図4に
示すように、前端入口a側から後端出口b側に向かって
互いに連通する複数の処理室1a,1b等にて構成され
ている。この汚水処理槽1においては、図3に示す前端
入口aから入った汚水が、先ず処理室1bにて第1段階
で処理され、その後処理室1c′に入って第2段階で処
理がされ、さらに処理室1aに入って第3段階で処理さ
れた後に、沈澱槽1cを経て消毒槽1dにて消毒され、
しかる後に、その上澄液が後端出口bから排出されるも
のである。なお、処理室1aは、送風機31からの空気
が送気管30を介して送られるばっ気室であり、この処
理室1a内の汚水、汚泥等の一部が計量調整移送装置2
及び移送管10を介して処理室1bに返送されるように
なっている。
説明する。本実施形態の汚水処理槽1は、図2〜図4に
示すように、前端入口a側から後端出口b側に向かって
互いに連通する複数の処理室1a,1b等にて構成され
ている。この汚水処理槽1においては、図3に示す前端
入口aから入った汚水が、先ず処理室1bにて第1段階
で処理され、その後処理室1c′に入って第2段階で処
理がされ、さらに処理室1aに入って第3段階で処理さ
れた後に、沈澱槽1cを経て消毒槽1dにて消毒され、
しかる後に、その上澄液が後端出口bから排出されるも
のである。なお、処理室1aは、送風機31からの空気
が送気管30を介して送られるばっ気室であり、この処
理室1a内の汚水、汚泥等の一部が計量調整移送装置2
及び移送管10を介して処理室1bに返送されるように
なっている。
【0010】上記処理室1a内には計量調整移送装置2
が設けられている。この計量調整移送装置2は、マンホ
ール15の下方位置に配置されており、処理室1aに挿
入垂設されて汚水を上昇させるエアリフト管3と、エア
リフト管3の上端部が挿入されてエアリフト管3からの
汚水を一時溜める容器部4とで構成されている。上記容
器部4は、図1、図5〜図7に示すように、上方に開口
していると共に、底壁4aと周壁4bとで構成されてお
り、その内部は中仕切り板18によってエアリフト管3
の上部が挿入されている第1の室16と、エアリフト管
3から吐出する汚水を一時的に溜める第2の室17とに
仕切られている。中仕切り板18は、エアリフト管3か
ら吐出する汚水、汚泥等が堰部7を越えて移送口6側に
飛散するのを防ぐものであり、容器部4の内面中央側に
対向して設けられた上下に細長い凹溝19に中仕切り板
18の両側部が挿入保持されると共に、凹溝19の下端
19a(図7)は容器部4の底壁4aよりも上方に位置
しており、これによって中仕切り板18の下端部と容器
部4の底壁4aとの間に第1の室16と第2の室17と
を連通させるための充分な隙間が確保されている。
が設けられている。この計量調整移送装置2は、マンホ
ール15の下方位置に配置されており、処理室1aに挿
入垂設されて汚水を上昇させるエアリフト管3と、エア
リフト管3の上端部が挿入されてエアリフト管3からの
汚水を一時溜める容器部4とで構成されている。上記容
器部4は、図1、図5〜図7に示すように、上方に開口
していると共に、底壁4aと周壁4bとで構成されてお
り、その内部は中仕切り板18によってエアリフト管3
の上部が挿入されている第1の室16と、エアリフト管
3から吐出する汚水を一時的に溜める第2の室17とに
仕切られている。中仕切り板18は、エアリフト管3か
ら吐出する汚水、汚泥等が堰部7を越えて移送口6側に
飛散するのを防ぐものであり、容器部4の内面中央側に
対向して設けられた上下に細長い凹溝19に中仕切り板
18の両側部が挿入保持されると共に、凹溝19の下端
19a(図7)は容器部4の底壁4aよりも上方に位置
しており、これによって中仕切り板18の下端部と容器
部4の底壁4aとの間に第1の室16と第2の室17と
を連通させるための充分な隙間が確保されている。
【0011】上記エアリフト管3の下端部はエアリフト
ポンプ25(図3)に配管接続されており、エアリフト
管3の上端部は図1に示すように、容器部4の底壁4a
を貫通して第1の室16内に挿入されている。エアリフ
ト管3の上端部には上方に開口した上端開口部21が設
けられ、側面部には側方に開口した吐出口13が設けら
れている。上端開口部21にはキャップ22が締まりば
めによってはめ込まれており、清掃の際にはキャップ2
2を取り外してエアリフト管3内部の清掃可能となって
いる。一方、エアリフト管3の吐出口13は常に開放さ
れている。本実施形態では、吐出口13はエアリフト管
3の周方向に間隔をあけて複数形成されており、エアリ
フト管3の上端から所定の深さで略U字溝状に切り欠き
形成されており、各吐出口13の下端13aは、図8
(a)に示すように、容器部4の底壁4aよりも上方に
位置させてあり(H>0)、これによりエアリフトの脈
動があった場合でも、一旦容器部4内に吐出された汚
水、汚泥等が吐出口13から再びエアリフト管3内に逆
流するのが防がれている。
ポンプ25(図3)に配管接続されており、エアリフト
管3の上端部は図1に示すように、容器部4の底壁4a
を貫通して第1の室16内に挿入されている。エアリフ
ト管3の上端部には上方に開口した上端開口部21が設
けられ、側面部には側方に開口した吐出口13が設けら
れている。上端開口部21にはキャップ22が締まりば
めによってはめ込まれており、清掃の際にはキャップ2
2を取り外してエアリフト管3内部の清掃可能となって
いる。一方、エアリフト管3の吐出口13は常に開放さ
れている。本実施形態では、吐出口13はエアリフト管
3の周方向に間隔をあけて複数形成されており、エアリ
フト管3の上端から所定の深さで略U字溝状に切り欠き
形成されており、各吐出口13の下端13aは、図8
(a)に示すように、容器部4の底壁4aよりも上方に
位置させてあり(H>0)、これによりエアリフトの脈
動があった場合でも、一旦容器部4内に吐出された汚
水、汚泥等が吐出口13から再びエアリフト管3内に逆
流するのが防がれている。
【0012】一方、容器部4の第2の室17には、汚水
をエアリフト管3を垂設した処理室1a内に返送する返
送口5と、オーバーフローにより移送口6側に汚水を流
出する堰部7とが設けられている。先ず返送口5は、図
10に示すように、第2の室17の周壁4b部分の上端
から下方に向けて所定の深さで略U字溝状に切り欠き形
成されており、この返送口5の下端は容器部4の底壁4
aよりも上方に位置している。また、返送口5の両サイ
ドには、上下方向に延びた左右一対のガイド溝23が対
向配設されており、両ガイド溝23には返送口5の開口
面積を調整するための蓋体8が上下方向にスライド自在
に嵌め込まれている。この蓋体8の上半分には、返送口
5に対向する開口部24が穿設されており、蓋体8の上
下方向の移動によって返送口5の開口面積が可変自在と
なっている。
をエアリフト管3を垂設した処理室1a内に返送する返
送口5と、オーバーフローにより移送口6側に汚水を流
出する堰部7とが設けられている。先ず返送口5は、図
10に示すように、第2の室17の周壁4b部分の上端
から下方に向けて所定の深さで略U字溝状に切り欠き形
成されており、この返送口5の下端は容器部4の底壁4
aよりも上方に位置している。また、返送口5の両サイ
ドには、上下方向に延びた左右一対のガイド溝23が対
向配設されており、両ガイド溝23には返送口5の開口
面積を調整するための蓋体8が上下方向にスライド自在
に嵌め込まれている。この蓋体8の上半分には、返送口
5に対向する開口部24が穿設されており、蓋体8の上
下方向の移動によって返送口5の開口面積が可変自在と
なっている。
【0013】また蓋体8の下半分の裏面には、図12に
示すように、横方向に細長いリブ状の突起11aが上下
に間隔をあけて複数突設されており、一方、容器部4外
面の返送口5の下端側には上記突起11aと噛み合う横
方向に細長いリブ状の突起11bが上下に複数突設され
ており、これら突起11a,11bが各々係合し合うこ
とで、蓋体8を任意のスライド位置で係止させる係止手
段11が構成されている。さらに蓋体8の上端部には略
L字状に折り曲げられたストッパー部12が一体形成さ
れている。このストッパー部12は、蓋体8の脱落防止
用としての役割以外に、補強用として、さらに把手とし
ての役割も兼ね備えている。
示すように、横方向に細長いリブ状の突起11aが上下
に間隔をあけて複数突設されており、一方、容器部4外
面の返送口5の下端側には上記突起11aと噛み合う横
方向に細長いリブ状の突起11bが上下に複数突設され
ており、これら突起11a,11bが各々係合し合うこ
とで、蓋体8を任意のスライド位置で係止させる係止手
段11が構成されている。さらに蓋体8の上端部には略
L字状に折り曲げられたストッパー部12が一体形成さ
れている。このストッパー部12は、蓋体8の脱落防止
用としての役割以外に、補強用として、さらに把手とし
ての役割も兼ね備えている。
【0014】一方、第2の室17内には、中仕切り板1
8から所定の間隔(例えば返送口5の開口幅)をあけ
て、オーバーフローにより移送口6側に汚水を流出する
ための堰部7が設けられている。この堰部7は、図13
及び図14に示すように、移送管10側から見て三角形
状に形成されていると共に、堰部7の下端部7aは容器
部4の底壁4aよりも上方に突出しており、容器部4内
の水位が所定レベル以上となった時に汚水がオーバーフ
ローして移送管10側に流出できる構造となっている。
8から所定の間隔(例えば返送口5の開口幅)をあけ
て、オーバーフローにより移送口6側に汚水を流出する
ための堰部7が設けられている。この堰部7は、図13
及び図14に示すように、移送管10側から見て三角形
状に形成されていると共に、堰部7の下端部7aは容器
部4の底壁4aよりも上方に突出しており、容器部4内
の水位が所定レベル以上となった時に汚水がオーバーフ
ローして移送管10側に流出できる構造となっている。
【0015】この堰部7の上面には、図15に示すよう
に、移送口6側への移送水量を表示する移送水量表示部
9としての目盛り9aが刻設されている。この目盛り9
aは堰部7をオーバーフローする汚水の水位を示してお
り、その水位より移送水量[Q]=(k・H5/2 ×1/
60)が求められる。尚、kは、81.2+(0.24
/H)+{[8.4+(12×D-1/2)]×[(H/
B)−0.09)]2 }で求められる。この堰部7の角
度θが60°,30°の場合でも、各々JISで定めら
れた方法で計算できる。尚、堰部7の形状は四角形状で
あってもよいものである。
に、移送口6側への移送水量を表示する移送水量表示部
9としての目盛り9aが刻設されている。この目盛り9
aは堰部7をオーバーフローする汚水の水位を示してお
り、その水位より移送水量[Q]=(k・H5/2 ×1/
60)が求められる。尚、kは、81.2+(0.24
/H)+{[8.4+(12×D-1/2)]×[(H/
B)−0.09)]2 }で求められる。この堰部7の角
度θが60°,30°の場合でも、各々JISで定めら
れた方法で計算できる。尚、堰部7の形状は四角形状で
あってもよいものである。
【0016】しかして、エアリフトポンプ25を駆動さ
せると、処理室1a内の汚水、汚泥等がエアリフト管3
によって持ち上げられて、エアリフト管3の吐出口13
から容器部4内にすべて吐出され、一旦容器部4内に溜
められた後に堰部7をオーバーフローして移送管10側
へ流出し、処理室1bに返送される。このとき、堰部7
に設けた移送水量を表示する目盛り9aによって移送水
量を正確に測定できるので、現在の移送水量を容易かつ
正確に把握することができる。またこのときエアリフト
管3の吐出口13の下端13aは容器部4の底壁4aよ
り上方に位置しているので、エアリフト管3を上昇する
汚水、汚泥等のすべてを容器部4内に一旦吐出させるこ
とができ、仮りにエアリフトの脈動があっても、一旦容
器部4内に吐出された汚水等はエアリフト管3内を逆流
することが防がれる。従って、エアリフト管3内に汚泥
等が詰まる心配がなく、エアリフト効率を高めることが
できる。
せると、処理室1a内の汚水、汚泥等がエアリフト管3
によって持ち上げられて、エアリフト管3の吐出口13
から容器部4内にすべて吐出され、一旦容器部4内に溜
められた後に堰部7をオーバーフローして移送管10側
へ流出し、処理室1bに返送される。このとき、堰部7
に設けた移送水量を表示する目盛り9aによって移送水
量を正確に測定できるので、現在の移送水量を容易かつ
正確に把握することができる。またこのときエアリフト
管3の吐出口13の下端13aは容器部4の底壁4aよ
り上方に位置しているので、エアリフト管3を上昇する
汚水、汚泥等のすべてを容器部4内に一旦吐出させるこ
とができ、仮りにエアリフトの脈動があっても、一旦容
器部4内に吐出された汚水等はエアリフト管3内を逆流
することが防がれる。従って、エアリフト管3内に汚泥
等が詰まる心配がなく、エアリフト効率を高めることが
できる。
【0017】また、移送水量を調整する場合は、マンホ
ール15(図2)の孔から手を伸ばして蓋体8を上下に
スライド操作する。このとき、蓋体8がガイド溝23に
沿って上下移動して、容器部4の返送口5に蓋体8の開
口部24が重なることによって返送口5の開口面積が変
化して返送水量の調整ができ、これに伴い堰部7から移
送口6側へオーバーフローする移送水量の調整ができ
る。つまり、蓋体8を持ち上げて返送口5の開口面積を
小さくすると堰部7をオーバーフローする移送水量が増
加し、逆に蓋体8を押し下げて返送口5の開口面積を大
きくすると堰部7をオーバーフローする移送水量が減少
する。また図11(a)のように、蓋体8を最も上方に
上げた時には返送口5が全閉状態となり、エアリフト管
3からの汚水はすべて移送管10へと流出するようにな
り、図11(b)のように蓋体8を最も下方に下げた時
には返送口5が全開状態となり、エアリフト管3からの
汚水はすべて返送口5から処理室1a内に返送されるよ
うになる。このように蓋体8の上下のスライド操作によ
って返送口5の開口面積を変化させて移送水量をコント
ロールでき、作業性(操作性)がきわめて良好となる。
そのうえ堰部7を三角形状としたことで、移送水量の調
整時に堰部7をオーバーフローする水量が急激に変化す
ることがなく、従って、蓋体8のスライドピッチを比較
的大きくできるので、操作性が一層容易となる。
ール15(図2)の孔から手を伸ばして蓋体8を上下に
スライド操作する。このとき、蓋体8がガイド溝23に
沿って上下移動して、容器部4の返送口5に蓋体8の開
口部24が重なることによって返送口5の開口面積が変
化して返送水量の調整ができ、これに伴い堰部7から移
送口6側へオーバーフローする移送水量の調整ができ
る。つまり、蓋体8を持ち上げて返送口5の開口面積を
小さくすると堰部7をオーバーフローする移送水量が増
加し、逆に蓋体8を押し下げて返送口5の開口面積を大
きくすると堰部7をオーバーフローする移送水量が減少
する。また図11(a)のように、蓋体8を最も上方に
上げた時には返送口5が全閉状態となり、エアリフト管
3からの汚水はすべて移送管10へと流出するようにな
り、図11(b)のように蓋体8を最も下方に下げた時
には返送口5が全開状態となり、エアリフト管3からの
汚水はすべて返送口5から処理室1a内に返送されるよ
うになる。このように蓋体8の上下のスライド操作によ
って返送口5の開口面積を変化させて移送水量をコント
ロールでき、作業性(操作性)がきわめて良好となる。
そのうえ堰部7を三角形状としたことで、移送水量の調
整時に堰部7をオーバーフローする水量が急激に変化す
ることがなく、従って、蓋体8のスライドピッチを比較
的大きくできるので、操作性が一層容易となる。
【0018】しかも、蓋体8と容器部4外面との接触部
分には蓋体8を所定のスライド位置で係止するための突
起11a,11bが設けられており、これら突起11
a,11bが各々係合し合うことで、蓋体8が任意の位
置で係止でき、片手での蓋体8の操作が可能となり、例
えば300mm程度の嵩上げがあるマンホール15の場
合でも、無理な姿勢を強いられることがない。また蓋体
8の上端部にはL字状のストッパー部12が形成されて
いるので、蓋体8を一番下まで下げた時に容器部4のガ
イド溝23の上端に接触できるようにしておくことで、
蓋体8の脱落防止が図られると共に、ストッパー部12
によって蓋体8の強度アップも図られるので、蓋体8に
よる移送水量の調整機能を長期に亘って持続できるよう
になる。さらにストッパー部12は把手としても利用で
きるので、蓋体8の操作が一層し易いという利点もあ
る。
分には蓋体8を所定のスライド位置で係止するための突
起11a,11bが設けられており、これら突起11
a,11bが各々係合し合うことで、蓋体8が任意の位
置で係止でき、片手での蓋体8の操作が可能となり、例
えば300mm程度の嵩上げがあるマンホール15の場
合でも、無理な姿勢を強いられることがない。また蓋体
8の上端部にはL字状のストッパー部12が形成されて
いるので、蓋体8を一番下まで下げた時に容器部4のガ
イド溝23の上端に接触できるようにしておくことで、
蓋体8の脱落防止が図られると共に、ストッパー部12
によって蓋体8の強度アップも図られるので、蓋体8に
よる移送水量の調整機能を長期に亘って持続できるよう
になる。さらにストッパー部12は把手としても利用で
きるので、蓋体8の操作が一層し易いという利点もあ
る。
【0019】そのうえエアリフト管3の上端開口部21
に取付けたキャップ22を取り外すことで、エアリフト
管3内部の清掃を容易に行なうことができると共に、清
掃後にキャップ22を締まりばめによって取付けること
でエアリフト管3の上端開口部21から汚水、汚泥等が
飛散するのを防止できるようになる。図17は他の実施
形態を示しており、返送口5の下端を容器部4の底壁4
aと略面一とした場合を示している。なお、蓋体8の表
面両サイドに突起11a′を設け、容器部4の外面に上
記突起11a′と噛み合う突起(図示せず)を設けるこ
とで、係止手段11が構成されている。他の構成は図1
の実施形態と同様である。このように返送口5の下端を
容器部4の底壁4aと略面一にすることで、例えば容器
部4内を清掃する際に容器部4内の汚泥等を全て返送口
5から排出することができ、容器部4を詰まりのない状
態で再使用することができるという利点がある。
に取付けたキャップ22を取り外すことで、エアリフト
管3内部の清掃を容易に行なうことができると共に、清
掃後にキャップ22を締まりばめによって取付けること
でエアリフト管3の上端開口部21から汚水、汚泥等が
飛散するのを防止できるようになる。図17は他の実施
形態を示しており、返送口5の下端を容器部4の底壁4
aと略面一とした場合を示している。なお、蓋体8の表
面両サイドに突起11a′を設け、容器部4の外面に上
記突起11a′と噛み合う突起(図示せず)を設けるこ
とで、係止手段11が構成されている。他の構成は図1
の実施形態と同様である。このように返送口5の下端を
容器部4の底壁4aと略面一にすることで、例えば容器
部4内を清掃する際に容器部4内の汚泥等を全て返送口
5から排出することができ、容器部4を詰まりのない状
態で再使用することができるという利点がある。
【0020】また、上記蓋体8は上下方向にスライドさ
れる場合に限られず、図18に示すように、蓋体8を横
方向Fにスライド自在としてもよいものである。この場
合、返送口5を三角形状とすることで、移送水量の調整
時に返送口5からの返送水量が急激に変化することがな
く、従って、蓋体8のスライドピッチを比較的大きくで
きるので、操作性が一層容易になるという利点がある。
尚図18では、エアリフト管3、中仕切り板18、堰部
7の図示を省略している。
れる場合に限られず、図18に示すように、蓋体8を横
方向Fにスライド自在としてもよいものである。この場
合、返送口5を三角形状とすることで、移送水量の調整
時に返送口5からの返送水量が急激に変化することがな
く、従って、蓋体8のスライドピッチを比較的大きくで
きるので、操作性が一層容易になるという利点がある。
尚図18では、エアリフト管3、中仕切り板18、堰部
7の図示を省略している。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、複数の処理室を有する汚水処理槽
に、1つの処理室から別の処理室に所定量の汚水を移送
する計量調整移送装置が設けられ、この計量調整移送装
置は、汚水を上昇させるエアリフト管と、エアリフト管
の吐出口が設けられた上端部が挿入されてエアリフト管
からの汚水を一時溜める容器部とを備え、この容器部に
は、汚水をエアリフト管を設けた処理室内に返送する返
送口と、オーバーフローにより移送口側に汚水を流出す
る堰部とが設けられ、上記返送口には容器部の外部より
スライド操作されて返送口の開口面積を調整する蓋体が
取付けられ、上記堰部には移送口側への移送水量を表示
する移送水量表示部が設けられると共に移送口には別の
処理室に連通する移送管が接続されているから、堰部を
オーバーフローする汚水の水量を移送水量表示部9によ
って知ることができ、現在の移送管内を流れる正確な移
送水量を容易に測定できる。また移送水量を調整する場
合は、蓋体をスライド操作するだけで、返送口の開口面
積を変化させて返送水量を調整でき、これに伴い移送管
側へ流出する移送水量を調整できるので、マンホールの
孔から手を伸ばして作業を行なう場合でも、無理な姿勢
を強いられることがなく、移送水量の調整の作業性(操
作性)が極めて良好となる。そのうえエアリフト管を上
昇する汚水、汚泥等のすべてを容器部内に一旦吐出させ
ることによって、エアリフト管内に汚泥等が詰まる心配
がなく、エアリフト効率が高められるものである。
項1記載の発明は、複数の処理室を有する汚水処理槽
に、1つの処理室から別の処理室に所定量の汚水を移送
する計量調整移送装置が設けられ、この計量調整移送装
置は、汚水を上昇させるエアリフト管と、エアリフト管
の吐出口が設けられた上端部が挿入されてエアリフト管
からの汚水を一時溜める容器部とを備え、この容器部に
は、汚水をエアリフト管を設けた処理室内に返送する返
送口と、オーバーフローにより移送口側に汚水を流出す
る堰部とが設けられ、上記返送口には容器部の外部より
スライド操作されて返送口の開口面積を調整する蓋体が
取付けられ、上記堰部には移送口側への移送水量を表示
する移送水量表示部が設けられると共に移送口には別の
処理室に連通する移送管が接続されているから、堰部を
オーバーフローする汚水の水量を移送水量表示部9によ
って知ることができ、現在の移送管内を流れる正確な移
送水量を容易に測定できる。また移送水量を調整する場
合は、蓋体をスライド操作するだけで、返送口の開口面
積を変化させて返送水量を調整でき、これに伴い移送管
側へ流出する移送水量を調整できるので、マンホールの
孔から手を伸ばして作業を行なう場合でも、無理な姿勢
を強いられることがなく、移送水量の調整の作業性(操
作性)が極めて良好となる。そのうえエアリフト管を上
昇する汚水、汚泥等のすべてを容器部内に一旦吐出させ
ることによって、エアリフト管内に汚泥等が詰まる心配
がなく、エアリフト効率が高められるものである。
【0022】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の蓋体と容器部外面との接触部分に蓋体を所定のスライ
ド位置で係止するための係止手段が設けられているか
ら、請求項1記載の効果に加えて、蓋体を任意の位置で
係止できるので、片手操作での蓋体の開閉が可能とな
り、蓋体の操作性が一層良くなる。また請求項3記載の
発明は、請求項1記載の返送口の下端を容器部の底壁と
略面一として成るから、請求項1記載の効果に加えて、
例えば容器部内を清掃する際に容器部内の汚泥等を全て
返送口から排出することができ、容器部を詰まりのない
状態で再使用できる。
の蓋体と容器部外面との接触部分に蓋体を所定のスライ
ド位置で係止するための係止手段が設けられているか
ら、請求項1記載の効果に加えて、蓋体を任意の位置で
係止できるので、片手操作での蓋体の開閉が可能とな
り、蓋体の操作性が一層良くなる。また請求項3記載の
発明は、請求項1記載の返送口の下端を容器部の底壁と
略面一として成るから、請求項1記載の効果に加えて、
例えば容器部内を清掃する際に容器部内の汚泥等を全て
返送口から排出することができ、容器部を詰まりのない
状態で再使用できる。
【0023】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の蓋体は上下方向にスライド自在とされているから、請
求項1記載の効果に加えて、例えばマンホールの孔から
手を伸ばして蓋体の上部を手でつかんで上下させるだけ
で、移送水量を容易にコントロールできる。また請求項
5記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項4記
載の蓋体に脱落防止用のストッパー部が一体形成されて
いるから、請求項1又は請求項2又は請求項4記載の効
果に加えて、ストッパー部によって蓋体の脱落防止が図
られるので、安心して移送水量の調整作業を行なうこと
ができる。
の蓋体は上下方向にスライド自在とされているから、請
求項1記載の効果に加えて、例えばマンホールの孔から
手を伸ばして蓋体の上部を手でつかんで上下させるだけ
で、移送水量を容易にコントロールできる。また請求項
5記載の発明は、請求項1又は請求項2又は請求項4記
載の蓋体に脱落防止用のストッパー部が一体形成されて
いるから、請求項1又は請求項2又は請求項4記載の効
果に加えて、ストッパー部によって蓋体の脱落防止が図
られるので、安心して移送水量の調整作業を行なうこと
ができる。
【0024】また請求項6記載の発明は、請求項1記載
のエアリフト管の側面部に汚水を吐出する吐出口が設け
られ、この吐出口の下端を容器部の底壁よりも上方に位
置させたから、請求項1記載の効果に加えて、エアリフ
ト管の吐出口から容器部内に一旦吐出された汚水、汚泥
等が、吐出口からエアリフト管内に逆流する心配がなく
なり、エアリフト管の詰まりを防いで、エアリフト効率
を容易に高めることができるものである。
のエアリフト管の側面部に汚水を吐出する吐出口が設け
られ、この吐出口の下端を容器部の底壁よりも上方に位
置させたから、請求項1記載の効果に加えて、エアリフ
ト管の吐出口から容器部内に一旦吐出された汚水、汚泥
等が、吐出口からエアリフト管内に逆流する心配がなく
なり、エアリフト管の詰まりを防いで、エアリフト効率
を容易に高めることができるものである。
【図1】本発明の一実施形態の計量調整移送装置を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同上の汚水処理槽の平面図である。
【図3】図2のA′−A′線断面図である。
【図4】図2のB′−B′線断面図である。
【図5】同上の中仕切り板を省略した容器部の平面図で
ある。
ある。
【図6】(a)は図5の容器部の正面図、(b)は図5
のA−A線断面図である。
のA−A線断面図である。
【図7】(a)は図5のB−B線断面図、(b)は図5
のC−C線断面図である。
のC−C線断面図である。
【図8】(a)は同上のエアリフト管の吐出口を説明す
る斜視図、(b)はキャップを取付ける場合の変形例を
示す斜視図である。
る斜視図、(b)はキャップを取付ける場合の変形例を
示す斜視図である。
【図9】同上の容器部の正面断面図である。
【図10】同上の蓋体のガイド溝を説明する分解斜視図
である。
である。
【図11】(a)(b)は蓋体の動作の説明図である。
【図12】(a)は同上の蓋体の背面図、(b)は側面
図、(c)は突起の説明図である。
図、(c)は突起の説明図である。
【図13】図5のD−D線断面図である。
【図14】同上の堰部を説明する側面図である。
【図15】同上の堰部の要部拡大図である。
【図16】同上の堰部の寸法の説明図である。
【図17】本発明の他の実施形態の斜視図である。
【図18】本発明の更に他の実施形態の斜視図である。
【図19】従来例の計量調整移送装置の分解斜視図であ
る。
る。
1 汚水処理槽 1a,1b 処理室 2 計量調整移送装置 3 エアリフト管 4 容器部 4a 底壁 5 返送口 6 移送口 7 堰部 8 蓋体 9 移送水量表示部 10 移送管 11 係止手段 12 ストッパー部 13 吐出口
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の処理室を有する汚水処理槽に、1
つの処理室から別の処理室に所定量の汚水を移送する計
量調整移送装置が設けられ、この計量調整移送装置は、
汚水を上昇させるエアリフト管と、エアリフト管の吐出
口が設けられた上端部が挿入されてエアリフト管からの
汚水を一時溜める容器部とを備え、この容器部には、汚
水をエアリフト管を設けた処理室内に返送する返送口
と、オーバーフローにより移送口側に汚水を流出する堰
部とが設けられ、上記返送口には容器部の外部よりスラ
イド操作されて返送口の開口面積を調整する蓋体が取付
けられ、上記堰部には移送口側への移送水量を表示する
移送水量表示部が設けられると共に移送口には別の処理
室に連通する移送管が接続されていることを特徴とする
汚水処理槽の計量調整移送装置。 - 【請求項2】 蓋体と容器部外面との接触部分に蓋体を
所定のスライド位置で係止するための係止手段が設けら
れていることを特徴とする請求項1記載の汚水処理槽の
計量調整移送装置。 - 【請求項3】 返送口の下端を容器部の底壁と略面一と
して成ることを特徴とする請求項1記載の汚水処理槽の
計量調整移送装置。 - 【請求項4】 蓋体は上下方向にスライド自在とされる
ことを特徴とする請求項1又は請求項3記載の汚水処理
槽の計量調整移送装置。 - 【請求項5】 蓋体に脱落防止用のストッパー部が一体
形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
又は請求項4記載の汚水処理槽の計量調整移送装置。 - 【請求項6】 エアリフト管の側面部に汚水を吐出する
吐出口が設けられ、この吐出口の下端を容器部の底壁よ
りも上方に位置させたことを特徴とする請求項1記載の
汚水処理槽の計量調整移送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12069296A JPH09299972A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 汚水処理槽の計量調整移送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12069296A JPH09299972A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 汚水処理槽の計量調整移送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09299972A true JPH09299972A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14792610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12069296A Pending JPH09299972A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 汚水処理槽の計量調整移送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09299972A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100323218B1 (ko) * | 1999-10-21 | 2002-03-13 | 양금모 | 유량 정량조절용 공기부양펌프 |
JP2011190693A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-29 | Fuji Clean Co Ltd | 水移送ポンプ、水処理装置 |
KR102213273B1 (ko) * | 2020-07-14 | 2021-02-05 | 국진산업개발(주) | 오폐수 및 해수의 재이용이 가능한 수처리장치 |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP12069296A patent/JPH09299972A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100323218B1 (ko) * | 1999-10-21 | 2002-03-13 | 양금모 | 유량 정량조절용 공기부양펌프 |
JP2011190693A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-29 | Fuji Clean Co Ltd | 水移送ポンプ、水処理装置 |
KR102213273B1 (ko) * | 2020-07-14 | 2021-02-05 | 국진산업개발(주) | 오폐수 및 해수의 재이용이 가능한 수처리장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030520 |