JPH09299765A - 流体分離装置 - Google Patents
流体分離装置Info
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- JPH09299765A JPH09299765A JP12440196A JP12440196A JPH09299765A JP H09299765 A JPH09299765 A JP H09299765A JP 12440196 A JP12440196 A JP 12440196A JP 12440196 A JP12440196 A JP 12440196A JP H09299765 A JPH09299765 A JP H09299765A
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Abstract
信頼性の高い流体分離装置を提供することである。 【解決手段】 スパイラル型膜エレメント1は、透過
膜、原流体流路材および透過流体流路材を1組とする素
材群を有孔中空管2の周りにスパイラル状に巻回するこ
とにより形成される。膜エレメント1の外周面は、全幅
に亘って樹脂層3で被覆されている。樹脂層3は膜エレ
メント1の外周面を密封して保護する作用を有する。膜
エレメント1の両端面は、それぞれ樹脂層4a,4bで
被覆され、密閉されている。一方の樹脂層4aには原流
体入口5が形成され、他方の樹脂層4bには濃縮流体出
口6が形成されている。有孔中空管2の両端の開口部が
透過流体出口7となる。
Description
膜エレメントを有する流体分離装置に関する。
ル型膜モジュール、プリーツ型膜モジュール、積層型膜
モジュール等の流体分離装置が用いられている。このよ
うな流体分離装置は、原流体の流路を形成する第1の領
域と透過流体の流路を形成する第2の領域とを仕切る透
過性膜体および第2の領域に連通して透過流体を導出す
る有孔中空管を備えた筒形の膜エレメントを有し、原流
体を透過流体と濃縮流体とに分離するものである。透過
性膜体としては、比較的低圧のもとで使用される逆浸透
膜、限外濾過膜、精密濾過膜等の分離膜が用いられる。
この種の流体分離装置は、1個または直列に接続された
複数個の膜エレメントを筒形容器内に装填することによ
り構成される。
断面図である。図2の流体分離装置では、スパイラル型
膜エレメントが2個使用されている。図2において、ス
パイラル型膜エレメント21は、透過膜(透過性膜
体)、原流体流路材および透過流体流路材を1組とする
素材群を有孔中空管22の周りにスパイラル状に巻回す
ることにより形成されている。図2の例では、2個の膜
エレメント21がFRP(繊維強化プラスチック)、ス
テンレス鋼等からなる円筒容器26内に挿入されてい
る。各膜エレメント21は、図中左方から供給される加
圧された原流体を、透過膜を透過して有孔中空管22の
内部に導かれる透過流体と、その残余の濃縮流体とに分
離する。
空管22一端部どうしが内部継ぎ手25aにより連結さ
れて2個の膜エレメント21が円筒容器26内に収納さ
れている。一方の膜エレメント21の有孔中空管22の
他端部(上流端)はキャップ28で封止されている。他
方の膜エレメント21の有孔中空管22の他端部(下流
端)は、端板23bの中心部から内側に向かって突出し
たハブ24に内部継ぎ手25bにより連結されている。
内周面との間には、原流体と濃縮流体との混合を防止す
るためのパッキン29が介挿されている。円筒容器26
の両端はそれぞれ端板23a,23bで閉塞され、ボル
ト27により固着されている。一方の端板23aには原
流体入口31aが形成され、他方の端板23bには濃縮
流体出口31bが形成されている。また、他方の端板2
3bの中心部に形成されたハブ24には透過流体出口3
1cが穿孔されている。
23aの原流体入口31aから円筒容器26内に加圧さ
れた原流体が供給される。その原流体は、各膜エレメン
ト21の原流体流路材に沿って流れ、他方の端板23b
の濃縮流体出口31bから濃縮流体として排出される。
原流体が膜エレメント21の原流体流路材に沿って流れ
る過程で透過膜を透過した透過流体が、透過流体流路材
に沿って有孔中空管22内に導かれ、端板23bの透過
流体出口31cから排出される。このようにして、原流
体が透過流体と濃縮流体とに分離される。
装置においては、円筒容器26、膜エレメント21およ
びパッキン29により形成されるデッドスペースSに流
体が滞留する。この流体分離装置を長期間使用すると、
デッドスペースSに滞留している流体が変性を起こす。
特に、流体が有機物を含有する液体である場合には、微
生物が繁殖し、この微生物が有機物を分解して悪臭を発
生したり、透過膜を分解してしまうことがある。
水が要求される超純水製造ラインで使用する場合には、
デッドスペースSに流体が滞留するため、透過水の純度
の立ち上がりが非常に遅くなるという問題がある。
うに、膜エレメント21を円筒容器26内に収納するこ
とにより構成されているが、この円筒容器26の製造コ
ストが流体分離装置の全体のコストに占める割合は非常
に大きいものとなっている。そのため、流体分離装置の
低価格化が図れないという問題がある。
ッドスペースのない信頼性の高い流体分離装置を提供す
ることである。
に係る流体分離装置は、原流体の流路を形成する第1の
領域と透過流体の流路を形成する第2の領域とを仕切る
透過性膜体および第2の領域に連通して透過流体を導出
する有孔中空管を備えてなる筒形の膜エレメントを有
し、原流体を透過流体と濃縮流体とに分離する流体分離
装置において、膜エレメントの外周面に樹脂層を形成す
るとともに、膜エレメントの両端面にそれぞれ樹脂層を
形成し、膜エレメントの一方の端面の樹脂層に第1の領
域に連通する第1の孔部を設け、かつ膜エレメントの他
方の端面の樹脂層に第1の領域に連通する第2の孔部を
設け、膜エレメントの少なくとも一方の端面の樹脂層に
有孔中空管の内部に連通する第3の孔部を設けたもので
ある。
形の膜エレメントの外周面および両端面が樹脂層で被覆
されており、これらの樹脂層に膜エレメントの第1の領
域に連通する第1および第2の孔部ならびに有孔中空管
に連通する第3の孔部が設けられている。それにより、
膜エレメントの外周部にデッドスペースが形成されない
ので、膜エレメントの外周部において流体の滞留が生じ
ない。
含有する流体の分離に使用した際に、微生物の繁殖、有
機物の分解による悪臭の発生、透過性膜体の分解等の問
題が起こらない。また、この流体分離装置を超純水製造
ラインで使用した場合にも、透過水の純度の立ち上がり
が良好となる。
形容器が不要となるため、製造コストが低減する。ま
た、複数の流体分離装置の第1の孔部と第2の孔部を連
結することにより、複数の膜エレメントを容易に接続す
ることができ、また複数の膜エレメントの接続段数を容
易に変更することができる。
スペースのない信頼性の高い流体分離装置が提供され
る。特に、第1の孔部が原流体入口用の孔部であり、第
2の孔部が濃縮流体出口用の孔部であり、第3の孔部が
透過流体出口用の孔部であってもよい。この場合、原流
体は樹脂層の第1の孔部から膜エレメントの第1の領域
に供給される。その原流体は、第1の領域を流れ、樹脂
層の第2の孔部から濃縮流体として導出される。原流体
が第1の領域を流れる過程で透過性膜体を透過した透過
流体は、第2の領域を流れて有孔中空管の内部に導か
れ、樹脂層の第3の孔部から排出される。
材および透過流体流路材からなる1組または複数組の素
材群を有孔中空管の外周面に配設したものであってもよ
い。その場合、原流体流路材により第1の領域における
原流体の流路が確保され、透過流体流路材により第2の
領域における透過流体の流路が確保される。
エレメントの端面の中心部から外周部に向かって等しい
距離の位置に設けることが好ましい。それにより、複数
個の膜エレメントの直列接続を容易に行なうことができ
る。
おける流体分離装置の縦断面図、図1(b)は図1
(a)の流体分離装置の端部の横断面図である。本実施
例では、スパイラル型膜エレメントを有する流体分離装
置について説明する。
1は、透過膜(透過性膜体)、原流体流路材および透過
流体流路材からなる1組の素材群を有孔中空管2の周り
にスパイラル状に巻回することにより形成されている。
例えばFRP等からなる樹脂層3で被覆されている。こ
の樹脂層3は、膜エレメント1の外周面を密閉して保護
する作用を有している。膜エレメント1の両端面は、例
えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等から
なる樹脂層4a,4bでそれぞれ被覆され、密閉されて
いる。
され、他方の樹脂層4bには濃縮流体出口6が形成され
ている。これらの原流体入口5および濃縮流体出口6は
有孔中空管2を中心として外周部に向って等しい距離の
位置に設けられている。また、樹脂層4a,4bの表面
は有孔中空管2の両端面とそれぞれ面一に形成されてい
る。それにより、有孔中空管2の両端の開口部が樹脂層
4a,4bの表面に露出している。有孔中空管2の両端
の開口部が透過流体出口7となる。
例を説明する。まず、有孔中空管2の周りに素材群を巻
回し、最外周をテープ等で補強することによりスパイラ
ル型膜エレメント1を形成する。そして、ガラス繊維を
樹脂に含浸させて、いわゆるフィラメントワインディン
グ法によりその樹脂を膜エレメント1の外周面の全幅に
亘って巻付け、硬化させる。その後、その樹脂の両端を
所定の長さに切断する。このようにして、膜エレメント
1の外周面が樹脂層3で覆われる。
メント1を例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコ
ン樹脂等に浸漬して含浸させ、硬化させることにより、
膜エレメント1の両端面をそれぞれ樹脂層4a,4bで
被覆する。このとき、所定の型枠を用いることにより、
一方の樹脂層4aに原流体入口5を形成し、他方の樹脂
層4bに濃縮流体出口6を形成する。また、樹脂層4
a,4bの表面が有孔中空管2の端面と面一になるよう
に樹脂の厚さを調整する。
おいては、原流体が原流体入口5から膜エレメント1の
素材群に供給される。素材群に供給された原流体は、原
流体流路材に沿って流れ、濃縮流体出口6から濃縮流体
として導出される。原流体が原流体流路材に沿って流れ
る過程で透過膜を透過した透過流体は、透過流体流路材
に沿って有孔中空管2の内部に導かれ、透過流体出口7
から取り出される。このようにして、原流体が濃縮流体
と透過流体とに分離される。
レメント1の外周面が直接樹脂層3で覆われているの
で、膜エレメント1の外周部にデッドスペースが形成さ
れない。そのため、この流体分離装置を有機物を含有す
る液体等の分離に使用した際に、デッドスペースにおい
て生ずる微生物の繁殖、有機物の分解による悪臭の発
生、透過膜の分解等の不具合が発生しない。また、この
流体分離装置を超純水製造ラインで使用した場合にも、
透過水の純度の立ち上がりが良好となる。さらに、膜エ
レメント1を収納するための筒形容器が不要となるた
め、製造コストが低減する。
について説明したが、複数個の流体分離装置を接続して
使用することも可能である。この場合、隣接する流体分
離装置において、一方の流体分離装置の樹脂層4bに形
成された濃縮流体出口6と他方の流体分離装置の樹脂層
4aに形成された原流体入口5とを管継ぎ手等の連結部
材およびOリング等のシール材を用いて連結する。これ
により、複数の膜エレメント1を容易に接続することが
でき、また膜エレメント1の接続段数を容易に変更する
ことができる。
ト1が有孔中空管2の周りに1組の素材群を巻回するこ
とにより構成される単葉型のエレメントである場合を説
明したが、スパイラル型膜エレメント1が2組以上の素
材群を重ねて有孔中空管2の周りに巻回することにより
構成される複葉型の膜エレメントであってもよい。
りにプリーツ型膜エレメント、積層型膜エレメント等の
他の形態の膜エレメントを使用してもよい。
面図および横断面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 原流体の流路を形成する第1の領域と透
過流体の流路を形成する第2の領域とを仕切る透過性膜
体および前記第2の領域に連通して透過流体を導出する
有孔中空管を備えてなる筒形の膜エレメントを有し、原
流体を透過流体と濃縮流体とに分離する流体分離装置に
おいて、前記膜エレメントの外周面に樹脂層を形成する
とともに、前記膜エレメントの両端面にそれぞれ樹脂層
を形成し、前記膜エレメントの一方の端面の樹脂層に前
記第1の領域に連通する第1の孔部を設け、かつ前記膜
エレメントの他方の端面の樹脂層に前記第1の領域に連
通する第2の孔部を設け、前記膜エレメントの少なくと
も一方の端面の樹脂層に前記有孔中空管の内部に連通す
る第3の孔部を設けたことを特徴とする流体分離装置。 - 【請求項2】 前記第1の孔部は原流体入口用の孔部で
あり、前記第2の孔部は濃縮流体出口用の孔部であり、
前記第3の孔部は透過流体出口用の孔部であることを特
徴とする請求項1記載の流体分離装置。 - 【請求項3】 前記膜エレメントは、前記有孔中空管の
周囲に透過性膜体、原流体流路材および透過流体流路材
からなる1組または複数組の素材群を配設してなること
を特徴とする請求項1または2記載の流体分離装置。 - 【請求項4】 前記第1の孔部および第2の孔部は、前
記膜エレメントの端面の中心部から外周部に向かって等
しい距離の位置に設けたことを特徴とする請求項1、2
または3記載の流体分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12440196A JP3596980B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 流体分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12440196A JP3596980B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 流体分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09299765A true JPH09299765A (ja) | 1997-11-25 |
JP3596980B2 JP3596980B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=14884541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12440196A Expired - Fee Related JP3596980B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 流体分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3596980B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP12440196A patent/JP3596980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3596980B2 (ja) | 2004-12-02 |
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