JPH09299357A - 真空採血管 - Google Patents

真空採血管

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JPH09299357A
JPH09299357A JP8123319A JP12331996A JPH09299357A JP H09299357 A JPH09299357 A JP H09299357A JP 8123319 A JP8123319 A JP 8123319A JP 12331996 A JP12331996 A JP 12331996A JP H09299357 A JPH09299357 A JP H09299357A
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JP
Japan
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tube
opening
bottomed tube
plug
blood collection
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JP8123319A
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Ryusuke Okamoto
隆介 岡本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で、かつ安価な真空採血管を提供する。 【解決手段】 一端に開口部2aを有する熱可塑性樹脂
製有底管2と該開口部2aを気密に封止する栓体3とか
らなり、有底管2内部が減圧状態とされた真空採血管1
であって、有底管2の開口部2aの直径は2〜6mmで
あると共に該管2の内径よりも小さく、栓体3は空気非
透過性に、採血針が刺通可能に、かつ抜針後は液密性に
構成され、さらに、その外径が有底管2の開口部2aの
直径に近い大きさとされ、有底管2に栓体3が、栓体3
の外周面に設けられた凹部3aによって有底管2の開口
部2aと嵌合されているか、栓体3が有底管2の開口部
2aに嵌合されると共に接着されているか、栓体3が有
底管2の開口部2aに接着されているか、又はインサー
ト成形のいずれかにより固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空採血管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、血液検査を行うための採血に
際して、一端に開口部を有する熱可塑性樹脂製有底管と
該開口部を気密に封止する栓体とからなり、該有底管内
部が減圧状態とされた真空採血管が使用されている。
【0003】図14に基づいて真空採血管11の使用方
法を以下に説明する。採血時には、まず、採血管ホルダ
ー17に採血針14としてマルチプル注射針を取り付
け、採血針14の先端部15を血管内(図示しない)に
刺した後、真空採血管11を採血管ホルダー17内に差
し込み、採血針14の後端部16で、真空採血管11の
有底管12に嵌合された栓体13を刺し貫くことによ
り、血管内と有底管12内とを直結させる。該有底管1
2内は減圧状態に保たれているため、血液が自動的に有
底管12内に吸入されて採血が行われる。次いで所定量
の血液を採血した後、真空採血管11を採血管ホルダー
17内から後退させ、採血針14の後端部16を栓体1
3から抜くことにより、採血を終了する。
【0004】図15に示すように、従来、真空採血管1
1としては、主として、有底管12の開口部12aの直
径と有底管12の内径が等しいものが使用されてきた。
そのため栓体13は少なくとも開口部12aの直径と等
しい程度という大きなものであった。このため、栓体の
価格が高くなり、安価な真空採血管が得られないという
問題があった。
【0005】また、従来の栓体は、採血管ホルダーから
真空採血管を抜く際に、はずれてしまうケースがあった
り、採血後、有底管の内圧の上昇によってはずれるケー
スもあった。これらのように、意図せずに栓体がはずれ
ると、血液が採血者に付着したり、室内を汚染したりし
て検査従事者が種々の感染環境に曝される恐れがあっ
た。
【0006】従来の真空採血管は、このように、採血
後、開栓できるように設計されていた。しかし、最近で
は、血液検査技術が進歩し、分析機の自動化、測定の迅
速化及び微量分析化が進み、開栓せずに血液を採取する
ケースが増加してきている。
【0007】実開昭62−160908号公報には、例
えば、図16及び図17に示すような真空採血管11が
開示されている。これらは、従来の栓体の代わりに、ア
ルミ箔フィルムのようなガスバリヤー性のフィルム18
を用いて開口部をシールすると共に、該フィルム18に
加硫ゴムのようなシール部材19を取り付けて抜針後の
液密性を保持させたものである。この構成のものは、従
来の栓体に比べて価格は安くできるが、場合により、シ
ール不良に起因して気密状態が保てないときがあるとい
う欠点がある。また、製造上、シール工程が難しい面も
あり、安価な真空採血管を得るという点からは、必ずし
も最適なものとはいえない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、その目的は、安全で、かつ安価
な真空採血管を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の真空採血管は、
一端に開口部を有する熱可塑性樹脂製有底管と該開口部
を気密に封止する栓体とからなり、該有底管内部が減圧
状態とされた真空採血管であって、該有底管の開口部の
直径は2〜6mmであると共に該管の内径よりも小さ
く、該栓体は空気非透過性に、採血針が刺通可能に、か
つ抜針後は液密性に構成され、さらに、その外径が該有
底管の開口部の直径に近い大きさとされ、該有底管に該
栓体が、栓体の外周面に設けられた凹部によって有底管
の開口部と嵌合されているか、栓体が有底管の開口部に
嵌合されると共に接着されているか、栓体が有底管の開
口部に接着されているか、又はインサート成形のいずれ
かにより固定されていることを特徴とする。
【0010】図1〜8は、本発明の真空採血管1の例を
示す断面図であり、一端に開口部2aを有する有底管2
と該開口部2aを気密に封止する栓体3とからなり、該
有底管2内部が減圧状態とされている。
【0011】本発明に用いられる有底管2は、一端が有
底であり、他端が開口した円筒又は略円筒形が好まし
い。有底管2の外径、内径、長さ、底部の形状などは、
通常の真空採血管で使用されてきた範囲であれば、特に
限定されない。開口部2aの形状は円形又は略円形が好
ましく、多角形になると気密性の保持が難しくなる。
【0012】有底管2の開口部2aの直径は、小さくな
ると、採血管ホルダーに挿入して採血針を栓体3に刺通
させる際に、正確に刺通しにくくなり、大きくなると必
然的に栓体3も大きくなり安価に製造できなくなるの
で、2〜6mmに限定される。また、有底管2の開口部
2aの直径は、該有底管2の内径よりも小さくされる。
また、開口部2aの直径が上記の範囲内にあれば、開口
部近傍の形状は特に限定されない。
【0013】有底管2の管側壁から開口部2aにかけて
の形状は、図1〜4に見られるような平面状、図5〜8
に見られるような略半球状、さらに略三角錐状などが挙
げられ、また、有底管2は図1、2、5及び6に見られ
るようなフランジ2bが設けられてもよい。
【0014】有底管2は、一体ものとして製造されてい
てもよいが、図1、4、5及び8に見られるように、分
割して製造された部材(例えば、図1における部材2c
と部材2d。図4における部材2eと部材2fと部材2
g。図5における部材2hと部材2i。図8における部
材2jと部材2kと部材2m。)が、融着又は接着によ
って組み立てられていてもよい。
【0015】また、有底管2は識別のために、その一部
又は全部が着色されていてもよい。
【0016】有底管2の材質は成形が容易である点から
熱可塑性樹脂に限定され、具体的には、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアクリロニトリルが挙げられ、成形の容易さと
ガスバリヤー性の点からポリエチレンテレフタレートが
好ましい。
【0017】有底管2の製造方法は一般的なプラスチッ
クの成形方法であれば、特に限定されず、具体的には、
射出成形、ブロー成形、押出成形、真空成形などが挙げ
られ、これらは組み合わせてもよい。また、上述のよう
に有底管2を分割して上記のいずれかの成形法で製造
し、得られた各部材を融着又は接着によって組み立てて
もよい。
【0018】本発明で用いられる栓体3は、採血管の真
空度の維持の点から空気非透過性に、採血針が刺通可能
に、採血針の抜針後は血液が外部に漏出することがない
ように液密性に構成され、さらに、安価に製造するため
に、その外径が有底管2の開口部2aの直径に近い大き
さとされる。
【0019】栓体3の形状は、有底管2の円形又は略円
形の開口部2aと嵌合し易いように、円筒体又は略円筒
体が好ましい。栓体3としては、例えば、有底管2の開
口部2aの周縁と圧入によって嵌合し得るように、図9
及び図10に見られるように、栓体3の外周面に凹部3
aが設けられたものが挙げられる。
【0020】また、栓体3は、例えば、図11及び図1
2に見られるような従来の栓体と似た形状の円筒体形又
は略円筒体形のものも挙げられる。この場合、栓体3の
上部は下部にくらべて拡径されたフランジ部3bとされ
る。また、図13に見られるように、栓体3の下部にフ
ランジ部3cが設けられたものでもよい。
【0021】また、栓体3は、マルチプル採血針の刺通
を補助するために、図10及び図12に見られるように
栓体の上部に凹部3dが設けられてもよい。
【0022】また、栓体3は識別のために、着色されて
いてもよい。
【0023】栓体3の材質は、栓体3が上記の空気非透
過性、採血針の刺通性及び抜針後の液密性などの性質を
有するように、天然ゴム、合成ゴム及び熱可塑性エラス
トマーから選ばれる少なくとも一種の弾性体が好まし
い。
【0024】上記合成ゴムとしては、例えば、イソプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴムが挙
げられる。上記熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば、エチレン−プロピレンゴム系、ポリエステルエラス
トマー、ナイロンエラストマー系、スチレン−イソプレ
ンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体、ポリブタジエン、熱可塑性ポリウレタン、水素
添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体が挙げられ
る。
【0025】栓体3の製造方法は、材質が天然ゴム又は
合成ゴムの場合は、従来から使用されてきた一般的な成
形方法でよい。材質が熱可塑性エラストマーの場合は、
射出成形が好ましい。
【0026】本発明の真空採血管1における、有底管2
の開口部2aと栓体3との固定方法は、有底管2に栓体
3が、栓体3の外周面に設けられた凹部によって有底管
2の開口部2aと嵌合されているか、栓体3が有底管2
の開口部2aに嵌合されると共に接着されているか、栓
体3が有底管2の開口部2aに接着されているか、又は
インサート成形のいずれかである。これらの固定の強度
としては採血針の抜き差し時に栓体が有底管から脱落し
ない程度の強度であればよい。
【0027】上記、栓体3の外周面に設けられた凹部に
よって有底管2の開口部2aと嵌合される場合として
は、栓体3としては図9に示したような凹部3aを有す
るものが用いられ、嵌合状態としては図1、2、5〜7
の例が挙げられる。この場合は、嵌合と同時に栓体3の
凹部3aと有底管2の開口部2aとが接着されてもよ
い。ここで使用される接着剤としては、後述の「栓体3
が有底管2の開口部2aに接着される場合」の説明で述
べる接着剤が挙げられる。
【0028】上記、栓体3が有底管2の開口部2aに嵌
合されると共に接着される場合としては、栓体3として
は図11に示したようなフランジ部3bを有するものが
用いられ、嵌合状態としては図3及び図4の例が挙げら
れ、接着剤はフランジ部3bの下面、有底管2の開口部
2aの内側などに付与される。ここで使用される接着剤
としては、後述の「栓体3が有底管2の開口部2aに接
着される場合」の説明で述べる接着剤が挙げられる。
【0029】上記、栓体3が有底管2の開口部2aに接
着される場合、接着剤としては、プラスチックの接着用
に用いられるものであれば特に限定されないが、例え
ば、エポキシ樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着
剤、ポリウレタン系(ポリイソシアネート系、プレポリ
マー系、イソシアネート変性ポリマー系)接着剤、ホッ
トメルト型(エチレン−酢酸ビニル共重合体系、スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体系、スチレン−イソプ
レンブロック共重合体系、ポリアミド系、ポリエステル
系)接着剤、合成ゴム系(クロロプレンゴム系)接着剤
が挙げられる。
【0030】接着剤による接着強度は、採血針の抜き差
し時に栓体が有底管から脱落しない程度の強度を有すれ
ばよく、従って接着剤の塗布量も接着剤の接着能力に対
応して適宜調節すればよいが、本発明の真空採血管の場
合は、約1〜10mgの範囲の塗布量であれば、いずれ
の接着剤を用いても有効な接着強度が得られる。
【0031】上記インサート成形によるものは、前述の
いずれかの形状(図9〜13の形状)の栓体3を有底管
3の成形時に開口部2aに位置させるようにインサート
させてインサート射出成形により、有底管3を成形する
方法が挙げられる。
【0032】本発明の真空採血管1の製造方法は、例え
ば、成形された有底管2に減圧下で栓体3を所定の位置
に固定する方法、有底管2が分割された部材の所定の位
置に栓体3を固定した部材(例えば、前述の部材2c、
2e、2h、2jなど)と、他の部材(例えば、前述の
部材2d、2f、2g、2i、2k、2mなど)とを減
圧下で組み立てる方法、所定の位置に栓体3を設置させ
ながら、減圧下で有底管3を成形する方法、大気圧下で
前記いずれかの方法により採血管を組み立てた後、栓体
3に中空針を刺通し、中空針から有底管2内部の空気を
吸引して減圧にする方法などが挙げられる。また、栓体
3と有底管2の開口部2aとの固定に際しては、適宜、
必要に応じて、接着剤が使用される。
【0033】本発明の真空採血管1には、その底部にチ
クソトロピー性のゲル状の血清又は血漿分離用組成物が
収容されていてもよい。上記組成物としては、従来から
血清又は血漿分離用組成物として使用されているものの
いずれも使用可能であり、特に限定されない。上記組成
物は、例えば、通常、常温で流動性を有する合成樹脂
(例えば、ジシクロペンタジエンのオリゴマー)など
に、チクソトロピー性付与剤(例えば、ソルビトールと
芳香族アルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンブロック共重合体など)、比重調整剤
(例えば、シリカ)及び粘度調整剤(例えば、フタル酸
エステル)等の添加剤を添加、混練することによって得
ることができる。上記組成物の比重は、血清(又は血
漿)と血餅(又は血球)との中間の比重である1.03
〜1.08が好ましく、その粘度は25℃において10
0万センチポイズ以下が好ましい。上記組成物の有底管
2中への収容量は0.5〜2gが好ましい。
【0034】また、本発明の真空採血管1には、その底
部に血液抗凝固剤が内面に塗布又は底部に収容されてい
てもよい。上記血液抗凝固剤としては、例えば、エチレ
ンジアミン四酢酸ナトリウム二カリウム塩、エチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム三カリウム塩、エチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウム二ナトリウム塩、ヘパリンナトリウ
ム、ヘパリンリチウム、フッ化ナトリウム、クエン酸が
挙げられる。
【0035】また、本発明の真空採血管1には、その底
部に血液凝固促進剤が内面に塗布又は底部に収容されて
いてもよい。上記組成物としては、従来から血液凝固促
進剤として使用されているもののいずれも使用可能であ
り、例えば、微粉末シリカが挙げられる。
【0036】本発明の真空採血管1を使用して採血する
方法は、まず、採血管ホルダーに採血針としてマルチプ
ル注射針を取り付け、採血針の先端部を血管内に刺した
後、真空採血管1を採血管ホルダー内に差し込み、採血
針の後端部で、真空採血管1の有底管2に嵌合された栓
体3を刺し貫くことにより、血管内と有底管内とを直結
させ採血する。所定量の採血後、真空採血管1を採血管
ホルダーから抜いた後、血液凝固促進剤や血液抗凝固剤
が収容されている場合は、穏やかに転倒混和し、薬剤と
血液を混和させる。その後、血清又は血漿を採取するた
めに、遠心分離をする。遠心分離に際しては、予め、血
清又は血漿分離用組成物が収容されているものについて
は、1300Gで10分間程度の遠心分離条件が選ばれ
る。
【0037】次に、栓体3に採取用シリンジを刺通し、
分離した血清又は血漿を必要量分取し分析に供する。ま
た、全血を必要とする場合は、採血後、栓体3に採取用
シリンジを刺通し、全血を必要量分取し分析に供する。
【0038】(作用)本発明の真空採血管1は、有底管
2の開口部2aを小さくすることにより、栓体3を従来
に比べて小型化しているので、安価に製造できる。ま
た、開栓機能を省略することにより、使用中の栓体3の
はずれによる血液の飛散を防止でき、安全である。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1) 有底管製造用材料として、ポリエチレンテレフタレー
ト(テイジン社製、TR4550)を用いた。 栓体製造用材料として、スチレン系熱可塑性エラスト
マー(旭化成工業社製、タフテックS2951)を用い
た。 製造方法 射出成形により図1に示す有底管部材2c及び2dを成
形し、超音波融着法により組み立てて図1に示す有底管
2とした。有底管2の長さ75mm、外径12.6m
m、内径10mm、開口部2a内径3mmとした。射出
成形により図9に示す栓体3を成形した。700mmH
gの減圧下で栓体3を開口部2aに圧入し、図1に示す
真空採血管1を作製した。
【0040】(実施例2) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 2軸延伸ブロー成形により図2に示す有底管2を成形し
た。有底管2の長さ75mm、外径12.6mm、内径
10mm、開口部2a内径5mmとした。射出成形によ
り図10に示す栓体3を成形した。700mmHgの減
圧下で栓体3を開口部2aに圧入し、図2に示す真空採
血管1を作製した。
【0041】(実施例3) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 ブロー成形により図3に示す有底管2を成形した。有底
管2の長さ75mm、外径12.6mm、内径10m
m、開口部2a内径3mmとした。射出成形により図1
1に示す栓体3を成形した。栓体3のフランジ部3bの
下面、及び有底管2の開口部2aとの嵌合部にエポキシ
樹脂系接着剤(昭和高分子社製、商品名「アラルダイ
ト」)約2mgを均一に塗布した。直ちに700mmH
gの減圧下で栓体3を開口部2aに圧入し、図3に示す
真空採血管1を作製した。
【0042】(実施例4) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 押出成形により図4に示す有底管部材2fを成形し、射
出成形により図4に示す有底管部材2e及び2gを成形
し、熱融着法により組み立てて図4に示す有底管2とし
た。有底管2の長さ75mm、外径12.6mm、内径
10mm、開口部内径3mmとした。射出成形により図
12に示す栓体3を成形した。栓体3のフランジ部3b
の下面、及び有底管2の開口部2aとの嵌合部にシアノ
アクリレート系接着剤(東亞合成化学社製、商品名「ア
ロンアルファ」)約2mgを均一に塗布した。直ちに7
00mmHgの減圧下で栓体3を開口部2aに圧入し、
図4に示す真空採血管1を作製した。
【0043】(実施例5) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 射出成形により図5に示す有底管部材2h及び2iを成
形し、超音波融着法により組み立てて図5に示す有底管
2とした。有底管2の長さ75mm、外径12.6m
m、内径10mm、開口部2a内径3mmとした。射出
成形により図9に示す栓体3を成形した。700mmH
gの減圧下で栓体3を開口部2aに圧入し、図5に示す
真空採血管1を作製した。
【0044】(実施例6) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 2軸延伸ブロー成形により図6に示す有底管2を成形し
た。有底管2の長さ75mm、外径12.6mm、内径
10mm、開口部2a内径5mmとした。射出成形によ
り図9に示す栓体3を成形した。700mmHgの減圧
下で栓体3を開口部2aに圧入し、図6に示す真空採血
管1を作製した。
【0045】(実施例7) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 ブロー成形により図7に示す有底管2を成形した。有底
管2の長さ75mm、外径12.6mm、内径10m
m、開口部2a内径3mmとした。射出成形により図9
に示す栓体3を成形した。700mmHgの減圧下で栓
体3を開口部2aに圧入し、図7に示す真空採血管1を
作製した。
【0046】(実施例8) 有底管製造用材料として、実施例1と同様とした。 栓体製造用材料として、実施例1と同様とした。 製造方法 射出成形により図13に示す栓体3を成形した。上記栓
体3をインサートさせたインサート射出成形により、上
記栓体3がインサートされた図8に示す有底管部材2j
を成形した。押出成形により図8に示す有底管部材2k
を成形し、射出成形により図8に示す有底管部材2mを
成形した。次に、700mmHgの減圧下で、上記有底
管部材2j、2k及び2mを熱融着法により組み立てて
図8に示す真空採血管1を作製した。なお、有底管2の
長さ75mm、外径12.6mm、内径10mm、開口
部内径3mmとした。
【0047】(実施例9)実施例1と同様にして、有底
管2及び栓体3を成形した。栓体3の凹部3aにエポキ
シ樹脂系接着剤(昭和高分子社製、商品名「アラルダイ
ト」)約2mgを均一に塗布した。直ちに700mmH
gの減圧下で栓体3を開口部2aに圧入し、栓体3と開
口部2aの嵌合部に上記接着剤が付着している他は図1
と同様の真空採血管1を作製した。
【0048】
【発明の効果】本発明の真空採血管の構成は上記の通り
であり、栓体が小型化でき、安価に製造できる。また、
使用中の栓体の脱落がなく、血液が漏出する危険がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空採血管の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図9】本発明で用いられる栓体の一例を示す断面図で
ある。
【図10】本発明で用いられる栓体の他の例を示す断面
図である。
【図11】本発明で用いられる栓体の他の例を示す断面
図である。
【図12】本発明で用いられる栓体の他の例を示す断面
図である。
【図13】本発明で用いられる栓体の他の例を示す断面
図である。
【図14】従来の真空採血管を使用して採血していると
ころを示す断面図である。
【図15】従来の真空採血管を示す断面図である。
【図16】従来の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【図17】従来の真空採血管の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,11 真空採血管 2,12 有底管 2a 開口部 2b フランジ 2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2
k,2m 部材 3,13 栓体 3a 凹部 3b フランジ部 3c フランジ部 3d 凹部 14 採血針 15 先端部 16 後端部 17 採血管ホルダー 18 ガスバリヤー性のフィルム 19 シール部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に開口部を有する熱可塑性樹脂製有
    底管と該開口部を気密に封止する栓体とからなり、該有
    底管内部が減圧状態とされた真空採血管であって、該有
    底管の開口部の直径は2〜6mmであると共に該管の内
    径よりも小さく、該栓体は空気非透過性に、採血針が刺
    通可能に、かつ抜針後は液密性に構成され、さらに、そ
    の外径が該有底管の開口部の直径に近い大きさとされ、
    該有底管に該栓体が、栓体の外周面に設けられた凹部に
    よって有底管の開口部と嵌合されているか、栓体が有底
    管の開口部に嵌合されると共に接着されているか、栓体
    が有底管の開口部に接着されているか、又はインサート
    成形のいずれかにより固定されていることを特徴とする
    真空採血管。
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