JPH09297713A - 携帯用機器における不良データ識別装置及び方法 - Google Patents

携帯用機器における不良データ識別装置及び方法

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JPH09297713A
JPH09297713A JP8109525A JP10952596A JPH09297713A JP H09297713 A JPH09297713 A JP H09297713A JP 8109525 A JP8109525 A JP 8109525A JP 10952596 A JP10952596 A JP 10952596A JP H09297713 A JPH09297713 A JP H09297713A
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JP8109525A
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Hideki Tanaka
英樹 田中
Takanori Tanaka
孝典 田中
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Anritsu Corp
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Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良データの発生時にはこれを識別すること
ができ、特に、携帯用機器でフラッシュメモリが使用さ
れた場合、不意な電源断が生じてもこの電源断によって
生じた不良データを識別できること。 【解決手段】 フラッシュメモリ10は2セクタ分のフ
ラグ部10aと、以降のnセクタ分のデータ部10bで
構成される。データの書込信号を受けると始めにフラグ
処理手段23がフラグ部10aのデータに対応したフラ
グを「設定」した後、データ処理手段25はデータ部1
0bにデータを書き込む。データの書込終了後にフラグ
処理手段23は「設定」されたフラグを「解除」復帰さ
せる。データの読出信号を受けると、異常識別手段27
は、フラグ処理手段23で読み出されたフラグに「設
定」状態のフラグがあると、このフラグに対応するデー
タが不良データであると識別し、異常信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用機器で扱わ
れるデータの不良を識別できる不良データ識別装置及び
方法に関する。特に、本発明は、機器を持ち歩いて、例
えばフィールドで測定してデータを収録し簡単なデータ
解析だけを行い、その後にオフィス等に持ち帰って、他
のコンピュータ等の機器に接続し、本来のデータ分析、
複雑な解析等を行うような場合、携帯用機器であるがた
めにデータ収録中にも不意の電源断等が起きやすく、そ
のような不意の事故があったときに、予めデータ収録中
のデータの良、不良を識別し、不良データの使用を防止
する装置に係る。言い換えれば、本来の仕事環境の整っ
ていないフィールド等で不意の電源断があっても、作業
者に負担を与えることなく、次の作業に入れる機器の発
明に係る。
【0002】
【従来の技術】携帯用機器は、小型化が進む反面、機能
向上に伴い扱うデータの量が増大している。このデータ
の記憶媒体としてRAMがあるが、このRAMは電池等
の電源バックアップが必要であり、現場等で不意な電源
断があるとデータが喪失する問題があるため、近年では
これに代わる外部記憶装置として、フラッシュメモリ
(フラッシュEEPROM)が用いられ始めている。こ
のフラッシュメモリは、小型、高耐衝撃性、低消費電力
(消去/書込に関し)の利点があり、近年では大容量化
が進んでいるため、特に携帯方機器の分野ではHDDに
代わる外部記憶装置として用いられるようになってきて
いる。
【0003】このフラッシュメモリは、全体の記憶領域
が所定長の複数セクタに分割された構成であり、あるセ
クタの一部のデータに新たな書込を行うときこのセクタ
全域を消去して再書込を行わねばならず消去/書込速度
が遅い特性を有している。上記フラッシュメモリは、デ
ータの書換えが頻繁に発生するバックアップ用の外部記
憶装置に用いられるものとして説明したが、この他、デ
ータの書換えが殆どない実行プログラムのデータを記憶
する目的でEPROMに代わり用いられるようにもなっ
てきている。このため、フラッシュメモリの用途に応じ
て各種消去/書込のアルゴリズムが存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ラッシュメモリに対し、あるセクタへの書込中に電源断
が生じるとこの電源断時のデータが不良データになるだ
けではなく、この電源断時の不良データの発生箇所(ビ
ット)を識別することができない問題がある。即ち、復
電後において、このセクタを読み出したときには、電源
断時の以降に書き込む筈であったデータが欠落し、か
つ、電源断時の不良データが不定な状態であるものの、
消去後であって電源断するまでの箇所のデータは正常に
書き込まれた状態にあるため、この書き込まれたデータ
だけは正常に読み出すことができるため、この読み出し
たデータが一部欠落しているにもかかわらず、不良デー
タであるかを識別できなくなった。
【0005】前記機器が測定器であり、前記不良データ
が機器の測定データであって正常な値から大きく逸れて
いる場合のときには、操作者の熟練度等で不良データで
あると識別することも可能であるが、正常値ではなくま
た異常値との区別がつかない値であるときには、熟練度
に限らず識別は困難になる。また、熟練者であっても勘
によって不良データの識別には手間がかかり、間違いも
生じやすい。
【0006】また、電源復帰後において、この不良デー
タが識別されないままであると、この不良データは正常
なデータであるまま読み出し処理される危険があり、こ
の不良データによって機器や、この機器から出力された
測定データを利用する処理装置及び出力装置の故障や暴
走の原因になりかねない。また、例えば測定器を携帯し
てフィールドで、しかも点々と場所を変えて電波の電界
強度を測定しているときに電源断等の不意の事故があっ
た場合、そのときまでに収録していたデータをどの様に
扱うかをそのフィールドで作業者が分析考察して処理す
ることは、安全で健康な仕事環境を考えれば、好ましい
ものではない。
【0007】上記不良データが識別できなくなる問題
は、機器が不意に電源断した場合に生じるものであっ
て、例えば操作者が電源を不意に切った場合、及び携帯
用機器の電池電圧が機器の作動電圧以下に低下したとき
に生じる。特に機器が測定器であり測定箇所を次々に移
動する場合には、電源の入/切を頻繁に行うことになる
ため、不意な電源断を行いやすい。尚、装置の電源スイ
ッチを操作する等、電源を切るための条件が整った状態
ではデータの格納作業が終了しているから、電源を切っ
てもこの不良データは発生しない。
【0008】これとは別にレジューム機能を持たせた装
置があり、不意な電源断時のデータセーブ機能を有する
が、このデータセーブの為に装置全体を特殊制御する必
要があるとともに、コスト高となる。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、不良データの発生時にはこれを識別す
ることができる携帯用機器の不良データ識別装置及び方
法を提供することを目的としている。特に、携帯用機器
でフラッシュメモリが使用された場合、不意な電源断が
生じてもこの電源断によって生じた不良データが識別で
きることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の装置は、請求項1記載のように、処理部
(7)の実行処理で機器が動作し、データを同機器内部
に設けられた記憶媒体に書込記憶する携帯用機器におけ
る不良データ識別装置において、機器の電源断後におい
てもデータを記憶状態に保持する前記記憶媒体としての
フラッシュメモリ(10)と、該フラッシュメモリをセ
クタ単位でフラグ部(10a)と、データ部(10b)
に分割させ、データ部へのデータの書き込みに対応して
フラグ部のフラグを設定し、データ部からのデータの読
み出し時には該データに対応するフラグを読み出し、該
フラグの状態に基づき書き込みが異常な不良データを識
別するメモリ管理手段(8)と、を具備し、機器に対す
るデータの書込中における不意な電源断で生じた不良デ
ータを識別することを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載のように、前記メモリ
管理手段(8)は、前記フラッシュメモリ(10)のデ
ータ部(10b)に対するデータの書込/読出を行うデ
ータ処理手段(25)と、前記フラッシュメモリのフラ
グ部(10a)に対するフラグの設定/読出を行うフラ
グ処理手段(23)と、外部から入力される前記データ
の書込/読出信号に応じて前記データ処理手段及びフラ
グ処理手段の動作を制御する動作制御手段(21)と、
前記フラグ処理手段が読み出したフラグの状態に基づ
き、該フラグに対応するデータの正常/異常を識別し、
異常時には異常信号を出力する異常識別手段(27)
と、から構成されている。
【0012】また、請求項3記載のように、前記フラグ
部(10a)は、2つのセクタ(A,B)を用い、前記
データ部(10b)の各セクタ(1〜n)に対応したフ
ラグ(FA(1) ,FB(1) 〜FA(n) ,FB(n) )を設
定する構成とされ、前記フラグ処理手段(23)は、外
部から前記データの書込信号の入力時には、該データの
書き込みの前/後に該データに対応する前記フラグF
A,FBの設定/解除を行う構成とされ、前記異常識別
手段(27)は、外部からのデータの読出信号を受け
て、該データに対応するフラグFA,FBを読み出し、
該フラグのいずれかが設定状態であるとき該フラグに対
応するデータが異常と識別して、該データに対する異常
信号を出力する構成とすることができる。
【0013】また、請求項4記載のように、前記機器に
は、前記異常信号を受けて対応するデータを消去する処
理部(7)が設けられた構成とすることができる。
【0014】また、請求項5記載のように、前記フラッ
シュメモリ(10)は、前記フラグ部(10a),デー
タ部(10b)に加えて、前記機器を動作させるための
実行プログラムが格納されたプログラム部(10c)が
設けられ、前記実行プログラムのうち、前記メモリ管理
手段(8)が実行するフラッシュメモリへのデータ書込
等の管理処理プログラムについては、処理部(7)を構
成するCPU内部の記憶エリアに格納された構成とする
ことができる。
【0015】また、本発明の方法は、請求項6記載のよ
うに、機器内部に設けられたフラッシュメモリに、デー
タ書込用のデータ部(10a)と、データ書込時に該デ
ータに対応するフラグ設定用のフラグ部(10a)とを
設けた携帯用機器における不良データ識別方法におい
て、データの書き込み時には、対応するフラグを「書込
中」に設定した後、入力されたデータをデータ部に書き
込んだ後、前記「書込中」に設定されたデータを「書込
終了」に復帰させる処理を行い、データの読み出し時に
は、該データに対応するフラグを読み出し、該フラグが
「書込中」であるとき該フラグに対応するデータが異常
と識別する処理を行うことを特徴としている。
【0016】また、請求項7記載の装置は、信号を受信
して測定しデジタルのデータを出力する測定部(5)
と、前記測定部からデータを受けて書き込み記憶する記
憶媒体(10)と、前記記憶媒体に前記データを書き込
み前記記憶媒体に記憶されたデータを読み出して出力す
る処理部(7)とを備えて、持ち歩いて信号を測定する
のに使用される携帯用機器における不良データ識別装置
において、前記記憶媒体に電源が断になっても電源が接
のときのデータを記憶保持するフラッシュメモリを備
え、前記処理部に、前記フラッシュメモリをセクタ毎に
前記データの集合として記憶するデータ部(10b)
と、前記セクタ毎のフラグの設定状況を記憶するフラグ
部(10a)とに分けて管理し、前記データ部のセクタ
にデータを書き込むときはそのセクタが書き込み中であ
ることを示すフラグを前記フラグ部に設定し、書き込み
終了後に前記書き込み中であることを示すフラグを書き
込み終了を示すフラグに変更設定することにより、不意
の電源断があった後に接に復帰後又は読み出し時に前記
フラグ部のフラグの設定状態を読んで、書き込み中を示
すフラグが設定されているデータ部のセクタにおけるデ
ータの集合を不良データと判断するメモリ管理手段
(8)を備えたことを特徴としている。
【0017】データ(ファイル1)の書込信号が入力さ
れると、メモリ管理手段8は、このファイル1に対応す
るフラグFA(1) 、FB(1) をフラッシュメモリ10の
フラグ部10aのセクタA,Bにそれぞれ「設定」した
後、ファイル1のデータをデータ部10bのセクタ1に
書き込む処理を行う。ファイル1のデータの書き込みが
終了した後には、このファイル1に対応するフラグFA
(1) 、FB(1) の設定を解除する。データ(ファイル
1)の読出信号が入力されると、このファイル1に対応
するフラグFA(1) 、FB(1) をフラグ部10aのセク
タA,Bから読み出し、異常識別手段27は、いずれか
が「設定」状態であるとき、このファイル1のデータが
不良であると識別し異常信号を出力する。処理部7は、
この異常信号を受けてセクタ1上のこのファイル1を消
去する等、異常時処理を行う。これにより、ファイル1
のデータ書込時に装置が不意に電源断したときであって
も、データ読出し時にこのファイル1のデータの正常/
異常を識別することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の携帯用機器の全
体構成を示すブロック図である。本実施の形態は、機器
が可搬型の携帯用(ハンディタイプ)信号測定器であ
る。この信号測定器としては、電源を有し携帯用でデー
タ収録(記憶)機能があるものに適用されるが、ここで
は、フィールドで点々と基地局からの電波の強さを測定
してデータを記憶し、オフィスにその測定器あるいはデ
ータを持ち帰って、そのデータを用いて、例えば地図上
で電波の強度分布を作成する等の最終解析を行う電界強
度測定器(以下、測定器という。)に適用した形態で説
明する。この測定器では、データを記憶する記憶媒体を
フラッシュメモリで構成したものとして説明する。
【0019】この測定器1は交換自在な電池等の電源3
が電源SW4の操作で供給されることにより作動/停止
する。また、CPU,ROM,RAM等で構成された処
理部7がROMに予め格納されている実行プログラムに
基づき全体を統括制御する。
【0020】測定部5は、測定対象からの測定入力を所
定の形式に変換し、測定器1で扱う形式のデータとして
処理部7に出力する。この処理部7は、測定部5から出
力されたデータをフラッシュメモリ10に記憶したり、
出力部12から外部に出力する制御や、フラッシュメモ
リ10に記憶されたデータを後程読出して外部の他の処
理装置に出力する等の制御を行う。
【0021】この処理部7が実行する統括制御の一部
は、メモリ管理手段8で実行される。このメモリ管理手
段8は、測定部5から出力されたデータを記憶媒体とし
てのフラッシュメモリ10に対する書込/読出の制御
と、このフラッシュメモリ10の動作を管理する処理を
受け持つ。
【0022】出力部12は、表示画面13を有し測定部
5で測定されたデータや、処理部7の処理後データを表
示する。また、外部出力端子14を介してこれらデータ
を外部出力する。また、報知部15は、メモリ管理手段
8がフラッシュメモリ10のデータが異常と識別した時
にこれを報知する。該報知は、表示画面13上に不良デ
ータが記憶されていたセクタの番号、あるいは対応する
ファイル番号、ファイル名等が表示される。同時に、別
途設けられたブザーから警報を出す構成としてもよい。
【0023】図2は、メモリ管理手段8の内部構成を示
すブロック図である。フラッシュメモリ10に対する書
込/読出のデータは、データ入出力手段20を介して入
出力される。動作制御手段21は、外部からの書込信
号、読出信号に基づきフラグ処理手段23、データ処理
手段25を後述する所定の管理処理で制御する。該管理
処理は、処理部7のROMに予め記憶された実行プログ
ラムの一部をなしている。
【0024】フラグ処理手段23は、フラグ設定部23
aとフラグ読出部23bで構成される。フラグ設定部2
3aは、フラッシュメモリ10に対するデータの書き込
みの前及び後のいずれの時期にも、このフラッシュメモ
リ10のフラグ部10aにフラグを設定する。ここで、
「フラグを設定する」とは、「データを書き込み中」で
あることを示す。フラグ読出部23bは、データをフラ
ッシュメモリ10のデータ部10bから読み出す直前に
フラグ部10aのフラグを読み出す。
【0025】データ処理手段25は、データ書込部25
aとデータ読出部25bで構成される。データ書込部2
5aは、フラッシュメモリ10のデータ部10bに前記
データを書き込む。データ読出部25bは、データ部1
0bからデータを読み出す。
【0026】異常識別手段27は、測定器1の電源ON
時にフラグ読出部23bが読み出したフラグの内容に基
づいて不良データを識別し、識別結果が異常であるとき
には処理部7に異常信号を出力する。該異常信号は、不
良データが記憶されていたセクタ番号、あるいはファイ
ル番号、ファイル名を示す信号を含む。
【0027】図3は、フラッシュメモリ10の記憶状態
を示す概要図である。図示のように、フラッシュメモリ
10は、複数のセクタで構成され、各セクタ単位は例え
ば256kバイト等に設定され、このセクタ単位(例え
ば256kバイトのデータの集まり毎に)で消去/書込
/読出される。
【0028】上記メモリ管理手段8は、フラッシュメモ
リ10をフラグ部10aとデータ部10bに分割して用
いる。フラグ部10aは、2つのセクタA,セクタBで
構成される。データ部10bは、上記2つのセクタA,
Bを除く他の1〜nまでのセクタで構成される。尚、フ
ラッシュメモリ10は、全体でn+2のセクタ数とな
る。
【0029】フラグ部10aのセクタAには、データ部
10bの1〜nまでのセクタに対応したフラグFA(1)
〜FA(n) が設けられる。セクタBにも同様にフラグF
B(1) 〜FB(n) が設けられる。データ部10bのセク
タ1〜nには、このセクタを単位として(例えば256
kバイトのデータの集まり毎に)複数のファイル(ファ
イル1〜ファイルn)が格納される。このファイル1〜
nは、前記測定器1が測定した1回のデータのまとまり
が1つのファイル(1つのセクタ)として格納されるよ
うになっている。
【0030】次に、上記メモリ管理手段8のメモリ管理
処理を説明する。メモリ管理処理は、フラッシュメモリ
10に対するデータの書込/読出と、不良データの識別
等を行う。 1.書込処理 図4は、フラッシュメモリ10に対するデータの書込処
理を示すフローチャートである。測定入力によって測定
部5から出力されたデータはデータ量や、測定期間、測
定箇所別等の所定単位で1つのファイルを構成し、測定
器1の操作部の操作等によってファイル番号(ファイル
名等)が定められる(SP1)。
【0031】動作制御手段21に対しデータの書込信号
が入力されると、このファイル番号から対応するフラッ
シュメモリ10内でのアドレスを算出する(SP2)。
これによりデータ部10bにおける前記ファイルが書き
込まれるセクタが決定される。図示のように、例えばフ
ァイル1はセクタ1に書き込まれるものとする。この
後、フラッシュメモリ10のプロテクト(書込保護)を
解除し、書込可能な状態となる(SP3)。
【0032】次に、フラグ設定部23aは、このファイ
ル1に対応するフラグ部10aの各セクタA,Bのフラ
グFA(1) ,FB(1) を1に設定する。初期状態でこの
フラグFA(1) ,FB(1) はいずれも0である。まず、
セクタAのフラグFA(1) =1「書込中」に設定(SP
4)した後に、同様にセクタBのフラグFB(1) =1に
設定(SP5)する。
【0033】次に、データ書込部25aは、前記ファイ
ル1のデータをデータ部10bで算出されたセクタ1に
書き込む(SP6)。このファイル1の書き込みは、該
当するセクタ1全体の消去後に実行されるものである
が、この消去は、SP1〜SP5の期間中に行われ、少
なくとも新たなファイル1のデータの書き込み前に終了
されている。
【0034】このファイルの書き込みが終了すると、次
に、フラグ設定部23aは、前記設定されたフラグ部1
0aの各セクタA,BのフラグFA(1) ,FB(1) を0
に再設定する。まず、セクタAのフラグFA(1) =0
「書込終了」に復帰(SP7)した後に、同様にセクタ
BのフラグFB(1) =0に設定(SP8)する。これら
フラグFA(1) の0「書込終了」と、1「書込中」は、
それぞれファイル1のデータをデータ部10bに書き込
む処理に対応して便宜上付けたものであって、フラグF
1自体の設定動作(書込処理)を示すものではない。
【0035】上記のように、ある1つのファイル1のデ
ータをデータ部10bで該当するセクタ1への書き込む
ときには、書込の前に2つのセクタA,BのフラグFA
(1),FB(1) を1に設定した状態でファイル1のデー
タが書き込まれ、書き込みの終了後に2つのセクタA,
BのフラグFA(1) ,FB(1) を0に復帰させる設定処
理が行われる。
【0036】このようなフラグFの設定処理により、測
定器1の不意な電源断があったときには、フラグFの状
態から書き込みが異常終了し、データが不良になったセ
クタ(ファイル番号、ファイル名)を識別できるように
なる。 2.読出処理 メモリ管理手段8によるフラッシュメモリ10からの読
出し処理は、ファイル番号に基づき、データ読出部25
bが該当するアドレス(セクタ)のデータの読み出しを
実行するもので、前記書込時に行ったフラグFの設定処
理及びプロテクト処理は実行されない。また、セクタ内
での任意のビットを指定して読み出すことができ、任意
のファイル1〜nのデータ及びフラグF(1) 〜(n))を読
み出せる。
【0037】3.不良データ識別処理 図5は、メモリ管理手段8が管理する不良データの識別
処理を示すフローチャートである。このフローチャート
の「開始」は、測定器1の電源SW4がONとなり、電
源3によって装置が起動したときに相当するもので、電
源投入毎にこの不良データの識別処理が実行されること
になる。
【0038】即ち、過去に不意な電源断があったときに
は、この電源断直前までのデータはデータ部10bのセ
クタに書き込まれ記憶された状態であるが、電源断後の
データは喪失し、かつ電源断時のデータが不定状態とな
った形で記憶されていることになる。この電源断は、測
定器1の電源SW4を不意にOFFすることによって、
あるいは電源3の電圧低下によって生じる。特に、測定
器1が携帯用可搬機器であって、測定箇所を次々に移動
して測定を行っていくものであり、各測定箇所への移動
時毎に、電源SW4のON/OFF操作が頻繁に行われ
るものであるとき、操作者は不意に電源断を行いやす
い。
【0039】ここでいう不意な電源断とは、データ部1
0bへのデータ書込時(フラグFの設定処理を含む)に
測定器1作動の電源供給が停止される状態を指すもので
ある。即ち、データ部10bへのデータ書込時以外の時
期で電源供給が停止されてもフラッシュメモリ10のデ
ータ部10bに不良データは発生しないことに基づき、
データ書込時の電源断が不良データの発生の要因とな
る。なお、不良データの識別は、不意の電源断の後にO
Nに復帰した後に行ってもよく、データを加工利用する
ときにデータを読み出す際に行ってもよい。
【0040】まず、電源SW4のON時には、測定器1
のハードウェア(CPU及び周辺デバイス)の初期設定
を行い、また、ソフトウェアの初期設定を行う(SP1
5)。ソフトウェア初期設定は、メモリ管理手段8の管
理処理プログラムを含む処理部7の実行プログラムを構
成する各モジュールの初期化と、実行プログラム処理の
ためのワークエリアの初期化からなる。
【0041】次に、メモリ管理手段8の管理処理プログ
ラムが起動され、始めにフラグ読出部23bは、セクタ
Aに設定されているフラグFA(1) を読み出す(SP1
6)。この後、フラグ読出部23bは、セクタBのフラ
グFB(1) を読み出す(SP17)。これら読み出され
た2つのセクタA,BのフラグFA(1) ,FB(1) は、
異常識別手段27に出力される。
【0042】これら異なるセクタA,Bに設定されてい
る2つのフラグFA(1) ,FB(1)は、データ部10b
のセクタ1に記憶されているファイル1の記憶状態を示
すことになる。そして、異常識別手段27は、これらフ
ラグ部10aのセクタA,Bそれぞれに設定されている
フラグFA(1) ,FB(1) の状態の組み合わせの各状態
に基づき、データ部10bのセクタ1に記憶されている
ファイル1の正常/異常を識別する(SP18)。
【0043】識別結果が正常であるときには、上記ファ
イル1に対する識別処理が終了し、次のファイル2に対
応したフラグF2を読出して上記SP16以降の識別処
理を実行する。そして、セクタA,Bに設定されている
全フラグFA(1) ,FB(1) 〜FA(n) ,FB(n) の識
別処理が終了し、いずれのファイル1〜nについても識
別結果が正常であるときには、図5に示す識別処理が終
了され、測定器1の測定処理に移行できる状態となる。
【0044】一方、異常識別手段27がSP18でこれ
らフラグ部10aのセクタA,Bそれぞれに設定されて
いるフラグFA(1) ,FB(1) の状態の組み合わせの状
態が、データ部10bのセクタ1に記憶されているファ
イル1が不良データであると識別したときには、異常信
号を出力する。処理部7は、この異常信号を受けて該当
するファイル1に対する異常時処理を行う(異常時処理
の内容は後述する)。
【0045】図6は、測定器1の電源断の時期別の各異
常状態を示す図である。異常時には、図示された5つの
事象(case)のうちいずれかに該当することにな
る。 ・case1 case1は、フラグFAを1「書込中」にしている最
中に電源断が生じた場合である。このフラグFAは、1
「書込中」に設定する前、及び設定した直後の電源断に
よって0/1いずれの状態もあり得る。尚、フラグFB
に対する設定処理の実行前であるため、フラグFBは初
期状態0のままである。
【0046】・case2 case2は、フラグFBを1「書込中」にしている最
中に電源断が生じた場合である。このcase2では、
フラグFAは既に1「書込中」となっているが、フラグ
FBについては、1「書込中」に設定する前、及び設定
した直後の電源断によって0/1いずれの状態もあり得
る。
【0047】・case3 case3は、データ(ファイル)を該当セクタに書込
む最中に電源断が生じた場合である。このデータの書込
みにかかる時間は、データ量にもよるが、前記フラグF
A,FBの単位(例えば1Byte)に比して一般的に
大きなデータ量となるため、書込全体にかかる時間のう
ち、殆どの時間は、このデータの書込に費やされること
となり、異常時にはcase3であることが多い。の電
源断直前までに書き込まれたデータは記憶されるが、電
源断後に記憶する筈であったデータは喪失し、かつ電源
断時のデータが不定状態となった形で記憶されているこ
とになる。このcase3では、書き込もうとしたデー
タ自体が喪失した形の不良データが作られたことにな
る。
【0048】・case4 case4は、フラグFAを0「書込終了」に復帰させ
る最中に電源断が生じた場合である。このFAは、0
「書込終了」に設定する前、及び設定した直後の電源断
によって0/1いずれの状態もあり得る。
【0049】・case5 case5は、フラグFBを「書込終了」に復帰させる
最中に電源断が生じた場合である。このcase5で
は、フラグFAは既に0「書込終了」となっているが、
フラグFBについては、0「書込終了」に復帰させる
前、及び復帰させた直後の電源断によって0/1いずれ
の状態もあり得る。
【0050】上記case1〜5について、データ(フ
ァイル)をデータ部10bのセクタに書込まれた状態
(ファイル状態)を基に大別すると、case1,2は
データの書込前(フラグ設定中)に電源断が生じたもの
である。case4,5はデータの書込終了後(フラグ
復帰中)に電源断が生じたものである。
【0051】そして、異常識別手段27は、フラグFA
=1,FB=1のときデータ(ファイル)そのものが
「異常」であることを識別する。これは、上記case
3に相当する。また、case2,4の一部でフラグF
A=1,FB=1のときにも同様に生じる。このよう
に、フラグFA、FB共に1「書込中」であるとき、異
常識別手段27は、電源断によってファイルが「異常」
になったと識別し、異常信号を出力する。
【0052】一方、フラグFA=0,FB=0のとき、
データ(ファイル)の書込前、あるいは書込終了後に電
源断が生じたものであり、データ自体は正常であると識
別する。これは、上記case1,5の一部でフラグF
A=0,FB=0のときにも同様に生じる。このよう
に、フラグFA、FBともに0「書込終了」であると
き、異常識別手段27は、電源断があってもファイルが
「正常」であると識別し、異常信号は出力しない。
【0053】ところで、フラグFA=0でFB=1のと
き、あるいはFA=1でFB=0のとき、データ(ファ
イル)の書込前、あるいは書込終了後に電源断が生じた
ものであることが識別できる。これは、上記case
1,2,4,5の一部でフラグFA,FBのいずれかが
1であるときにに生じる。
【0054】このように、フラグFA、FBのいずれが
一方が1「書込中」であるとき、異常識別手段27は、
初期設定によりデータ(ファイル)は「正常」であ
る、あるいはフラグFA,FBの一方が1「書込中」
であるため安全の上で「異常」とする、いずれかの識別
を行う。の設定時には、図示のように、フラグFA,
FBが共に1であるとき以外、即ち、フラグFA,FB
のいずれかが1/または0のとき、及びフラグFA,F
Bいずれも0のときデータ(ファイル)は「正常」であ
ると識別し、異常信号は出力しない。
【0055】の設定時には、フラグFA,FBが共に
0であるとき以外、即ち、フラグFA,FBのいずれか
が1/または0のとき、及びフラグFA,FBいずれも
1のときデータ(ファイル)は「異常」であると識別
し、異常信号を出力する。これらの設定は、測定器
1の操作者によっていずれかを予め設定しておけばよ
い。
【0056】上記説明では、ある1つのファイル(ファ
イル1)のデータの有効性を識別すらために、対応する
セクタAのフラグFA(1) を読み出した後、続けて他の
セクタBのフラグFB(1) を読み出し、異常識別手段2
7で組み合わせ判断を行う構成としたが、このフラグF
A,FBの読出し順は逆であってもよい。また、全ファ
イル(ファイル1〜n)に対応するセクタAのフラグF
A(1) 〜(n) を全て読み出しRAM等に記憶させた後、
セクタBのフラグFB(1) 〜(n)を全て読み出しフラグ
FAとの組み合わせが異常となるファイルを識別する構
成とすることもできる。
【0057】そして、処理部7は、異常識別手段27か
ら異常信号が出力されたとき、該当するセクタに記憶さ
れていた不良データ(ファイル)に対し、異常時処理を
実行する。この異常時処理としては、該データを消去す
る他、異常なデータである可能性がある事を警告する処
理がある。異常時処理が不良データを削除するものであ
る場合には、電源断でデータ内容が不良であるまま、こ
れが記憶され続けることが防止でき、また、不良データ
であることを知らないままこれを有効と見做することが
防止できる。この不良データによって測定器1の表示画
面13上での表示が異常となることが防止できる他、こ
の測定器1の外部出力端子14から外部に出力された測
定データを利用する処理装置及び出力装置に故障や暴走
を招くことが防止できる。これにより、測定器1で測定
したデータの信頼性が維持できるようになる。
【0058】上記実施の形態では、フラグを2つ用いそ
の組み合わせで、電源断時の状態を詳細に識別できる構
成としたが、フラグを1つだけ用いる構成のときには、
データ読み出し時のフラグの状態が1「書込中」である
とき、いずれかのデータが不良データであると識別する
ことができる。どのデータが異常かは正確に識別できな
い。
【0059】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。前記測定器1は、測定箇所を移動するため、可搬性
に優れた小型軽量なものが望まれている。このためには
測定器1に搭載された電子部品(前記ハードウェアに相
当)の小型軽量化が必要である。また、搭載する部品数
自体も少なく出来ることが望ましい。そこで、この実施
形態では、フラッシュメモリ10を測定データの記憶媒
体としてだけ利用するのではなく、この測定データの記
憶に加え、測定器1自体を作動させる前記ソフトウェア
の格納媒体として用いる。これによりRAMが不要とな
り、電源供給が絶たれてもデータ及び実行プログラムを
バックアップできる。また、処理部7は、実行プログラ
ムを格納したROMを設けずとも、CPUがこのフラッ
シュメモリ10に格納された実行プログラムに基づき測
定器1を統括制御できるようになる。
【0060】図7は、第2の実施形態におけるフラッシ
ュメモリ10の記憶状態を示す概要図である。上記実施
の形態では、メモリ管理手段8はフラッシュメモリ10
をフラグ部10aとデータ部10bに2分割して用いる
構成としたが、ここでは加えて測定器1全体を統括制御
する実行プログラムがプログラム部10cに格納され
る。前記実施の形態で説明したセクタ数nの後段にmセ
クタ数分、拡張した容量(n+m)の箇所にプログラム
部10cを設ける構成としたが、全体がnセクタ数のフ
ラッシュメモリ10を用い、これをフラグ部10a、デ
ータ部10b、プログラム部10cに3分割してもよ
い。
【0061】一方、処理部7のCPU内部に設けられた
記憶エリアには、前記実施の形態で説明したフラッシュ
メモリ10に対する書込処理が格納された構成とする。
解除中のプログラムは、フラッシュメモリ10にのせら
れないためである。
【0062】そして、処理部7はこのフラッシュメモリ
10のプログラム部10cに格納された実行プログラム
に基づき測定器1の測定処理を実行する。実行時におけ
る測定データは、メモリ管理手段8の管理処理プログラ
ムによって、前記実施の形態と同様に、データ部10b
に書き込まれる。尚、フラッシュメモリ10のフラグ部
10aには、前記同様にデータ部10bを構成するデー
タが書き込まれる全セクタ(ファイル1〜n)分のフラ
グFA(1) 〜FB(n) が設定される。
【0063】上記構成により、CPUの他にフラッシュ
メモリ10を用いるだけで、電源供給停止時にもプログ
ラム及び測定データをバックアップできる記憶媒体を構
成でき、RAMが不要となる。これと同時に、前記実施
形態で説明したような不意な電源断時のデータ部10b
での不良データも識別できる。そして、測定器1のハー
ドウェアを構成する部品個数が削減でき、測定器1を小
型、軽量化できるようになる。なお、本発明に係る信号
測定器として、電界強度測定器で説明したが、ハンディ
タイプのOTDR等のケーブル試験装置やその他の光、
電気等物理量の各種パラメータ測定器(試験器)に適用
できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、フラッシュメモリにデ
ータを書き込む前と後でそれぞれデータに対応するフラ
グを設定/解除する構成とし、データの読み出し時にフ
ラグが設定状態であるとき、このデータの不良を識別す
ることができるようになる。これによって、フラッシュ
メモリ特有のセクタ単位でのデータの書き込み中に不意
な電源断があったとき、これをデータ読み出し時に識別
でき操作者等がこれを知ることができるようになる。そ
して、1つのデータに対し2つのフラグを用いる構成と
すれば、電源断の時期をより細かく識別できるようにな
り、各フラグの状態に基づき不良データに対し適切な異
常時処理を行えるようになる。
【0065】特に、データ書き込み中に電源供給が絶た
れると、電源断時の以降に書き込む筈であったデータが
欠落するが、電源断するまでの箇所のデータは正常に書
き込まれた状態にある。従来では、この書き込まれたデ
ータだけは正常に読み出すことができるため、この読み
出したデータが一部欠落しているにもかかわらず、不良
データであるかを識別できなかったが、本願発明によれ
ば電源断によって生じた不良データをフラグの読み出し
で識別できるようになるという効果が得られる。これに
より、機器の使用の熟練度に頼ることなく、不良データ
を容易に識別することができる。そして、この不良デー
タが識別されないまま、この機器でデータ処理したり、
機器から外部の処理装置や出力装置にデータ出力される
ことが防止できるため、これら機器を故障や暴走から防
ぐことができるようになる。
【0066】そして、フラッシュメモリを用いることに
よる外部記憶媒体の小型化によって機器を小型、軽量に
構成できるようになり、携帯用機器として持ち運びをよ
り容易化できるようになるに加え、上記不良ファイルの
識別はフラグ処理だけで行える簡単な構成であり特別な
装置を付加する必要がないため、携帯用機器に用いて特
に好適となる。また、電源操作を誤っても電源断によっ
て生じた不良データを識別できるから、移動毎に電源の
入/切が頻繁に行われる携帯用機器に用いることによっ
て、誤った電源操作がなされた場合であっても、不良デ
ータの識別によって、他のデータへの影響を防ぐことが
できるようになり、携帯用機器の操作性を向上できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる携帯用機器の全体構成を示
すブロック図。
【図2】メモリ管理手段の内部構成を示すブロック図。
【図3】フラッシュメモリの記憶状態を示す概要図。
【図4】フラッシュメモリに対するデータの書込処理を
示すフローチャート。
【図5】不良データの識別処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】測定器1の電源断の時期別の各異常状態を示す
図。
【図7】第2の実施形態におけるフラッシュメモリの記
憶状態を示す概要図。
【符号の説明】
1…測定器、3…電源、4…電源SW、5…測定部、7
…処理部、8…メモリ管理手段、10…フラッシュメモ
リ、10a…フラグ部、10b…データ部、10c…プ
ログラム部、12…出力部、13…表示画面、14…外
部出力端子、15…報知部、20…データ入出力手段、
21…動作制御手段、23…フラグ処理手段、23a…
フラグ設定部、23b…フラグ読出部、25…データ処
理手段、25a…データ書込部、25b…データ読出
部、27…異常識別手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理部(7)の実行処理で機器が動作
    し、データを同機器内部に設けられた記憶媒体に書込記
    憶する携帯用機器における不良データ識別装置におい
    て、 機器の電源断後においてもデータを記憶状態に保持する
    前記記憶媒体としてのフラッシュメモリ(10)と、 該フラッシュメモリをセクタ単位でフラグ部(10a)
    と、データ部(10b)に分割させ、データ部へのデー
    タの書き込みに対応してフラグ部のフラグを設定し、デ
    ータ部からのデータの読み出し時には該データに対応す
    るフラグを読み出し、該フラグの状態に基づき書き込み
    が異常な不良データを識別するメモリ管理手段(8)
    と、を具備し、機器に対するデータの書込中における不
    意な電源断で生じた不良データを識別することを特徴と
    する携帯用機器における不良データ識別装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ管理手段(8)は、前記フラ
    ッシュメモリ(10)のデータ部(10b)に対するデ
    ータの書込/読出を行うデータ処理手段(25)と、 前記フラッシュメモリのフラグ部(10a)に対するフ
    ラグの設定/読出を行うフラグ処理手段(23)と、 外部から入力される前記データの書込/読出信号に応じ
    て前記データ処理手段及びフラグ処理手段の動作を制御
    する動作制御手段(21)と、 前記フラグ処理手段が読み出したフラグの状態に基づ
    き、該フラグに対応するデータの正常/異常を識別し、
    異常時には異常信号を出力する異常識別手段(27)
    と、から構成された請求項1記載の携帯用機器における
    不良データ識別装置。
  3. 【請求項3】 前記フラグ部(10a)は、2つのセク
    タ(A,B)を用い、前記データ部(10b)の各セク
    タ(1〜n)に対応したフラグ(FA(1) ,FB(1) 〜
    FA(n) ,FB(n) )を設定する構成とされ、 前記フラグ処理手段(23)は、外部から前記データの
    書込信号の入力時には、該データの書き込みの前/後に
    該データに対応する前記フラグFA,FBの設定/解除
    を行う構成とされ、 前記異常識別手段(27)は、外部からのデータの読出
    信号を受けて、該データに対応するフラグFA,FBを
    読み出し、該フラグのいずれかが設定状態であるとき該
    フラグに対応するデータが異常と識別して、該データに
    対する異常信号を出力する構成とされた請求項2記載の
    携帯用機器における不良データ識別装置。
  4. 【請求項4】 前記機器には、前記異常信号を受けて対
    応するデータを消去する処理部(7)が設けられた請求
    項1〜3のいずれかに記載の携帯用機器における不良デ
    ータ識別装置。
  5. 【請求項5】 前記フラッシュメモリ(10)は、前記
    フラグ部(10a),データ部(10b)に加えて、前
    記機器を動作させるための実行プログラムが格納された
    プログラム部(10c)が設けられ、 前記実行プログラムのうち、前記メモリ管理手段(8)
    が実行するフラッシュメモリへのデータ書込等の管理処
    理プログラムについては、処理部(7)を構成するCP
    U内部の記憶エリアに格納された構成である請求項1〜
    3のいずれかに記載の携帯用機器における不良データ識
    別装置。
  6. 【請求項6】 機器内部に設けられたフラッシュメモリ
    に、データ書込用のデータ部(10a)と、データ書込
    時に該データに対応するフラグ設定用のフラグ部(10
    a)とを設けた携帯用機器における不良データ識別方法
    において、 データの書き込み時には、対応するフラグを「書込中」
    に設定した後、 入力されたデータをデータ部に書き込んだ後、 前記「書込中」に設定されたデータを「書込終了」に復
    帰させる処理を行い、 データの読み出し時には、該データに対応するフラグを
    読み出し、 該フラグが「書込中」であるとき該フラグに対応するデ
    ータが異常と識別する処理を行うことを特徴とする携帯
    用機器における不良データ識別方法。
  7. 【請求項7】 信号を受信して測定しデジタルのデータ
    を出力する測定部(5)と、前記測定部からデータを受
    けて書き込み記憶する記憶媒体(10)と、前記記憶媒
    体に前記データを書き込み前記記憶媒体に記憶されたデ
    ータを読み出して出力する処理部(7)とを備えて、持
    ち歩いて信号を測定するのに使用される携帯用機器にお
    ける不良データ識別装置において、 前記記憶媒体に電源が断になっても電源が接のときのデ
    ータを記憶保持するフラッシュメモリを備え、 前記処理部に、前記フラッシュメモリをセクタ毎に前記
    データの集合として記憶するデータ部(10b)と、前
    記セクタ毎のフラグの設定状況を記憶するフラグ部(1
    0a)とに分けて管理し、前記データ部のセクタにデー
    タを書き込むときはそのセクタが書き込み中であること
    を示すフラグを前記フラグ部に設定し、書き込み終了後
    に前記書き込み中であることを示すフラグを書き込み終
    了を示すフラグに変更設定することにより、不意の電源
    断があった後に接に復帰後又は読み出し時に前記フラグ
    部のフラグの設定状態を読んで、書き込み中を示すフラ
    グが設定されているデータ部のセクタにおけるデータの
    集合を不良データと判断するメモリ管理手段(8)を備
    えたことを特徴とする携帯用機器における不良データ識
    別装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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