JPH09297529A

JPH09297529A - 地図データベース管理装置

Info

Publication number: JPH09297529A
Application number: JP8109758A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Yoneyama; 潔米山; Kohei Kawano; 孝平川野
Original assignee: Tokyo Gas Co Ltd
Current assignee: Tokyo Gas Co Ltd
Priority date: 1996-04-30
Filing date: 1996-04-30
Publication date: 1997-11-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】新旧の地図データベースから更新データを作
成する。新旧データベース双方からベクトルデータの代
表値を求めて比較し、対応するベクトルデータを求め
る。【解決手段】対象のメッシュのレコードを抽出して、
ワークファイルに展開する（Ｓ７０２）。一致性照合テ
ーブルにワークファイルから旧データを設定する（Ｓ７
０４）。そして、一致性照合作業を行う（Ｓ７０６）。
この処理は、新旧のデータの家形の多角形の代表値（例
えば重心）同士を比較するして、それがある範囲内であ
るかにより、その家形データが一致（対応）しているか
を調べる。また、対応している家名データが一致してい
るかも調べる。それらの結果により、一致性照合テーブ
ルに対応するフラグをたてる。この処理結果の一致性照
合テーブルに基づいて、更新レコードを作成して記録す
る（Ｓ７０８、Ｓ７１０）。これを全てのメッシュに対
して行い、テープに作成した更新レコードをダウンロー
ドする（Ｓ７１２）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・シ
ステムを用いて地図データベースを管理するに関するも
のであり、特に、新旧の地図データベースがある場合
に、その更新データを作成することに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、地図データベースのデータを
外部から購入して、その上に独自のデータベースを作成
することは、通常よく行われていた。この場合、購入で
きる地図データベースは、道路、家形等のベクトル・デ
ータおよびそれに対応する住所、氏名等の文字データで
ある。これに、独自のデータ（ベクトルデータ、文字デ
ータ）を加えて、階層的なデータベースを構築してい
る。

【０００３】例えば、消防署では、この道路や家形等の
地図データベースに、消火栓の位置、火災報知器の位置
等の防火や消火のための独自の情報を加えて、消防デー
タベースを構築している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】さて、このようなデー
タベースを構築した場合、基礎となる地図のデータベー
スは、定期的に全部のデータを一括して購入する必要が
あるので、変更部分のみのデータが必要であっても、そ
のデータを得ることは難しい。変更部分のみのデータが
あれば、独自に作成した部分のデータベースの更新作業
も、前のデータベースを用いて容易にできるようにな
る。

【０００５】例えば、上記の消防データベースの場合、
地図データベースが変更になった部分を用いることで、
消防の独自データベースを変更する部分を検索し、必要
ならその部分のみを変更することで、消防データベース
の更新を行うことができる。

【０００６】本発明は、外部から購入した新旧の地図デ
ータベースを用いて、変更部分のみの変更データを自動
的に作成することができることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ベクトル・データを有する地図データベ
ース管理装置において、新データベースからベクトル・
データの代表値を求め、旧データベースからベクトル・
データの代表値を求め、前記求めた代表値を比較して、
対応する新旧のベクトル・データを求めることを特徴と
する。

【０００８】このように処理することにより、簡単に対
応するベクトル・データを求めることができる。

【０００９】前記代表値を比較するとき、ある範囲内で
一致している場合は、対応する新旧のベクトル・データ
であるとすることを特徴とする。

【００１０】このように、ある範囲内のデータを一致す
るとすることで、例えば測定誤差により数値が少しずれ
ていても、対応するデータを求めることができる。

【００１１】前記ベクトル・データが閉じた多角形を表
している場合、前記代表値を、前記多角形の重心とす
る。また、前記代表値を、最大座標および最小座標から
求めた中心座標とすることもできる。

【００１２】前記対応する新旧のベクトル・データが存
在しない場合、新データのみが存在するときは、その新
データを追加データとし、旧データのみが存在するとき
は、その旧データは削除データとし、更新データを作成
することのできることを特徴する。

【００１３】このように処理することにより、新旧の地
図データベースから、更新データを求めることができ
る。

【００１４】前記地図データベース管理装置は、ベクト
ル・データに対応する文字データを含み、前記対応する
新旧のベクトル・データが存在する場合、前記対応する
文字データが一致するかを調べ、一致しない場合は、文
字データの更新データとすることを特徴とする。

【００１５】このように処理することにより、文字デー
タに関しても更新データを作成することができる。

【００１６】前記ベクトル・データに対応する前記文字
データは、前記ベクトル・データに付属している対応す
る文字データへのリンク情報により得る。また、前記ベ
クトル・データに対応する前記文字データは、前記ベク
トル・データに、前記文字データに付属している座標デ
ータが含まれるかを調べることより得る。

【００１７】対応する文字データへのリンク情報がベク
トル・データに含まれている場合は、簡単に対応する文
字情報を得ることができる。しかし、対応する文字デー
タへのリンク情報がない場合でも、座標を用いることに
より対応はとることができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図面を参照
して詳細に説明する。

【００１９】図１は、本発明の地図管理システムの構成
を示すブロック図である。

【００２０】図１において、１はワークステーションで
あり、色々な周辺装置等を接続して本装置を構成してい
る。２は、地図管理システムのベクトル・データや文字
データデータベース化して格納している記憶装置であ
る。これには、地図データベースと、それとは異なる階
層に構築した独自のデータベースとがある。３は、ワー
クステーション１を動作させるためのプログラム（アプ
リケーション・プログラム等）や、データベースの管理
情報、プログラムを動作させるためのワークファイル等
が格納されている記憶装置である。記憶装置２および３
は、個別の装置でも、１つ以上の記憶装置の各記憶部分
でもよい。４は表示装置、５はキーボード、６はマウス
等のポインティング・デバイスで、本発明の地図管理シ
ステムの操作者（ユーザ）が操作する際等に、位置を指
定する等に使用する。８はワークステーションを他のワ
ークステーション等に接続するための通信回線である。

【００２１】この他に、図示していないが、プリンタや
スキャナ等が接続することもできる。

【００２２】図２は、実施形態の家形データの基に、独
自のデータを加えて、配管設備のデータべースを構築し
た地図を示している。これは、各戸ごとのベクトル・デ
ータで表される家形データや道路データと、その家形デ
ータに対応した文字データである家名データ等を、基礎
となるデータベースとしている。そして、その上に配管
のデータを付加して、配管設備データベースを構築して
いる。

【００２３】このデータベースで用いている家形データ
と家名データの例を、図３〜図５を参照して説明する。

【００２４】図３（ａ）〜図３（ｃ）は、図３（ｄ）に
示されている家形データ（図形部分、中の家名データは
後で説明する）を表すベクトル・データの様々な例であ
る。図３（ａ）において、レコードの先頭にはデータ区
分コードが入っており、この場合は家形レコードを示す
「０５」が入っている。次に、この家形レコードのレコ
ード番号が入っている。この家形データに対応する家名
レコードのレコード番号「９７」が次に入っている。こ
れにより、図形データと文字データとのリンク付けをし
ている。そして、家形データの図形データを、ベクトル
・データで表すデータが入っている。この場合、家形デ
ータは閉じた多角形で表すことができるので、その各頂
点の座標データおよびその間の直線の線種データを示す
データで表している。この図３（ａ）では、データ数
（この場合、座標の数で、頂点＋１の「５」）、次に、
各頂点の座標データが格納されている。この場合、各頂
点間を結ぶ直線は、線種コードを挟む頂点座標を始点と
終点とする直線データが４個あることになる。なお、最
後の座標の後にある線種コードの部分に格納されている
ものは、線種を表しておらず、データ終了のコードであ
る。

【００２５】図３（ｂ）において、図３（ａ）と異なっ
ているのは、文字コードとのリンクのためのデータが格
納されてないことである。どの様に図形データと文字コ
ードとの対応関係を見いだしているかについては、後で
説明する。

【００２６】図３（ｃ）においては、図形を表す部分に
おいて、線種コードを用いていない。これは、家形デー
タの図形部分の直線の線種を、システムにおいて所定の
線種と定めている。このために、線種コードを家形レコ
ードには格納する必要がない。家形部分の最後には、家
形部分の終了を示すデータが格納されている。この様に
線種コードを省略すると、データ量が少なくてすむ。

【００２７】図４には、この家形データに対応する家名
データのレコードの例を示している。図４において、レ
コードの先頭には、データ区分コードが格納されてお
り、この場合は、家名データを示す「１１」が格納され
ている。レコード番号は、このレコードの番号で、上記
の家形レコードにおいて、この家名レコードのリンクの
ためのレコード番号と等しい。次にＪＩＳ漢字コードに
おける字数が、データ数として格納されている。この字
は、字の大きさ（標準の大きさに対する倍率）、角度、
左下隅の座標で規定されて表示される。次に文字のＪＩ
Ｓコードが格納されている。

【００２８】図３および図４のような家形データ（ベク
トル・データ）、家名データ（文字データ）等で構築さ
れた新旧のデータベースから、更新データを抽出するこ
とが必要である。抽出された結果のレコードの構成例を
図５に示す。

【００２９】図５において、レコードの先頭には、デー
タ区分コードが格納されており、この場合は、家形レコ
ードの更新レコードを表す「５５」が格納されている。
次はレコード番号で、このレコードの番号が格納されて
いる。そして、この更新データに対応する家名レコード
が格納されており、対応する家名コードとリンクを張っ
ている。この更新レコードが、旧のデータベースに対し
てどのような更新を行うデータであるのかを示すフラグ
が、次に格納されている。このフラグは、２が格納され
ている場合は、対応する家名が変更されていることを示
す、３が格納されている場合は、新規データとして追加
されていることを示す。４が格納されている場合は、こ
の家形データが削除されて、新のデータベースには存在
しないことを示している。上記の図３（ａ）で説明した
家形データの場合の図形を表すデータが格納されてい
る。これは、図３（ｃ）で説明した形式の図形を表すデ
ータを格納してもよい。

【００３０】この様な更新レコードを作成する処理につ
いて、図６の処理のためテーブル及び図７のフローチャ
ートを用いて説明する。

【００３１】さて、例えば図２に示したような地図デー
タベースを、同じ大きさの方形のメッシュ毎に区切って
処理することを考える。

【００３２】図６に示した一致性照合テーブルは、その
メッシュ毎の新旧のデータベースからのデータを入れる
のに十分な大きさを用意する。メモリ中でも、ハードデ
ィスク上のファイルでもよい。

【００３３】図７において、まず、対象のメッシュのレ
コードを抽出して、ワークファイルに展開する（Ｓ７０
２）。図６に示す一致性照合テーブルにワークファイル
から旧データを設定する（Ｓ７０４）。この処理は、旧
データベースから対応メッシュの家形レコードを順次読
み出して、必要なフィールドのデータを格納する。

【００３４】さて、次に、一致性照合作業を行う（Ｓ７
０６）。この処理は、新旧のデータの家形の多角形の代
表値（例えば重心）同士を比較して、それがある範囲内
であるかにより、その家形データが一致（対応）してい
るかを調べる。また、対応している家名データが一致し
ているかも調べる。それらの結果により、一致性照合テ
ーブルに対応するフラグをたてる。この処理について
は、後で詳しく説明する。

【００３５】そして、この処理結果の一致性照合テーブ
ルに基づいて、図５に示す更新レコードを作成して記録
する（Ｓ７０８、Ｓ７１０）。

【００３６】これを全てのメッシュに対して行い、テー
プに作成した更新レコードをダウンロードする（Ｓ７１
２）。

【００３７】なお、家形の多角形データから重心の計算
について説明する。これは、多角形の各頂点をＰ_i（ｘ
_i，ｙ_i）とすると、

【００３８】

【数１】

【００３９】により、計算できる。

【００４０】なお、多角形の面積は、

【００４１】

【数２】

【００４２】により、求めることができる。

【００４３】つぎに、家形データに対応する家名レコー
ドから家名の文字データを読み出すことを説明する。家
名レコードへのリンクがある図３（ａ）、（ｃ）の場合
は、そのリンクで表されている家名レコードにアクセス
して、家名を読み出して処理する。家名データへのリン
クがない図３（ｂ）においては、対応するメッシュの家
名データを順次読み出し、その左下隅の座標が対象の家
形を表す多角形データ中に含めれるかを検査し、含まれ
る場合は、対応する家名データとして処理する。

【００４４】ある点が多角形に含まれるかを判断する処
理として、例えば、「鉛直線法」と呼ばれる検査法があ
る。これは、対象となる点から鉛直下方にのびる半直線
と多角形の境界との交点の数を数える。それが奇数なら
多角形の内部、偶数なら多角形の外部に存在していると
判定する。

【００４５】なお、上記の一致性の判断を家形データの
重心で判断しているが、他の多角形を代表するデータで
あれば、それを用いてもよい。

【００４６】図８、図９を用いて、他の多角形を代表す
るデータの例と、それを用いた一致性照合作業の詳細処
理について説明する。

【００４７】図８において、この図に示されている家形
レコードは、家形の図形を内包する正方形の対角の座標
である最大座標（ｍａｘ）、最小座標（ｍｉｎ）を有し
ている。この座標を用いて、多角形の代表値として、こ
の最大座標、最小座標から計算される中心座標を使用し
て一致性照合作業を行う処理について、図９のフローチ
ャートを用いて説明する。

【００４８】図９のフローチャートに示した処理は、図
７のフローチャートに示された処理において、Ｓ７０６
〜Ｓ７１０の一致性照合作業と更新レコード作成・記録
処理に相当する。そして、図７の処理と同様に、図６に
示した一致性照合テーブルを用いている。したがって、
図９の処理の前提として、一致性照合テーブルには、旧
データベースから処理対象のメッシュのデータが格納さ
れている。

【００４９】さて、図９において、まず、比較対照の新
データを新データベースから取り出す（Ｓ９０４）。そ
のデータから中心座標（ｘ_n，ｙ_n）を計算する（Ｓ９
０６）。

【００５０】一致性照合テーブルから比較対照の旧デー
タを読み出し、対応するｍａｘ、ｍｉｎの座標を旧デー
タベースから読み出し（Ｓ９１０）、同様に中心座標
（ｘ₀，ｙ₀）を計算する（Ｓ９１２）。この新旧のデ
ータの中心座標がある範囲で一致するか調べる（Ｓ９１
４）。一致しない場合は、テーブルの旧データが終了す
るまで上記処理を行う（Ｓ９０８）。テーブルの旧デー
タが終了すると、対応する旧データがないので、新デー
タは追加されたことになる。この新データをテーブルに
追加するために、テーブルの格納場所を増やし（Ｓ９２
６）、それにフラグ３（新規）を設定し（Ｓ９２８）、
この新規データを格納する（Ｓ９２８）。

【００５１】ある範囲内で一致する場合は、対応する文
字データが一致するかを調べる（Ｓ９１６）。一致する
場合は、テーブルの更新フラグを１（変化なし）とし
（Ｓ９１８）、テーブルに新データを格納する（Ｓ９２
０）。一致しない場合は、テーブルの更新フラグを２
（家名変更）とし（Ｓ９２２）、テーブルに新データを
格納する（Ｓ９２４）。そして、この処理を、新データ
が終了するまで続ける（Ｓ９０２）。

【００５２】さて、新データが終了すると、テーブル内
でフラグが設定されていないデータがある。このデータ
は、対応する新データがない旧データであり、旧データ
は削除されているものである。このため、このフラグが
設定されていない旧データに対して、削除を意味するフ
ラグ「４」を設定する（Ｓ９３２）。

【００５３】この様に一致照合処理を行うことができ
る。

【００５４】本発明を達成するためのプログラムを格納
した記憶媒体をシステムあるいは装置が読み出すことに
よって、上記説明した本発明の機能を実現し、本発明の
効果を享受することができる。

【００５５】

【発明の効果】上記の説明のように、本発明を用いるこ
とにより、地図データベースの更新データを自動的に作
成することができる。この更新データを使用することに
より、地図データべースの更新を容易に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の地図データベース管理システムの構成
を示すブロック図である。

【図２】本発明で使用する地図データから作成された地
図の例を示す図である。

【図３】図形レコードの構成例を示す図である。

【図４】文字レコードの構成例を示す図である。

【図５】更新記録レコードの構成例を示す図である。

【図６】一致性照合テーブルの構成例を示す図である。

【図７】更新レコードを作成する処理を説明するフロー
チャートである。

【図８】図形レコードの他の構成例を示す図である。

【図９】一致処理を説明するフローチャートである。

【符号の説明】

１ワークステーション２，３外部記憶装置４表示装置５キーボード６ポインティング・ディバイス（マウス）８通信

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベクトル・データを有する地図データベ
ース管理装置において、新データベースからベクトル・データの代表値を求め、旧データベースからベクトル・データの代表値を求め、前記求めた代表値を比較して、対応する新旧のベクトル
・データを求めることを特徴とする地図データベース管
理装置。
【請求項２】前記代表値を比較するとき、ある範囲内
で一致している場合は、対応する新旧のベクトル・デー
タであるとすることを特徴とする請求項１記載の地図デ
ータベース管理装置。
【請求項３】前記ベクトル・データが閉じた多角形を
表している場合、前記代表値を、前記多角形の重心とす
ることを特徴とする請求項１または２記載の地図データ
ベース管理装置。
【請求項４】前記ベクトル・データが閉じた多角形を
表している場合、前記代表値を、最大座標および最小座
標から求めた中心座標とすることを特徴とする請求項１
または２記載の地図データベース管理装置。
【請求項５】前記対応する新旧のベクトル・データが
存在しない場合、新データのみが存在するときは、その新データを追加デ
ータとし、旧データのみが存在するときは、その旧データは削除デ
ータとする更新データを作成することのできることを特
徴する請求項１ないし４いずれか記載の地図データベー
ス管理装置。
【請求項６】前記地図データベース管理装置は、ベク
トル・データに対応する文字データを含み、前記対応する新旧のベクトル・データが存在する場合、
前記対応する文字データが一致するかを調べ、一致しない場合は、文字データの更新データとすること
を特徴とする請求項５記載の地図データベース管理装
置。
【請求項７】前記ベクトル・データに対応する前記文
字データは、前記ベクトル・データに付属している対応
する文字データへのリンク情報により得ることを特徴と
する請求項６記載の地図データベース管理装置。
【請求項８】前記ベクトル・データに対応する前記文
字データは、前記ベクトル・データに、前記文字データ
に付属している座標データが含まれるかを調べることよ
り得ることを特徴とする請求項６記載の地図データベー
ス管理装置。