JPH09296903A - ボイラ炉壁構造 - Google Patents
ボイラ炉壁構造Info
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- JPH09296903A JPH09296903A JP13591896A JP13591896A JPH09296903A JP H09296903 A JPH09296903 A JP H09296903A JP 13591896 A JP13591896 A JP 13591896A JP 13591896 A JP13591896 A JP 13591896A JP H09296903 A JPH09296903 A JP H09296903A
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- JP
- Japan
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- furnace wall
- boiler
- tubes
- tube
- horizontal portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 サンプル管の採取ならびに切断範囲の復元の
ために、ボイラの内部に足場を組む必要がないようにす
る。 【解決手段】 異なる2本の炉壁管10,14を取出水
平部17,18によりボイラ1の外側に張出し、取出水
平部17,18から炉壁管10,14の互に反対側の位
置までずらして取出水平部18,17に近接して形成し
た挿入管一側水平部20,25により挿入管10a,1
4aを介して炉壁に沿わせ、挿入管10a,14aの端
部を挿入管他側水平部21,26によりボイラ1の外側
に張出し、挿入管他側水平部21,26から元の炉壁管
10,14の位置までずらして挿入管他側水平部26,
21に近接して形成した戻し水平部23,28により元
の炉壁管10,14の延長線上に戻すようにし、挿入管
10a,14aをボイラ1の外側から切断、復元できる
ようにした。
ために、ボイラの内部に足場を組む必要がないようにす
る。 【解決手段】 異なる2本の炉壁管10,14を取出水
平部17,18によりボイラ1の外側に張出し、取出水
平部17,18から炉壁管10,14の互に反対側の位
置までずらして取出水平部18,17に近接して形成し
た挿入管一側水平部20,25により挿入管10a,1
4aを介して炉壁に沿わせ、挿入管10a,14aの端
部を挿入管他側水平部21,26によりボイラ1の外側
に張出し、挿入管他側水平部21,26から元の炉壁管
10,14の位置までずらして挿入管他側水平部26,
21に近接して形成した戻し水平部23,28により元
の炉壁管10,14の延長線上に戻すようにし、挿入管
10a,14aをボイラ1の外側から切断、復元できる
ようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ炉壁構造に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラは、一定期間ごとにボイラ全般の
定期検査を行うが、定期検査とは別に、炉壁を構成する
炉壁管内面のスケール付着状態を調査するため、サンプ
ルとして炉壁管を約1m程度切断してボイラから取り外
し、取り外したサンプルの炉壁管内部を点検調査してい
る。
定期検査を行うが、定期検査とは別に、炉壁を構成する
炉壁管内面のスケール付着状態を調査するため、サンプ
ルとして炉壁管を約1m程度切断してボイラから取り外
し、取り外したサンプルの炉壁管内部を点検調査してい
る。
【0003】このようにサンプルとして炉壁管を切断し
てボイラから取り外す箇所は、図7に示すように、ボイ
ラ1のバーナ2が取り付けられている位置よりも若干上
のサンプル管取り外し範囲3から切断している。
てボイラから取り外す箇所は、図7に示すように、ボイ
ラ1のバーナ2が取り付けられている位置よりも若干上
のサンプル管取り外し範囲3から切断している。
【0004】そして切断する態様は図8に示すように、
縦方向の複数の炉壁管4と、これらの炉壁管4相互間を
つなぐフィン5とによって構成している炉壁から、取り
外そうとする1本の炉壁管4の両側のフィン5も含む上
下方向約1m程度を、切断範囲6として溶断している。
縦方向の複数の炉壁管4と、これらの炉壁管4相互間を
つなぐフィン5とによって構成している炉壁から、取り
外そうとする1本の炉壁管4の両側のフィン5も含む上
下方向約1m程度を、切断範囲6として溶断している。
【0005】なお、溶断した切断範囲6は元のとおり復
元して、ボイラ1の機能を回復させることは勿論であ
る。
元して、ボイラ1の機能を回復させることは勿論であ
る。
【0006】図7に示すようにボイラ1の外側には鉄骨
7が組んであって、鉄骨7に水平のプレート8が取り付
けられているため、定期検査時にボイラ1の外側はプレ
ート8を足場として使用しているが、ボイラ1の内部の
定期検査を行うには、ボイラ1の内部に足場Hを組んで
いる。
7が組んであって、鉄骨7に水平のプレート8が取り付
けられているため、定期検査時にボイラ1の外側はプレ
ート8を足場として使用しているが、ボイラ1の内部の
定期検査を行うには、ボイラ1の内部に足場Hを組んで
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】定期検査を行う時に、
同時に炉壁管4内面のスケール付着状態を調査するた
め、炉壁管4を切断してサンプル管としてボイラ1から
取り外す場合には、ボイラ1の内部の定期検査を行うた
めにボイラ1の内部に組んだ足場Hを利用して、サンプ
ル管をボイラ1から取り外したり、切断範囲6の復元の
ための溶接作業、特にサンプル管を切断した後の炉壁管
4のボイラ1内部側の溶接作業を行うことができる。
同時に炉壁管4内面のスケール付着状態を調査するた
め、炉壁管4を切断してサンプル管としてボイラ1から
取り外す場合には、ボイラ1の内部の定期検査を行うた
めにボイラ1の内部に組んだ足場Hを利用して、サンプ
ル管をボイラ1から取り外したり、切断範囲6の復元の
ための溶接作業、特にサンプル管を切断した後の炉壁管
4のボイラ1内部側の溶接作業を行うことができる。
【0008】ところが、定期検査とは異なる時期に炉壁
管4を切断してサンプル管としてボイラ1から取り外す
必要がある場合には、サンプル管の採取ならびに切断範
囲6の復元のためだけに、ボイラ1の内部に足場Hを組
まなければならない。即ち、特にサンプル管を取り外し
た後に溶接によって復元する際に、円形の炉壁管4の半
周の溶接は外部から行うことができても、残りの半周は
ボイラ1の内側から行わなければならない。
管4を切断してサンプル管としてボイラ1から取り外す
必要がある場合には、サンプル管の採取ならびに切断範
囲6の復元のためだけに、ボイラ1の内部に足場Hを組
まなければならない。即ち、特にサンプル管を取り外し
た後に溶接によって復元する際に、円形の炉壁管4の半
周の溶接は外部から行うことができても、残りの半周は
ボイラ1の内側から行わなければならない。
【0009】このように、サンプル管の採取ならびに切
断範囲6の復元のためだけに、ボイラ1の内部に足場H
を組んだり、切断範囲6の復元終了後にその足場Hを除
去したりする作業を行うことは、ボイラ1の運用に支障
をきたし、経費もかさむ問題があった。
断範囲6の復元のためだけに、ボイラ1の内部に足場H
を組んだり、切断範囲6の復元終了後にその足場Hを除
去したりする作業を行うことは、ボイラ1の運用に支障
をきたし、経費もかさむ問題があった。
【0010】本発明はこのような問題を解決し、サンプ
ル管の採取ならびに切断範囲の復元のために、ボイラの
内部に足場を組む必要がないようにしたボイラ炉壁構造
を提供することを目的とするものである。
ル管の採取ならびに切断範囲の復元のために、ボイラの
内部に足場を組む必要がないようにしたボイラ炉壁構造
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の縦方向
の炉壁管と該炉壁管の相互間を接続するフィンとによっ
て構成されたボイラ炉壁において、異なる2本の炉壁管
を取出水平部によりボイラの外側に張出し、該取出水平
部から前記炉壁管の互に反対側の位置までずらして前記
取出水平部に近接して形成した挿入管一側水平部により
挿入管を介して炉壁に沿わせ、前記挿入管の端部を挿入
管他側水平部によりボイラの外側に張出し、該挿入管他
側水平部から前記元の炉壁管の位置までずらして前記挿
入管他側水平部に近接して形成した戻し水平部により元
の炉壁管の延長線上に戻すようにしたことを特徴とする
ボイラ炉壁構造に係るもので、ボイラの外側から炉壁管
の挿入管一側水平部と挿入管他側水平部と挿入管位置の
フィンとを溶断、ならびに溶接するだけでサンプル管の
採取ならびに切断範囲の復元ができるため、ボイラの内
部に足場を組む必要がなくなる。
の炉壁管と該炉壁管の相互間を接続するフィンとによっ
て構成されたボイラ炉壁において、異なる2本の炉壁管
を取出水平部によりボイラの外側に張出し、該取出水平
部から前記炉壁管の互に反対側の位置までずらして前記
取出水平部に近接して形成した挿入管一側水平部により
挿入管を介して炉壁に沿わせ、前記挿入管の端部を挿入
管他側水平部によりボイラの外側に張出し、該挿入管他
側水平部から前記元の炉壁管の位置までずらして前記挿
入管他側水平部に近接して形成した戻し水平部により元
の炉壁管の延長線上に戻すようにしたことを特徴とする
ボイラ炉壁構造に係るもので、ボイラの外側から炉壁管
の挿入管一側水平部と挿入管他側水平部と挿入管位置の
フィンとを溶断、ならびに溶接するだけでサンプル管の
採取ならびに切断範囲の復元ができるため、ボイラの内
部に足場を組む必要がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例を参照しつつ説明する。
示例を参照しつつ説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態を示す図2の
I−I縦断側面図、図2は図1をII方向から見た正面
図、図3は図2のIII−III断面図であって、これ
らの図に示すように、ボイラ1の炉壁は複数の縦方向の
炉壁管9,10,11,12,13,14,15…と、
これらの炉壁管9,10,11,12,13,14,1
5…の相互間を接続するフィン16とによって構成され
ている。
I−I縦断側面図、図2は図1をII方向から見た正面
図、図3は図2のIII−III断面図であって、これ
らの図に示すように、ボイラ1の炉壁は複数の縦方向の
炉壁管9,10,11,12,13,14,15…と、
これらの炉壁管9,10,11,12,13,14,1
5…の相互間を接続するフィン16とによって構成され
ている。
【0014】これらの炉壁管9,10,11,12,1
3,14,15…のうち、炉壁管10は、ボイラ1の外
側に水平に張出した取出水平部17が形成されている。
3,14,15…のうち、炉壁管10は、ボイラ1の外
側に水平に張出した取出水平部17が形成されている。
【0015】さらに上記の炉壁管10から間に数本(図
示の実施形態においては3本)おいて離れた炉壁管14
も、ボイラ1の外側に水平に張出した取出水平部18が
形成されている。炉壁管14の取出水平部18は、図
1、図3で明らかなように、炉壁管10の取出水平部1
7よりも長く張り出している。
示の実施形態においては3本)おいて離れた炉壁管14
も、ボイラ1の外側に水平に張出した取出水平部18が
形成されている。炉壁管14の取出水平部18は、図
1、図3で明らかなように、炉壁管10の取出水平部1
7よりも長く張り出している。
【0016】一方の炉壁管10の取出水平部17は、ボ
イラ1の外側に延びた先端でエルボにより90度屈曲し
て、他方の炉壁管14の取出水平部18の直下に向って
斜め下方に延びる傾斜部19により位置がずらしてあ
り、他方の炉壁管14の取出水平部18の直下でボイラ
1に向かって90度屈曲して、取出水平部18に沿う挿
入管一側水平部20になって他方の炉壁管14の下部位
置に達し、更に他方の炉壁管14の延長線上で1m程度
下方に鉛直に延びる挿入管10aとなり、該挿入管10
aの下端において再びボイラ1の外側に水平に張出した
挿入管他側水平部21(図1、図2参照)となり、その
挿入管他側水平部21の下端で元の炉壁管10の位置に
向かって90度屈曲して傾斜部22となり、傾斜部22
の斜め下方端で再度ボイラ1に向かって90度屈曲して
戻し水平部23となり、元の炉壁管10の位置で下方に
屈曲して元の炉壁管10の下方延長線上で炉壁管10に
接続した構成とする。
イラ1の外側に延びた先端でエルボにより90度屈曲し
て、他方の炉壁管14の取出水平部18の直下に向って
斜め下方に延びる傾斜部19により位置がずらしてあ
り、他方の炉壁管14の取出水平部18の直下でボイラ
1に向かって90度屈曲して、取出水平部18に沿う挿
入管一側水平部20になって他方の炉壁管14の下部位
置に達し、更に他方の炉壁管14の延長線上で1m程度
下方に鉛直に延びる挿入管10aとなり、該挿入管10
aの下端において再びボイラ1の外側に水平に張出した
挿入管他側水平部21(図1、図2参照)となり、その
挿入管他側水平部21の下端で元の炉壁管10の位置に
向かって90度屈曲して傾斜部22となり、傾斜部22
の斜め下方端で再度ボイラ1に向かって90度屈曲して
戻し水平部23となり、元の炉壁管10の位置で下方に
屈曲して元の炉壁管10の下方延長線上で炉壁管10に
接続した構成とする。
【0017】他方の炉壁管14の取出水平部18は、ボ
イラ1の外側に延びた先端で90度屈曲して、前記一方
の炉壁管10の取出水平部17の直下に向って斜め下方
に延びる傾斜部24とし、前記一方の炉壁管10の取出
水平部17の直下でボイラ1に向かって90度屈曲して
取出水平部17に沿う挿入管一側水平部25になって前
記一方の炉壁管10の下部位置に達し、更に一方の炉壁
管10の延長線上で1m程度下方に鉛直に延びる挿入管
14aとなり、その挿入管14aの下端における前記戻
し水平部23の直上位置で再びボイラ1の外側に水平に
張出して挿入管他側水平部26となり、前記一方の炉壁
管10の傾斜部22のボイラ1寄りで挿入管他側水平部
26の先端は元の炉壁管14の位置に向かって90度屈
曲して傾斜部27となり、傾斜部27の斜め下方端にお
ける前記挿入管他側水平部21の直下位置で再度ボイラ
1に向かって90度屈曲して戻し水平部28となり、元
の炉壁管14の位置で下方に屈曲して元の炉壁管14の
下方延長線上で炉壁管14に接続した構成とする。
イラ1の外側に延びた先端で90度屈曲して、前記一方
の炉壁管10の取出水平部17の直下に向って斜め下方
に延びる傾斜部24とし、前記一方の炉壁管10の取出
水平部17の直下でボイラ1に向かって90度屈曲して
取出水平部17に沿う挿入管一側水平部25になって前
記一方の炉壁管10の下部位置に達し、更に一方の炉壁
管10の延長線上で1m程度下方に鉛直に延びる挿入管
14aとなり、その挿入管14aの下端における前記戻
し水平部23の直上位置で再びボイラ1の外側に水平に
張出して挿入管他側水平部26となり、前記一方の炉壁
管10の傾斜部22のボイラ1寄りで挿入管他側水平部
26の先端は元の炉壁管14の位置に向かって90度屈
曲して傾斜部27となり、傾斜部27の斜め下方端にお
ける前記挿入管他側水平部21の直下位置で再度ボイラ
1に向かって90度屈曲して戻し水平部28となり、元
の炉壁管14の位置で下方に屈曲して元の炉壁管14の
下方延長線上で炉壁管14に接続した構成とする。
【0018】また、近接して設けられている取出水平部
17,18と挿入管一側水平部20,25、及び挿入管
他側水平部21,26と戻し水平部23,28との間を
シールするためのケーシング29を設け、該ケーシング
29内にキャスタブル30を充填してシールと放熱の防
止を行うようにしている。
17,18と挿入管一側水平部20,25、及び挿入管
他側水平部21,26と戻し水平部23,28との間を
シールするためのケーシング29を設け、該ケーシング
29内にキャスタブル30を充填してシールと放熱の防
止を行うようにしている。
【0019】このような構成の炉壁において、炉壁管内
面のスケール付着状態を調査するため、サンプルとして
炉壁管の一部を切断してボイラ1から取り外す場合に
は、ボイラ1の外側の図7に示した鉄骨7の水平のプレ
ート8を足場として使用し、ボイラ1の外側に張り出し
ている例えば挿入管一側水平部20と挿入管他側水平部
21(図1参照)を切断線31にして溶断し、また挿入
管一側水平部20と挿入管他側水平部21との間に挟ま
れている挿入管10aの両側にあるフィン16及びケー
シング29の部分を、図1〜図3に示す切断線32,3
3で溶断すれば、図4、図5に示すように挿入管一側水
平部20と挿入管他側水平部21との間に挟まれている
挿入管10aの部分を、炉壁管内面のスケール付着状態
を調査するためのサンプルとしてボイラ1から取り外す
ことができる。
面のスケール付着状態を調査するため、サンプルとして
炉壁管の一部を切断してボイラ1から取り外す場合に
は、ボイラ1の外側の図7に示した鉄骨7の水平のプレ
ート8を足場として使用し、ボイラ1の外側に張り出し
ている例えば挿入管一側水平部20と挿入管他側水平部
21(図1参照)を切断線31にして溶断し、また挿入
管一側水平部20と挿入管他側水平部21との間に挟ま
れている挿入管10aの両側にあるフィン16及びケー
シング29の部分を、図1〜図3に示す切断線32,3
3で溶断すれば、図4、図5に示すように挿入管一側水
平部20と挿入管他側水平部21との間に挟まれている
挿入管10aの部分を、炉壁管内面のスケール付着状態
を調査するためのサンプルとしてボイラ1から取り外す
ことができる。
【0020】更に、ボイラ1の機能を回復させるための
復元作業も、ボイラ1の外側の鉄骨7の水平のプレート
8を足場として使用し、ボイラ1の外側に張り出してい
る挿入管一側水平部20と挿入管他側水平部21の傾斜
部19,22に対する周の溶接と、フィン16及びケー
シング29の溶接とを行うことができる。上記フィン1
6の復元のための溶接は、ボイラ1の外側からの溶接で
すむため、ボイラ1の内部には全く足場を組む必要がな
い。
復元作業も、ボイラ1の外側の鉄骨7の水平のプレート
8を足場として使用し、ボイラ1の外側に張り出してい
る挿入管一側水平部20と挿入管他側水平部21の傾斜
部19,22に対する周の溶接と、フィン16及びケー
シング29の溶接とを行うことができる。上記フィン1
6の復元のための溶接は、ボイラ1の外側からの溶接で
すむため、ボイラ1の内部には全く足場を組む必要がな
い。
【0021】また、ケーシング29内へのキャスタブル
30の充填に対しては、取り外したケーシング29の取
付に先立って、炉壁の内側にボイラ1に運転時の熱によ
り燃焼して消滅する段ボール製等の押え板を予め取付け
ておき、溶接による取付を行った後に図示しない開口か
らケーシング29内にキャスタブル30の充填を行うよ
うにすると、キャスタブル30の充填もボイラ1の外側
から行うことができる。
30の充填に対しては、取り外したケーシング29の取
付に先立って、炉壁の内側にボイラ1に運転時の熱によ
り燃焼して消滅する段ボール製等の押え板を予め取付け
ておき、溶接による取付を行った後に図示しない開口か
らケーシング29内にキャスタブル30の充填を行うよ
うにすると、キャスタブル30の充填もボイラ1の外側
から行うことができる。
【0022】挿入管14aをサンプル管としてボイラ1
から取り外す場合も、前記と同様にボイラ1外側に張り
出している挿入管一側水平部25と挿入管他側水平部2
6(図1参照)を切断線31にして溶断し、また挿入管
一側水平部25と挿入管他側水平部26との間に挟まれ
ている挿入管14aの両側にあるフィン16及びケーシ
ング29の部分を、図1〜図3に示す切断線32,33
で溶断すれば、挿入管一側水平部25と挿入管他側水平
部26との間に挟まれている挿入管14aの部分をサン
プルとしてボイラ1から取り外す作業も復元作業も、ボ
イラ1の内部に足場を組むことなく、ボイラ1の外側か
ら行うことができる。
から取り外す場合も、前記と同様にボイラ1外側に張り
出している挿入管一側水平部25と挿入管他側水平部2
6(図1参照)を切断線31にして溶断し、また挿入管
一側水平部25と挿入管他側水平部26との間に挟まれ
ている挿入管14aの両側にあるフィン16及びケーシ
ング29の部分を、図1〜図3に示す切断線32,33
で溶断すれば、挿入管一側水平部25と挿入管他側水平
部26との間に挟まれている挿入管14aの部分をサン
プルとしてボイラ1から取り外す作業も復元作業も、ボ
イラ1の内部に足場を組むことなく、ボイラ1の外側か
ら行うことができる。
【0023】炉壁管10,14をボイラ1の外側に張り
出した後、互に反対側の炉壁管14,10の位置にずら
して炉壁に沿わせるのは、傾斜部19,22,24,2
7の長さを確保し、且つ取出水平部17,18と挿入管
一側水平部25,20、及び挿入管他側水平部21,2
6と戻し水平部28,23とを接近させた状態におい
て、180度の屈曲部を形成することなく90度の屈曲
部の組み合わせのみとして、炉壁管10,14の内部を
流れる水または蒸気の流通抵抗を軽減させるためであ
る。
出した後、互に反対側の炉壁管14,10の位置にずら
して炉壁に沿わせるのは、傾斜部19,22,24,2
7の長さを確保し、且つ取出水平部17,18と挿入管
一側水平部25,20、及び挿入管他側水平部21,2
6と戻し水平部28,23とを接近させた状態におい
て、180度の屈曲部を形成することなく90度の屈曲
部の組み合わせのみとして、炉壁管10,14の内部を
流れる水または蒸気の流通抵抗を軽減させるためであ
る。
【0024】また、炉壁管10,14を他の炉壁管1
4,10の位置にずらして挿入管10a,14aとし、
更にその下方で、再び元の炉壁管10,14の位置に戻
して炉壁に沿わせるのは、炉壁管には1本ずつ番号が付
いていて、炉壁管の流通試験をする場合に、炉壁管1
0,14の上部と下部との位置が対応している必要があ
るという理由に基づいている。
4,10の位置にずらして挿入管10a,14aとし、
更にその下方で、再び元の炉壁管10,14の位置に戻
して炉壁に沿わせるのは、炉壁管には1本ずつ番号が付
いていて、炉壁管の流通試験をする場合に、炉壁管1
0,14の上部と下部との位置が対応している必要があ
るという理由に基づいている。
【0025】また、前記図1〜図3に示した形態例で
は、取出水平部17,18と挿入管一側水平部20,2
5、及び挿入管他側水平部21,26と戻し水平部2
3,28との間をシールするようにしたケーシング29
を設けているが、熱変形等が問題ないような場合には、
図6に示すように取出水平部17と挿入管一側水平部2
5、及び挿入管他側水平部26と戻し水平部23との間
を前記フィン16を延長した幅広フィン34によって閉
塞した構成とすることもできる。
は、取出水平部17,18と挿入管一側水平部20,2
5、及び挿入管他側水平部21,26と戻し水平部2
3,28との間をシールするようにしたケーシング29
を設けているが、熱変形等が問題ないような場合には、
図6に示すように取出水平部17と挿入管一側水平部2
5、及び挿入管他側水平部26と戻し水平部23との間
を前記フィン16を延長した幅広フィン34によって閉
塞した構成とすることもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、炉壁管内面のスケール付着状
態を調査するため、炉壁管を切断してサンプル管として
ボイラから取り外す場合に、ボイラを停止させるだけで
ボイラの内部に足場を組まずに、ボイラの外側からの作
業のみで容易にサンプル管の採取ならびに切断範囲の復
元ができる効果がある。
態を調査するため、炉壁管を切断してサンプル管として
ボイラから取り外す場合に、ボイラを停止させるだけで
ボイラの内部に足場を組まずに、ボイラの外側からの作
業のみで容易にサンプル管の採取ならびに切断範囲の復
元ができる効果がある。
【0027】また、炉壁管をボイラの外側に水平に張出
したための炉壁管の屈曲による流通抵抗は少なくてす
み、さらに炉壁管の上部と下部との位置が変わらないた
め、流通試験に支障を生じない効果がある。
したための炉壁管の屈曲による流通抵抗は少なくてす
み、さらに炉壁管の上部と下部との位置が変わらないた
め、流通試験に支障を生じない効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態を示す図2のI−I縦断
側面図である。
側面図である。
【図2】図1をII方向から見た正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】取り出したサンプルの側面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【図6】本発明の他の形態例を示す縦断側面図である。
【図7】ボイラの概略を示す縦断面図である。
【図8】従来のボイラ炉壁構造を示す正面図である。
1 ボイラ 9,10,11,12,13,14,15 炉壁管 10a,14a 挿入管 16 フィン 17,18 取出水平部 20,25 挿入管一側水平部 21,26 挿入管他側水平部 23,28 戻し水平部
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の縦方向の炉壁管と該炉壁管の相互
間を接続するフィンとによって構成されたボイラ炉壁に
おいて、異なる2本の炉壁管を取出水平部によりボイラ
の外側に張出し、該取出水平部から前記炉壁管の互に反
対側の位置までずらして前記取出水平部に近接して形成
した挿入管一側水平部により挿入管を介して炉壁に沿わ
せ、前記挿入管の端部を挿入管他側水平部によりボイラ
の外側に張出し、該挿入管他側水平部から前記元の炉壁
管の位置までずらして前記挿入管他側水平部に近接して
形成した戻し水平部により元の炉壁管の延長線上に戻す
ようにしたことを特徴とするボイラ炉壁構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13591896A JPH09296903A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | ボイラ炉壁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13591896A JPH09296903A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | ボイラ炉壁構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296903A true JPH09296903A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15162898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13591896A Pending JPH09296903A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | ボイラ炉壁構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296903A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019176641A1 (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 火炉壁管を交換する方法 |
WO2023095720A1 (ja) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ設備の保守方法 |
-
1996
- 1996-05-02 JP JP13591896A patent/JPH09296903A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019176641A1 (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 火炉壁管を交換する方法 |
WO2023095720A1 (ja) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ設備の保守方法 |
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