JPH09296751A - 圧力調整装置を備えたガス燃料エンジン - Google Patents

圧力調整装置を備えたガス燃料エンジン

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JPH09296751A
JPH09296751A JP8111359A JP11135996A JPH09296751A JP H09296751 A JPH09296751 A JP H09296751A JP 8111359 A JP8111359 A JP 8111359A JP 11135996 A JP11135996 A JP 11135996A JP H09296751 A JPH09296751 A JP H09296751A
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gas fuel
pressure chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの始動が簡単かつ確実に行えるガス
エンジンを提供する。 【解決手段】 ガス燃料貯蔵タンク12からの液体ガス
を圧力調整装置14を介して空気とガス燃料を混合する
ミキサ装置3に供給する構成のガスエンジンにおいて、
圧力調整装置14は、ガス燃料を一次圧力に調整する一
次圧力室21と、一次圧力室21と連通孔により連通さ
れその圧力をほぼ大気圧の圧力に調整する二次圧力室2
2と、吸気通路4の負圧に基づいてガス燃料がミキサ装
置3に供給されないように遮断する負圧燃料ロック機構
23とを含んで構成され、連通孔27とは別に、一次圧
力室21と二次圧力室22とを連通するバイパス通路6
1を形成し、始動用ソレノイド63がエンジン始動操作
時にバイパス通路61を連通状態にするとともに、エン
ジン始動後はバイパス通路61を遮断状態にするように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メカニカルガバナ
を用いたガス燃料エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からLPGなどの液体ガス燃料を用
いた作業機用のエンジンが各種提案されている。図5は
上記汎用ガス燃料エンジンの構成を示す概略図である。
この種の汎用ガス燃料エンジンにおいては、安価に製造
するために速度調整機構としては、メカニカルガバナが
採用されているものが多い。図5に示すようにメカニカ
ルガバナ97には、ガバナレバー100を枢支軸104
により揺動自在に支持して、ガバナレバー100を燃料
増量側に付勢するガバナスプリング99の張力と燃料減
量側に付勢するガバナフォース98との釣り合い力で、
ミキサ装置94のスロットル弁101を操作するように
構成したものがある。
【0003】なお、図8に示すガス燃料エンジン90で
は、ガス燃料供給源としてのガス燃料タンク91を圧力
調整装置92、ガス燃料供給管93、ミキサ装置94を
介してガス燃料エンジン90の吸気通路95に連通さ
せ、圧力調整装置92からのガス燃料とエアクリーナ1
02からの空気をミキサ装置94で混合させて、エンジ
ンの燃焼室105に供給するように構成している。圧力
調整装置92としては、吸気通路95の負圧だけで圧力
調整装置92内のガス燃料をミキサ装置94に供給す
る、所謂、ゼロ圧力調整装置92が知られている。
【0004】このゼロ圧力調整装置92には、吸気通路
95の負圧がある所定値未満である場合にはガス燃料が
ミキサ装置94に供給されることを防止する負圧燃料ロ
ック機構96を備えたものがある。この負圧燃料ロック
機構96は吸気通路95の負圧の値に連動する遮蔽弁
(図示せず)を設け、吸気通路95の負圧が所定値以上
にならない限り、遮蔽弁によりゼロ圧力調整装置92か
らのガス燃料の供給が遮断されるように構成されてい
る。つまり、エンジンが駆動していないときは吸気通路
95の圧力は大気圧と同じ圧力になっているので、エン
ジン始動前においては遮蔽弁によりガス燃料がミキサ装
置94に供給されないようにしているのである。なお、
図5において符号103は速度調整レバーであり、その
速度調整レバー103はガバナスプリング99によって
ガバナレバー100と連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記メ
カニカルガバナ97を採用した汎用ガス燃料エンジンの
場合、エンジン始動前の状態では、ガバナフォース98
が働かないのでガバナスプリング99によりガバナレバ
ー100は燃料増量側へ引かれ、ガバナレバー100に
連動するスロットル弁101は全開状態になっているこ
とが普通である。前記負圧燃料ロック機構96は前述し
たように吸気通路95の負圧が所定値以上に大きくなら
なければ、ガス燃料がミキサ装置94に供給されないよ
うに構成されているので、ミキサ装置94のスロットル
弁101の開度が大きい場合(例えば、ガバナスプリン
グ99によって全開状態になっている場合)には、吸気
負圧が所定値以上大きくならないので負圧燃料ロック機
構96は解除されず、ミキサ装置94にガス燃料が供給
されず、エンジンの始動ができないことになる。
【0006】従来、このようなガス燃料エンジン90に
おいてエンジン始動を行うには、手動によりスロットル
弁101を操作して吸気負圧が所定値以上になるように
開度を調節して、例えば、スロットル弁101の全閉状
態の角度を0゜、全開状態の角度を90゜とすれば、ス
ロットル弁101の開度を10゜〜15゜にして、エン
ジンを起動することが行われている。この場合、片手で
スロットル弁101を操作しながらもう一方の手でスタ
ータスイッチを操作しなければならず、起動操作が繁雑
になるとともに、このスロットル弁101の開度調整を
的確に行わないとエンジン起動が行えないので、エンジ
ンの操作性が低下する問題があった。
【0007】本発明の目的は、負圧燃料ロック機構を備
えた圧力調整装置を使用するガス燃料エンジンにおい
て、エンジンの始動を簡単かつ確実に行えるようにする
ことがある。本発明の他の目的は、ミキサ装置のスロッ
トル弁の開度に影響を受けず、エンジンの始動を可能に
するガス燃料エンジンを提供することがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば図1〜図4に示すよう
に、エアクリーナ2からの空気をミキサ装置3を介して
吸気通路4に導き、ミキサ装置3においてガス燃料と空
気とを混合して混合気とし、その混合気を燃焼室5に供
給するように構成し、ミキサ装置3より燃焼室5側の吸
気通路4の位置にはスロットル弁6が設けられ、スロッ
トル弁6はガバナレバー8に連動連結され、そのガバナ
レバー8はガバナスプリング9を介して速度調整レバー
10に連結駆動されるように構成し、ガバナレバー8は
ガバナスプリング9の張力とガバナウェイトの遠心力に
基づいて発生するガバナ力11との釣り合いでスロット
ル弁6の開度を調整制御するように構成した遠心式メカ
ニカルガバナ17を採用したガスエンジンにおいて、ガ
ス燃料貯蔵手段12のガス燃料を圧力調整装置14に導
き、その圧力調整装置14によりほぼ大気圧とされたガ
ス燃料をミキサ装置3のガス燃料供給部16に導くよう
に構成し、圧力調整装置14は、液体ガス燃料を気化す
るとともに一次圧力に調整する一次圧力室21と、一次
圧力室21と連通孔27により連通され一次圧力室21
により調整された圧力をほぼ大気圧の圧力に調整する二
次圧力室22と、吸気通路4の負圧が所定値よりも小さ
い場合にガス燃料がミキサ装置3に供給されないように
遮断する負圧燃料ロック手段23とを含んで構成され、
一次圧力室21内には、ガス燃料貯蔵タンク12からの
ガス管13が連通する吸入口28の液体ガス燃料量の流
入量を調整することにより一次圧力室21の圧力を調節
する調圧手段30を有し、二次圧力室22内には、連通
孔27を経て一次圧力室21から二次圧力室22に流入
するガス燃料の量を調整することにより二次圧力室22
の圧力を調節する調圧手段40を有し、連通孔27とは
別に、一次圧力室21と二次圧力室22とを連通するバ
イパス通路61を設け、エンジン始動操作時にバイパス
通路61を連通状態にするとともに、エンジン始動後は
バイパス通路61を遮断状態に制御する制御手段63,
71,72を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、制御手段が、スタータ
スイッチ67と連動するアクチュエータ63で構成さ
れ、アクチュエータ63がバイパス通路61を開閉する
弁体64を有しており、スタータスイッチ67が始動位
置状態であるときに弁体64によりバイパス通路61を
連通状態にするとともに、スタータスイッチ67が停止
位置状態、運転位置状態であるときに弁体64によりバ
イパス通路を遮断状態にするものであることを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明は、制御手段がガス燃料貯
蔵手段12と圧力調整装置14の間に設けられた弁手段
72と、バイパス通路61を開閉する弁体64を備えた
ブースト作動弁71から構成され、スタータスイッチ6
7が停止位置状態であるときに弁手段72がガス燃料の
供給を遮断するように機能し、スタータスイッチ67が
始動位置状態、運転位置状態であるときに弁手段72が
ガス燃料の供給を行うように機能し、一方、ブースト作
動弁71は吸気通路4の負圧が設定圧力値を超えたとき
にバイパス通路61を遮断するように機能し、吸気通路
4の負圧が設定圧力値を超えないときにバイパス通路6
1を連通するように機能することを特徴とする。
【0011】
【発明の作用】上記請求項1の発明によれば、制御手段
がエンジン始動操作時にバイパス通路61を連通状態に
制御するので、吸気通路4の負圧が所定値よりも小さ
く、負圧燃料ロック手段23により一次圧力室21のガ
ス燃料が連通孔27を介して二次圧力室22に流れない
エンジン始動時においても、バイパス通路61から一次
圧力室21から二次圧力室22にガス燃料が流れるの
で、エンジンを簡単に始動することができる。さらに、
エンジン始動後は制御手段はバイパス通路61を遮断状
態に制御するので、エンジン始動後は、連通孔27から
の燃料供給による通常運転を行うことができる。
【0012】請求項2の発明によれば、スタータスイッ
チ67が始動位置状態であるときにアクチュエータ63
は弁体64によりバイパス通路61を連通状態にするの
で、負圧燃料ロック手段23が働いていても、エンジン
始動時にバイパス通路61から始動に必要な所定量の燃
料を供給することができる。また、エンジン始動後は吸
気通路4の負圧が所定値よりも大きくなるので、負圧燃
料ロック手段23の燃料ロックは解除され、一次圧力室
21のガス燃料は連通孔27から二次圧力室22に流れ
通常の燃料供給が行われる。このエンジン始動後の運転
においては、スタータスイッチ67は運転位置状態であ
るが、この状態では弁体64によりバイパス通路61を
遮断状態にするので、バイパス通路61での燃料供給が
止まり、通常の燃料供給状態とすることができる。
【0013】請求項3の発明によれば、制御手段が燃料
貯蔵手段12と圧力調整装置14の間に設けられた弁手
段72と、バイパス通路61を開閉する弁体64を備え
たブースト作動弁71から構成され、スタータスイッチ
67が停止位置状態であるときに弁手段72がガス燃料
の供給を遮断するように機能し、スタータスイッチ67
が始動位置状態、運転位置状態であるときに弁手段72
がガス燃料の供給を行うように機能するので、エンジン
始動時、エンジン運転時のみだけ、ガス燃料が圧力調整
装置14に供給されるようにすることができる。また、
ブースト作動弁71は吸気通路4の負圧が設定圧力値を
超えないときにバイパス通路61を連通するように機能
するので、負圧燃料ロック手段23が働いていても、エ
ンジン始動時にバイパス通路61から所定量の燃料を供
給することができる。さらに、エンジン始動後のエンジ
ン運転時には、吸気通路4の負圧が設定圧力値を超える
ようになるので、ブースト作動弁71はバイパス通路6
1を遮断するように機能し、通常の燃料供給状態とする
ことができる。
【0014】
【発明の効果】以上、作用で詳細に説明したように請求
項1の発明は、下記(イ)〜(ハ)の特有の効果を奏す
る。 (イ)負圧燃料ロック手段を備えた圧力調整装置を使用
するガス燃料エンジンにおいても、吸気通路の負圧が小
さいエンジン始動時でも、バイパス通路によってガス燃
料が一次圧力室から二次圧力室に供給されるので、エン
ジンの始動が簡単かつ確実に行えるとともに、エンジン
始動後は通常の運転状態を維持できる。 (ロ)メカニカルガバナにより、エンジン始動操作時に
おいてミキサ装置のスロットル弁の開度が大きくなって
いても、スロットル弁の開度に影響を受けず、エンジン
の始動を可能とすることができる。 (ハ)バイパス通路が圧力調整装置に設けられているの
で、軽量、コンパクトである。
【0015】請求項2の発明は、制御手段がアクチュエ
ータで構成され、その弁体によりバイパス通路を連通状
態、遮断状態にするので、簡単な構成で実施できるとい
う特有の効果を奏する。請求項3の発明は、制御手段が
燃料貯蔵タンクと圧力調整装置の間に設けられた弁手段
により、スタータスイッチが停止位置状態のときに燃料
貯蔵タンクと圧力調整装置にはガス燃料が供給されない
ことになるので、予期せぬガス洩れを防ぐことができる
とともに、エンジン始動後のバイパス通路の遮断にブー
スト作動弁を用いているので、ソレノイドなどの新たな
動力手段が必要でないという特有の効果を奏する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るガス燃料エンジンの概略構成を示す図、図2はバイ
パス通路付近の要部拡大断面図である。このガス燃料エ
ンジン1は、エアクリーナ2からの空気をミキサ装置3
を介して吸気通路4に導き、ミキサ装置3においてガス
燃料と空気とを混合して混合気とし、その混合気を燃焼
室5に供給するように構成している。ミキサ装置3より
燃焼室5側の吸気通路4の位置にはスロットル弁6が設
けられ、混合気の量を調整するようにしている。スロッ
トル弁6は連結棒7によりガバナレバー8に連結され、
そのガバナレバー8はガバナスプリング9を介して速度
調整レバー10に連結駆動されるように構成してある。
ガバナレバー8は枢支軸18により揺動自在に枢支さ
れ、燃料増量側に付勢するガバナスプリング9の張力と
図示しないガバナウェイトの遠心力に基づいて発生する
ガバナ力11との釣り合いでスロットル弁6の開度を調
整するように構成している。電子制御ガバナではなく、
上記のようなメカニカルガバナ17を採用することによ
り、エンジンの単価を安くすることができる。
【0017】また、ガス燃料貯蔵タンク12からの液体
ガス燃料をガス管13により圧力調整装置14に導き、
その圧力調整装置14によりほぼ大気圧とされたガス燃
料をガス管15によりミキサ装置3のガス燃料供給ノズ
ル16に導くようにしている。スロットル弁6よりも燃
焼室5側の吸気通路4の所定位置には、後述する圧力調
整装置14のブーストロック室48に連通する吸気負圧
連通路51が設けられ、負圧燃料ロック機構23が動作
できるように構成されている。圧力調整装置14は、装
置基体20と、液体ガス燃料を気化するとともに一次圧
力に調整する一次圧力室21と、一次圧力室21により
調整された圧力をほぼ大気圧の圧力に調整する二次圧力
室22と、吸気通路4の負圧が所定値よりも小さい場合
にガス燃料がミキサ装置3に供給されないように遮断す
る負圧燃料ロック機構23と、アイドル時に供給される
燃料の量を調整するアイドル時燃料調整機構24と、一
次圧力室21の気化を促進するように装置基体20に形
成された温水ジャケット部25と、エンジン始動時にの
み一次圧力室21のガス燃料を二次圧力室22に流れる
ようにするバイパス通路形成部26とを含んで構成され
ている。
【0018】一次圧力室21、二次圧力室22はそれぞ
れ、装置基体20内に2つ部屋を設けることにより形成
され、一次圧力室21と二次圧力室22との間は連通孔
27により連通されている。また、一次圧力室21と二
次圧力室22の間に負圧燃料ロック機構23が設けられ
ている。一次圧力室21内には、ガス燃料貯蔵タンク1
2からのガス管13が連通する吸入口28を弁体部29
で圧接することにより液体ガス燃料量の流入量を調整す
る第1レバー30と、一次圧力室21を構成するととも
に圧力を調整するダイヤフラム31と、ダイヤフラム3
1を介して第1レバー30を二次圧力室22側に付勢す
る押圧スプリング32と、第1レバー30の弁体部29
が吸入口28に圧接するように第1レバー30の接当部
33を押圧する付勢スプリング34とを有している。第
1レバー30は圧力調整装置14の基体20に取り付け
られた支点軸35により揺動自在に支持され、吸入口2
8側の一端部を弁体部29とするとともに、他端部を接
当部33としている。なお、押圧スプリング32には押
圧スプリング32のスプリング力を調整する調整ネジ3
7が設けられている。
【0019】吸入口28から一次圧力室21に入る液体
燃料の量が減ると、ダイヤフラム31で区画される一次
圧力室21内の圧力が低下して、押圧スプリング32と
ダイヤフラム31によって決定される押圧力で第1レバ
ー30の接当部33を二次圧力室22側(左側)へ押
し、結果として弁体部29と吸入口28との隙間が広が
り、一次圧力室21に流れ込む液体燃料の量が増え、圧
力を増加する方向に動作する。また、一次圧力室21の
圧力がある値を超えると、ダイヤフラム31は膨らみ、
付勢スプリング34の力により接当部33を右側へ押
し、弁体部29によって吸入口28の隙間を閉じ、液体
燃料の流入を抑止する方向に動作する。このような動作
により一次圧力室21のガス燃料の圧力をほぼ一定範囲
(200〜300mmAq)に制御する。
【0020】一次圧力室21と二次圧力室22との間は
連通孔27により連通され、その連通孔27は第2レバ
ー40の弁体部41により圧接されることにより、一次
圧力室21から二次圧力室22に流入するガス燃料の量
を調整するようにしている。第2レバー40は支点軸4
2により揺動自在に支持され、連通孔27側の一端部を
弁体部41とするとともに、他端部に2つの接当部が設
けられている。第2レバー40の他端側で支点軸42近
くの位置には、第2レバー40を回動させることによ
り、第2レバー40の弁体部41を連通孔27に押し付
ける押圧スプリング43が設けられている。また、第2
レバー40の他端側の最端部にはブースト接当部44が
形成されている。さらに第2レバー40の他端側の内側
寄りにはアイルドル接当部46が形成され、後述するア
イドル調整突起45が当接する。
【0021】負圧燃料ロック機構23は一次圧力室21
と二次圧力室22の間に洞設されたブーストロック室4
8にダイヤフラム49を張り付け、ダイヤフラム49を
ブーストスプリング50によってブースト接当部44を
二次圧力室22側(左側)へ付勢するように構成すると
ともに、ブーストロック室48を吸気通路4に吸気負圧
連通管51を介して接続した構成となっている。吸気通
路4内の負圧が所定値を超えないとブーストスプリング
50の押圧力により、ブースト接当部44は左側に押し
上げられ、第2レバー40の弁体部41は連通孔27に
強力に圧接されてガス燃料が二次圧力室22内に流れ込
むことを防止することにより、燃料の供給を遮断(ロッ
ク)する。
【0022】一方、吸気通路4内の負圧が所定値を超え
て高くなると、吸気負圧連通管51を介してブーストロ
ック室48内の負圧が高くなり、ブーストスプリング5
0の押圧力に抗してダイヤフラム49が一次圧力室21
側(右側)へ引っ張られ、ブースト接当部44への押圧
力を解除して、ガス燃料が二次圧力室22内に流れ込む
ことを可能にする。アイドル時燃料調整機構24は、装
置基体20の左側壁に設けられた支持軸52に揺動自在
に支持されたアイドル調整レバー53を有し、アイドル
調整レバー53はアイドル調整ネジ54と係合するネジ
側接当部55と、アイドル調整突起45を一次圧力室2
1側(右側)に付勢するスプリング56を有した係合部
57とを備えている。例えば、アイドル調整レバー53
を下方に移動させると、支持スプリング59に抗して、
ネジ側接当部55が矢印86のように動き、アイドル調
整レバー53が支持軸52を支点としてテコのように回
動することにより、係合部57のスプリング56の押圧
力が増加する。
【0023】このスプリング力の増加により、二次圧力
室22のダイヤフラム58の中央部に固着されたアイド
ル調整突起45が一次圧力室21側に移動する。このア
イドル調整突起45の右側への移動により第2レバー4
0の弁体部41の圧接力が弱くなって、アイドル運転時
のガス燃料供給量を増加するように調整できる。なお、
二次圧力室22のダイヤフラム58は、挿通孔27から
出るガス燃料の圧力の大小によって拡張、収縮すること
により、挿通孔27から出るガス燃料の圧力の大小にか
かわらず、ミキサ装置3に供給するガス燃料の圧力をほ
ぼ大気圧と同じ状態にするために設けられているもので
ある。
【0024】バイパス通路形成部26は一次圧力室21
と二次圧力室22との連通孔27とは別に、装置基体2
0に形成された一次圧力室21と二次圧力室22とを連
通するバイパス通路61と、そのバイパス通路61の一
部に設けられた始動用ジェット62と、弁体64を有す
る始動用ソレノイド63とから構成されている。始動用
ソレノイド63は弁体64を操作することにより、始動
用ジェット62に圧接して閉弁した状態と、始動用ジェ
ット62と弁体64とに隙間が形成され開弁した状態と
を制御できるようにしている。また、その弁体64の制
御は後述するようにスタータスイッチ67のスイッチ位
置の操作に連動して行われる。温水ジャケット部66は
一次圧力室21回りの装置基体20に水路を形成するこ
とにより構成され、一次圧力室21に流入した液体ガス
燃料を良好に気化させるためのものである。
【0025】上記構成のガス燃料エンジンの動作につい
て説明する。エンジン始動時にスタータスイッチ67を
始動位置68に回すと始動用ソレノイド63の駆動スイ
ッチ65が短絡状態となり、常時閉じた状態に設定され
ている始動用ソレノイド63の弁体64が開弁状態とな
る。この状態では連通孔27に圧接している第2レバー
40の弁体部41の動作にかかわりなく、始動用ガスが
バイパス通路61により一次圧力室21から二次圧力室
22に流れ、ミキサ装置3にガス燃料が供給される。こ
のエンジン始動時には、吸気通路4の負圧は高くないの
で、負圧燃料ロック機構23が働き、一次圧力室21か
ら二次圧力室22への燃料の供給は第2レバー40によ
り遮断されている。また、スロットル弁6はガバナスプ
リング9の張力により全開状態になっている。
【0026】バイパス通路61から供給されたガス燃料
によりエンジンが始動すれば、ガバナ力11が働き、ガ
バナ力11とガバナスプリング9との釣り合いできまる
スロットル弁6の開度に制御され、吸気通路4の負圧が
上昇するので、負圧燃料ロック機構23が解除され、連
通孔27からガス燃料が供給されるようになる。また、
スタータスイッチ67を始動68から運転位置69に戻
した状態では、始動用ソレノイド63が突出して、始動
用ジェット62は閉じた状態になり、連通孔27からの
ガス燃料により燃焼を行う、通常運転に移行する。この
ように構成することにより、従来技術で説明したように
負圧燃料ロック機構23を有する圧力調整装置14にお
いて、エンジン始動が容易に行うことができるようにな
る。また、速度調整レバー10の位置によって決まるス
ロットル弁6の開度に関係なくエンジン始動を簡単に行
うことができる。
【0027】
【実施形態2】図3はこの発明のガス燃料エンジンの第
2実施形態を説明するための概略構成図、図4はその要
部拡大縦断面図である。この第2実施形態が第1実施形
態と異なる点は、第1実施形態の始動用アクチュエータ
としての始動用ソレノイド63の働きを吸気通路4の吸
気負圧で作動するブースト作動弁71で構成した点と、
ガス燃料貯蔵タンク12より下流側で圧力調整装置14
の吸入口28より上流側にスタータスイッチ67に連動
して作動する電磁弁72を設けた点にある。ブースト作
動弁72は図4に示すように内蔵された弁内スプリング
73の付勢力により、スタータスイッチ67の停止位置
70で示されるエンジン停止時、始動位置68で示され
るエンジン始動時においては常に開いた状態になってお
り、エンジン運転時においては、吸気通路4の負圧が設
定圧力値を超えた状態では、スプリング力に抗して閉じ
た状態になるように構成されている。
【0028】電磁弁72はエンジン始動時にスタータス
イッチ67を始動状態にすると、電磁弁72が開いてガ
ス燃料貯蔵タンク12の液体燃料が圧力調整装置14に
供給されるようになっている。この第2実施形態の動作
について簡単に説明する。エンジン始動前は、吸気負圧
はないのでブースト作動弁71は開いた状態になってお
り、電磁弁72はスタータスイッチ67が始動位置68
にないので、ガス燃料貯蔵タンク12の液体燃料は圧力
調整装置14の一次圧力室21に供給されないようにな
っている。
【0029】エンジンを始動するために、スタータスイ
ッチ67を始動位置68にすると、電磁弁72は開状態
となり、液体燃料は一次圧力室21に供給される。その
状態ではブースト作動弁71は開いた状態であるから、
一次圧力室21からバイパス通路61を経て、ガス燃料
は二次圧力室22、ミキサ装置3と供給され、エンジン
が始動する。エンジンが始動後は、スタータスイッチ6
7は運転状態なので電磁弁72は開いた状態を維持する
が、吸気通路4の吸気負圧が大きくなり、ブースト作動
弁71がバイパス通路61を閉じるように作動する。し
たがって、エンジン始動後は連通孔27だけからガス燃
料が供給される通常運転となる。
【0030】この発明は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において
各種の設計変更を施すことが可能である。以下、そのよ
うな実施形態を簡単に説明する。 (1)前記実施例では速度調整レバー、ガバナレバーの
構成は簡単なものを示したが、速度調整レバー、ガバナ
レバーなどの具体的な構成には限定されず、各種のメカ
ニカルガバナに適用ができることは明らかである。 (2)前記実施例では、一次圧力室21、二次圧力室2
2の調圧手段を主に第1レバー30、第2レバー40で
構成したが、その他の調圧機構を採用した圧力構成装置
であっても、同様にバイパス通路61を構成することに
より本発明の利点を得ることができることは明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るガス燃料エンジン
の概略構成図である。
【図2】図1に示すガス燃料エンジンの要部拡大断面図
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るガス燃料エンジン
の概略構成図である。
【図4】図3に示すガス燃料エンジンの要部拡大断面図
である。
【図5】従来のガス燃料エンジンの一例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
2…エアクリーナ、3…ミキサ装置、4…吸気通路、5
…燃焼室、6…スロットル弁、8…ガバナレバー、9…
ガバナスプリング、10…速度調整レバー、11…ガバ
ナ力、12…ガス燃料貯蔵タンク、14…圧力調整装
置、16…ガス燃料供給ノズル、17…メカニカルガバ
ナ、21…一次圧力室、22…二次圧力室、23…負圧
燃料ロック機構、27…連通孔、28…吸入口、30…
第1レバー、40…第2レバー、61…バイパス通路、
63…始動用ソレノイド、64…弁体、67…スタータ
スイッチ、71…ブースト作動弁、72…電磁弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナ(2)からの空気をミキサ
    装置(3)を介して吸気通路(4)に導き、ミキサ装置
    (3)においてガス燃料と空気とを混合して混合気と
    し、その混合気を燃焼室(5)に供給するように構成
    し、ミキサ装置(3)より燃焼室(5)側の吸気通路
    (4)の位置にはスロットル弁(6)が設けられ、スロ
    ットル弁(6)はガバナレバー(8)に連動連結され、
    そのガバナレバー(8)はガバナスプリング(9)を介
    して速度調整レバー(10)に連結駆動されるように構
    成し、ガバナレバー(8)はガバナスプリング(9)の
    張力とガバナウェイトの遠心力に基づいて発生するガバ
    ナ力(11)との釣り合いでスロットル弁(6)の開度
    を調整制御するように構成した遠心式メカニカルガバナ
    (17)を採用したガスエンジンにおいて、 ガス燃料貯蔵手段(12)のガス燃料を圧力調整装置
    (14)に導き、その圧力調整装置(14)によりほぼ
    大気圧とされたガス燃料をミキサ装置(3)のガス燃料
    供給部(16)に導くように構成し、 圧力調整装置(14)は、液体ガス燃料を気化するとと
    もに一次圧力に調整する一次圧力室(21)と、一次圧
    力室(21)と連通孔(27)により連通され一次圧力
    室(21)により調整された圧力をほぼ大気圧の圧力に
    調整する二次圧力室(22)と、吸気通路(4)の負圧
    が所定値よりも小さい場合にガス燃料がミキサ装置
    (3)に供給されないように遮断する負圧燃料ロック手
    段(23)とを含んで構成され、 一次圧力室(21)内には、ガス燃料貯蔵タンク(1
    2)からのガス管(13)が連通する吸入口(28)の
    液体ガス燃料量の流入量を調整することにより一次圧力
    室(21)の圧力を調節する調圧手段(30)を有し、
    二次圧力室(22)内には、連通孔(27)を経て一次
    圧力室(21)から二次圧力室(22)に流入するガス
    燃料の量を調整することにより二次圧力室(22)の圧
    力を調節する調圧手段(40)を有し、 連通孔(27)とは別に、一次圧力室(21)と二次圧
    力室(22)とを連通するバイパス通路(61)を設
    け、 エンジン始動操作時にバイパス通路(61)を連通状態
    にするとともに、エンジン始動後はバイパス通路(6
    1)を遮断状態に制御する制御手段(63,71,7
    2)を設けたことを特徴とする、圧力調整装置を備えた
    ガス燃料エンジン。
  2. 【請求項2】 制御手段(63)が、スタータスイッチ
    (67)と連動するアクチュエータ(63)で構成さ
    れ、アクチュエータ(63)がバイパス通路(61)を
    開閉する弁体(64)を有しており、スタータスイッチ
    (67)が始動位置状態であるときに弁体(64)によ
    りバイパス通路(61)を連通状態にするとともに、ス
    タータスイッチ(67)が停止位置状態、運転位置状態
    であるときに弁体(64)によりバイパス通路を遮断状
    態にするものである、請求項1に記載の圧力調整装置を
    備えたガス燃料エンジン。
  3. 【請求項3】 制御手段(71,72)がガス燃料貯蔵
    手段(12)と圧力調整装置(14)の間に設けられた
    弁手段(72)と、バイパス通路(61)を開閉する弁
    体(64)を備えたブースト作動弁(71)から構成さ
    れ、スタータスイッチ(67)が停止位置状態であると
    きに弁手段(72)がガス燃料の供給を遮断するように
    機能し、スタータスイッチ(67)が始動位置状態、運
    転位置状態であるときに弁手段(72)がガス燃料の供
    給を行うように機能し、一方、ブースト作動弁(71)
    は吸気通路(4)の負圧が設定圧力値を超えたときにバ
    イパス通路(61)を遮断するように機能し、吸気通路
    (4)の負圧が設定圧力値を超えないときにバイパス通
    路(61)を連通するように機能する、請求項1に記載
    の圧力調整装置を備えたガス燃料エンジン。
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