JPH09293620A - 3巻線変圧器 - Google Patents

3巻線変圧器

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JPH09293620A
JPH09293620A JP10735296A JP10735296A JPH09293620A JP H09293620 A JPH09293620 A JP H09293620A JP 10735296 A JP10735296 A JP 10735296A JP 10735296 A JP10735296 A JP 10735296A JP H09293620 A JPH09293620 A JP H09293620A
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JP
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winding
windings
tertiary
voltage
phase
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Application number
JP10735296A
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English (en)
Inventor
Akira Hotta
明 堀田
Susumu Sakamoto
進 坂本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線径が小型で、少ない部材で必要なインピ
ーダンスを得ることができ、軽量コンパクトで安価な3
巻線変圧器を提供する。 【解決手段】 鉄心第1脚4Aに、巻線容量がaP.
U.(0.0<a<1.0)の3次巻線3Aと、巻線容
量0.5P.U.の中圧巻線2Aと、巻線容量0.5
P.U.の高圧巻線1Aとを内側から順次巻装する。鉄
心第2脚4Bに巻線容量(1−a)P.U.の3次巻線
3Bと、巻線容量0.5P.U.の中圧巻線2Bと、巻
線容量0.5P.U.の高圧巻線1Bとを内側から順次
巻装する。3次巻線3A及び3次巻線3Bを直列に接続
し、中圧巻線2A及び中圧巻線2Bを並列に接続し、高
圧巻線1A及び高圧巻線1Bを直列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3つの独立した巻
線を備えた3巻線変圧器に係り、特に、超高圧大容量送
電系統に用いられる3次巻線を有する3巻線変圧器に関
する。
【0002】
【従来の技術】単相変圧器3個を用いる三相結線は三相
変圧器とみなして、1バンク(1群)として用いるのが
一般的である。この種の変圧器は、輸送上の制約を受け
るために単相器として製作、輸送され、据え付け場所に
おいて、3台の単相器3台を3相バンク結線して相巻線
として用いるのが一般的である。このような単相器を3
巻線変圧器として構成したものの一例を、図7の巻線配
置図に従って以下に説明する。なお、この単相3巻線変
圧器は、輸送時に変圧器タンクの幅方向及び高さ方向の
制限が課されている場合に用いられる。すなわち、鉄心
第1脚4A及び第2脚4Bには、同心円状に内側から順
次、巻線容量0.5P.U.の3次巻線3A及び3次巻
線3B、巻線容量0.5P.U.の中圧巻線2A及び中
圧巻線2B、巻線容量0.5P.U.の高圧巻線1A及
び高圧巻線1Bがそれぞれ所定の絶縁間隔を保つよう巻
装されている。3次巻線3A及び3次巻線3Bは直列に
接続され、中圧巻線2A及び中圧巻線2Bは並列に接続
され、高圧巻線1A及び高圧巻線1Bは直列に接続され
ている。
【0003】上記のような単相3巻線変圧器において、
高圧巻線−3次巻線間及び中圧巻線−3次巻線間で短絡
電流を十分迎え得るインピーダンスが得られない場合に
は、鉄心第1脚4A及び鉄心第2脚4Bに巻かれた中圧
巻線−3次巻線間のギャップを広げるか、3次巻線端6
にリアクトルを接続することによって、必要なインピー
ダンスを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧巻
線−3次巻線間及び中圧巻線−3次巻線間で短絡電流を
十分迎え得るインピーダンスを得るために、上記のよう
の構成をとることは、以下のような問題点があった。す
なわち、3次巻線−中圧巻線間のギャップを大きくする
場合には、中圧、高圧巻線の径が大きくなるため、巻線
重量、鉄心重量共に増大して変圧器価格が高くなる。ま
た、変圧器タンクの寸法が大きくなり、厳しい輸送制限
を克服することが難しくなる。そして、3次巻線端にリ
アクトルを接続する場合には、リアクトルを必要とする
ため、価格が高くなる。
【0005】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その目的は、巻
線径が小型で、少ない部材で必要なインピーダンスを得
ることができ、軽量コンパクトで安価な3巻線変圧器を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するため、請求項1記載の発明では、第1及び第2の主
脚を備えた鉄心を有し、前記第1の主脚には第1の3次
巻線、第1の中圧巻線及び第1の高圧巻線が内側から順
次巻装され、前記第2の主脚には第2の3次巻線、第2
の中圧巻線及び第2の高圧巻線が内側から順次巻装さ
れ、前記第1及び前記第2の3次巻線間、前記第1及び
前記第2の中圧巻線間及び前記第1及び第2の高圧巻線
間がそれぞれ接続された3巻線変圧器において、前記第
1の3次巻線の巻線容量が1.0P.U.よりも小さく
且つ0.5P.U以外の値で、前記第2の3次巻線の巻
線容量が1.0P.Uから前記第1の3次巻線の巻線容
量を差し引いた値であり、前記第1及び前記第2の中圧
巻線、前記第1及び前記第2の高圧巻線の巻線容量がそ
れぞれ0.5P.U.であることを特徴とする。
【0007】以上のような請求項1記載の発明では、第
1の3次巻線と第2の3次巻線との容量が合わせて1.
0P.Uとなるように、且つそれぞれが0.5P.U以
外の値となるように設定されているので、第1の3次巻
線と第2の3次巻線との巻線容量が異なる値となる。従
って、第1の3次巻線と第2の3次巻線との巻線容量を
0.5P.U.と等しくした場合と比べて、中圧巻線−
3次巻線間又は高圧巻線−3次巻線間のインピーダンス
を大きくすることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の3
巻線変圧器において、前記第1及び前記第2の3次巻線
間は直列接続され、前記第1及び前記第2の中圧巻線間
は並列接続され、前記第1及び前記第2の高圧巻線間は
直列接続されていることを特徴とする。
【0009】以上のような請求項2記載の発明では、第
1及び第2の中圧巻線巻線間が並列接続されているの
で、中圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを大きくす
ることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の3
巻線変圧器において、前記第1及び前記第2の3次巻線
間は直列接続され、前記第1及び前記第2の中圧巻線間
は直列接続され、前記第1及び前記第2の高圧巻線間は
並列接続されていることを特徴とする。
【0011】以上のような請求項3記載の発明では、第
1及び第2の高圧巻線間が並列接続されているので、高
圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを大きくすること
ができる。
【0012】請求項4記載の発明は、3相の主脚を備え
た2組の鉄心を有し、一方の組の各相の主脚には第1の
3次巻線、第1の中圧巻線及び第1の高圧巻線が内側か
ら順次巻装され、他方の組の各相の主脚には第2の3次
巻線、第2の中圧巻線及び第2の高圧巻線が内側から順
次巻装され、前記第1及び前記第2の3次巻線間、前記
第1及び前記第2の中圧巻線間及び前記第1及び第2の
高圧巻線間がそれぞれ接続された3巻線変圧器におい
て、前記第1の3次巻線の巻線容量が1.0P.U.よ
りも小さく且つ0.5P.U.以外の値であり、前記第
2の3次巻線の巻線容量が1.0P.Uから前記第1の
3次巻線の巻線容量を差し引いた値であり、前記第1及
び前記第2の中圧巻線、前記第1及び前記第2の高圧巻
線の巻線容量がそれぞれ0.5P.U.であることを特
徴とする。
【0013】以上のような請求項4記載の発明では、各
相の第1の3次巻線と第2の3次巻線との巻線容量が、
合わせて1.0P.Uとなるように、且つそれぞれが
0.5以外の値となるように設定されているので、各相
の第1の3次巻線と第2の3次巻線との巻線容量が異な
る値となる。従って、各相の第1の3次巻線と第2の3
次巻線との巻線容量を等しくした場合と比べて、各相の
中圧巻線−3次巻線間又は各相の高圧巻線−3次巻線間
のインピーダンスを大きくすることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の3
巻線変圧器において、前記第1及び前記第2の3次巻線
間は各相ごとに互いに直列に接続され、前記第1及び前
記第2の中圧巻線間は各相ごとに互いに並列に接続さ
れ、前記第1及び前記第2の高圧巻線間は各相ごとに互
いに直列に接続されていることを特徴とする。
【0015】以上のような請求項5記載の発明では、第
1及び第2の中圧巻線巻線間が各相ごとに並列接続され
ているので、各相の中圧巻線−3次巻線間のインピーダ
ンスを大きくすることができる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項4記載の3
巻線変圧器において、前記第1及び前記第2の3次巻線
間は各相ごとに互いに直列に接続され、前記第1及び前
記第2の中圧巻線間は各相ごとに互いに直列に接続さ
れ、前記第1及び前記第2の高圧巻線間は各相ごとに互
いに並列に接続されていることを特徴とする。
【0017】以上のような請求項6記載の発明では、第
1及び第2の高圧巻線間が各相ごとに並列接続されてい
るので、各相の高圧巻線−3次巻線間のインピーダンス
を大きくすることができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の3巻線変圧器において、前記第1の
高圧巻線及び前記第2の高圧巻線の中性点にタップ巻線
が接続され、前記中性点が位置する主脚のみに前記タッ
プ巻線が巻装されていることを特徴とする。
【0019】以上のような請求項7記載の発明では、高
圧巻線の中性点にタップ巻線が巻装されているので、出
力電圧を可変とすることができる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の3巻線変圧器において、前記第1の
中圧巻線及び前記第2の中圧巻線の中性点にタップ巻線
が接続され、前記中性点が位置する主脚のみに前記タッ
プ巻線が巻装されていることを特徴とする。
【0021】以上のような請求項8記載の発明では、中
圧巻線の中性点にタップ巻線が巻装されているので、出
力電圧を可変にすることができる。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の3巻線変圧器において、前記第1及
び前記第2の中圧巻線は分路巻線であり、前記第1及び
前記第2の高圧巻線は直列巻線であることを特徴とす
る。
【0023】以上のような請求項9記載の発明では、第
1の3次巻線と第2の3次巻線との巻線容量を0.5
P.U.と等しくした場合と比べて、分路巻線−3次巻
線間又は直列巻線−3次巻線間のインピーダンスを大き
くすることができる。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
3巻線変圧器において、前記分路巻線の線路側にタップ
巻線が接続され、前記分路巻線の線路端が位置する鉄心
のみに前記タップ巻線が巻装されていることを特徴とす
る。
【0025】以上のような請求項10記載の発明では、
分路巻線の線路側にタップ巻線が接続されているので、
出力電圧を可変とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て以下に説明する。なお、図7の従来技術と同一の部材
は同一の符号を付して説明する。
【0027】(1)第1の実施の形態 請求項1及び請求項2記載の発明に対応する一つの実施
の形態を第1の実施の形態として、図1に従って以下に
説明する。なお、図1は、単相3巻線変圧器の巻線配置
図である。
【0028】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、鉄心第1脚4Aには、巻線容量がa
P.U.(0.0<a<1.0)の3次巻線3Aと、巻
線容量0.5P.U.の中圧巻線2Aと、巻線容量0.
5P.U.の高圧巻線1Aとが内側から順次巻装されて
いる。また、鉄心第2脚4Bには、巻線容量(1−a)
P.U.の3次巻線3Bと、巻線容量0.5P.U.の
中圧巻線2Bと、巻線容量0.5P.U.の高圧巻線1
Bとが内側から順次巻装されている。そして、3次巻線
3A及び3次巻線3Bは直列に接続され、中圧巻線2A
及び中圧巻線2Bは並列に接続され、高圧巻線1A及び
高圧巻線1Bは直列に接続されている。
【0029】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態の作用は以下の通りである。まず、中圧巻線−3
次巻線間のインピーダンスXは次の式1に示すようにな
る。
【0030】
【数1】 X=0.5×a×XM-L +0.5×(1−a)×X′M-L …式1 ここで、XM-L は、3次巻線3Aと中圧巻線2A間のイ
ンピーダンスであり、X′M-L は、3次巻線3Bと中圧
巻線2B間のインピーダンスである。
【0031】この式1においてa=0またはa=1とし
た場合、すなわち、3次巻線を、鉄心第1脚4A又は鉄
心第2脚4Bのどちらか一方にのみ巻装した場合のイン
ピーダンスは、図7に示すように、式1でa=0.5で
ある場合と比べて約2倍となる。
【0032】このため、任意のa(0.0<a<1.
0,a≠0.5)を取ることにより、次の式2の範囲で
任意の中圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを得るこ
とができる。
【0033】
【数2】 X′<X<2X′ …式2 ここで、X′は、図7に示すa=0.5の場合の中圧巻
線−3次巻線間のインピーダンスである。
【0034】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、3次巻線3Aと3次巻
線3Bとの巻線容量を0.5P.U.と等しくした場合
と比べて、中圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを任
意に大きくとることができる。このため、インピーダン
スを大きくするために、巻線間寸法を増やしたりリアク
トルを挿入する必要がないので、軽量コンパクトで輸送
上の制約が少なく、安価な単相3巻線変圧器を構成でき
る。
【0035】(2)第2の実施の形態 請求項1及び請求項3記載の発明に対応する一つの実施
の形態を図2に従って以下に説明する。
【0036】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、本実施の形態は、第1の実施の形態と
同様の巻線容量の3次巻線3A,3B、中圧巻線2A,
2B、高圧巻線1A,1Bが、鉄心第1脚4A、鉄心第
2脚4Bに順次巻装されている。そして、3次巻線3A
及び3次巻線3Bは直列に接続され、中圧巻線2A及び
中圧巻線2Bは直列に接続され、高圧巻線1A及び高圧
巻線1Bは並列に接続されている。
【0037】(作用・効果)以上のような構成を有する
本実施の形態の作用・効果は以下の通りである。すなわ
ち、本実施の形態によれば、上記式1から、任意のa
(0.0<a<1.0)を取ることにより、上記式2の
範囲で任意の高圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを
得ることができる。このように、本実施の形態によれ
ば、3次巻線3Aと3次巻線3Bとの巻線容量を等しく
した場合と比べて、高圧巻線−3次巻線間のインピーダ
ンスを任意に大きくとることができるので、第1の実施
の形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】(3)第3の実施の形態 請求項4及び請求項5記載の発明に対応する一つの実施
の形態を第3の実施の形態として、図6に従って以下に
説明する。なお、本実施の形態は、2組の3相3脚鉄心
11A,11Bを用いて、3相構成で巻線を配置し、2
組の鉄心間で各相の各巻線をそれぞれ接続した3相3巻
変圧器であり、図6は、その巻線配置図である。
【0039】(構成)まず、本実施の形態の構成を以下
に説明する。すなわち、3相3脚鉄心11Aの各相の鉄
心脚に巻装された巻線12Aは、巻線容量がaP.U.
(0.0<a<1.0)の3次巻線3Aと、巻線容量
0.5P.U.の中圧巻線2Aと、巻線容量0.5P.
U.の高圧巻線1Aとが、内側から順次巻装されること
により構成されている。また、3相3脚鉄心11Bの各
相の鉄心脚に巻装された巻線12Bは、巻線容量(1−
a)P.U.の3次巻線3Bと、巻線容量0.5P.
U.の中圧巻線2Bと、巻線容量0.5P.U.の高圧
巻線1Bとが、内側から順次巻装されることにより構成
されている。そして、3相3脚鉄心11A,11Bにお
ける各相の3次巻線3A及び3次巻線3Bは直列に接続
され、中圧巻線2A及び中圧巻線2Bは並列に接続さ
れ、高圧巻線1A及び高圧巻線1Bは直列に接続されて
いる。
【0040】(作用・効果)以上のような構成を有する
本実施の形態の作用・効果は以下の通りである。すなわ
ち、本実施の形態では、中圧巻線−3次巻線間のインピ
ーダンスXは上記の式1に示すようになり、このため、
任意のa(0.0<a<1.0)を取ることにより、上
記の式2の範囲で任意の中圧巻線−3次巻線間のインピ
ーダンスを得ることができる。
【0041】以上のような本実施の形態によれば、3次
巻線3Aと3次巻線3Bとの巻線容量を等しくした場合
と比べて、中圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを任
意に大きくとることができる。このため、インピーダン
スを大きくするために、巻線間寸法を増やしたりリアク
トルを挿入する必要がないので、軽量コンパクトで輸送
上の制約が少なく、安価な3相3巻線変圧器を構成でき
る。
【0042】(4)第4の実施の形態 請求項4及び請求項6記載の発明に対応する一つの実施
の形態を以下に説明する。
【0043】(構成)まず、本実施の形態の構成を以下
に説明する。すなわち、本実施の形態は、第3の実施の
形態と同様の巻線容量の3次巻線3A,3B、中圧巻線
2A,2B、高圧巻線1A,1Bが、3相3脚鉄心11
Aの各相の鉄心脚、3相3脚鉄心11Bの各相の鉄心脚
に順次巻装されている。そして、3次巻線3A及び3次
巻線3Bは直列に接続され、中圧巻線2A及び中圧巻線
2Bは並列に接続され、高圧巻線1A及び高圧巻線1B
は並列に接続されている。
【0044】(作用・効果)以上のような構成を有する
本実施の形態の作用・効果は以下の通りである。すなわ
ち、本実施の形態では、上記式1から、任意のa(0.
0<a<1.0)を取ることにより、上記式2の範囲で
任意の高圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを得るこ
とができる。このように、本実施の形態によれば、3次
巻線3Aと3次巻線3Bとの巻線容量を等しくした場合
と比べて、高圧巻線−3次巻線間のインピーダンスを任
意に大きくとることができるので、第3の実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0045】(5)他の実施の形態 本発明は上記のような実施の形態に限定されるものでは
なく、以下のような実施の形態も構成可能である。
【0046】すなわち、請求項7記載の発明に対応する
一つの実施の形態として、図5に示すように、上記実施
の形態における高圧巻線の中性点にタップ巻線10を接
続し、このタップ巻線に対応する鉄心脚に巻装する場合
にも、出力電圧を可変とすることができる誘導器におい
て、上記実施の形態と同様の効果が得られる。また、請
求項8記載の発明に対応する一つの実施の形態として、
低圧巻線の中性点にタップ巻線を接続し、このタップ巻
線を対応する鉄心脚に巻装する場合にも同様の効果が得
られる。
【0047】さらに、請求項9記載の発明に対応する一
つの実施の形態として、図3及び図4に示すように、上
記実施の形態における高圧巻線を直列巻線、中圧巻線を
分路巻線とした場合にも、上記の実施の形態と同様の効
果が得られる。また、請求項10記載の発明の一つの実
施の形態として、分路巻線の線路側にタップ巻線を接続
し、このタップ巻線を対応する鉄心脚に巻装する場合に
も、出力電圧を可変とすることができる誘導器におい
て、同様の効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
巻線径が小型で、少ない部材で必要なインピーダンスを
得ることができ、軽量コンパクトで安価な3巻線変圧器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3巻線変圧器の第1の実施の形態を示
す簡略ブロック図である。
【図2】本発明の3巻線変圧器の第2の実施の形態を示
す簡略ブロック図である。
【図3】本発明の3巻線変圧器の分路巻線及び直列巻線
を備えた他の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図4】本発明の3巻線変圧器の分路巻線及び直列巻線
を備えた他の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図5】本発明の3巻線変圧器のタップ巻線を備えた他
の実施の形態を示す簡略ブロック図である。
【図6】本発明の3巻線変圧器の第3の実施の形態を示
す簡略ブロック図である。
【図7】従来の単相3巻線変圧器の一例を示す簡略ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1A,1B…高圧巻線 2A,2B…中圧巻線 3A,3B…3次巻線 4A…鉄心第1脚 4B…鉄心第2脚 5A,5B…中圧巻線−3次巻線間のギャップ 6…3次巻線端 7A,7B…直列巻線 8A,8B…分路巻線 10…タップ巻線 11A,11B…3相3脚鉄心 12A,12B…巻線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の主脚を備えた鉄心を有
    し、前記第1の主脚には第1の3次巻線、第1の中圧巻
    線及び第1の高圧巻線が内側から順次巻装され、前記第
    2の主脚には第2の3次巻線、第2の中圧巻線及び第2
    の高圧巻線が内側から順次巻装され、前記第1及び前記
    第2の3次巻線間、前記第1及び前記第2の中圧巻線間
    及び前記第1及び第2の高圧巻線間がそれぞれ接続され
    た3巻線変圧器において、 前記第1の3次巻線の巻線容量が1.0P.U.よりも
    小さく且つ0.5P.U.以外の値で、 前記第2の3次巻線の巻線容量が1.0P.Uから前記
    第1の3次巻線の巻線容量を差し引いた値であり、 前記第1及び前記第2の中圧巻線、前記第1及び前記第
    2の高圧巻線の巻線容量がそれぞれ0.5P.U.であ
    ることを特徴とする3巻線変圧器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び前記第2の3次巻線間は直
    列接続され、前記第1及び前記第2の中圧巻線間は並列
    接続され、前記第1及び前記第2の高圧巻線間は直列接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の3巻線変
    圧器。
  3. 【請求項3】 前記第1及び前記第2の3次巻線間は直
    列接続され、前記第1及び前記第2の中圧巻線間は直列
    接続され、前記第1及び前記第2の高圧巻線間は並列接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の3巻線変
    圧器。
  4. 【請求項4】 3相の主脚を備えた2組の鉄心を有し、
    一方の組の各相の主脚には第1の3次巻線、第1の中圧
    巻線及び第1の高圧巻線が内側から順次巻装され、他方
    の組の各相の主脚には第2の3次巻線、第2の中圧巻線
    及び第2の高圧巻線が内側から順次巻装され、前記第1
    及び前記第2の3次巻線間、前記第1及び前記第2の中
    圧巻線間及び前記第1及び第2の高圧巻線間がそれぞれ
    接続された3巻線変圧器において、 前記第1の3次巻線の巻線容量が1.0P.U.よりも
    小さく且つ0.5P.U.以外の値であり、 前記第2の3次巻線の巻線容量が1.0P.Uから前記
    第1の3次巻線の巻線容量を差し引いた値であり、 前記第1及び前記第2の中圧巻線、前記第1及び前記第
    2の高圧巻線の巻線容量がそれぞれ0.5P.U.であ
    ることを特徴とする3巻線変圧器。
  5. 【請求項5】 前記第1及び前記第2の3次巻線間は各
    相ごとに互いに直列に接続され、 前記第1及び前記第2の中圧巻線間は各相ごとに互いに
    並列に接続され、 前記第1及び前記第2の高圧巻線間は各相ごとに互いに
    直列に接続されていることを特徴とする請求項4記載の
    3巻線変圧器。
  6. 【請求項6】 前記第1及び前記第2の3次巻線間は各
    相ごとに互いに直列に接続され、 前記第1及び前記第2の中圧巻線間は各相ごとに互いに
    直列に接続され、 前記第1及び前記第2の高圧巻線間は各相ごとに互いに
    並列に接続されていることを特徴とする請求項4記載の
    3巻線変圧器。
  7. 【請求項7】 前記第1の高圧巻線及び前記第2の高圧
    巻線の中性点にタップ巻線が接続され、 前記中性点が位置する主脚のみに前記タップ巻線が巻装
    されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の3巻線変圧器。
  8. 【請求項8】 前記第1の中圧巻線及び前記第2の中圧
    巻線の中性点にタップ巻線が接続され、 前記中性点が位置する主脚のみに前記タップ巻線が巻装
    されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の3巻線変圧器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び前記第2の中圧巻線は分路
    巻線であり、前記第1及び前記第2の高圧巻線は直列巻
    線であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の3巻線変圧器。
  10. 【請求項10】 前記分路巻線の線路側にタップ巻線が
    接続され、 前記分路巻線の線路端が位置する鉄心のみに前記タップ
    巻線が巻装されていることを特徴とする請求項7記載の
    3巻線変圧器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102568775A (zh) * 2011-12-29 2012-07-11 保定天威集团(江苏)五洲变压器有限公司 一种可变式试验中间变压器装置

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