JPH09293617A - 誘導電器巻線 - Google Patents

誘導電器巻線

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JPH09293617A
JPH09293617A JP8107410A JP10741096A JPH09293617A JP H09293617 A JPH09293617 A JP H09293617A JP 8107410 A JP8107410 A JP 8107410A JP 10741096 A JP10741096 A JP 10741096A JP H09293617 A JPH09293617 A JP H09293617A
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cooling
insulating cylinder
disk
block
cooling path
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JP8107410A
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Tomohiko Mitani
智彦 三谷
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各冷却ブロック内における複数の円板巻線を
均一に冷却することができる誘導電器巻線を提供する。 【解決手段】 内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間に複
数の円板巻線3を軸方向に積み重ね、複数の水平冷却路
5、内側冷却路8及び外側冷却路9を形成する。複数の
円板巻線3ごとに内側閉塞板10及び外側閉塞板11を
交互に全周にわたって設け、冷却ブロックを構成する。
内側閉塞板10は内側垂直冷却路8を閉塞し、外側閉塞
板11は外側垂直冷却路9を閉塞する。各冷却ブロック
に、その下側の閉塞板が内側閉塞板10の場合には外側
流量調整用絶縁板14、外側閉塞板11の場合には内側
流量調整用絶縁板13を一つの水平冷却路5の全周にわ
たって配置する。外側流量調整用絶縁板14は外側垂直
冷却路9の途中まで突出させ、内側流量調整用絶縁板1
3は内側垂直冷却路8の途中まで突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば変圧器等に
おける誘導電器巻線に係り、特に、絶縁筒内部に円板巻
線を多数積層し絶縁流体を流入させる誘導電器巻線の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器等の誘導電器は、通常、磁束の通
路となる鉄心、磁束と鎖交する電流の通路となる巻線、
これらを絶縁する絶縁物及びこれらの相互位置や機械的
強度を保つための締付装置などによって構成されてい
る。このような誘導電器の巻線構造として一般的なもの
の一つに、円板巻線があるが、この円板巻線の一例を図
面に従って以下に説明する。すなわち、図10及び図1
1に示すように、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、素線導体を径方向に巻回した円板状の単位円板巻線
3が、軸方向に複数段積み重ねられている。各円板巻線
3の間には、複数個の水平間隔片4が放射状に等間隔で
配置されることにより、円板巻線3の半径方向に水平冷
却路5が形成されている。
【0003】さらに、内側絶縁筒2と円板巻線3の内周
との間には、垂直間隔片6が設けられることにより、内
側垂直冷却路8が形成されている。外側絶縁筒1と円板
巻線3の外周との間には、垂直間隔片7が設けられるこ
とにより、外側垂直冷却路9が形成されている。外側絶
縁筒1及び内側絶縁筒2には、図12に示すように、複
数の水平冷却路5ごとに1つの冷却ブロックを構成する
ように、複数の円板巻線3ごとに、内側閉塞板10及び
外側閉塞板11が設けられている。この内側閉塞板10
は内側垂直冷却路8を閉塞し、外側閉塞板11は外側垂
直冷却路9を閉塞するものであり、内側閉塞板10と外
側閉塞板11とは、交互に全周にわたって設けられてい
る。
【0004】以上のような誘導電器巻線においては、下
方から絶縁流体を強制的に流入させることにより円板巻
線3を冷却するが、絶縁流体の流入口及び流出口は各冷
却ブロック毎に反転している。このため、絶縁流体は、
水平冷却路5を流れる方向を各冷却ブロックごとに逆に
しながら上昇し、円板巻線3を冷却していく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造の誘導電器巻線においては、以下のような問
題点があった。すなわち、各冷却ブロック内における下
部流入口付近の水平冷却路5では、各冷却ブロック内に
おける上部流出口付近の水平冷却路5と比較して、絶縁
流体の流速が小さくなる。従って、図12の破線矢印に
示すように、各水平冷却路5に分流する絶縁流体の流速
が均一とならない。なお、図12の破線矢印の長さは流
速に比例している。このように、絶縁流体の流速が不均
一な場合、流出口付近に配置される円板巻線3に比べ
て、流入口付近に配置される円板巻線3の冷却効果が小
さくなる。
【0006】これに対処するため、各円板巻線3ごとに
交互に内側及び外側閉塞板10,11を取り付け、円板
巻線3に絶縁流体がジグザグ状に流通するように構成す
ることも考えられる。しかし、このように多数の内側及
び外側閉塞板10,11を取り付けることは、絶縁流体
の抵抗が増大して冷却効率の低下を招くとともに、製造
コスト増につながる。
【0007】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
各冷却ブロック内における複数の円板巻線を均一に冷却
することができる誘導電器巻線を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は、外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設
された内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒
との間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円
板巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記
円板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された
内側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒と
の間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記
内側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直
冷却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段
毎に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段
毎に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロック
の下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線におい
て、以下のような特徴を有する。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明は、前記冷
却ブロックの下側の閉塞物が前記内側閉塞物である場合
には前記外側垂直冷却路を部分的に狭くし、前記冷却ブ
ロックの下側の閉塞物が前記外側絶縁物である場合には
前記内側垂直冷却路を部分的に狭くする流量調整用絶縁
板が、前記冷却ブロック内における少なくとも一段の前
記水平冷却路に全周にわたって配置されていることを特
徴とする。
【0010】以上のような請求項1記載の発明では、流
量調整用絶縁板によって、各冷却ブロック内の内側又は
外側垂直冷却路が狭められるので、各冷却ブロック上部
に流れ込む絶縁流体の量が抑制されて、各冷却ブロック
下部の絶縁流体の流量が増加する。このため、各冷却ブ
ロック下部の水平冷却路の流速は大きくなり、逆に冷却
ブロック上部の水平冷却路の流速は小さくなるので、各
水平冷却路の流速分布のばらつきを小さくすることがで
き、各冷却ブロックにおいて一様な冷却効果が得られる
ようになる。
【0011】請求項2記載の発明は、前記冷却ブロック
の下側の閉塞物が前記内側閉塞物である場合には前記外
側垂直冷却路を閉塞し、前記冷却ブロックの下側の閉塞
物が前記外側絶縁物である場合には前記内側垂直冷却路
を閉塞する流量調整用絶縁板が、前記冷却ブロック内に
おける少なくとも一段の前記水平冷却路に全周にわたっ
て配置され、前記流量調整用絶縁板における前記内側垂
直冷却路の閉塞部分及び前記外側垂直冷却路の閉塞部分
には、前記絶縁流体が流入可能な穴が少なくとも1つ形
成されていることを特徴とする。
【0012】以上のような請求項2記載の発明では、流
量調整用絶縁板に形成された穴によって、各冷却ブロッ
ク上部に流れ込む絶縁流体の量が抑制されて、各冷却ブ
ロック下部の絶縁流体の流量が増加する。このため、各
冷却ブロック下部の水平冷却路の流速は大きくなり、逆
に冷却ブロック上部の水平冷却路の流速は小さくなるの
で、各水平冷却路の流速分布のばらつきを小さくするこ
とができ、各冷却ブロックにおいて一様な冷却効果が得
られるようになる。
【0013】請求項3記載の発明は、前記冷却ブロック
内における少なくとも一段の水平冷却路が、他の水平冷
却路よりも軸方向の幅が広く構成され、前記幅広の水平
冷却路の軸方向の幅を他の水平冷却路の軸方向の幅と同
一の幅に二分する位置に、前記内側垂直冷却路及び前記
外側垂直冷却路のいずれにも突出しない流量調整用絶縁
板が全周にわたって配置されていることを特徴とする。
【0014】以上のような請求項3記載の発明では、冷
却ブロック内に他の水平冷却路よりも軸方向の幅が広い
水平冷却路がある場合、幅の大きい水平冷却路の方が流
路抵抗が小さいので、幅の大きい水平冷却路における絶
縁流体の流量は多くなり、幅の小さい水平冷却路におけ
る絶縁流体の流量は少なくなる。しかし、幅の大きい水
平冷却路には、その幅を他の水平冷却路の幅と同一の幅
に二分する流量調整用絶縁板が配置されているので、各
水平冷却路の幅が均一化され、流量のばらつきが小さく
なる。従って、各水平冷却路の流速分布のばらつきが小
さくなり、一様な冷却効果が得られるようになる。
【0015】請求項4記載の発明は、前記冷却ブロック
の下側の閉塞物が前記内側閉塞物である場合には前記外
側垂直冷却路を部分的に狭くし、前記冷却ブロックの下
側の閉塞物が前記外側絶縁物である場合には前記内側垂
直冷却路を部分的に狭くするように、前記冷却ブロック
内の少なくとも一段の前記円板巻線の端部が全周にわた
って突出していることを特徴とする。
【0016】以上のような請求項4記載の発明では、突
出した円板巻線の端部によって、各冷却ブロック内の内
側又は外側垂直冷却路が狭められるので、各冷却ブロッ
ク上部に流れ込む絶縁流体の量が抑制されて、各冷却ブ
ロック下部の絶縁流体の流量が増加する。このため、各
冷却ブロック下部の水平冷却路の流速は大きくなり、逆
に冷却ブロック上部の水平冷却路の流速は小さくなるの
で、各水平冷却路の流速分布のばらつきを小さくするこ
とができ、各冷却ブロックにおいて一様な冷却効果が得
られるようになる。
【0017】請求項5記載の発明は、前記各冷却ブロッ
ク内における前記水平冷却路の数が、下部から上部の前
記冷却ブロックになるほど少なくなるように、前記内側
閉塞物及び前記外側閉塞物が配置されていることを特徴
とする。
【0018】以上のような請求項5記載の発明では、各
冷却ブロック内の水平冷却路の数が上部が少なく、下部
が多くなっているので、各冷却ブロックにおける絶縁流
体の通過面積が上部に行くほど小さくなり、下部の冷却
ブロック内における水平冷却路の平均流速が小さく、上
部の冷却ブロックの水平冷却路の平均流速が大きくな
る。このため、水平冷却路の平均流速が比較的遅い場合
に、円板巻線の上部と下部の温度差が大きくなっても、
円板巻線上部の冷却効果が向上し、各円板巻線の温度差
を小さくでき、効果的な冷却を行うことができる。
【0019】請求項6記載の発明は、前記各冷却ブロッ
ク内における前記各水平冷却路の軸方向の幅が、下部か
ら上部になるほど狭くなるように、前記円板巻線が配置
されていることを特徴とする。
【0020】以上のような請求項6記載の発明では、各
冷却ブロック内の水平冷却路の幅が下部から上部になる
ほど狭くなるように構成されているので、各冷却ブロッ
クにおける絶縁流体の通過面積が上部に行くほど小さく
なる。従って、各冷却ブロックの上部の絶縁流体の量が
抑制されて、各冷却ブロック下部の絶縁流体の流量が増
加する。このため、各冷却ブロック下部の水平冷却路の
流速は大きくなり、逆に冷却ブロック上部の水平冷却路
の流速は小さくなるので、各水平冷却路の流速分布のば
らつきを小さくすることができ、各冷却ブロックにおい
て一様な冷却効果が得られるようになる。
【0021】請求項7記載の発明では、前記冷却ブロッ
クの上側の閉塞物が前記内側閉塞物である場合には前記
内側垂直冷却路を上部になるほど狭くし、前記冷却ブロ
ックの上側の閉塞物が前記外側絶縁物である場合には前
記外側垂直冷却路を上部になるほど狭くする流量調整用
絶縁物が、各冷却ブロック内における前記内側絶縁筒の
内面側又は前記外側絶縁筒の内面側に下部から上部にな
るほど隆起させて全周にわたって形成されていることを
特徴とする。
【0022】以上のような請求項7記載の発明では、各
冷却ブロック内における内側又は外側垂直冷却路が、流
量調整用絶縁物によって下部が広く上部に行くほど狭く
なっている。従って、各冷却ブロックの上部への絶縁流
体の量が抑制されて、各冷却ブロック下部の絶縁流体の
流量が増加する。このため、各冷却ブロック下部の水平
冷却路の流速は大きくなり、逆に冷却ブロック上部の水
平冷却路の流速は小さくなるので、各水平冷却路の流速
分布のばらつきを小さくすることができ、各冷却ブロッ
クにおいて一様な冷却効果が得られるようになる。
【0023】
【本発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従
って以下に説明する。なお、図10〜12に示した従来
技術と同一の部材は同一の符号を付して説明する。
【0024】(1)第1の実施の形態 請求項1記載の発明に対応する一つの実施の形態を第1
の実施の形態として、図1に従って以下に説明する。
【0025】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間に
複数の円板巻線3が軸方向に積み重ねられ、複数の水平
冷却路5、内側垂直冷却路8及び外側垂直冷却路9が形
成されている。そして、複数の水平冷却路ごとに1つの
冷却ブロックを構成するように、複数の円板巻線3ごと
に、内側閉塞板10及び外側閉塞板11が設けられてい
る。この内側閉塞板10は内側垂直冷却路8を閉塞し、
外側閉塞板11は外側垂直冷却路9を閉塞するものであ
り、内側閉塞板10と外側閉塞板11とは、交互に全周
にわたって設けられている。
【0026】さらに、各冷却ブロックには、その下側の
閉塞板が内側閉塞板10の場合には外側流量調整用絶縁
板14が、外側閉塞板11の場合には内側流量調整用絶
縁板13が、少なくとも1つの水平冷却路5の全周にわ
たって配置されている。外側流量調整用絶縁板14は外
側垂直冷却路9の途中まで突出しているが、反対側の内
側垂直冷却路8側には突出していない。また、内側流量
調整用絶縁板13は内側垂直冷却路8の途中まで突出し
ているが、反対側の外側垂直冷却路9側には突出してい
ない。
【0027】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2との間
に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通りであ
る。すなわち、冷却ブロック内の下部における閉塞板が
内側閉塞板10の場合には、外側流量調整用絶縁板14
が外側垂直冷却路9の途中まで突出している。このた
め、内側閉塞板10によって閉塞されていない外側垂直
冷却路9から流入した絶縁流体は、外側流量調整用絶縁
板14の突出部分によって上方への流出量が抑制される
ので、冷却ブロック内の下部における水平冷却路5に流
入する絶縁流体の流量が増加する。従って、冷却ブロッ
ク内における各水平冷却路5の流量が均一化されるの
で、冷却ブロック内の下部の円板巻線3の温度上昇を小
さく抑えることが可能になる。
【0028】また、冷却ブロック内の下部における閉塞
板が外側閉塞板11の場合には、内側流量調整用絶縁板
13が内側垂直冷却路8の途中まで突出している。この
ため、外側閉塞板11によって閉塞されていない内側垂
直冷却路8から流入した絶縁流体は、内側流量調整用絶
縁板13の突出部分によって上方への流出量が抑制され
るので、冷却ブロック内の下部における水平冷却路5に
流入する絶縁流体の流量が増加する。従って、冷却ブロ
ック内における各水平冷却路5の流量が均一化されるの
で、冷却ブロック内の下部の円板巻線3の温度上昇を小
さく抑えることが可能になる。
【0029】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、本実施の形態において
は、各水平冷却路5の流量を均一にすることができ、各
冷却ブロック内における各水平冷却路5の流速を均一に
することができるので、特定の円板巻線3のみが温度上
昇することを防止することができる。従って、負荷が同
じであれば、素線導体の断面積を小さくして電流密度を
上げることが可能になり、冷却効果の優れた変圧器、小
形軽量の変圧器を得ることができる。
【0030】(2)第2の実施の形態 請求項2記載の発明に対応する一つの実施の形態を第2
の実施の形態として、図2及び図3に従って以下に説明
する。なお、第1の実施の形態と同様の構成部分につい
ては説明を省略する。
【0031】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、水平冷却路5を設けて円板巻線3が積層されてい
る。この内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間には、内側
閉塞板10と外側閉塞板11とによって交互に区切られ
た冷却ブロックが構成されている。各冷却ブロックの下
側の閉塞板が内側閉塞板10の場合には外側流量調整用
絶縁板14が、外側閉塞板11の場合には内側流量調整
用絶縁板13が、少なくとも1つの水平冷却路5の全周
にわたって配置されている。外側流量調整用絶縁板14
は外側絶縁筒2にまで達して外側垂直冷却路9を閉塞し
ているが、反対側の内側垂直冷却路8側には突出してい
ない。また、内側流量調整用絶縁板13は内側絶縁筒1
まで達して内側垂直冷却路8を閉塞しているが、反対側
の外側垂直冷却路9側には突出していない。
【0032】そして、内側流量調整用絶縁板13におけ
る内側垂直冷却路8を閉塞している部分と、外側流量調
整用絶縁板14における外側垂直冷却路9を閉塞してい
る部分とには、それぞれの上方の円板巻線3を冷却する
に十分な絶縁流体流入用の穴15が1つ又は複数個形成
されている。
【0033】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2との間
に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通りであ
る。すなわち、冷却ブロック内の下部における閉塞板が
内側閉塞板10の場合には、当該冷却ブロック内の外側
流量調整用絶縁板14における外側垂直冷却路9を閉塞
する部分に、絶縁流体流入用の穴15が形成されてい
る。このため、内側閉塞板10によって閉塞されていな
い外側垂直冷却路9から流入した絶縁流体は、外側流量
調整用絶縁板14の穴15によって上方への流出量が抑
制されるので、冷却ブロック内の下部における水平冷却
路5に流入する絶縁流体の流量が増加する。従って、冷
却ブロック内における各水平冷却路5の流量が均一化さ
れ、冷却ブロック内の下部の円板巻線3の温度上昇を小
さく抑えることが可能になる。
【0034】また、冷却ブロック内の下部における閉塞
板が外側閉塞板11の場合には、当該冷却ブロック内の
内側流量調整用絶縁板13における内側垂直冷却路8を
閉塞する部分に、絶縁流体流入用の穴15が形成されて
いる。このため、外側閉塞板11によって閉塞されてい
ない内側垂直冷却路8から流入した絶縁流体は、内側流
量調整用絶縁板13の穴15によって上方への流出量が
抑制されるので、冷却ブロック内の下部における水平冷
却路5に流入する絶縁流体の流量が増加する。従って、
冷却ブロック内における各水平冷却路5の流量が均一化
され、冷却ブロック内の下部の円板巻線3の温度上昇を
小さく抑えることが可能になる。
【0035】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、本実施の形態において
は、各水平冷却路5の流量を均一にすることができるの
で、特定の円板巻線3のみが温度上昇することを防止す
ることができ、第1の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0036】(3)第3の実施の形態 請求項3記載の発明に対応する一つの実施の形態を第3
の実施の形態として、図4に従って以下に説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の構成部分については説明
を省略する。
【0037】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、水平冷却路5を設けて円板巻線3が積層され、内側
閉塞板10と外側閉塞板11とによって交互に区切られ
た冷却ブロックが構成されている。各冷却ブロック内に
は、高さ方向の幅が広い水平冷却路5を少なくとも一つ
有している。この幅の広い水平冷却路5は、流量調整用
絶縁板16が内側冷却路8及び外側冷却路9に突出しな
いように全周にわたって配置されることにより、上下に
二分されている。このように二分された水平冷却路5の
それぞれの幅は、他の水平冷却路5の幅と同様となって
いる。
【0038】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2との間
に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通りであ
る。すなわち、各冷却ブロック内の水平冷却路5の幅が
不均一で、他の水平冷却路5よりも幅の広い水平冷却路
5が存在すると、各冷却ブロックに流入した絶縁流体の
流量も水平冷却路5ごとに不均一になる。しかし、本実
施の形態では、流量調整用絶縁板16によって水平冷却
路5の幅が均一化されているので、冷却ブロック内にお
ける各水平冷却路5の流量が均一化され、冷却ブロック
内の下部の円板巻線3の温度上昇を小さく抑えることが
可能になる。
【0039】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、本実施の形態において
は、各水平冷却路5の流量を均一にすることができるの
で、特定の円板巻線3のみが温度上昇することを防止す
ることができ、第1の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0040】(4)第4の実施の形態 請求項4記載の発明に対応する一つの実施の形態を第4
の実施の形態として、図5に従って以下の説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の構成部分については説明
を省略する。
【0041】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、水平冷却路5を設けて円板巻線3が積層され、内側
閉塞板10と外側閉塞板11とによって交互に区切られ
た冷却ブロックが構成されている。各冷却ブロックの下
側の閉塞板が内側閉塞板10の場合には、当該冷却ブロ
ック内の一部の円板巻線3に、外側垂直冷却路9側に突
出した外側流量調整用絶縁物18を設ける。各冷却ブロ
ックの下側の閉塞板が外側閉塞板11の場合には、当該
冷却ブロック内の一部の円板巻線3に、内側垂直冷却路
8側に突出した内側流量調整用絶縁物17を設ける。
【0042】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2との間
に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通りであ
る。すなわち、冷却ブロック内の下部における閉塞板が
内側閉塞板10の場合には、が外側垂直冷却路9側に突
出している。このため、内側閉塞板10によって閉塞さ
れていない外側垂直冷却路9から流入した絶縁流体は、
外側流量調整用絶縁物18によって上方への流出が抑制
されるので、冷却ブロック内の下部における水平冷却路
5に流入する絶縁流体の流量が増加する。従って、冷却
ブロック内における各水平冷却路5の流量が均一化され
るので、冷却ブロック内の下部の円板巻線3の温度上昇
を小さく抑えることが可能になる。
【0043】また、冷却ブロック内の下部における閉塞
板が外側閉塞板11の場合には、内側流量調整用絶縁物
17が内側垂直冷却路8側に突出している。このため、
外側閉塞板11によって閉塞されていない内側垂直冷却
路8から流入した絶縁流体は、内側流量調整用絶縁物1
7によって上方への流出が抑制されるので、冷却ブロッ
ク内の下部における水平冷却路5に流入する絶縁流体の
流量が増加する。従って、冷却ブロック内における各水
平冷却路5の流量が均一化されるので、冷却ブロック内
の下部の円板巻線3の温度上昇を小さく抑えることが可
能になる。
【0044】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、本実施の形態において
は、各水平冷却路5の流量を均一にすることができるの
で、特定の円板巻線3のみが温度上昇することを防止す
ることができ、第1の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】(5)第5の実施の形態 請求項5記載の発明に対応する一つの実施の形態を第5
の実施の形態として、図6に従って以下に説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の構成部分については説明
を省略する。
【0046】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、水平冷却路5を設けて円板巻線3が積層され、内側
閉塞板10と外側閉塞板11とによって交互に区切られ
た冷却ブロックが構成されている。各冷却ブロック内の
円板巻線3の数は、各水平冷却路5の高さ方向の幅を均
一に保った状態で、上部から下部に行くに従って少なく
なるようにする。
【0047】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2との間
に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通りであ
る。すなわち、絶縁流体が上昇して行くに従って、各冷
却ブロックに流入する絶縁流体の量は変わらずに、円板
巻線3の数が減少するので、水平冷却路5の1本当たり
の流量が増加する。従って、上部の冷却ブロックほど水
平冷却路5を流れる絶縁流体の流速gが大きくなる。
【0048】(効果)以上のような本実施の形態の効果
は以下の通りである。すなわち、従来、水平冷却路5の
平均流速が遅い場合には、上部の冷却ブロックにおける
円板巻線3は温度上昇しやすかった。しかし、本実施の
形態においては、上部の冷却ブロックになるほど水平冷
却路5の流速が大きくなるので、上部の冷却ブロックの
円板巻線3の温度上昇が過大になるというような不都合
をなくすことができる。これにより、素線導体の断面積
を小さくして電流密度を上げることが可能になり、冷却
効果の優れた変圧器、小形軽量の変圧器を得ることがで
きる。
【0049】(6)第6の実施の形態 請求項6記載の発明に対応する一つの実施の形態を第6
の実施の形態として、図7に従って以下の説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の構成部分については説明
を省略する。
【0050】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、水平冷却路5を設けて円板巻線3が積層され、内側
閉塞板10と外側閉塞板11とによって交互に区切られ
た冷却ブロックが構成されている。各冷却ブロック内の
円板巻線3の数は同じであるが、水平冷却路5の高さ方
向の幅が上部から下部に行くに従って小さくなってい
る。
【0051】(作用・効果)以上のような構成を有する
本実施の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2
との間に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通り
である。すなわち、冷却ブロック内の水平冷却路5の幅
を下部の方を広く上部の方を狭くすることにより、各冷
却ブロック内における下側の水平冷却路5の流量が増
え、各水平冷却路5の流量のばらつきを小さく抑えるこ
とができる。従って、特定の円板巻線3のみが温度上昇
することを防止することができるので、負荷が同じであ
れば、素線導体の断面積を小さくして電流密度を上げる
ことが可能になり、冷却効果の優れた変圧器、小形軽量
の変圧器を得ることができる。
【0052】(7)第7の実施の形態 請求項7記載の発明に対応する一つの実施の形態を第7
の実施の形態として、図8に従って以下に説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の構成部分については説明
を省略する。
【0053】(構成)まず、本実施の形態の構成を説明
する。すなわち、内側絶縁筒1と外側絶縁筒2との間
に、水平冷却路5を設けて円板巻線3が積層され、内側
閉塞板10と外側閉塞板11とによって交互に区切られ
た冷却ブロックが構成されている。内側絶縁筒1には、
内側閉塞板10の下部の内側垂直冷却路8を閉塞してい
る部分から、下方に行くに従って狭くなる断面楔状の内
側流量調整用絶縁物19が全周にわたって設けられてい
る。また、外側絶縁筒2には、外側閉塞板11の下部の
外側垂直冷却路9を閉塞している部分から、下方に行く
に従って狭くなる断面楔状の外側流量調整用絶縁物20
が全周にわたって設けられている。
【0054】(作用)以上のような構成を有する本実施
の形態において、内側絶縁筒1及び外側絶縁筒2との間
に絶縁流体を流通させた場合の作用は以下の通りであ
る。すなわち、冷却ブロック内の下側における閉塞板が
内側閉塞板10の場合には、外側垂直冷却路9側に外側
流量調整用絶縁物20が設けられている。このため、内
側閉塞板10によって閉塞されていない外側垂直冷却路
9から流入した絶縁流体は、外側流量調整用絶縁物20
によって上方への流出量が抑制されるので、冷却ブロッ
ク内の下部における水平冷却路5に流入する絶縁流体の
流量が増加する。従って、冷却ブロック内における各水
平冷却路5の流量が均一化されるので、冷却ブロック内
の下部の円板巻線3の温度上昇を小さく抑えることが可
能になる。
【0055】また、冷却ブロック内の下側における閉塞
板が外側閉塞板11の場合には、内側垂直冷却路8側に
内側流量調整用絶縁物20が設けられている。このた
め、外側閉塞板11によって閉塞されていない内側垂直
冷却路8から流入した絶縁流体は、内側流量調整用絶縁
物20によって上方への流出量が抑制されるので、冷却
ブロック内の下部における水平冷却路5に流入する絶縁
流体の流量が増加する。従って、冷却ブロック内におけ
る各水平冷却路5の流量が均一化されるので、冷却ブロ
ック内の下部の円板巻線3の温度上昇を小さく抑えるこ
とが可能になる。
【0056】(効果)以上のような構成を有する本実施
の形態の効果は以下の通りである。すなわち、本実施の
形態においては、各水平冷却路5の流量を均一にするこ
とができるので、特定の円板巻線3のみが温度上昇する
ことを防止することができ、第1の実施の形態と同様の
効果を得ることができる。
【0057】(8)他の実施の形態 なお、本発明は以上のような実施の形態に限定されるも
のではなく、各部材の形状、大きさ、数等は適宜変更可
能である。
【0058】例えば、第7の実施の形態における流量調
整用絶縁物19、20を、図8に示すように断面が階段
状の物を用いて、冷却ブロック内の下部の方を薄く、上
部に行くほど厚くした物を絶縁筒に全周に配置しても、
同様の効果を期待できる。また、この流量調整用絶縁物
19、20を一体型とせずに分割型にしても、下部の方
を薄く、上部に行くほど厚くすれば同様の効果が得られ
る。
【0059】さらに、第5の実施の形態と第6の実施の
形態とを組み合わせること等によって、より効果的な冷
却を行うことができ、より冷却効率の優れた小形軽量の
変圧器を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
冷却ブロック内における複数の円板巻線を均一に冷却す
ることが可能な誘導電器巻線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導電器巻線の第1の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図2】本発明の誘導電器巻線の第2の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図3】図2の実施の形態の断面斜視図である。
【図4】本発明の誘導電器巻線の第3の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図5】本発明の誘導電器巻線の第4の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図6】本発明の誘導電器巻線の第5の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図7】本発明の誘導電器巻線の第6の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図8】本発明の誘導電器巻線の第7の実施の形態を示
す縦断面図である。
【図9】本発明の誘導電器巻線の他の実施の形態を示す
縦断面図である。
【図10】従来の誘導電器巻線の一例を示す断面斜視図
である。
【図11】図10の従来例の平面図である。
【図12】図10の従来例のI−I縦断面図である。
【符号の説明】
1…内側絶縁筒 2…外側絶縁筒 3…円板巻線 4…水平間隔片 5…水平冷却路 6…内側垂直間隔片 7…外側垂直間隔片 8…内側垂直冷却路 9…外側垂直冷却路 10…内側閉塞板 11…外側閉塞板 12…流速 13…内側流量調整用絶縁板 14…外側流量調整用絶縁板 15…穴 16…流量調整用絶縁板 17,19…内側流量調整用絶縁物 18,20…外側流量調整用絶縁物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記冷却ブロックの下側の閉塞物が前記内側閉塞物であ
    る場合には前記外側垂直冷却路を部分的に狭くし、前記
    冷却ブロックの下側の閉塞物が前記外側絶縁物である場
    合には前記内側垂直冷却路を部分的に狭くする流量調整
    用絶縁板が、前記冷却ブロック内における少なくとも一
    段の前記水平冷却路に全周にわたって配置されているこ
    とを特徴とする誘導電器巻線。
  2. 【請求項2】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記冷却ブロックの下側の閉塞物が前記内側閉塞物であ
    る場合には前記外側垂直冷却路を閉塞し、前記冷却ブロ
    ックの下側の閉塞物が前記外側絶縁物である場合には前
    記内側垂直冷却路を閉塞する流量調整用絶縁板が、前記
    冷却ブロック内における少なくとも一段の前記水平冷却
    路に全周にわたって配置され、 前記流量調整用絶縁板における前記内側垂直冷却路の閉
    塞部分及び前記外側垂直冷却路の閉塞部分には、前記絶
    縁流体が流入可能な穴が少なくとも1つ形成されている
    ことを特徴とする誘導電器巻線。
  3. 【請求項3】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記冷却ブロック内における少なくとも一段の水平冷却
    路が、他の水平冷却路よりも軸方向の幅が広く構成さ
    れ、 前記幅広の水平冷却路の軸方向の幅を他の水平冷却路の
    軸方向の幅と同一の幅に二分する位置に、前記内側垂直
    冷却路及び前記外側垂直冷却路のいずれにも突出しない
    流量調整用絶縁板が全周にわたって配置されていること
    を特徴とする誘導電器巻線。
  4. 【請求項4】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記冷却ブロックの下側の閉塞物が前記内側閉塞物であ
    る場合には前記外側垂直冷却路を部分的に狭くし、前記
    冷却ブロックの下側の閉塞物が前記外側絶縁物である場
    合には前記内側垂直冷却路を部分的に狭くするように、
    前記冷却ブロック内の少なくとも一段の前記円板巻線の
    端部が全周にわたって突出していることを特徴とする誘
    導電器巻線。
  5. 【請求項5】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記各冷却ブロック内における前記水平冷却路の数が、
    下部から上部の前記冷却ブロックになるほど少なくなる
    ように、前記内側閉塞物及び前記外側閉塞物が配置され
    ていることを特徴とする誘導電器巻線。
  6. 【請求項6】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記各冷却ブロック内における前記各水平冷却路の軸方
    向の幅が、下部から上部になるほど狭くなるように、前
    記円板巻線が配置されていることを特徴とする誘導電器
    巻線。
  7. 【請求項7】 外側絶縁筒と、その内側に同軸に配設さ
    れた内側絶縁筒と、前記外側絶縁筒と前記内側絶縁筒と
    の間の軸方向に複数段積層された円板巻線と、前記円板
    巻線相互の間隔により構成された水平冷却路と、前記円
    板巻線端と前記内側絶縁筒との間隔により構成された内
    側垂直冷却路と、前記円板巻線端と前記外側絶縁筒との
    間隔により構成された外側垂直冷却路とを備え、前記内
    側垂直冷却路を閉塞する内側閉塞物及び前記外側垂直冷
    却路を閉塞する外側閉塞物を、前記円板巻線の複数段毎
    に交互に配置することにより、前記円板巻線の複数段毎
    に1つの冷却ブロックが形成され、前記冷却ブロックの
    下側から絶縁流体が流入される誘導電器巻線において、 前記冷却ブロックの上側の閉塞物が前記内側閉塞物であ
    る場合には前記内側垂直冷却路を上部になるほど狭く
    し、前記冷却ブロックの上側の閉塞物が前記外側絶縁物
    である場合には前記外側垂直冷却路を上部になるほど狭
    くする流量調整用絶縁物が、各冷却ブロック内における
    前記内側絶縁筒の内面側又は前記外側絶縁筒の内面側に
    下部から上部になるほど隆起させて全周にわたって形成
    されていることを特徴とする誘導電器巻線。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6577027B2 (en) 2000-08-29 2003-06-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Electrical equipment winding structure providing improved cooling fluid flow
JP2013229531A (ja) * 2012-04-27 2013-11-07 Hitachi Ltd 静止誘導電器
KR20160098627A (ko) * 2015-02-10 2016-08-19 현대중공업 주식회사 냉각 효율을 향상시킨 변압기
JP2019204883A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 富士電機株式会社 誘導電器巻線の冷却構造及び誘導電器

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