JPH09293193A - 電波式車両感知器 - Google Patents

電波式車両感知器

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JPH09293193A
JPH09293193A JP8107007A JP10700796A JPH09293193A JP H09293193 A JPH09293193 A JP H09293193A JP 8107007 A JP8107007 A JP 8107007A JP 10700796 A JP10700796 A JP 10700796A JP H09293193 A JPH09293193 A JP H09293193A
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vehicle
amplitude
phase
pseudo noise
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JP8107007A
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Inventor
Kouichi Kunitoki
浩一 國時
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面からの反射波及び他の隣接車線を走行す
る車両の影響を受けることなく、被測定車両の検出を行
い、速度を正確に測定する。 【解決手段】 従来の電波式車両感知器のパルス変調方
式に変え、自己相関の強い疑似ノイズ信号により位相変
調をかけた送信信号を送信し、被測定車両からの反射波
を受信した受信信号と測定距離に相当する遅延時間だけ
遅らせた疑似ノイズ信号により位相変調したローカル信
号との相関をとる。この相関をとった後の信号のレベル
を検波し、車両を検出するとともに、ドップラ周波数を
検出することにより、速度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交通状況をリア
ルタイムで把握するために、道路上に設置し、道路を走
行する車両の台数と速度を測定する電波式車両感知器に
関する。電波式車両感知器は、車線毎に設置され、それ
ぞれの車線を走行する車両を検出し、またドップラ周波
数から速度を測定するもので,車両台数及び速度情報
は、信号機に送られ、信号機では、車両台数が多く、速
度が低い時には、混雑あるいは渋滞が生じていると判断
し、信号の青時間を長くする等の制御が行われる。この
ため、電波式車両感知器では、各車線を走行する車両の
台数及び速度を正確に測定する必要があり、車両台数あ
るいは速度情報が誤った場合は、信号機制御が不適切と
なり、青時間が短い場合は、長い渋滞を発生させたり、
あるいは、逆に不要に長い青時間が発生した場合は、交
差側の道路を走行する車両を長く待たせたり、長い渋滞
を発生させる等の大きな問題が生じる。
【0002】
【従来の技術】図8は電波式車両感知器の設置状況を示
す図であり、また、図9は従来の電波式車両感知器の構
成を示すブロック図である。図において、1a、1bは
道路上に設定されている車線、2a、2bはこの車線1
a、1bそれぞれに対応して設けた電波式車両感知器の
アンテナ、3a、3bは電波式車両感知器本体、4a、
4bは車線上を走行する車両、5は信号機、6は信号灯
器、7は送信機、8は送信機7の出力をパルス変調する
スイッチ、9はアンテナ2aの受信信号の振幅を検波す
る検波器、10aは検波器9の出力をサンプリングする
第1のサンプルホールド、11は第1のサンプルホール
ド10aの出力を所定の値と比較し、所定の値よりも大
きい場合に車両を検出する振幅検出器、12はアンテナ
2aの受信信号とスイッチ8の出力の1部を混合するミ
キサ、10bはミキサ12の出力をサンプリングする第
2のサンプルホールド、13は第2のサンプルホールド
10bの出力からドップラー周波数を検出し、車両4a
の速度を検出する周波数検出器、14はスイッチ8、検
波器9、第1のサンプルホールド10a及び第2のサン
プルホールド10bの制御信号を発生するタイミング発
生器である。
【0003】次に動作について説明する。図8におい
て、電波式車両感知器のアンテナ2a、2bは、道路の
車線毎に設置され、車線1a、1bそれぞれを走行する
車両の台数及び速度を測定するものである。従って、電
波式車両感知器のアンテナ2aは、車両4aのように当
該車線を通過する車両は確実に検出し、速度を正確に測
定することが要求され、逆に車両4bのように他の車線
1bを走行する車両に対しては誤って検出したり、ある
いは電波式車両感知器のアンテナ2aが車両4aの速度
を測定している時に車両4bの影響を受けて誤った速度
を測定したりしないことが要求される。
【0004】図9において、送信機7は連続波を発振し
ている。スイッチ8はタイミング発生器14の出力に従
い、送信機7の出力をパルス変調し、送信信号を出力す
る。アンテナ2aは、この送信信号を車両4aに放射
し、その反射波を受信する。受信した反射波は、検波器
9で振幅検波し、このパルス出力を第1のサンプルホー
ルド10aでサンプリングし、この出力が所定の値に比
べ大きい場合に車両を検出する。一方、ドップラ信号は
送信信号と受信信号が時間的に重なっている部分でのみ
発生するため、受信した反射波と送信信号の一部をミキ
サ12で混合し、この出力を第2のサンプルホールド1
0bで所定のタイミングでサンプリングすることにより
ドップラ信号を抽出する。図10は、従来の電波式車両
感知器の動作を説明する図で、aは送信信号、bは受信
信号、cは受信信号の振幅をサンプリングするタイミン
グをつくる第1のサンプリング信号、dはドップラ信号
を検出するための第2のサンプリング信号、eは第1の
サンプリング信号cによってサンプリングされた受信信
号の振幅信号、fは第2のサンプリング信号によってサ
ンプリングされたドップラ信号、gは路面からの反射
波、hは他の隣接車線を走行する車両からの反射波であ
る。受信信号の振幅をサンプリングするタイミングは、
第1のサンプリング信号cのように、送信信号の漏れの
影響をなくすため、送信信号aが切れた後でかつ車両4
aからの受信信号bが受信される時間帯に設定される。
一方、ドップラ信号をサンプリングするタイミングは、
第2のサンプリング信号dのように、送信信号aと受信
信号bが時間的に重なっていて、ドップラ効果を生じて
いる時間帯に設定する。このように、従来の電波式車両
感知器は、受信信号の振幅から車両を検出するタイミン
グとドップラ周波数を測定し速度を検出するタイミング
が異なっており、ドップラ周波数を測定するための時間
を確保するために送信信号のパルス幅が長くなり、図1
0に示すように車両4aからの反射波と車線1aの路面
からの反射波gや車線1bを走行する車両4bからの反
射波hを時間的に分離することができないため、車線1
aの路面からの反射の影響及び車線1bを走行する車両
の反射の影響を受け、誤って車両を検出したり、間違っ
た速度を出力したりすることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す構成では、
車両の検出と速度の測定を異なった時間帯に個々に行っ
ており、車両速度を測定するドップラ信号を抽出するた
めに送信パルス幅は所定の時間以上必要となるため、車
両の存在を検出する振幅検出器では、路面或は他の隣接
車線を走行する車両と当該車線を走行している車両を距
離により弁別することができない。このため、路面の状
況が急激に変化した場合、或は他の隣接車線を電波反射
の強い車両が走行した場合など、誤って車両を検出する
こと、また誤った速度を測定することなどの問題があっ
た。
【0006】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、路面からの反射或は他の隣接す
る車線を走行する車両の影響を受けることをないように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による電波式
車両感知器は、自己相関の強い疑似ノイズ信号を用い
て、受信信号の距離弁別を行い、被測定車両からの反射
波のみを抽出する。疑似ノイズ信号により送信信号を位
相変調し、被測定車両にこの送信信号を放射し、被測定
車両からの反射波と、送信信号を変調した疑似ノイズ信
号を所定の時間だけ遅らせた信号により送信波の一部を
位相変調したローカル信号とを混合してローカル信号と
受信信号の相関をとり、被測定車両からの反射波の受信
までの遅れ時間と疑似ノイズ信号の所定の遅延時間をあ
わせることにより受信信号の振幅が最大となるため、被
測定車両と被測定車両とは異なる距離にある路面或いは
隣接車線を走行する車両とを距離により弁別することが
できる。
【0008】また、第2の発明によれば、受信信号のミ
キサの出力をAD変換し、AD変換された信号をフーリ
エ変換することにより、受信信号を周波数分析し、この
周波数分析した周波数成分を比較して、車両の検出とド
ップラ周波数の検出を同時に行うことができた場合に、
車両を検出する。
【0009】また、第3の発明によれば、被測定車両か
らの反射がかえってこないタイミングになるように疑似
ノイズ信号を遅延させた信号で送信波の一部を位相変調
し、この信号と受信信号を混合し、相関をとることによ
り被測定車両からの反射波以外のノイズレベルを検出し
てこのノイズレベルと被測定車両からの反射信号のレベ
ルを比較し、被測定車両からの反射信号のレベルが、ノ
イズのレベルに対し、所定の値倍以上になっている場合
に車両を検出する。
【0010】また、第4の発明によれば、路面からの反
射波がかえってくるタイミングにあわせて疑似ノイズ信
号を遅延させた信号で送信波の一部を位相変調し、この
信号と受信信号を混合し、相関をとることにより路面か
らの反射波のレベルを検出してこのレベルと被測定車両
からの反射信号のレベルを比較し、被測定車両からの反
射信号のレベルが、車両を検出する。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1のブロック図を示
す。2a、7、11、12、13は、従来の装置と同じ
である。15は疑似ノイズ発生器、16aは疑似ノイズ
発生器15の出力により送信機7の出力を位相変調する
第1の位相変調器、17は疑似ノイズ発生器13の出力
を所定の時間遅れさせる遅延回路、16bは遅延回路1
7の出力を用いて送信機7の出力の1部を位相変調する
第2の位相変調器である。
【0012】次に動作について図5、図6及び図7を用
いて説明する。図5は疑似ノイズ信号の説明図で、図に
おいて、iは疑似ノイズにより変調された送信波、jは
被測定車両に反射して受信された受信波である。図6は
疑似ノイズ信号の自己相関関数の相関波形であり、図に
おいてkは疑似ノイズ発生器15で発生する疑似ノイズ
の自己相関関数の相関波形1例を示す。図7は疑似ノイ
ズ信号の自己相関が取れる測定範囲を示す図であり、図
において、1〜4は図8と同じで、21は受信信号のう
ち、疑似ノイズ信号で自己相関の取れる測定範囲であ
る。この発明による電波式車両感知器は、自己相関の強
い(例えばM系列のような)疑似ノイズ信号を用いて、
受信信号と、送信信号を変調した疑似ノイズ信号を所定
の距離に相当する時間だけ遅らせて送信機の出力の一部
に位相変調をかけたローカル信号との相関をとることに
より、、図6に示すように、距離に応じて受信信号が復
調された出力信号の振幅が大きく変化する効果を用いて
距離の弁別を行う。疑似ノイズ信号に自己相関の強い信
号を用いた場合、受信信号を復調するためには、送信信
号を変調した疑似ノイズ信号に対し、車両4aとアンテ
ナ2aとの相対距離を基に所定の時間だけ遅らせたロー
カル信号を用いる必要がある。測定距離の範囲は疑似ノ
イズで変調する変調周波数で決まる。疑似ノイズの符号
長は長い方が相関をとることによる効果が大きくなる
が、疑似ノイズ信号の周期はその繰返し周波数がドップ
ラ周波数の範囲に入るとドップラ周波数検出(速度測
定)に影響を与えるため、所定の周期以上に長くはでき
ない。従って、疑似ノイズ信号の符号長は変調周波数の
上限と周期の上限から決定される。これらの関係は”数
1”に示す通りとなる。
【0013】
【数1】
【0014】疑似ノイズの発生周波数は、疑似ノイズの
相関がとれている範囲が図6に示すとおり±1信号分の
ずれの範囲であることから、この範囲に測定範囲21が
入るように選定する。受信信号を復調する時に用いるロ
ーカル信号に位相変調をかける疑似ノイズ信号は、測定
範囲21の中心で相関がピークになるように選択する。
以上のように構成することにより、アンテナ2aの前方
でRminとRmaxの間となる測定範囲21にある車
両4aからの反射のみ復調され、車両の検出とドップラ
周波数を検出することができる。通常、図7に示すよう
に、アンテナ2aは、高さ5.5m程度に設置され、車両
は概ね1〜3.8mの範囲であることから、測定範囲21は
アンテナから1.7〜4.5mの範囲となる。第1の位相変調
器16aは疑似ノイズ発生器15の出力により送信機7
の出力を位相変調する。アンテナ2aは第1の位相変調
器16aの出力を車両4aに向けて放射し、車両4aか
らの反射波を受信する。遅延回路17は、上記のように
測定範囲の中心までの距離に相当する遅延時間が設定さ
れており、疑似ノイズ発生器15の疑似ノイズ信号出力
に遅延をかける。第2の位相変調器14bは、遅延回路
17aの出力により送信器7の出力の1部を位相変調す
る。ミキサ12は第2の位相変調器16bの出力とアン
テナ2aの出力を混合し、相関をとるため、ミキサ12
の出力は測定範囲にある走行車両の反射波のみ相関がと
れ復調される。振幅検出器11は走行車両がないときの
レベルを基準として所定の値倍のしきい値が設定され、
これを越えるレベルに達したとき、車両を検出する。周
波数検出器はミキサ12の出力からドップラ周波数成分
を検出し、車両の走行速度を出力する。以上のように構
成することにより、測定範囲以外の距離の反射波は疑似
ノイズ信号の自己相関の特性からレベルが抑圧され、被
測定車両からの反射波は抑圧されることなく復調される
ため、路面或は他の隣接車線を走行する車両からの反射
波の影響を受けることなく、正確に当該車線を走行する
車両を検出し、速度を測定することができる。
【0015】実施の形態2.図2は実施の形態2のブロ
ック図を示す。2a、7、11、12、16a、16
b、17は第1の実施例と同じである。18はミキサ1
2の出力をAD変換するAD変換器、19はAD変換器
18の出力をディスクリートフーリエ変換するフーリエ
変換器、20はフーリエ変換器19の出力から被測定車
両のレベルとドップラ周波数を検出する検出器である。
【0016】次に動作について説明する。ミキサ12の
出力をAD変換器18でAD変換し、フーリエ変換器1
9でディスクリートフーリエ変換することにより、受信
信号は周波数により分析され、周波数成分毎の振幅が計
算される。このため、ノイズは周波数軸上で分割され、
平均化され、このノイズのレベルに対して被測定車両の
反射レベルが所定の値倍以上に高い場合に検出すること
により、誤って車両を検出することがなく、車両の検出
精度が高くなる。検出器20はこの周波数成分毎に分析
された振幅を比較し、各週端数成分の平均値を求め、こ
の平均値に対し所定の値倍以上大きいものを車両として
検出し、この周波数成分を被測定車両の速度として周波
数を検出する。この場合、被測定車両とそれ以外の路面
からの反射波及び他の隣接車線を走行する車両からの反
射波はドップラ周波数の成分が異なるため分離でき、被
測定車両のみの検出及び速度測定が行える。以上のよう
に、フーリエ変換器を用いることにより、車両の検出と
ドップラ周波数の検出を同時に行え、車両の検出精度を
高めることができる。
【0017】実施の形態3.図3は実施の形態3のブロ
ック図を示す。図において、2a、7、11、12、1
6a、16b、17は第1の実施例と同じである。第1
の実施例に対し、17bは第1の遅延回路17aの遅延
時間とは異なる所定の遅延時間に設定されている第2の
遅延回路、16cは第2の遅延回路17bの出力により
送信機7の出力の一部を位相変調する第3の位相変調
器、12bは第3の位相変調器16cの出力とアンテナ
2aの出力を混合し、相関をとる第2のミキサ、11b
は第2のミキサ12bの出力の振幅を検出する振幅検出
器、21は第1の振幅検出器11aと第2の振幅検出器
11bの出力を比較する振幅比較器である。
【0018】次に動作について図5、6を用いて説明す
る。図6において、lは第3の位相変調器16cで変調
された信号の変調波である。この場合、送信波i及び受
信波jのどちらともタイミングが異なるため、第2のミ
キサ12bの出力では送信波、受信波ともに、相関波形
kのうち、疑似ノイズ信号のずれのビット数が1以上と
なり、ピークではない出力振幅しか得られない。このよ
うなタイミングになるように第2の遅延回路17bの遅
延時間を設定することにより、アンテナ2aで測定範囲
以外の距離から受信されたノイズ及び送信波のもれなど
を復調し、第2の振幅検出器11bで検出することがで
きる。振幅比較器21では、第1の振幅検出器11aで
検出される被測定車両の受信レベルと第2の振幅検出器
11bで検出される被測定車両以外の受信レベルを比較
し、第1の振幅検出器11aの振幅の方が所定の係数倍
以上に大きい場合に車両を検出したと判断する。所定の
値は、第1の実施例で設定した測定範囲を車両が走行し
た場合に得られる相関の利得と、電波式車両感知器が受
信するノイズの量を考慮して設定する。以上のように構
成することにより、被測定車両を検出するときに、測定
範囲以外から受信する時々刻々変動するノイズの量を検
出し、この量と被測定車両からの受信レベルを常に比較
しながら、車両の在否を判定することができるため、路
面や他の隣接車線を走行する車両の影響を受けることな
く、正確に車両を検出し、その走行速度を周波数検出器
13で検出することができる。
【0019】実施の形態4.図4は実施の形態4のブロ
ック図を示す。図において、2a、7、11、12、1
6a、16b、17、21は第3の実施例と同じであ
る。17cは第1の遅延回路17a及び第2の遅延回路
17bのどちらとも異なる遅延時間に設定された第3の
遅延回路、16dは第3の遅延回路17cの出力により
送信機7の出力の1部を位相変調する第4の位相変調
器、12cは第4の位相変調器16dの出力とアンテナ
2aの出力を混合し、相関をとる第3のミキサ、11c
は第3のミキサ112cの出力の振幅を検出する第3の
振幅検出器である。22は振幅比較器11a、11b、
11cの3出力を用いて車両を検出する複合振幅比較器
である。
【0020】次に動作について説明する。第3の遅延回
路17cは被測定範囲に比べ少し遠い距離にある路面か
らの反射波と相関がとれるように第1の遅延回路17a
に対し、その距離に相当する分遅延時間を長く設定す
る。このように設定することにより、第4の位相変調器
16dの出力は路面からの反射波に相関がとれるローカ
ル信号となり、第3のミキサ12cの出力では路面から
の反射波が受信できる。第3の振幅検出器11cはこの
路面からの反射波のレベルを検出する。複合振幅比較器
22は、実施例3で示した第1の振幅比較器11aの出
力と第2振幅比較器11bの出力を比較するのと同時
に、第1の振幅比較器11aの出力と第3の振幅比較器
11cの出力を比較し、第1の振幅比較器11aの出力
が第3の振幅比較器11cの出力に所定の値を掛けた値
に対し所定の値以上大きい場合に車両の検出を行う。走
行車両がない状態では、電波式車両感知器の受信する信
号は路面からの反射波がほとんどであり、路面からの反
射波は路面の状態に応じて大きく変動することから車両
が走行したと誤って検出したり、或は車両が走行したに
もかかわらず検出できない場合があるが、以上のように
構成することにより、直接路面の反射波の受信レベルを
測定し、走行車両からの反射波から路面からの反射波の
影響を取り除くことにより、確実に走行車両を検出する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】第1の発明によれば、電波式車両感知器
は、疑似ノイズ信号により送信波を位相変調することに
より、路面からの反射や他の隣接車線を走行する車両の
影響を取り除くことができ、誤って車両を検出したり、
実際とは異なる速度を測定したりすることをなくすこと
ができる。
【0023】また、第2の発明によれば、ディスクリー
トフーリエ変換を行うことにより、被測定車両の反射波
のレベルとドップラ周波数を同時に検出することがで
き、路面や他の隣接車線を走行する車両の成分が分離で
きるため、これらの影響をなくすことができる。
【0024】また、第3の発明によれば、被測定車両が
存在しない範囲に相当するタイミングで位相変調したロ
ーカル信号で復調することにより、基準となるノイズレ
ベルを検出してこれと被測定車両を検出した信号のレベ
ルを比較し、被測定車両のレベルが所定の係数倍以上に
大きい場合に車両を検出することにより、路面や他の隣
接車線を走行する車両の影響をなくすることができる。
【0025】また、第4の発明によれば、路面からの反
射レベルを検出するタイミングで位相変調したローカル
信号で復調することにより、特に変動の大きい路面から
の影響をなくすことができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電波式車両感
知器のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す電波式車両感
知器のブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す電波式車両感
知器のブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す電波式車両感
知器のブロック図である。
【図5】 疑似ノイズ信号の説明図である。
【図6】 疑似ノイズ信号の自己相関関数の相関波形の
1例である。
【図7】 疑似ノイズ信号の自己相関が取れる測定範囲
を示す図である。
【図8】 電波式車両感知器の設置図である。
【図9】 従来の電波式車両感知器のブロック図であ
る。
【図10】 従来の電波式車両感知器の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 車線 2 アンテナ 3 電波式車両感知器本体 4 車両 5 信号機 6 信号灯器 7 送信機 8 スイッチ 9 検波器 10 サンプルホールド 11 振幅検出器 12 ミキサ 13 周波数検出器 14 タイミング発生器 15 疑似ノイズ発生器 16 位相変調器 17 遅延回路 18 AD変換器 19 フーリエ変換器 20 検出器 21 振幅比較器 22 複合振幅比較器 23 測定範囲 a 送信信号 b 受信信号 c 第1のサンプルホールド信号 d 第2のサンプルホールド信号 e 受信レベル信号 f ドップラ信号 g 路面からの反射波 h 他の隣接車線からの反射波 i 送信波 j 受信波 k 相関波形 l ロ−カル信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信機と、所定の周波数で所定の周期の疑
    似ノイズ信号を発生する疑似ノイズ発生器と、この疑似
    ノイズ発生器の出力により上記送信機の出力を位相変調
    する第1の位相変調器と、この第1の位相変調器の出力
    を走行してくる車両に照射し、走行してくる車両からの
    反射波を受信する アンテナと、上記疑似ノイズ発生器
    の出力を所定の時間だけ遅延させる第1の遅延回路と、
    この第1の遅延回路の出力を用いて上記送信機の出力の
    1部を位相変調する第2の位相変調器と、この第2の位
    相変調器の出力と上記アンテナの出力を混合する第1の
    ミキサと、この第1のミキサの出力の振幅を検出する第
    1の振幅検出器と、上記第1のミキサの出力からドップ
    ラ周波数を検出する第1の周波数検出器を具備した電波
    式 車両感知器。
  2. 【請求項2】 送信機と、所定の周波数で所定の周期の
    疑似ノイズ信号を発生する疑 似ノイズ発生器と、この
    疑似ノイズ発生器の出力により上記送信機の出 力を位
    相変調する第1の位相変調器と、この第1の位相変調器
    の出力を走行してくる車両に照射し、走行してくる車両
    からの反射波を受信するアンテナと、上記疑似ノイズ発
    生器の出力をを所定の時間だけ遅延させる第1の遅延回
    路と、この第1の遅延回路の出力を用いて上記送信機の
    出力を位相変調する第2の位相変調器と、この第2の位
    相変調器の出力 と上記アンテナの出力を混合する第1
    のミキサ、この第1のミキサの出力をAD変換するAD
    変換器、このAD変換器の出力をディスクリートフーリ
    エ変換するフーリエ変換器、このフーリエ変換器の出力
    から車両 の検出とドップラ周波数の検出を同時に行う
    検出器を具備した電波式車 両感知器。
  3. 【請求項3】 上記疑似ノイズ発生器の出力を上記第1
    の遅延回路とは異なる所定の時間だけ遅延させる第2の
    遅延回路と、この第2の遅延回路の出力信号を用いて上
    記送信機の出力の一部を位相変調する第3の位相変調器
    と、この第3の位相変調器の出力と上記アンテナの出力
    を混合する第2のミキサと、この第2のミキサの出力の
    振幅を検出する第2の振幅検出器と、この第2の振幅検
    出器の出力と上記第1の振幅検出器の振幅を比較し、第
    1の振幅検出器の出力が第2の振幅検出器の出力に対
    し、所定の係数倍以上大きい場合に車両を検出する振幅
    比較器を具備することを特徴とする請求項1記載の電波
    式車両感知器。
  4. 【請求項4】 上記疑似ノイズ発生器の出力を上記第1
    の遅延回路及び第2の遅延回路とは異なる所定の時間だ
    け遅延させる第3の遅延回路と、この第3の遅延回路の
    出力信号を用いて上記送信機の出力の一部を位相変調す
    る第 4の位相変調器と、この第4の位相変調器の出力
    と上記アンテナの出力を混合する第3のミキサと、この
    第3のミキサの出力の振幅を検出する第3の振幅検出器
    と、この第3の振幅検出器の出力と上記第1の振幅検出
    器及び上記第2の振幅検出器の振幅を比較し、第1の振
    幅検出器の出 力が第2の振幅検出器の振幅より所定の
    係数倍以上大きく、さらに第3の振幅検出器の出力に所
    定の値を掛けたものより所定の値以上大きい場 合に車
    両を検出する複合振幅比較器を具備することを特徴とす
    る請求項3記載の電波式車両感知器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010237727A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Saiden Electronics Co Ltd 渋滞検知装置及びプログラム
JP2011204138A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 East Nippon Expressway Co Ltd 走行車両台数計測装置及びプログラム
JP2015163870A (ja) * 2014-01-30 2015-09-10 インフィネオン テクノロジーズ アーゲーInfineon Technologies Ag レーダ信号を処理するための方法、装置、およびシステム

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