JPH09292331A - 粉体成分測定装置 - Google Patents

粉体成分測定装置

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JPH09292331A
JPH09292331A JP13125896A JP13125896A JPH09292331A JP H09292331 A JPH09292331 A JP H09292331A JP 13125896 A JP13125896 A JP 13125896A JP 13125896 A JP13125896 A JP 13125896A JP H09292331 A JPH09292331 A JP H09292331A
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JP
Japan
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powder
measuring
measurement
sample
component
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JP13125896A
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English (en)
Inventor
Satoru Satake
覺 佐竹
Satoshi Eto
聡 江藤
Takeshi Takayama
剛 高山
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粉体のサンプリングを自動化して、分光分析測
定装置による迅速且つ正確な粉体成分測定装置を得る。 【構成】 任意長の筒63を上下方向に配置した測定セ
ル58筒63の下方には粉体のバッチ処理を可能にする
開閉弁64と該開閉弁64を開閉動作させる駆動装置6
5により構成する開閉弁装置66を設けてあり、該開閉
弁装置66の上部の筒壁には測定セル58筒内部の粉体
に光を照射して反射光を測定可能に測定窓67が開設し
てある。更に、該測定窓67に対して進退自在にして測
定セル58筒内の粉体を押圧する押圧部材68と該押圧
部材68を進退自在に駆動する駆動装置69からなる押
圧装置70とから構成してある。噴射装置72を測定窓
67の上部に設けてあり、前記測定窓には光学処理装置
59を望ませて、粉体に光を照射して反射光を受光し、
該受光信号をサンプル測定制御装置57に入力するよう
にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】粉体の脂肪、灰分等の成分を分光
分析によって測定する粉体成分の分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日本国内における小麦粉などの検査基準
はどこの国よりも厳しいことが良く知られおり、それに
合わせて検査機器による測定の手間を省力化することと
測定精度の向上が望まれている。
【0003】これまででもっとも簡単な粉体の成分分析
は、粉体を採取して測定セルに充填し分光分析を応用し
た成分測定装置で測定するものがあった。また、最近で
は測定装置に被測定粉体を入れるのではなく、測定装置
から光ファイバ−ケ−ブルで受光センサ−を延長し、測
定しようとする粉体中に直接センサ−を挿入するものな
どがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記2
例のうち前者のものは、粉体を採取する、測定セルに充
填する、測定装置に入れる、という手作業であり、これ
らを自動化するには複雑な採取装置を作らなければなら
なかった。また、後者のものは、非常に手軽な測定が可
能になったものの、受光センサ−を試料に挿入した時の
受光センサ−に対する粉体の密度が、測定者の個人差や
測定位置によって一定とならず、その測定値は目安には
なっても、精度の良い測定とはいえなかった。
【0005】以上のことから、粉体の採取を自動化して
手軽に精度の高い成分分析を行うことのできる粉体成分
分析装置の提供を技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定セルに製
粉システムから得られる粉体サンプルを供給し、該粉体
サンプルに光を照射してその透過光あるいは反射光から
吸光度を測定し、該吸光度から特定成分を演算するよう
にした成分測定装置において、前記測定セルは任意長の
筒を上下方向に配置した測定セルの筒の下方には、粉体
のバッチ処理を可能にした開閉弁装置と、該開閉弁装置
の上部筒壁に測定窓を開設し、筒内部の粉体に光を照射
して反射光を測定可能にし、前記測定窓には光照射部と
受光部とからなり任意波長の光を処理する光学処理装置
を設け、前記各装置に連絡して装置の作動制御を行い、
光学処理装置の光から吸光度を出力するサンプル測定制
御装置等から測定装置を構成しており、該測定装置の出
力吸光度から任意の粉体成分を演算し該演算した成分値
を出力する成分演算制御装置を加えた粉体成分測定装置
により前記課題を解決するための手段とした。
【0007】前記測定窓に対して筒内の粉体を押圧する
押圧部材を進退自在にした押圧装置を設けたことにより
前記課題を解決するための手段とした。
【0008】また、一方を前記開閉弁装置の下方に接続
し他方を吸引装置へ接続すると共に前記測定セル筒に並
設させ、該測定セルの測定窓上部で連通させたサンプル
バイパス路を設けること、更に、空気圧そう装置に連絡
し前記測定セル筒内部の粉体を一掃する複数のエア−噴
射口を有する噴射装置を測定窓の上部筒壁に設けてあ
り、前記複数個のエア−噴射口は、少なくとも前記測定
窓と押圧部材に向けて噴射するよう設けたこと、製粉シ
ステムの粉体搬送路から前記測定セルへ粉体を供給する
サンプル供給路が開閉装置を介して設けてあり、該開閉
装置はサンプル測定制御装置によって開閉制御するよう
にしたことで、前記手段を有効に作用させるようにし
た。
【0009】前記測定窓近傍には粉体検知センサ−が設
けてあり、粉体サンプルが前記測定セルに供給開始され
た後、粉体検知センサ−が任意時間連続して粉体検知信
号を出力した後に、前記開閉装置を閉とし押圧部材を測
定窓側へ作動させて吸光度を測定するようにしてある。
【0010】
【作用】測定セルに製粉システムから得られる粉体サン
プルを供給し、該粉体サンプルに光を照射してその透過
光あるいは反射光から吸光度を測定し、該吸光度から特
定成分を演算するようにした従来の成分測定装置では、
サンプリングから測定まで手作業によるものであったた
め、精度はある程度確保できたが、処理速度は満足でき
たものではなく、この処理速度がネックとなって、有効
とは予想されながら成分値を製粉装置の制御にフィ−ド
バックすることは実現されていなかった。
【0011】本発明では、測定装置の測定セルを、任意
長の筒を上下方向に配置し、筒の下方には粉体のバッチ
処理を可能にする開閉弁装置と、該開閉弁装置の上部筒
壁に筒内部の粉体に光を照射して反射光を測定可能に開
設した測定窓と、該測定窓に対して筒内の粉体を押圧す
る押圧部材を進退自在にした押圧装置とから構成したの
で、粉体搬送路からサンプル測定装置の測定セルにサン
プル粉体が流れるように接続すれば、これまで手作業に
頼ってきたサンプリングが自動で行えるようになり、測
定速度を格段に向上させることができた。測定セルでは
開閉弁装置の開閉によって粉体サンプルを測定セルに貯
留したり排出したりすることができるようになり、開閉
弁装置を閉じて測定窓から粉体を望むことができるまで
任意時間粉体サンプルを投入し、その後、測定窓に粉体
を押しつけるように押圧装置を作動させることで粉体の
測定厚が均一となって高精度粉体の吸光度が測定可能と
なる。
【0012】更に、前記測定セルに加え、前記測定窓に
は光照射部と受光部とからなり任意波長の光を処理する
光学処理装置と、前記各装置に連絡して装置の作動制御
を行い吸光度を測定してそのデ−タを出力するサンプル
測定制御装置とからなる測定装置と、該測定装置の出力
吸光度から任意の粉体成分を演算し、該演算した成分値
を出力する成分演算制御装置とから粉体成分測定装置を
構成した。測定窓に望む光学処理装置によって得られる
サンプル粉体の任意波長ごとの光強度はサンプル測定制
御装置で吸光度として測定される。測定された吸光度
は、成分演算制御装置によって演算処理されて成分値と
なり、この成分値を必要とする製粉システムの任意装置
に出力することになる。製粉システムでは得られた成分
値が目標とする成分値であるかを検証して、その差から
目的とする成分値となるよう装置の制御を行うことにな
る。
【0013】このように、サンプリングによって吸光度
測定と吸光度から特定成分を演算算出する工程も連続し
て行うことが可能となったので、これまでの時間を要し
た成分測定が短時間で行えるようになり、成分値を左右
する装置にフィ−ドバックできるようになった。このこ
とは事後的に成分分析をおこない品質による製品分けを
行っていた従来の技術と比較して、成分制御が即座にで
きることにより事前に目的とする成分の製品を製造でき
るという製品品質の確保が確実となったということであ
る。
【0014】また、本発明では、測定セルに供給した粉
体の余分をバイパスさせるサンプルバイパス路を設けて
あり、該サンプルバイパス路は、一方を前記開閉弁装置
の下方に接続し他方を吸引装置へ接続すると共に前記測
定セル筒に並設させ、該測定セル筒の測定窓上部で連通
させてあるので、サンプリングされた粉体の余分なもの
は吸引装置によりサンプルバイパス路に吸引され、サン
プルバイパス路の一方が開閉弁装置の下方に接続してあ
るので、サンプルバイパス路の下方に落下して、製粉シ
ステムの粉体搬送路へ返すことが可能となり、製粉シス
テムの粉体搬送路のどこに粉体成分測定装置の測定セル
が設けてあっても、サンプリングを常に行いながら、測
定に対して余分の粉体はサンプルバイパス路を介しても
との搬送路に常時返送できる。つまり、測定に寄与しな
い多くの粉体が滞ったりすることはなく、したがって測
定も常にリアルタイムに行えて新鮮な粉体がサンプリン
グできる。
【0015】サンプルバイパス路と測定窓との間の測定
セル筒壁に、空気圧そう装置に連絡した複数のエア−噴
射口を有し、測定セル筒内部の粉体を一掃する噴射装置
を設けてあり、前記複数個のエア−噴射口は、少なくと
も測定窓と押圧部材に向けて噴射するよう設けてあるの
で、測定終了後の測定セル内の清掃が可能で、清掃によ
って浮遊する粉体が再び測定窓や押圧部材に付着しない
ようにしてあり、測定精度の向上が計れる。エア−噴射
口の数量やその他のエア−噴射口の配置に制限はなく、
サンプリングと測定に支障が無い限りには効率的で取り
付け可能な位置に噴射口を配置することになる。
【0016】製粉システムの粉体搬送路から測定セルへ
粉体を供給するため、サンプル供給路を開閉装置を介し
て設けて、該開閉装置をサンプル測定制御装置によって
開閉制御するようにしたので、測定セルへのサンプリン
グが完了すると、これ以上の粉体サンプルの供給は不要
となり、サンプル測定制御装置は開閉装置を閉じて粉体
搬送路からの粉体サンプルの供給を停止するものである
から、不要な粉体を別の流路へ流す必要もなく、また装
置の調整など非常時やメンテナンス時における対応も、
製粉システムの搬送路を停止することなく実施は容易と
なる。
【0017】測定窓近傍には粉体検知センサ−が設けて
あり、粉体検知センサ−が任意時間連続して粉体検知信
号を出力した後に、前記サンプル供給路の開閉装置を閉
じて押圧部材を作動させ吸光度を測定するようにしたの
で、サンプリングの量を開閉弁装置を閉じた後の時間経
過だけで推測するよりも、センサ−による検知で粉体の
有無が確認できるため、測定窓には確実に粉体がサンプ
リングできており、なお、粉体サンプルの供給が開始さ
れた後は、粉体検知センサ−の検知信号を中心に、供給
の停止から吸光度の測定及び測定セル内の清掃までの工
程が簡単なロジック回路で構成できるので、測定の自動
化がより簡単で確実となる。
【0018】ところでサンプリングと吸光度の測定を自
動化したので、吸光度測定に係る時間を除けば、ほぼリ
アルタイムで粉体の成分分析が可能であり、製粉プラン
ト等のようにプラントの調整いかんで粉体の成分や品質
が決定されるシステムに利用することで、測定分析され
た成分を直接製粉装置や関連システムにフィ−ドバック
できて、できあがったものを分析して品質を決定するよ
うな事後処理的システムと異なり、予め目標とする品質
の粉体の製造を可能にした製粉システムが実現できる。
【0019】
【実施例】まず、第1図により、本発明に係る一般的な
小麦等の製粉システム例を示す。ここでは4台の製粉機
1,2,3,4と3台の篩い選別機5,6,7を主要構
成としている。第1の粉砕機1は、、サイクロン8に空
気輸送にて連絡し、サイクロン8はその下部にエア−ロ
ックバルブ9を設けるとともに切換弁付バルブ10で粉
砕粒子の一部を、粉砕後の粉砕粒の測定を行う測定部1
1へ適宜供給するよう連絡し、さらに第1の篩選別機5
の供給口へ連絡する。篩選別機5は、粒大によって3段
階に選別分離でき、大粒子排出口12,中粒子排出口1
3,小粒子排出口14を有し、大粒子排出口12は、粉
砕機1の供給口へ、中粒子排出口13は第2の粉砕機の
供給口へ、小粒子排出口14はサイクロン15へとそれ
ぞれ連絡する。
【0020】また第2の粉砕機2は、サイクロン15に
空気輸送にて連絡し、サイクロン15はその下部にエア
−ロックバルブ16を設けるとともに切換弁付バルブ1
7で粉砕粒子の一部を、粉砕後の粉砕粒の測定を行う測
定部18へ適宜供給するように連絡し、さらに第2の篩
選別機6の供給口へ連絡する。篩選別機6は粒大によっ
て3段階に選別分離でき、大粒子排出口19、中粒子排
出口20,小粒子排出口21を有し、大粒子排出口19
は第2の粉砕機2の供給口へ、中粒子排出口20は第3
の粉砕機3の供給口へ、小粒子排出口21はサイクロン
22へとそれぞれ連絡する。
【0021】次に第3の粉砕機は、サイクロン23に空
気輸送にて連絡し、サイクロン23はその下部にエア−
ロックバルブ24を設けると共に切換弁付バルブ25で
粉砕粒子の一部を粉砕後の粉砕粒の測定を行う測定部2
6へ適宜供給するように連絡し、さらに第3の篩選別機
7の供給口へ連絡する。篩選別機7は粒大によって3段
階に選別分離でき、大粒子排出口27、中粒子排出口2
8,小粒子排出口29を有し、大粒子排出口27は第4
の粉砕機4の供給口へ、中粒子排出口28はサイクロン
30へ、小粒子排出口29はサイクロン31へとそれぞ
れ連絡する。そして第4の粉砕機は、サイクロン23に
空気輸送にて連絡する。
【0022】サイクロン8,15,25の排気は、ブロ
ア32を介してサイクロン33へ連絡し、サイクロン2
2,31,30の排気はブロア34を介してサイクロン
35へ連絡し、サイクロン33,35の排気はバッグフ
ィルタ−36を経て外部へ放出する。サイクロン22,
30,31,33,35は共にその下部にエア−ロック
バルブ37,38,39,40,41を設け、砕成物貯
留用の粉体受タンク42,43,44の供給口へ連絡す
る。以上が一般的な小麦等の製粉工程である。
【0023】次に第2図から第6図により本発明の実施
例を示している。まず第2図に示しているものは粉体成
分測定装置50の全体概要であり、符号51で示す測定
装置と、該測定装置51の出力信号を受けて演算を行
い、成分値を必要とする外部装置53に接続した成分演
算制御装置52とから粉体成分測定装置50は構成され
る。また、測定装置51には吸引ファン54とサイクロ
ン55等からなる吸引装置56が接続してある。
【0024】測定装置51には、サンプル測定制御装置
57の他に測定セル58と光学処理装置59を含んでお
り、サンプル測定は測定セル58の上方から粉体サンプ
ルを供給して測定し測定後は下方から排出する。まず測
定セル58からその詳細を説明する。第3図に示すよう
に、製粉システムの粉体の搬送路60から測定セル58
に粉体サンプルを供給するサンプル供給路61を測定セ
ル58の上下流に設けてあり、該上流のサンプル供給路
61はサンプル測定制御装置57により制御される開閉
装置62を介して搬送路60に接続されている。また、
測定セル58にはサンプルバイパス路73(後述)が設
けてある。
【0025】さて測定セル58を第4図から第6図にお
いて詳説する。測定セル58は、任意長の筒63を上下
方向に配置してなり、該筒63の下方には粉体のバッチ
処理を可能にする開閉弁64と該開閉弁64を開閉動作
させる駆動装置65により構成する開閉弁装置66を設
けてあり、該開閉弁装置66の上部の筒壁には測定セル
58筒内部の粉体に光を照射して反射光を測定可能に測
定窓67が開設してある。更に、該測定窓67に対して
進退自在にして測定セル58筒内の粉体を押圧する押圧
部材68と該押圧部材68を進退自在に駆動する駆動装
置69からなる押圧装置70とから構成してある。ま
た、コンプレッサ−等の空気圧そう装置(図示せず)に
連絡し、測定セル58内部の粉体を一掃する複数のエア
−噴射口71を有する噴射装置72を測定窓67の上部
に設けてあり、前記噴射装置72の複数個のエア−噴射
口71は、少なくとも前記測定窓67と押圧装置70の
押圧部材68に向けて噴射するよう設けられている。な
お、前記測定窓には光学処理装置59を望ませてあり、
粉体に光を照射して反射光を受光し、該受光信号をサン
プル測定制御装置57に入力するようにしてある。前述
した測定窓67は無水石英ガラス等による分光分析に影
響のない板材料であることが望ましく、その形状も入射
光や反射光の通過が直角になるように平面であることが
望ましいが、測定セルの内周形状に沿って、その影響が
最小限となるよう曲面に形成することもある。
【0026】ところで測定セル58にはサンプルバイパ
ス路73を設けてある。該サンプルバイパス路73は、
一方を前記開閉弁装置66の下方に接続し他方を吸引装
置56へ接続すると共に、前記測定セル58の筒63に
並設させ、測定セル58の測定窓67上部で連通路74
を設けて連通させている。サンプルバイパス路73には
吸引装置56が接続してありバイパス路73上方に吸引
されているから、測定セル58から溢れた粉体サンプル
は連通路74を介してバイパス路73に吸引され、自重
でバイパス路73下方に落下するものである。吸引装置
56の吸引力が強力であればバイパス路73に望んだ粉
体サンプルは全て吸引装置56方向へ吸引されてしまう
ので、搬送路60の吸引力とのバランスが必要である。
【0027】また、測定窓67近傍には粉体検知センサ
−75が設けてあり、粉体検知センサ−75が任意時
間、例えば5秒間連続して粉体の検知信号を出力した場
合に限って開閉装置62を閉じて押圧部材68を作動さ
せ、測定セルの筒63内の粉体サンプルを押圧するよう
に制御されるから、測定セルに確実に粉体サンプルが供
給され、適切に供給を停止することができるものであ
る。
【0028】粉体成分測定装置の制御ブロック図を第7
図に示す。測定セル58の、押圧装置70、開閉弁装置
66、噴射装置72、及び開閉装置62は全てサンプル
測定制御装置57に接続して制御される。また粉体検知
センサ−75からは粉体検知信号が、光学処理装置59
からは測定信号がサンプル測定制御装置57に入力され
る。サンプル測定制御信号57は得られた光信号を吸光
度に変換し、該吸光度を測定装置51の出力として成分
演算制御装置52に入力する。ここで出力される吸光度
は不連続な特定波長における吸光度でも、微少間隔ごと
にスキャニングした連続的な吸光度成分でもよく、用途
に合わせて求める粉体成分の内容や装置の汎用性によっ
て、経済的な装置で効率的な測定ができる装置となり得
るよう構成される。
【0029】次に第7図のブロック図と第8図のフロ−
チャ−トとにより全体の測定手順を説明する。製粉シス
テム(外部装置)53の工程開始により、製粉システム
から成分演算制御装置52に測定開始信号が入力され
る。この信号により成分演算制御信号52から測定装置
51のサンプル測定制御装置57に開始信号が入力され
る。サンプル測定制御装置57に開始信号が入ると、開
閉弁装置66が閉に、開閉装置62が開になるようにサ
ンプル測定制御装置57から信号を出力する。粉体サン
プルは粉体の搬送路60から開閉装置62とサンプル供
給路61を介して測定セル58に供給される。測定セル
58に粉体サンプルが満杯になると余分の粉体サンプル
は連通路74を通ってサンプルバイパス路73に流れサ
ンプル供給路61を経て搬送路60に返る。一方、測定
セルでは粉体検知センサ−75が粉体が満杯となったこ
とを検知しており、つまりサンプル測定制御装置57
は、この粉体検知センサ−75の検知信号が任意時間継
続すれば測定セル58が満杯であると判断するようにし
てあり、この場合、粉体検知センサ−75による検知信
号が5秒間継続すれば、測定セル58の粉体サンプルは
測定可能な量となっていると判断するものである。
【0030】この継続した粉体検知センサ−75の検知
信号によって、サンプル測定制御装置47は、開閉装置
62を閉じてこれ以上粉体サンプルを取り込まないよう
にして、押圧装置70の押圧部材68を測定窓67方向
に移動するよう押圧装置70を制御する。押圧装置70
の駆動が終了すると、測定装置51のサンプル測定制御
装置47から成分演算制御装置52に粉体サンプルの吸
光度の測定準備が完了した信号を出力する。成分演算制
御装置52からは測定装置51のサンプル測定制御装置
47へ吸光度要求信号を出力する。吸光度要求信号を受
けると、測定セル58の測定窓67に望ませた光学処理
装置59から、可視光あるいは近赤外光等の任意の光線
を粉体に照射し、粉体から反射する光を検出する。照射
される光線の波長は連続したものや複数種の限定された
波長のもの、任意の間隔のものなど様々であり、分析し
ようとする成分によって照射波長が異なることはいうま
でもない。この波長の選択は、これまでの成分分光分析
の技術による。
【0031】受光された反射光は、光学処理装置59か
らサンプル測定制御装置57に送られ吸光度に変換され
る。変換された吸光度は、随時、成分演算制御装置52
に送られる。吸光度の測定が終了するとサンプル測定制
御装置57から成分演算制御装置52に吸光度測定終了
信号が出力される。
【0032】ここで前記実施例には詳説していないが、
測定セル58内に温度検出素子を設けることで、この後
成分演算制御装置52からサンプル測定制御装置57に
温度要求信号が出力され、サンプル測定制御装置57は
温度センサ−の信号を取り入れて直ちに成分演算制御装
置52に出力する工程を加えることができ、温度の影響
を受けやすい分光分析法での温度補正が可能となる。さ
て、成分演算制御装置52では、特定成分値が既知であ
る試料を測定して得られた吸光度とその特定成分値とか
ら、測定した吸光度から特定成分値を演算する特定係数
を予め求めてあり、未知の試料の吸光度を測定して試料
の特定成分値を求める演算を行っている。ここで求めら
れる特定成分値は、測定対象が小麦であれば、蛋白、水
分、損傷澱粉、吸水率、灰分及び色等である。
【0033】さて、このようにサンプル測定制御装置5
7からデ−タの出力が全て終了すると、直ちに押圧装置
70の押圧が解除され、開閉弁装置66の開閉弁64が
開かれて、測定セル58内の粉体サンプルが排出され
る。その後、噴射装置72を駆動させて測定窓67や押
圧部材68及び測定セル58内を清掃する。ところで噴
射装置72は噴射口を接続したエア−開閉弁となる電磁
弁等により実施可能であり、図示しないコンプレッサ−
等の空気圧送装置を接続してある。さて、測定セル58
内のエア−シャワ−を任意時間行い、粉体検知センサ−
で粉体サンプルの有無を確認して粉体サンプルの無いこ
とをサンプル測定制御装置57が確認したところで成分
演算制御装置52からの開始信号を待機する状態とな
り、開始信号が入力されると開閉装置62の開動作から
以上の繰り返しにより粉体サンプルの測定が繰り返され
るものである。
【0034】一方、サンプル測定制御装置57から送ら
れた吸光度値や温度を入力した成分演算制御装置52
は、複数の特定波長における吸光度と成分ごとに定めた
特性値とにより、必要な成分を演算する。成分は小麦の
製粉システムであれば、脂肪、蛋白、灰分、水分等の成
分含有率が演算されることになる。成分演算制御装置5
2で演算されたこれらの成分は、外部装置53に成分値
として出力される。外部装置が小麦の製粉システムであ
れば、演算された灰分の含有率から、品質に関わる灰分
値を制御するために、ロ−ル間隙や処理スピ−ドあるい
は加水率、またどの粉砕機にリタ−ンするか、製粉フロ
−の変更などの制御が行われる。
【0035】ところで、説明の中で測定セルを円筒の如
く記載しているが、中空の筒の形状であれば良く、その
断面が丸型でも角型でも良く、本発明に限定されない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明では、これまで手作
業に頼ってきた粉体のサンプリングと粉体の成分分析が
自動で行えるようになった。このように粉体の成分分析
が自動化されると、成分値を製粉システムに取り込んで
製粉システムの制御に利用することが可能となる。また
以上の自動化は吸光度測定に係る時間を除けば、ほぼリ
アルタイムで成分分析が可能であり、このことにより製
粉プラント等のようにプラントの調整いかんで粉体の成
分や品質が決定されるシステムに利用することで、測定
分析された成分を直接製粉システムや関連システムにフ
ィ−ドバックできる。つまり、できあがったものを分析
して品質を決定するような事後処理的システムと異な
り、予め目標とする品質の粉体ができる製粉システムと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製粉システムのフロ−チャ−トを示した図。
【図2】粉体成分測定装置の構成を示した図。
【図3】測定セルに設けたサンプル供給路及びバイパス
路を示した図。
【図4】測定セルの一部を破断した正面図。
【図5】測定セルの平断面図。
【図6】測定セルの主要部の側面図。
【図7】測定装置と成分演算制御装置とのブロック図。
【図8】粉体成分測定装置の測定フロ−チャ−ト図。
【図9】粉体成分測定装置の終了フロ−チャ−ト図。
【符号の説明】
1 製粉機 2 製粉機 3 製粉機 4 製粉機 5 篩選別機 6 篩選別機 7 篩選別機 8 サイクロン 9 エア−ロックバルブ 10 切換弁付バルブ 11 測定部 12 大粒子排出口 13 中粒子排出口 14 小粒子排出口 15 サイクロン 16 エア−ロックバルブ 17 切換弁付バルブ 18 測定部18 19 大粒子排出口 20 中粒子排出口 21 小粒子排出口 22 サイクロン 23 サイクロン 24 エア−ロックバルブ 25 切換弁付バルブ 26 測定部 27 大粒子排出口 28 中粒子排出口 29 小粒子排出口 30 サイクロン 31 サイクロン 32 ブロア 33 サイクロン 34 ブロア 35 サイクロン 36 バッグフィルタ− 37 エア−ロックバルブ 38 エア−ロックバルブ 39 エア−ロックバルブ 40 エア−ロックバルブ 41 エア−ロックバルブ 42 粉体受タンク 43 粉体受タンク 44 粉体受タンク 50 粉体成分測定装置 51 測定装置 52 成分演算制御装置 53 外部装置 54 吸引ファン 55 サイクロン 56 吸引装置 57 サンプル測定制御装置 58 測定セル 59 光学処理装置 60 搬送路 61 サンプル供給路 62 開閉装置 63 筒 64 開閉弁 65 駆動装置 66 開閉弁装置 67 測定窓 68 押圧部材 69 駆動装置 70 押圧装置 71 エア−噴射口 72 噴射装置 73 サンプルバイパス路 74 連通路 75 粉体検知センサ−

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定セルに製粉システムから得られる粉
    体サンプルを供給し、該粉体サンプルに光を照射してそ
    の透過光あるいは反射光から吸光度を測定し、該吸光度
    から特定成分を演算するようにした成分測定装置におい
    て、前記測定セルは任意長の筒を上下方向に配置してな
    り、筒の下方には粉体のバッチ処理を可能にする開閉弁
    装置と、該開閉弁装置の上部筒壁に筒内部の粉体に光を
    照射して反射光を測定可能に開設した測定窓とから構成
    し、前記測定窓には光照射部と受光部とからなり任意波
    長の光を処理する光学処理装置と、前記各装置に連絡し
    て装置の作動制御を行い吸光度を測定してそのデ−タを
    出力するサンプル測定制御装置とからなる測定装置と、
    該測定装置の出力吸光度から任意の粉体成分を演算し、
    該演算した成分値を出力する成分演算制御装置とからな
    ることを特徴とする粉体成分測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定窓に対して筒内の粉体を押圧す
    る押圧部材を進退自在にした押圧装置を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の粉体成分測定装置。
  3. 【請求項3】 一方を前記開閉弁装置の下方に接続し他
    方を吸引装置へ接続すると共に前記測定セル筒に並設さ
    せ、該測定セルの測定窓上部で連通させたサンプルバイ
    パス路を設けたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の粉体成分測定装置。
  4. 【請求項4】 空気圧送装置に連絡し前記測定セル筒内
    部の粉体を一掃する複数のエア−噴射口を有する噴射装
    置を測定窓の上部筒壁に設けてあり、前記複数個のエア
    −噴射口は、少なくとも前記測定窓と押圧部材に向けて
    噴射するよう設けられたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の粉体成分測定装置。
  5. 【請求項5】 製粉システムの粉体搬送路から前記測定
    セルへ粉体を供給するサンプル供給路を開閉装置を介し
    て設けてあり、該開閉装置はサンプル測定制御装置によ
    って開閉制御されることを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の粉体成分測定装置。
  6. 【請求項6】 前記測定窓近傍には粉体検知センサ−が
    設けてあり、粉体サンプルが前記測定セルに供給開始さ
    れた後、粉体検知センサ−が任意時間連続して粉体検知
    信号を出力した後に、前記開閉装置を閉とし押圧部材を
    測定窓側へ作動させて吸光度を測定することを特徴とす
    る請求項5記載の粉体成分測定装置。
JP13125896A 1996-04-26 1996-04-26 粉体成分測定装置 Pending JPH09292331A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1541995A1 (de) * 2003-12-12 2005-06-15 L.B. BOHLE PHARMATECHNIK GmbH Verfahren und Vorrichtung zur qualitätsbestimmung granulatförmigen Materials
CN113231336A (zh) * 2021-05-08 2021-08-10 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种在线分析面粉样品的装置和方法

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