JPH09292208A - 光学式板厚測定方法および装置 - Google Patents

光学式板厚測定方法および装置

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JPH09292208A
JPH09292208A JP12910496A JP12910496A JPH09292208A JP H09292208 A JPH09292208 A JP H09292208A JP 12910496 A JP12910496 A JP 12910496A JP 12910496 A JP12910496 A JP 12910496A JP H09292208 A JPH09292208 A JP H09292208A
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JP
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measured
substrate
light
linearly polarized
plate thickness
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JP12910496A
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Hiroshi Matsumoto
浩 松本
Toshihiro Tokuchi
淑博 得地
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は複屈折性を有する被測定基板の厚さ
を正確に測定するとともに、被測定基板の厚さが測定に
使用するレーザ光源の波長λの1/2以上であってもそ
の厚さを測定し得るようにする。 【解決手段】 光生成機構10aによって主断面に対し
て45度または135度の角度を持つ直線偏光を生成
し、これを被測定基板4に照射しながら、光測定機構1
1aを構成する検出子7の回転角度を順次、切り替え
て、被測定基板4からの透過光中に含まれている互いに
直交する2つの直線偏光成分およびこれら直線偏光成分
に対して45度ずれた直交する2つの直線偏光成分を抽
出して、その光強度を検出し、これら各直線偏光成分毎
の検出結果に基づき、位相差を算出して被測定基板4の
板厚に換算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板厚の測定方法に
関し、特に光学式で被測定基板の板厚を測定する光学式
板厚測定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複屈折性を有する基板からなる被測定基
板の厚さを測定する方法として、光の干渉パターンによ
る測定が困難なことから、従来、マイクロメータを使用
して板厚の測定を行なうという方法が一般的に使用され
ていた。図4はこのような板厚測定方法で使用されるマ
イクロメータの一例を示す斜視図である。この図に示す
マイクロメータ101は、矩形状に形成され操作面10
2上にスライダ103と測定結果表示器104とを有す
る測定装置本体105と、この測定装置本体105に一
体形成されるL字状のアーム106と、このアーム10
6の先端部内側に固定される円柱状の第1ホールド部1
07と、前記測定装置本体105の前記第1ホールド部
107側にスライド自在に差し込まれ、前記スライダ1
03が操作されたとき、この操作内容に応じて前記第1
ホールド部107に近づいたり離れたりする円柱状の第
2ホールド部108とを備えている。板厚の測定対象と
なっている被測定基板109の一面側を第1ホールド部
107の先端に当接された状態でスライダ103を操作
して、第2ホールド部108の先端を前記被測定基板1
09の他面に当接させて、これら第1、第2ホールド部
107、108によって前記被測定基板109をホール
ドした状態にすれば、測定結果表示器104上に前記被
測定基板109の厚さが表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマイクロメータ101を使用した板厚測定方法で
は、被測定基板109の板厚を測定する際、第1、第2
ホールド部107、108などの表面に汚れ、ゴミなど
が付着すると、測定精度が大幅に低下してしまうという
問題があった。また、第1、第2ホールド部107、1
08の先端を被測定基板109の表面に当接させて、被
測定基板109の板厚を測定するようにしているので、
これら第1、第2ホールド部107、108によって被
測定基板109の表面に傷が付いてしまうことがあっ
た。さらに、このようなマイクロメータ101を使用し
た板厚測定方法では、μm以下の測定精度を確保するこ
とができないことから、近年、正確な板厚を求めること
が要求されている水晶Yカット基板などの板厚測定に使
用することができないという問題があった。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、請求項1〜4では、複屈折性を有する被測定基
板の板厚を測定する上で、基板表面を傷付けることな
く、μm以下の測定精度で、板厚を正確に測定すること
ができるとともに、被測定基板の厚さがレーザ光源の波
長λの1/2以上であっても、前記被測定基板の厚さを
測定することができる光学式板厚測定方法を提供するこ
とを目的としている。また、請求項5〜9では、複屈折
性を有する被測定基板の板厚を測定する上で、基板表面
を傷付けることなく、μm以下の測定精度で、板厚を正
確に測定することができるとともに、被測定基板の厚さ
がレーザ光源の波長λの1/2以上であっても、前記被
測定基板の厚さを測定することができる光学式板厚測定
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、複屈折性を有する被測定基板の
板厚を測定する光学式板厚測定方法であって、レーザ光
を偏光子により所望の直線偏光に変換し、この直線偏光
を前記被測定基板に入射する一方、前記被測定基板を透
過したレーザ光を受けて一偏光方向の成分を抽出する検
出子を入射光線軸を中心として回転させることにより、
互いに直交する2つの直線偏光成分およびこれらの直線
偏光成分に対して45度ずれた互いに直交する2つの直
線偏光成分を抽出し、これら各直線偏光成分の位相差に
基づき前記被測定基板の板厚を測定することを特徴とす
る。
【0006】請求項2の発明は、複屈折性を有する被測
定基板の板厚を測定する光学式板厚測定方法であって、
波長が異なる複数のレーザ光を合波した後、この合波さ
れたレ−ザ光を偏光子により所望の直線偏光に変換し、
この直線偏光を前記被測定基板に入射する一方、前記被
測定基板を透過したレ−ザ光を受けて一偏光方向の成分
を抽出する検出子を入射光線軸を中心として回転させる
ことにより、互いに直交する2つの直線偏光成分および
これらの直線偏光成分に対して45度ずれた互いに直交
する2つの直線偏光成分を抽出し、これら直線偏光成分
を分波して前記波長が異なる複数のレ−ザ光の直線偏光
成分を抽出し、これら各直線偏光成分の位相差に基づき
前記被測定基板の板厚を測定することを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、前記偏光子は、入射さ
れるレ−ザ光を、入射光線軸と前記被測定基板の結晶軸
とがなす面に対し45度または135度の角度を持つ直
線偏光に変換することを特徴とする。請求項4の発明
は、レ−ザ光を発生するレ−ザ光源と、このレ−ザ光源
から出射されるレ−ザ光を所望の直線偏光に変換して前
記被測定基板に入射する偏光子と、前記被測定基板を透
過したレ−ザ光から一偏光方向の成分を抽出する検出子
と、前記検出子により抽出されたレ−ザ光の光強度を検
出する光検出器とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、互いに波長が異なるレ
−ザ光を発生する複数のレ−ザ光源と、これらレ−ザ光
源から出射される各レ−ザ光を取り込んで合波する合波
用光カプラと、この合波用光カプラからのレーザ光を所
望の直線偏光に変換して前記被測定基板に入射する偏光
子と、前記被測定基板を透過したレーザ光から一偏光方
向の成分を抽出する検出子と、前記検出子により抽出さ
れたレ−ザ光を取り込んで分波する分波用光カプラと、
この分波用光カプラから出射される複数のレ−ザ光から
所定波長のレ−ザ光を抽出するバンドパスフィルタもし
くはビ−ムスプリッタと、このバンドパスフィルタもし
くはビ−ムスプリッタを透過したレ−ザ光の光強度を検
出する光検出器とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項6の発明は、前記検出子を回転駆動
するモ−タと、前記検出子の回転角度を検出するロ−タ
リエンコ−ダとを備えることを特徴とする。請求項7の
発明は、前記偏光子は、入射されるレ−ザ光を、入射光
線軸と前記被測定基板の結晶軸とがなす面に対し45度
または135度の角度を持つ直線偏光に変換することを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。 《第1形態例》図1は本発明による光学式板厚測定方法
および装置の第1形態例を適用した光学式板厚測定装置
の一例を示す概略構成図である。図1に示す光学式板厚
測定装置1aは、光(レーザ光)を発生するレーザ光源
2と、このレーザ光源2から出射される光を取り込んで
主断面(入射光線軸と前記被測定基板の結晶軸とがなす
面)に対し45度または135度の角度を持つ直線偏光
にして板厚の測定対象となる被測定基板、例えば複屈折
性を有する基板(被測定基板)4に照射する偏光子3
と、入射光線軸を中心として回転自在に構成され前記被
測定基板4を透過した光(透過光)を取り込んで一偏波
方向の成分光(直線偏光)を抽出することにより互いに
直交する2つの直線偏光成分およびこれら直線偏光成分
に対して45度ずれた直交する2つの直線偏光成分を抽
出する検出子7と、この検出子7によって抽出された直
線偏光の光強度を検出する光検出器8とを備えている。
レーザ光源2と、偏光子3とで構成される光生成機構1
0aによって主断面に対して45度または135度の角
度を持つ直線偏光を生成し、これを被測定基板4に対し
て照射しながら、検出子7と、光検出器8とで構成され
る光測定機構11aによって前記被測定基板4からの透
過光中に含まれている一偏波方向の成分光(直線偏光)
を抽出して、その光強度を検出する。以下、前記検出子
7を所定角度単位で、順次回転させた状態で、上述した
測定動作を繰り返して、前記被測定基板4からの透過光
中に含まれている互いに直交する2つの直線偏光成分お
よびこれら直線偏光成分に対して45度ずれた直交する
2つの直線偏光成分の光強度を検出し、これら4つの直
線偏光成分毎の検出結果に基づき、位相差を算出して前
記被測定基板4の板厚に換算する。
【0011】この場合、位相差の算出方法として、次に
述べる方法がとられる。まず、光学式板厚測定装置1a
を構成する偏光子3および検出子7と、被測定基板4と
をジョーンズマトリックス(Jones Matori
x)で表わすと、下記に示す式になる。なお、以下の式
では、“〔〕”で示す記号で行列(マトリックス)を表
わしている。 偏光子3=〔P〕= cosP/sinP …(1) 但し、P:偏光子3の回転角 被測定基板4=〔R〕= (r12 )/(r34 ) …(2) 但し、このマトリックスの要素となるr1 〜r4 は、 r1 =cos2 θ・exp(i・Δ/2)+sin2 θ
・exp(−i・Δ/2) r2 =2i・sinθ・cosθ・sin(Δ/2) r3 =2i・sinθ・cosθ・sin(Δ/2) r4 =sin2 θ・exp(i・ Δ/2)+cos2 θ
・exp(−i・ Δ/2) この際、θ:被測定基板4の結晶軸方位角 Δ:被測定基板4の位相差 i:虚数を示す記号 exp:自然数eを底とする指数関数の指数を示す記号 検出子7=〔R〕=[cosA sinA] …(3) 但し、A:検出子7の回転角 ジョーンズベクトルの解析法により、これら(1)式、
(2)式、(3)式を使用して、検出子7によって抽出
される直線偏光成分の光強度〔I〕を求めれば、次式が
得られる。 直線偏光成分の光強度 =〔I(θ、A)〕 =cos2 A・{1−sin2 (2θ)・sin2 (Δ/2)} +(1/2)sin(4θ)・sin(2A)・sin2 (Δ/2) +sin2 (2θ)・sin2 A・sin2 (Δ/2) …(4) 今、前記検出子7を順次、回転させてその回転角Aを、 A=θ1 =π/2 A=θ2 =π/4 A=θ3 =0 A=θ4 =−π/4 に設定し、これらを前記(4)式に代入すれば、各回転
時において得られる光強度I1 、I2 、I3 、I4 とし
て、次式が得られる。 I1 =sin2 (2θ)・sin2 (Δ/2) …(5) I2 =(1/2){1+sin(4θ)・sin2 (Δ/2)} …(6) I3 =1−{sin(2θ)・sin2 (Δ/2)} …(7) I4 =1/2{1−sin(4θ)・sin2 (Δ/2)} …(8) さらに、これら(5)式、(6)式、(7)式、(8)
式より、位相差Δは、次式で表わされる。 Δ=±2sin-1{[β2 +(α+1)2 ]/[2(α+1)] }1/2 …(9) 但し、各パラメータα、βは、 α=(I1 −I3 )/(I1 +I3 ) =2sin(2θ)・sin2 (Δ/2)−1 β=(I2 −I4 )/(I2 +I4 ) =2sin(2θ)・cos(2θ)・sin2 (Δ/2) そして、上述した算出方法で算出した位相差Δを用い
て、次式に示す演算式で、前記被測定基板4の板厚tを
求める。 t=(λ/2π)・(1/dn)・Δ …(10) 但し、λ:測定波長 Δ:被測定基板4の位相差 2π:360度 dn:常光・異常光の屈折率差 次に、本測定方法を用いた一例として、水晶Yカット基
板の板厚測定を説明する。両面研磨した水晶Yカット基
板を図1に示す光学式板厚測定装置1aにセットし、こ
の状態で検出子7を順次回転させながら光検出器8によ
って各回転角A毎の光強度I1 、I2 、I3 、I4 を測
定し、これらの各測定結果を前記(9)式に代入して、
水晶Yカット基板の位相差Δを求める。この位相差Δを
前記(10)式に代入して前記水晶Yカット基板の板厚
tを求める。この際、前記水晶Yカット基板に照射され
る直線偏光の測定波長λ、前記水晶Yカット基板の常光
・異常光の屈折率差dn、前記水晶Yカット基板の位相
差Δが、 λ=780nm dn=9.927×10-3 Δ=90.0度 であれば、前記水晶Yカット基板の板厚tとして、 t=21.861μm が得られる。
【0012】このようにこの形態例においては、光生成
機構10aによって主断面に対して45度または135
度の角度を持つ直線偏光を生成し、これを被測定基板4
に照射しながら、光測定機構11aを構成する検出子7
の回転角度を順次、切り替えて、前記被測定基板4から
の透過光中に含まれている互いに直交する2つの直線偏
光成分およびこれら直線偏光成分に対して45度ずれた
直交する2つの直線偏光成分を抽出してその光強度を検
出し、これら各直線偏光成分毎の検出結果に基づき、位
相差を算出して前記被測定基板4の板厚に換算するよう
にしたので、複屈折性を有する被測定基板4の板厚を測
定する上で基板表面を傷付けることなく、μm以下の測
定精度で板厚を正確に測定することができるとともに、
被測定基板4の厚さがレーザ光源の波長λの1/2以上
であっても前記被測定基板4の厚さを測定することがで
きる。
【0013】《第2形態例》図2は本発明による光学式
板厚測定方法および装置の第2形態例を適用した光学式
板厚測定装置の一例を示す概略構成図である。なお、こ
の図において、図1に示す各部と同じ部分には、同じ符
号が付してある。この図に示す光学式板厚測定装置1b
が図1に示す光学式板厚測定装置1aと異なる点は、検
出子7に歯車12を取り付けるとともに、この歯車12
に対して歯車13を歯合させ、この歯車13の軸に連結
されたロータリーエンコーダ14によって前記検出子7
の回転角度を検出しながら、前記歯車13の軸に連結さ
れたステッピングモータ15によって前記検出子7を回
転させるようにした光測定機構11bを使用するように
したことである。ロータリーエンコーダ14によって検
出子7の回転角度Aを検出しながら、ステッピングモー
タ15によって検出子7の回転角度Aを、 「A=θ1 =π/2 A=θ2 =π/4 A=θ3 =0 A=θ4 =−π/4」 に順次切り替え、各回転角時において得られる光強度を
抽出することにより、測定時間を短くする。このように
することにより、被測定基板4の板厚tを自動的に測定
して測定に要する時間を大幅に短縮することができると
ともに、測定に要する手間を簡略化することができる。
【0014】《第3形態例》図3は本発明による光学式
板厚測定方法および装置の第3形態例を適用した光学式
板厚測定装置の一例を示す概略構成図である。なお、こ
の図において、図2に示す各部と同じ部分には、同じ符
号が付してある。この図に示す光学式板厚測定装置1c
は、互いに異なった波長の光(レーザ光)を発生する2
つのレーザ光源16、17と、これらの各レーザ光源1
6、17から出射されるレーザ光を取り込んで伝搬させ
る2本の光ファイバ18、19と、これらの各光ファイ
バ18、19によって伝搬されたレーザ光を取り込むと
ともに、光合波して1つのレーザ光にする合波用光カプ
ラ20と、この合波用光カプラ20から出射されるレー
ザ光を取り込んで伝搬させる1本の光ファイバ21と、
この光ファイバ21によって伝搬されたレーザ光を取り
込むとともに、主断面に対し45度または135度の角
度を持つ直線偏光にして、板厚の測定対象となる被測定
基板、例えば複屈折性を有する基板(被測定基板)4に
照射する偏光子3と、入射光線軸を中心として回転自在
に構成され、被測定基板4を透過した光(透過光)を取
り込んで一偏波方向の成分光(直線偏光)を抽出するこ
とにより、互いに直交する2つの直線偏光およびこれら
直線偏光に対して45度ずれた直交する2つの直線偏光
を抽出する検出子7と、この検出子7に取り付けられる
歯車12と、この歯車12と歯合する歯車13と、この
歯車13の軸に連結され検出子7の回転角度を検出する
ロータリーエンコーダ14と、歯車13の軸に連結され
検出子7を回転させるステッピングモータ15とを備え
ている。
【0015】さらに、この光学式板厚測定装置1cは、
検出子7によって抽出された直線偏光を取り込んで伝搬
させる1本の光ファイバ22と、この光ファイバ22に
よって伝搬された直線偏光を取り込んで2つに分波する
分波用光カプラ23と、この分波用光カプラ23によっ
て分波された一方の直線偏光を取り込んで伝搬させる1
本の光ファイバ24と、この光ファイバ24によって伝
搬された直線偏光を取り込むとともに、前記一方のレー
ザ光源16から出射されるレーザ光と同じ波長の直線偏
光成分を抽出するバンドパスフィルタ25と、このバン
ドパスフィルタ25によって抽出された直線偏光成分の
光強度を検出する光検出器27と、前記分波用光カプラ
23によって分波された他方の直線偏光を取り込んで伝
搬させる1本の光ファイバ28と、この光ファイバ28
によって伝搬された直線偏光を取り込むとともに、前記
他方のレーザ光源17から出射されるレーザ光と同じ波
長の直線偏光成分を抽出するバンドパスフィルタ29
と、このバンドパスフィルタ29によって抽出された直
線偏光成分の光強度を検出する光検出器30とを備えて
いる。
【0016】2つのレーザ光源16、17と、3本の光
ファイバ18、19、21と、合波用光カプラ20と、
偏光子3とで構成される光生成機構10cによって主断
面に対して45度または135度の角度を持つ2つの波
長を含む直線偏光を生成し、これを被測定基板4に対し
て照射しながら、検出子7と、2つの歯車12、13
と、ステッピングモータ15と、ロータリーエンコーダ
14と、3本の光ファイバ22、24、28と、分波用
光カプラ23と、2つのバンドパスフィルタ25、29
と、2つの光検出器27、30とで構成される光測定機
構11cによって被測定基板4からの透過光中に含まれ
ている一偏波方向の成分光(2つの波長成分を含む直線
偏光)を抽出して、各波長毎にその光強度を検出する。
以下、検出子7を所定角度単位で、順次回転させた状態
で上述した測定動作を繰り返して、各波長毎に被測定基
板4からの透過光中に含まれている互いに直交する2つ
の直線偏光およびこれら直線偏光に対して45度ずれた
直交する2つの直線偏光の光強度を検出し、これら4つ
の直線偏光毎の検出結果に基づき、位相差を算出して、
これらの各位相差の最小公倍数を求めて、被測定基板4
の板厚に換算する。
【0017】この結果、被測定基板4の波長依存性に起
因する位相差を測定する際、レーザ光の波長に対して、
被測定基板4の厚さが1/2波長以上になったり、波長
依存性が前記レーザ光の測定範囲外になるなどの理由に
よって、1つのレーザ光源、例えばレーザ光源16から
出射されるレーザ光によって被測定基板4の位相差を測
定できなくなっても、他のレーザ光源17から出射され
るレーザ光によって被測定基板4の位相差を測定するこ
とができ、これによって被測定基板4の波長依存性がど
のような特性を持っていても、また被測定基板4の厚さ
が厚くても、1度の測定操作で被測定基板4の板厚tを
自動的に測定することができ、測定に要する手間を大幅
に簡略化することができる。
【0018】《他の形態例》また、上述した第1、第2
形態例においては、被測定基板4の板厚に関係なく1つ
の波長λを持つレーザ光を発生するレーザ光源2を使用
するようにしているが、被測定基板4の光学的光路長が
前記レーザ光源2の波長λに対して、λ/2以上になる
比較的厚い被測定基板4の板厚を測定する場合には、波
長λが異なる複数のレーザ光源を使用して、被測定基板
4が持っている波長依存性に応じた複数の位相差を求め
た後、これらの各位相差の最小公倍数を求めて360度
以上の位相差範囲で板厚tを測定するようにしても良
い。また、上述した第3形態例においては、分波用光カ
プラ23によって分波された直線偏光中の各波長成分を
抽出する方法として、2つのバンドパスフィルタ25、
29を使用するようにしているが、このようなバンドパ
スフィルタ25、29に代えて、ビームスプリッタを使
用するようにしても良い。このようにしても、上述した
第3形態例と同様な効果を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1〜9では、複屈折性を有する被測定基板の板厚を
測定する上で、基板表面を傷付けることなく、μm以下
の測定精度で、板厚を正確に測定することができるとと
もに、被測定基板の厚さがレーザ光源の波長λの1/2
以上であっても、被測定基板の厚さを測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学式板厚測定方法および装置の
第1形態例を適用した光学式板厚測定装置の一例を示す
概略構成図である。
【図2】本発明による光学式板厚測定方法および装置の
第2形態例を適用した光学式板厚測定装置の一例を示す
概略構成図である。
【図3】本発明による光学式板厚測定方法および装置の
第3形態例を適用した光学式板厚測定装置の一例を示す
概略構成図である。
【図4】従来から知られている板厚測定方法で使用され
るマイクロメータの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 光学式板厚測定装置 2 レーザ光源 3 偏光子 4 被測定基板 7 検出子 8 光検出器 10a、10b、10c 光生成機構 11a、11b、11c 光測定機構 12 歯車 13 歯車 14 ロータリーエンコーダ 15 ステッピングモータ 16、17 レーザ光源 18、19 光ファイバ 20 合波用光カプラ(光カプラ) 21、22 光ファイバ 23 分波用光カプラ(光カプラ) 24 光ファイバ 25 バンドパスフィルタ 27 光検出器 28 光ファイバ 29 バンドパスフィルタ 30 光検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複屈折性を有する被測定基板の板厚を測
    定する光学式板厚測定方法であって、 レーザ光を偏光子により所望の直線偏光に変換し、この
    直線偏光を前記被測定基板に入射する一方、前記被測定
    基板を透過したレーザ光を受けて一偏光方向の成分を抽
    出する検出子を入射光線軸を中心として回転させること
    により、互いに直交する2つの直線偏光成分およびこれ
    らの直線偏光成分に対して45度ずれた互いに直交する
    2つの直線偏光成分を抽出し、これら各直線偏光成分の
    位相差に基づき前記被測定基板の板厚を測定することを
    特徴とする光学式板厚測定方法。
  2. 【請求項2】 複屈折性を有する被測定基板の板厚を測
    定する光学式板厚測定方法であって、 波長が異なる複数のレーザ光を合波した後、この合波さ
    れたレ−ザ光を偏光子により所望の直線偏光に変換し、
    この直線偏光を前記被測定基板に入射する一方、前記被
    測定基板を透過したレ−ザ光を受けて一偏光方向の成分
    を抽出する検出子を入射光線軸を中心として回転させる
    ことにより、互いに直交する2つの直線偏光成分および
    これらの直線偏光成分に対して45度ずれた互いに直交
    する2つの直線偏光成分を抽出し、これら直線偏光成分
    を分波して前記波長が異なる複数のレ−ザ光の直線偏光
    成分を抽出し、これら各直線偏光成分の位相差に基づき
    前記被測定基板の板厚を測定することを特徴とする光学
    式板厚測定方法。
  3. 【請求項3】 前記偏光子は、入射されるレ−ザ光を、
    入射光線軸と前記被測定基板の結晶軸とがなす面に対し
    45度または135度の角度を持つ直線偏光に変換する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の光学式板厚測定
    方法。
  4. 【請求項4】 レ−ザ光を発生するレ−ザ光源と、この
    レ−ザ光源から出射されるレ−ザ光を所望の直線偏光に
    変換して前記被測定基板に入射する偏光子と、前記被測
    定基板を透過したレ−ザ光から一偏光方向の成分を抽出
    する検出子と、前記検出子により抽出されたレ−ザ光の
    光強度を検出する光検出器とを備えたことを特徴とする
    光学式板厚測定装置。
  5. 【請求項5】 互いに波長が異なるレ−ザ光を発生する
    複数のレ−ザ光源と、これらレ−ザ光源から出射される
    各レ−ザ光を取り込んで合波する合波用光カプラと、こ
    の合波用光カプラからのレーザ光を所望の直線偏光に変
    換して前記被測定基板に入射する偏光子と、前記被測定
    基板を透過したレーザ光から一偏光方向の成分を抽出す
    る検出子と、前記検出子により抽出されたレ−ザ光を取
    り込んで分波する分波用光カプラと、この分波用光カプ
    ラから出射される複数のレ−ザ光から所定波長のレ−ザ
    光を抽出するバンドパスフィルタもしくはビ−ムスプリ
    ッタと、このバンドパスフィルタもしくはビ−ムスプリ
    ッタを透過したレ−ザ光の光強度を検出する光検出器と
    を備えたことを特徴とする光学式板厚測定装置。
  6. 【請求項6】 前記検出子を回転駆動するモ−タと、前
    記検出子の回転角度を検出するロ−タリエンコ−ダとを
    備えることを特徴とする請求項4又は5記載の光学式板
    厚測定装置。
  7. 【請求項7】 前記偏光子は、入射されるレ−ザ光を、
    入射光線軸と前記被測定基板の結晶軸とがなす面に対し
    45度または135度の角度を持つ直線偏光に変換する
    ことを特徴とする請求項4、5又は6記載の光学式板厚
    測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100662323B1 (ko) * 2004-09-22 2006-12-28 메이료 테크니카 가부시키가이샤 검출대상의 파라미터 검출방법 및 검출장치

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