JPH0929122A - 厨芥処理機 - Google Patents
厨芥処理機Info
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- JPH0929122A JPH0929122A JP7185227A JP18522795A JPH0929122A JP H0929122 A JPH0929122 A JP H0929122A JP 7185227 A JP7185227 A JP 7185227A JP 18522795 A JP18522795 A JP 18522795A JP H0929122 A JPH0929122 A JP H0929122A
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、厨芥圧送性能が優れ、厨芥圧送部
の空気によるエアーロック状態をなくし、駆動モーター
の負担が小さく、厨芥処理開始時の過負荷状態がない厨
芥処理機を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の厨芥処理機1は、厨芥等17を粉砕
する回転粉砕部と、粉砕された厨芥等17を気液分離す
る気液分離部8と、粉砕された厨芥等17を気液分離部
8から吸引するとともに、液面設定装置を経て排水路に
圧送する羽根車14が設けられた厨芥圧送部13と、回
転粉砕部および羽根車14をそれぞれ駆動する駆動モー
ター9と、駆動モーター9を制御する制御手段11を備
え、液面設定装置15は気液分離部8内に収容される粉
砕された厨芥等17を所定のレベルに維持するととも
に、制御手段11は液面が所定のレベル以下の場合には
駆動モーター9を停止させることを特徴とする。
の空気によるエアーロック状態をなくし、駆動モーター
の負担が小さく、厨芥処理開始時の過負荷状態がない厨
芥処理機を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の厨芥処理機1は、厨芥等17を粉砕
する回転粉砕部と、粉砕された厨芥等17を気液分離す
る気液分離部8と、粉砕された厨芥等17を気液分離部
8から吸引するとともに、液面設定装置を経て排水路に
圧送する羽根車14が設けられた厨芥圧送部13と、回
転粉砕部および羽根車14をそれぞれ駆動する駆動モー
ター9と、駆動モーター9を制御する制御手段11を備
え、液面設定装置15は気液分離部8内に収容される粉
砕された厨芥等17を所定のレベルに維持するととも
に、制御手段11は液面が所定のレベル以下の場合には
駆動モーター9を停止させることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房等で発生する厨芥
等を粉砕処理して排水路に排出する厨芥処理機に関する
ものである。
等を粉砕処理して排水路に排出する厨芥処理機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厨房で発生する厨芥等は焼却、埋
め立てなどの処理を行っている。しかし厨芥等は野菜屑
や残飯を多く含んでおり、水分が多いことなどからその
保管や搬送が煩雑であるし、また腐敗しやすいこともあ
って、衛生上問題があった。更に人口密集地域などの集
合住宅では、地球環境の向上のため厨芥等の適切な処理
方法の開発が望まれている。
め立てなどの処理を行っている。しかし厨芥等は野菜屑
や残飯を多く含んでおり、水分が多いことなどからその
保管や搬送が煩雑であるし、また腐敗しやすいこともあ
って、衛生上問題があった。更に人口密集地域などの集
合住宅では、地球環境の向上のため厨芥等の適切な処理
方法の開発が望まれている。
【0003】そこで最近、厨芥等を処理する方法とし
て、シンクより発生する厨芥等を流水を供給しながら厨
芥処理部で粉砕し、排出管に詰まらない大きさにして排
出管を通して下水道へ流す処理方法が検討されている。
この処理方法は厨芥処理機に内設された駆動モータによ
って回転するカッター等の作用で厨芥等を裁断粉砕し、
同時に供給される流水の水圧と厨芥等の自重によって厨
芥等を排出管を流下させ、厨芥処理機から排出させるも
のである。しかしながらこの方法は粉砕された厨芥等の
残りが厨芥処理部や排出管内に付着し、その状態で放置
しておくと悪臭を放ったり細菌が繁殖したりして非衛生
であるばかりでなく、これが厨芥処理機の寿命を短くす
るという問題がある。また厨芥処理後に流水を供給しな
がら厨芥処理部を洗浄する方法があるが、この場合には
多量の流水を無駄に使用することになるし、下水道に流
す粉砕された厨芥等の量が多量で下水処理施設への負担
が大きくなるという問題もある。
て、シンクより発生する厨芥等を流水を供給しながら厨
芥処理部で粉砕し、排出管に詰まらない大きさにして排
出管を通して下水道へ流す処理方法が検討されている。
この処理方法は厨芥処理機に内設された駆動モータによ
って回転するカッター等の作用で厨芥等を裁断粉砕し、
同時に供給される流水の水圧と厨芥等の自重によって厨
芥等を排出管を流下させ、厨芥処理機から排出させるも
のである。しかしながらこの方法は粉砕された厨芥等の
残りが厨芥処理部や排出管内に付着し、その状態で放置
しておくと悪臭を放ったり細菌が繁殖したりして非衛生
であるばかりでなく、これが厨芥処理機の寿命を短くす
るという問題がある。また厨芥処理後に流水を供給しな
がら厨芥処理部を洗浄する方法があるが、この場合には
多量の流水を無駄に使用することになるし、下水道に流
す粉砕された厨芥等の量が多量で下水処理施設への負担
が大きくなるという問題もある。
【0004】そこで、こうした問題を解決するために従
来次のような技術(実開昭63−91566号公報)が
提案されている。この技術について図3を参照しながら
説明する。図3は従来の厨芥処理機の概略構成図であ
る。図3に示すように厨芥等の固形物を含む生活水は、
シンクの底部に取り付けられた厨芥処理機30に設けた
投入口26から矢印aで示したように厨芥処理部21に
投入される。厨芥処理部21ではその円周にカッター2
5を備えた回転板が駆動モーター24の回転軸24aに
直結され高速回転している。投入された厨芥等はカッタ
ー25によって1〜2mmの大きさに裁断され、スラリ
ー状の粉砕された厨芥等となってストレーナ22を通過
し、矢印bで示したように厨芥処理機30の下部に流下
する。一方厨芥処理機30の下部に設けたポンプ室23
にはポンプ29が設けられており、駆動モーター24の
回転軸24bに直結され高速回転している。流下してき
た粉砕された厨芥等は、矢印cで示すようにポンプ29
によって吸引され通水口28を通過してポンプ室23に
達し、ポンプ29で圧送されて矢印dで示すように排出
管27を経て下水道へ排出される。このようにして厨芥
処理は終了し、所定時間経過後または厨芥処理機30か
らの粉砕された厨芥等の排出音を使用者が聞いて停止時
間を判断し、駆動モーター24への電圧印加を停止す
る。つまりこの方法は厨芥処理機30に内設した駆動モ
ーター24に厨芥等を粉砕する粉砕部と粉砕された厨芥
等を吸引、圧送するポンプ29を直結し両者を同時に駆
動するものである。
来次のような技術(実開昭63−91566号公報)が
提案されている。この技術について図3を参照しながら
説明する。図3は従来の厨芥処理機の概略構成図であ
る。図3に示すように厨芥等の固形物を含む生活水は、
シンクの底部に取り付けられた厨芥処理機30に設けた
投入口26から矢印aで示したように厨芥処理部21に
投入される。厨芥処理部21ではその円周にカッター2
5を備えた回転板が駆動モーター24の回転軸24aに
直結され高速回転している。投入された厨芥等はカッタ
ー25によって1〜2mmの大きさに裁断され、スラリ
ー状の粉砕された厨芥等となってストレーナ22を通過
し、矢印bで示したように厨芥処理機30の下部に流下
する。一方厨芥処理機30の下部に設けたポンプ室23
にはポンプ29が設けられており、駆動モーター24の
回転軸24bに直結され高速回転している。流下してき
た粉砕された厨芥等は、矢印cで示すようにポンプ29
によって吸引され通水口28を通過してポンプ室23に
達し、ポンプ29で圧送されて矢印dで示すように排出
管27を経て下水道へ排出される。このようにして厨芥
処理は終了し、所定時間経過後または厨芥処理機30か
らの粉砕された厨芥等の排出音を使用者が聞いて停止時
間を判断し、駆動モーター24への電圧印加を停止す
る。つまりこの方法は厨芥処理機30に内設した駆動モ
ーター24に厨芥等を粉砕する粉砕部と粉砕された厨芥
等を吸引、圧送するポンプ29を直結し両者を同時に駆
動するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
63−91566号公報に記載された厨芥処理方法は、
厨芥等を粉砕する粉砕部と粉砕された厨芥等を吸引、圧
送するポンプを直結し、両者を同時に駆動しているた
め、駆動モーターに大きな負担がかかるという問題があ
る。また、厨芥処理開始時に駆動モーターが過負荷状態
になったり、粉砕された厨芥等をそのまま少量ずつ受け
入れて吐出するため、低い圧送ポンプ性能しかでないと
いった問題点もある。さらに粉砕された厨芥等に含まれ
た空気の分離が十分できない構造のため、ポンプの吸い
込み口がエアーロック状態になるという問題がある。
63−91566号公報に記載された厨芥処理方法は、
厨芥等を粉砕する粉砕部と粉砕された厨芥等を吸引、圧
送するポンプを直結し、両者を同時に駆動しているた
め、駆動モーターに大きな負担がかかるという問題があ
る。また、厨芥処理開始時に駆動モーターが過負荷状態
になったり、粉砕された厨芥等をそのまま少量ずつ受け
入れて吐出するため、低い圧送ポンプ性能しかでないと
いった問題点もある。さらに粉砕された厨芥等に含まれ
た空気の分離が十分できない構造のため、ポンプの吸い
込み口がエアーロック状態になるという問題がある。
【0006】そこで本発明は前記従来の問題点を解決す
るもので、厨芥圧送性能が優れ、厨芥圧送部の空気によ
るエアーロック状態をなくし、駆動モーターの負担が小
さく、厨芥処理開始時の過負荷状態がなく小型軽量化を
可能にし、メンテナンスが容易で衛生的かつ簡便に厨芥
処理ができる厨芥処理機を提供することを目的とする。
るもので、厨芥圧送性能が優れ、厨芥圧送部の空気によ
るエアーロック状態をなくし、駆動モーターの負担が小
さく、厨芥処理開始時の過負荷状態がなく小型軽量化を
可能にし、メンテナンスが容易で衛生的かつ簡便に厨芥
処理ができる厨芥処理機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の厨芥処理機は、
厨芥等を粉砕する回転粉砕部と、粉砕された厨芥等を気
液分離する気液分離部と、粉砕された厨芥等を気液分離
部から吸引するとともに液面設定装置を経て排水路に圧
送する羽根車が設けられた厨芥圧送部と、回転粉砕部及
び羽根車をそれぞれ駆動する駆動モータと、駆動モータ
を制御する制御手段を備え、液面設置装置は気液分離部
内の粉砕された厨芥等の液面を所定のレベルに維持し、
制御手段は液面が所定のレベル以下になった場合には羽
根車の駆動を停止させることを特徴とする。
厨芥等を粉砕する回転粉砕部と、粉砕された厨芥等を気
液分離する気液分離部と、粉砕された厨芥等を気液分離
部から吸引するとともに液面設定装置を経て排水路に圧
送する羽根車が設けられた厨芥圧送部と、回転粉砕部及
び羽根車をそれぞれ駆動する駆動モータと、駆動モータ
を制御する制御手段を備え、液面設置装置は気液分離部
内の粉砕された厨芥等の液面を所定のレベルに維持し、
制御手段は液面が所定のレベル以下になった場合には羽
根車の駆動を停止させることを特徴とする。
【0008】液面設定装置が堰であるのが望ましい。液
面設定装置がモーター弁であるのが望ましい。
面設定装置がモーター弁であるのが望ましい。
【0009】液面制御装置が電磁弁であるのが望まし
い。駆動モータと羽根車の間に設けたワンウェイクラッ
チにより、駆動モータの回転を圧送部に伝達するのが適
当である。
い。駆動モータと羽根車の間に設けたワンウェイクラッ
チにより、駆動モータの回転を圧送部に伝達するのが適
当である。
【0010】
【作用】本発明の厨芥処理機は、駆動モーターの回転を
回転粉砕部に伝達して厨芥等を粉砕するとともに、液面
設定装置により気液分離部の液面を所定のレベルになる
よう制御し、液面設定装置から気液分離部にかけて粉砕
された厨芥等を滞留させて圧送ポンプ部により一気に圧
送することができる。
回転粉砕部に伝達して厨芥等を粉砕するとともに、液面
設定装置により気液分離部の液面を所定のレベルになる
よう制御し、液面設定装置から気液分離部にかけて粉砕
された厨芥等を滞留させて圧送ポンプ部により一気に圧
送することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例の厨芥処理機について図
面に基づいて詳細に説明する。
面に基づいて詳細に説明する。
【0012】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
ける厨芥処理機の概略構成図である。図1において、1
は厨芥処理機、2は厨芥処理部、3はシンクストッパー
である。4はハンマーで揺動可能なタイプのものが好ま
しい。5はシュレッダー、6はフライホイール、7は吐
出管、8は気液分離部、9は正転,逆転が可能な駆動モ
ーターである。10は逆転方向でのみ接続されるワンウ
ェイクラッチ、11は厨芥処理機1の制御を行うマイコ
ン等からなる制御手段、12はタイマ等の計時手段であ
り、計時手段12は粉砕時間と粉砕後の圧送までの停止
時間及び圧送時間を計測するのに用いられる。13は厨
芥圧送部、14は羽根車、15は液面設定装置、16は
厨芥排出路、17は粉砕される厨芥等、18はスタート
/ストップスイッチ、19は厨芥処理施設である。20
は気液分離部8に設置された液面レベルセンサである。
厨芥処理部2におけるハンマー4、シュレッダー5、及
びフライホイール6等が厨芥等17を粉砕する回転粉砕
部を構成する。厨芥処理機1の上部にはシンクストッパ
ー3が設けられるとともに、この下方に隣接して厨芥処
理部2が設けられている。雑排水を含む厨芥等17は、
シンクストッパー3を開けて投入口から投入される。使
用者がスタート/ストップスイッチ18をオンさせる
と、制御手段11は駆動モーター9を正転させ、図示し
ない正転方向で接続されるワンウェイクラッチを介して
回転粉砕部のフライホイール6も同時に回転を開始し、
計時手段12もスタートする。厨芥等17は回転するフ
ライホイール6上に設けられたハンマー4と、厨芥処理
機1本体に設置されたシュレッダー5によって裁断粉砕
される。本実施例では回転粉砕部は上記の通りハンマー
4、シュレッダー5、及びフライホイール6等で構成さ
れているが、厨芥等17を1〜2mm程度の大きさに裁
断粉砕するものであれば他のものでも構わない。裁断粉
砕された厨芥等17は雑排水と混合され、スラリー状の
厨芥等17となって吐出管7に設けた気液分離部8を流
下して厨芥圧送部13に到達する。このとき気液分離部
8においては粉砕されたスラリー状の厨芥等17中に含
まれる空気が脱気され、空気分の減った厨芥等17が厨
芥圧送部13内に設けた羽根車14の吸い込み口に溜ま
る。そして、厨芥圧送部13の吐出側には液面設定装置
15が設けられているから、空気分の減った厨芥等17
が厨芥圧送部13を含め、気液分離部8と液面設定装置
15にまたがって溜まる。なお、ここで液とか液面とか
いうのは、雑排水と粉砕された厨芥等17が混合されて
スラリー状態になった液のことを意味する。ところで本
実施例ではこの液面設定装置15によって液面が一定の
設定レベルになるまで制御手段11が厨芥圧送部13の
羽根車14による厨芥等17の吸い込みを停止させて、
厨芥圧送部13の吸い込み口が空気でロック状態になる
のを防いでいる。なお厨芥圧送部13にはワンウェイク
ラッチ10を介して羽根車14が設けられているから、
駆動モーター9の回転方向を切り換えることによって羽
根車14を停止させることができる。さて液面レベルセ
ンサ20が液面が所定のレベルになったのを検知する
と、後記するように駆動モーター9は制御手段11から
の圧送開始信号によって逆転方向の駆動を開始する。す
ると吐出管7を流下する粉砕された厨芥等17は羽根車
14のボリュート室内に充満し、空気を厨芥圧送部13
から排除したものとなっているから、空気が混入しない
状態で液の圧送が開始される。なお以上はワンウェイク
ラッチ10等と回転方向を利用して羽根車14とフライ
ホイール6の駆動,停止を図っているが、駆動モーター
9とフライホイール6との間に電磁クラッチを入れれ
ば、回転粉砕部と羽根車14のさらなる独立駆動が可能
になる。さらに駆動モーター9とフライホイール6の間
及び駆動モーター9と羽根車14の間の双方に電磁クラ
ッチを入れれば、回転方向を切り換えずに任意にそれぞ
れの駆動を独立に行うことが可能となる。
ける厨芥処理機の概略構成図である。図1において、1
は厨芥処理機、2は厨芥処理部、3はシンクストッパー
である。4はハンマーで揺動可能なタイプのものが好ま
しい。5はシュレッダー、6はフライホイール、7は吐
出管、8は気液分離部、9は正転,逆転が可能な駆動モ
ーターである。10は逆転方向でのみ接続されるワンウ
ェイクラッチ、11は厨芥処理機1の制御を行うマイコ
ン等からなる制御手段、12はタイマ等の計時手段であ
り、計時手段12は粉砕時間と粉砕後の圧送までの停止
時間及び圧送時間を計測するのに用いられる。13は厨
芥圧送部、14は羽根車、15は液面設定装置、16は
厨芥排出路、17は粉砕される厨芥等、18はスタート
/ストップスイッチ、19は厨芥処理施設である。20
は気液分離部8に設置された液面レベルセンサである。
厨芥処理部2におけるハンマー4、シュレッダー5、及
びフライホイール6等が厨芥等17を粉砕する回転粉砕
部を構成する。厨芥処理機1の上部にはシンクストッパ
ー3が設けられるとともに、この下方に隣接して厨芥処
理部2が設けられている。雑排水を含む厨芥等17は、
シンクストッパー3を開けて投入口から投入される。使
用者がスタート/ストップスイッチ18をオンさせる
と、制御手段11は駆動モーター9を正転させ、図示し
ない正転方向で接続されるワンウェイクラッチを介して
回転粉砕部のフライホイール6も同時に回転を開始し、
計時手段12もスタートする。厨芥等17は回転するフ
ライホイール6上に設けられたハンマー4と、厨芥処理
機1本体に設置されたシュレッダー5によって裁断粉砕
される。本実施例では回転粉砕部は上記の通りハンマー
4、シュレッダー5、及びフライホイール6等で構成さ
れているが、厨芥等17を1〜2mm程度の大きさに裁
断粉砕するものであれば他のものでも構わない。裁断粉
砕された厨芥等17は雑排水と混合され、スラリー状の
厨芥等17となって吐出管7に設けた気液分離部8を流
下して厨芥圧送部13に到達する。このとき気液分離部
8においては粉砕されたスラリー状の厨芥等17中に含
まれる空気が脱気され、空気分の減った厨芥等17が厨
芥圧送部13内に設けた羽根車14の吸い込み口に溜ま
る。そして、厨芥圧送部13の吐出側には液面設定装置
15が設けられているから、空気分の減った厨芥等17
が厨芥圧送部13を含め、気液分離部8と液面設定装置
15にまたがって溜まる。なお、ここで液とか液面とか
いうのは、雑排水と粉砕された厨芥等17が混合されて
スラリー状態になった液のことを意味する。ところで本
実施例ではこの液面設定装置15によって液面が一定の
設定レベルになるまで制御手段11が厨芥圧送部13の
羽根車14による厨芥等17の吸い込みを停止させて、
厨芥圧送部13の吸い込み口が空気でロック状態になる
のを防いでいる。なお厨芥圧送部13にはワンウェイク
ラッチ10を介して羽根車14が設けられているから、
駆動モーター9の回転方向を切り換えることによって羽
根車14を停止させることができる。さて液面レベルセ
ンサ20が液面が所定のレベルになったのを検知する
と、後記するように駆動モーター9は制御手段11から
の圧送開始信号によって逆転方向の駆動を開始する。す
ると吐出管7を流下する粉砕された厨芥等17は羽根車
14のボリュート室内に充満し、空気を厨芥圧送部13
から排除したものとなっているから、空気が混入しない
状態で液の圧送が開始される。なお以上はワンウェイク
ラッチ10等と回転方向を利用して羽根車14とフライ
ホイール6の駆動,停止を図っているが、駆動モーター
9とフライホイール6との間に電磁クラッチを入れれ
ば、回転粉砕部と羽根車14のさらなる独立駆動が可能
になる。さらに駆動モーター9とフライホイール6の間
及び駆動モーター9と羽根車14の間の双方に電磁クラ
ッチを入れれば、回転方向を切り換えずに任意にそれぞ
れの駆動を独立に行うことが可能となる。
【0013】この実施例では、液面設定装置15は図1
に示すように立ち上がり部に堰を設けたものである。液
面設定装置15は気液分離部8の液面が設定レベルに達
すると、気液分離部8の液面を一定に保つため吐出管7
にそれ以降流下してくる厨芥等17と同量を厨芥排出路
16にオーバーフローさせる。このようにオーバーフロ
ーを利用してレベルを維持するから、気液分離部8の液
面制御が電気制御を使用せず容易に行え、可動部がない
ため詰まりや動作不良等が起きない。また構造が簡単な
ため安価に製作でき、また容量を適宣設定することで封
水トラップの役割を持たすことができる。液面設定装置
15によって気液分離部8と厨芥圧送部13に厨芥等1
7を滞留させることにより空気を混入させたまま圧送す
ることがなく、常に所定量を圧送させることができ、こ
れによって圧送性能が飛躍的に向上し、厨芥処理機1と
厨芥処理施設19における設置場所、設置距離、設置方
法などの制約条件を大いに緩和することができる。また
配管系における詰まりに関しても、厨芥等17と雑排水
の混濁がすすみヘッドの確保によって厨芥物の流速が確
保できるため、詰まることが少ない。
に示すように立ち上がり部に堰を設けたものである。液
面設定装置15は気液分離部8の液面が設定レベルに達
すると、気液分離部8の液面を一定に保つため吐出管7
にそれ以降流下してくる厨芥等17と同量を厨芥排出路
16にオーバーフローさせる。このようにオーバーフロ
ーを利用してレベルを維持するから、気液分離部8の液
面制御が電気制御を使用せず容易に行え、可動部がない
ため詰まりや動作不良等が起きない。また構造が簡単な
ため安価に製作でき、また容量を適宣設定することで封
水トラップの役割を持たすことができる。液面設定装置
15によって気液分離部8と厨芥圧送部13に厨芥等1
7を滞留させることにより空気を混入させたまま圧送す
ることがなく、常に所定量を圧送させることができ、こ
れによって圧送性能が飛躍的に向上し、厨芥処理機1と
厨芥処理施設19における設置場所、設置距離、設置方
法などの制約条件を大いに緩和することができる。また
配管系における詰まりに関しても、厨芥等17と雑排水
の混濁がすすみヘッドの確保によって厨芥物の流速が確
保できるため、詰まることが少ない。
【0014】続いて本実施例の厨芥処理機1の動作につ
いてさらに詳細に説明する。粉砕開始後厨芥等17の粉
砕が十分行われ、計時手段12が設定した所定の粉砕時
間が経過しタイムアップすると、制御手段11は駆動モ
ーター9に停止信号を送り駆動モーター9はいったん回
転を停止する。シャフトで連結された回転粉砕部のフラ
イホイール6も同時に停止する。計時手段12はこの粉
砕時間がタイムアップすると、今度は停止時間の計測を
開始する。停止時間が経過しタイムアップすると、気液
分離部8の液面レベルセンサ20がオンしている場合に
は、制御手段11は駆動モーター9に圧送開始信号を送
り、駆動モーター9を逆回転駆動する。このときワンウ
ェイクラッチ10とシャフトで連結された羽根車14も
同時に回転を開始する。計時手段12も同時に圧送時間
の計測を開始する。これに対し、気液分離部8の液面レ
ベルセンサ20がオフしている場合にはオンするまで制
御手段11は駆動モーター9に起動をかけない。
いてさらに詳細に説明する。粉砕開始後厨芥等17の粉
砕が十分行われ、計時手段12が設定した所定の粉砕時
間が経過しタイムアップすると、制御手段11は駆動モ
ーター9に停止信号を送り駆動モーター9はいったん回
転を停止する。シャフトで連結された回転粉砕部のフラ
イホイール6も同時に停止する。計時手段12はこの粉
砕時間がタイムアップすると、今度は停止時間の計測を
開始する。停止時間が経過しタイムアップすると、気液
分離部8の液面レベルセンサ20がオンしている場合に
は、制御手段11は駆動モーター9に圧送開始信号を送
り、駆動モーター9を逆回転駆動する。このときワンウ
ェイクラッチ10とシャフトで連結された羽根車14も
同時に回転を開始する。計時手段12も同時に圧送時間
の計測を開始する。これに対し、気液分離部8の液面レ
ベルセンサ20がオフしている場合にはオンするまで制
御手段11は駆動モーター9に起動をかけない。
【0015】羽根車14が回転し始めると厨芥圧送部1
3内の厨芥等17は、液面設定装置15及び厨芥排出路
16を経て厨芥処理施設19へ圧送排出されるが、気液
分離部8に厨芥等17を所定量滞留させているため空気
の混入がなく、圧送性能が飛躍的に向上する。計時手段
12が圧送開始から所定時間を経過してタイムアップす
ると、制御手段11は駆動モーター9に停止信号を送
り、駆動モーター9は再び回転を停止する。
3内の厨芥等17は、液面設定装置15及び厨芥排出路
16を経て厨芥処理施設19へ圧送排出されるが、気液
分離部8に厨芥等17を所定量滞留させているため空気
の混入がなく、圧送性能が飛躍的に向上する。計時手段
12が圧送開始から所定時間を経過してタイムアップす
ると、制御手段11は駆動モーター9に停止信号を送
り、駆動モーター9は再び回転を停止する。
【0016】このように厨芥処理機1において駆動系に
ワンウェイクラッチ10を取付けているから、粉砕時と
圧送時の負荷の分散が図れ駆動モーター9の出力を押さ
えることができる。駆動モーター9を可逆モーターとす
ることで回転方向の切り換えで簡単に負荷の分散を図る
ことができる。さらに電磁クラッチを駆動モーター9と
回転粉砕部との間、及び駆動モーター9と羽根車14の
間にそれぞれ設ければ、双方の完全な独立駆動を実現で
きる。
ワンウェイクラッチ10を取付けているから、粉砕時と
圧送時の負荷の分散が図れ駆動モーター9の出力を押さ
えることができる。駆動モーター9を可逆モーターとす
ることで回転方向の切り換えで簡単に負荷の分散を図る
ことができる。さらに電磁クラッチを駆動モーター9と
回転粉砕部との間、及び駆動モーター9と羽根車14の
間にそれぞれ設ければ、双方の完全な独立駆動を実現で
きる。
【0017】(実施例2)図2は本発明の他の実施例に
おける厨芥処理機の概略構成図である。実施例2は実施
例1における液面設定装置15’がモーター弁であり、
かつ気液分離部8に液面レベルセンサ20を設置してい
る。実施例1と重複する説明は省略する。吐出管7を流
下する粉砕された厨芥等17は羽根車14のボリュート
室を通過し、閉止した液面設定装置15’によって気液
分離部8の液面が設定レベルに達するまで滞留させられ
る。液面レベルセンサ20が気液分離部8の液面が設定
レベルに達したのを検知すると、気液分離部8の液面を
一定に保つため、制御手段11が液面設定装置15’に
液面レベルセンサ20がオフするまで開信号を出し、液
面設定装置15’はこれによって開放され、厨芥等17
は厨芥排出路16に排出される。その後液面レベルセン
サ20がオフすると制御手段11が液面設定装置15’
に液面レベルセンサ20がオンするまで閉信号を出す。
そしてこれを繰り返すレベル制御を計時手段12が粉砕
時間をタイムアップするまで続け、これがタイムアップ
すると制御手段11が液面設定装置15’に開信号を出
して圧送を開始するものである。
おける厨芥処理機の概略構成図である。実施例2は実施
例1における液面設定装置15’がモーター弁であり、
かつ気液分離部8に液面レベルセンサ20を設置してい
る。実施例1と重複する説明は省略する。吐出管7を流
下する粉砕された厨芥等17は羽根車14のボリュート
室を通過し、閉止した液面設定装置15’によって気液
分離部8の液面が設定レベルに達するまで滞留させられ
る。液面レベルセンサ20が気液分離部8の液面が設定
レベルに達したのを検知すると、気液分離部8の液面を
一定に保つため、制御手段11が液面設定装置15’に
液面レベルセンサ20がオフするまで開信号を出し、液
面設定装置15’はこれによって開放され、厨芥等17
は厨芥排出路16に排出される。その後液面レベルセン
サ20がオフすると制御手段11が液面設定装置15’
に液面レベルセンサ20がオンするまで閉信号を出す。
そしてこれを繰り返すレベル制御を計時手段12が粉砕
時間をタイムアップするまで続け、これがタイムアップ
すると制御手段11が液面設定装置15’に開信号を出
して圧送を開始するものである。
【0018】液面設定装置15’は図2に示すようにモ
ーター弁になっており、気液分離部8の液面制御が電気
制御を使用し高精度に行え、液面レベルの変更も比較的
容易に行え、また厨芥圧送部13からモーター弁までの
容量を設定することで封水トラップの役割を厨芥圧送部
13に持たすことができる。なお、厨芥等17を滞留さ
せる際、液面設定装置15’の直下に空気が溜まってし
まうような構造の場合は、粉砕開始から所定時間、液面
設定装置15’を開にしておくこともできる。
ーター弁になっており、気液分離部8の液面制御が電気
制御を使用し高精度に行え、液面レベルの変更も比較的
容易に行え、また厨芥圧送部13からモーター弁までの
容量を設定することで封水トラップの役割を厨芥圧送部
13に持たすことができる。なお、厨芥等17を滞留さ
せる際、液面設定装置15’の直下に空気が溜まってし
まうような構造の場合は、粉砕開始から所定時間、液面
設定装置15’を開にしておくこともできる。
【0019】上記実施例の液面設定装置15’を電磁弁
で行うことによっても、同様の結果が得られる。また、
液面設定装置15’を気液分離部8と厨芥圧送部13の
間に設置することも可能である。
で行うことによっても、同様の結果が得られる。また、
液面設定装置15’を気液分離部8と厨芥圧送部13の
間に設置することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、液面設
定装置によって気液分離部と液面設定装置、厨芥圧送部
に厨芥等を滞留させることにより、空気でロック状態に
なることがなく圧送性能を飛躍的に向上させることがで
きる。また、厨芥処理機と厨芥処理施設における設置場
所、設置距離、設置方法などの制約条件を緩和させるこ
とができ、配管系における詰まりに関しても厨芥物の流
速が確保できるため、詰まりを防止することができる。
定装置によって気液分離部と液面設定装置、厨芥圧送部
に厨芥等を滞留させることにより、空気でロック状態に
なることがなく圧送性能を飛躍的に向上させることがで
きる。また、厨芥処理機と厨芥処理施設における設置場
所、設置距離、設置方法などの制約条件を緩和させるこ
とができ、配管系における詰まりに関しても厨芥物の流
速が確保できるため、詰まりを防止することができる。
【図1】本発明の一実施例における厨芥処理機の概略構
成図
成図
【図2】本発明の他の実施例における厨芥処理機の概略
構成図
構成図
【図3】従来の厨芥処理機の概略構成図
1 厨芥処理機 2 厨芥処理部 3 シンクストッパー 4 ハンマー 5 シュレッダー 6 フライホイール 7 吐出管 8 気液分離部 9 駆動モーター 10 ワンウェイクラッチ 11 制御手段 12 計時手段 13 厨芥圧送部 14 羽根車 15,15’ 液面設定装置 16 厨芥排出路 17 厨芥等 18 スタート/ストップスイッチ 19 厨芥処理施設 20 液面レベルセンサ
Claims (5)
- 【請求項1】厨芥等を粉砕する回転粉砕部と、粉砕され
た厨芥等を気液分離する気液分離部と、粉砕された厨芥
等を前記気液分離部から吸引するとともに液面設定装置
を経て排水路に圧送する羽根車が設けられた厨芥圧送部
と、前記回転粉砕部及び前記羽根車をそれぞれ駆動する
駆動モータと、前記駆動モータを制御する制御手段を備
え、前記液面設定装置は前記気液分離部内に収容される
粉砕された厨芥等の液面を所定のレベルに維持し、前記
制御手段は液面が所定のレベル以下になった場合には前
記羽根車の駆動を停止させることを特徴とする厨芥処理
機。 - 【請求項2】前記液面設定装置が堰であることを特徴と
する請求項1に記載の厨芥処理機。 - 【請求項3】前記液面設定装置がモータ弁であることを
特徴とする請求項1に記載の厨芥処理機。 - 【請求項4】前記液面設定装置が電磁弁であることを特
徴とする請求項1に記載の厨芥処理機。 - 【請求項5】前記駆動モータと前記羽根車の間に設けた
ワンウェイクラッチにより、駆動モータの回転を圧送部
に伝達することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の厨芥処理機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7185227A JPH0929122A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 厨芥処理機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7185227A JPH0929122A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 厨芥処理機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929122A true JPH0929122A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16167107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7185227A Pending JPH0929122A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 厨芥処理機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113480341A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-10-08 | 成都至交互联科技有限公司 | 一种厨余垃圾资源化处理装置 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP7185227A patent/JPH0929122A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113480341A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-10-08 | 成都至交互联科技有限公司 | 一种厨余垃圾资源化处理装置 |
CN113480341B (zh) * | 2021-07-29 | 2024-03-08 | 成都至交互联科技有限公司 | 一种厨余垃圾资源化处理装置 |
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