JPH09291091A - インドールアルカロイド誘導体、その製造方法及び抗ウイルス剤 - Google Patents

インドールアルカロイド誘導体、その製造方法及び抗ウイルス剤

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JPH09291091A
JPH09291091A JP8129051A JP12905196A JPH09291091A JP H09291091 A JPH09291091 A JP H09291091A JP 8129051 A JP8129051 A JP 8129051A JP 12905196 A JP12905196 A JP 12905196A JP H09291091 A JPH09291091 A JP H09291091A
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JP
Japan
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carbon atoms
group
active ingredient
formula
antiviral agent
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JP8129051A
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English (en)
Inventor
Norio Aimi
則郎 相見
Hiromitsu Takayama
廣光 高山
Tomoyuki Yokota
智之 横田
Kenji Konno
謙治 紺野
Masahisa Fujiwara
将寿 藤原
Hiroshi Inoue
洋志 井上
Kenji Tokuhisa
賢治 徳久
Kimio Katsuura
公男 勝浦
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SOYAKU GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SOYAKU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗ウイルス剤として有用な新規なインドール
アルカロイド誘導体を提供する。 【解決手段】 インドールアルカロイド誘導体、その製
造方法及び同インドールアルカロイド誘導体あるいはカ
ギカズラ又は釣藤鉤の抽出物もしくは搾汁を有効成分と
する抗ウイルス剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なインドールア
ルカロイド誘導体およびその製造方法に関する。また、
本発明はインドールアルカロイド誘導体を含む新規な抗
ウイルス剤に関する。本発明の抗ウイルス剤によるとイ
ンフルエンザなどに代表されるウイルス性疾患の発症を
予防あるいは治療することができる。
【0002】
【従来の技術】カギカズラ(Uncaria rhyn
chophylla Miquel)は、本州房総半島
以西、四国、九州及び中国南部に分布し、山地に生える
落葉つる性木本である。生薬である釣藤鉤は、カギカズ
ラ及びトウカギカズラ(Uncaria sinens
is(Oliv.)Havil)の茎枝の一部をつけた
鈎棘を乾燥したものを起源とし、鎮痙、鎮痛薬として、
高血圧症患者の頭痛、眩暈、脳動脈の硬化、痙攣、小児
のひきつけ、癇症などに応用する。
【0003】カギカズラ及び釣藤鉤が含有している成分
としては、アルカロイドのリンコフィリン、イソリンコ
フィリン、コリノキセイン、ヒルスチン、ヒルステイン
などが知られている。(原色牧野和漢薬草大図鑑、北隆
館、三橋博著、和漢薬百科図鑑[II]、保育社、難波恒
雄著)。なお、本発明者らの一部は、先に例示した化合
物とそれらの誘導体を、カギカズラから単離し、構造決
定して報告している(天然有機化合物実験法、講談社、
坂井進一郎他著)。
【0004】一方、抗ウイルス剤として、既にアシクロ
ビル(抗ヘルペス剤)、アマンタジン(抗インフルエン
ザ剤)、リバビリン(抗インフルエンザ剤)、アジドチ
ミジン(抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV、Human
immunodeficiency virus)
剤)などが知られている。現在、ウイルス性疾患に対し
て満足のいく治療薬はなく、新たな抗ウイルス剤の開発
が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医農薬原体
をはじめとする生理活性物質として有用である新規なイ
ンドールアルカロイド誘導体を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に関し鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】即ち本発明のインドールアルカロイド誘導
体は、一般式[I] [式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基または炭素数
1〜6のアルコキシカルボニル基を示す。]で表される
ことを特徴とするものである。
【0008】また本発明の他のインドールアルカロイド
誘導体は、一般式[II] [式中、R2 は炭素数2〜6のアルキル基を示す。]で
表されることを特徴とするものである。
【0009】次に本発明のインドールアルカロイド誘導
体の製造方法は、式[III ] で表されるヒルスチンと一般式[IV] R1 −X [IV] [式中、R1 は前記に同じ、Xはハロゲン原子または炭
素数1〜6のアルコキシカルボニルオキシ基を示す。]
で表される化合物を反応させることを特徴とする一般式
[I] [R1 は前記に同じ]で表されるインドールアルカロイ
ド誘導体の製造方法である。
【0010】また本発明の他のインドールアルカロイド
誘導体の製造方法は、式[V] で示されるデス−O−メチルヒルスチンと一般式[VI] R2 −OH [VI] [R2 は前記に同じ]で表されるアルコール類とを反応
させることを特徴とする一般式[II] [R2 は前記に同じ]で表されるインドールアルカロイ
ド誘導体の製造方法である
【0011】次に本発明の抗ウイルス剤は、カギカズラ
Uncaria rhynchophylla Mi
quel)抽出物、またはカギカズラより搾り取った成
分を有効成分として含有することを特徴とするものであ
り、または釣藤鉤抽出物を有効成分として含有すること
を特徴とするものであり、この場合水抽出物を有効成分
として含有したり、有機溶剤抽出物を有効成分として含
有したり、またはカギカズラもしくは釣藤鉤と、塩基性
化合物と、水とを混和し加熱した後に有機溶剤抽出して
得られた有機溶剤抽出物を有効成分として含有するのは
有効である。さらにアルコール抽出物を有効成分として
含有したり、または芳香族炭化水素抽出物を有効成分と
して含有するのも良好である。そして上記有効成分とし
てはインドールアルカロイド誘導体が良好である。
【0012】また本発明の他の抗ウイルス剤は、カギカ
ズラ(Uncaria rhynchophylla
Miquel)または釣藤鉤由来のインドールアルカロ
イド誘導体を変換して得らえるインドールアルカロイド
誘導体を有効成分として含有することを特徴とするもの
である。
【0013】さらに本発明の他の抗ウイルス剤は、一般
式[VII] [式中、R3 ,R8 は夫々独立して同一または異なって
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6の
アルコキシ基、炭素数1〜6のアルコキシカルボニル
基、ハロゲン原子または水酸基を示し、R4 は存在しな
いかまたは酸素原子を示し、R5 ,R6 ,R7 は夫々独
立して同一または異なって水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示す。な
おR3 は9〜12位の炭素原子に複数個置換してもよ
い。]で表されるインドールアルカロイド誘導体または
その塩を有効成分として含有することを特徴とするもの
である。
【0014】以下、本発明を具体的に説明する。一般式
[I]〜[VI]において、炭素数1〜6のアルキル基と
しては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基などをあげることができ、炭素数1〜6のアル
コキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボ
ニル基、ヘキシルオキシカルボニル基などをあげること
ができ、炭素数2〜6のアルキル基としては、例えばエ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などをあげることが
でき、ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子などをあげることができ、
炭素数1〜6のアルコキシカルボニルオキシ基として
は、例えばメトキシカルボニルオキシ基、エトキシカル
ボニルオキシ基、プロポキシカルボニルオキシ基、イソ
プロポキシカルボニルオキシ基、ブトキシカルボニルオ
キシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、ペンチルオ
キシカルボニルオキシ基、ヘキシルオキシカルボニルオ
キシ基などをあげることができる。
【0015】一般式[I]で表されるインドールアルカ
ロイド誘導体の具体例としては、下記表1によって示さ
れる化合物をあげることができる。本発明はこの化合物
に限定されるものではない。
【0016】
【表1】
【0017】一般式[II]で表されるインドールアルカ
ロイド誘導体の具体的としては、下記表2によって示さ
れる化合物をあげることができる。本発明はこの化合物
に限定されるものではない。
【0018】
【表2】
【0019】一般式[I]で表されるインドールアルカ
ロイド誘導体は下記の製法(1)によって製造すること
ができる。
【0020】製法(1)で示される反応は塩基存在下、
溶媒中もしくは無溶媒で行う。反応時間は、1時間〜数
日間であり好ましくは2時間〜2日間である。反応温度
は−20℃〜 200℃であり、好ましくは、0℃〜50℃であ
る。塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、N,
N−ジメチルアニリン、4−ジメチルアミノピリジンな
どの有機塩基、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸
化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属
の炭酸塩、水素化ナトリウム等のアルカリ金属の水素化
物、酸化銀等の金属酸化物などが用いられる。溶媒とし
ては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、アセトニトリル、イソ
ブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドなどが用いられる。
【0021】反応に供される試剤の量は、通常式[III
]で示されるヒルスチン1当量に対して一般式[IV]
で表される化合物1当量から大過剰、塩基は0.01当量か
ら大過剰である。
【0022】一般式[II]で表されるインドールアルカ
ロイド誘導体は下記製法(2)によって製造することが
できる。
【0023】製法(2)で示される反応は酸存在下、溶
媒中もしくは無溶媒で行う。反応時間は、1時間〜数日
間であり好ましくは2時間〜2日間である。反応時間は
0℃〜 200℃であり、好ましくは、10℃〜60℃である。
酸としてはp−トルエンスルホン酸、酢酸などの有機
酸、塩酸、硫酸、過塩素酸などの鉱酸などが用いられ
る。溶媒としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン
化炭化水素、アセトニトリル、イソブチロニトリル等の
ニトリル類などが用いられる。
【0024】反応に供される試剤の量は、通常式[V]
で示されるデス−O−メチルヒルスチン1当量に対して
一般式[VI]で表されるアルコール類1当量から大過
剰、酸は0.01当量から大過剰である。
【0025】本発明では、カギカズラが含有する成分の
全部または一部を、抽出または搾り取り、抗ウイルス剤
として用いることができる。抽出または搾り取る方法に
ついては、含有される成分が変性しない限り特に限定さ
れない。
【0026】例えば、本発明によるカギカズラ水抽出物
は、カギカズラ1重量部に対し、冷水、温水あるいは熱
湯5〜20重量部を使用し、数時間〜数日間、5〜 100℃
で抽出を行って得られる抽出物である。本発明によるカ
ギカズラ有機溶剤抽出物は、例えばカギカズラ1重量部
に対し、有機溶剤5〜20重量部を使用し、数時間〜数日
間、5〜 150℃で抽出を行って得られる抽出物である。
本発明によるカギカズラと塩基性化合物と水を混和し加
熱した後に有機溶剤抽出して得られた有機溶剤抽出物
は、例えばカギカズラ1重量部に対し、塩基性化合物0.
05〜2重量部と水0.05〜2重量部を混和し、数時間〜数
日間、例えばミナミ式大型ステンレス製抽出機で蒸すな
どして50〜 150℃に保った後に、有機溶剤5〜20重量部
を使用し、数時間〜数日間、5〜 150℃で抽出を行って
得られる抽出物である。
【0027】有機溶剤としては、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノールなどのアルコール類、ヘキサ
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルなどの脂肪族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭
化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドなどをあげることができる。中でも、アルコール
類と芳香族炭化水素が好ましい。
【0028】塩基性化合物としては、例えば水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等のアルカ
リ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属の炭酸塩、水素化ナトリウム等のアルカリ
金属の水素化物などをあげることができる。
【0029】また本発明によるカギカズラより搾り取っ
た成分とは、カギカズラを例えば細断または圧縮するこ
となどによって得られる成分である。
【0030】以上の操作によって得られた水抽出物、有
機溶媒抽出物、または搾り取った成分は、抗ウイルス剤
としてそのまま用いるか、水分や溶剤を減圧溜去し濃縮
して用いるか、またはこれらを凍結乾燥もしくは噴霧乾
燥などの乾燥手段を施して粉末として用いることができ
る。
【0031】また本発明では釣藤鉤の含有する成分の全
部または一部を抽出して、抗ウイルス剤として用いるこ
とができる。本発明に用いられる釣藤鉤の水抽出物は、
例えば釣藤鉤1重量部に対し、冷水、温水あるいは熱湯
5〜20重量部を使用し、数時間〜数日間、5〜 100℃で
抽出を行って得られる抽出物である。本発明による釣藤
鉤有機溶剤抽出物は、例えば釣藤鉤1重量部に対し、有
機溶剤1〜20重量部を使用し、数時間〜数日間、5〜 1
50℃で抽出を行って得られる抽出物である。本発明によ
る釣藤鉤と塩基性化合物と水を混和し加熱した後に有機
溶剤抽出して得られた有機溶剤抽出物は、例えば釣藤鉤
1重量部に対し、塩基性化合物0.05〜2重量部と水0.05
〜2重量部を混和し、数時間〜数日間、例えばミナミ式
大型ステンレス製抽出機で蒸すなどして50〜 150℃に保
った後に、有機溶剤5〜20重量部を使用し、数時間〜数
日間、5〜 150℃で抽出を行って得られる抽出物であ
る。
【0032】有機溶剤としては、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノールなどのアルコール類、ヘキサ
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルなどの脂肪族
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭
化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、ア
セトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドなどをあげることができる。中でも、アルコール
類と芳香族炭化水素が好ましい。
【0033】塩基性化合物としては、例えば水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等のアルカ
リ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属の炭酸塩、水素化ナトリウム等のアルカリ
金属の水素化物などをあげることができる。
【0034】以上の操作によって得られた水抽出物およ
び有機溶剤抽出物は抗ウイルス剤としてそのまま用いる
か、水分や溶剤を減圧溜去し濃縮して用いるか、また
は、これらを凍結乾燥もしくは噴霧乾燥などの乾燥手段
を施して粉末として用いることができる。
【0035】本発明では、カギカズラまたは釣藤鉤の、
抽出物または搾り取った物に含まれる、抗ウイルス活性
成分を精製して用いることができる。精製手段としては
特に限定されないが、カラム・クロマトグラフィーによ
る分画を濃縮する方法を例示することができる。
【0036】本発明において抗ウイルス剤の活性成分と
しては、例えばインドールアルカロイド誘導体をあげる
ことができる。インドールアルカロイド誘導体はカギカ
ズラまたは釣藤鉤に由来するものばかりでなく、アカネ
科の植物などの他の動植物等、広く天然に由来するもの
または天然に由来するものを変換したものや合成された
ものであってもよく、本発明による新規なインドールア
ルカロイド誘導体も含まれる。ここでいう変換とは、例
えば有機化学的手法や酵素などを用いる生物学的手法に
よりその構造を変化させたものであり、置換基の修飾・
削除、骨格の改変なども含まれる。
【0037】例えば下記一般式[VII] [式中、R3 〜R8 は前記と同様のものを示す。]で表
されるインドールアルカロイド誘導体またはその塩をあ
げることができる。
【0038】上記一般式[VII]において炭素数1〜6
のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基などをあげることができ、炭素
数2〜6のアルケニル基としては、例えばビニル基、プ
ロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニ
ル基、ヘキセニル基などをあげることができ、1〜6の
アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t
−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基な
どをあげることができ、炭素数1〜6のアルコキシカル
ボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロ
ポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、t−ブト
キシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキ
シルオキシカルボニル基などをあげることができ、ハロ
ゲン原子として例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などをあげることができる。
【0039】一般式[VII]で表されるインドールアル
カロイド誘導体の具体例としては、例えば、前記化合物
番号1〜3の化合物や、ヒルスチン(化合物番号4)、
ヒルステイン(化合物番号6)、ミトラシリチン(化合
物番号7)など下記表3によって示される化合物をあげ
ることができる。
【0040】
【表3】
【0041】これらインドールアルカロイド誘導体の塩
としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫
酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、リン酸塩などの無機酸塩お
よび、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、メタンスルホン酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、酒
石酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩などの
有機酸塩をあげることができる。具体的には、ヒルスチ
ン(化合物番号4)の塩酸塩をあげることができる。本
発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0042】本発明によるインドールアルカロイド誘導
体ならびに、カギカズラおよび釣藤鉤の含有する成分
は、有用な薬理学的性質、特に抗ウイルス作用を有して
おり、本発明による成分を含有する医薬組成物は、ウイ
ルスに感染した、または感染する恐れのある人間の、予
防的または治療的処置に有用である。ウイルスとしては
例えば、DNA型ウイルスでは、ヘルペスウイルス科
(Herpesviridae)の単純ヘルペスウイル
ス1型(Herpes simplex virus
type 1)、単純ヘルペスウイルス2型(Herp
es simplex virus type 2)、
ヒトサイトメガロウイルス(Human cytome
galovirus)、エプスタイン−バールウイルス
(Epstein−Barr virus)、水痘帯状
疱疹ウイルス(Varicellazoster vi
rus)、ヘルペスウイルス6型(Human her
pes virus 6)、アデノウイルス科(Ade
noviridae)のヒトアデノウイルス(Huma
n adenovirus)、ヘパドナウイルス科(H
epadnaviridae)のB型肝炎ウイルス(H
epatitisB virus)、パポーバウイルス
科(Papovaviridae)のヒトパピローマウ
イルス(Human papilloma viru
s)などがあげられる。
【0043】またRNA型ウイルスでは、トガウイルス
科(Togaviridae)の風疹ウイルス(Rub
ella virus)、日本脳炎ウイルス(Japa
nese encephalitis virus)、
フラビウイルス科(Flaviviridae)のC型
肝炎ウイルス(Hepatitis C viru
s)、パラミクソウイルス科(Paramyxovir
idae)のはしかウイルス(Measles vir
us)、RSウイルス(Respiratorysyn
cytial virus)、おたふくかぜウイルス
(Humps virus)、オルソミクソウイルス科
(Orthomyxoviridae)のインフルエン
ザウイルス(Influenza virus)、ラブ
ドウイルス科(Rhabdoviridae)の狂犬病
ウイルス(Rabies virus)、レトロウイル
ス科(Retroviridae)のT細胞白血病ウイ
ルス(Human T−lymphotoropic
virus)、ヒト免疫不全ウイルス(Human i
mmunodeficiency virus)、ピコ
ルナウイルス科(Picornaviridae)のヒ
トポリオウイルス(Human polio viru
s)、A型肝炎ウイルス(HepatitisA vi
rus)などをあげることができる。その中で特にイン
フルエンザウイルス(Influenza viru
s)に有効である。
【0044】以上のようにして得られた本発明による抗
ウイルス剤を使用する場合、経口投与、非経口投与(皮
下、静脈、筋肉、胸骨注射など)または直腸投与に供す
ることができる。投与量は対象の人間の感染ウイルス、
症状、年齢、投与方法によっても異なるが、通常有効成
分量として0.01〜 500mg/kg/日である。有効成分は適
当な製剤用担体と混合して調製した製剤の形で投与され
る。製剤の形としては錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カ
プセル剤、注射剤、点眼剤、眼軟膏剤、クリーム、ゲ
ル、ペースト、スプレー、点鼻剤、泡抹剤または坐剤が
用いられる。製剤に含まれる有効成分量は、約0.01〜 9
9.99%である。
【0045】
【発明の効果】本発明により、医農薬原体をはじめとす
る生理活性物質として有用である新規なインドールアル
カロイド誘導体を提供することができる。さらに、本発
明によるインドールアルカロイド誘導体ならびに、カギ
カズラおよび釣藤鉤の含有する成分は、抗ウイルス作用
を有し抗ウイルス剤として有用である。
【0046】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。また、実施例中に示されるヒルスチンは、前
記の報告(天然有機化合物実験法、講談社、坂井進一郎
他著)中に示される方法などを用いて得ることができ
る。
【0047】参考例1 デス−O−メチルヒルスチンの製造 ヒルスチン 500mgを酢酸4mLに溶解した。アルゴン雰囲
気下、室温で攪拌しつつ、濃塩酸1mLを滴下した。滴下
終了後20時間攪拌を続けた。反応終了後、加熱を避け、
反応混合物の半分量程度まで減圧下濃縮した。次いで、
これに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を混合物がアルカ
リ性になるまで加えた。この混合物よりクロロホルム抽
出を行い、得られた有機層を水洗した。これを硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を溜去し残渣 520mgを得
た。この残渣よりアセトンを用いて再結晶し、目的のデ
ス−O−メチルヒルスチン 285.5mgを得た(収率59
%)。
【0048】融点: 121− 122.5℃1 H−NMR( 500MHz/CDCl3 ,δppm) 8.27(1H,br.s)、7.51(1H,d,J= 7.7H
z)、7.42(1H,d,J= 8.0Hz)、7.23(1H,
t,J= 7.7Hz)、7.15(1H,t,J= 7.6H
z)、7.06(1H,s)、4.71(1H,br.s)、3.
81(3H,s)、 3.5− 1.1(12H,m)、0.83(4
H,m)
【0049】実施例1 Na−メチルヒルスチン(化合物番号1)の製造 ヒルスチン 100.4mgをジメチルホルムアミド乾燥品 1.5
mLに溶解した。この溶液に氷冷下60%水素化ナトリウム
13mgを加え、アルゴン雰囲気下30分間攪拌した。反応混
合物にヨウ化メチル17.0μL を加え、氷冷したまま更に
2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物をクロロホル
ムと氷水の2層系に加えた。有機層を分取後、水層より
クロロホルム抽出を行った。得られた有機層をまとめて
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を溜去した。さ
らに、窒素ガスを吹き付けてジメチルホルムアミドを除
去し、真空ポンプで乾燥して残渣 118.9mgを得た。残渣
を、各種クロマトグラフィーを用いて分画、精製し目的
のNa−メチルヒルスチン(化合物番号1) 6.5mgを得
た(収率 6.2%)。
【0050】粘稠油状物1 H−NMR( 500MHz/CDCl3 ,δppm) 7.5(1H,d,J= 7.8Hz)、7.35(1H,br.
s)、 7.3(1H,d,J= 8.3Hz)、 7.2(1H,
m)、 7.1(1H,t,J= 7.2Hz)、4.53(1H,
br.s)、3.76(3H,s)、3.75(3H,s)、3.
69(3H,s)、3.31(1H,dd,J=13.0, 5.4H
z)、3.18(1H,td,J= 8.3, 4.9Hz)、3.09
(1H,m)、2.82(1H,dd,J=13.3, 4.2H
z)、 2.6(1H,dd,J=15.0, 4.5Hz)、2.54
(2H,m)、2.46(1H,dt,J=14.1, 3.2H
z)、2.38(1H,td,J=11.8, 3.3Hz)、2.23
(1H,m)、1.32(1H,m)、0.85(1H,m)、
0.77(3H,t,J= 7.2Hz) IR(CHCl3 ,cm-1) 1649,1452,1130
【0051】実施例2 Na−t−ブチルオキシカルボニルヒルスチン(化合物
番号2)の製造 ヒルスチン50.5mgをジクロロメタン乾燥品1mLに溶解し
た。この溶液にアルゴン雰囲気下、4−ジメチルアミノ
ピリジン 1.7mgを加えて溶解し、さらに、ジ−t−ブチ
ルカーボネート 100μL を加えた。反応混合物は室温で
20時間攪拌した。反応終了後、反応混合物より減圧下溶
媒を溜去し、残渣91.8mgを得た。残渣を、各種クロマト
グラフィーを用いて精製し目的のNa−t−ブチルオキ
シカルボニルヒルスチン(化合物番号2)59.1mgを得た
(収率92%)。
【0052】粘稠油状物1 H−NMR( 500MHz/CDCl3 ,δppm) 8.05(1H,d,J= 8.1Hz)、7.44(1H,d,J
= 6.8Hz)、7.29(1H,td,J= 8.2, 1.4H
z)、7.28(1H,s)、7.24(1H,td,J=7.
5, 1.1Hz)、4.54(1H,q,J= 2.7Hz)、3.7
4(3H,s)、3.67(3H,s)、3.28(1H,d
d,J=13.2, 5.6Hz)、3.18(1H,td,J=1
2.5, 4.8Hz)、3.05(1H,m)、2.74(1H,d
d,J=11.0, 3.6Hz)、2.44(1H,m)、2.38−
2.26(3H,m)、2.21−2.10(2H,m)、1.59(9
H,s)、1.29(1H,m)、0.78(1H,m)、0.78
(3H,m) IR(CHCl3 ,cm-1) 1730,1710
【0053】実施例3 17−O−エチルヒルスチン(化合物番号3)の製造 デス−O−メチルヒルスチン50mgを乾燥塩化水素エタノ
ール溶液3mLに溶解した。この溶液をアルゴン雰囲気
下、14時間攪拌した。次いで、40℃で18時間攪拌し、さ
らに、50℃で一晩攪拌した。反応終了後、反応混合物
を、クロロホルム、炭酸ナトリウム水溶液、氷の混合物
に加えた。有機層を分取後、水層よりクロロホルム抽出
を行った。得られた有機層をまとめて水洗し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を溜去し、残渣61.3mg
を得た。残渣を、各種クロマトグラフィーを用いて分
画、精製し目的の17−O−エチルヒルスチン(化合物番
号3)13.1mgを得た(収率24%)。
【0054】粘稠油状物1 H−NMR( 500MHz/CDCl3 ,δppm) 8.01(1H,br.s)、 7.5(1H,d,J= 7.6H
z)、7.39(1H,s)、7.38(1H,d,J= 9.5H
z)、7.16(1H,td,J= 7.6, 1.2Hz)、7.11
(1H,td,J= 7.3, 1.0Hz)、4.47(1H,b
r.s)、4.02(2H,m)、3.69(3H,s)、3.33
(2H,m)、3.04(1H,m)、 2.8(1H,m)、
2.6(1H,m)、2.39(2H,m)、2.22(1H,
m)、2.22(1H,m)、2.01(1H,m)、 1.3(1
H,m)、 1.3(3H,t,J=7.1Hz)、0.79(1
H,m)、0.77(3H,s) IR(CHCl3 ,cm-1) 1694,1292,1252
【0055】実施例4 以下の実施例において、抗ウイルス作用は、W.Wat
anabe(渡辺)らのMTT法(Journal o
f Virological Methods48,257
(1994))で評価した。すなわち、MDCK細胞にA型
インフルエンザウイルス(Fluv−A)を感染させ、
35℃で4日間培養する。次に3−(4,5−ジメチルチ
アゾ−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウム
ブロマイド液(MTT液)を添加すると、ウイルス非感
染細胞であれば、黄色のテトラゾリウムが細胞内ミトコ
ンドリアのデヒドロゲナーゼの代謝を受け、青色のホル
マザンに変化する。この変色の程度を 540nm及び 690nm
の波長の吸光度で測定、下記の抗ウイルス活性計算式に
より、50%効果濃度(ED50)を算出する。
【0056】 前記の抗ウイルス活性計算式において各記号の意味は次
の通りである。 (ODT)FluvA :(Fluv−A感染MDCK細胞
+本発明化合物)の吸光度 (ODC)FluvA :(Fluv−A感染MDCK細
胞)のみの吸光度 (ODC)mock :(ウイルス非感染正常MDCK細
胞)のみの吸光度
【0057】抗ウイルス活性測定試験:抗ウイルス活性
の測定(MTT法) 96穴U底マイクロプレートの各穴にMDCK細胞浮遊液
( 30000細胞/25μL)、各種濃度の本発明の化合物(5
0μL )、ウイルス液(100TCD50/25μL )を加え、遠
心( 700×g、室温、5分)後、35℃で培養した。培養
4日目にMTT液( 7.7mg/mL)を20μL /穴に加え、
37℃に4時間静置、ついで溶出液(10%トリトンX− 1
00加塩酸イソプロパノール) 100μL を添加した。青色
ホルマザン溶解後、吸光度( 540nm, 690nm)を測定、
EC50とCC50を算出した。即ち、本発明化合物の各希
釈濃度における抗ウイルス活性を求め、ウイルス感染に
よる細胞の死滅を50%抑制する濃度を求め、EC50とし
た。また、同時に行ったウイルス非感染正常細胞を用い
た試験により本発明化合物の50%細胞毒性値(CC50
を算出した。CC50とEC50の比(CC50/EC50)か
ら、選択毒性係数(Selectivity Inde
x:SI)を求めた。得られた評価結果を表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】実施例5 釣藤鉤のメタノール抽出物調製 釣藤鉤(内田和漢薬より購入、Lot.232810)
101gに対してメタノール約 500mLを用い、1日間加熱
還流することにより含有成分の抽出を行った。放冷後、
吸引濾過により抽出残渣を濾別し、メタノール 200mLで
洗浄した。抽出液と洗液を一緒にし、減圧下濃縮する
と、釣藤鉤メタノール抽出物として黒褐色粘稠油状物 1
2.94gが得られた。釣藤鉤メタノール抽出物について実
施例4と同様のFluv−Aに対する抗ウイルス試験を
行って得られた結果を表5に示す。
【0060】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 将寿 福島県福島市蓬莱町3−4−16 (72)発明者 井上 洋志 茨城県土浦市永国1113−1 (72)発明者 徳久 賢治 福島県福島市蓬莱町三丁目1番19号 (72)発明者 勝浦 公男 東京都新宿区西落合二丁目23番3号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] [式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基または炭素数
    1〜6のアルコキシカルボニル基を示す。]で表される
    インドールアルカロイド誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式[II] [式中、R2 は炭素数2〜6のアルキル基を示す。]で
    表されるインドールアルカロイド誘導体。
  3. 【請求項3】 式[III ] で示されるヒルスチンと一般式[IV] R1 −X [IV] [式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基または炭素数
    1〜6のアルコキシカルボニル基を示し、Xはハロゲン
    原子または炭素数1〜6のアルコキシカルボニルオキシ
    基を示す。]で表される化合物とを反応させることを特
    徴とする一般式[I] [式中、R1 は前記に同じ。]で表されるインドールア
    ルカロイド誘導体の製造方法。
  4. 【請求項4】 式[V] で示されるデス−O−メチルヒルスチンと一般式[VI] R2 −OH [VI] [式中、R2 は炭素数2〜6のアルキル基を示す。]で
    表されるアルコール類とを反応させることを特徴とする
    一般式[II] [式中、R2 は前記に同じ。]で表されるインドールア
    ルカロイド誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 カギカズラ(Uncaria rhyn
    chophyllaMiquel)抽出物、またはカギ
    カズラより搾り取った成分を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする抗ウイルス剤。
  6. 【請求項6】 釣藤鉤抽出物を有効成分として含有する
    ことを特徴とする抗ウイルス剤。
  7. 【請求項7】 水抽出物を有効成分として含有する請求
    項5または6に記載の抗ウイルス剤。
  8. 【請求項8】 有機溶剤抽出物を有効成分として含有す
    る請求項5または6に記載の抗ウイルス剤。
  9. 【請求項9】 カギカズラまたは釣藤鉤と、塩基性化合
    物と、水とを混和し加熱した後に有機溶剤抽出して得ら
    れた有機溶剤抽出物を有効成分として含有することを特
    徴とする請求項5または6に記載の抗ウイルス剤。
  10. 【請求項10】 アルコール抽出物を有効成分として含
    有する請求項8または9記載の抗ウイルス剤。
  11. 【請求項11】 芳香族炭化水素抽出物を有効成分とし
    て含有する請求項8または9に記載の抗ウイルス剤。
  12. 【請求項12】 有効成分がインドールアルカロイド誘
    導体である請求項5〜請求項11のいずれかに記載の抗
    ウイルス剤。
  13. 【請求項13】 カギカズラ(Uncaria rhy
    nchophylla Miquel)または釣藤鉤由
    来のインドールアルカロイド誘導体を変換して得られる
    インドールアルカロイド誘導体を有効成分として含有す
    ることを特徴とする抗ウイルス剤
  14. 【請求項14】 一般式[VII] [式中、R3 ,R8 は夫々独立して同一または異なって
    水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6の
    アルコキシ基、炭素数1〜6のアルコキシカルボニル
    基、ハロゲン原子または水酸基を示し、R4 は存在しな
    いかまたは酸素原子を示し、R5 ,R6 ,R7 は夫々独
    立して同一または異なって水素原子、炭素数1〜6のア
    ルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基を示す。な
    おR3 は9〜12位の炭素原子に複数個置換してもよ
    い。]で表されるインドールアルカロイド誘導体または
    その塩を有効成分として含有することを特徴とする抗ウ
    イルス剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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