JPH09290801A - 洗浄容易型充填機ユニット並びに該ユニットの洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

洗浄容易型充填機ユニット並びに該ユニットの洗浄方法及び洗浄装置

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JPH09290801A
JPH09290801A JP8101303A JP10130396A JPH09290801A JP H09290801 A JPH09290801 A JP H09290801A JP 8101303 A JP8101303 A JP 8101303A JP 10130396 A JP10130396 A JP 10130396A JP H09290801 A JPH09290801 A JP H09290801A
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cleaning
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フィルタ装置における交換対象部品であるフ
ィルタ本体を除いて分解を要することなく、洗浄液によ
る洗浄を簡易に、比較的安全に行える洗浄容易型充填機
ユニットを提供する。 【解決手段】 フィルタ装置2は、フィルタ本体を装着
する円筒形状の縦型ケースと、オーバーフロー用液導出
管241を有するケース蓋体24を有し、液導入口はケ
ース側周円の接線と略平行な方向から液を導入できるよ
うに設けられている。このユニットUは洗浄装置800
により洗浄できる。その場合、装置800の洗浄液供給
パイプ5をポンプ1の吸引口11と洗浄液タンク装置8
Aに、第1排液パイプ6を充填機3の充填ノズル32と
装置8Aに、第2排液パイプ7をフィルタ装置2のオー
バーフロー用液導出管241と装置8Aにそれぞれ接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗料、飲料、缶詰用
液等の流体を所定容器に充填する充填機ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の充填機ユニットは、通常、液送
ポンプ、フィルタ装置、液充填機、液送ポンプ吐出口を
フィルタ装置の液導入口に連通させるパイプ及びフィル
タ装置の液導出口を液充填機の液導入口に連通させるパ
イプを備えている。流体の充填処理にあたっては、液送
ポンプの液吸引口に被充填流体を収容したタンクが配管
接続され、充填機の充填ノズル下方に、空の容器が設置
され、液送ポンプの運転により被充填流体がその収容タ
ンクから送液ポンプに吸引され、該ポンプからフィルタ
装置に送られ、ここで異物等を除去する濾過処理を受け
て充填機に送られ、その充填ノズルから容器内に所定量
充填される。
【0003】このような充填機ユニットは1バッチの充
填処理が終了するとその後の保管に備えて、或いは次の
内容、色等が異なる被充填流体の充填処理に備えて、品
質の保証、色まじりの防止等のために洗浄処理しなけれ
ばならない。その洗浄処理にあたっては、充填機ユニッ
トの接液部分(被充填流体に接触する部分)の洗浄液に
よる洗浄、及び場合によっては部品の一部交換等が行わ
れる。洗浄にあたっては、ユニットが全体的に又は部分
的に分解され、各部が個別的に洗浄される。
【0004】例えばフィルタ装置の場合、1バッチの充
填処理が終了する毎に、フィルタケースが開けられ、該
ケースが洗浄液とブラシ等の洗浄具を用いて手作業で洗
浄され、或いはフィルタケースがユニットから取り外さ
れ、別の洗浄液容器の中で人手により洗浄され、再びユ
ニットに組み付けられる。液送ポンプについては、これ
に洗浄液をポンピングさせて洗浄するが、赤色の流体の
充填処理のあとに白色の流体の充填処理を行うときのよ
うに前回とは極端に異なる流体を充填処理するようなと
きは分解洗浄することが好ましいこともある。
【0005】液充填機も、これに洗浄液を流して洗浄す
るが、これについても、赤色の流体の充填処理のあとに
白色の流体の充填処理を行うときのように前回とは極端
に異なる流体を充填処理するようなときは分解洗浄する
ことが好ましいこともある。各部の洗浄処理が終了する
と再び充填機ユニットが組み立てられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の充填機ユニットは、前述のとおり、その洗浄処理
にあたり、充填機ユニットが全体的に又は部分的に分解
され、各部が個別的に洗浄されなければならない。特に
フィルタ装置については洗浄液を流すだけでは洗浄でき
ないので、一部又は全部分解して洗浄しなければならな
い。また、このため、液送ポンプ、充填機、各パイプ類
についてはそれらに洗浄液を流すだけで洗浄できる場合
であっても、該フィルタ装置があるとそのような簡易な
洗浄処理を実施できない。さらに、洗浄は人手に頼り、
しかも洗浄液とし、一般的には溶剤と称されている麻酔
性、毒性のある液体を使用することが多いため、そのと
きには人体の安全を考慮して洗浄処理することになる。
このように従来の充填機ユニットはその洗浄処理に多大
の手間を要する。また、液送ポンプや液充填機について
は、分解、その後の組み立てに熟練者を要するため人件
費も高くつく。そしてこれらにより容器充填製品のコス
ト高騰を招くという問題がある。
【0007】そこで本発明は、交換対象部品であるフィ
ルタ本体を除いて分解を要することなく、洗浄液による
洗浄を簡易に、比較的安全に行えるフィルタ装置、及び
かかるフィルタ装置を含むことで洗浄液による洗浄を簡
易に、比較的安全に行える洗浄容易型充填機ユニットを
それぞれ提供することを課題とする。また、本発明は上
記本発明に係る充填機ユニットを簡易に、比較的安全に
洗浄する方法を提供することを課題とする。
【0008】また、本発明は上記本発明に係る充填機ユ
ニット等を能率良く、比較的安全に洗浄できる洗浄装置
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は次の充填機ユニット、該充填機ユニットの
洗浄方法及び該洗浄方法を実施するための洗浄装置を
提供する。 <充填機ユニットについて>前記課題を解決する本発明
に係る洗浄容易型充填機ユニットは、それ自身で洗浄液
を送ることで内部に残留する被充填流体を洗い流すこと
ができる液送ポンプ、フィルタ装置、洗浄液を流すこと
で内部に残留する被充填流体を洗い流すことができる液
充填機、前記ポンプの液吐出口と前記フィルタ装置の液
導入口とを連通させる連通手段であって洗浄液を流すこ
とで内部に残留する被充填流体を洗い流すことができる
第1連通手段及び前記フィルタ装置の液導出口と前記液
充填機の液導入口とを連通させる連通手段であって洗浄
液を流すことで内部に残留する被充填流体を洗い流すこ
とができる第2連通手段を備えており、前記フィルタ装
置は、上端に開口を、上部側面に前記液導入口を、下端
に前記液導出口をそれぞれ有する円筒形状の縦型ケース
と、オーバーフロー用液出口部を有し、該ケース上端開
口を開閉する蓋体と、該ケース内に取り外し可能に装着
されるフィルタ本体とを含んでおり、前記液導入口は前
記ケースの側周円の接線と略平行な方向から液を導入で
きるように設けられていることを特徴としている。
【0010】本発明に係る充填機ユニットは、使用後、
フィルタ装置のフィルタ本体を取り外しておくだけで、
液送ポンプを運転して洗浄液を該ポンプに吸い込ませ、
さらに該ポンプから第1連通手段、フィルタ装置、第2
連通手段及び液充填機と圧送し、該充填機の充填ノズル
から流出させることで簡単、容易に、また、洗浄液が人
体に悪影響を与えるものであるときでも比較的安全にユ
ニット全体を洗浄できる。フィルタ本体については他所
で洗浄して再使用するか、又は新しいものと交換すれば
よい。
【0011】フィルタ装置においては、液導入口が円筒
形状の縦型ケース側周円の接線と略平行な方向から液を
導入できるように設けられているので、該ケース内に導
入された洗浄液は旋回流となってケース内面を含めケー
ス内を勢いよく流れ、洗浄液の届かないいわゆるデッド
スペース発生を抑制する状態で十分洗浄できる。また、
液充填機の充填ノズル開度を絞ることでケース内の洗浄
液の液位を上昇させ、ケース蓋体のオーバーフロー用液
出口部から洗浄液を流出させることで、ケース内上部及
び蓋体内面も洗浄できる。
【0012】前記液送ポンプは、それ自身で洗浄液を送
ることで内部に残留する被充填流体を洗い流すことがで
きるものであれば特に制限はなく、扱う被充填流体の粘
性等に応じて、洗浄容易性を考慮して選択されたポンプ
であって、その被充填流体に適する洗浄液をそれ自身で
送ることで、ポンプの分解洗浄を要することなく、内部
に残留する被充填流体を洗い流すことができるものであ
ればよい。
【0013】広い範囲にわたる被充填流体に対応できる
ポンプとして、代表例として特開平7−279859号
公報に開示されているような洗浄容易型液送ポンプを挙
げることができる。すなわち、ポンプケーシング中の空
間部にポンプ軸が挿入され、該空間部は該ポンプ軸を囲
繞するメカニカルシール及びそれに続く隔壁とで仕切ら
れているとともに該メカニカルシールから遠い方の部位
にポンプ室が形成されており、該ポンプ室において前記
ポンプ軸端部に羽根車が装着され、前記空間部における
ポンプ室とそれに隣り合う前記メカニカルシール側の空
間とが該ポンプ軸及び該羽根車背板部の少なくとも一方
に設けられた少なくとも一つの通液用貫通孔により連通
している送液ポンプである。ポンプ軸に設ける通液用貫
通孔はメカニカルシールの狭小部に洗浄液を流通させる
ことができるように該メカニカルシール部分に開口させ
る。これによりメカニカルシールの狭小部を洗浄し易く
なる。羽根車背板部の1又は2以上の通液用貫通孔は前
記メカニカルシール側の空間へ洗浄液を流通させてその
内面を洗浄するのに都合がよい。羽根車背板部のメカニ
カルシール側の背面及び前記隔壁の内面のうち少なくと
も一方には、その部分へ付着する被充填流体を容易に洗
い流すことができるようにフッソ系樹脂膜(代表例とし
て四フッ化エチレン樹脂膜)を形成しておくことが望ま
しい。
【0014】前記液充填機は、洗浄液を流すことで内部
に残留する被充填流体を洗い流すことができるものであ
れば特に制限はなく、扱う被充填流体の粘性等に応じ
て、洗浄容易性を考慮して選択された液充填機であっ
て、その被充填流体に適する洗浄液を流すことで、充填
機の分解洗浄を要することなく、内部に残留する被充填
流体を洗い流すことができるものであればよい。
【0015】液充填機の基本的構造は、それ自体すでに
知られているタイプのものでもよい。現在広く採用され
ている液充填機は充填ノズル開度を少なくとも全開、半
開、閉止というように調節でき、本発明でもそのように
充填ノズル開度を調節できるとともに洗浄液を流すこと
で洗浄可能な液充填機を採用することができる。いずれ
にしても、少なくとも充填ノズル内面の略全面(開閉弁
が摺動する部分は除いてもよい)にはフッソ系樹脂膜
(代表的には四フッ化エチレン樹脂膜)を形成しておく
ことが望ましい。
【0016】前記ポンプ吐出口と前記フィルタ装置の液
導入口とを連通させる第1連通手段及び前記フィルタ装
置の液導出口と前記液充填機の液導入口とを連通させる
第2連通手段は普通には第1連通手段としての第1パイ
プ、第2連通手段としての第2パイプが考えられるが、
機器や装置類が含まれていてもよい。いずれにしても洗
浄液を流すことで内部に残留する被充填流体を洗い流す
ことができるものであれば特に制限はなく、これも扱う
被充填流体の粘性等に応じて、洗浄容易性を考慮して選
択された連通手段であって、その被充填流体に適する洗
浄液を流すことで、分解洗浄を要することなく、内部に
残留する被充填流体を洗い流すことができるものであれ
ばよい。これら連通手段もその内面に全面的に又は主と
して接液部分を中心に部分的にフッソ系樹脂膜(代表的
には四フッ化エチレン樹脂膜)を形成しておくことが望
ましい。
【0017】フィルタ装置については、前記縦型ケース
蓋体のオーバーフロー用液出口部に必要に応じ開閉弁を
設けることができる。また、フィルタ本体にはそれには
限定されないが例えば布製フィルタを使用できる。前記
フィルタ装置は、前記縦型ケース内に架設され、上端開
口を有し全体的に通液性のある網駕籠状のフィルタ補強
部材を備えるものとし、該フィルタ補強部材中にその上
端開口から前記フィルタ本体を着脱可能に装着できるよ
うにしてもよい。その場合、フィルタ本体は上縁部が前
記補強部材の上端開口の周縁部に載置されるものとし、
該フィルタ本体の上縁部を前記補強部材の上縁部に押圧
固定するための(例えばリング形状の)押さえ部材を設
けるとともに、前記蓋体に、該蓋体を閉じたとき前記押
さえ部材に当接して前記フィルタ本体を前記補強部材へ
押圧できる押さえロッドを設けてもよい。また、前記フ
ィルタ補強部材は縦型ケース内の旋回洗浄液流が通過し
易いように縦型ケース円周方向の通液スリットを多数備
えているものが好ましい。
【0018】前記フィルタ装置についても、少なくとも
前記縦型ケースの内面及び蓋体の内面にはフッソ系樹脂
膜(例えば四フッ化エチレン樹脂膜)を形成しておくこ
とが望ましい。本発明に係る充填機ユニットは少なくと
も前記した各部にフッソ系樹脂膜を形成しておくことが
望ましいが、フィルタ装置において、フィルタ補強部
材、フィルタ本体の上縁部を前記補強部材の上縁部に押
圧固定するための押さえ部材、前記蓋体に設けられた押
さえロッド等が採用されているときは、それらのうち1
又は2以上にもフッソ系樹脂膜を形成しておくことが望
ましく、さらに好ましくはユニットにおける接液部分
(被充填流体に接触する部分)の全部又は略全部にフッ
ソ系樹脂膜を形成しておくことが望ましい。
【0019】なお、本発明ユニットの各部に形成するフ
ッソ系樹脂膜は帯電を防止するために導電性を付与した
フッソ系樹脂膜でもよい。以上説明した各部に形成する
ことが望ましいフッソ系樹脂膜は、それには限定されな
いが、例えば、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレ
ン−六フッ化プロピレン共重合樹脂、エチレン−四フッ
化エチレン共重合樹脂、エチレン−三フッ化塩化エチレ
ン共重合樹脂及び四フッ化エチレン−パーフロロアルキ
ルビニルエーテル共重合樹脂から選ばれた少なくとも一
種の樹脂又は該樹脂に導電性を付与した樹脂からなる膜
を挙げることができる。
【0020】液送ポンプ吐出口をフィルタ装置の液導入
口に接続する前記第1連通手段(例えば第1パイプ)は
これを充填機ユニットから取り外すことなく、洗浄液を
流通させるだけで洗浄を行えるように、それには限定さ
れないがパイパス回路無しの連通手段が望ましい。待ち
受ける容器に液充填機から流体を充填する場合、通常、
該容器内にほぼ流体が充填された時点(粗充填完了時
点)で前記充填機の充填ノズル開度が絞られ、それによ
り最終的に所定量の流体が容器内に充填されるように充
填量が精密調整され、最後に充填機の充填ノズルは閉じ
られる。そのとき、従来であれば、液送ポンプからフィ
ルタ装置につながる前記連通手段にはパイパス回路が設
けられていて、該回路によりポンプからの流体の一部又
は全部が被充填流体収容タンクに逃がされる。しかし、
本発明ユニットで前記のとおりパイパス回路無しの連通
手段を採用するときは、充填機においてその充填ノズル
開度が絞られたり、閉じられたときのために次に例示す
るような対策が考えられる。1)充填工程の粗充填
(「大充填」ともいう。)の終了信号(エアー信号、電
気信号等)が出されると、液送ポンプモータへの通電を
停止し、残りの精密充填はポンプ及びそのモータ等の慣
性力によるフリーランで液送し、充填工程を終了する。
【0021】この場合、前記いずれかの充填機ユニット
であって、前記液充填機による被充填容器への被充填流
体の粗充填終了を検出するためのセンサと、前記センサ
からの粗充填終了検出信号を受けて前記送液ポンプのモ
ータへの通電を停止する制御手段とを備えているユニッ
トが考えられる。2)充填機モータに極数可変モータ、
インバータモータ等の速度可変モータを採用し、充填機
に付設する秤として流体を充填される容器の荷重が加わ
るように設けたロードセルのように秤量に対応する電気
信号が取り出せるセンサーを使用し、該センサから送ら
れてくる現在の液充填量に基づいて、前記容器内の液充
填量が予め定めた量に達したのちは、その後の液充填量
に応じて前記モータ回転速度を低下させ、最終充填量達
成とともに前記モータを停止させる。
【0022】いずれにしても本発明に係る充填機ユニッ
トは、その洗浄を容易、確実にするため、洗浄にあた
り、ユニット内にエアーポケット等の洗浄液が届かない
部分が形成されず、洗浄液を充満させ得るように各部が
形成、配置されていることが望ましい。 <充填機ユニットの洗浄方法について>前記課題を解決
する本発明の充填機ユニットの洗浄方法は、本発明に係
る洗浄容易型充填機ユニットを洗浄する洗浄方法であっ
て、前記フィルタ装置内のフィルタ本体を取り出し該フ
ィルタ装置を該フィルタ本体を除いて元どおりにすると
ともに、前記液送ポンプの液吸引口に洗浄液供給手段を
連通させるとともに前記液充填機の充填ノズル及び前記
フィルタ装置の縦型ケース蓋体のオーバーフロー用液出
口部を排液受け手段に連通させて洗浄操作を1又は2回
以上実施し、該各洗浄操作においては、前記液充填機の
充填ノズルを全開状態にして前記液送ポンプを運転し、
それにより前記洗浄液供給手段から洗浄液を該ポンプ内
へ吸引するとともに該ポンプから前記第1連通手段、前
記フィルタ装置、前記第2連通手段、前記液充填機、そ
して最終的に前記排液受け手段へ流すとともに、所定の
タイミングで前記液充填機の充填ノズルを絞って前記フ
ィルタ装置内の液位を上昇させ、前記縦型ケース蓋体の
オーバーフロー用液出口部からも洗浄液を流出させるこ
とを特徴とする。
【0023】前記液送ポンプの液吸引口に洗浄液供給手
段を連通させるには、普通には、洗浄液供給パイプで連
通させることが考えられ、また、前記液充填機の充填ノ
ズル及び前記オーバーフロー用液出口部を排液受け手段
に連通させるについても、普通には、排液用パイプで連
通させることが考えられるが、充填機ユニットが何らか
の流体取扱装置、システム、プラント等に組み込まれて
いるようなとき等は、必要に応じて、他の装置類、機器
類が間に介在する状態で連通せしめられてもよい。
【0024】上記本発明に係る洗浄方法の1例を示すと
次の通りである。すなわち、前記フィルタ装置内のフィ
ルタ本体を取り出し該フィルタ装置を該フィルタ本体を
除いて元どおりにするとともに、前記液送ポンプの液吸
引口に洗浄液供給パイプの一端を、前記液充填機の充填
ノズルに第1排液パイプの一端を、前記フィルタ装置の
縦型ケース蓋体のオーバーフロー用液出口部に第2排液
パイプの一端をそれぞれ接続し、前記洗浄液供給パイプ
の他端を仕上げ洗浄前洗浄液収容タンクに接続し、前記
両排液パイプの他端を排液受け手段に接続し、前記液充
填機の充填ノズルを全開状態にして前記液送ポンプを運
転し、それにより前記タンクから洗浄液を該ポンプ内へ
吸引するとともに該ポンプから前記第1連通手段、前記
フィルタ装置、前記第2連通手段、前記液充填機、前記
第1排液パイプ、そして前記排液受け手段へ流すととも
に、所定のタイミングで前記液充填機の充填ノズルを絞
って前記フィルタ装置内の液位を上昇させ、前記縦型ケ
ース蓋体のオーバーフロー用液出口部からも前記第2排
液パイプを介して前記排液受け手段へ洗浄液を流出させ
ることで洗浄操作を実施し、仕上げ洗浄前洗浄液収容タ
ンクを2以上使うときは、他のタンクについても前記洗
浄液供給パイプを順次該タンクに接続して前記と同様の
洗浄操作を実施し、最後に仕上げ洗浄液収容タンクに前
記洗浄液供給パイプを接続して前記と同様の洗浄操作で
仕上げ洗浄を行う洗浄方法である。
【0025】本発明に係るこの洗浄方法では、前記第1
排液パイプの前記他端を予め前記液充填機の充填ノズル
より低位置に配置しておくとともに前記第2排液パイプ
の前記他端を予め前記フィルタ装置蓋体のオーバーフロ
ー用液出口部より低位置に配置しておき、前記各タンク
を用いる洗浄操作の終了時、該第1及び第2排液パイプ
中に残留する洗浄液を該パイプから流出させるととも
に、前記液送ポンプを逆転させて前記ユニット中に残留
する洗浄液のうちポンプ作用を受ける位置にあるもの及
び前記洗浄液供給パイプ中に残留する洗浄液を排出する
ようにしてもよい。いずれにしても、前記排液パイプを
接続する排液受け手段は、仕上げ前洗浄液を収容したタ
ンクでもよい。
【0026】また、いずれにしても、前記液充填機の充
填ノズルを絞ってフィルタ装置内洗浄液を蓋体のオーバ
ーフロー用液出口部から流出させるタイミングは、洗浄
液を圧送開始してから所定時間経過したときでもよい
し、第1排液パイプから流出してくる洗浄液を目視観察
してその汚れから適当と考えられるタイミング等でもよ
い。
【0027】本発明の洗浄方法によると、本発明に係る
洗浄容易型充填機ユニットを簡単、容易に、また、洗浄
液が人体に悪影響を与えるものであるときでも比較的安
全にユニット全体を洗浄できる。フィルタ装置から取り
出したフィルタ本体は別所で洗浄して再使用してもよい
し、或いは新しいものと交換してもよい。
【0028】なお、使用する洗浄液は、被充填流体に応
じて選択することができ、いわゆる溶剤のほか、水等も
採用できる。 <洗浄装置について>前記課題を解決する本発明の洗浄
装置は、本発明に係る洗浄容易型充填機ユニットを洗浄
するための洗浄装置であって、前記液送ポンプの液吸引
口に連通せしめられる洗浄液供給手段と、前記液充填機
の充填ノズル及び前記フィルタ装置蓋体のオーバーフロ
ー用液出口部からの排液を受ける排液受け手段とを含む
ことを特徴としている。
【0029】かかる洗浄装置により先に説明した本発明
に係る洗浄方法を実施することができる。この洗浄装置
においても、前記液送ポンプの液吸引口に洗浄液供給手
段を連通させるには、普通には、洗浄液供給パイプで連
通させることが考えられ、また、前記液充填機の充填ノ
ズル及び前記オーバーフロー用液出口部を排液受け手段
に連通させるについても、普通には、排液用パイプで連
通させることが考えられるが、充填機ユニットが何らか
の流体取扱装置、システム、プラント等に組み込まれて
いるようなとき等は、必要に応じて、他の装置類、機器
類が間に介在する状態で連通せしめられてもよい。
【0030】前記洗浄液供給手段としては、例えば、1
又は2以上の仕上げ洗浄前洗浄液を収容するタンクと、
仕上げ洗浄液を収容するタンクと、前記液送ポンプの液
吸引口に洗浄液を導く手段(例えばパイプ、機器類、装
置類等の1又は2以上))と、前記洗浄液を導く手段を
前記いずれかのタンクに選択的に連通させるための液供
給切替え弁装置とを備えているものを挙げることができ
る。
【0031】上記本発明に係る洗浄方法の1例を示すと
次の通りである。すなわち、1又は2以上の仕上げ洗浄
前洗浄液を収容するタンクと、仕上げ洗浄液を収容する
タンクと、一端が前記送液ポンプの液吸引口に接続され
る洗浄液供給パイプと、一端が前記液充填機の充填ノズ
ルに接続される第1排液パイプと、一端が前記フィルタ
装置蓋体のオーバーフロー用液出口部に接続される第2
排液パイプと、前記洗浄液供給パイプの他端を前記いず
れかのタンクに選択的に連通させるための液供給切替え
弁装置と、前記第1排液パイプの他端を前記仕上げ洗浄
前洗浄液を収容するタンクのいずれかに選択的に連通さ
せる液排出切替え弁装置とを備え、前記第2排液パイプ
はその他端が前記仕上げ洗浄前洗浄液を収容するタンク
のうち少なくとも最初に使用されるものに接続される洗
浄装置である。
【0032】この洗浄装置の場合、洗浄処理において次
回に使用する洗浄液とその前に使った洗浄液(例えば最
後に使った仕上げ前洗浄液と仕上げ洗浄液)とが混じっ
たり、洗浄に使った仕上げ洗浄液と次の被充填流体とが
混じったりすることを抑制するために、前記第1排液パ
イプの他端と前記液排出切替え弁装置との相互接続位置
を前記液充填機の充填ノズルより低位置に設定するとと
もに、前記第2排液パイプの他端と前記タンクとの相互
接続位置を前記フィルタ装置のケース蓋体のオーバーフ
ロー用液出口部より低位置に設定することが考えられ
る。
【0033】本発明に係る洗浄方法及び洗浄装置におい
て採用する前記の洗浄液供給パイプ及び排液パイプも、
その内面は導電性を付与した、又は付与していない既述
のようなフッソ系樹脂(例えば四フッ化エチレン樹脂)
で形成しておくことが望ましい。また、かかるパイプ
は、別位置にある充填機ユニットと洗浄装置とを容易に
接続するうえで可撓性のあるホースの形態のものにする
ことが考えられる。かかる可撓性ホース(フレキシブル
ホース)を採用する場合、一般的に塗料移送等に使われ
ているフレキシブルホースでもよいが、洗浄性を向上さ
せるために、ホース内面シートをポリエチレンフィルム
で形成してもよい。また、さらに洗浄性を上げるため
に、ホースのワイヤーブレード内に四フッ化エチレン樹
脂等のフッソ系樹脂製のチューブを内包したホースを採
用してもよい。また、かかるホースをカムロック式継ぎ
手やサニタリージョイントによるサニタリー方式の接続
を行えるように該継ぎ手の一部を一体的に接続又は成形
したものでもよい。
【0034】本発明に係る洗浄装置は、前記ポンプを含
むが充填機を含まない流体取扱装置乃至システムの洗浄
にも採用できる。この場合、該流体取扱装置乃至システ
ムの液出口(例えば最終液出口)を前記排液受け手段に
連通させるとか、前記第1排液パイプを該流体取扱装置
乃至システムの液出口に接続すればよい。前記フィルタ
装置が含まれているときは、前記オーバーフロー用液出
口部を前記排液受け手段に連通させるとか、前記第2排
液パイプを該オーバーフロー用液出口部に接続すればよ
いが、前記フィルタ装置が設けられていない流体取扱装
置乃至システムについては、かかる連通手段は不要であ
る。
【0035】なお、本発明に係る洗浄装置は、見方を変
えれば、前記のそれ自身で洗浄液を送ることで内部に残
留する流体を洗い流すことができるタイプの液送ポンプ
を含んでいるとも言える。この場合、その洗浄装置が例
えば前記本発明に係る充填機ユニットを洗浄するもので
あるときは、該ユニットにおける液送ポンプは該洗浄装
置におけるポンプを兼ねていると言える。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る洗浄容易型充
填機ユニットの1例の正面図、図2は同ユニットの側面
図、図3は同ユニットの平面図である。この充填機ユニ
ットUは、送液ポンプ1、フィルタ装置2及び液充填機
3を備えており、送液ポンプ1の液吐出口12とフィル
タ装置2の液導入口21はパイプ41で連通せしめら
れ、フィルタ装置2の液導出口22と充填機3の液導入
口31はパイプ42で連通せしめられている。
【0037】パイプ41はその下端でポンプ1の液吐出
口12にサニタリージョイントJ1にて接続され、そこ
から立ち上がり、上端でフィルタ装置2の液導入口21
にサニタリージョイントJ2にて接続されている。パイ
プ42はその一端でフィルタ装置2の液導出口22にサ
ニタリージョイントJ3にて接続され、そこから略水平
に延びて充填機3の液導入口31にサニタリージョイン
トJ4にて接続されている。各パイプ41、42は1又
は2以上のサニタリージョイントJoにて接続された幾
つかのパイプ部分からなっている。
【0038】なお、サニタリージョイントについては後
ほど説明する。フィルタ装置2の液導出口22はこの例
ではポンプ吐出口12より上方位置にあり、フィルタ装
置2の液導入口21はそれらよりさらに上方位置にあ
る。なお、ポンプ吐出口12はフィルタ装置2の液導入
口21より上位置にあっても構わない。むしろ、液溜ま
り防止の観点からその方が好ましい場合もある。
【0039】ポンプ1は移動用車輪付きベース部材B上
に立設されたフレームF1に取り付けられており、ポン
プ軸13に設けたプーリP1とこれに対向配置されたプ
ーリP2とに伝動ベルトbが巻き掛けられている。プー
リP2はフレームF1に取り付けられたモータMのシャ
フトに取り付けられている。プーリP1、P2及びベル
トbには安全のためカバーCVが被せてある。
【0040】フィルタ装置2はベース部材Bに立設した
支持柱CL1に支持されており、充填機3はベース部材
Bに立設した支持柱CL2に支持されている。充填機3
の下方のベース部材B上には秤量のためのロードセルL
Cを組み込んだ被充填容器載置台F2があり、これに容
器搬出のためのローラコンベアRが続いている。コンベ
アRもベース部材Bに搭載されている。
【0041】また、ベース部材Bには充填機ユニットに
おける各機器を制御操作するための制御ボックスCBも
搭載されており、該ボックスからは操作盤OPがアーム
AMで支持されている。ボックスCBには給電ラインL
L及びエアー供給ラインLAを接続してある。なお、ベ
ース部材Bには一対の把手Hを着脱できるようになって
おり、ベース部材下面には高さ調節可能の4本の脚部f
が設けられている。
【0042】充填機ユニットUは把手Hを操作してベー
ス部材Bを移動させることで任意の場所に配置でき、そ
こで把手Hは外され、脚部fの高さが調節され、該脚部
によりその定位置に設置される。なお、充填機ユニット
Uはこのように移動式でなくてもよく、固定式でも構わ
ない。液送ポンプ1の詳細は図4に示すとおりである。
図4において図(A)はポンプ1の概略構成を示す断面
図であり、図(B)は図(A)のX−X線に沿う断面図
である。
【0043】ポンプ1は洗浄容易型のポンプであり、図
示のとおり、前記モータMにより前記の伝動装置を介し
て回転駆動される、実質上鉛直方向姿勢に配置されたポ
ンプ軸13を備えており、該軸13はポンプケーシング
14に上方から挿入され、ケーシング内の上下の軸受け
部151、152にて回転可能に支持されている。ポン
プ軸13の下端部は空間部16に達し、該空間部下端の
ポンプ室161にて羽根車17に連結されている。空間
部16の上部にはポンプ軸13を囲む隔壁18が設けら
れ、さらに該隔壁と軸13外周との間にメカニカルシー
ル19が設けられている。ポンプ室161を含む空間部
16はこの隔壁18とメカニカルシール19とでそれよ
り上方の空間から液密に仕切られている。メカニカルシ
ール19は隔壁18に固定された上部191と、ポンプ
軸13に周設され、上部191に液密に接して摺動回転
する下部192とからなっている。
【0044】羽根車17は図4(A)及び(B)に示す
ように、軸13に固定され、軸13が回転駆動されるこ
とでポンプ室161の内周壁161aに摺動しつつ回転
するリング状歯車一体型の外羽根車171と該外羽根車
の中に位置して前記リング状歯車部分と噛み合う歯車型
の従動羽根車172とからなっている。従動羽根車17
2は、ケーシング14の底壁(空間部16の底壁)14
1に回転自在に支持された軸172aに支持され、該軸
172aを中心に回転する。
【0045】ポンプ室161の側周壁には液吸引口11
と液吐出口12とが設けられている。また、前記のポン
プ軸13の下端面(従動羽根車172の上面に臨んでい
る面)からポンプ軸13内を通り、軸13とともに回る
メカニカルシール下部192の部分に開口するように貫
通する通液孔h1が設けられているとともに、前記の外
羽根車171の背板部171aをポンプ室161からメ
カニカルシール19側の空間162へ貫通する複数の通
液孔h2が設けられている。
【0046】さらに、該外羽根車171の背板部171
aのメカニカルシール19側の空間162に面する背面
には四フッ化エチレン樹脂膜PTを形成してあるととも
に、前記の隔壁18の空間162側の内面にも同材質の
膜PTを形成してある。以上説明したポンプ1による
と、図4には示していないが、液吸引口11には、充填
処理時、図示しない被充填流体収容タンクからの流体供
給パイプがサニタリージョイントにて接続される。ま
た、後述するように充填機ユニットUの洗浄にあたって
は、図9に示すように、洗浄液タンクからの洗浄液供給
パイプ5がサニタリージョイントJ5にて接続される。
【0047】いずれにしても、ポンプ軸13をモータM
の運転により図4(B)に矢印で示す方向に回転駆動す
ると、外羽根車171も軸13と共に回転し、それに従
動して従動羽根車172も同方向に回転する。これら羽
根車の回転により、被搬送流体が液吸引口11から吸い
込まれ、液吐出口12から吐出される。このポンプで
は、軸13を通ってポンプ室161からメカニカルシー
ル下部192に達する通液孔h1が形成してあるから、
洗浄液をポンピングさせると、該洗浄液が通液孔h1を
通ってメカニカルシール19の狭小部に供給され、さら
に羽根車17の背後の空間162にも供給され、これに
よりメカニカルシール19の狭小部や空間162を含
め、前回の充填処理によりポンプ内部に残留する被充填
流体を洗い流すことができる。
【0048】また、このポンプでは、外羽根車171の
背板部171aに通液孔h2を設けてあるから、洗浄液
をポンピングさせると、該通液孔h2が外羽根車171
の回転に伴って洗浄液吐出領域に臨むと、その部分にあ
る洗浄液が該孔から羽根車17背後の空間162に押し
込まれ、洗浄液吸引領域に臨むと該空間162から洗浄
液がポンプ室161に吸い出されるというように該孔h
2を介してポンプ室161と羽根車背後の空間162と
に洗浄液が循環するので、これにより羽根車17の奥部
分及び空間162を含め、前回の充填処理によりポンプ
内部に残留する被充填流体を洗い流すことができる。
【0049】また、このポンプでは、外羽根車171の
前記空間162に面する背板部背面及び隔壁18の内面
に四フッ化エチレン樹脂膜PTを形成してあるので、こ
れら部分に被充填流体が付着しにくく、また、付着した
残留流体は空間162に流入する洗浄液により十分洗い
流される。以上により、ポンプ1は、それ自身で洗浄液
を流すことで、内部に残留する被充填流体は勿論のこ
と、他の流体を取り扱う場合でもその流体を、ポンプ分
解掃除をしなくても十分洗い流すことができ、粘性等の
異なる広い範囲にわたる流体の洗浄に対応できる。
【0050】なお、メカニカルシール19の空間162
にある部分及びポンプ軸13の空間162にある部分に
も、それらの一部又は全部に四フッ化エチレン樹脂膜を
形成しておくことが望ましい。フィルタ装置2は図5、
図6及び図7に示す通りである。図5はフィルタ装置
の、一部を省略した平面図であり、図6は図5のY−Y
線に沿う断面図である。図7はフィルタ補強部材の斜視
図である。
【0051】このフィルタ装置2は、フィルタケース2
3を備えており、該ケースは上端に開口231を、上部
側面に管状の液導入口21を、下端に液導出口22をそ
れぞれ有する円筒形状の縦型ケースである。図5及び図
6には示していないが、液導入口21は前記のサニタリ
ージョイントJ2にてパイプ41に接続されている(図
2参照)。液導出口22は前記のサニタリージョイント
J3にてパイプ42に接続されている(図2参照)。
【0052】液導入口21は縦型ケース23に対し実質
上水平方向に配置され、且つ、ケース側周円の接線と略
平行な方向から液を導入できるように設けられている。
ケース23の開口231は、該ケース上端の厚い外周フ
ランジ部230にヒンジ240にて連結された蓋体24
で開閉される。蓋体24を閉じたとき、蓋体内面に設け
たオーリングrがフランジ部230の上面に液密に接触
する。蓋体24にはオーバーフロー用液出口部として液
導出管241が立設されており、これには開閉弁242
が設けられている。液導出管241はサニタリージョイ
ントJxにより接続された複数の管部からなっている。
また、液導出管241にはケース23内の圧力を監視す
る圧力計243がサニタリージョイントJyを介して接
続されている。液導出管241は、後述するように充填
機ユニットUの洗浄のためにオーバーフロー排液を流出
させるための排液パイプ7(図9参照)がサニタリージ
ョイントJ7にて接続される。弁242は充填処理時に
は閉じられるが、ユニットUの洗浄にあたり後述するよ
うに開かれる。
【0053】ケース23内の中間部より上方位置、且
つ、液導入口21より下方位置にフィルタ補強部材25
が架設されている。補強部材25は基本的には図7に示
す構造のものである。すなわち、ワイヤからなるリング
部材251を多数上下方向に所定間隔をおいて重ね配置
するとともにこのリング部材群にワイヤからなる縦部材
252を所定間隔をおいて溶接し、底部についてもワイ
ヤからなるリング部材253を同心円状に配置し、それ
らに補強ワイヤ254を溶接して構成したものであり、
全体として、縦型ケース円周方向の通液スリット250
を多数備えている。
【0054】図7には示していないが、図6に示すよう
に、補強部材25は上端リング部材(フランジ部)25
5を含んでおり、これは図7に示すワイヤからなる網駕
籠状部分の上端に固設されており、このリング部材25
5が、ケース23の内周面に固設したリング形棚部材2
30上にオーリング255aを間にして載置されてお
り、かくして補強部材25全体がケース23内に架設さ
れている。
【0055】なお、前記のリング部材251群について
はワイヤを螺旋状に巻いて形成してもよく、底部のリン
グ部材253群についてもワイヤを渦巻き状に巻いて形
成してもよい。フィルタ補強部材25内には有底筒状の
布製フィルタ26が着脱される。フィルタ26は円形上
縁部(フランジ部)261を備えており、この部分で補
強部材25の上端リング部材255上に載置される。ま
た、補強部材25に載置されたフィルタ上縁部261上
にはリング形状の押さえ部材27が載置され、この部材
27に複数本(ここでは3本)のロッド28が当接する
ようになっている。
【0056】蓋体24には、前記各ロッド28に対応さ
せて、蓋体外面から所定深さに達する大径孔244及び
これに続いてケース内側へ向け開口する小径孔245が
形成されており、一方、ロッド28は大径頭部281を
有し、その頭部が蓋体の大径孔244に、ロッド本体が
蓋体の小径孔245にそれぞれ昇降可能に嵌まってい
る。各小径孔245にはロッドを囲繞するシール材28
0を装着してある。
【0057】各大径孔244の上にはナット部246が
固設されており、これにボルト247が係合しており、
該ボルトの下端は大径孔244まで達し、スプリング2
48を介してロッド頭部281を弾力的に押している。
ロッド28を押す強さはボルト247のナット部246
へのねじ込み量により調節できる。さらに、蓋体24に
は複数のアイボルト29がねじ込んであり、これはケー
ス上端の厚い外周フランジ部230に形成したねじ孔2
91に係脱可能である。
【0058】従って、フィルタ補強部材25に布製フィ
ルタ26を装着し、その上縁部261をフィルタ補強部
材25の上端リング部材255に載置し、さらにその上
に押さえ部材27を載置し、この状態で蓋体24を閉
じ、各アイボルト29をケースフランジ部230のねじ
孔291に係合させ、締めつけることでフィルタ26を
組み立てることができる。この組み立て状態では、フィ
ルタ26は、その上縁部261が押さえロッド28によ
り押さえリング27を介して補強部材25のリング部材
255上に押しつけられ、動かないように設定される。
また、各アイボルト29を緩めて蓋体24をあけ、布製
フィルタ26を取り出すこともできる。
【0059】以上説明したフィルタ装置3は布製フィル
タ26を除き、全ての接液部分に四フッ化エチレン樹脂
膜を形成してある。以上説明したフィルタ装置2による
と、充填処理時には、前記のように布製フィルタ26が
装着され、蓋体の液導出管241における弁242は閉
じられる。そして被充填流体が液導出口21から導入さ
れ、フィルタ26で濾過処理され、液導出口22から充
填機3へ送出される。
【0060】フィルタ装置2を洗浄するときは、蓋体2
4が開けられ、フィルタ26が取り出され、再び蓋体2
4が閉じられ、その状態で洗浄液が流される。このと
き、液導入口21は円筒形状の縦型ケース23の側周円
の接線と略平行な方向から液を導入できるように設けら
れているので、該ケース23内に導入された洗浄液は旋
回流となってケース内面を含めケース内を勢いよく流れ
る。また、フィルタ補強部材25はケース23の側周円
に沿う方向の多数のスリット250を有していて旋回流
体通過が容易である。さらに、前記の勢いのよい旋回流
とフィルタ装置2内部の構成が簡素化されていることと
が相まって洗浄液の届かないデッドスペースの発生が抑
制される。これらにより洗浄液を圧送するだけで十分洗
浄できる。さらに、前記のように接液部分に四フッ化エ
チレン樹脂膜を形成してあるから、該接液部分に被充填
流体が付着しにくく、且つ、付着した洗浄液を洗い流し
易いから、この点でも十分洗浄できる。さらに、布製フ
ィルタ26を取り出したあと、蓋体付設の押さえロッド
28によるフィルタ補強部材25上の押さえリング部材
27の押さえ方は緩くルーズになるから、それらのうち
隣り合うもの同士の隙間にも洗浄液が流通することがで
き、その部分も十分洗浄できる。
【0061】また、蓋体24の液導出管241の弁24
2を開放し、液充填機3の充填ノズル開度を絞ることで
ケース23内の洗浄液の液位を上昇させ、液導出管24
1から洗浄液を流出させることで、ケース23内上部及
び蓋体24内面の接液部分も洗浄できる。このようにフ
ィルタ装置2は洗浄性が良く、粘性等の異なる各種被充
填流体の洗浄は勿論のこと、該フィルタ装置が他の流体
を取り扱う場合でもその洗浄にも対応できる。
【0062】なお、取り出したフィルタ26は別途洗浄
して再使用してもよく、新しいものと交換してもよい。
次に液充填機3を図8を参照して説明する。図8は液充
填機3の充填ノズル及びその近傍部位の断面図である。
この充填機3は、下部に充填室30を有するケーシング
33を備え、充填室30の上部は隔壁34でそれより上
の部分から仕切られており、充填室30にはその側部に
液導入口31を下部に充填ノズル32を設けてある。そ
して、前記隔壁34を貫通して上部から該充填室に達す
る弁体操作ロッド35が挿入されており、これには前記
隔壁に設けたオイルシールからなる流体シール装置36
が囲繞しており、ロッド下端には弁体37が設けられて
いる。ロッド35は図示しない駆動モータにより昇降可
能であり、その昇降により弁体37も昇降してノズル3
2の開度を全開、半開、閉止の3段階に調節できる。
【0063】図8には示していないが、液導入口31は
前記のサニタリージョイントJ4によりフィルタ装置2
からのパイプ42に接続される(図2参照)。また、充
填ノズル32は被充填容器への被充填流体の充填に用い
られるが、後述するように充填機ユニットUを洗浄する
ときには、図9に示すようにサニタリージョイントJ6
により排液パイプ6に接続される。
【0064】充填室30に向けられた隔壁34の面34
1、液導入口31及び充填ノズル32を含む充填室30
の各部内面(但しノズル32の弁体37との摺動部分は
除く)には四フッ化エチレン樹脂膜を形成してある。こ
の充填機3によると、充填処理時、フィルタ装置2を通
過してきた被充填流体が液導入口31から充填室30に
供給され、流体圧のもとに充填ノズル32から容器載置
台F2(図1〜図3参照)上の被充填容器(図示せず)
に充填される。
【0065】充填室30に向けられた隔壁34の面、液
導入口31及び充填ノズル32を含む充填室30の各部
内面(但しノズル32の弁体37との摺動部分は除く)
には四フッ化エチレン樹脂膜を形成してあるので、その
部分に被充填流体が付着しにくく、付着しても充填機3
に洗浄液を流すことで十分洗い流すことができる。この
ように充填機3は洗浄容易であり、粘性等の異なる各種
被充填流体の洗浄に対応できる。
【0066】なお、いま説明している充填機ユニットU
では液送ポンプ1のモータMとしてインバータモータを
採用している。そして容器載置台F2に組み込まれた前
記のロードセルLCにおいて検出される容器への現在充
填量が前記制御ボックスCB内の制御部に入力され、該
制御部は入力されてくる現在充填量と最終充填量(最終
設定値)前の予め定めた中間設定値とを比較し、現在充
填量がその中間設定値に達していないときは予め定めた
インバータ出力でモータMの運転を指示し、現在充填量
が中間設定値に達すると、以後は現在充填量と予め定め
た最終設定値との比較に基づき算出したモータ制御値に
基づいてインバータ出力を徐々に下げ、最終充填量に達
するとモータMを停止させるようになっている。
【0067】以上の説明の中で記載したサニタリージョ
イント及びこのあとの説明に出てくるサニタリージョイ
ントは、いずれも広く知られているもので、図11に示
す構造のものである。すなわち、接続しようとする二つ
のパイプ91、92のそれぞれの端部に形成したサニタ
リーフランジ部90と、これらフランジ部90に外嵌し
て両者を相互に接近させ締め付ける締め付リング93を
含み、両フランジ部90の間にはオーリング94が挟着
される。各フランジ部90はその周縁部901が円錐状
の傾斜面に形成されており、リング93はこの傾斜面に
外嵌する一対の対向する傾斜内面931を有している。
リング93は二つ割りされ、これら両半部932、93
3はヒンジ934で開閉可能となっており、これらを、
突き合わせたサニタリーフランジ部90、90に外嵌
し、一方の半部932に回動可能に連結したネジ棒93
2aを他方の半部933に設けた二股部933aに嵌
め、該ネジ棒に係合したナット部935を締め付けるこ
とで、前記傾斜面を利用して両フランジ部90、90を
互いに接近させつつ締め付けることができる。
【0068】次に図9及び図10を参照して前記充填機
ユニットUの洗浄装置800及びそれによる本発明洗浄
方法実施の例を説明する。図9は充填機ユニットUに接
続された洗浄装置800の正面図であり、図10は洗浄
液タンク装置の一部の断面図である。洗浄装置800は
洗浄液タンク装置8A、装置8Aにカムロック式継ぎ手
51により接続できるとともに充填機ユニットUの送液
ポンプ1の液吸引口11にサニタリージョイントJ5に
より接続できる洗浄液供給パイプ5、装置8Aにカムロ
ック式継ぎ手61により接続できるとともにユニットU
の充填機3の充填ノズル32にサニタリージョイントJ
6により接続できる排液パイプ6、及び装置8Aにカム
ロック式継ぎ手71により接続できるとともにユニット
Uのフィルタ装置蓋体24の液導出管241にサニタリ
ージョイントJ7を介して接続できる排液パイプ7を含
んでいる。なお、カムロック式継ぎ手は、それ自体既
に、管継ぎ手として知られているものである。
【0069】排液パイプ6の装置8Aとの接続位置は充
填機3の充填ノズル32の位置より低位置にあり、排液
パイプ7についても装置8Aとの接続位置はフィルタ装
置2の蓋体における液導出管241より低位置にある。
洗浄液タンク装置8Aは、一体的に形成した粗洗い洗浄
液収容タンク81、中洗い洗浄液収容タンク82及び仕
上げ洗い洗浄液収容タンク83、並びにこれらタンクに
対し接続した液供給切替え弁装置84及び液排出切替え
弁装置85を含んでいる。
【0070】液供給切替え弁装置84は、タンク81、
82及び83の下部にそれぞれ接続した3方切替え弁8
41、842、843、並びに弁841の液供給ポート
に接続されたねじ込み式ボール弁840を含んでおり、
隣合う弁841及び842は互いに連通可能に接続され
ており、隣り合う弁842及び843も互いに連通可能
に接続されている。また、タンク83に接続された弁8
43の自由ポート843aはドレン排出口とされてい
る。
【0071】液排出切替え弁装置85は、タンク81の
上部に接続した3方切替え弁851、及び弁851の液
受入れポートに接続されたねじ込み式ボール弁850を
含んでおり、弁851の前記液受入れポートと反対側の
ポート851aはパイプ852によりタンク82の上部
に接続されている。図10に示すように、各タンク81
(82、83)の底801は前記の切替え弁841(8
42、843)を接続したタンク正面側から背面側へ下
り傾斜しており、各タンク背面側のタンク底に連なる部
分にはドレン排出用のねじ込み式ボール弁86を接続し
てある。また、タンク81(82)の背面側上部には図
10に示すようにそれぞれオーバーフロー用のねじ込み
式ボール弁87を接続してある。
【0072】なお、図10において、802は各液供給
用の方向切替え弁841(842、843)から対応す
るタンク内に挿入された洗浄液吸引用のパイプ、803
は排液用の方向切替え弁851(パイプ852)からタ
ンク81(82)内に挿入された排液用パイプ、804
は各タンク内に収容された洗浄液である。また、タンク
装置8Aは車輪805により移動できるようになってい
る。なお、本発明に係る洗浄装置は固定式でも構わな
い。
【0073】洗浄液供給パイプ5及び排液パイプ6、7
のそれぞれはフレキシブルホースの形態のパイプであ
り、ホース内面は被充填流体や洗浄液が付着しにくいよ
うにポリエチレン性フィルムで形成してあり、且つ、該
フィルムの一部は洗浄性を向上させるためにカムロック
継ぎ手51(61、71)の一部及びサニタリージョイ
ントJ5(J6、J7)のサニタリーフランジ部〔図1
1(B)の符号90参照)に一体的に接続形成してあ
る。
【0074】以上説明した洗浄装置800による充填機
ユニットUの洗浄は次のように行う。先ずフィルタ装置
2の蓋体24を開け、布製フィルタ26を取り出し、該
フィルタ装置を該フィルタ26を除いて元どおりにする
とともに、液送ポンプ1の液吸引口11に洗浄液供給ホ
ース5の一端をサニタリージョイントJ5により接続
し、該ホースの他端をカムロック継ぎ手51によりタン
ク装置8Aのボール弁840に接続する。また、、充填
機3の充填ノズル32に排液ホース6の一端をサニタリ
ージョイントJ6により接続し、該ホースの他端をカム
ロック継ぎ手61によりタンク装置8Aのボール弁85
0に接続する。
【0075】また、フィルタ装置2の縦型ケース蓋体2
4のオーバーフロー用液導出管241に排液ホース7の
一端をサニタリージョイントJ7で接続し、該ホースの
他端を粗洗い洗浄液収容タンク81の上部にカムロック
継ぎ手71により接続する。さらに、液導出管241に
おける弁242を開けておく。当初、洗浄液供給ホース
5は切替え弁841にて粗洗い洗浄液供給タンク81に
連通させるとともに排液パイプ6も切替え弁851にて
タンク81に連通させる。このとき、切替え弁842は
弁841に対し閉じた状態にしておき、切替え弁843
は弁842に対し閉じた状態にしておく。
【0076】以上の準備が整うとボール弁840、85
0を開き、充填機3の充填ノズル32を全開状態にして
液送ポンプ1を運転開始し、それによりタンク81から
粗洗い用洗浄液をポンプ1内へ吸引させるとともに該ポ
ンプから、パイプ41を介してフィルタ装置2へ、さら
にパイプ42を介して充填機3へ圧送し、該充填機ノズ
ル32から排液ホース6を介してタンク81へ循環させ
る。この洗浄液循環によりユニットU内各部に高濃度で
付着している前回充填処理時における被充填流体が洗い
流され、希釈される。かかる粗洗い中、さらに液充填機
の充填ノズル32を半開状態に絞ってフィルタ装置ケー
ス23内の液圧を上昇させ、それにより該ケース内の液
位を上昇させてケース蓋体24のオーバーフロー用液導
出管241からも排液パイプ7を介してタンク81へ粗
洗い洗浄液を循環させる。かくして粗洗い洗浄を行い、
粗洗い洗浄の終了時には、送液ポンプ1を逆転させてユ
ニットU中に残留する洗浄液のうちポンプ作用を受ける
位置にあるもの及び洗浄液供給ホース5中の洗浄液をタ
ンク81に戻すとともに、排液ホース6、7中に残留す
る洗浄液を該ホースから重力でタンク81へ流出させ
る。これにより汚れた粗洗い洗浄液と次の中洗い洗浄液
が混じることを防止する。
【0077】以上の洗浄操作により粗洗い工程を終了す
ると、タンク装置8A下部の切替え弁841、842を
操作して洗浄液供給ホース5を中洗い洗浄液収容タンク
82に連通させるとともに、タンク装置上部の切替え弁
851を操作して排液ホース6を同タンク82に連通さ
せる。この状態でポンプ1を運転して前記粗洗い洗浄工
程の場合と同様にユニットUの中洗い洗浄工程を実施す
る。この工程の終了時、洗浄液供給ホース5中を逆送さ
れてくる洗浄液はタンク82に戻り、排液パイプ6から
流下してくる洗浄液もタンク82に戻るが、排液パイプ
7から流下してくる洗浄液はタンク81に流れ込む。
【0078】中洗い洗浄工程のあと、タンク装置8A下
部の切替え弁842及び弁843を操作して洗浄液供給
ホース5を仕上げ洗浄液収容タンク83に連通させる。
この状態で前記洗浄処理と同様にしてユニットUの仕上
げ洗い洗浄工程を実施する。この工程の終了時、洗浄液
供給ホース5から逆送されてくる洗浄液は弁842の操
作によりタンク82に戻され、排液ホース6から流下し
てくる洗浄液もタンク82に戻され、排液ホース7から
流下してくる洗浄液はタンク81に流れ込む。
【0079】仕上げ洗い洗浄が終了すると、ボール弁8
40、850を閉じ、洗浄液供給ホース5及び排液ホー
ス6をユニットUから外し、排液ホース7も必要に応じ
ユニットUから外す。なお、洗浄液供給ホース5は、被
充填流体供給パイプとして利用してもよい。タンク8
1、82内の汚れた仕上げ洗浄前洗浄液は必要に応じ、
該タンク付設の前記ドレン排出用ボール弁86を開いて
放出し、各タンクに新しい洗浄液を投入しておく。ま
た、タンク83中には、必要に応じ、不足の仕上げ洗い
用洗浄液を補充しておく。
【0080】ユニットUにおいては、次の充填処理に備
えて、フィルタ装置2に前記取り出して別途洗浄したフ
ィルタ26又は新しいフィルタ26を再び装着し、蓋体
24の液導出管241における弁242を閉じておく。
本例では、粗洗い、中洗い、仕上げ洗いと順次移行する
ときの弁切替えのタイミングは、オペレータが現に使用
している洗浄液の濁りの状態を目視チェックで確認して
決定し、各弁の切替えも手動で行うが、弁切替えのタイ
ミングについては、タイマー又はコンピュータ処理等に
より自動的に行ってもよい。また弁切替え操作について
も、自動弁を使った半自動操作又はコンピュータ支援等
による完全自動操作等、用途、及び目的等を考慮して任
意に選択することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、交
換対象部品であるフィルタ本体を除いて分解を要するこ
となく、洗浄液による洗浄を簡易に、比較的安全に行え
るフィルタ装置、及びかかるフィルタ装置を含むことで
洗浄液による洗浄を簡易に、比較的安全に行える洗浄容
易型充填機ユニットをそれぞれ提供することができる。
【0082】また、本発明にると、上記本発明に係る充
填機ユニットを簡易に、比較的安全に洗浄する方法を提
供することができる。また、本発明によると、上記本発
明に係る充填機ユニット等を能率良く、比較的安全に洗
浄できる洗浄装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄容易型充填機ユニットの1例
の正面図である。
【図2】図1に示すユニットの側面図である。
【図3】図1に示すユニットの平面図である。
【図4】図(A)は液送ポンプ全体の断面図であり、図
(B)は同ポンプを図(A)のX−X線に沿って一部を
断面で示す図である。
【図5】フィルタ装置の、一部を省略して示す平面図で
ある。
【図6】図5のY−Y線に沿う断面図である。
【図7】フィルタ補強部材の概略斜視図である。
【図8】液充填機の一部の断面図である。
【図9】本発明に係る洗浄装置の1例を充填機ユニット
と共に示す正面図である。
【図10】図9に示す洗浄装置中の洗浄液タンク装置の
一部の断面図である。
【図11】図(A)はサニタリージョイントの断面図で
あり、図(B)は同ジョイントの締め付けリングの側面
図である。
【符号の説明】
1 液送ポンプ 11 ポンプ1の液吸引口 12 ポンプ1の液吐出口 2 フィルタ装置 21 液導入口 22 液導出口 23 縦型ケース 24 蓋体 241 オーバフロー用液導出管(オーバーフロー用液
出口部) 242 開閉弁 25 フィルタ補強部材 250 補強部材25の、ケース23の円周方向のスリ
ット 255 補強部材25の上端リング部材(上端開口周縁
部) 26 布製フィルタ(フィルタ本体) 261 フィルタ本体26の上縁部 27 押さえリング部材 28 押さえロッド 29 アイボルト 3 液充填機 31 液導入口 32 充填ノズル 37 弁体 41 第1パイプ 42 第2パイプ 5 洗浄液供給パイプ 6 第1排液パイプ 7 第2排液パイプ 800 洗浄装置 8A 洗浄液タンク装置 81 粗洗い洗浄液収容タンク 82 中洗い洗浄液収容タンク 83 仕上げ洗い洗浄液収容タンク 84 液供給切替え弁装置 85 液排出切替え弁装置 J1〜J7、Jo、Jx、Jy サニタリージョイント 51、61、71 カムロック継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 薫 大阪府吹田市片山町1丁目23−15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それ自身で洗浄液を送ることで内部に残留
    する被充填流体を洗い流すことができる液送ポンプ、フ
    ィルタ装置、洗浄液を流すことで内部に残留する被充填
    流体を洗い流すことができる液充填機、前記ポンプの液
    吐出口と前記フィルタ装置の液導入口とを連通させる連
    通手段であって洗浄液を流すことで内部に残留する被充
    填流体を洗い流すことができる第1連通手段及び前記フ
    ィルタ装置の液導出口と前記液充填機の液導入口とを連
    通させる連通手段であって洗浄液を流すことで内部に残
    留する被充填流体を洗い流すことができる第2連通手段
    を備えており、前記フィルタ装置は、上端に開口を、上
    部側面に前記液導入口を、下端に前記液導出口をそれぞ
    れ有する円筒形状の縦型ケースと、オーバーフロー用液
    出口部を有し、該ケース上端開口を開閉する蓋体と、該
    ケース内に取り外し可能に装着されるフィルタ本体とを
    含んでおり、前記液導入口は前記ケースの側周円の接線
    と略平行な方向から液を導入できるように設けられてい
    ることを特徴とする洗浄容易型充填機ユニット。
  2. 【請求項2】前記フィルタ装置は、 前記縦型ケースと、 前記蓋体と、 前記縦型ケース内に架設され、上端開口を有し、全体的
    に通液性のある網駕籠状のフィルタ補強部材と、 前記フィルタ本体であって前記フィルタ補強部材に取り
    出し可能に装着され、上縁部が前記フィルタ補強部材の
    上端開口の周縁部に載置されるものと、 前記フィルタ補強部材の上端開口周縁部に載置されるフ
    ィルタ本体上縁部を前記フィルタ補強部材に押圧固定す
    るための押さえ部材と、 前記蓋体に設けられ、該蓋体を閉じたとき前記押さえ部
    材に当接して前記フィルタ本体を前記フィルタ補強部材
    へ押圧できる押さえロッドとを備えており、前記蓋体の
    オーバーフロー用液出口部は開閉弁を備えており、前記
    フィルタ補強部材は前記縦型ケース円周方向の通液スリ
    ットを多数備えている請求項1記載の洗浄容易型充填機
    ユニット。
  3. 【請求項3】前記フィルタ装置の少なくとも前記縦型ケ
    ース内面及び前記蓋体内面、前記液充填機の少なくとも
    充填ノズル内面の略全面、及び前記第1及び第2の連通
    手段の内面のそれぞれにフッソ系樹脂膜を形成してある
    請求項1又は2記載の洗浄容易型充填機ユニット。
  4. 【請求項4】前記フッソ系樹脂膜が四フッ化エチレン樹
    脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹
    脂、エチレン−四フッ化エチレン共重合樹脂、エチレン
    −三フッ化塩化エチレン共重合樹脂及び四フッ化エチレ
    ン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂から
    選ばれた少なくとも一種の樹脂又は該樹脂に導電性を付
    与した樹脂からなる膜である請求項3記載の洗浄容易型
    充填機ユニット。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の洗浄容
    易型充填機ユニットを洗浄する洗浄方法であって、前記
    フィルタ装置内のフィルタ本体を取り出し該フィルタ装
    置を該フィルタ本体を除いて元どおりにするとともに、
    前記液送ポンプの液吸引口に洗浄液供給手段を連通させ
    るとともに前記液充填機の充填ノズル及び前記フィルタ
    装置の縦型ケース蓋体のオーバーフロー用液出口部を排
    液受け手段に連通させて洗浄操作を1又は2回以上実施
    し、該各洗浄操作においては、前記液充填機の充填ノズ
    ルを全開状態にして前記液送ポンプを運転し、それによ
    り前記洗浄液供給手段から洗浄液を該ポンプ内へ吸引す
    るとともに該ポンプから前記第1連通手段、前記フィル
    タ装置、前記第2連通手段、前記液充填機、そして最終
    的に前記排液受け手段へ流すとともに、所定のタイミン
    グで前記液充填機の充填ノズルを絞って前記フィルタ装
    置内の液位を上昇させ、前記縦型ケース蓋体のオーバー
    フロー用液出口部からも洗浄液を流出させることを特徴
    とする洗浄方法。
  6. 【請求項6】請求項1から4のいずれかに記載の洗浄容
    易型充填機ユニットを洗浄する洗浄方法であって、前記
    フィルタ装置内のフィルタ本体を取り出し該フィルタ装
    置を該フィルタ本体を除いて元どおりにするとともに、
    前記液送ポンプの液吸引口に洗浄液供給パイプの一端
    を、前記液充填機の充填ノズルに第1排液パイプの一端
    を、前記フィルタ装置の縦型ケース蓋体のオーバーフロ
    ー用液出口部に第2排液パイプの一端をそれぞれ接続
    し、前記洗浄液供給パイプの他端を仕上げ洗浄前洗浄液
    収容タンクに接続し、前記両排液パイプの他端を排液受
    け手段に接続し、前記液充填機の充填ノズルを全開状態
    にして前記液送ポンプを運転し、それにより前記タンク
    から洗浄液を該ポンプ内へ吸引するとともに該ポンプか
    ら前記第1連通手段、前記フィルタ装置、前記第2連通
    手段、前記液充填機、前記第1排液パイプ、そして前記
    排液受け手段へ流すとともに、所定のタイミングで前記
    液充填機の充填ノズルを絞って前記フィルタ装置内の液
    位を上昇させ、前記縦型ケース蓋体のオーバーフロー用
    液出口部からも前記第2排液パイプを介して前記排液受
    け手段へ洗浄液を流出させることで洗浄操作を実施し、
    仕上げ洗浄前洗浄液収容タンクを2以上使うときは、他
    のタンクについても前記洗浄液供給パイプを順次該タン
    クに接続して前記と同様の洗浄操作を実施し、最後に仕
    上げ洗浄液収容タンクに前記洗浄液供給パイプを接続し
    て前記と同様の洗浄操作で仕上げ洗浄を行うことを特徴
    とする洗浄方法。
  7. 【請求項7】前記第1排液パイプの前記他端を予め前記
    液充填機の充填ノズルより低位置に配置しておくととも
    に前記第2排液パイプの前記他端を予め前記フィルタ装
    置蓋体のオーバーフロー用液出口部より低位置に配置し
    ておき、前記各タンクを用いる洗浄操作の終了時、該第
    1及び第2排液パイプ中に残留する洗浄液を該パイプか
    ら流出させるとともに、前記液送ポンプを逆転させて前
    記ユニット中に残留する洗浄液のうちポンプ作用を受け
    る位置にあるもの及び前記洗浄液供給パイプ中に残留す
    る洗浄液を排出する請求項6記載の洗浄方法。
  8. 【請求項8】請求項1から4のいずれかに記載の洗浄容
    易型充填機ユニットを洗浄するための洗浄装置であっ
    て、前記液送ポンプの液吸引口に連通せしめられる洗浄
    液供給手段と、前記液充填機の充填ノズル及び前記フィ
    ルタ装置蓋体のオーバーフロー用液出口部からの排液を
    受ける排液受け手段とを含むことを特徴とする洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】前記洗浄液供給手段は、1又は2以上の仕
    上げ洗浄前洗浄液を収容するタンクと、仕上げ洗浄液を
    収容するタンクと、前記液送ポンプの液吸引口に洗浄液
    を導く手段と、前記洗浄液を導く手段を前記いずれかの
    タンクに選択的に連通させるための液供給切替え弁装置
    とを備えている請求項8記載の洗浄装置。
  10. 【請求項10】請求項1から4のいずれかに記載の洗浄
    容易型充填機ユニットを洗浄するための洗浄装置であっ
    て、1又は2以上の仕上げ洗浄前洗浄液を収容するタン
    クと、仕上げ洗浄液を収容するタンクと、一端が前記液
    送ポンプの液吸引口に接続される洗浄液供給パイプと、
    一端が前記液充填機の充填ノズルに接続される第1排液
    パイプと、一端が前記フィルタ装置蓋体のオーバーフロ
    ー用液出口部に接続される第2排液パイプと、前記洗浄
    液供給パイプの他端を前記いずれかのタンクに選択的に
    連通させるための液供給切替え弁装置と、前記第1排液
    パイプの他端を前記仕上げ洗浄前洗浄液を収容するタン
    クのいずれかに選択的に連通させる液排出切替え弁装置
    とを備え、前記第2排液パイプはその他端が前記仕上げ
    洗浄前洗浄液を収容するタンクのうち少なくとも最初に
    使用されるものに接続されることを特徴とする洗浄装
    置。
  11. 【請求項11】前記第1排液パイプの他端と前記液排出
    切替え弁装置との相互接続位置が前記液充填機の充填ノ
    ズルより低位置に設定されているとともに、前記第2排
    液パイプの他端と前記タンクとの相互接続位置が前記フ
    ィルタ装置のケース蓋体のオーバーフロー用液出口部よ
    り低位置に設定されている請求項10記載の洗浄装置。
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