JPH07191447A

JPH07191447A - 写真処理装置

Info

Publication number: JPH07191447A
Application number: JP6303159A
Authority: JP
Inventors: Francois Joos; フランソワ・ジョー; Den Bergen Patrick Van; パトリク・ヴァン・ダン・ベルゲン
Original assignee: Agfa Gevaert NV
Current assignee: Agfa Gevaert NV
Priority date: 1993-11-15
Filing date: 1994-11-10
Publication date: 1995-07-28
Also published as: DE69426968D1; DE69426968T2; US5568220A

Abstract

(57)【要約】【目的】容器のこぼれのない迅速な結合および分離を
可能にするふたの簡便な押し込み構造を具備した改良さ
れた処理装置を提供することにある。【構成】写真材料処理装置であって、貯蔵容器（１
５）から供給された液で満たされた処理槽からなり、こ
の貯蔵容器（１５）はワゴン（５０）に搭載されると共
に、前記容器の口と係合できかつ導管により処理槽（１
２，１３）に接続された通路を有する押し込み／引き出
しふた（３０）により処理槽に接続されるが、前記ふた
（３０）とそれに接続された導管はふた（３０）が容器
（１５）の口に挿入されまたはそれから引き出されるべ
く下降および上昇できるように装置のフレーム（４６）
に枢着された支持板（４２）に取り付けられることを特
徴とする写真材料処理装置（１０）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、処理液用貯蔵容器に接続された
処理槽からなる写真材料の処理装置に関する。

【０００２】本出願は、特に写真材料処理装置と共に使
用するための写真化学材料用貯蔵容器に関連する。

【０００３】写真処理装置は、代表的には現像部、定着
部、洗浄部および乾燥部からなる。

【０００４】現像部および定着部用の処理液は、代表的
にはねじ切りふたにより閉じられた開口を有する容器に
入れられる。そのような容器は、剛性の成型されたポリ
エチレン容器あるいは波形板製外側支持材内の折り畳み
式プラスチック立方体からなる折り畳み式容器の形式と
することができる。

【０００５】容器から装置各部への装置供給導管は、通
常は供給導管が装着されるねじ切り継手により容器に結
合される。そのために装置への容器の結合および分離は
面倒になる、というのは供給導管がねじれたり、または
結合時に容器を回転させなければならないからである。
その上、そのような面倒な結合装置は汚いこぼれや廃物
を生じる恐れがある。

【０００６】本発明の目的は、容器のこぼれのない迅速
な結合および分離を可能にするふたの簡便な押し込み構
造を具備した改良された処理装置を提供することにあ
る。

【０００７】本発明の一つの観点にしたがって写真材料
の処理装置が提供され、これは少なくとも一つの処理槽
からなるが、当該または各処理槽は貯蔵容器から供給さ
れた液で満たされ、貯蔵容器は前記容器の口と係合でき
る径方向に拡張および収縮可能な弾性シールを有すると
共に導管によりそれぞれの処理槽に接続された通路を有
する押し込み／引き出しふたにより処理槽に接続され、
前記ふたとそれに接続された導管はふたが前記容器の口
に挿入されまたはそれから引き出されるべく下降および
上昇できるように装置のフレームに枢着された支持板に
取り付けられる。

【０００８】保持器の口と係合できる径方向に拡張およ
び収縮可能な弾性シールを有する接続ふたは、例えばＵ
Ｓ−Ａ第４７５９４６２号、ＷＯ−Ａ第９１０２６８
４号およびＵＳ−Ａ第２０７９０４９号から公知であ
る。これらのふたは処理液を充填した容器、例えば容量
２０リットルのジェリカンまたはキュビテイナー（ＣＵ
ＢＩＴＡＩＮＥＲ）を写真処理装置の供給導管に接続す
るための簡便な装置ではない、というのはそのような容
器は通常は床の高さにあり、ふたを着脱するための十分
な指スペースを持つとはかぎらない装置の対応開口に完
全に挿入しなければならないからである。

【０００９】好ましくは、弾性シールはその軸方向圧縮
により拡張して容器の口内の内面と係合する。このシー
ルは、ふた部材に取り付けられかつカム面を持つハンド
ルの操作により拡張および収縮することができる。

【００１０】適切には本発明に基づく装置は支持板上に
電気スイッチを有するが、これは前記ハンドルが「ふた
密封」位置にある時にハンドル部分により操作される。
ふたは、処理槽に到る供給導管および処理槽からの戻り
導管とそれぞれ連通する二つの液体通路をその中に有す
る。

【００１１】本発明の別の適切な実施態様にしたがっ
て、容器から処理槽へ液体を供給する供給ポンプと処理
槽から容器へ液体を排出する戻りポンプが前記支持板に
取り付けられ、またそれらは前記供給および戻り導管に
接続される。

【００１２】さらに装置は充填された容器を搭載できる
ワゴンを具備できるが、このワゴンはそれが装置に装入
されてふたを支持する支持板が下方に旋回した時に前記
の搭載された容器の口にふたが挿入できるように配置さ
れる。

【００１３】本発明に基づく装置は、好ましくは特に写
真処理液の折り畳み式貯蔵容器と共に使用される。

【００１４】本発明は例示により、また添付図面に関連
して以下に説明される。

【００１５】これらの図面の図１に関連して、写真材料
を処理する装置特に印刷における色分解および演色性の
品質を評価するための簡易色校正見本を製作する処理装
置１０が概略的に図示されている。

【００１６】写真プルーフはその現像工程において、銀
画像を現像する現像液、銀をプルーフから除去する漂白
定着液、非硬化部分を除去する洗浄部、および乾燥部を
通過する。完全なカラー画像を形成するために、プルー
フはそのような４工程を経なければならない。

【００１７】処理装置１０は、現像槽１２と定着槽１３
を囲むハウジング１１を有する。特に現像槽は、槽１２
での現像液の酸化を防止するためにできるかぎり密閉す
べきである。

【００１８】実質的に、両槽１２と１３への処理液の供
給と再生は類似している。

【００１９】写真化学処理液は、各折り畳み式容器１５
でそれぞれ供給される。それには、内側の折り畳みでき
るプラスチック立方体と外側の波形板からなるキュビテ
イナーとして知られる容器が適している。各容器の口１
６はふた３０により密封されるが、このふたの中を供給
導管１７と戻り導管１８が通る。処理液は、それぞれの
槽と容器との間の供給導管に設置された供給ポンプ１９
により供給導管１７を通って各槽１２または１３へ供給
される。供給ポンプ１９は、ポンプの運転を制御する制
御装置２１に接続されたモータ２２を有する。

【００２０】液面センサー２３は各槽１２または１３内
の液体の有無を監視するが、それは液面が所定の最低レ
ベルに到達するまで各供給ポンプ１９によりそれぞれの
処理液を槽に供給するべく制御装置２１に接続されてい
る。これにより、蒸発やキャリオーバにより生じた処理
液の消失が自動的に補償される。

【００２１】排出ポンプ２５の形式の排出装置は、各槽
１２，１３の戻り導管１８に位置している。各排出ポン
プ２５は、ポンプが稼働しない時には完全に遮断する好
ましくはぜん動タイプのポンプとされる。制御装置２１
は、槽１２、１３からの使用済み液が規則的に除去され
て各容器１５に戻るように、所定の時間間隔後に所定時
間だけそれぞれの排出ポンプ２５を稼働させる。これに
より、酸化および使用によって変性した処理液が除去さ
れる。排出ポンプの稼働間の時間間隔および／またはポ
ンプが稼働する時間は、時間制御器２７により制御でき
る。しかし、前記時間間隔は、処理された材料の処理量
（つまりｍ２）に基づくこともできる。

【００２２】貯蔵容器１５内の処理液特に現像液の酸化
を低減するために、容器の口１６は図２および図３に示
されたふた３０により密封される。

【００２３】図２および図３に関連して、各ふた３０は
支持板４２の開口４１に配置された環状のふた部材３１
からなる。段付きピストン３２は大径ヘッド３３と環状
部材３１の中央を軸方向に貫通する小径ステム３４を有
するが、このステムは環状部材において摺動的に支持さ
れる。環状の弾性シールリング３５はふた部材３１を越
えて延びるステム３４の部分のまわりに取り付けられて
おり、またステム３４の内側（つまり容器に関して内
側）軸端に取り付けられた留め輪３６により保持され
る。

【００２４】ハンドル３７はピン３８によりピストンの
ヘッド３３に枢着しており、前記ハンドルはふた部材３
１と接触するカム面部３９を有するため、ハンドル３７
が図２に示された水平位置から図３に示された垂直位置
へピン３８のまわりに旋回する時にカム面３９がふた部
材３１に作用してピストン３２を上方へ移動させる。カ
ム面３９の両側の二つの平坦面４４，４５により、それ
ぞれ水平および垂直位置におけるハンドル３７によるロ
ックアウトが容易となる。

【００２５】ハンドル３７がピストン３２を上に移動さ
せる時に、シールリング３５が留め輪３６とふた部材３
１との間で軸方向に圧縮されて径方向に外側へ拡張され
る。

【００２６】ハンドル３７は延長部４３を有するが、そ
れはハンドルに実質的に垂直であり、またふたの状態つ
まり密封または非密封であることを使用者に警告するた
めの警告装置を作動させることができる。

【００２７】使用時には、ふたのピストンステム３３を
容器１５の口１６に挿入し、ハンドル３７をピン３８の
まわりに旋回させてシールを径方向に拡張させ、ふたを
容器に密封させるために口１６の内面と係合させ、さら
にふたを固定する。

【００２８】ピストン３２は二つの液体通路４４を有す
るが（図３には一つだけを図示）、これらによって容器
１５が供給および戻り導管１７と１８に接続される。

【００２９】図４および図５に関連して、支持板４２に
装着された図２および図３に関連して説明されたタイプ
のふた３０が図示されているが、前記支持板は処理装置
１０のフレーム４６のヒンジ４５により旋回される。フ
レーム４６はオプションとして固定板４７を含むことが
できるが、これは容器１５の首に適合してそれを保持す
る。

【００３０】支持板４２には、ふたの通路４４に通じる
供給導管１７および戻り導管１８の部分が取り付けられ
る。

【００３１】支持板４２にはスイッチ４７も取り付けら
れており、ハンドルの延長部４３により起動できるが、
このスイッチは装置１０の使用者にふた３０の状態つま
り開放または密封のいずれの状態であるかを知らせるた
めに光またはブザーなどの警告装置を作動させる。

【００３２】供給ポンプ１９と排出ポンプ２５も、各導
管１７，１８に接続された支持板４２に取り付けでき
る。ポンプ１９，２５は可撓性導管１７，１８によりそ
れぞれの槽１２，１３に接続できるため、支持板の旋回
が可能となる。

【００３３】すべての接続部は、漏出防止可能なスナッ
プ結合タイプとすることができる。

【００３４】図６〜図９は、新しい容器１５を処理装置
１０に設置する工程を示す。支持板４２は、ふた３０の
ハンドル２７を水平状態にした持ち上げ位置にある。充
填された容器１５は、車輪付きワゴン５０に搭載され
る。

【００３５】ワゴンは装置１０に押し込まれるが、その
口１６は支持板４２がヒンジ４５のまわりに下方に旋回
される時にふた３０を受容するように位置決めされる。

【００３６】次に支持板４２は下方に旋回されてふた３
０を容器の口１６に挿入し（図８）、またハンドル２７
が垂直状態から水平状態に動かされる時に容器に結合さ
れるが、それによりシールリング３５が拡張してふたを
容器に密封すると共にふたを口１６内に保持する。処理
液が消耗した時に容器を交換するためには、上記の逆の
順序の工程を実施する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に基づく写真処理装置の概略図
である。

【図２】図２は、係合していない押し込み状態にある本
発明に基づくふたの断面図である。

【図３】図３は、密封位置にある図２に類似したふたの
断面図である。

【図４】図４は、容器と図２および図３に示されたふた
を含む装置の側面図である。

【図５】図５は、図４に示された容器およびふたの平面
図である。

【図６】図６は、写真材料処理装置に容器を設置および
接続する第１段階の図である。

【図７】図７は、写真材料処理装置に容器を設置および
接続する第２段階の図である。

【図８】図８は、写真材料処理装置に容器を設置および
接続する第３段階の図である。

【図９】図９は、写真材料処理装置に容器を設置および
接続する最終段階の図である。

【符号の説明】

１０写真処理装置１１ハウジング１２現像槽１３定着槽１５折り畳み式容器１６容器の口１７供給導管１８戻り導管１９供給ポンプ２１制御装置２２供給ポンプ用モータ２３液面センサー２５排出ポンプ２６排出ポンプ用モータ２７時間制御器３０ふた３１ふた部材３２段付きピストン３３ピストンヘッド３４ピストンステム３５シールリング３６留め輪３７ハンドル３８旋回ピン３９カム面４１支持板の開口４２支持板４３ハンドル延長部４４液体通路４５ヒンジ４６固定板４７スイッチ５０ワゴン

フロントページの続き (72)発明者パトリク・ヴァン・ダン・ベルゲンベルギー国モートゼール、セプテストラート 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロゼ・ベンノートチャップ内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも一つの処理槽（１２，１３）
からなる写真材料処理装置であって、当該または各処理
槽は貯蔵容器（１５）から供給された液で満たされてお
り、貯蔵容器（１５）は前記容器の口と係合できる径方
向に拡張および収縮可能な弾性シール（３５）を有する
と共に導管（１７，１８）によりそれぞれの処理槽（１
２，１３）に接続された通路（４４）を有する押し込み
／引き出しふた（３０）により処理槽に接続され、前記
ふた（３０）とそれに接続された導管（１７，１８）は
ふた（３０）が容器（１５）の口に挿入されまたはそれ
から引き出されるべく下降および上昇できるように装置
のフレーム（４６）に枢着された支持板（４２）に取り
付けられることを特徴とする写真材料処理装置（１
０）。
【請求項２】弾性シール（３５）はその軸方向圧縮に
より容器の口（１６）の内面と係合するために拡張され
ることを特徴とする請求項１記載の写真材料処理装置
（１０）。
【請求項３】ふたはふた部材（３１）を有し、シール
（３５）はふた部材（３１）に取り付けられかつカム面
（３９）を有するハンドル（３７）の操作により径方向
に拡張および圧縮されること、さらにハンドル（３７）
は容器（１５）を持ち上げる手段も提供することを特徴
とする請求項２記載の写真材料処理装置（１０）。
【請求項４】支持板（４２）には、ハンドル（３７）
が「ふた密封」位置にある時にハンドルの部分（４３）
により操作される電気スイッチ（４７）がさらに配置さ
れることを特徴とする請求項１記載の写真材料処理装置
（１０）。
【請求項５】ふた（３０）はその中に二つの液体通路
（４４）を有しており、それらは処理槽（１２，１３）
に至る供給導管（１７）および処理槽（１２，１３）か
らの戻り導管（１８）とそれぞれ連通することを特徴と
する請求項１乃至４のいずれかに記載の写真材料処理装
置（１０）。
【請求項６】処理液を容器（１５）から処理槽（１
２，１３）へ供給する供給ポンプ（１９）と処理液を処
理槽（１２，１３）から容器（１５）へ排出する戻りポ
ンプ（２５）が前記支持板（４２）に取り付けられ、さ
らに前記供給および戻り導管に接続されることを特徴と
する請求項５記載の写真材料処理装置（１０）。
【請求項７】新たに充填された容器（１５）を搭載で
きるワゴン（５０）からなり、このワゴンはそれが装置
に装入されて前記ふたを支持する支持板（４２）が下方
に旋回される時にふたが前記の搭載された容器の口には
まるように配置されることを特徴とする請求項１乃至６
のいずれかに記載の写真材料処理装置（１０）。