JPH09289761A - 誘導電動機 - Google Patents

誘導電動機

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JPH09289761A
JPH09289761A JP9982596A JP9982596A JPH09289761A JP H09289761 A JPH09289761 A JP H09289761A JP 9982596 A JP9982596 A JP 9982596A JP 9982596 A JP9982596 A JP 9982596A JP H09289761 A JPH09289761 A JP H09289761A
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JP
Japan
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rotor
stator
induction motor
rotor core
slot
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Pending
Application number
JP9982596A
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English (en)
Inventor
Haruo Oharagi
春雄 小原木
Hiroyuki Mikami
浩幸 三上
Satoshi Kikuchi
菊地  聡
Kazumasa Ide
一正 井出
Miyoshi Takahashi
身佳 高橋
Kenzo Kajiwara
憲三 梶原
Takeshi Komata
剛 小俣
Kazuo Sato
和雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストで部品数を増加させずに汎用的に特性
を向上できる誘導電動機を提供する。 【解決手段】複数の固定子スロット3を有する固定子鉄
心に固定子巻線を施した固定子と、複数の回転子スロッ
ト3を有する回転子鉄心2にアルミ・ダイカストによっ
てバーとエンドリング6からなる二次導体5を形成した
かご形回転子を備えた誘導電動機で、回転子鉄心2の表
面近くにあって二次導体の上部の軸方向の一部と、回転
子スロット3の上部の回転子鉄心2の軸方向の一部を削
除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導電動機に係り、
特に、特性向上が図れる誘導電動機の回転子構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機は堅牢でメンテナンスフリー
であることから、家電用の小形機から産業用の大形機ま
で幅広く適用されている。この誘導電動機に対し、安価
で性能向上を図ることは絶えざる命題であり、種々の方
法が提案されている。性能向上を図る方法として、特開
昭56−35665 号公報に示されるように、誘導電動機のか
ご形回転子のスロット上部にスリットを設ける方法が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、スロ
ット上部にスリットを設けるものであるため、スリット
寸法の設定によっては騒音の発生や特性が低下する問題
があった。また、スリットを設ける場合はそれ専用の設
計になり、汎用的ではない問題があった。
【0004】本発明の目的は、低コストで部品数を増加
させずに汎用的に特性を向上できる誘導電動機を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は複数の固定子スロットを有する固定子鉄心
に固定子巻線を施した固定子と、複数の回転子スロット
を有する回転子鉄心にアルミ・ダイカストによってバー
とエンドリングからなる二次導体を形成したかご形回転
子を備えた誘導電動機において、回転子鉄心の外周表面
に少なくとも一つの周方向溝を設け、二次導体の上部の
軸方向の一部と、回転子スロットの上部の回転子鉄心の
軸方向の一部を削除する。
【0006】回転子スロット中にアルミ・ダイカストに
よって二次導体を形成し、電動機を運転した場合、二次
導体中の上部には高調波二次電流が流れ、この電流が特
性を低下させると共に固定子巻線の温度を増加させてい
ることが種々実験の結果判明した。これより、本発明で
は回転子鉄心の外周表面に少なくとも一つの周方向溝を
設け、二次導体の上部の軸方向の一部と、回転子スロッ
トの上部の回転子鉄心の軸方向の一部を削除するように
したことにより、高調波二次電流の流れる経路の抵抗が
大きくなって高調波二次電流が減少し、性能向上が図れ
る誘導電動機が得られる。また、回転子スロット中にア
ルミ・ダイカストによって二次導体を形成した後、二次
導体の上部の軸方向の一部を削除するようにしているの
で、特別に設計しなくても汎用的に性能向上を図ること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図9を用いて説明する。
【0008】図1に本発明の一実施例のかご形回転子の
軸方向断面形状、図2に図1のA−A′断面を示すかご
形回転子の径方向の断面形状、図3に図1のB−B′断
面を示すかご形回転子の径方向断面形状、図4に本発明
の対象としているかご形誘導電動機の概略構造を示す。
図1ないし図4で、1はかご形回転子、2は回転子鉄心
である。かご形回転子1はアルミ・ダイカストを行って
回転子鉄心2の回転子スロット3中にバー4とエンドリ
ング6とからなる二次導体5と、冷却フィン8,シャフ
ト7から形成している。そして、シャフト7の両端側に
嵌合したベアリング12(12A,12B)をエンブラ
13(13A,13B)で支持する構成となっている。
14は固定子であり、固定子14はフレーム15の内周
側に固定子鉄心16を嵌合し、固定子鉄心16の固定子
スロット17中に固定子巻線18を巻装したもので構成
されている。これより、エンブラ13をボルト20にて
フレーム15に固定することにより、回転子1が固定子
14の内周側に所定のギャップ長を介して回転自在に支
持される。なお、19は取付足である。
【0009】すなわち、回転子鉄心2の両端にダイカス
ト治具(図示せず)を設置してアルミ・ダイカストを行
い、バー4,エンドリング6および冷却フィン8を形成
する。そして、回転子の外周面の一部を機械加工により
削除して周方向溝9を軸方向に複数個設ける。この周方
向溝9は回転子スロット3の上部のブリッジ部10とバ
ー4の最上部のバー頭部11を削除するように形成して
いる。
【0010】図5にはスロット上部の磁束の流れを表す
説明図を示す。回転子鉄心2には固定子14の固定子巻
線18が作る高調波磁束19が回転子鉄心2に入射し、
バー4のバー頭部11には高調波電流20が流れること
が種々実験の結果判明した。図6には高調波電流の経路
を示す図である。すなわち、バー4の一つのバー4aの
バー頭部11と所定のピッチだけずれたバー4bのバー
頭部11が高調波電流20の電流経路20aとなるが、
周方向溝9を形成しているために電流経路20aが遮断さ
れ、高調波電流20が減少する。
【0011】したがって、本発明では部品数を増加せ
ず、汎用的に高調波電流を抑制できるので、低コストで
性能向上が図れる誘導電動機が得られる。
【0012】また、図7には本発明の他の実施例を示す
かご形回転子の断面形状を示す。回転子1は軸方向線C
の線からDの線にスキューが施されている。回転子鉄心
2中にはバー4a,バー4b,バー4cがあり、周方向
溝9は回転子鉄心2の表面に3ケ所に設けている。実際
に周方向溝9を採用する場合には、周方向溝9の幅が小
さい方が良いが、加工精度を考えると回転子鉄心の1枚
の厚さ以上とした方が良い。また、周方向溝9が少ない
場合はキャップ磁束を乱すことがないので問題ないが、
周方向溝9が多い場合はギャップ磁束を乱す恐れがある
ので、騒音が最小となるように周方向溝9の本数を決定
した方が良い。なお、周方向溝9は回転子スロット3の
上部のブリッジ部10を削除するように形成し、回転子
鉄心2のティースの磁束密度を増加させずに済むので、
周方向溝9が電動機特性に与える影響は少ない。
【0013】図8には本発明の他の実施例を示すかご形
回転子の断面形状、図9には図8のA−A′断面を示す
かご形回転子の径方向断面形状を示し、回転子鉄心2の
回転子スロット3の外周表面に近い部分を下げたもので
ある。なお、図8のB−B′断面を示すかご形回転子の
径方向断面形状は図3と同一である。ここで、図9の回
転子鉄心2を回転子鉄心I,図3の回転子鉄心2を回転
子鉄心IIとすると、図8の回転子鉄心2は回転子鉄心II
の一部に回転子鉄心Iを組み合わせて形成したものであ
る。これにより、高調波電流20の経路の抵抗が増加
し、高調波電流20が減少する。
【0014】以上の実施例では回転子スロットが全閉ス
ロット構造を対象に示したが、全開スロットあるいは半
閉スロットでも良い。また、スロット内に絶縁処理を施
した場合でも同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、回転子鉄心の表面近傍
にあって二次導体の上部の軸方向の一部と、回転子スロ
ットの上部の回転子鉄心の軸方向の一部を削除するよう
にしたことにより、部品数を増加せず、特別なスロット
形状とせずに汎用的に高調波電流を抑制できるので、低
コストで性能向上が図れる誘導電動機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のかご形回転子の軸方向の断
面図。
【図2】図1のA−A′断面を示すかご形回転子の径方
向の断面図。
【図3】図1のB−B′断面を示すかご形回転子の径方
向の断面図。
【図4】かご形誘導電動機の斜視図。
【図5】スロット上部の磁束の流れを表す説明図。
【図6】高調波電流の経路を表す説明図。
【図7】本発明の他の実施例のかご形回転子の斜視図。
【図8】本発明の他の実施例のかご形回転子の軸方向の
断面図。
【図9】図8のA−A′断面を示すかご形回転子の径方
向の断面図。
【符号の説明】
1…かご形回転子、2…回転子鉄心、3…回転子スロッ
ト、4…バー、5…二次導体、6…エンドリング、7…
シャフト、8…冷却フィン、9…すじ溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 一正 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 高橋 身佳 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 梶原 憲三 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 小俣 剛 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業産業シス テム本部内 (72)発明者 佐藤 和雄 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業産業シス テム本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の固定子スロットを有する固定子鉄心
    に固定子巻線を施した固定子と、複数の回転子スロット
    を有する回転子鉄心にアルミ・ダイカストによってバー
    とエンドリングからなる二次導体を形成したかご形回転
    子を備えた誘導電動機において、前記回転子鉄心の外周
    表面に少なくとも一つの周方向溝を設け、前記二次導体
    の上部の軸方向の一部と、前記回転子スロットの上部の
    前記回転子鉄心の軸方向の一部を削除するようにしたこ
    とを特徴とする誘導電動機。
  2. 【請求項2】複数の固定子スロットを有する固定子鉄心
    に固定子巻線を施した固定子と、複数の回転子スロット
    をスキューさせると共に前記回転子スロット内にアルミ
    ・ダイカストによってバーとエンドリングからなる二次
    導体を形成したかご形回転子を備えた誘導電動機におい
    て、前記回転子鉄心の外周表面に少なくとも一つの周方
    向溝を設け、前記二次導体の上部の軸方向の一部と、前
    記回転子スロットの上部の前記回転子鉄心の軸方向の一
    部を削除するようにしたことを特徴とする誘導電動機。
  3. 【請求項3】複数の固定子スロットを有する固定子鉄心
    に固定子巻線を施した固定子と、複数の回転子スロット
    を有する回転子鉄心にアルミ・ダイカストによってバー
    とエンドリングからなる二次導体を形成したかご形回転
    子を備えた誘導電動機において、前記回転子鉄心の前記
    回転子スロットの外周表面に近い部分を下げた第一の回
    転子鉄心と、前記回転子鉄心の前記回転子スロットの外
    周表面に近い部分を下げない第二の回転子鉄心とを組み
    合わせ、前記二次導体の上部の軸方向の一部に前記アル
    ミニウムが充填しないようにしたことを特徴とする誘導
    電動機。
  4. 【請求項4】複数の固定子スロットを有する固定子鉄心
    に固定子巻線を施した固定子と、複数の回転子スロット
    をスキューさせると共に前記回転子スロット内にアルミ
    ・ダイカストによってバーとエンドリングからなる二次
    導体を形成したかご形回転子を備えた誘導電動機におい
    て、前記回転子鉄心の前記回転子スロットの外周表面に
    近い部分を下げた第一の回転子鉄心と、前記回転子鉄心
    の前記回転子スロットの外周表面に近い部分を下げない
    第二の回転子鉄心とを組み合わせ、前記二次導体の上部
    の軸方向の一部に前記アルミニウムが充填しないように
    したことを特徴とする誘導電動機。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、前記
    回転子スロットの内周面に絶縁処理を施した誘導電動
    機。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3または4において、前記
    回転子スロットが全閉スロットである誘導電動機。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6におい
    て、前記回転子鉄心の軸方向の一部の削除幅を前記回転
    子鉄心の1枚の幅以上に設定した誘導電動機。
JP9982596A 1996-04-22 1996-04-22 誘導電動機 Pending JPH09289761A (ja)

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Family

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104917314A (zh) * 2015-06-01 2015-09-16 中达电机股份有限公司 一种不车外圆的交流异步电机转子
CN106329861A (zh) * 2016-11-07 2017-01-11 徐东旭 减小端环厚度提高启动性能的异步电动机
CN106849418A (zh) * 2017-03-16 2017-06-13 宁波莱堡制冷设备有限公司 一种转子冲片以及利用该冲片生产铸铝转子的方法
US10447126B2 (en) 2014-11-21 2019-10-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Induction motor including rotor teeth having an inclined surface

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