JPH0928936A - 模型エンジン用グロープラグ及び模型エンジン - Google Patents
模型エンジン用グロープラグ及び模型エンジンInfo
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- JPH0928936A JPH0928936A JP20279095A JP20279095A JPH0928936A JP H0928936 A JPH0928936 A JP H0928936A JP 20279095 A JP20279095 A JP 20279095A JP 20279095 A JP20279095 A JP 20279095A JP H0928936 A JPH0928936 A JP H0928936A
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- Japan
- Prior art keywords
- glow plug
- heat
- cylinder
- model engine
- coil
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23Q—IGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
- F23Q7/00—Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
- F23Q7/001—Glowing plugs for internal-combustion engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/34—Ultra-small engines, e.g. for driving models
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B9/00—Engines characterised by other types of ignition
- F02B9/06—Engines characterised by other types of ignition with non-timed positive ignition, e.g. with hot-spots
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Toys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダヘッドを下側にした姿勢で使用して
も、安定した回転得られる模型エンジン用グロープラグ
を提供する。 【構成】 胴部外径のねじ部によりシリンダヘッドにね
じ込み固定されるプラグハウジングの内径空洞部に、中
心電極と該プラグハウジングとを導通するヒートコイル
を設けた模型エンジン用グロープラグにおいて、前記ヒ
ートコイルの少なくとも一部が前記シリンダヘッドの面
からシリンダ内部に突出するように前記プラグハウジン
グのねじ部先端より外側に突出して設けられている。
も、安定した回転得られる模型エンジン用グロープラグ
を提供する。 【構成】 胴部外径のねじ部によりシリンダヘッドにね
じ込み固定されるプラグハウジングの内径空洞部に、中
心電極と該プラグハウジングとを導通するヒートコイル
を設けた模型エンジン用グロープラグにおいて、前記ヒ
ートコイルの少なくとも一部が前記シリンダヘッドの面
からシリンダ内部に突出するように前記プラグハウジン
グのねじ部先端より外側に突出して設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模型飛行機や模型
船舶等に使用される模型エンジン用グロープラグ及びそ
の模型エンジンに関するものである。
船舶等に使用される模型エンジン用グロープラグ及びそ
の模型エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】模型飛行機のプロペラや、模型船舶のス
クリューの駆動にはアルコール等を燃料とした主として
2サイクルの模型エンジンが使用される。かかるエンジ
ンでは、図5にその断面を示すシリンダヘッド3に、ヒ
ートコイル14を有するグロープラグ10が装着され、
エンジンの始動時には電池等の外部電源でこのヒートコ
イル14を加熱して始動し、エンジンが回転を始めると
外部電源を外しても、圧縮行程における燃料ガスの圧縮
熱と燃焼行程の燃料の燃焼熱でヒートコイル14が加熱
されて燃料に着火し、回転が継続するようになってい
る。したがって、模型エンジンの円滑な回転のために
は、常にヒートコイル14が燃料ガスの着火を継続する
ような適当な温度を保っていなければならない。一方、
かかる模型エンジンにおいては軽量化した簡易な気化器
のために、燃料の気化が十分でなく大粒の燃料ガスにな
る場合が多い。特に低速回転時には気化器における吸気
の流速が小さいため気化が不十分で、吸気行程で生の燃
料液体の粒がシリンダ内に吸い込まれ、生の燃料液体が
シリンダ内に溜まるようになる。
クリューの駆動にはアルコール等を燃料とした主として
2サイクルの模型エンジンが使用される。かかるエンジ
ンでは、図5にその断面を示すシリンダヘッド3に、ヒ
ートコイル14を有するグロープラグ10が装着され、
エンジンの始動時には電池等の外部電源でこのヒートコ
イル14を加熱して始動し、エンジンが回転を始めると
外部電源を外しても、圧縮行程における燃料ガスの圧縮
熱と燃焼行程の燃料の燃焼熱でヒートコイル14が加熱
されて燃料に着火し、回転が継続するようになってい
る。したがって、模型エンジンの円滑な回転のために
は、常にヒートコイル14が燃料ガスの着火を継続する
ような適当な温度を保っていなければならない。一方、
かかる模型エンジンにおいては軽量化した簡易な気化器
のために、燃料の気化が十分でなく大粒の燃料ガスにな
る場合が多い。特に低速回転時には気化器における吸気
の流速が小さいため気化が不十分で、吸気行程で生の燃
料液体の粒がシリンダ内に吸い込まれ、生の燃料液体が
シリンダ内に溜まるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにシリンダ内
に溜まる燃料液体は、シリンダヘッドを上側に置いた姿
勢でエンジンを使用する際には排気行程で排気口から排
出されるので大きな問題は生じないが、シリンダヘッド
を下にした姿勢でエンジンを使用すると、図5に示すよ
うに、この燃料液体Fがグロープラグ10の空洞部11
bに溜まり、ヒートコイル14が燃料液体Fにより冷却
されて温度が下がり、吸入された燃料に着火しないよう
になる。このためエンジンの回転が継続できず、エンジ
ン停止するトラブルが生ずる。一方、模型エンジンを模
型飛行機等に使用する場合にはシリンダヘッドを下側に
して使用する場合が多い。例えば、図7に示すように、
機体101の先端側に模型エンジン1をシリンダヘッド
4を下側にして置き、その駆動軸9にプロペラ102を
連結して使用される。そしてブーストパイプ103を機
体下部に後方に向けて配設し、排気ブーストにより加速
するようにされている。したがって、デザインと機能の
点からシリンダヘッドを下側にした姿勢で使用する必要
があり、前記トラブルは大きな問題となる。
に溜まる燃料液体は、シリンダヘッドを上側に置いた姿
勢でエンジンを使用する際には排気行程で排気口から排
出されるので大きな問題は生じないが、シリンダヘッド
を下にした姿勢でエンジンを使用すると、図5に示すよ
うに、この燃料液体Fがグロープラグ10の空洞部11
bに溜まり、ヒートコイル14が燃料液体Fにより冷却
されて温度が下がり、吸入された燃料に着火しないよう
になる。このためエンジンの回転が継続できず、エンジ
ン停止するトラブルが生ずる。一方、模型エンジンを模
型飛行機等に使用する場合にはシリンダヘッドを下側に
して使用する場合が多い。例えば、図7に示すように、
機体101の先端側に模型エンジン1をシリンダヘッド
4を下側にして置き、その駆動軸9にプロペラ102を
連結して使用される。そしてブーストパイプ103を機
体下部に後方に向けて配設し、排気ブーストにより加速
するようにされている。したがって、デザインと機能の
点からシリンダヘッドを下側にした姿勢で使用する必要
があり、前記トラブルは大きな問題となる。
【0004】そこで、本発明は、模型エンジンをシリン
ダヘッドを下側にした姿勢で使用しても、低速時でも安
定して回転が継続する模型エンジン用グロープラグ及び
模型エンジンを提供することを目的とする。
ダヘッドを下側にした姿勢で使用しても、低速時でも安
定して回転が継続する模型エンジン用グロープラグ及び
模型エンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の模型エンジン用グロープラグは、胴部外径
のねじ部によりシリンダヘッドにねじ込み固定されるプ
ラグハウジングの内径空洞部に、中心電極と該プラグハ
ウジングとを導通するヒートコイルを設けた模型エンジ
ン用グロープラグにおいて、前記ヒートコイルの少なく
とも一部が前記シリンダヘッドの面からシリンダ内部に
突出するように前記プラグハウジングのねじ部先端より
外側に突出して設けられているものである。
に、本発明の模型エンジン用グロープラグは、胴部外径
のねじ部によりシリンダヘッドにねじ込み固定されるプ
ラグハウジングの内径空洞部に、中心電極と該プラグハ
ウジングとを導通するヒートコイルを設けた模型エンジ
ン用グロープラグにおいて、前記ヒートコイルの少なく
とも一部が前記シリンダヘッドの面からシリンダ内部に
突出するように前記プラグハウジングのねじ部先端より
外側に突出して設けられているものである。
【0006】前記プラグハウジングに前記ヒートコイル
の前記ねじ部先端から外側に突出した部分を機械的に保
護する保護手段を備えることが、グロープラグの装着時
の接触等によるヒートコイルの変形を防止するために望
ましく、その保護手段として、前記ヒートコイルの突出
部を囲むように前記プラグハウジングのねじ部先端に円
周状の壁を設け、該壁に前記空洞部に溜まる未燃焼燃料
をシリンダに流す流出口を設けたものとすることが簡易
な保護手段として望ましい。
の前記ねじ部先端から外側に突出した部分を機械的に保
護する保護手段を備えることが、グロープラグの装着時
の接触等によるヒートコイルの変形を防止するために望
ましく、その保護手段として、前記ヒートコイルの突出
部を囲むように前記プラグハウジングのねじ部先端に円
周状の壁を設け、該壁に前記空洞部に溜まる未燃焼燃料
をシリンダに流す流出口を設けたものとすることが簡易
な保護手段として望ましい。
【0007】また、上記目的を達成するために、本発明
の他の模型エンジン用グロープラグは、胴部外径のねじ
部によりシリンダヘッドにねじ込み固定されるプラグハ
ウジングの内径空洞部に、中心電極と該プラグハウジン
グとを導通するヒートコイルを設けた模型エンジン用グ
ロープラグにおいて、前記ねじ部先端に前記ヒートコイ
ルと別個にシリンダヘッドの面からシリンダ内部に突出
するヒートエレメントを設けたものである。また、前記
ヒートエレメントは、弧状またはコイル状をなす細線か
らなり、その両足または両端が前記プラグハウジングの
内径空洞部のねじ部先端に固着され、その弧状またはコ
イル状部分が前記シリンダヘッドの面からシリンダ内部
に突出するものとすることにより、運転中に該ヒートエ
レメントが加熱されて燃料の着火を継続し、エンジン停
止を防止できる。
の他の模型エンジン用グロープラグは、胴部外径のねじ
部によりシリンダヘッドにねじ込み固定されるプラグハ
ウジングの内径空洞部に、中心電極と該プラグハウジン
グとを導通するヒートコイルを設けた模型エンジン用グ
ロープラグにおいて、前記ねじ部先端に前記ヒートコイ
ルと別個にシリンダヘッドの面からシリンダ内部に突出
するヒートエレメントを設けたものである。また、前記
ヒートエレメントは、弧状またはコイル状をなす細線か
らなり、その両足または両端が前記プラグハウジングの
内径空洞部のねじ部先端に固着され、その弧状またはコ
イル状部分が前記シリンダヘッドの面からシリンダ内部
に突出するものとすることにより、運転中に該ヒートエ
レメントが加熱されて燃料の着火を継続し、エンジン停
止を防止できる。
【0008】さらに本発明は、前記各項に記載のグロー
プラグを使用した模型エンジンにあり、また、外部電源
により加熱されるヒートコイルを設けたグロープラグ
と、シリンダ内に設けた燃料ガスの燃焼と圧縮熱により
加熱されるヒートエレメントとの双方を備えた模型エン
ジンにある。
プラグを使用した模型エンジンにあり、また、外部電源
により加熱されるヒートコイルを設けたグロープラグ
と、シリンダ内に設けた燃料ガスの燃焼と圧縮熱により
加熱されるヒートエレメントとの双方を備えた模型エン
ジンにある。
【0009】本発明の模型エンジン用グロープラグは、
ヒートコイルの少なくとも一部がシリンダヘッドの面か
らシリンダ内部に突出しているので、シリンダヘッドを
下側にした姿勢でエンジンを使用する際に、未燃焼燃料
液体がグロープラグの空洞部に溜まっても、ヒートコイ
ルの突出部は燃料の着火温度より低下することなく加熱
が継続されて、エンジンが円滑に回転する。
ヒートコイルの少なくとも一部がシリンダヘッドの面か
らシリンダ内部に突出しているので、シリンダヘッドを
下側にした姿勢でエンジンを使用する際に、未燃焼燃料
液体がグロープラグの空洞部に溜まっても、ヒートコイ
ルの突出部は燃料の着火温度より低下することなく加熱
が継続されて、エンジンが円滑に回転する。
【0010】また、グロープラグのプラグハウジングに
前記ヒートコイルの突出部分を機械的に保護する保護手
段を備えるので、グロープラグの装着時にヒートコイル
が接触して変形することがない。この保護手段をヒート
コイルの突出部を囲むような円周状の壁にすることによ
り前記保護の目的が達成され、また、その壁に流出口を
設けることにより、未燃焼燃料はシリンダ側に流出し、
円周状の壁内部には溜まることがないので、ヒートコイ
ルの突出部は露出され、前記着火効果は継続される。
前記ヒートコイルの突出部分を機械的に保護する保護手
段を備えるので、グロープラグの装着時にヒートコイル
が接触して変形することがない。この保護手段をヒート
コイルの突出部を囲むような円周状の壁にすることによ
り前記保護の目的が達成され、また、その壁に流出口を
設けることにより、未燃焼燃料はシリンダ側に流出し、
円周状の壁内部には溜まることがないので、ヒートコイ
ルの突出部は露出され、前記着火効果は継続される。
【0011】さらに、始動時に電池などにより加熱する
ヒートコイルと別個に、シリンダヘッドの面からシリン
ダ内部に突出するヒートエレメントを設けた模型エンジ
ン用グロープラグは、前記の未燃焼燃料の液体にヒート
コイルが沈んでも、該突出したヒートエレメントが圧縮
熱と燃焼熱により加熱されて燃料に着火を継続し、エン
ジンの円滑な回転が継続する。また、このヒートエレメ
ントを、弧状またはコイル状細線にしてこの部分がシリ
ンダヘッドの面からシリンダ内部に突出するようにプラ
グハウジングの内径空洞部のねじ部先端に設けたものと
することにより、前記着火効果と共に前記ヒートコイル
の保護を兼ねることができる。
ヒートコイルと別個に、シリンダヘッドの面からシリン
ダ内部に突出するヒートエレメントを設けた模型エンジ
ン用グロープラグは、前記の未燃焼燃料の液体にヒート
コイルが沈んでも、該突出したヒートエレメントが圧縮
熱と燃焼熱により加熱されて燃料に着火を継続し、エン
ジンの円滑な回転が継続する。また、このヒートエレメ
ントを、弧状またはコイル状細線にしてこの部分がシリ
ンダヘッドの面からシリンダ内部に突出するようにプラ
グハウジングの内径空洞部のねじ部先端に設けたものと
することにより、前記着火効果と共に前記ヒートコイル
の保護を兼ねることができる。
【0012】また、模型エンジンに外部電源により加熱
されるヒートコイルを有するグロープラグと、燃料ガス
の燃焼と圧縮熱により加熱されるヒートエレメントとの
双方を備えることにより、起動時はグロープラグのヒー
トコイルを外部電源で加熱することにより燃料ガスに着
火して起動し、連続回転時は燃焼によりヒートエレメン
トが加熱されて圧縮ガスに着火されて回転して、低速回
転時でも安定した回転が得られる。
されるヒートコイルを有するグロープラグと、燃料ガス
の燃焼と圧縮熱により加熱されるヒートエレメントとの
双方を備えることにより、起動時はグロープラグのヒー
トコイルを外部電源で加熱することにより燃料ガスに着
火して起動し、連続回転時は燃焼によりヒートエレメン
トが加熱されて圧縮ガスに着火されて回転して、低速回
転時でも安定した回転が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
により具体的に説明する。図1は本発明の第1の実施の
形態による模型エンジン用グロープラグの断面図、図2
は本発明の第2の実施の形態による模型エンジン用グロ
ープラグの断面図、図3は本発明の第3の実施の形態に
よる模型エンジン用グロープラグの断面図、図4は第4
の実施の形態による模型エンジンのシリンダヘッド部の
断面図、図5は従来の模型エンジン用グロープラグの断
面図である。理解を容易にするため図1〜図5のグロー
プラグは図6と上下逆に示される。図6はグロープラグ
を使用した模型エンジンの断面図であり、図示の都合に
より気化器部分の位置は90度回して示される。図7は
模型エンジンを取り付けた模型飛行機のデザインの1例
を示す図である。なお、各図において同一の部分は同一
の符号を記す。
により具体的に説明する。図1は本発明の第1の実施の
形態による模型エンジン用グロープラグの断面図、図2
は本発明の第2の実施の形態による模型エンジン用グロ
ープラグの断面図、図3は本発明の第3の実施の形態に
よる模型エンジン用グロープラグの断面図、図4は第4
の実施の形態による模型エンジンのシリンダヘッド部の
断面図、図5は従来の模型エンジン用グロープラグの断
面図である。理解を容易にするため図1〜図5のグロー
プラグは図6と上下逆に示される。図6はグロープラグ
を使用した模型エンジンの断面図であり、図示の都合に
より気化器部分の位置は90度回して示される。図7は
模型エンジンを取り付けた模型飛行機のデザインの1例
を示す図である。なお、各図において同一の部分は同一
の符号を記す。
【0014】まず図6を用いて、模型エンジンの構造を
簡単に説明する。模型エンジン1は、クランクケース
2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、気化器
5、ピストン6、コネクティングロッド7、クランク
8、及び出力軸9からなる。
簡単に説明する。模型エンジン1は、クランクケース
2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、気化器
5、ピストン6、コネクティングロッド7、クランク
8、及び出力軸9からなる。
【0015】クランクケース2は、ケース内にクランク
8を内蔵し、軸受部21でクランク8の出力軸9を回転
自在に軸支する。ケースの外側に模型飛行機などにエン
ジンを取り付ける取り付け部22が設けられている。ま
た、クランクケース2には吸気管55を介して気化器5
が取り付けられてる。吸気管55、気化器5は通常は図
の紙背側に取り付けられるが図6では90度回して側面
に取り付けて示した。気化器5のベンチュリー管51の
一端は大気中に開口し、他端は吸気管55を介してクラ
ンクケース2内に開口する。気化器5のベンチュリー管
51にはバタフライバルブ52が設けられ、内径部にノ
ズル53のノズル端が開口する。ノズル53の他端はビ
ニールパイプ54により燃料タンクに連結される。
8を内蔵し、軸受部21でクランク8の出力軸9を回転
自在に軸支する。ケースの外側に模型飛行機などにエン
ジンを取り付ける取り付け部22が設けられている。ま
た、クランクケース2には吸気管55を介して気化器5
が取り付けられてる。吸気管55、気化器5は通常は図
の紙背側に取り付けられるが図6では90度回して側面
に取り付けて示した。気化器5のベンチュリー管51の
一端は大気中に開口し、他端は吸気管55を介してクラ
ンクケース2内に開口する。気化器5のベンチュリー管
51にはバタフライバルブ52が設けられ、内径部にノ
ズル53のノズル端が開口する。ノズル53の他端はビ
ニールパイプ54により燃料タンクに連結される。
【0016】シリンダブロック3は、通常クランクケー
ス2と一体に形成され、シリンダ部31の内径にピスト
ン6が気密に滑動するようになっている。シリンダブロ
ック3には、図のようにピストンが下死点にあるときピ
ストンヘッドよりやや上部のシリンダ31内に開口する
吸気ポート33が設けられ、吸気ポート33は吸気通路
32によりクランクケース内部に連通している。これに
より、気化器5により噴霧された燃料ガスが吸気管5
5、クランクケース2内、吸気通路32を介して吸気ポ
ート33からシリンダ31内に導入されるようになって
いる。また、シリンダブロック3には、吸気ポート33
よりやや上部のシリンダ31内に開口する排気ポート3
4が設けられ排気管35を介して排気を導出するように
なっている。また、シリンダ部31の外側には冷却フィ
ン36が設けられている。
ス2と一体に形成され、シリンダ部31の内径にピスト
ン6が気密に滑動するようになっている。シリンダブロ
ック3には、図のようにピストンが下死点にあるときピ
ストンヘッドよりやや上部のシリンダ31内に開口する
吸気ポート33が設けられ、吸気ポート33は吸気通路
32によりクランクケース内部に連通している。これに
より、気化器5により噴霧された燃料ガスが吸気管5
5、クランクケース2内、吸気通路32を介して吸気ポ
ート33からシリンダ31内に導入されるようになって
いる。また、シリンダブロック3には、吸気ポート33
よりやや上部のシリンダ31内に開口する排気ポート3
4が設けられ排気管35を介して排気を導出するように
なっている。また、シリンダ部31の外側には冷却フィ
ン36が設けられている。
【0017】シリンダブロック3の上部には、冷却フィ
ン41を持ったシリンダヘッド4がボルトにより気密に
固定され、シリンダヘッド4の中心部にグロープラグ1
0が装着される。ピストン6は、外径にピストンリング
62を装嵌してシリンダ31の内径を気密に滑動し、ピ
ストンピン61にコネクティングロッド7の一端を回動
自在に枢支する。このコネクティングロッド7の他端
は、クランク8のクランクピン81に回転自在に枢支さ
れ、コネクティングロッド7を介してピストン6の往復
運動をクランク8の回転運動に変換して、出力軸9に回
転力を出力するようになっている。
ン41を持ったシリンダヘッド4がボルトにより気密に
固定され、シリンダヘッド4の中心部にグロープラグ1
0が装着される。ピストン6は、外径にピストンリング
62を装嵌してシリンダ31の内径を気密に滑動し、ピ
ストンピン61にコネクティングロッド7の一端を回動
自在に枢支する。このコネクティングロッド7の他端
は、クランク8のクランクピン81に回転自在に枢支さ
れ、コネクティングロッド7を介してピストン6の往復
運動をクランク8の回転運動に変換して、出力軸9に回
転力を出力するようになっている。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態による
模型エンジン用グロープラグ10の断面図を示す。グロ
ープラグ10は、プラグハウジング11、電極12、ヒ
ートコイル14からなり、ガスケット15を間装してシ
リンダヘッド4に気密にねじ込み装着される。プラグハ
ウジング11は、外径にシリンダヘッド4に螺着するた
めのねじ部11aと、レンチで締め付けるための6角部
11eとが設けられた段付き中空円筒をなしている。6
角部11eの内径部には絶縁体13を介して電極12が
気密に固定され、電極12の一端12aは前記ねじ部内
径の空洞部11bにその頭部を覗かせ他端12bは外部
に突出している。ねじ部11aの内径部はヒートコイル
14を内装する空洞部11bを形成している。
模型エンジン用グロープラグ10の断面図を示す。グロ
ープラグ10は、プラグハウジング11、電極12、ヒ
ートコイル14からなり、ガスケット15を間装してシ
リンダヘッド4に気密にねじ込み装着される。プラグハ
ウジング11は、外径にシリンダヘッド4に螺着するた
めのねじ部11aと、レンチで締め付けるための6角部
11eとが設けられた段付き中空円筒をなしている。6
角部11eの内径部には絶縁体13を介して電極12が
気密に固定され、電極12の一端12aは前記ねじ部内
径の空洞部11bにその頭部を覗かせ他端12bは外部
に突出している。ねじ部11aの内径部はヒートコイル
14を内装する空洞部11bを形成している。
【0019】空洞部11bに内装されたヒートコイル1
4の一端14aは前記電極12の一端12aにろー付け
され、他端14bはプラグハウジング11の一部にろー
付けされている。ヒートコイル14の他端14b側のコ
イル14cは図示するようにシリンダヘッド4の内平面
42からシリンダ31内に突出するように形成されてい
る。この突出量はほぼ1コイル分が望ましい。突出量が
あまり大きいとピストンヘッドに当ったり、取扱時の接
触による変形が生じやすく、小さすぎると後述する加熱
効果が生じないからである。従来のグロープラグは図3
に示すようにヒートコイル14がシリンダヘッド4の内
平面42より沈んだ状態で空洞部11bに取り付けられ
ており、ヒートコイル14がシリンダヘッド4の面から
突出している点が本発明の特徴である。
4の一端14aは前記電極12の一端12aにろー付け
され、他端14bはプラグハウジング11の一部にろー
付けされている。ヒートコイル14の他端14b側のコ
イル14cは図示するようにシリンダヘッド4の内平面
42からシリンダ31内に突出するように形成されてい
る。この突出量はほぼ1コイル分が望ましい。突出量が
あまり大きいとピストンヘッドに当ったり、取扱時の接
触による変形が生じやすく、小さすぎると後述する加熱
効果が生じないからである。従来のグロープラグは図3
に示すようにヒートコイル14がシリンダヘッド4の内
平面42より沈んだ状態で空洞部11bに取り付けられ
ており、ヒートコイル14がシリンダヘッド4の面から
突出している点が本発明の特徴である。
【0020】さらに、プラグハウジング11のねじ部1
1aの先端部にヒートコイル14の突出部14cを接触
破損から保護する保護手段16が設けられている。この
保護手段16は、ねじ部11aの先端部に設けられたシ
リンダヘッド4の内面からシリンダ31内に突出する薄
肉の円筒部16aに形成されている。円筒部16aに
は、空洞部11bに溜まる燃料液体をシリンダ31内に
流出するための1以上の流出口である貫通孔16bが設
けられている。本実施態様では流出口を貫通孔とした
が、円筒部16aに一個以上の切欠を入れても良く、あ
るいは円筒部を網状にしても良く、要はヒートコイル1
4の突出部14cを保護し、かつ溜まる燃料をシリンダ
内に流出できればどのような形状でも良い。
1aの先端部にヒートコイル14の突出部14cを接触
破損から保護する保護手段16が設けられている。この
保護手段16は、ねじ部11aの先端部に設けられたシ
リンダヘッド4の内面からシリンダ31内に突出する薄
肉の円筒部16aに形成されている。円筒部16aに
は、空洞部11bに溜まる燃料液体をシリンダ31内に
流出するための1以上の流出口である貫通孔16bが設
けられている。本実施態様では流出口を貫通孔とした
が、円筒部16aに一個以上の切欠を入れても良く、あ
るいは円筒部を網状にしても良く、要はヒートコイル1
4の突出部14cを保護し、かつ溜まる燃料をシリンダ
内に流出できればどのような形状でも良い。
【0021】図2は本発明のグロープラグの第2の実施
の形態を示す。第2の実施の形態においては、弧状ヒー
トエレメント17が設けられている点が従来のグロープ
ラグと異なる。弧状ヒートエレメント17は、弧状に形
成された細線からなり、その弧部17bがシリンダヘッ
ド4の内平面42からシリンダ31内に突出するよう
に、弧の足部両端17aをプラグハウジング11のねじ
部11aの先端にろー付けされている。本実施形態で
は、図4の従来型のヒートコイルを有するグロープラグ
に1本の弧状ヒートエレメント17を固着したが、図1
の第1の実施の形態の突出したヒートコイル14を有す
るグロープラグに2以上の弧状ヒートエレメントを設け
て、ヒートコイルの突出部14cの保護手段を兼ねさせ
ることもできる。
の形態を示す。第2の実施の形態においては、弧状ヒー
トエレメント17が設けられている点が従来のグロープ
ラグと異なる。弧状ヒートエレメント17は、弧状に形
成された細線からなり、その弧部17bがシリンダヘッ
ド4の内平面42からシリンダ31内に突出するよう
に、弧の足部両端17aをプラグハウジング11のねじ
部11aの先端にろー付けされている。本実施形態で
は、図4の従来型のヒートコイルを有するグロープラグ
に1本の弧状ヒートエレメント17を固着したが、図1
の第1の実施の形態の突出したヒートコイル14を有す
るグロープラグに2以上の弧状ヒートエレメントを設け
て、ヒートコイルの突出部14cの保護手段を兼ねさせ
ることもできる。
【0022】図3は本発明のグロープラグの第3の実施
の形態を示す。第3の実施の形態においては、第2の実
施の形態の弧状ヒートエレメント17の代わりにコイル
状ヒートエレメント18を設け点のみが異なる。第2の
実施の形態と同様にコイル状ヒートエレメント18のコ
イル部18bがシリンダヘッド4の内平面42からシリ
ンダ31内に突出するように、コイルの両端18aをプ
ラグハウジング11のねじ部11aの先端にろー付けさ
れている。また、図3には図4の従来型のヒートコイル
を有するグロープラグにコイル状ヒートエレメント18
を固着しものを示したが、図1の第1実の施例の形態の
突出したヒートコイル14を有するグロープラグにこの
コイル状ヒートエレメントを設けてもよい。
の形態を示す。第3の実施の形態においては、第2の実
施の形態の弧状ヒートエレメント17の代わりにコイル
状ヒートエレメント18を設け点のみが異なる。第2の
実施の形態と同様にコイル状ヒートエレメント18のコ
イル部18bがシリンダヘッド4の内平面42からシリ
ンダ31内に突出するように、コイルの両端18aをプ
ラグハウジング11のねじ部11aの先端にろー付けさ
れている。また、図3には図4の従来型のヒートコイル
を有するグロープラグにコイル状ヒートエレメント18
を固着しものを示したが、図1の第1実の施例の形態の
突出したヒートコイル14を有するグロープラグにこの
コイル状ヒートエレメントを設けてもよい。
【0023】以下、上記構成のグロープラグの動作につ
いて説明する。理解を容易にするために、まず図6の模
型エンジンの動作について説明する。まずグロープラグ
10の電極12とシリンダブロック4を両極として電池
等の外部電源に接続すると、ヒートコイル14が抵抗熱
により加熱される。図6の下死点からクランク8を矢印
の方向に回転させるとピストン6が上昇し、ピストン6
が吸気ポート33を塞ぐ位置からさらに回転すると、ク
ランクケース2内に真空が生じ吸気管55、気化器5を
介してクランクケース2内に空気が吸入される。同時に
パイプ54を介して燃料タンクに接続されているノズル
53のノズル端から燃料が気化されてクランクケース2
内に流入する。さらにクランクが回転してピストンの上
死点を通過して下降するとクランクケース2内の燃料ガ
スはピストンの行程容積分だけ圧縮される。ピストンが
下降し、吸気ポート33が開口するとクランクケース2
内で圧縮された燃料ガスは吸気通路32を通って吸気ポ
ート33からシリンダ31内に流入される。クランク8
がさらに回転して下死点を過ぎピストン6が上昇し、吸
気ポート33、排気ポート34が共にピストンにより閉
鎖されると、シリンダ31内に吸入された燃料ガスが圧
縮され、その圧縮熱で燃料ガスの温度が上昇する。ピス
トンが上死点に達すると、ヒートコイル14が加熱され
ているので圧縮された燃料ガスが着火され爆発して、ピ
ストン6を押し下げる。ピストン6の押下げ力は、ピス
トンピン61、コネクティングロッド7を介してクラン
クピン81に伝えられ、クランク8に回転力を与える。
ピストン6が排気ポート34の位置まで下がると、燃焼
ガスは排気ポート34から排気管35に排出される。回
転慣性力によって、クランク8がさらに回転し、ピスト
ン6が下死点を過ぎて上昇し、前記の吸気行程が繰り返
される。このように吸入、圧縮、爆発、排気の行程が繰
り返されてクランクに回転力が与えられる。回転が継続
して暖気運転が終わると、グローバルブ10のヒートコ
イル14は吸気ガスの圧縮熱と燃焼ガスの燃焼熱により
赤熱されたままとなり、電極12の電源を外して電池に
よる加熱がなくなってもエンジンの回転が継続される。
いて説明する。理解を容易にするために、まず図6の模
型エンジンの動作について説明する。まずグロープラグ
10の電極12とシリンダブロック4を両極として電池
等の外部電源に接続すると、ヒートコイル14が抵抗熱
により加熱される。図6の下死点からクランク8を矢印
の方向に回転させるとピストン6が上昇し、ピストン6
が吸気ポート33を塞ぐ位置からさらに回転すると、ク
ランクケース2内に真空が生じ吸気管55、気化器5を
介してクランクケース2内に空気が吸入される。同時に
パイプ54を介して燃料タンクに接続されているノズル
53のノズル端から燃料が気化されてクランクケース2
内に流入する。さらにクランクが回転してピストンの上
死点を通過して下降するとクランクケース2内の燃料ガ
スはピストンの行程容積分だけ圧縮される。ピストンが
下降し、吸気ポート33が開口するとクランクケース2
内で圧縮された燃料ガスは吸気通路32を通って吸気ポ
ート33からシリンダ31内に流入される。クランク8
がさらに回転して下死点を過ぎピストン6が上昇し、吸
気ポート33、排気ポート34が共にピストンにより閉
鎖されると、シリンダ31内に吸入された燃料ガスが圧
縮され、その圧縮熱で燃料ガスの温度が上昇する。ピス
トンが上死点に達すると、ヒートコイル14が加熱され
ているので圧縮された燃料ガスが着火され爆発して、ピ
ストン6を押し下げる。ピストン6の押下げ力は、ピス
トンピン61、コネクティングロッド7を介してクラン
クピン81に伝えられ、クランク8に回転力を与える。
ピストン6が排気ポート34の位置まで下がると、燃焼
ガスは排気ポート34から排気管35に排出される。回
転慣性力によって、クランク8がさらに回転し、ピスト
ン6が下死点を過ぎて上昇し、前記の吸気行程が繰り返
される。このように吸入、圧縮、爆発、排気の行程が繰
り返されてクランクに回転力が与えられる。回転が継続
して暖気運転が終わると、グローバルブ10のヒートコ
イル14は吸気ガスの圧縮熱と燃焼ガスの燃焼熱により
赤熱されたままとなり、電極12の電源を外して電池に
よる加熱がなくなってもエンジンの回転が継続される。
【0024】しかし、模型エンジンでは簡易な気化器の
ため、ノズル53から噴霧される燃料が微細粒の噴霧に
ならず、大粒の噴霧燃料が吸入されることが多い。特に
エンジンが低速回転のときはベンチュリー管51のガス
流速が小さいので燃料は噴霧され難く大粒のガスになり
やすい。そのため、吸気ポート33からシリンダ31内
に吸入される燃料ガスが液体になりシリンダ内に溜まる
ことが生ずる。
ため、ノズル53から噴霧される燃料が微細粒の噴霧に
ならず、大粒の噴霧燃料が吸入されることが多い。特に
エンジンが低速回転のときはベンチュリー管51のガス
流速が小さいので燃料は噴霧され難く大粒のガスになり
やすい。そのため、吸気ポート33からシリンダ31内
に吸入される燃料ガスが液体になりシリンダ内に溜まる
ことが生ずる。
【0025】このような場合、シリンダヘッドを上側に
した姿勢でエンジンを使用するときは、液化した燃料は
排気行程で排気ポートから排出されるので大きな問題は
生じない。しかし、前述した図7の模型飛行機のように
シリンダヘッドを下側にした姿勢で使用すると、図5に
示すように液化した燃料Fがグロープラグ10の空洞部
11bに溜まり、ヒートコイル14が冷却されて圧縮行
程で燃料ガスに着火せず、エンジンが停止するという問
題点があった。
した姿勢でエンジンを使用するときは、液化した燃料は
排気行程で排気ポートから排出されるので大きな問題は
生じない。しかし、前述した図7の模型飛行機のように
シリンダヘッドを下側にした姿勢で使用すると、図5に
示すように液化した燃料Fがグロープラグ10の空洞部
11bに溜まり、ヒートコイル14が冷却されて圧縮行
程で燃料ガスに着火せず、エンジンが停止するという問
題点があった。
【0026】図1に示す本発明の第1の実施の形態のグ
ロープラグ10では、前記のように空洞部11bに燃料
液体Fが溜まっても、ヒートコイル14の14c部はシ
リンダヘッド4の平面42よりシリンダ31内に突出し
ているので、この突出部14cが圧縮熱と燃焼熱で加熱
され燃料ガスに着火される。このヒートコイル14の突
出部14cは、グロープラグ10の装着時の接触等によ
って破損するのを防ぐために保護手段16により保護さ
れているが、保護手段16の円筒部16aには燃料液体
Fが流出する貫通口16bが設けられているので、燃料
液体Fはシリンダヘッド面42より上に溜まることはな
く、常にヒートコイル14の突出部14cは露出して赤
熱され燃料ガスに着火することができる。
ロープラグ10では、前記のように空洞部11bに燃料
液体Fが溜まっても、ヒートコイル14の14c部はシ
リンダヘッド4の平面42よりシリンダ31内に突出し
ているので、この突出部14cが圧縮熱と燃焼熱で加熱
され燃料ガスに着火される。このヒートコイル14の突
出部14cは、グロープラグ10の装着時の接触等によ
って破損するのを防ぐために保護手段16により保護さ
れているが、保護手段16の円筒部16aには燃料液体
Fが流出する貫通口16bが設けられているので、燃料
液体Fはシリンダヘッド面42より上に溜まることはな
く、常にヒートコイル14の突出部14cは露出して赤
熱され燃料ガスに着火することができる。
【0027】図2に示す本発明の第2の実施の形態のグ
ロープラグでは、グロープラグ10のねじ部11aの先
端部に設けられた弧状の細線の弧状ヒートエレメント1
7がシリンダ31内に突出しているので、始動後の運転
中はこの突出している弧状部17bが圧縮熱と燃焼熱に
より加熱されて燃料ガスに着火する。したがって、ヒー
トコイル14が燃料液体に沈んで冷却されても、弧状ヒ
ートエレメント17により着火され、エンジンが停止す
ることがない。図2には従来のヒートコイルのグロープ
ラグに弧状ヒートエレメント17を設けた状態を示した
が、もとより、前記第1実施例のグロープラグに弧状ヒ
ートエレメント17を設けても良く、この場合は弧状ヒ
ートエレメント17を前記ヒートコイル14の保護手段
16を兼ねさせることも可能である。
ロープラグでは、グロープラグ10のねじ部11aの先
端部に設けられた弧状の細線の弧状ヒートエレメント1
7がシリンダ31内に突出しているので、始動後の運転
中はこの突出している弧状部17bが圧縮熱と燃焼熱に
より加熱されて燃料ガスに着火する。したがって、ヒー
トコイル14が燃料液体に沈んで冷却されても、弧状ヒ
ートエレメント17により着火され、エンジンが停止す
ることがない。図2には従来のヒートコイルのグロープ
ラグに弧状ヒートエレメント17を設けた状態を示した
が、もとより、前記第1実施例のグロープラグに弧状ヒ
ートエレメント17を設けても良く、この場合は弧状ヒ
ートエレメント17を前記ヒートコイル14の保護手段
16を兼ねさせることも可能である。
【0028】図3に示す本発明の第3の実施の形態のグ
ロープラグでは、第2実施例の弧状ヒートエレメント1
7の代わりに、コイル部18bがシリンダ31内に突出
したコイル状ヒートエレメント18を設けたものであ
る。第2実施例と同様にヒートコイル14が燃料液体に
沈んで冷却されても、コイル状ヒートエレメント18に
より着火され、エンジンが停止することがない。第3実
施例のコイル状ヒートエレメントも、第2実施例と同様
に前記第1実施例のグロープラグに設けることができ
る。
ロープラグでは、第2実施例の弧状ヒートエレメント1
7の代わりに、コイル部18bがシリンダ31内に突出
したコイル状ヒートエレメント18を設けたものであ
る。第2実施例と同様にヒートコイル14が燃料液体に
沈んで冷却されても、コイル状ヒートエレメント18に
より着火され、エンジンが停止することがない。第3実
施例のコイル状ヒートエレメントも、第2実施例と同様
に前記第1実施例のグロープラグに設けることができ
る。
【0029】図4は本発明の模型エンジンの第4の実施
の形態を示す。図4の第4の実施の形態の模型エンジン
は、図5に示す従来のグロープラグ10に加えてヒート
エレメントプラグ70がシリンダヘッド4に取り付けら
ている。ヒートエレメントプラグ70は、ねじ部71a
とレンチで締める6角部71bのボルト状をなし、ねじ
部71aにより、シリンダヘッド4のグロープラグ10
の取付ねじ孔の近傍に設けられたねじ孔に気密に螺締さ
れる。ねじ部71aの先端には、シリンダヘッド4の内
平面42からシリンダ31内に突出するようにヒートエ
レメント72が圧接やロー付けなどに固着されている。
ヒートエレメント72はコイル状細線からなり、エンジ
ンの低速回転時にも燃料ガスの燃焼により加熱されて、
圧縮ガスが着火されるようになっている。
の形態を示す。図4の第4の実施の形態の模型エンジン
は、図5に示す従来のグロープラグ10に加えてヒート
エレメントプラグ70がシリンダヘッド4に取り付けら
ている。ヒートエレメントプラグ70は、ねじ部71a
とレンチで締める6角部71bのボルト状をなし、ねじ
部71aにより、シリンダヘッド4のグロープラグ10
の取付ねじ孔の近傍に設けられたねじ孔に気密に螺締さ
れる。ねじ部71aの先端には、シリンダヘッド4の内
平面42からシリンダ31内に突出するようにヒートエ
レメント72が圧接やロー付けなどに固着されている。
ヒートエレメント72はコイル状細線からなり、エンジ
ンの低速回転時にも燃料ガスの燃焼により加熱されて、
圧縮ガスが着火されるようになっている。
【0030】第4の実施の形態の模型エンジンでは、グ
ロープラグ10の空洞部11bに燃料液体Fが溜まって
も、ヒートエレメント72がシリンダ31内に突出して
いるので、ヒートエレメント72が燃焼により加熱され
て圧縮ガスに着火して回転を継続する。なお、本実施例
ではヒートエレメント72をコイル状にしたが、先端に
着火球を設けた線でも良く、その他低速回転でも燃焼に
より加熱されるいかなる形状でも良い。また、ヒートエ
レメントをヒートエレメントプラグに設け、交換可能に
したが、シリンダヘッド内面に直接固着することもでき
る。
ロープラグ10の空洞部11bに燃料液体Fが溜まって
も、ヒートエレメント72がシリンダ31内に突出して
いるので、ヒートエレメント72が燃焼により加熱され
て圧縮ガスに着火して回転を継続する。なお、本実施例
ではヒートエレメント72をコイル状にしたが、先端に
着火球を設けた線でも良く、その他低速回転でも燃焼に
より加熱されるいかなる形状でも良い。また、ヒートエ
レメントをヒートエレメントプラグに設け、交換可能に
したが、シリンダヘッド内面に直接固着することもでき
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の模型エン
ジン用グロープラグ及び模型エンジンによれば、ヒート
コイルの一部が常にシリンダヘッドの面よりシリンダ内
に突出しているので、シリンダヘッドを下側の姿勢でエ
ンジンを使用しても、グロープラグに溜まった燃料液体
からヒートコイルが突出し、この突出部が加熱されて燃
料ガスに着火するので、低速時でも円滑に回転が継続で
きる。また、グロープラグにヒートコイルと別個のシリ
ンダ内に突出するヒートエレメントを設けることにより
同様の効果が得られる。
ジン用グロープラグ及び模型エンジンによれば、ヒート
コイルの一部が常にシリンダヘッドの面よりシリンダ内
に突出しているので、シリンダヘッドを下側の姿勢でエ
ンジンを使用しても、グロープラグに溜まった燃料液体
からヒートコイルが突出し、この突出部が加熱されて燃
料ガスに着火するので、低速時でも円滑に回転が継続で
きる。また、グロープラグにヒートコイルと別個のシリ
ンダ内に突出するヒートエレメントを設けることにより
同様の効果が得られる。
【0032】また、本発明の、外部電源により加熱され
る従来のグロープラグのほかにシリンダ内に燃料ガスの
燃焼により加熱されるヒートエレメントを併設した模型
エンジンは、前記同様にグロープラグに燃料液体が溜ま
っても、このヒートエレメントが加熱されて燃料ガスに
着火して低速時でも円滑に回転が継続できる。
る従来のグロープラグのほかにシリンダ内に燃料ガスの
燃焼により加熱されるヒートエレメントを併設した模型
エンジンは、前記同様にグロープラグに燃料液体が溜ま
っても、このヒートエレメントが加熱されて燃料ガスに
着火して低速時でも円滑に回転が継続できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の模型エンジン用グ
ロープラグの断面図である。
ロープラグの断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の模型エンジン用グ
ロープラグの断面図である。
ロープラグの断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の模型エンジン用グ
ロープラグの断面図である。
ロープラグの断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の模型エンジンのシ
リンダヘッド部の断面図である。
リンダヘッド部の断面図である。
【図5】従来の模型エンジン用グロープラグの断面図で
ある。
ある。
【図6】模型エンジンの断面図である。
【図7】模型エンジンを使用した模型飛行機のデザイン
の1例を示す図である。
の1例を示す図である。
1 模型エンジン 2 クランクケース 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 5 気化器 6 ピストン 7 コネクティングロッド 8 クランク 9 出力軸 10 グロープラグ 11 プラグハウジング 12 電極 13 絶縁体 14 ヒートコイル 15 ガスケット 16 保護手段 17 弧状ヒートエレメント 18 コイル状ヒートエレメント 21 軸受部 22 取付部 31 シリンダ 32 吸気通路 33 吸気ポート 34 排気ポート 35 排気管 36 冷却フィン 41 冷却フィン 42 シリンダヘッド平面 51 ベンチュリ管 52 バタフライバルブ 53 ノズル 54 ビニールパイプ 55 吸気管 61 ピストンピン 62 ピストンリング 70 ヒートエレメントプラグ 71 胴部 72 ヒートエレメント 81 クランクピン 101 気体 102 プロペラ 103 ブーストパイプ F 燃料液体
Claims (7)
- 【請求項1】 胴部外径のねじ部によりシリンダヘッド
にねじ込み固定されるプラグハウジングの内径空洞部
に、中心電極と該プラグハウジングとを導通するヒート
コイルを設けた模型エンジン用グロープラグにおいて、
前記ヒートコイルの少なくとも一部が前記シリンダヘッ
ドの面からシリンダ内部に突出するように前記プラグハ
ウジングのねじ部先端より外側に突出して設けられてい
ることを特徴とする模型エンジン用グロープラグ。 - 【請求項2】 前記プラグハウジングに前記ヒートコイ
ルの前記ねじ部先端から外側に突出した部分を機械的に
保護する保護手段を備えたことを特徴とする請求項1に
記載の模型エンジン用グロープラグ。 - 【請求項3】 前記保護手段は、前記ヒートコイルの突
出部を囲むように前記プラグハウジングのねじ部先端に
設けられた円周状の壁からなり、該壁には前記空洞部に
溜まる未燃焼燃料をシリンダに流す流出口を設けたもの
であることを特徴とする請求項2に記載の模型エンジン
用グロープラグ。 - 【請求項4】 胴部外径のねじ部によりシリンダヘッド
にねじ込み固定されるプラグハウジングの内径空洞部
に、中心電極と該プラグハウジングとを導通するヒート
コイルを設けた模型エンジン用グロープラグにおいて、
前記ねじ部先端に前記ヒートコイルと別個にシリンダヘ
ッドの面からシリンダ内部に突出するヒートエレメント
を設けたことを特徴とする模型エンジン用グロープラ
グ。 - 【請求項5】 前記ヒートエレメントは、弧状またはコ
イル状をなす細線からなり、その両足または両端が前記
プラグハウジングの内径空洞部のねじ部先端に固着さ
れ、その弧状部分またはコイル状部分が前記シリンダヘ
ッドの面からシリンダ内部に突出することを特徴とする
請求項4に記載の模型エンジン用グロープラグ。 - 【請求項6】 前記請求項1から5のいずれかに記載の
グロープラグを使用したことを特徴とする模型エンジ
ン。 - 【請求項7】 外部電源により加熱されるヒートコイル
を設けたグロープラグと、シリンダ内に設けた燃料ガス
の燃焼と圧縮熱により加熱されるヒートエレメントとの
双方を備えたことを特徴とする模型エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20279095A JPH0928936A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 模型エンジン用グロープラグ及び模型エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20279095A JPH0928936A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 模型エンジン用グロープラグ及び模型エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0928936A true JPH0928936A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16463244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20279095A Pending JPH0928936A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 模型エンジン用グロープラグ及び模型エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0928936A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6276325B1 (en) * | 1997-07-25 | 2001-08-21 | Paul E. Arlton | Glow plug connection for model engines |
JP2002213745A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Chiaki Nakamura | 4サイクル模型エンジン用グロープラグ |
WO2008152468A1 (en) * | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Grp Gandini Racing Production Srl | Glow plug for internal combustion micro-engines for modelling |
WO2012098348A3 (en) * | 2011-01-17 | 2013-01-03 | Ripmax Ltd | Glow plug |
CN114607537A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-06-10 | 上海夏雪科技有限公司 | 电热塞及内燃机 |
DE102021000097A1 (de) | 2021-01-12 | 2022-07-14 | Rafael Unruh | Glühkerze für Modellmotoren |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP20279095A patent/JPH0928936A/ja active Pending
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