JPH09289317A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09289317A
JPH09289317A JP9032270A JP3227097A JPH09289317A JP H09289317 A JPH09289317 A JP H09289317A JP 9032270 A JP9032270 A JP 9032270A JP 3227097 A JP3227097 A JP 3227097A JP H09289317 A JPH09289317 A JP H09289317A
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lower gate
insulating film
semiconductor device
film
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Toshiyuki Kishi
敏幸 岸
Takashi Toida
孝志 戸井田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寄生トランジスタに起因するリーク電流が発
生しないようにする。 【解決手段】 半導体基板1上に絶縁膜を設け、その上
に第1の下部ゲート電極5aと第2の下部ゲート電極5
bとからなる下部ゲート電極を設け、その下部ゲート電
極上に下部ゲート絶縁膜を形成する。その下部ゲート絶
縁膜上に素子領域9を設け、その素子領域9上に上部ゲ
ート絶縁膜を介して上部ゲート電極13を設ける。その
素子領域9は島状のパターン形状を有する。第1の下部
ゲート電極5aは素子領域9のほぼ中央部に配置し、第
2の下部ゲート電極5bは第1の下部ゲート電極5aと
平行な方向で、しかも素子領域9と絶縁膜との境界領域
に設け、上部ゲート電極13は下部ゲート電極5a,5
bと直交する方向に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、特に半導体基板に設けた絶縁膜上に形成する活性層
領域である素子領域の上下に、それぞれ上部ゲート電極
と下部ゲート電極とを有する電界効果型トランジスタ等
の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板に設けた絶縁膜上に形成する
素子領域の上下に、それぞれ上部ゲート電極と下部ゲー
ト電極とを有する半導体装置は、ショートチャネル効果
の抑制、サブスレッショルド特性の向上、高移動度の実
現など多くのすぐれた特性を有するデバイスとして、た
とえば特開昭56−111261号公報に記載されてい
る。そこで、このような従来の半導体装置の一例を図3
8を用いて説明する。図38は、素子領域の上下に上部
ゲート電極と下部ゲート電極とを有する従来の半導体装
置である電界効果型トランジスタの平面図である。
【0003】この電界効果型トランジスタは、図示を省
略した半導体基板に設けられた絶縁膜上に、図38に示
すように、島状のパターン形状を有する素子領域50が
形成され、その上下にそれぞれ上部ゲート電極52と下
部ゲート電極51とが設けられている。そして、図示し
ていないが、上部ゲート電極52と素子領域50との間
には上部ゲート絶縁膜が設けられ、下部ゲート電極51
と素子領域50との間には下部ゲート絶縁膜が設けられ
ている。
【0004】素子領域50の下部ゲート電極51と上部
ゲート電極52に挟まれたゲート領域の両側にソース領
域53とドレイン領域54が設けられる。仮想線で示す
55a〜55dは、これらの全面上に設けられる層間絶
縁膜に形成されるコンタクトホールである。
【0005】このような構造の電界効果型トランジスタ
においては、上部ゲート電極52と下部ゲート電極51
との位置合わせずれが発生すると、上部ゲート電極52
と下部ゲート電極51とが重なっていない領域で容量が
形成されて、寄生抵抗分が増加する。 そこで図38に
示すように、露光装置の位置合わせずれを考慮して、下
部ゲート電極51の幅(ゲート長)を上部ゲート電極5
2の幅(ゲート長)に比べて大きく設計して、前述の容
量の形成を防止し、上部ゲート電極52で形成するチャ
ネル領域全体を下部ゲート電極51で制御できるように
構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この図38に示す電界
効果型トランジスタによれば、ショートチャネル効果を
抑制することができ、良好なサブスレッショルド特性を
もち、さらに高い移動度を備えている。しかしながら、
この電界効果型トランジスタでは、島状のパターン形状
を有する素子領域50の素子領域端部50aにおいて寄
生トランジスタが形成される。
【0007】この素子領域端部50aに形成される寄生
トランジスタは、素子領域50の主面に形成される電界
効果型トランジスタよりそのしきい値電圧がデプレッシ
ョン側にシフトして、低くなっている。そのため、素子
領域50の主面の電界効果型トランジスタが動作する前
に、寄生トランジスタが動作することになる。それによ
って、素子領域端部50aの寄生トランジスタに起因す
るリーク電流が発生し、半導体装置が所定の動作をする
ことができなくなる場合があった。
【0008】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたものであり、上述のような構造の半導体装置にお
いて、寄生トランジスタに起因するリーク電流が発生し
ないようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体基板
に設けた絶縁膜と、その上に設けた下部ゲート電極と、
その下部ゲート電極上に設けた下部ゲート絶縁膜と、そ
の上に設けた素子領域と、その素子領域上に設けた上部
ゲート絶縁膜と、その上に設けた上部ゲート電極とを備
えた半導体装置において、上記の目的を達成するため、
次のように構成したものである。
【0010】上記素子領域は島状のパターン形状を有
し、上記下部ゲート電極は第1の下部ゲート電極と第2
の下部ゲート電極とからなり、その第1の下部ゲート電
極を上記素子領域のほぼ中央部に設け、第2の下部ゲー
ト電極を第1の下部ゲート電極と平行な方向で素子領域
と絶縁膜の境界領域に設ける。そして、上部ゲート電極
は下部ゲート電極と直交する方向に設ける。
【0011】この半導体装置において、上記半導体基板
上の絶縁膜の周囲にシード領域を設けるとよい。また、
上記絶縁膜と該絶縁膜上の下部ゲート電極とを、半導体
基板に埋め込んで形成し、上記素子領域を平坦に形成す
ることもできる。
【0012】さらに、これらの半導体装置において、上
記第2の下部ゲート電極を、上記素子領域と絶縁膜の境
界領域の対向する2辺に沿って設けるとよい。また、上
記下部ゲート絶縁膜を酸化シリコン膜あるいは窒化シリ
コン膜で形成するとよい。
【0013】その第1の下部ゲート電極と第2の下部ゲ
ート電極との導電型を異ならせることにより、Nチャネ
ル型の半導体装置あるいはPチャネル型の半導体装置を
構成することができる。すなわち、Nチャネル型半導体
装置の場合は、第1の下部ゲート電極の導電型をN型
に、第2の下部ゲート電極の導電型をP型にする。Pチ
ャネル型半導体装置の場合は、第1の下部ゲート電極の
導電型をP型に、第2の下部ゲート電極の導電型をN型
にする。
【0014】このように構成した半導体装置において、
その素子領域と絶縁膜との境界領域を被覆するように設
けた第2の下部ゲート電極には、寄生トランジスタのし
きい値電圧がエンハンス方向にシフトするようなバイア
ス電圧を印加する。さらに、素子領域のほぼ中央部に設
けた第1の下部ゲート電極には、素子領域の主面の電界
効果型トランジスタのしきい値電圧を制御するバイアス
電圧を印加する。
【0015】すなわち、第1の下部ゲート電極と第2の
下部ゲート電極とに異なるバイアス電圧を印加してこの
半導体装置を駆動することにより、素子領域の端部に形
成される寄生トランジスタに起因するリーク電流の発生
を抑えることができ、常に所定の動作をすることができ
る。なお、第1の下部ゲート電極と第2の下部ゲート電
極の導電型を異ならせた場合には、両電極に同じバイア
ス電圧を印加しても、素子領域の端部に形成される寄生
トランジスタに起因するリーク電流の発生を抑えること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。 〔第1の実施形態の半導体装置〕まず、この発明による
第1の実施形態の半導体装置の構造を図1と図2によっ
て説明する。
【0017】図1はこの発明の第1の実施形態による半
導体装置の素子領域と下部ゲート電極および上部ゲート
電極の配置関係を示す平面図、図2はそのA−A線に沿
う半導体装置全体の断面図である。なお、図1に示す平
面図は、以下に説明する各実施形態の半導体装置に共通
している。この第1の実施形態による半導体装置は、図
2に示すように、半導体基板1上に酸化シリコン膜から
なる絶縁膜3を選択的に設けている。そして、この絶縁
膜3上に電界効果型トランジスタのような能動素子や受
動素子を、次のように設けている。
【0018】絶縁膜3上に下部ゲート電極を設けてお
り、その下部ゲート電極は、第1の下部ゲート電極5a
と第2の下部ゲート電極5bとから構成される。すなわ
ち、図1に示すように、直線状のパターン形状を有する
第1の下部ゲート電極5aと、この第1の下部ゲート電
極5aと平行でしかもその外側の領域を囲むようなパタ
ーン形状の第2の下部ゲート電極5bとを設けている。
【0019】さらに、この第1の下部ゲート電極5aと
第2の下部ゲート電極5bとからなる下部ゲート電極の
表面に、図2に示すように下部ゲート絶縁膜7を形成し
ている。この下部ゲート絶縁膜は、酸化シリコン膜ある
いは窒化シリコン膜からなる。そして、この下部ゲート
絶縁膜7と絶縁膜3との上面に素子領域9を設けてい
る。この素子領域9は単結晶シリコン膜からなる。10
はその素子領域9を形成するためのシード領域である。
【0020】そして、この素子領域9は、図1に示すよ
うに島状のパターン形状を有し、第1の下部ゲート電極
5a上に幅方向の中央部が位置し、第2の下部ゲート電
極5b上にその端面部が位置するようにパターン形成さ
れている。それによって、第2の下部ゲート電極5b
が、素子領域9と絶縁膜3の境界領域の対向する2辺に
沿って設けられることになる。
【0021】さらに、この素子領域9の全面に図2に示
す上部ゲート絶縁膜11が設けられている。そして、こ
の上部ゲート絶縁膜11上で、素子領域9を横断するよ
うに上部ゲート電極13が設けられる。この上部ゲート
電極13は図1に示すように、第1の下部ゲート電極5
aおよび第2の下部ゲート電極5bと直交する方向に配
置される。さらに、この上部ゲート電極13に対して素
子領域9の一方の側にソース領域15が、他方の側にド
レイン領域17が設けられる。
【0022】そして、これらを含む半導体基板1の全面
に層間絶縁膜19を設けている。この層間絶縁膜19に
コンタクトホール21a〜21eを設け、それぞれその
各コンタクトホール21a〜21eを通して、第1の下
部ゲート電極5a,第2の下部ゲート電極5b,上部ゲ
ート電極13,素子領域9のソース領域15およびドレ
イン領域17に接続するように、配線23を設けてい
る。図1及び図2には1個の半導体装置のみを示してい
るが、実際には共通の半導体基板1上に、このような半
導体装置である電界効果型トランジスタが多数形成され
る。
【0023】次に、この半導体装置の駆動方法について
説明する。図3は、この発明によるNチャネル型半導体
装置の下部ゲート電極5a,5bに印加する下部ゲート
電圧をパラメータとして、2V,1V,0V,−2V,
−4Vと変化させた場合の、上部ゲート電圧とドレイン
電流の関係を示す特性線図である。図3の横軸には上部
ゲート電極13に印加する上部ゲート電圧を示し、縦軸
にはドレイン電流を対数で示している。
【0024】この図3に示されるように、下部ゲート電
極にマイナスのバイアスを印加すると、特性はエンハン
スメント側にシフトし、しきい値電圧は高くなる。逆
に、下部ゲート電極にプラスのバイアスを印加すると、
特性はデプレッション方向にシフトし、しきい値電圧は
低くなる。Pチャンネル型半導体装置の場合にはこれと
は逆の特性になる。そこで、上述した半導体装置である
電界効果型トランジスタの第1の下部ゲート電極21a
と第2の下部ゲート電極21bには、以下に記すような
バイアス電圧を印加する。
【0025】この電界効果型トランジスタにおいて、第
2の下部ゲート電極5bは、素子領域9の端面部に形成
される寄生トランジスタの発生を防止するために用いら
れる。そのため、この第2の下部ゲート電極5bには、
Nチャネル型の電界効果型トランジスタにおいてはマイ
ナスのバイアス電圧を印加し、Pチャネル型の電界効果
型トランジスタにおいてはプラスのバイアス電圧を印加
する。その結果、その寄生トランジスタの特性がエンハ
ンスメント方向にシフトし、しきい値電圧が高くなる。
【0026】また、素子領域9の幅方向の中央部に設け
た第1の下部ゲート電極5aは、上部ゲート電極13に
よって電界効果型トランジスタのしきい値電圧を制御す
ることができるように用いられる。すなわち、この第1
の下部ゲート電極5aには、Nチャネル型の電界効果型
トランジスタにおいてはプラスのバイアス電圧を印加
し、Pチャネル型の電界効果型トランジスタにおいては
マイナスのバイアス電圧を印加する。その結果、第1の
下部ゲート電極5aの周囲にもチャネルが形成され、ト
ランジスタのしきい値電圧をより低くし、トランジスタ
の電流駆動能力を高める。
【0027】このように、素子領域9の端部を被覆する
ように配置する第2の下部ゲート電極5bには、寄生ト
ランジスタのしきい値電圧がエンハンス方向にシフトす
るようなバイアス電圧を印加する。また、素子領域9の
ほぼ中央に配置するように設ける第1の下部ゲート電極
5aには、素子領域9のチャネル領域の電界効果型トラ
ンジスタのしきい値電圧を制御するバイアス電圧を印加
する。すなわち、第1の下部ゲート電極5aと第2の下
部ゲート電極5bに、異なる極性のバイアス電圧を印加
する。
【0028】その結果、素子領域9の端部に形成される
寄生トランジスタのしきい値電圧は高くなり、寄生トラ
ンジスタに起因するリーク電流の発生を抑えることがで
き、半導体装置は常に所定の動作をすることができる。
【0029】〔上記半導体装置の製造方法〕次に、上述
した半導体装置の製造方法を、図1の平面図及び図2の
断面図と図4から図21の各工程を示す図を用いて説明
する。まずはじめに、図4に示す単結晶シリコンからな
る半導体基板1の酸化処理を行ない、膜厚20nmの酸
化シリコン膜からなるパッド酸化膜2を半導体基板1の
全面に形成する。
【0030】その後、図5に示すように、パッド酸化膜
2上の全面にシリコン窒化膜からなる耐酸化膜4を10
0nmの膜厚で形成する。このシリコン窒化膜からなる
耐酸化膜4の形成は、化学気相成長装置を使用し、反応
ガスとしてジクロルシラン(SiH2Cl2)とアンモニ
ア(NH3)との混合気体雰囲気中で、温度700℃の
条件で形成する。
【0031】この耐酸化膜4上の全面に、回転塗布法を
用いて感光性樹脂30を形成する。そして、所定のホト
マスクを用いて露光処理と現像処理によるホトエッチン
グ処理を行なう。それによって、図2に示した絶縁膜3
を形成する領域に対応する領域に開口を形成するよう
に、感光性樹脂30をパターニングする。この状態を図
6に示す。
【0032】そして、このパターニングした感光性樹脂
30をエッチングマスクに用いて、絶縁膜3の形成予定
領域の耐酸化膜4をエッチング除去する。この耐酸化膜
4のエッチング処理は、反応性イオンエッチング装置を
用い、エッチングガスとして三フッ化メタン(CH
3)と六フッ化イオウ(SF6)とヘリウム(He)と
の混合気体を使用して行なう。
【0033】その後、感光性樹脂30を除去し、耐酸化
膜4を酸化防止膜として用いて、この耐酸化膜4を形成
していない領域に酸化シリコン膜を形成する選択酸化処
理を行ない、図7に示すように絶縁膜3を形成する。こ
の酸化シリコン膜からなる絶縁膜3の形成は、酸素と水
素との混合気体雰囲気中で、温度1000℃で酸化処理
を行ない、膜厚500nm程度に形成する。このときパ
ッド酸化膜2が残った領域がシード領域10となる。
【0034】つぎに、耐酸化膜4を温度150℃に加熱
したリン酸(H3PO4)を使用して除去する。その後、
図8に示すように全面に下部ゲート電極材料6として多
結晶シリコン膜を形成する。この多結晶シリコン膜から
なる下部ゲート電極材料6は、化学気相成長装置を用
い、反応ガスとしてモノシラン(SiH4)を使用し、
250nm程度の膜厚で形成する。
【0035】その後、イオン注入装置を用いて、下部ゲ
ート電極材料6に導電型がN型のリンを、イオン注入量
1×1016atoms/cm2導入する。したがって、
下部ゲート電極材料6はN型半導体になる。そして、こ
の下部ゲート電極材料6上の全面に、回転塗布法を用い
て感光性樹脂31を形成し、所定のホトマスクを用いて
露光処理と現像処理とによるホトエッチング処理を行な
い、下部ゲート電極の形成領域に対応する領域に感光性
樹脂31を形成するようにパターニングする。この状態
を図9に示す。
【0036】つぎに、このパターニングした感光性樹脂
31をエッチングマスクに用いて、下部ゲート電極材料
6をエッチングして、図10に示すように、第1の下部
ゲート電極5aと第2の下部ゲート電極5bとを形成す
る。この第1の下部ゲート電極5aと第2の下部ゲート
電極5bとを形成するための多結晶シリコン膜である下
部ゲート電極材料6のエッチングは、反応性イオンエッ
チング装置を用い、エッチングガスとして六フッ化イオ
ウ(SF6)と塩素(Cl2)と二フッ化メタン(CH2
2)との混合ガスを用いてパターニングする。
【0037】ここで、第1の下部ゲート電極5aと第2
の下部ゲート電極5bとのパターン形状は、図1の平面
図に示すように、直線状のパターン形状を有する第1の
下部ゲート電極5aと、この第1の下部ゲート電極5a
と平行な方向で、しかもその外側の領域を囲むようなパ
ターン形状で第2の下部ゲート電極5bを形成する。
【0038】その後、酸化処理を行なって、第1の下部
ゲート電極5aと第2の下部ゲート電極5bの表面に、
図11に示すように酸化シリコン膜からなる下部ゲート
絶縁膜7を形成する。この下部ゲート絶縁膜7の形成
は、酸素と窒素との混合気体雰囲気中で酸化処理を行な
い、膜厚10nmの酸化シリコン膜を形成する。
【0039】さらにその後、図12に示すように、感光
性樹脂32によって半導体基板1上のシード領域10以
外の部分をマスクする。そして、シード領域10に形成
されたパッド酸化膜2を、フッ酸(HF)とフッ化アン
モニア(NH4 F)との混合溶液であるバッファードフ
ッ酸を用いて除去し、図13に示すようにシード領域1
0の半導体基板1を露出させる。
【0040】その後、減圧の化学気相成長装置を用い、
圧力1×10-5Torrに真空排気したのち、塩素(C
2)と水素(H2)との混合気体を化学気相成長装置内
部に導入して、圧力0.3Torr、温度570℃ の条件で
半導体基板1を10分間保持して、シード領域10の清
浄化処理を行なう。この清浄化処理によって、シード領
域10の半導体基板1の表面はエッチングされ、清浄な
半導体基板1の表面を露出させることができる。
【0041】この清浄化処理を行なったのち、大気中に
半導体基板1を取り出すことなく連続して、同一の減圧
化学気相成長装置を用いて、570℃の温度および0.
3Torr の圧力で、反応ガスとしてモノシラン(Si
4)を用いて、全面に図14に示す非単結晶シリコン
膜8を形成する。この非単結晶シリコン膜8は、電界効
果型トランジスタなどの素子を形成する素子領域となる
膜であり、1000nmの膜厚で形成する。
【0042】そして、毎分2000ccの流量の窒素雰
囲気中で、温度570℃の条件下で10時間の熱処理を
行ない、その後引き続き連続して温度1000℃の熱処
理を2時間行なう。すなわち、570℃と1000℃の
2段階の熱処理を行なう。
【0043】この熱処理を行なうことによって、シリコ
ン原子とシリコン原子との間の結合距離や結合角が揺ら
いだ状態にある非単結晶シリコン膜8は、結晶としてシ
リコン原子間配置を有する単結晶シリコンからなる半導
体基板1のシード領域10を種結晶として、両者の界面
において粒子の移動や再配置により、結晶連続膜として
成長する。その結果、非単結晶シリコン膜8を図15に
示す単結晶シリコン膜8′に変換させることができる。
【0044】そして、酸素と水素の混合気体の雰囲気中
で温度1000℃で酸化処理を行なって、単結晶シリコ
ン膜8′上に1400nm程度の酸化シリコン膜を形成
する。次いで、その酸化シリコン膜を、フッ酸(HF)
とフッ化アンモニア(NH4F)との混合溶液であるバ
ッファードフッ酸を用いて除去する。これにより、単結
晶シリコン膜8′の膜厚は約300nmになる。
【0045】その後、単結晶シリコン膜8′上の全面に
感光性樹脂33を、回転塗布法を用いて形成する。そし
て、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理とに
よるホトエッチング処理を行ない、図16に示すよう
に、素子領域の形成予定領域に対応する領域に感光性樹
脂33を形成するようにパターニングする。
【0046】つぎに、このパターニングした感光性樹脂
33をエッチングマスクに用いて、単結晶シリコン膜
8′をエッチングして、図17に示すように素子領域9
を形成する。この単結晶シリコン膜8′のエッチング
は、反応性イオンエッチング装置を用い、エッチングガ
スとして六フッ化イオウ(SF6)と酸素(O2)との混
合ガスを用いて行なう。
【0047】その際、この素子領域9は、図1の平面図
に示したように、その幅方向の中央部が第1の下部ゲー
ト電極5a上に配置され、その端面部が第2の下部ゲー
ト電極5b上に配置されるようにパターン形成される。
そして、この単結晶シリコン膜8′からなる素子領域9
の全面に、P型の不純物であるボロンを、イオン注入量
5×1012atoms/cm2導入する。これにより、
素子領域9全体がP型半導体となる。
【0048】その後、この素子領域9の表面に図18に
示す上部ゲート絶縁膜11を形成する。この上部ゲート
絶縁膜11は、酸素と窒素との混合気体雰囲気中で酸化
処理を行なって、素子領域9の表面に膜厚が10nmの
酸化シリコン膜を形成したものである。
【0049】そして、半導体基板1の全面に上部ゲート
電極材料12として多結晶シリコン膜を形成する。この
多結晶シリコン膜からなる上部ゲート電極材料12は、
化学気相成長装置を用い、反応ガスとしてモノシラン
(SiH4)を用いて、300nmの膜厚で形成する。
この状態を図18に示す。ついで、この上部ゲート電極
材料12上の全面に、回転塗布法を用いて感光性樹脂
(図示せず)を形成する。そして、所定のホトマスクを
用いて露光処理と現像処理によるホトエッチング処理を
行ない、上部ゲート電極13の形成領域に対応する領域
に感光性樹脂を形成するようにパターニングする。
【0050】その後、このパターニングした感光性樹脂
をエッチングマスクに用いて、上部ゲート電極材料12
をエッチングして、図19に示す上部ゲート電極13を
形成する。この上部ゲート電極13を形成するための、
多結晶シリコン膜からなる上部ゲート電極材料12のエ
ッチングは、反応性イオンエッチング装置を用い、エッ
チングガスとして六フッ化イオウ(SF6)と塩素(C
2)と二フッ化メタン(CH22)との混合ガスを用
いてパターニングする。
【0051】ここで、上部ゲート電極13は、図1の平
面図に示したパターン形状に形成され、第1の下部ゲー
ト電極5aおよび第2の下部ゲート電極5bと直交する
方向で、素子領域9を横断するするように配置される。
【0052】その後、この素子領域9全体に導電型がN
型の不純物を導入する。このときゲート領域上には上部
ゲート電極13があるので、これがマスク代わりとな
り、P型半導体のまま残る。これに対して、その両側の
図1に示したソース領域15とドレイン領域17はN型
半導体になる。このソース領域15とドレイン領域17
の形成は、イオン注入装置を用いて、N型の不純物であ
るリン(P)を、打ち込みエネルギー60keV,イオ
ン注入量3×1015atoms/cm2の条件で行なう。
【0053】つぎに、この半導体基板1の全面に、リン
(P)とボロン(B)とを含む酸化シリコン膜からなる
層間絶縁膜19を、図20に示すように形成する。この
層間絶縁膜19は、化学気相成長装置を用い、反応ガス
としてモノシラン(SiH4)とフォスフィン(PH3
とジボラン(B26)との混合ガスを使用して、500
nmの膜厚に形成する。
【0054】その後、酸化拡散炉を用いて、温度900
℃の窒素雰囲気中で熱処理を行ない、層間絶縁膜19の
表面を平坦化するリフロー処理を行なう。このリフロー
処理により、層間絶縁膜19の表面平坦化と同時にソー
ス領域15とドレイン領域17とに導入した不純物であ
るリンを活性化することもできる。
【0055】そして、この層間絶縁膜19上の全面に回
転塗布法を用いて感光性樹脂(図示せず)を形成する。
その後、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理
とによるホトエッチング処理を行ない、図1に仮想線で
示したコンタクトホール21a〜21eの形成領域に開
口を形成するように、感光性樹脂をパターニングする。
【0056】ついで、そのパターニングした感光性樹脂
をエッチングマスクに用いて、層間絶縁膜19をドライ
エッチングしてコンタクトホール21a〜21e(図2
1にコンタクトホール21cのみが示されている)を形
成する。このコンタクトホール21a〜21eを形成す
るための層間絶縁膜19のエッチングは、反応性イオン
エッチング装置を用いて、エッチングガスとして二フッ
化メタン(CH22)と三フッ化メタン(CHF3)と
の混合ガスを用いて行なう。
【0057】その後、半導体基板11の全面に配線材料
としてシリコンと銅とを含むアルミニウム膜を形成す
る。この配線材料はスパッタリング装置を用いて、70
0nmの膜厚で形成する。そして、その配線材料上の全
面に回転塗布法を用いて感光性樹脂(図示せず)を形成
する。その後、所定のホトマスクを用いて露光処理と現
像処理とによるホトエッチング処理を行ない、図2に示
した配線23の形成領域に開口を形成するように、感光
性樹脂をパターニングする。
【0058】ついで、そのパターニングした感光性樹脂
をエッチングマスクに用いて、配線材料をドライエッチ
ングして配線23を形成する。この配線23を形成する
ためのシリコンと銅とを含むアルミニウム膜のエッチン
グは、反応性イオンエッチング装置を用い、エッチング
ガスとして塩素(Cl2)と三塩化硼素(BCl3)との
混合ガスを用いて行なう。
【0059】その後、エッチングマスクとして用いた感
光性樹脂を除去して、素子領域9を介して第1の下部ゲ
ート電極5aと第2の下部ゲート電極5bと上部ゲート
電極13とを有する電界効果型トランジスタを形成する
ことができる。この完成状態を示す断面図が図2であ
る。
【0060】〔第2の実施形態〕次に、この発明の第2
の実施形態による半導体装置の構造とその製造方法を、
図22〜24の断面図を用いて説明する。これらの図に
おいて、図1,2および図4〜図21と対応する部分に
は同一の符号を付してある。この第2の実施形態におい
ては、下部ゲート絶縁膜の構成とその製造方法とが第1
の実施形態と相違する。その他の構成および作用・効果
は第1の実施形態の場合と同じである。
【0061】すなわち、第1の実施形態では下部ゲート
絶縁膜7は酸化処理によって形成しているが、この第2
の実施形態においては、下部ゲート絶縁膜7を化学気相
成長法によって被膜形成している。
【0062】そこで、この第2の実施形態による半導体
装置の製造方法を簡単に説明する。図4乃至図10によ
って説明した第1の実施形態における処理工程と同じ処
理工程を行なうことにより、半導体基板1上に絶縁膜3
を形成し、その全面上に下部ゲート電極材料6を形成し
た後、ホトエッチング処理を行なって、図22に示す第
1の下部ゲート電極5aと第2の下部ゲート電極5bを
形成する。
【0063】その後、化学気相成長装置を用い、反応ガ
スとしてモノシラン(SiH4)と酸素(O2)とを用い
て、酸化シリコン膜からなる下部ゲート絶縁膜7を半導
体基板1の全面に形成する。そして、その下部ゲート絶
縁膜7上の全面に感光性樹脂32を回転塗布法によって
形成し、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理
によるホトエッチング処理を行ない、シード領域10が
開口するように感光性樹脂32をパターニングする。図
22はここまでの状態を示している。
【0064】さらにその後、このパターニングした感光
性樹脂32をエッチングマスクに用いて下部ゲート絶縁
膜7とパッド酸化膜2をエッチングして、図23に示す
ようにシード領域10の半導体基板1を露出させる。こ
の下部ゲート絶縁膜7とパッド酸化膜2とのエッチング
は、フッ酸(HF)とフッ化アンモニア(NH4F)と
の混合溶液であるバッファードフッ酸を用いて行なう。
【0065】その後の処理工程は、第1の実施形態の半
導体装置の製造方法の場合と同じ処理工程を行なえばよ
い。すなわち、絶縁膜3と第1,第2の下部ゲート電極
5a,5bと下部ゲート絶縁膜7とを形成した半導体基
板1の全面に非単結晶シリコン膜8を形成し、2段階の
熱処理を行なってその非単結晶シリコン膜8を単結晶シ
リコン膜8′に変換し、図23に示す感光性樹脂33を
用いてエッチング処理を行なって、図24に示す素子領
域9を形成する。
【0066】さらに、その素子領域9上に上部ゲート絶
縁膜11を形成し、上部ゲート電極13を形成する。そ
して、層間絶縁膜19を形成し、コンタクトホール21
a〜21eを形成して、そこに配線23を形成し、図2
4に示すように素子領域を介して第1の下部ゲート電極
5aおよび第2の下部ゲート電極5bと上部ゲート電極
13とを有する電界効果型トランジスタを形成すること
ができる。図23は第1の実施形態における図16と同
様な段階を示す断面図であり、図24は第2の実施形態
による半導体装置の完成した状態を示す図2と同様な断
面図である。
【0067】上述した第2の実施形態の半導体装置で
は、下部ゲート絶縁膜7を酸化シリコン膜で形成してい
るが、下部ゲート絶縁膜7を窒化シリコン膜で形成して
もよい。この下部ゲート絶縁膜7を窒化シリコン膜で形
成するときは、その被膜形成は化学気相成長装置を用
い、反応ガスとしてジクロルシラン(SiH2Cl2)と
アンモニア(NH3)との混合気体雰囲気中で、温度7
00℃の条件で形成する。
【0068】下部ゲート絶縁膜7を窒化シリコン膜で構
成すると、以下に記載するような効果を生じる。すなわ
ち非単結晶シリコン膜8を単結晶シリコン膜8′に変換
する熱処理工程では、非単結晶シリコン膜8の下面の絶
縁膜3との間には窒化シリコン膜からなる下部ゲート絶
縁膜7が存在することになる。
【0069】窒化シリコン膜は、化学量論的には酸化シ
リコン膜に比較してシリコンを過剰に含んでいる。その
ため、非単結晶シリコン膜と窒化シリコン膜との界面が
安定化し、連続膜となる素子領域9の欠陥が減少して、
素子領域の膜質が向上する。非単結晶シリコン膜を単結
晶シリコン膜に変換して形成する素子領域9の被膜中に
欠陥が生じる要因は、単結晶シリコン膜に変換するとき
の体積変化と、非単結晶シリコン膜と酸化シリコン膜と
の界面近傍での不完全な結合である。
【0070】非単結晶シリコン膜と酸化シリコン膜の界
面での酸素と結合しているシリコン結合は、安定な酸化
シリコン膜の結合に置換して起こる。そのため、非単結
晶シリコン膜から単結晶シリコン膜に変換するとき歪み
が生じてしまう。さらに、酸化シリコン膜は、半導体基
板1に対して圧縮応力を生じるように作用するため、温
度が高い熱処理を行なうと応力が増大して、酸化シリコ
ン膜の上面の非単結晶シリコン膜に歪みが発生し、しか
も不安定な界面近傍には空孔が発生する。
【0071】これに対して、非単結晶シリコン膜の下面
に窒化シリコン膜を設けると、表面反応で起こる応力と
被膜全体の応力を緩和して、安定した界面と欠陥の少な
い素子領域を形成することができる。
【0072】〔第3の実施形態〕次に、この発明の第3
の実施形態による半導体装置の構造とその製造方法を、
図25の断面図を用いて説明する。この図25は第3の
実施形態による半導体装置の完成状態を示す図2と同様
な断面図であり、図2と対応する部分には同一の符号を
付してある。この第3の実施形態の半導体装置では、絶
縁膜3の構成とその製造方法とが前述した第1,第2の
実施形態の場合と相違する。
【0073】すなわち、第1,第2の実施形態では、絶
縁膜3は選択酸化処理によって形成したが、この第3の
実施形態においては、絶縁膜3は選択酸化処理ではな
く、図25に示すように全面酸化処理によって被膜形成
する。それをさらに詳細に説明すると、図25に示すよ
うに、単結晶シリコンからなる半導体基板1の全面に酸
化シリコン膜からなる絶縁膜3を形成する。この酸化シ
リコン膜からなる絶縁膜3の形成は、酸素雰囲気中で酸
化処理を行ない、膜厚500nmの酸化シリコン膜を形
成する。
【0074】その後、この絶縁膜3上の全面に回転塗布
法により、感光性樹脂(図示せず)を形成し、所定のホ
トマスクを用いて絶縁膜3の形成領域にのみ感光性樹脂
を形成するようにパターニングする。そして、このパタ
ーニングした感光性樹脂をエッチングマスクに用いて、
酸化シリコン膜からなる絶縁膜3をエッチングしてパタ
ーニングする。その後の処理工程は、第1の実施形態と
同じ処理工程を実行すればよいので、詳細な説明は省略
する。
【0075】この第3の実施形態の半導体装置によって
も、前述の各実施形態の場合と同様に、寄生トランジス
タに起因するリーク電流の発生を抑え、半導体装置とし
て常に所定の動作をすることができる。また、この実施
形態においても、第2の実施形態と同様に、下部ゲート
絶縁膜7として酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜を、
絶縁膜3と第1の下部ゲート電極5aおよび第2の下部
ゲート電極5b上の全面に設けてもよい。
【0076】〔第4の実施形態〕次に、この発明の第4
の実施形態による半導体装置の構造とその製造方法を図
26乃至図37の断面図を用いて説明する。これらの図
において、第1の実施形態の説明に用いた図2及び図4
乃至図21と対応する部分には同一の符号を付してい
る。図37は、この第4の実施形態による半導体装置の
完成状態を示す図2と同様な断面図であり、素子領域と
下部ゲート電極及び上部ゲート電極の配置関係を示す平
面図は省略しているが、第1の実施形態の説明に用いた
図1と同様である。
【0077】そこで、この第4の実施形態による半導体
装置の構造を図37によって説明する。この実施形態に
おいても、前述の各実施形態のものと同様に、第1の下
部ゲート電極5aと第2の下部ゲート電極5bとによっ
て下部ゲート電極を構成し、下部ゲート絶縁膜7上に、
素子領域9と上部ゲート絶縁膜11と上部ゲート電極1
3とを設けて、半導体装置を構成している。共通の半導
体基板1上に形成される各半導体装置は、層間絶縁膜1
9に設けられたコンタクトホール21c等を介して配線
23によって接続される。
【0078】この実施形態において、第1から第3の実
施形態と異なるのは、埋め込み絶縁膜43で半導体基板
1と絶縁した第1の下部ゲート電極5aと第2の下部ゲ
ート電極5bを半導体基板1に埋め込んで形成してお
り、素子領域9が平坦な構造になっていることである。
【0079】この第4の実施形態の半導体装置としての
電界効果型トランジスタの製造方法を、図1の平面図と
図26から図37の断面図を用いて説明する。まずはじ
めに、図26に示す単結晶シリコンからなる半導体基板
1の全面に、回転塗布法によって感光性樹脂(図示せ
ず)を形成する。そして所定のホトマスクを用いて露光
と現像処理とによるホトエッチング処理を行ない、半導
体基板1をエッチングする領域を開口するように、その
感光性樹脂をパターニングする。
【0080】そして、この感光性樹脂をエッチングマス
クに用いて、図26に示すように半導体基板1に350
nmの溝1a,1bを形成するように、半導体基板1を
エッチングする。この半導体基板1のエッチング処理
は、反応性イオンエッチング装置を用い、エッチングガ
スとして三フッ化窒素(NF3)とヘリウム(He)と
の混合気体を使用して行なう。
【0081】その後、感光性樹脂を除去し、図26に示
すように溝1a,1bが形成された半導体基板1の酸化
処理を行ない、膜厚100nmの酸化シリコン膜からな
る埋め込み絶縁膜43を、図27に示すように半導体基
板1の全面に形成する。そして、この埋め込み絶縁膜4
3上の全面に、図27に示すように多結晶シリコンから
なる下部ゲート電極材料6を1500nmの膜厚で形成
する。この多結晶シリコンからなる下部ゲート電極材料
6の形成は、化学気相成長装置を使用し、反応性ガスと
してモノシラン(SiH4)を用いて行なう。
【0082】その後、図28に示すように、下部ゲート
電極材料6の全面を研磨装置を用いて埋め込み絶縁膜4
3の上面が表面に現れるまで研磨して、表面を平坦にす
る。これにより、第1の下部ゲート電極5aと第2の下
部ゲート電極5bを形成する。
【0083】次いで、図29に示すように、第1の下部
ゲート電極5aと第2の下部ゲート電極5bの全面に酸
化シリコン膜からなる第1の下部ゲート絶縁膜7aを形
成する。この酸化シリコン膜からなる第1の下部ゲート
絶縁膜7aは、酸素と窒素との混合気体雰囲気中で、温
度900℃で全面に酸化処理を行ない、膜厚20nmに
形成する。このとき、埋め込み絶縁膜43の露出してい
る表面も酸化されるが、膜厚増加はわずかなので、図2
9ではその図示を省略している。
【0084】その後、図30に示すように、埋め込み絶
縁膜43と第1の下部ゲート絶縁膜7aとからなる表面
に、回転塗布法によって感光性樹脂34を形成する。そ
して所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理とに
よるホトエッチング処理を行ない、第1の下部ゲート電
極5aの部分を開口するように感光性樹脂34を形成す
る。
【0085】そして、この感光性樹脂34をマスクにし
て、イオン注入装置を用いて、第1の下部ゲート電極5
aに導電型がN型のリン(P)を、イオン注入量1×1
16atoms/cm2だけ導入する。それによって、第1の
下部ゲート電極5aはN型半導体になる。その後、感光
性樹脂34を除去する。
【0086】次に、図31に示すように、埋め込み絶縁
膜43と第1の下部ゲート絶縁膜7aとからなる表面
に、再び回転塗布法によって感光性樹脂34を形成す
る。そして所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処
理とによるホトエッチング処理を行ない、第1の下部ゲ
ート電極5a部分だけを覆うように感光性樹脂34を形
成する。
【0087】そして、この感光性樹脂34をマスクにし
て、イオン注入装置を用いて、第2の下部ゲート電極5
bに導電型がP型のボロン(B)を、イオン注入量3×
1015 atoms/cm2だけ導入する。それによって、第
2の下部ゲート電極5bはP型半導体になる。その後、
感光性樹脂34を除去する。
【0088】つぎに、図32に示すように、第2の半導
体基板41を酸化雰囲気中で酸化し、シリコン酸化膜か
らなる第2の下部ゲート絶縁膜7bを形成する。この第
2の下部ゲート絶縁膜7bは、酸素と窒素との混合気体
雰囲気中で、900℃で酸化処理を行なうことにより形
成される、膜厚50nmのシリコン酸化膜である。
【0089】その後、図33に示すように、半導体基板
1の表面に設けた第1の下部ゲート絶縁膜7aと埋め込
み絶縁膜43と、第2の半導体基板41に設けた第2の
下部ゲート絶縁膜7bとを張り合わせる。この張り合わ
せは、室温で両基板の分子間力が働くように接近させて
接着する。さらに、800℃の窒素雰囲気中で60分の
熱処理を行ない、その後、1100℃の窒素雰囲気中で
120分の熱処理を行なう。それにより、半導体基板1
と第2の半導体基板41とが、第1の下部ゲート絶縁膜
7aおよび埋め込み絶縁膜43と第2の下部ゲート絶縁
膜7bとが結合することにより接着される。
【0090】以上の張り合わせ工程により、半導体基板
1と第2の半導体基板41とは、第1の下部ゲート絶縁
膜7aと埋め込み絶縁膜43と第2の下部ゲート絶縁膜
7bとが結合し、下部ゲート絶縁膜7を形成する。
【0091】つぎに、第2の半導体基板41の接着面の
逆側を表面にして、その表面を研磨装置を用いて、第2
の半導体基板41の膜厚が300nmになるまで研磨す
る。この第2の半導体基板41の膜厚を300nmにす
るには、研磨による方法の他にエッチングによる方法を
用いてもよい。その後、この第2の半導体基板41の全
面に、導電型がP型のボロンをイオン注入量5×1012
atoms/cm2だけ導入する。それによって、第2の半導
体基板41はP型半導体になる。
【0092】そして、図34に示すように、回転塗布法
によって感光性樹脂35を形成する。そして、所定のホ
トマスクを用いて露光処理と現像処理とによるホトエッ
チング処理を行ない、素子領域を形成する部分にのみ感
光性樹脂35を形成するようにパターニングする。
【0093】その後、この感光性樹脂35をマスクにし
て第2の半導体基板41をエッチングして、図35に示
す素子領域9を形成する。このエッチング処理は、反応
性イオンエッチング装置を用い、エッチングガスとして
三フッ化メタン(CHF3)と六フッ化イオウ(SF6
とヘリウム(He)との混合気体を使用して行なう。そ
の後、感光性樹脂35を除去する。
【0094】つぎに、酸化雰囲気中で酸化処理して、素
子領域9の表面にシリコン酸化膜からなる上部ゲート絶
縁膜11を形成する。この上部ゲート絶縁膜11は、酸
素と窒素との混合気体雰囲気中で、900℃で酸化処理
を行なうことによって形成される、膜厚10nmのシリ
コン酸化膜である。
【0095】その後、図35に示すように、全面に多結
晶シリコンからなる上部ゲート電極材料12を形成す
る。この多結晶シリコン膜からなる上部ゲート電極材料
12は、化学気相成長装置を使用して、反応ガスとして
モノシラン(SiH4)を用い、300nmの膜厚に形
成される。そして、この上部ゲート電極材料12上の全
面に、回転塗布法によって感光性樹脂36を形成する。
そして、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理
とによるホトエッチング処理を行なって、図36に示す
ように、上部ゲート電極の形成領域に感光性樹脂36を
形成するようにパターニングする。
【0096】その後、このパターニングした感光性樹脂
36をエッチングマスクに用いて、上部ゲート電極材料
12をエッチングして、図37に示す上部ゲート電極1
3を形成する。この上部ゲート電極13を形成するため
の多結晶シリコン膜のエッチングは、反応性イオンエッ
チング装置を用い、エッチングガスとして六フッ化イオ
ウ(SF6)と塩素(Cl2)と二フッ化メタン(CH2
2)との混合気体を用いて、上部ゲート電極材料12
をパターニングする。
【0097】ここで、上部ゲート電極13のパターン形
状は、図1の平面図に示したように、第1の下部ゲート
電極5aおよび第2の下部ゲート電極5bと直交する方
向に、素子領域9を横断するように配置される形状であ
る。
【0098】その後、素子領域9の全面に導電型がN型
の不純物である砒素(As)を導入して、図1に示した
N型のソース領域15とドレイン領域17を形成する。
このとき、上部ゲート電極13がマスクとなるので、素
子領域9の上部ゲート電極13に覆われた部分(ゲート
領域)はP型のまま残る。このソース領域15とドレイ
ン領域17の形成は、イオン注入装置を用いて、砒素
(As)を打ち込みエネルギー60keV,イオン注入
量3×1015atoms/cm2の条件で行なう。
【0099】そして、図37に示すように、全面にリン
(P)とボロン(B)とを含む酸化シリコン膜からなる
層間絶縁膜19を形成する。この層間絶縁膜19は、化
学気相成長装置を用い、反応性ガスとしてモノシラン
(SiH4)とフォスフィン(PH3)とジボラン(B2
6)との混合ガスを使用して、500nmの膜厚に形
成する。
【0100】その後、酸化拡散炉を用いて、温度900
℃の窒素雰囲気中で熱処理を行ない、層間絶縁膜19の
表面を平坦化するためのリフロー処理を行なう。このリ
フロー処理である窒素雰囲気中での熱処理では、層間絶
縁膜19の表面平坦化と同時にソース領域15とドレイ
ン領域17とに導入した不純物である砒素を活性化する
こともできる。それ以降は、第1の実施形態と同様に、
感光性樹脂と適当なホトマスクを用いて、層間絶縁膜1
9にコンタクトホール21c等を形成し、そこにアルミ
ニウムによる配線23を形成して、各電極を他の半導体
装置の電極と接続する。
【0101】前述の第1乃至第3の実施形態の説明にお
いては、第1の下部ゲート電極5aと第2の下部ゲート
電極5bとに異なるバイアス電圧を印加することによ
り、素子領域の端面に形成される寄生トランジスタに起
因するリーク電流の発生を抑えるようにした。しかし、
この第4の実施形態の半導体装置では、第1の下部ゲー
ト電極5aと第2の下部ゲート電極5bの導電型が異な
るように構成しているため、第1,第2の下部ゲート電
極5a,5bに同じバイアス電圧を印加しても、前述の
各実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0102】なお、上記の半導体装置はNチャネル型で
あるので、第1の下部ゲート電極5aの導電型をN型に
し、第2の下部ゲート電極5bの導電型をP型にした
が、Pチャネル型の半導体装置の場合には、第1の下部
ゲート電極5aの導電型をP型にし、第2の下部ゲート
電極5bの導電型をN型にする。
【0103】上述したこの発明の各実施形態における上
部ゲート電極13の表面に、酸化シリコン膜からなるマ
スク酸化膜を設けるようにしてもよい。このマスク酸化
膜を上部ゲート電極13の表面に形成すると、層間絶縁
膜19の被膜中に含まれる不純物が、上部ゲート電極1
3の下の素子領域9に拡散して、電界効果型トランジス
タのしきい値電圧を変動させることを防止するストッパ
としての役割を、そのマスク酸化膜に持たせることがで
きる。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の半導体装置においては、下部ゲート電極は第1の下
部ゲート電極と第2の下部ゲート電極とからなる。そし
て第1の下部ゲート電極は素子領域の幅方向のほぼ中央
部に設けられ、第2の下部ゲート電極は素子領域の端部
を被覆するように素子領域と絶縁膜との境界領域に沿っ
て設けられている。
【0105】そして、素子領域の端部を被覆するように
設けた第2の下部ゲート電極には、寄生トランジスタの
しきい値電圧がエンハンス方向にシフトするようなバイ
アス電圧を印加する。そして、素子領域のほぼ中央部に
設ける第1の下部ゲート電極には、素子領域の主面の電
界効果型トランジスタのしきい値電圧を制御するバイア
ス電圧を印加する。
【0106】その結果、この発明による半導体装置で
は、素子領域の端部に形成される寄生トランジスタに起
因するリーク電流の発生を抑えることができ、半導体装
置は常に所定の動作をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
素子領域と下部ゲート電極および上部ゲート電極の配置
関係を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う半導体装置全体の断面図
である。
【図3】この発明によるNチヤネル型半導体装置による
下部ゲート電圧をパラメータとして上部ゲート電圧とド
レイン電流との関係を示す線図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための最初の工程を示す断面図であ
る。
【図5】同じく次の工程を示す断面図である。
【図6】同じく次の工程を示す断面図である。
【図7】同じく次の工程を示す断面図である。
【図8】同じく次の工程を示す断面図である。
【図9】同じく次の工程を示す断面図である。
【図10】同じく次の工程を示す断面図である。
【図11】同じく次の工程を示す断面図である。
【図12】同じく次の工程を示す断面図である。
【図13】同じく次の工程を示す断面図である。
【図14】同じく次の工程を示す断面図である。
【図15】同じく次の工程を示す断面図である。
【図16】同じく次の工程を示す断面図である。
【図17】同じく次の工程を示す断面図である。
【図18】同じく次の工程を示す断面図である。
【図19】同じく次の工程を示す断面図である。
【図20】同じく次の工程を示す断面図である。
【図21】同じく次の工程を示す断面図である。
【図22】この発明の第2の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための図12と同様な工程を示す
断面図である。
【図23】同じくその図16と同様な工程を示す断面図
である。
【図24】この発明の第2の実施形態による半導体装置
の完成状態を示す図2と同様な断面図である。
【図25】この発明の第3の実施形態による半導体装置
の完成状態を示す図2と同様な断面図である。
【図26】この発明の第4の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための最初の工程を示す断面図で
ある。
【図27】同じく次の工程を示す断面図である。
【図28】同じく次の工程を示す断面図である。
【図29】同じく次の工程を示す断面図である。
【図30】同じく次の工程を示す断面図である。
【図31】同じく次の工程を示す断面図である。
【図32】同じく次の工程を示す断面図である。
【図33】同じく次の工程を示す断面図である。
【図34】同じく次の工程を示す断面図である。
【図35】同じく次の工程を示す断面図である。
【図36】同じく次の工程を示す断面図である。
【図37】この発明の第4の実施形態による半導体装置
の完成状態を示す図2と同様な断面図である。
【図38】従来の半導体装置の構造例を示す図1と同様
な平面図である。
【符号の説明】
1:半導体基板 2:パッド酸化膜 3:絶縁膜 4:耐酸化膜 5a:第1の下部ゲート電極 5b:第2の下部ゲート電極 6:下部ゲート電極材料 7:下部ゲート絶縁膜 7a:第1の下部ゲート絶縁膜 7b:第2の下部ゲート絶縁膜 8:非単結晶シリコン膜 8′:単結晶シリコン膜 9:素子領域 10:シード領域 11:上部ゲート絶縁膜 13:上部ゲート電極 15:ソース領域 17:ドレイン領域 19:層間絶縁膜 21a〜21e:コンタクトホール 23:配線 30〜36:感光性樹脂 41:第2の半導体基板 43:埋め込み絶縁膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に設けた絶縁膜と、該絶縁膜
    上に設けた下部ゲート電極と、該下部ゲート電極上に設
    けた下部ゲート絶縁膜と、該下部ゲート絶縁膜上に設け
    た素子領域と、該素子領域上に設けた上部ゲート絶縁膜
    と、該上部ゲート絶縁膜上に設けた上部ゲート電極とを
    備え、 前記素子領域は島状のパターン形状を有し、前記下部ゲ
    ート電極は第1の下部ゲート電極と第2の下部ゲート電
    極とからなり、その第1の下部ゲート電極は前記素子領
    域のほぼ中央部に設けられ、その第2の下部ゲート電極
    は前記第1の下部ゲート電極と平行な方向で前記素子領
    域と絶縁膜の境界領域に設けられ、前記上部ゲート電極
    は前記下部ゲート電極と直交する方向に設けられたこと
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記半導体基板上の前記絶縁膜の周囲にシード領域を設
    けたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記絶縁膜と該絶縁膜上の下部ゲート電極とが、前記半
    導体基板に埋め込まれて形成され、前記素子領域が平坦
    であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    半導体装置において、 前記第2の下部ゲート電極が、前記素子領域と絶縁膜の
    境界領域の対向する2辺に沿って設けられたことを特徴
    とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    半導体装置において、 前記下部ゲート絶縁膜が酸化シリコン膜からなることを
    特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    半導体装置において、 前記下部ゲート絶縁膜が窒化シリコン膜からなることを
    特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    半導体装置において、 前記第1の下部ゲート電極と前記第2の下部ゲート電極
    とは導電型が異なることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置であって、 前記第1の下部ゲート電極の導電型がN型で、前記第2
    の下部ゲート電極の導電型がP型であるNチャネル型の
    半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置であって、 前記第1の下部ゲート電極の導電型がP型で、前記第2
    の下部ゲート電極の導電型がN型であるPチャネル型の
    半導体装置。
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