JPH09288488A - 耐熱消音装置及びこれを備えた発電装置 - Google Patents

耐熱消音装置及びこれを備えた発電装置

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JPH09288488A
JPH09288488A JP8122680A JP12268096A JPH09288488A JP H09288488 A JPH09288488 A JP H09288488A JP 8122680 A JP8122680 A JP 8122680A JP 12268096 A JP12268096 A JP 12268096A JP H09288488 A JPH09288488 A JP H09288488A
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JP
Japan
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duct
heat
resistant
silencer
deceleration chamber
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JP8122680A
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Makoto Yoshimura
誠 吉村
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MARUYAMA SANGYO KK
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AIR ENG KK
MARUYAMA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消音効果が充分にあり、且つ耐熱消音装置を
市場に提供し、従来よりも発生するデシベルを格段に低
下させ、狭い場所、静寂な場所にも発電機の設置を可能
とし、かつ、従来の発電室棟の建物にも充分付帯し得る
ものとすることである。 【解決手段】 パンチプレートよりなる通気可能なダク
ト10と、この外側に外箱15が重ねて、内外二重筒と
してある。このダクト10と外箱15の間の両端は端板
16で塞いである。ダクト10と外箱15との間には複
数枚の仕切板20によって、複数箇に区画した消音室2
1が形成してある。これら全体はステンレススチールに
て形成してある。各消音室21には600℃乃至700
℃で変形しないステンレススチール繊維マット22が充
填しある。このようにして発電用エンジンなどの排気音
を43dB程度にまで低下させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はジーゼルエンジン
などで発電機を回転させて、発電する発電用エンジンの
排気音、その他ガスタービンの排気音など騒音を伴う高
温排気ガスの消音装置及びこの装置を備えた発電装置に
係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の発電用ジーゼルエンジンの排気音
はそのエンジンに付帯してあるエンジン吸音器の排気口
より1m離れたところで60dB乃至90dBもあり、
病院などに於いては、病棟や事務室から離反したところ
に独立した発電機棟を設置している。また鉄筋乃至鉄骨
ビルに於いては、地下部分に設け、長いダクトを用い
て、外部に排気している。
【0003】これら公知の消音装置乃至設備の概要を図
5及び図6に示す。図1のうち1は発電機棟であり、出
入口、換気口2以外は開口部のない厚いコンクリート壁
3及び天井4で囲まれたコンクリート製である。この中
に発電用エンジン5に直結された発電機6が設置され、
発電用エンジン5の排気側にはエンジンの消音器7が接
続され、その二次側の排気口8が前記壁3又は天井4を
貫通して外部に開口している。
【0004】従って、この排気口8の風速は30m/s
乃至40m/sもあり騒音は前述の通り、相当にやかま
しく、これ以上騒音を減少させるために、従来公知のエ
ンジン用の消音器7を順次直列に接続する方法も考えら
れるが、従来公知のエンジン消音器7は流体抵抗が大き
いため、これを2箇以上直列に接続することは、エンジ
ン5の排気効率を低下させ、エンジン5の燃料効率の低
下及び不完全燃焼が起こる結果となり、その排気ガスに
よる新たなる環境破壊が起こるおそれがある。そこで一
般には、前記発電用エンジン5及び発電機6の設置場所
を人家、病棟若しくは事務室などから離反させ、騒音を
距離による減衰、高い防音壁を構築する、或いは太くて
長い煙突を構築などに依って解決しているのが現状であ
る。しかし、これらの解決策は何れを選択しても、厖大
な費用と場所を必要とする。
【0005】例えば距離による減衰を図るには、30ホ
ーン低下させるのに大凡40m、35ホーン低下させる
には、実に60mも必要になり、この騒音発生源の両側
にそれぞれ前記の距離が必要となり、広い土地が必要と
なる。
【0006】又ビルディング、工場などの換気用ダクト
に用いられるダクトとしては実公昭55−37821号
によって知られている。その概要は図6に示すものであ
り、内外壁面を通じて通気可能なダクト10aと、この
外側に外箱15が重ねて、内外二重筒としてあり、前記
外箱15は前記ダクト10aの断面積よりは相当に大き
い断面積としてあり、これら外箱15とダクト15aの
端部に於いては、内周が前記ダクトに固着してあり、外
周が前記外箱内周面に達して固着してある端板16によ
ってそれぞれ塞いである。
【0007】前記ダクト10aはその半径方向に貫通し
た多数の小孔がある通気筒としてあり、この外箱15と
ダクト10aの間には内周が前記ダクト10aに接し、
外周が前記外箱15内周面に達して固着してある仕切板
20が、前記外箱15の端板16より離反した位置に、
任意間隔をおいて、端板16と並行に少なくとも2枚設
けてあり、前記外箱15、ダクト10及び端版16で囲
まれた空間が仕切板20によって複数箇に区画した消音
室21が形成してあり、各消音室21の内面にはガラス
ウールよりなる消音マット22aが裏張りしてあるもの
である。
【0008】この実公昭55−37821号のもの(図
6参照)は流通抵抗が少なく、低周波数から高周波数ま
での広い領域の騒音を減衰させる優れた効果を奏する
が、外箱の内面に裏張りしてある消音マットがガラスウ
ールであるため、発電用エンジン5のように550℃に
も達する高温ガスには耐えられず、溶融乃至変形し、所
期の目的が達成出来ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は消音効果が
充分にあり、且つ発電用エンジン、燃焼ガスを用いるガ
スタービンなど騒音を伴う高温排気ガスを消音する耐熱
消音装置を市場に提供し、従来よりも発生するデシベル
を格段に低下させ、狭い場所、静寂な場所にも発電機の
設置を可能とし、かつ、従来の発電室棟などの既設建物
乃至装置にも充分付帯し得るものとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】内外壁面を通じて通気可
能なダクトと、この外側に外箱が重ねて、内外二重筒と
してあり、前記外箱は前記ダクトの断面積よりは相当に
大きい断面積としてあり、前記ダクトはその半径方向に
貫通した多数の通気小孔が接近分布させパンチプレート
筒、金網筒のうちの一種としてあり、この外箱とダクト
の間の空間は仕切板によって複数箇に区画した消音室が
軸方向に複数箇形成してある消音装置において、
【0011】前記各消音室には600℃乃至700℃で
変形しない耐熱繊維マットが充填してあり、前記外箱、
ダクト及び複数枚の仕切板は600℃乃至700℃で変
形しないステンレススチール、セラミツクのうちの一種
よりなる耐熱材によって成形してあることを特徴とする
耐熱消音装置とする。
【0012】また前記の課題を達成するために、前記耐
熱消音装置の前記耐熱製繊維マットはステンレススチー
ル繊維によって成形してあることを特徴とすることが好
ましい。
【0013】また前記の課題を達成するために、前記耐
熱消音装置の前記外箱は数箇、前記各ダクトが並行に相
隣接して設けてあることを特徴とすることが好ましい。
【0014】また前記の課題を達成するために、前記耐
熱消音装置の前記の外箱が複数箇並行に隣接して設けて
あり、これらの一次側は共通の断面積が充分に大きい6
00℃乃至700℃の耐熱性減速室にそれぞれ接続して
あり、減速室の一部には、高温騒音排気ダクトの二次側
が接続可能な接続口が設けてあり、これら消音装置の各
ダクトの断面積の総和は前記接続口の断面積より充分に
大きい面積としてあり、全体として、一つの塊のパッケ
ージ型としてあることを特徴とする場合もある。
【0015】また前記の課題を達成するために、前記耐
熱消音装置において、遮音特性を有する減速室の上流側
には高温騒音排気ダクトの二次側が接続可能な接続口が
設けてあり、この接続口の断面積より、前記減速室の断
面積は格段に大きくしてあり、この減速室の少なくとも
内壁は600℃乃至700℃の耐熱性材で形成してあ
り、前記減速室内の2次側壁寄りには、前記耐熱消音装
置が複数箇設けてあり、これらの各ダクトの1次側は前
記減速室内に開口しており、前記各ダクトの2次側は前
記減速室外に連なる排出ダクトにそれぞれ接続してあ
り、前記ダクトの断面積の総和は接続口の断面積より充
分に大きくしてあることを特徴とする場合もある。また
前記の課題を達成するために、前記耐熱消音装置の前記
減速室内には密閉型熱交換器が設けてあり、これに連通
するパイプは外部の負荷部と循環接続可能として、前記
減速室外に突出させてあることを特徴とすることが好ま
しい。
【0016】また前記の課題を達成するために、関連発
明としては前記耐熱消音装置のダクトの一次側には発電
用エンジン、発電用ガスタービンのうちの一種の排気口
乃至これに連なる消音器の2次側ダクトが接続してある
ことを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項
3、記載の耐熱消音装置を備えた発電装置である。
【0017】また前記の課題を達成するために、関連発
明としては前記耐熱消音装置のダクトの一次側には発電
用エンジン、発電用ガスタービンのうちの一種の排気口
乃至これに連なる消音器の2次側ダクトが接続してある
ことを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項
3、記載の耐熱消音装置を備えた発電装置である。
【0018】
【実施の形態】
実施の形態1 図1に示すものであって、請求項1及び請求項2記載の
発明の実施の形態であり、円筒形状のダクト10はこの
断面積より格段に大きな断面積を持つ外箱15であり、
かつ角筒形状としてあり、ダクト10と外箱15は二重
筒になって、ダクト10の両端と外箱の両端とは端板1
6によって固定してある。
【0019】この端板16は中央にダクト10の直径相
当の孔17が設けてあり、この孔17の内周部が前記ダ
クトに固着してあり、端板16の外周部は外箱15の断
面形状と同一形状にしてあって、この外周部が外箱15
端面に固着してある。従って前記ダクト10の両端は外
箱15外に開口している。ダクト10直径Dに対し外箱
15の一辺の断面の一辺の長さH=1.5乃至2.5と
してあり、断面積で示せば外箱15の断面積はダクト1
0の断面積の大凡2.8倍乃至5.5倍としてある。
【0020】前記ダクト10はその半径方向に多数の孔
11が穿設分布してあるパンチプート筒としてある。勿
論パンチプレート筒に代え金網筒であっても、この実施
の形態に含まれる。各孔11の径はそれぞれ5乃至10
mmの直径のものが多数分布してあり、その孔率は5乃
至80%のものが好ましい。金網の一種のエクスパンド
メタルを使用する場合に各切目が8乃至12mmのもの
を目の幅5mm程度に拡げて使用する。ダクト10及び
外箱15の軸方向の長さLはダクト10の直径Dの大凡
10倍としてある。
【0021】前記一対の端板16の間のダクト10と外
箱15の間には内周が前記ダクト10に接し、外周が前
記外箱15内周面に達して固着してある仕切板20が、
前記端板16より離反した位置に、任意間隔をおいて、
端板16と並行に少なくとも2枚、図示のものは3枚設
けてあり、前記ダクト10、外箱15、と端版16の空
間が複数枚の仕切板20によって複数箇に区画した消音
室21としてある。
【0022】前述のダクト10、外箱15、一対の端板
16、及び複数枚の仕切板20は耐熱性のある素材の一
種として、ステンレススチール板よりなっている。ステ
ンレススチール板の代わりにセラミツクであっても、或
いは一部の部品をステンレススチールとし、他の部品を
セラミックとしてもこの発明の実施の形態の範囲であ
る。これら耐熱性のある素材は通常600乃至900℃
までの充分に耐えるのものである。
【0023】前記各区画された消音室21内には、60
0℃乃至700℃で変形しない耐熱繊維マットの一種で
あるステンレス繊維製のマット22が消音室21全体に
隙間無く充填してある。ステンレス繊維製のマットの代
わりに、前記の温度に対する耐熱性さえあればセラミッ
クその他鉱物製の繊維マットであってもこの発明の実施
の形態の範囲である。各ステンレス繊維の太さは25μ
(ミクロン)乃至40μのものが好ましい。
【0024】実施の形態1の作用 前述の実施の形態1のものを請求項7と共に説明する。
熱機関一例である発電用のエンジンの消音器7の2次側
に前記耐熱消音装置Aを接続した場合を例に説明する。
先ず、発電用エンジン5を運転すると、これにより、発
電機6を回転させて発電する。発電用エンジン5の排気
ガスは通常のエンジン同様にエンジンの消音器7を通過
して、この段階で60乃至90dB程度まで消音され、
その排ガスは減速室31に流入する。この時の風速は通
常20m/s乃至40m/sであり、温度は450℃乃
至580℃の高温である。
【0025】しかも圧力が脈動する排気ガスは、各ダク
ト10中を通過するとき、ダクト10内は勿論ダクト1
0の多数の孔11を通じて、外箱15内の消音室21内
に充満し、ガス流れによる圧力脈動は外箱15内各消音
室21内にも伝播するが、各消音室21内での壁面反射
による相互干渉とマット22の各繊維による衝撃波の分
散、並びに、ダクト10内の仕切板20の部分を通過す
るとき、断面が大きく絞られ、且つ各吸音室21内の圧
力振動は次ぎの消音室21に伝播せず、順次減衰して排
出される。
【0026】また充填されている600℃乃至700℃
の耐熱性のある繊維マット22が充填してあるため、排
ガスが前述の通り高温であっても、このマット22は変
形や溶融を起こさず、所期の効果が持続する。また前記
高温ガスと接触するその他の部材も耐熱性があるから、
前記の熱で変形したり溶融することはない。
【0027】実施の形態2 図2及び図3に示すものであって、請求項3乃至請求項
5、及び請求項8記載の発明を含むものである。実施の
形態1と同一符号のところは同一の構成部分であり、同
一の作用をなす。 前記耐熱消音装置Aが数箇竪横に束
ねた状態にしてあり図示に於いては、竪2段、横3列と
合計6箇束ね、相隣する外箱は共通の境界壁板15aに
よって形成してある。これら複数箇の前記ダクト10の
それぞれの一次側は、耐熱性材料の一種であるステンレ
ススチールよりなる減速室30にそれぞれ接続してあ
る。また減圧室30の一部には発電用エンジン5の排気
口乃至これに接続した消音器7の二次側口と接続可能な
接続口31が設けてある。従って前記複数箇の消音装置
Aと減速室30は予め一つの塊となったパッケージ型と
してある。
【0028】実施の形態3 図4に示すのであり、請求項3及び請求項5、請求項8
記載の発明を含むものである。前記の減圧室30全体は
厚手のコンクリート製あり、遮音特性を有するものであ
り、その内面には耐熱材32の一種である高温に耐える
鋼板、煉瓦又はタイルで被覆し、前記コンクリート製の
壁33、天井34などと耐熱材の間には空気、水などが
循環出来る空間若しくは、鉱物性の断熱材を介在させる
こともある。
【0029】この減速室30の長さは前述のダクト10
及び外箱15の長さの大凡2倍にしてある。この減速室
30内の二次側壁よりには、前記消音装置Aが左右上下
に3箇ずつ、合計9箇多段積みしてあり、これらの複数
箇のダクト10のそれぞれの二次側は減速室30の壁3
3をそれぞれ貫通する排出ダクト35が接続してある。
減速室30は通常発電機棟1の屋上に重畳するか側壁
3に隣接して現場施工のコンクリート造りとする。図示
の例は屋上の上に構築したものである。前記減速室30
の複数箇の耐熱消音装置Aがない部分には実施の形態2
と同様に接続口31が設けてある。
【0030】勿論前記減速室30を独立した箱型とし、
発電機棟1の内外の適宜場所に任意に設置可能としたも
のも、この実施の形態に含まれる。
【0031】実施の形態2及び3の作用 減速室30の断面積は消音器7と減速室30を接続する
接続口31の断面積より格段に広く実施の形態に於いて
は、10倍乃至50倍と格段に広いから、この接続口3
1に例えば発電用エンジン5またはガスタービン(図示
してない)の消音器7の排気口を接続すれば(請求項8
の実施の形態)、減速室30内を流れる排気ガスの流速
は極端に減速され、流体摩擦音は減衰し、更に、減速室
30内の前記耐熱消音装置Aの複数箇のダクト10内を
通過し、それぞれの排出ダクト35から排気される。
【0032】また前記減速室30に開口する前記接続口
31及びが排出ダクト35の直径が充分に小さい例えば
30cm乃至5cmの場合は、所謂開口端反射による減
衰効果に伴い、数%の騒音減衰がそれぞれ起こる。殊に
低周波領域において効果がある。
【0033】実施の形態2に於いては、複数箇の耐熱消
音装置Aと減速室30とが予めパッケージになっている
から、発電機棟1内の既設の発電機5の上に重ねて設置
したり、或いは発電機棟1乃至発電機室内の天井若しく
は壁などに簡単に取り付けられる作用をなす。特に室外
や道路上など工事現場で使用する発電装置にも簡単に取
り付けられる。この実施の形態2において、この装置を
取り付ける方向はダクト10の軸線方向を水平に取り付
けるものを例示したが、この軸線の方向は縦方向でも、
斜めであってもこの実施の形態に含まれる。
【0034】前記実施の形態3に於いては、前記減速室
30内に耐熱消音装置Aが設けてあるから、耐熱消音装
置A自体が何らかの原因で振動したとしても、厚手のコ
ンクリート壁の減速室30内にあるから、これらの騒音
は外部まで漏洩しない作用をなす。また従来の発電機棟
1の屋上に重畳して設置したり、発電機棟1に隣接して
設置することも可能である。
【0035】実施の形態4 図4に示すものであり、請求項6及び請求項8記載の発
明を含むものである。この形態は実施の形態2又は3の
減速室内に熱交換器40を設置し、これらに連なる循環
液供給口41及び循環液吐出口42を設けたものであ
る。実施の形態4の作用としては、減速室30内の排気
ガスの熱が有効に外部に取り出せる。
【0036】
【実施例】
実施例1 ダクト10の直径30cm、外箱15の幅60cm、高
さ40cmとし、長さ1.8mとし、仕切板16も含め
全て厚さ0.6mmのステンレススチール板で成形し、
耐熱性繊維マットとしてはステンレススチール繊維であ
って繊維の太さが25μ(ミクロン)のものを、面積1
2、厚さ25mm当たり1000gの割合で充填し
た。ダクト10の材料としては、直径8mmの小孔有効
面積50%に平均に分布したパンチプレート筒を用い
た。
【0037】発電用エンジンの排気ガスの流量を時間当
たり1300乃至2300立方メートルとし、各排気ダ
クト35の出口の風速を5乃至9m/sとして実験し
た。実験結果は表1に示す通りである。
【0038】
【表1】
【0039】前記の表1に示す様に、通常エンジンの排
気音は概ね100乃至2000Hzまでの低周波乃至中
周波数の騒音であるから、この領域の騒音で大凡30d
Bは減衰されるため、仮に従来の騒音が60dBのもの
であれば40dB以下となり、殆ど騒音と感じないガス
タービンの排気音はエンジンの排気音より高く、概ね1
000乃至4000Hzであり、この装置で充分な消音
効果が得られる。前記ダクト10をバンチプレートに代
え、エクスパンドメタルの各網目の大きさが8mm×5
mmとしたものを用いた場合は、250Hz付近の減衰
率がパンチプレートのものより良好であり、他の周波数
領域においては、概ねパンチプレートと同等の減衰率が
得られた。
【0040】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明に於いて
は、従来公知の発電用エンジン5、ガスタービンの排気
口乃至これに接続した消音器7の二次側など、騒音を伴
う排気ガスの排出口に、この発明の耐熱消音装置Aを直
列に直接乃至適宜の減速室30を介して接続することが
でき、接続すれば、空気抵抗が少なく、発電用エンジン
5、ガスタービンなどの効率を殆ど低下することなく、
騒音の減衰量が大きなり、発電機棟1、ガスタービン室
若しくは棟など騒音を伴う排気ガスの発生する施設と住
宅、その他の居住区と接近して設置できる。また新規な
発電機棟1などには勿論のこと、既設の発電機棟1など
にも付加して装備すけば、前述の効果が得られる。さら
に全ての部材が600乃至700℃に耐える耐熱性であ
るから、排気ガスが600℃に近い高温のものであって
も、充分に耐え、消音効果に影響はなく、長期の使用に
耐える。
【0041】請求項3記載の発明に於いては、前記外箱
15は数箇並設してあって、前記各ダクトが並行相隣接
してあるから、排気ガス流れは各ダクト10に分散して
ながれ、更に消音効果が高い。
【0042】請求項4記載の記載の発明においては、減
速室30と複数箇の耐熱消音装置Aが一塊にパッケージ
化されているから、取扱易く、新規取付は勿論既設の発
電用エンジン5、ガスタービンなどの装置に重ねて設置
したり、発電機室などの天井に吊り下げたり、壁に取り
付けたりできる。殊に耐熱性の減速室30に、耐熱消音
装置Aが発電用エンジン5、ガスタービンなどの排気側
が接続可能な接続口があるから、排気ガスの流速は充分
に減速室30の中で減速し、各ダクト10の断面積の総
和は接続口32の断面積よりも格段に広いから、各ダク
ト10から排気されるガスは高速とならず、通常4m/
s乃至9m/sの速度まで減速し、騒音と感じない程度
まで減衰される。
【0043】請求項5記載の発明に於いては、前記耐熱
消音装置Aが減速室の中に収められており、そのまま発
電機棟1などの屋上に重畳して設置したり、発電機棟1
などに隣接して設置出来る。
【0044】前記請求項6記載の発明おいては、前記減
速室30内には密閉型熱交換器40が設けてあり、これ
と連なる循環液供給口41と循環液吐出口42が減速室
30外に開口させてあるから、負荷部とハイプで接続し
て循環パイプ回路を造れば、減速室30内の熱が簡単取
り出せ、たとえば図示していない冷却塔に接続したり、
ボイラー乃至貯湯タンクに接続して、外部に湯を提供し
たり、或いはその蒸気、或いは他の水乃至外気との温度
差により、発電に活用することも可能である。
【0045】また前記熱交換器40が設けてあるから、
減速室30内の圧力は低下し、更に各ダクト10からの
排気流速を低下させることが出来、消音効果を更に高め
る。また、減速室30内の温度が低下すれば、その内側
全部を耐熱材で被覆しなくともよく、減速室30の材質
の選択幅が広がる。また前記熱交換器40が設けてない
ものと同一の騒音、及び同一の排ガス流速とすれば、熱
交換器40による排気ガスの圧力減少及び温度低下によ
り、その分装置全体を小型化し得る効果を有する。
【0046】前記請求項7記載の発明おいては、熱機関
の排気口乃至消音器7の排気側に請求項1乃至3記載の
発明の耐熱消音装置Aが接続してあるから、発電装置全
体として前述の各請求項の効果をそれぞれ奏する。特
に、エンジンやガスタービンの効率低下は殆どなく、騒
音も低下するため、従来のように距離よる減衰が出来な
い場所にも、発電用エンジン5やカスタービンを用いた
発電装置が設置できる。また既設の発電用エンジン5又
はガスタービンを用いた発電装置の排気騒音を低下する
ことが出来、環境の改善が図れる。
【0047】前記請求項8記載の発明おいては、熱機関
の排気口乃至消音器7の排気側に減速室30を介して請
求項1乃至3記載の発明の耐熱消音装置が接続してある
から、発電装置全体として前述の各請求項の効果を更に
顕著にする効果をそれぞれ奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の縦断側面図である。
【図2】実施の形態2の一部破断正面図である。
【図3】実施の形態3の一部破断側面図である。
【図4】実施の形態4を発電機棟に取り付けた状態の一
部破断側面図である。
【図5】従来公知の発電機棟の概略断面図である。
【図6】先行技術の消音装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
10 ダクト 15 外箱 15a 境界壁 16 端板 20 仕切板 21 消音室 22 ステンレススチール繊維マット 30 減速室 31 接続口 35 排出ダクト 40 熱交換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内外壁面を通じて通気可能なダクトと、こ
    の外側に外箱が重ねて、内外二重筒としてあり、前記外
    箱は前記ダクトの断面積よりは相当に大きい断面積とし
    てあり、 前記ダクトはその半径方向に貫通した多数の通気小孔が
    接近分布させパンチプレート筒、金網筒のうちの一種と
    してあり、 この外箱とダクトの間の空間は仕切板によって複数箇に
    区画した消音室が軸方向に複数箇形成してある消音装置
    において、 前記各消音室には600℃乃至700℃で変形しない耐
    熱繊維マットが充填してあり、 前記外箱、ダクト及び複数枚の仕切板は600℃乃至7
    00℃で変形しないステンレススチール、セラミツクの
    うちの一種よりなる耐熱材によって成形してあることを
    特徴とする耐熱消音装置。
  2. 【請求項2】前記耐熱製繊維マットはステンレススチー
    ル繊維によって成形してあることを特徴とする請求項1
    記載の耐熱消音装置。
  3. 【請求項3】前記外箱は数箇、前記各ダクトが並行に相
    隣接して設けてあることを特徴とする請求項1、又は請
    求項2記載の耐熱消音装置。
  4. 【請求項4】前記の外箱が複数箇並行に隣接して設けて
    あり、これらの一次側は共通の断面積が充分に大きい6
    00℃乃至700℃の耐熱性減速室にそれぞれ接続して
    あり、減速室の一部には、高温騒音排気ダクトの二次側
    が接続可能な接続口が設けてあり、これら消音装置の各
    ダクトの断面積の総和は前記接続口の断面積より充分に
    大きい面積としてあり、全体として、一つの塊のパッケ
    ージ型としてあることを特徴とする請求項1、請求項
    2、又は請求項3記載の耐熱消音装置。
  5. 【請求項5】遮音特性を有する減速室の上流側には高温
    騒音排気ダクトの二次側が接続可能な接続口が設けてあ
    り、この接続口の断面積より、前記減速室の断面積は格
    段に大きくしてあり、この減速室の少なくとも内壁は6
    00℃乃至700℃の耐熱性材で形成してあり、 前記減速室内の2次側壁寄りには、前記耐熱消音装置が
    複数箇設けてあり、これらの各ダクトの1次側は前記減
    速室内に開口しており、前記各ダクトの2次側は前記減
    速室外に連なる排出ダクトにそれぞれ接続してあり、 前記ダクトの断面積の総和は接続口の断面積より充分に
    大きくしてあることを特徴とする請求項1、請求項2、
    又は請求項3記載の耐熱消音装置。
  6. 【請求項6】前記減速室内には密閉型熱交換器が設けて
    あり、これに連通するパイプは外部の負荷部と循環接続
    可能として、前記減速室外に突出させてあることを特徴
    とする請求項4又は請求項5記載の耐熱消音装置。
  7. 【請求項7】前記耐熱消音装置のダクトの一次側には発
    電用エンジン、発電用ガスタービンのうちの一種の排気
    口乃至これに連なる消音器の2次側ダクトが接続してあ
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項
    3、記載の耐熱消音装置を備えた発電装置。
  8. 【請求項8】前記減速室の一次側には発電用エンジン、
    発電用ガスタービンのうちの一種のの排気口乃至これに
    連なる消音器の2次側ダクトが接続してあることを特徴
    とする請求項4、請求項5、又は請求項6記載の耐熱消
    音装置を備えた発電装置。
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