JPH0928730A - 皮膚と接触する使い捨て製品 - Google Patents
皮膚と接触する使い捨て製品Info
- Publication number
- JPH0928730A JPH0928730A JP7181947A JP18194795A JPH0928730A JP H0928730 A JPH0928730 A JP H0928730A JP 7181947 A JP7181947 A JP 7181947A JP 18194795 A JP18194795 A JP 18194795A JP H0928730 A JPH0928730 A JP H0928730A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- contact
- product
- glycirrhetate
- glycyrrhizinate
- Prior art date
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- Pending
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- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】皮膚が敏感な当該製品の使用者であっても、皮
膚への刺激のないまたは少ない製品を提供する。 【構成】使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキン、ウェッ
トティシュ、ウェットタオルの群から選ばれた皮膚と接
触する使い捨て製品において、製品の少なくとも皮膚と
接触する面において、グリチルリチン酸系物質を含有さ
せたものである。
膚への刺激のないまたは少ない製品を提供する。 【構成】使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキン、ウェッ
トティシュ、ウェットタオルの群から選ばれた皮膚と接
触する使い捨て製品において、製品の少なくとも皮膚と
接触する面において、グリチルリチン酸系物質を含有さ
せたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ての紙おむ
つ、生理用ナプキン、ウェットティシュ、ウェットタオ
ルの群から選ばれた皮膚と接触する使い捨て製品に関す
る。
つ、生理用ナプキン、ウェットティシュ、ウェットタオ
ルの群から選ばれた皮膚と接触する使い捨て製品に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】前記の使い捨て製品は、生活の変化に伴
って、主にその利便性が重用されて使用量が増大してい
る。
って、主にその利便性が重用されて使用量が増大してい
る。
【０００３】その反面、その製品の皮膚に接触する面を
構成する材料は、可能な限り皮膚に対して刺激性のない
材質のものが選ばれており、これが原因で皮膚の炎症を
起こす人は、殆どいない。
構成する材料は、可能な限り皮膚に対して刺激性のない
材質のものが選ばれており、これが原因で皮膚の炎症を
起こす人は、殆どいない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、原因は定かで
はないが、ごく稀にアレルギー体質の人の中に、かぶれ
を起こす人がいることも事実である。
はないが、ごく稀にアレルギー体質の人の中に、かぶれ
を起こす人がいることも事実である。
【０００５】このために、前記の使い捨て製品におい
て、少なくとも皮膚と接触する面を構成する材料とし
て、かぶれを生じ難い材料が選ばれるが、材料コストと
の関係で、かつ既存の材料の性質から、完全にかぶれを
防止することができないのが現状である。
て、少なくとも皮膚と接触する面を構成する材料とし
て、かぶれを生じ難い材料が選ばれるが、材料コストと
の関係で、かつ既存の材料の性質から、完全にかぶれを
防止することができないのが現状である。
【０００６】したがって、本発明の課題は、たとえ皮膚
が敏感な当該製品の使用者であっても、皮膚への刺激の
ないまたは少ない製品を提供することにある。
が敏感な当該製品の使用者であっても、皮膚への刺激の
ないまたは少ない製品を提供することにある。
【０００７】他の目的は、皮膚の炎症を緩和するなど皮
膚の疾患に有効な製品を提供することにある。
膚の疾患に有効な製品を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキン、ウェット
ティシュ、ウェットタオルの群から選ばれた皮膚と接触
する使い捨て製品において、前記製品の少なくとも皮膚
と接触する面において、グリチルリチン酸系物質を含有
させたことを特徴とするものである。
明は、使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキン、ウェット
ティシュ、ウェットタオルの群から選ばれた皮膚と接触
する使い捨て製品において、前記製品の少なくとも皮膚
と接触する面において、グリチルリチン酸系物質を含有
させたことを特徴とするものである。
【０００９】ここに、グリチルリチン酸系物質として、
グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノア
ンモニウム、β−グリチルリチン酸、グリチルリチン酸
ステアリルの群から選ばれた一つまたは複数の混合体を
用いることができる。
グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノア
ンモニウム、β−グリチルリチン酸、グリチルリチン酸
ステアリルの群から選ばれた一つまたは複数の混合体を
用いることができる。
【００１０】これらの物質は、適当な基剤に溶解または
分散させることができる。この基剤としては、特にゼラ
チン、アルコール、特にプロピレンアルコールを好適に
使用できる。
分散させることができる。この基剤としては、特にゼラ
チン、アルコール、特にプロピレンアルコールを好適に
使用できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明に従って、製品の皮膚と接
触する面において、グリチルリチン酸系物質を含有させ
ると、後述のとおり、皮膚への刺激性が緩和されるとと
もに、皮膚疾患を緩和または解消することができる。
触する面において、グリチルリチン酸系物質を含有させ
ると、後述のとおり、皮膚への刺激性が緩和されるとと
もに、皮膚疾患を緩和または解消することができる。
【００１２】次に、本発明を図面を参照しながら当該製
品の構造例について説明する。
品の構造例について説明する。
【００１３】図１は、バリヤーカフスを有するタイプの
紙おむつを示したもので、ポリエチレンなどの不透液性
バックシート１と、不織布などの透液性トップシート２
との間に木材パルプなどをティシューで包んだ吸収体３
が介在され、必要により吸収体３の適宜の位置、たとえ
ばその上面に高分子吸収ポリマー（図示せず）が設けら
れているとともに、特開昭６２−２５０２０１号などを
典型例として挙げることができるバリヤーカフス４，４
が両側に設けられている。このバリヤーカフス４，４
は、撥水処理した通気性を有するバリヤーシート４ａを
折り畳んで、その折り畳み端部に糸ゴムなどの適宜数の
弾性伸縮部材５を固定することにより、使用時におい
て、脚回り部分を着用者側に起立させるようにしたもの
である。また、バリヤーカフス４の外方には、脚回り部
分に、適宜数の弾性伸縮部材６をバリヤーカフス４を構
成するバリヤーシート４ａと不透液性バックシート１と
の間に設けることによりガスケットカフスを構成してあ
る。
紙おむつを示したもので、ポリエチレンなどの不透液性
バックシート１と、不織布などの透液性トップシート２
との間に木材パルプなどをティシューで包んだ吸収体３
が介在され、必要により吸収体３の適宜の位置、たとえ
ばその上面に高分子吸収ポリマー（図示せず）が設けら
れているとともに、特開昭６２−２５０２０１号などを
典型例として挙げることができるバリヤーカフス４，４
が両側に設けられている。このバリヤーカフス４，４
は、撥水処理した通気性を有するバリヤーシート４ａを
折り畳んで、その折り畳み端部に糸ゴムなどの適宜数の
弾性伸縮部材５を固定することにより、使用時におい
て、脚回り部分を着用者側に起立させるようにしたもの
である。また、バリヤーカフス４の外方には、脚回り部
分に、適宜数の弾性伸縮部材６をバリヤーカフス４を構
成するバリヤーシート４ａと不透液性バックシート１と
の間に設けることによりガスケットカフスを構成してあ
る。
【００１４】また、必要により、紙おむつの前後におい
て、たとえば、不透液性バックシート１と透液性トップ
シート２との間に、ウレタンなどのプラスチック発泡体
からなる弾性伸縮性を有する腰バンド７，７が設けられ
る。
て、たとえば、不透液性バックシート１と透液性トップ
シート２との間に、ウレタンなどのプラスチック発泡体
からなる弾性伸縮性を有する腰バンド７，７が設けられ
る。
【００１５】本発明では、かかる紙おむつにおいて、透
液性トップシート２およびまたはバリヤーシート４ａの
全体または皮膚に接触する部分に対して、グリチルリチ
ン酸系物質を含有させることとしている。
液性トップシート２およびまたはバリヤーシート４ａの
全体または皮膚に接触する部分に対して、グリチルリチ
ン酸系物質を含有させることとしている。
【００１６】他方、図２は生理用ナプキンの例を示した
もので、ポリエチレンまたはポリラミ不織布などの不透
液性バックシート１１と、不織布または多数の小透孔が
形成された透液性トップシート１２との間に、木材パル
プまたはこれをティシューなどで包んだ吸収体１３が介
在され、吸収体１３には必要により高分子吸収ポリマー
１３ａなどを含有させたものである。生理ナプキンの外
周囲部分はホットメルト接着剤や熱融着により固定され
る。
もので、ポリエチレンまたはポリラミ不織布などの不透
液性バックシート１１と、不織布または多数の小透孔が
形成された透液性トップシート１２との間に、木材パル
プまたはこれをティシューなどで包んだ吸収体１３が介
在され、吸収体１３には必要により高分子吸収ポリマー
１３ａなどを含有させたものである。生理ナプキンの外
周囲部分はホットメルト接着剤や熱融着により固定され
る。
【００１７】本発明では、かかる生理用ナプキンにおい
て、透液性トップシート１２の全体または皮膚に接触す
る部分に対して、グリチルリチン酸系物質を含有させる
こととしている。
て、透液性トップシート１２の全体または皮膚に接触す
る部分に対して、グリチルリチン酸系物質を含有させる
こととしている。
【００１８】また、図示しないウェットティシュまた
は、ウェットタオルには、その全体または使用面の全体
もくしは皮膚に接触する部分に対して、グリチルリチン
酸系物質を含有させることとしている。
は、ウェットタオルには、その全体または使用面の全体
もくしは皮膚に接触する部分に対して、グリチルリチン
酸系物質を含有させることとしている。
【００１９】本発明において用いることができるグリチ
ルリチン酸系物質としては、具体的に、グリチルリチン
酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β
−グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ステアリルの群
から選ばれた一つまたは複数の混合体である。このグリ
チルリチン酸系物質は、適当なアルコール系の溶媒や分
散媒体に所定の濃度で溶解または分散させて、対象の材
料に塗布または含浸させることができる。
ルリチン酸系物質としては、具体的に、グリチルリチン
酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β
−グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ステアリルの群
から選ばれた一つまたは複数の混合体である。このグリ
チルリチン酸系物質は、適当なアルコール系の溶媒や分
散媒体に所定の濃度で溶解または分散させて、対象の材
料に塗布または含浸させることができる。
【００２０】特に甘草から抽出したものが適切である。
グリチルリチン酸系物質の適用により、かぶれ、痒み、
アレルギーの防止または抑制（抗アレルギー作用）、抗
炎症作用などを発揮する。
グリチルリチン酸系物質の適用により、かぶれ、痒み、
アレルギーの防止または抑制（抗アレルギー作用）、抗
炎症作用などを発揮する。
【００２１】
【実施例】以上、各製品の態様において、皮膚に接触す
る面の全体に対して、グリチルリチン酸系物質を含有さ
せて、製品化して各５０名の使用者に対して、１か月の
間試供品として使用に供して、含有させない製品の各５
０名の使用者群と、カブレの有無を対比調査をしたとこ
ろ、次記の結果を得た。なお、各試供品は、市販の出願
人の製品に対して、ゼラチンを基剤として塗布したもの
である。表中の数字はカブレを生じた（カブレはいずれ
もわずかである）使用者の数を表す。
る面の全体に対して、グリチルリチン酸系物質を含有さ
せて、製品化して各５０名の使用者に対して、１か月の
間試供品として使用に供して、含有させない製品の各５
０名の使用者群と、カブレの有無を対比調査をしたとこ
ろ、次記の結果を得た。なお、各試供品は、市販の出願
人の製品に対して、ゼラチンを基剤として塗布したもの
である。表中の数字はカブレを生じた（カブレはいずれ
もわずかである）使用者の数を表す。
【００２２】 グリチルリチン酸ジカリウムの有無 なし あり 紙おむつ ４３人 ７人 生理用ナプキン ４７人 ３人 ウェットティシュ ４５人 ５人 以上の結果から、本発明に利点が明白となった。また、
種類を異にするグリチルリチン酸系物質においても、同
様の効果が得られた。
種類を異にするグリチルリチン酸系物質においても、同
様の効果が得られた。
【００２３】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、皮膚が
敏感な当該製品の使用者であっても、皮膚への刺激のな
いまたは少ない製品となるとともに、皮膚の炎症を緩和
するなど皮膚の疾患に有効でもある。
敏感な当該製品の使用者であっても、皮膚への刺激のな
いまたは少ない製品となるとともに、皮膚の炎症を緩和
するなど皮膚の疾患に有効でもある。
【図１】紙おむつの構造を示す一部破断斜視図である。
【図２】生理用ナプキンの構造を示す一部破断斜視図で
ある。
ある。
１，１１…不透液性バックシート１と、２，１２…透液
性トップシート、３，１３…吸収体３。
性トップシート、３，１３…吸収体３。
Claims (2)
- 【請求項１】使い捨ての紙おむつ、生理用ナプキン、ウ
ェットティシュ、ウェットタオルの群から選ばれた皮膚
と接触する使い捨て製品において、 前記製品の少なくとも皮膚と接触する面において、グリ
チルリチン酸系物質を含有させたことを特徴とする皮膚
と接触する使い捨て製品。 - 【請求項２】グリチルリチン酸系物質が、グリチルリチ
ン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、
β−グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ステアリルの
群から選ばれた一つまたは複数の混合体である請求項１
記載の皮膚と接触する使い捨て製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7181947A JPH0928730A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 皮膚と接触する使い捨て製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7181947A JPH0928730A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 皮膚と接触する使い捨て製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0928730A true JPH0928730A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16109668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7181947A Pending JPH0928730A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 皮膚と接触する使い捨て製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0928730A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003504348A (ja) * | 1999-07-13 | 2003-02-04 | フン アーン、デウク | 乳、小児のための衛生用品用生薬組成物 |
| JP2006213658A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 骨粗鬆症治療用外用剤 |
| US8309788B2 (en) | 1998-03-12 | 2012-11-13 | The Procter And Gamble Company | Protease inhibitors in absorbent articles |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP7181947A patent/JPH0928730A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8309788B2 (en) | 1998-03-12 | 2012-11-13 | The Procter And Gamble Company | Protease inhibitors in absorbent articles |
| JP2003504348A (ja) * | 1999-07-13 | 2003-02-04 | フン アーン、デウク | 乳、小児のための衛生用品用生薬組成物 |
| JP2006213658A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 骨粗鬆症治療用外用剤 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020820 |